JP4857366B2 - 模型エンジン用消音器 - Google Patents

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Description

本発明は、模型エンジン用消音器に係り、特に、模型飛行機や模型自動車、模型船舶等に取り付けられる模型エンジン用の消音器の改良に関する。
一般に、模型飛行機や模型自動車、模型船舶等に取り付けられる模型エンジンには、2サイクルエンジンが使用されている。この2サイクルの模型用エンジンは、回転数が最高で2万回転近くに達するものもあり、高回転型で、排気音も大きい。そのため、従来の模型用エンジンには、通常、排気音を消音乃至は低減するための消音器が取り付けられている(例えば、下記特許文献1及び2参照)。
ところで、模型エンジン用消音器においては、一般のエンジン用消音器と同様に、排圧(背圧)を低下させて、パワーロスを防ぎ得る構造を有していることが要求される。
そこで、このような要求を満たすために、模型エンジンと消音器とを細長い連結パイプで連結するようにした模型エンジンと消音器との連結構造が、提案されている。この模型エンジンと消音器との連結構造によれば、流路断面積の小さな細長い連結パイプ内を排気ガスが高速で流通するようになり、それによって生ずる吸引作用に基づいて、排気ガスが、模型エンジン内から、連結パイプを通じて、より効率的且つスムーズに排出される。そして、その結果、模型エンジンの排圧が有利に低下し、以て、パワーロスの防止が効果的に図られ得るようになるのである。しかしながら、このような模型エンジンと消音器との連結構造を採用する場合、長尺な連結パイプが必要となるために、模型エンジンと消音器との組付体が不可避的に大型化するといった欠点が存していた。
かかる状況下、模型エンジンと消音器との組付体を大型化することなく、模型エンジン内からの排気ガスの効率的な排出を可能とした模型エンジン用消音器が提案されている。この消音器は、図2に示されるように、長手の円筒部100に、その軸方向両側の開口部をそれぞれ閉塞する閉塞端部(底部)102a,102bを設けてなる両側有底円筒状の消音器本体104を有している。消音器本体104内には、内部筒体106が、軸方向一方(図2中、左方)の閉塞端部102a側に偏倚した位置において、同軸的に延びるように配置されている。内部筒体106は、閉塞端部102aに近接位置する軸方向一方側の端部が、閉塞端部102aに向かって開口する開口端108とされている。また、消音器本体104の軸方向中央部の内周面には、内フランジ状の連結部110が一体形成されており、内部筒体106が、消音器本体104の軸方向中央側に位置する内部筒体106の端部側において、かかる連結部110を介して、消音器本体104の内周面に連結されている。これにより、消音器本体104内の軸方向一方側に、消音器本体104の内周面と内部筒体106の外周面との間の環状間隙からなる内側流路112が形成されている。そして、この内側流路112は、消音器本体104の軸方向一方側部分に設けられた流入口114を通じて外部に連通している。また、流入口114は、図示しない模型エンジンの排気口に接続される連結パイプ116に連結されている。
かくして、模型エンジンから排出される排気ガスが、連結パイプ116と流入口114とから内側流路112内に導入され、更に、この内側流路112から開口端108を通じて内部筒体106内に導かれて、消音器本体104内を流通するようになっている。また、この排気ガスが流通する消音器本体104内には仕切壁118が設けられて、この仕切壁118を間に挟んで閉塞端部102b側の空間が、容積の大なる消音室120とされている。更に、閉塞端部102bには、消音室120内を流通した排気ガスを外部に排出するための流出口122が形成されている。
