JP5851107B2 - 測定装置およびスクロール表示方法 - Google Patents

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本発明は、操作パネルに対する操作に応じて信号波形のスクロール表示を行う測定装置およびスクロール表示方法に関するものである。
この種の装置として、特開平4−48318号公報に開示された情報処理装置が知られている。この情報処理装置は、静電容量型のタブレットを搭載した液晶表示パネル、および各部を制御する中央処理ユニットなどを備えて構成され、タブレット上においてペン操作を行うことにより、ウィンドウの表示切り替えなどを行うことが可能となっている。また、この情報処理装置では、タブレット上(画面上)の所定のアイコンにペンを接触(ペンダウン)させたときに、表示画面のスクロール表示(ページ送り)などの表示制御処理を実行させる際に使用するジョグダイヤル画像が表示される。この場合、ジョグダイヤル画像上においてペンを回転移動させたときには、中央処理ユニットが、回転移動の前後におけるペンの各位置とジョグダイヤル画像の画像中心とを結ぶ2本の線分のなす中心角を求め、この中心角の大きさに基づいて制御量としてのスクロール量(表示画面をページ送りする際のページ数)を決定している。具体的には、中央処理ユニットは、中心角が大きいほど、大きいスクロール量でのスクロール表示を行い、中心角が小さいほど、小さなスクロール量でのスクロール表示を行う。
特開平4−48318号公報(第3−7頁、第2−9図)
ところが、上記の情報処理装置には、解決すべき以下の課題がある。すなわち、この情報処理装置では、ジョグダイヤル画像の画像中心を中心として、ジョグダイヤル画像上においてペンを回転移動させる必要がある。つまり、ジョグダイヤル画像の画像中心から大きく離れた位置でペンを回転移動させても、スクロール表示を実行させることができないこととなる。このため、この情報処理装置では、ジョグダイヤル画像の画像中心からペンが大きく離れないように注意を払いつつ回転移動させる必要がある。また、この情報処理装置では、予め決められている画像中心に近い位置において画像中心を中心としてペンを回転移動させた場合と、画像中心から遠い位置においてその画像中心を中心としてペンを回転移動させた場合とでは、同じ移動量だけペンを回転移動させたとしても、それぞれの場合における中心角が互いに異なる値となる。具体的には、画像中心に近い位置でペンを回転移動させたときの中心角は、画像中心から遠い位置で同じ移動量だけペンを回転移動させたときの中心角よりも大きくなる。このため、この情報処理装置では、同じ移動量だけペンを回転移動させたとしても、その位置(画像中心からの距離)によってスクロール量が異なることとなり、意図したとおりのスクロール量でのスクロール表示が行われないことがある。このように、この情報処理装置には、スクロール表示を行う際の操作性について、解決すべき課題が存在する。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、信号波形のスクロール表示を行わせる際の操作性を向上し得る測定装置およびスクロール表示方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、接触体が接触されたときに操作信号を出力する操作パネルと、前記操作パネルに前記接触体が接触されたときの接触位置を開始位置として特定すると共に当該操作パネルに接触した状態を維持しつつ当該接触体を移動させる移動操作が行われたときに予め決められた時間毎に当該接触体の接触位置を移動位置として特定する処理を前記操作信号に基づいて実行し、前記開始位置および前記移動位置に基づいて信号波形のスクロール表示を表示部に行わせる表示制御部とを備えた測定装置であって、前記表示制御部は、前記開始位置から前記移動位置までの前記操作パネルの左右方向に沿った第1移動距離が予め決められた第1規定距離以上となったときに、前記開始位置を通る前記左右方向に沿った基準線よりも下側および上側の2つの領域のうちの予め決められた一方である第1領域内であって、前記第1移動距離が前記第1規定距離以上となった前記移動位置と前記開始位置とに基づいて特定される第1位置を仮の中心として規定し、連続して特定した2つの前記接触位置の一方と当該中心とを結ぶ線分および当該2つの接触位置の他方と当該中心とを結ぶ線分を2辺とする三角形における当該2辺の夾角の角度を求めて、当該夾角の角度が大きいほど大きいスクロール量で前記スクロール表示を行わせる。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記表示制御部は、前記第1位置を仮の中心として規定している状態において前記開始位置から前記移動位置までの前記操作パネルの上下方向に沿った第2移動距離が予め決められた第2規定距離以上となったときに、前記第2移動距離が前記第2規定距離以上となった前記移動位置が前記第1領域内に位置しているときには、前記第1位置を正規の中心として規定し、その後の前記スクロール表示において当該中心を用いて前記夾角の角度を求め、
前記第2移動距離が前記第2規定距離以上となった前記移動位置が前記2つの領域のうちの予め決められた他方である第2領域内に位置しているときには、前記基準線を対称軸として前記第1位置に対して線対称となる第2位置を正規の中心として規定し、その後の前記スクロール表示において、連続して特定した2つの前記接触位置の一方と当該中心とを結ぶ線分および当該2つの接触位置の他方と当該中心とを結ぶ線分を2辺とする三角形における当該2辺の夾角の角度を求めて、当該夾角の角度が大きいほど大きいスクロール量で前記スクロール表示を行わせる。
また、請求項3記載の測定装置は、請求項1または2記載の測定装置において、前記表示制御部は、前記三角形を構成する前記2つの移動位置間における前記接触体の移動の向きに基づいて前記スクロール表示におけるスクロールの向きを決定する。
また、請求項4記載のスクロール表示方法は、操作パネルに接触体が接触されたときの接触位置を開始位置として特定すると共に当該操作パネルに接触した状態を維持しつつ当該接触体を移動させる移動操作が行われたときに予め決められた時間毎に当該接触体の接触位置を移動位置として特定する処理を実行し、前記開始位置および前記移動位置に基づいて信号波形のスクロール表示を表示部に行わせるスクロール表示方法であって、前記開始位置から前記移動位置までの前記操作パネルの左右方向に沿った第1移動距離が予め決められた第1規定距離以上となったときに、前記開始位置を通る前記左右方向に沿った基準線よりも下側および上側の2つの領域のうちの予め決められた一方である第1領域内であって、前記第1移動距離が前記第1規定距離以上となった前記移動位置と前記開始位置とに基づいて特定される第1位置を仮の中心として規定し、連続して特定した2つの前記接触位置の一方と当該中心とを結ぶ線分および当該2つの接触位置の他方と当該中心とを結ぶ線分を2辺とする三角形における当該2辺の夾角の角度を求めて、当該夾角の角度が大きいほど大きいスクロール量で前記スクロール表示を行わせる。
請求項1記載の測定装置、および請求項4記載のスクロール表示方法では、開始位置から移動位置までの左右方向に沿った第1移動距離が予め決められた第1規定距離以上となったときに、その移動位置と開始位置とに基づいて特定される第1位置を仮の中心として規定して、2つの接触位置の一方と中心とを結ぶ線分および2つの接触位置の他方と中心とを結ぶ線分を2辺とする三角形における2辺の夾角の角度が大きいほど大きいスクロール量でスクロール表示を行わせる。このため、この波形表示装置およびスクロール表示方法では、操作パネル上のどの位置に接触体を接触させて移動操作を行ったとしても、第1移動距離が第1規定距離以上となった移動位置と開始位置とに基づいて特定される第1位置が仮の中心として規定される結果、予め決められた画像中心からペンが離れたときにスクロール表示を行わせることができない従来の装置とは異なり、画像中心からペンが大きく離れないように注意を払う必要がないため、その分、操作性を十分に向上させることができる。また、この波形表示装置およびスクロール表示方法では、中心が予め決められておらず、移動位置と開始位置とに基づいて特定される第1位置が仮の中心として規定される。このため、この波形表示装置およびスクロール表示方法では、各移動位置から適度な距離にある位置を第1位置とすることができ、この第1位置を中心として規定することができる。このため、この波形表示装置およびスクロール表示方法によれば、予め決められている中心と移動位置との間の距離が想定外に長かったり短かったりすることに起因して、意図したとおりのスクロール量でのスクロール表示が行われない事態が回避されて、意図したとおり、またはそれに近いスクロール量でのスクロール表示を行わせることができる。したがって、この波形表示装置およびスクロール表示方法によれば、信号波形のスクロール表示を行わせる際の操作性を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載の測定装置では、開始位置から移動位置までの上下方向に沿った第2移動距離が第2規定距離以上となった移動位置が第1領域内に位置しているときには第1位置を正規の中心として規定し、その移動位置が第2領域内に位置しているときには基準直線を対称軸として第1位置に対して線対称となる第2位置を正規の中心として規定する。このため、この波形表示装置によれば、第2移動距離が第2規定距離以上となった移動位置が第2領域内に位置しているとき、つまり、仮の中心として規定した第1位置と移動位置とが比較的大きく離間したときには、第2位置を正規の中心として規定することで、中心と移動位置との間の距離を適度な距離に維持することができる。したがって、この波形表示装置によれば、意図したとおり、またはそれに近いスクロール量でのスクロール表示をより確実に行わせることができる結果、信号波形のスクロール表示を行わせる際の操作性をより向上させることができる。
また、請求項3記載の測定装置では、三角形を構成する2つの移動位置間における接触体の移動の向きに基づいてスクロール表示におけるスクロールの向きを決定する。このため、この波形表示装置によれば、例えば、スクロール表示を行わせて信号波形全体の中における所望の部分を探し出す際に、接触体を移動させる向きを変えることで、その所望の部分を容易に探し出すことができるため、操作性をさらに向上させることができる。