このように、従来の模型エンジン用消音器においては、図示しない模型エンジンから、連結パイプ116と流入口114を通じて、内側流路112内に流入した排気ガスが、図2に矢印で示されるように、開口部108から内部筒体106内に流入し、そして、仕切壁120に形成された連通孔124を経て、消音室120内を流通するようになるが、このとき、排気ガスが、容積の大きな消音室120内で拡散することにより、排気ガスの有する圧力エネルギーが低下し、以て排気音が消音乃至は低減されるようになっている。
また、かかる消音器にあっては、連結パイプ116の流路断面積よりも、内側流路112の流路断面積が大なる大きさに設定され、更に、内部筒体106の流路断面積(軸直角方向断面積)が、内側流路112の流路断面積よりも更に大なる大きさに設定されている。つまり、模型エンジンから排出された排気ガスが、徐々に乃至は段階的に流路断面積が大きくなる流路を通じて、消音器本体104(消音室120)内に導かれるようになっている。これにより、排気ガスの流路内での流通抵抗が可及的に低く抑えられて、模型エンジンから、排気ガスがスムーズに排出されるようになる。その結果、長尺な連結パイプを用いることなしに、模型エンジンの排圧を低下させて、パワーロスの防止を図り得るようになっているのである。
ところが、本発明者が、上記の如き構造を有する従来の模型エンジン用消音器を用いて様々な試験を行ったところ、従来の模型エンジン用消音器が、パワーロスの防止効果を十分に発揮するものであるとは言い難く、その点において更に改良すべきものであることが判明したのである。
特開平5−76659号公報 特開2004−339947号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、有効な消音効果を発揮する一方で、模型エンジン内からの排気ガスの効率的且つスムーズな排出を更に促進させることにより、排圧を更に有利に低下させて、パワーロスの防止をより効果的に図り得るようにした模型エンジン用消音器の改良された構造を提供することにある。
そして、かかる課題の解決のために、本発明者は、先ず、内側流路を備えた従来の模型エンジン用消音器がパワーロスを十分に防ぎ得ないといった問題を生ずる原因を究明すべく種々検討を行い、その結果、以下のような結論を得た。
すなわち、従来の消音器では、内側流路が、内部筒体を取り囲むように形成された環状間隙からなると共に、内部筒体の開口部に近接位置する消音器本体の閉塞端部の内面が、凹状湾曲面形状(図2参照)か又は平坦面形状を有している。そのため、内側流路内を流通する排気ガスが、内側流路から内部筒体の開口端と、それに近接位置する閉塞端部との間の空間内に流入したときに、閉塞端部内面に衝突したり、或いは図2に矢印で示されるように、かかる空間内に流入した排気ガスが、平坦面形状又は凹状湾曲面形状を呈する閉塞端部内面に沿って流れるときに、閉塞端部内面の互いに異なる部位に沿って流れる排気ガス同士が、閉塞端部内面の中心部付近で互いに衝突する現象が生ずる。そして、それらの現象により、排気ガスの流れに乱れが発生して、内側流路内での排気ガスの流通抵抗が増大し、それによって、模型エンジンからの排気ガスのスムーズな排出が阻害されるようになる。このことが、上記の問題の発生原因であるとの結論を得たのである。
本発明は、上記の結論を基に、前記した課題を解決すべく更に鋭意研究を重ねた結果、完成に至ったものであって、その要旨とするところは、長手の円筒体の軸方向両側の端部をそれぞれ閉塞してなる消音器本体内に、該消音器本体の一方の閉塞端部側に偏倚して同軸的に内部筒体を配置せしめ、該消音器本体の該一方の閉塞端部側に近接位置する該内部筒体の端部を開口部とする一方、該内部筒体の該消音器本体中央側に位置する端部側において、該消音器本体の内周面に連結して、それら内部筒体と消音器本体の内周面との間を閉鎖せしめ、更に、それら内部筒体と消音器本体との間に形成される環状間隙に模型エンジンからの排気ガスを導く流入口を該消音器本体に設けると共に、