波形表示装置1の正面図である。 波形表示装置1の構成を示す構成図である。 スクロール処理50のフローチャートである。 部分波形W2の表示画面図である。 スクロール表示方法を説明する第1の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第2の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第3の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第4の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第5の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第6の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第7の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第8の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第9の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第10の説明図である。 スクロール表示方法を説明する第11の説明図である。
以下、測定装置およびスクロール表示方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、測定装置の一例としての波形表示装置1の構成について、図面を参照して説明する。図1に示す波形表示装置1は、同図および図2に示すように、信号処理部11、記録部12、表示部13、操作部14および制御部15を備え、入力した電気信号Seの信号波形(後述する、全波形W1および部分波形W2)を表示可能に構成されている。
信号処理部11は、制御部15の制御に従い、電気信号Seを入力して信号処理(サンプリング処理)を行い、波形データDwを出力する。記録部12は、制御部15の制御に従い、信号処理部11から出力された波形データDwを記録する。表示部13は、一例として、液晶パネルで構成されて、制御部15の制御に従い、電気信号Seの全波形W1(図1参照)および部分波形W2(図4参照:以下、全波形W1および部分波形W2を区別しないときには「波形W」ともいう)等を表示する。
操作部14は、図1に示すように、電源スイッチ21、モード切替えキー22、記録開始キー23、記録終了キー24、波形表示キー25、全波形表示キー26および部分波形表示キー27などを備えて構成され、これらに対する操作が行われたときに操作信号So(図2参照)を出力する。また、この波形表示装置1では、図1に示すように、透明性を有するタッチパネル28(操作パネルの一例)が表示部13の表面に配設されており、このタッチパネル28に対してに指先31(接触体の一例:図4参照)が接触されたときにも操作部14が操作信号Soを出力する。
制御部15は、操作部14から出力される操作信号Soに従って波形表示装置1を構成する各部に対する制御や、各種の処理を実行する。具体的には、制御部15は、信号処理部11による信号処理を制御すると共に、記録部12への波形データDwの記録や、記録部12からの波形データDwの読み出しを行う。また、制御部15は、表示制御部として機能して、表示部13による波形W等の表示および表示停止を制御する。
また、制御部15は、図3に示すスクロール処理50を実行する。このスクロール処理50では、制御部15は、操作部14から出力される操作信号Soに基づき、タッチパネル28に指先31が接触されたときの接触位置Pを開始位置Psとして特定すると共に、タッチパネル28に接触した状態を維持しつつ指先31を移動させる移動操作が行われたときに予め決められた時間t1(一例として、10m秒)毎に指先31の接触位置Pを移動位置Ptとして特定する処理を実行する。また、制御部15は、開始位置Psおよび移動位置Ptに基づいて電気信号Seの部分波形W2を表示部13にスクロール表示させる。
次に、波形表示装置1を用いて電気信号Seの波形Wを表示させる方法、およびその際の波形表示装置1の動作について、図面を参照して説明する。
まず、操作部14のモード切替えキー22(図1参照)を操作して、波形表示装置1を記録モードに切り替えた後に、操作部14の記録開始キー23(同図参照)を操作する。この際に、制御部15が、操作部14から出力された操作信号Soに従って信号処理部11を制御し、信号処理部11が、制御部15の制御に従い、電気信号Se(一例として、電圧信号)を信号処理して生成した波形データDwを出力する。
次いで、制御部15は、信号処理部11から出力された波形データDwを記録部12に記録させる。続いて、電気信号Seの記録を終了する際には、操作部14の記録終了キー24を操作する。これに応じて、制御部15は、信号処理部11を制御して信号処理を停止させると共に、記録部12を制御して波形データDwの記録を終了させる。
次に、記録部12に記録した波形データDwに基づく電気信号Seの波形Wを表示させる。具体的には、操作部14のモード切替えキー22(図1参照)を操作して、波形表示装置1を波形表示モードに切り替える。次いで、例えば、記録開始時点から記録終了時点までに亘る波形データDwに基づく電気信号Seの全波形W1を表示部13に表示させる際には、操作部14の全波形表示キー26(同図参照)を操作する。この際に、制御部15は、操作部14から出力された操作信号Soに従って全波形表示処理を実行する。この全波形表示処理では、制御部15は、記録部12から波形データDwを読み出す。続いて、制御部15は、表示部13を制御して、同図に示すように、波形データDwに基づく全波形W1を表示させる。
一方、全波形W1の一部を拡大した部分波形W2を表示させると共に、部分波形W2をタッチパネル28の左右方向(水平方向)に沿ってスクロール表示させる際には、操作部14の部分波形表示キー27(図1参照)を操作する。この際に、制御部15は、操作部14から出力された操作信号Soに従って部分波形表示処理を実行し、表示部13を制御して、図4に示すように、記録開始時点から予め決められた時間分の部分波形W2を表示させる。また、制御部15は、操作信号Soに従って図3に示すスクロール処理50を実行する。このスクロール処理50では、制御部15は、タッチパネル28に指先31がタッチされたか否かを判別する(ステップ51)。
続いて、部分波形W2をスクロール表示させるときには、図4に示すように、タッチパネル28上における任意の接触位置P(一例として、同図に示す接触位置P1)に指先31を接触させる。
この際に、操作部14が操作信号Soを出力し、制御部15が上記したステップ51において指先31がタッチされたと判別する。次いで、制御部15は、指先31がタッチ(接触)された接触位置P(この例では、図4に示す接触位置P1)を開始位置Psとして特定して図外のメモリに記憶し(ステップ52)、続いて、タッチが解除されたか否か(指先31がタッチパネル28から離れたか否か)を判別する(ステップ53)。制御部15は、ステップ53においてタッチが解除されたと判別したときには、ステップ51を実行する。
また、制御部15は、上記したステップ52の実行後において、予め決められた時間t1(一例として、10m秒)毎に接触位置Pを移動位置Ptとして特定し、上記したステップ53において、タッチが解除されていないと判別したときには、開始位置Psから移動位置Ptまでのタッチパネル28の左右方向(図5における矢印X1,X2の方向)に沿った第1移動距離Lm1(同図参照)が、タッチパネル28の左右方向に沿って予め決められた第1規定距離Ls1(同図参照)以上であるか否かを時間t1毎に判別する(ステップ54)。
ここで、例えば、部分波形W2の表示対象範囲が図4に示す矢印X1の向き(右向き)に移動するように部分波形W2をスクロール表示させる(この場合、部分波形W2は矢印X2の向き(左向き)に移動する)ときには、タッチパネル28に対して指先31を接触させた状態で、開始位置Ps(接触位置P1)から右側に向けて、弧を描くように(または直線的に)指先31を移動させる移動操作を行う。図5に示すように、この移動操作によって開始位置Psから移動位置Pt2まで指先31が移動した時点では、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上ではない(第1規定距離Ls1未満である)ため、制御部15は、上記したステップ54においてその旨を判別し、上記したステップ53を実行する。続いて、同図に示すように、この移動操作によって移動位置Pt2から移動位置Pt3まで指先31が移動したときには、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、制御部15は、上記したステップ54においてその旨を判別し、次いで、仮の中心Cを規定する(ステップ55)。
この場合、中心Cは、スクロール表示におけるスクロール量を決める後述する夾角θcを求める際に必要な仮想点であって、制御部15は、次のようにしてこの中心Cを規定する。まず、図5に示すように、タッチパネル28の左右方向に沿った直線であって、開始位置Psを通る基準直線A1を特定する。続いて、移動位置Pt3(第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となった移動位置Pt)から基準直線A1に対して垂線Apを伸ばし、その垂線と基準直線A1との交点Pi、および開始位置Psを結ぶ線分As1の中点Pmから、上向きおよび下向きのうちの予め決められたいずれか一方の向き(この例では下向き)に予め決められた距離だけ離間した第1位置Pc1を仮の中心Cとして規定する。つまり、制御部15は、同図に示すように、基準直線A1よりも下側の第1領域B1、および基準直線A1よりも上側の第2領域B2(以下、第1領域B1および第2領域B2を区別しないときには「領域B」ともいう)の2つの領域Bのうちの予め決められた一方の領域B(この例では、第1領域B1)内であって、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となった移動位置Ptと開始位置Psとに基づいて特定される第1位置Pc1を仮の中心Cとして規定する。
次いで、制御部15は、開始位置Psから移動位置Ptまでのタッチパネル28の上下方向(図6における矢印Y1,Y2の方向)に沿った第2移動距離Lm2(同図参照)が、タッチパネル28の上下方向に沿って予め決められた第2規定距離Ls2(同図参照)以上であるか否かを時間t1毎に判別する(ステップ56)。この場合、制御部15は、ステップ56において第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上ではないと判別したときには、直前に特定した移動位置Pt(時間的に連続して特定した2つの接触位置Pの一方に相当し、この例では、移動位置Pt3)とステップ55において仮の中心Cとして規定した第1位置Pc1とを結ぶ線分(同図に示す線分As3)、および移動位置Pt3の直前に特定した移動位置Pt(時間的に連続して特定した2つの接触位置Pの他方に相当し、この例では、移動位置Pt2)と仮の中心Cとして規定した第1位置Pc1とを結ぶ線分(同図に示す線分As2)を2辺とする三角形におけるこの2辺(線分As2,As3)の夾角θc(同図に示す夾角θc1)の角度を求める。続いて、制御部15は、その夾角θcの角度に比例した(応じた)スクロール量で部分波形W2をスクロール表示させる(ステップ57)。