該消音器本体の他方の閉塞端部側に、該消音器本体内を流通した排気ガスを外部に排出するための流出口が設けられた模型エンジン用消音器において、前記消音器本体の前記一方の閉塞端部内面に、軸方向内方に突出する山形形状の案内突部を設け、前記流入口から流入した排気ガスが、前記環状間隙を通って前記消音器本体の前記一方の閉塞端部側に導かれ、そして該一方の閉塞端部で反転させられると共に、前記案内突部にて案内されて、前記内部筒体の開口端から該内部筒体内に導かれ、更に前記消音器本体内を通って前記流出口から外部に排出されるように構成したことを特徴とする模型エンジン用消音器にある。
なお、そのような本発明の好ましい態様の一つによれば、前記案内突部が、円錐形状、又は湾曲先端部とした円錐形状において、形成される。
また、本発明の有利な態様の一つによれば、前記消音器本体における前記一方の閉塞端部内面と、該消音器本体の該一方の閉塞端部側の内周面との間に形成される内側角部が、凹状湾曲面形態とされる。
さらに、本発明の望ましい態様の一つによれば、前記消音器本体内を前記内部筒体の配置側と前記流出口の配置側とに仕切る仕切壁が設けられると共に、該仕切壁の両側の室を連通せしめる連通孔が該仕切壁に設けられる。
すなわち、本発明に従う模型エンジン用消音器においては、内側流路から消音器本体の一方の閉塞端部に向かって流れ出る排気ガスが、かかる閉塞端部内面に設けられた案内突部に案内されることにより、流動方向を反転させて、内部筒体の開口端から、消音器本体内に流入するようになる。このため、本発明に係る消音器では、排気ガスが、内側流路から、内部筒体の開口端を通じて、消音器本体内に流入する際に、従来の消音器とは異なって、消音器本体の閉塞端部内面に排気ガスが衝突したり、或いは閉塞端部内面の互いに異なる部位に沿って流れる排気ガス同士が、閉塞端部内面の中心部付近で互いに衝突したりすることが有利に解消される。これにより、内側流路から内部筒体内への排気ガスの流れに乱れが生ずることが効果的に回避され得る。その結果、内側流路内での排気ガスの流れがよりスムーズとなって、その流通抵抗が、効果的に低減され得る。
従って、かくの如き本発明に従う模型エンジン用消音器にあっては、有効な消音効果を発揮する一方で、模型エンジン内からの排気ガスの効率的且つスムーズな排出を、より一層有利に促進させることが出来、以て、排圧を更に有利に低下させて、模型エンジンのパワーロスを更に一段と効果的に防止することが可能となるのである。
本発明に従う構造を有する模型エンジン用消音器の一実施形態を示す縦断面説明図である。 従来構造を有する模型エンジン用消音器を示す縦断面説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う模型エンジン用消音器の一実施形態が、その縦断面形態において示されている。かかる図1から明らかなように、本実施形態の模型エンジン用消音器は、消音器本体10を有している。
より具体的には、消音器本体10は、長手の円筒部12と、この円筒部12の中心軸:P方向(以下、単に、軸方向と言う)の一方側(図1の左側)の開口部を閉塞する第一の閉塞端部14aと、円筒部12の軸方向他方側(図1の右側)の開口部を閉塞する第二の閉塞端部14bとを一体的に備えた両側有底円筒形状を呈している。円筒部12は、第一の閉塞端部14a側に位置する第一端部側円筒部分16aと、第二の閉塞端部14b側に位置する第二端部側円筒部分16bと、第一端部側円筒部分16aと第二端部側円筒部分16bとの間に位置する中間円筒部分16cとからなっている。それら第一端部側円筒部分16aと第二端部側円筒部分16bと中間円筒部分16cは、軸方向と直交する断面積(以下、軸直角方向断面積と言う)が互いに同一の大きさとされている。