これにより、夾角θcの角度に比例したスクロール量で部分波形W2がスクロール表示される。また、制御部15は、上記した三角形を構成する2つの移動位置Pt(この例では、図6に示す移動位置Pt2,Pt3)間における指先31の移動の向きに基づいてスクロール表示におけるスクロールの向きを決定する。この例では、同図に示すように、移動位置Pt2から移動位置Pt3に向かう指先31の移動の向きが右向きとなる。制御部15は、このときには、部分波形W2の表示対象範囲が矢印X1の向き(右向き)に移動するように部分波形W2をスクロール表示させる(図4参照)。
続いて、制御部15は、タッチが解除されたか否かを判別する(ステップ58)。制御部15は、ステップ58においてタッチが解除されていないと判別したときには、ステップ56を実行し、ステップ56において第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上ではないと判別したときには、上記したステップ57を実行する。つまり、制御部15は、ステップ56において第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上であると判別するまで、またはステップ58においてタッチが解除されたと判別するまで、ステップ56〜58を繰り返すことにより、移動操作が行われている間は、時間t1毎に夾角θcの角度に対応するスクロール量ずつ部分波形W2をスクロール表示させる。また、制御部15は、移動操作の途中で指先31(移動位置Pt)の移動が停止している間は、スクロール表示を中断させる(部分波形W2のスクロール表示が停止している状態に維持させる)。
また、制御部15は、ステップ58においてタッチが解除されたと判別したときには、その直前に求めた夾角θcの角度が規定値θr以上であるか否かを判別する(ステップ59)。制御部15は、このステップ59において夾角θcの角度が規定値θr以上であると判別したときには、予め決められた時間だけスクロール表示を継続させた後に停止させる慣性スクロールを実行する(ステップ60)。また、制御部15は、ステップ59において夾角θcの角度が規定値θr以上ではないと判別したときには、上記したステップ51を実行する。
一方、上記したステップ56において第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となったと判別したときには、そのときの移動位置Pt(例えば、図6に示す移動位置Pt4)と第1位置Pc1とが同じ領域B内に位置しているか否か、つまり、その移動位置Ptが第1領域B1および第2領域B2のうちの予め決められた一方の領域Bである第1領域B1内に位置しているか否を判別する(ステップ61)。制御部15は、このステップ61において、移動位置Ptと第1位置Pc1とが同じ領域内であると判別したときには、第1位置Pc1を正規の中心Cとして規定する(ステップ62)。次いで、上記したステップ57と同様にして、正規の中心Cを用いて夾角θcの角度を求め、その夾角θcの角度に比例したスクロール量で部分波形W2をスクロール表示させる(ステップ63)。
続いて、制御部15は、タッチが解除されたか否かを判別し(ステップ64)、このステップ64においてタッチが解除されていないと判別したときには、ステップ63を実行する。つまり、制御部15は、ステップ64においてタッチが解除されたと判別するまで、ステップ63,64を繰り返す。この場合、制御部15は、第1位置Pc1を正規の中心Cとして規定した後のスクロール表示において、第1位置Pc1を中心として夾角θcの角度を求める。
また、制御部15は、ステップ61において、移動位置Pt(例えば、図7に示す移動位置Pt5)と第1位置Pc1とが同じ領域B内に位置していない(移動位置Pt5が第2領域B2内に位置している)と判別したときには、同図に示すように、基準直線A1を対称軸として第1位置Pc1に対して線対称となる第2位置Pc2を正規の中心Cとして規定する(ステップ65)。次いで、制御部15は、上記したステップ63を実行する。この場合、制御部15は、同図に示すように、移動位置Pt3(時間的に連続して特定した2つの接触位置Pの一方に相当する)と中心Cとしての第2位置Pc2とを結ぶ線分(同図に示す線分As4)、および移動位置Pt5(時間的に連続して特定した2つの接触位置Pの他方に相当する)と中心Cとしての第2位置Pc2とを結ぶ線分(同図に示す線分As5)を2辺とする三角形におけるこの2辺(線分As4,As5)の夾角θc(同図に示す夾角θc2)の角度を求める。
ここで、図7に示すように、上記した三角形を構成する2つの移動位置Pt3,Pt5間における指先31の移動の向き(移動位置Pt3から移動位置Pt5に向かう指先31の移動の向きが)が右向きとなる。このため、制御部15は、移動位置Pt3から移動位置Pt5への移動操作において、部分波形W2の表示対象範囲が同図に示す矢印X1の向き(右向き)に移動するように部分波形W2をスクロール表示させる(部分波形W2は矢印X2の向きに移動する)。
以後、制御部15は上記した各処理(各ステップ)を実行することにより、移動操作に応じて、部分波形W2のスクロール表示を行う。
次に、移動操作の複数のパターンを例示して、各移動操作におけるスクロール表示の内容を図8〜図12を参照して説明する。なお、これらの各図に示す数字が接触位置P(開始位置Psおよび移動位置Pt)を示し、移動操作において各数字の小さい順に指先31(移動位置Pt)を移動させるものとする。
図8に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間は、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1未満であるため、スクロール表示が行われない。続いて、「2」から「3」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定され、表示対象範囲が矢印X1の向きに移動するように部分波形W2がスクロール表示される(以下、部分波形W2のスクロール表示におけるこの向きを「第1の向き」ともいう)。この場合、「2」と中心Cとを結ぶ線分、および「3」と中心Cとを結ぶ線分を2辺とする三角形におけるこの2辺の夾角θcの角度に比例したスクロール量でスクロール表示が行われる。次いで、「3」から「4」に移動する間も、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。続いて、「4」から「5」に移動する間は、この間における移動向きが同図における左向きとなるため、表示対象範囲が矢印X2の向きに移動するように部分波形W2がスクロール表示される(以下、部分波形W2のスクロール表示におけるこの向きを「第2の向き」ともいう)。次いで、「5」から「6」に移動する間も、同様にして部分波形W2がスクロール表示される。
図9に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間、および「2」から「3」に移動する間はスクロール表示が行われない。続いて、「3」から「4」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定され、部分波形W2が第2の向きでスクロール表示される。次いで、「4」から「5」に移動する間、および「5」から「6」に移動する間も、同じ向きに部分波形W2がスクロール表示される。
図10に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間はスクロール表示が行われない、続いて、「2」から「3」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定される。また、「2」から「3」に移動したときに、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となるため、正規の中心Cを規定する。この場合、「3」と第1位置Pc1とが同じ第1領域B内に位置しているため、この第1位置Pc1が正規の中心Cとして規定される。次いで、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。続いて、「3」から「4」に移動する間も、同じ向きに部分波形W2がスクロール表示される。次いで、「4」から「5」に移動する間は、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。続いて、「5」から「6」に移動する間は、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。
図11に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間、および「2」から「3」に移動する間はスクロール表示が行われない。次いで、「3」から「4」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定される。また、「3」から「4」に移動したときに、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となるため、正規の中心Cを規定する。この場合、「4」と第1位置Pc1とが同じ領域B内に位置していない(「4」が第2領域B2内に位置している)ため、基準直線A1を対称軸として第1位置Pc1に対して線対称となる第2位置Pc2が正規の中心Cとして規定される。続いて、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。次いで、「4」から「5」に移動する間、および「5」から「6」に移動する間は、部分波形W2が第2の向きでスクロール表示される。
図12に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間は、スクロール表示が行われない。続いて、「2」から「3」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定され、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。次いで、「3」から「4」に移動する間も、部分波形W2が同じ向きでスクロール表示される。続いて、「4」から「5」に移動したときに、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となり、かつ「5」と第1位置Pc1とが同じ領域B内に位置していない(「5」が第2領域B2内に位置している)ため、基準直線A1を対称軸として第1位置Pc1に対して線対称となる第2位置Pc2が正規の中心Cとして規定され、部分波形W2が第2の向きでスクロール表示される。次いで、「5」から「6」に移動する間も、部分波形W2が同じ向きにスクロール表示される。