そのような円筒部12の第一端部側円筒部分16aの中間円筒部分16c側に偏倚した部位には、かかる部位を貫通する流入口18が設けられている。また、第一端部側円筒部分16aの流入口18の形成部位には、流入口18を通じて消音器本体10内に連通する、長さの短い連結パイプ20が、中心軸:P方向と直交する方向(以下、単に、軸直角方向と言う)の外方に突出するように一体形成されている。即ち、連結パイプ20は、消音器本体10内に連通する開口部が、流入口18にて構成されている。そして、ここでは、連結パイプ20の流路断面積と流入口18の開口面積とが、互いに同一の大きさで、且つ円筒部12の軸直角方向断面積(第一端部側、第二端部側、及び中間円筒部分16a,16b,16のそれぞれの軸直角方向断面積)よりも小さな大きさに設定されている。
また、連結パイプ20の突出先端部の外周面には、外フランジ部22が一体的に周設されており、この外フランジ部22には、取付ネジの挿通孔24が複数設けられている。このような連結パイプ20が、図示しない模型エンジンの排気口に連通した状態で、各挿通孔24に挿通された取付ネジ(不図示)にて模型エンジンに取り付けられることにより、模型エンジンから排出される排気ガスが、連結パイプ24と流入口18とを通じて、消音器本体10内に流入されるようになっている。
一方、消音器本体10の内部には、円筒部12内を、第一端部側円筒部分16a及び中間円筒部分16cの内側空間と第二端部側円筒部分16bの内側空間とに二つに仕切る仕切壁部26が、設けられている。そして、この仕切壁部26を間に挟んで第一の閉塞端部14a側に位置する、第一端部側円筒部分16a及び中間円筒部分16cの内側空間が、膨張室28とされている一方、仕切壁部26を間に挟んで第二の閉塞端部14b側に位置する第二端部側円筒部分16bの内側空間が、消音室30とされている。それら膨張室28と消音室30は、何れも、連結パイプ20の流路断面積や流入口18の開口面積よりも大なる軸直角方向断面積と十分に大きな容積を有している。
また、仕切壁部26の外周部には、細径の貫通孔32が、1個又は複数個(図1には1個のみ示す)設けられている。この貫通孔32を通じて、膨張室28と消音室30とが互いに連通している。更に、第二の閉塞端部14bには、その中心部に、排気パイプ34が、第二の閉塞端部14bを貫通して延び出して、消音室30内と外部とにそれぞれ開口するように形成されている。そして、この排気パイプ34の外部への開口部が、流出口36とされている。また、かかる排気パイプ34においては、消音室30内に位置する部分が、直角に近い角度で屈曲乃至は湾曲している。そうして、排気パイプ34の消音室30内への開口部が、消音室30の筒壁部分を形成する第二端部側円筒部分16bの内周面に向かって開口している。
かくして、本実施形態の模型エンジン用消音器では、連結パイプ20と流入口18とを通じて、消音器本体10内に流入した排気ガスが、先ず、膨張室28内で、一旦、膨張させられた後、細径の連通孔32にて絞られ、その後、消音室30内で、再び膨張乃至は拡散させられるようになっている。これにより、排気ガスの有する圧力エネルギーが十分に低下して、排気音が消音乃至は低減させられるようになっている。そして、消音室30内の排気ガスは、排気パイプ34の流出口36を通じて、外部に流出(排出)されるようになっている。このとき、連通孔32が、仕切壁部26の外周部に設けられると共に、排気パイプ34の消音室30内への開口部が、連通孔32の形成位置とは離間する第二端部側円筒部分16bの内周面に向かって開口していることにより、連通孔32を通じて消音室28内に流入した排気ガスが、連通孔32から排気パイプ34内にダイレクトに流入することが防止され、以て、消音室30内において、より有効な消音効果が発揮され得るようになっている。