図13に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間は、スクロール表示が行われない。続いて、「2」から「3」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定され、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。次いで、「3」から「4」に移動する間も、部分波形W2が同じ向きでスクロール表示される。続いて、「4」から「5」に移動したときに、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となり、かつ「5」と第1位置Pc1とが同じ領域B内に位置しているため、第1位置Pc1が正規の中心Cとして規定され、部分波形W2が第2の向きでスクロール表示される。次いで、「5」から「6」に移動する間も、部分波形W2が同じ向きにスクロール表示される。
図14に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間、「2」から「3」に移動する間、および「3」から「4」に移動する間は、スクロール表示が行われない。続いて、「4」から「5」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定される。また、「4」から「5」に移動したときに、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となり、かつ「5」と第1位置Pc1とが同じ領域B内に位置していない(「5」が第2領域B2内に位置している)ため、基準直線A1を対称軸として第1位置Pc1に対して線対称となる第2位置Pc2が正規の中心Cとして規定される。次いで、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。続いて、「5」から「6」に移動する間も、部分波形W2が同じ向きでスクロール表示される。
図15に示す移動操作では、「1」から「2」に移動する間、「2」から「3」に移動する間、および「3」から「4」に移動する間は、スクロール表示が行われない。次いで、「4」から「5」に移動したときに、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となるため、同図に示す第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定される。また、「4」から「5」に移動したときに、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となり、かつ「5」と第1位置Pc1とが同じ領域B内に位置しているため、第1位置Pc1が正規の中心Cとして規定される。続いて、部分波形W2が第1の向きでスクロール表示される。次いで、「5」から「6」に移動する間も、部分波形W2が同じ向きでスクロール表示される。
上記の各移動操作に対するスクロール表示の内容から明らかなように、この波形表示装置1では、タッチパネル28上のどの位置に指先31を接触させて移動操作を行ったとしても、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となったときに、そのときの移動位置Ptと開始位置Psとに基づいて特定される第1位置Pc1が仮の中心Cして規定される。このため、この波形表示装置1では、予め決められた位置から指先31(接触位置P)が大きく離間しないように注意を払うことなく、タッチパネル28上における任意の位置に指先31を接触させて移動操作を行うことで、スクロール表示が確実に行われる。また、中心Cが予め決められておらず、開始位置Psと移動位置Ptとに基づいて、移動位置Ptから適度な距離にある位置を第1位置Pc1とすることができ、この第1位置Pc1を中心として規定することができるため、予め決められている中心と移動位置Ptとの間の距離が想定外に長かったり短かったりすることに起因して、意図したとおりのスクロール量でのスクロール表示が行われない事態が回避される。
また、この波形表示装置1では、上記した図11,12,14に示す例のように、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となり、そのときの移動位置Ptが予め決められた第1領域B1(第1位置Pc1が位置している領域B)内に位置せずに、仮の中心Cとして規定した第1位置Pc1と移動位置Ptとが比較的大きく離間したときには、基準直線A1を対称軸として第1位置Pc1に対して線対称となる第2位置Pc2を正規の中心Cとして規定している。このため、この波形表示装置1では、中心Cと移動位置Ptとの間の距離が適度な距離(両者が大きく離間しない状態)に維持されている。
また、この波形表示装置1では、ジョグダイヤルを操作する感覚で部分波形W2をスクロール表示させることが可能となっている。具体的には、上記した図8,9に示す例のように、中心Cよりも上側で移動位置Ptを移動させたときには、その中心Cの回りを回動するジョグダイヤルの上側に指先31を添えてジョグダイヤルを回動させるのと同様の感覚で部分波形W2をスクロール表示させることができる。また、上記した図15に示す例のように、中心Cよりも下側で移動位置Ptを移動させたとき(同図における「3」から「5」に移動させたとき)には、その中心Cの回りを回動するジョグダイヤルの下側に指先31を添えてジョグダイヤルを回動させるのと同様の感覚で部分波形W2をスクロール表示させることができる。