ところで、かくの如き消音構造を有する本実施形態の模型エンジン用消音器にあっては、消音器本体10における円筒部12の第一端部側円筒部分16aの内側に、内部筒体38が、同軸的に延びるように配設されている。即ち、内部筒体38は、円筒部12内における軸方向中央よりも第一の閉塞端部14a側に偏倚した位置に、第一の閉塞端部14aの内面と中間円筒部分16c内とに向かってそれぞれ開口するように配置されている。また、この内部筒体38は、第一端部側円筒部分16aの内径よりも一回り小さな外径と、前記第一の閉塞端部14aに対して軸方向内方に所定距離隔てた位置から中間円筒部分16c内に達するまでの軸方向長さとを有している。また、内部筒体38においては、その軸直角方向断面積が、第一端部側、第二端部側、及び中間円筒部分16a,16b,16cのそれぞれの軸直角方向断面積よりも小さくされているものの、連結パイプ20の流路断面積や流入口18の開口面積よりも十分に大きくされている。
そして、このような内部筒体38が、中間円筒部分16c内に位置する端部において、中間円筒部分16cの内周面に連結されている。つまり、ここでは、中間円筒部分16cの内周面に、径方向内方に突出し且つ周方向に連続して延びる内フランジ状の連結部40が、一体形成されている。そして、この連結部40の内周縁部に対して、内部筒体38の中間円筒部分16c内に位置する端部が一体的に連結されている。これにより、内部筒体38が、連結部40を介して、中間円筒部分16cの内周面に連結されているのである。
かくして、本実施形態では、前記膨張室28が、正確には、第一端部側円筒部分16aの内側に配置された内部筒体38の内側空間と中間円筒部分16cの内側空間とにて構成されている。そして、かかる内部筒体38の外周面と第一端部側円筒部分16aの内周面及び中間円筒部分16cの一部の内周面との間に形成される間隙が、内側流路42として、形成されている。
すなわち、内側流路42は、内部筒体38の周りを取り囲んで、第一の閉塞端部14aと中間円筒部分16cとの間を軸方向に延びる環状乃至は筒状空間からなっている。そして、中間円筒部分16c側が連結部40にて閉塞されて、第一の閉塞端部14a側のみにおいて開口し、且つ軸方向中間部において、流入口18に連通している。また、この内側流路42においては、その流路断面積が、流入口18の開口面積や連結パイプ20の流路断面積よりも大きく、且つ内部筒体38の軸直角方向断面積よりも小さくされている。
これにより、連結パイプ20と流入口18とを通じて消音器本体10内に導入された模型エンジンの排気ガスが、先ず、連結パイプ20の流路断面積や流入口18の開口面積よりも大きな流路断面積(軸直角方向断面積)を有する内側流路42内に流入して、内側流路42内を第一の閉塞端部14aに向かって流動し、第一の閉塞端部14aと内部筒体38との間の空間内で、排気ガスの流動方向が、第一の閉塞端部14aにて反転させられる。そして、かかる排気ガスが、第一の閉塞端部14aに近接位置して、その内面に向かって開口する内部筒体38の軸方向一方側端部の開口部39を通じて、内側流路42よりも流路断面積(軸直角方向断面積)が、更に大きな膨張室28内に流入するようになっている。
このように、本実施形態の模型エンジン用消音器においては、連結パイプ20及び流入口18と内側流路42と膨張室28とからなる、流路断面積が徐々に乃至は段階的に大きくされた流路を通じて、模型エンジンの排気ガスが、消音室30内に導かれるようになっている。これにより、上記の流路内での排気ガスの流通抵抗が可及的に低く抑えられて、模型エンジンからの排気ガスのスムーズな排出を有利に促進させ得るようになっているのである。
そして、かくの如き本実施形態の模型エンジン用消音器にあっては、特に、模型エンジンからの排気ガスのスムーズな排出を更に一段と促進させるべく、消音器本体10の第一の閉塞端部14aに対して特別な工夫が為されている。
すなわち、第一の閉塞端部14aの内面には、案内突部44が、一体形成されている。この案内突部44は、第一の閉塞端部14aの内面の中心部において、円筒部12と同軸上で、円筒部12の軸方向内方、つまり第二の閉塞端部14b側に向かって突出している。また、案内突部44は、全体として、山形形状を呈し、円筒部12の中心軸:Pと一致する中心軸:Q方向と直交する断面(以下、軸直角方向断面と言う)が、中心軸:Q方向(以下、単に、軸方向と言う)の何れの位置においても、全て円形状を呈している。そして、そのような円形状の直角方向断面の面積が、突出先端に向かって徐々に且つ滑らかに小さくされている。また、この案内突部44の先端面が、円筒部12の軸方向内方に凸となる湾曲面とされている。
つまり、案内突部44は、全体形状が、湾曲先端部を有する円錐形状とされている。そして、かかる案内突部44の外周面が、突出先端に向かって徐々に小径化するテーパ形状を呈するテーパ状案内面46とされている。
なお、案内突部44の高さやテーパ状案内面46のテーパ角度等は、特に限定されるものではなく、第一の閉塞端部14aの大きさや円筒部12の軸直角方向断面積の大きさ、或いは円筒部12(第一端部側円筒部分16a)の軸方向長さ等に応じて、適宜に決定されるところである。
また、そのような案内突部44が設けられた第一の閉塞端部14aの外周縁部が、全周に亘って、第二の閉塞端部14b側に湾曲している。更に、円筒部12の第一端部側円筒部分16aにおける第一の閉塞端部14a側の端部が、全周に亘って、軸直角方向内方に湾曲している。そして、そのような湾曲形態を呈する第一の閉塞端部14aの外周縁部と第一端部側円筒部分16aの端部とが、互いに一体化されている。これにより、第一の閉塞端部14aの内面と第一端部側円筒部分16aの内周面との間に形成される内側角部48が、円筒部12の軸方向内方において凹となる凹状湾曲面形態を有する凹状湾曲案内面50とされている。なお、凹状湾曲面50の部分的或いは全体の曲率半径等は、第一の閉塞端部14aや案内突部44の大きさ等に応じて、適宜に決定されるところである。本実施形態では、凹状湾曲案内面50の断面が、円弧形状とされている。
かくして、消音器本体10の第一の閉塞端部14aの内面が、凹状湾曲案内面50からなる外周部とテーパ状案内面48からなる中心部とを備えた、角張った部分のない、なだらかな面にて構成されているのである。
それ故、本実施形態の模型エンジン用消音器においては、図1に矢印で示されるように、内側流路42から第一の閉塞端部14aに向かって流れる排気ガスが、第一の閉塞端部14aの内面の外周部に設けられた凹状湾曲案内面50に沿って、第一の閉塞端部14aの内面の中心側にスムーズに導かれる。このとき、排気ガスが、第一の閉塞端部14aの内面の外周部に衝突して、排気ガスの流れが遮られるようなことが、有利に回避される。また、凹状湾曲案内面50によって第一の閉塞端部14aの内面の中心側に導かれた排気ガスは、第一の閉塞端部14a内面の中心部に設けられた案内突部44の外周面からなるテーパ状案内面46に沿って流れることで、流動方向が第二の閉塞端部14b側に向かう方向に効果的に反転させられる。これにより、第一の閉塞端部14aの内面の互いに異なる部位に沿って流れる排気ガス同士が互いに衝突することも、有利に解消される。
このため、内側流路42から流出した排気ガスが、その流れに乱れを生じさせることなく、内側流路42から内部筒体38内にスムーズに流入するようになる。これによって、連結パイプ20内及び流入口18から内側流路42を経て、膨張室28内に至る流路内での排気ガスの流れが、より一層スムーズとなって、かかる流路内での排気ガスの流通抵抗が、更に有利に低下させられ得る。そうして、模型エンジン内の排気ガスが、連結パイプ20を通じて、消音器本体10内、更には消音室30内に、より一層効率的且つスムーズに導入され得る。
従って、かくの如き本実施形態の模型エンジン用消音器にあっては、有効な消音効果を発揮しつつ、模型エンジン内からの排気ガスの効率的且つスムーズな排出を、より一層有利に促進させることが出来る。そして、その結果として、模型エンジン内の排圧をより有利に低下させて、模型エンジンのパワーロスを更に一段と効果的に防止することが出来るのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、案内突部44の形状は、例示の形状に何等限定されるものではなく、消音器本体10の軸方向内方に突出する山形形状であれば、様々な形状が採用可能である。。即ち、案内突部44の形状として、例えば、円錐形状や角錐形状、円錐台形状や角錐台形状、半球面形状や、軸直角断面の中心軸を間に挟んで軸直角方向両側に位置するそれぞれの稜線が、軸直角方向外方に凸となる湾曲線や軸直角方向外方に凹となる湾曲線を描く形状等も、適宜に採用され得る。
また、案内突部44の内部を中空としても良い。そうすることによって、案内突部44の形成による模型エンジン用消音器の重量の増大が可及的に抑制され得る。
さらに、排気音の消音構造は、公知の構造が適宜に採用され得るのであって、例えば、消音器本体10内に消音材乃至は吸音材を収容して、それら消音材や吸音材にて、消音を行うようにした構造としても、何等差し支えない。
加えて、本発明は、模型飛行機や模型自動車、模型船舶等の各種の模型に取り付けられる模型エンジン用の消音器の何れに対しても、有利に適用されるものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものである。また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
10 消音器本体 12 円筒部
14a 第一の閉塞端部 14b 第二の閉塞端部
16a 第一端部側円筒部分 16b 第二端部側円筒部分
16c 中間円筒部分 18 流入口
20 連結パイプ 28 膨張室
30 消音室 36 流出口
38 内部筒体 40 連結部
42 内側流路 44 案内突部
48 内側角部

Claims (4)

  1. 長手の円筒体の軸方向両側の端部をそれぞれ閉塞してなる消音器本体内に、該消音器本体の一方の閉塞端部側に偏倚して同軸的に内部筒体を配置せしめ、該消音器本体の該一方の閉塞端部側に近接位置する該内部筒体の端部を開口部とする一方、該内部筒体の該消音器本体中央側に位置する端部側において、該消音器本体の内周面に連結して、それら内部筒体と消音器本体の内周面との間を閉鎖せしめ、更に、それら内部筒体と消音器本体との間に形成される環状間隙に模型エンジンからの排気ガスを導く流入口を該消音器本体に設けると共に、該消音器本体の他方の閉塞端部側に、該消音器本体内を流通した排気ガスを外部に排出するための流出口が設けられた模型エンジン用消音器において、
    前記消音器本体の前記一方の閉塞端部内面に、軸方向内方に突出する山形形状の案内突部を設け、前記流入口から流入した排気ガスが、前記環状間隙を通って前記消音器本体の前記一方の閉塞端部側に導かれ、そして該一方の閉塞端部で反転させられると共に、前記案内突部にて案内されて、前記内部筒体の開口端から該内部筒体内に導かれ、更に前記消音器本体内を通って前記流出口から外部に排出されるように構成したことを特徴とする模型エンジン用消音器。
  2. 前記案内突部が、円錐形状、又は湾曲先端部とした円錐形状において、形成されている請求項1に記載の模型エンジン用消音器。
  3. 前記消音器本体における前記一方の閉塞端部内面と、該消音器本体の該一方の閉塞端部側の内周面との間に形成される内側角部が、凹状湾曲面形態を有している請求項1又は請求項2に記載の模型エンジン用消音器。
  4. 前記消音器本体内を前記内部筒体の配置側と前記流出口の配置側とに仕切る仕切壁が設けられると共に、該仕切壁の両側の室を連通せしめる連通孔が該仕切壁に設けられている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の模型エンジン用消音器。
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