このように、この波形表示装置1およびスクロール表示方法では、開始位置Psから移動位置Ptまでの左右方向に沿った第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となったときに、開始位置Psを通る基準直線A1よりも下側の第1領域B1内であって、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となった移動位置Ptと開始位置Psとに基づいて特定される第1位置Pc1を仮の中心Cとして規定し、2つの移動位置Ptの一方と中心Cとを結ぶ線分および2つの移動位置Ptの他方と中心Cとを結ぶ線分を2辺とする三角形における2辺の夾角θcの角度が大きいほど大きいスクロール量でスクロール表示を行わせる。このため、この波形表示装置1およびスクロール表示方法では、タッチパネル28上のどの位置に指先31を接触させて移動操作を行ったとしても、第1移動距離Lm1が第1規定距離Ls1以上となった移動位置Ptと開始位置Psとに基づいて特定される第1位置Pc1が仮の中心Cとして規定される結果、予め決められた画像中心からペンが離れたときにスクロール表示を行わせることができない従来の装置とは異なり、画像中心からペンが大きく離れないように注意を払う必要がないため、その分、操作性を十分に向上させることができる。また、この波形表示装置1およびスクロール表示方法では、中心Cが予め決められておらず、移動位置Ptと開始位置Psとに基づいて特定される第1位置Pc1が仮の中心として規定される。このため、この波形表示装置1およびスクロール表示方法では、移動位置Ptから適度な距離にある位置を第1位置Pc1とすることができ、この第1位置Pc1を中心として規定することができる。このため、この波形表示装置1およびスクロール表示方法によれば、予め決められている中心と移動位置Ptとの間の距離が想定外に長かったり短かったりすることに起因して、意図したとおりのスクロール量でのスクロール表示が行われない事態が回避されて、意図したとおり、またはそれに近いスクロール量でのスクロール表示を行わせることができる。したがって、この波形表示装置1およびスクロール表示方法によれば、部分波形W2のスクロール表示を行わせる際の操作性を十分に向上させることができる。
また、この波形表示装置1およびスクロール表示方法では、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となった移動位置Ptが第1領域B1内に位置しているときには第1位置Pc1を正規の中心Cとして規定し、その移動位置Ptが第2領域B2内に位置しているときには基準直線A1を対称軸として第1位置Pc1に対して線対称となる第2位置Pc2を正規の中心Cとして規定する。このため、この波形表示装置1およびスクロール表示方法によれば、第2移動距離Lm2が第2規定距離Ls2以上となった移動位置Ptが第2領域B2内に位置しているとき、つまり、仮の中心Cとして規定した第1位置Pc1と移動位置Ptとが比較的大きく離間したときには、第2位置Pc2を正規の中心Cとして規定することで、中心Cと移動位置Ptとの間の距離を適度な距離に維持することができる。したがって、この波形表示装置1およびスクロール表示方法によれば、意図したとおり、またはそれに近いスクロール量でのスクロール表示をより確実に行わせることができる結果、部分波形W2のスクロール表示を行わせる際の操作性をより向上させることができる。
また、この波形表示装置1およびスクロール表示方法では、三角形を構成する2つの移動位置Pt間における指先31の移動の向きに基づいてスクロール表示におけるスクロールの向きを決定する。このため、この波形表示装置1およびスクロール表示方法によれば、例えば、スクロール表示を行わせて全波形W1の中の所望の部分を探し出す際に、指先31を移動させる向きを変えることで、その所望の部分を容易に探し出すことができるため、操作性をさらに向上させることができる。
なお、波形表示装置1の構成は上記の構成に限定されない。例えば、基準直線A1よりも下側の領域Bを予め決められた一方である第1領域B1として規定し、基準直線A1よりも上側の領域Bを予め決められた他方である第2領域B2として規定した例について上記したが、基準直線A1よりも上側の領域Bを第1領域B1として規定し、基準直線A1よりも下側の領域Bを第2領域B2として規定する構成および方法を採用することもできる
また、タッチパネル28を表示部13に配設した例について上記したが、表示部13から離間した位置にタッチパネル28を配設する構成を採用することもできる。また、波形表示装置1とは別体のタッチパネル28を備えた構成を採用することもできる。この場合、波形表示装置1とは別体のタッチパネル28を備えているときには、表示部13を別体とした構成や、表示部13を備えていない(つまり、外部の表示部に波形Wの表示を行わせる)構成を採用することもできる。また、接触体としての指先31でタッチパネル28に対する移動操作を行う例について上記したが、接触体としてのタッチペンで移動操作を行うこともできる。
また、電気信号Seとしての電圧信号の波形Wを表示する例について上記したが、電流信号や、温度を示す電気信号など、各種の電気信号Seの波形を表示する際に適用することができるのは勿論である。また、1つ(1種類)の波形Wだけを表示部13に描画する例について上記したが、2つ(2種類)以上の波形Wを表示部13に同時に描画する構成を採用することもできる。
1 波形表示装置
13 表示部
15 制御部
28 タッチパネル
31 指先
A1 基準直線
B1 第1領域
B2 第2領域
C 中心
Lm1 第1移動距離
Lm2 第2移動距離
Ls1 第1規定距離
Ls2 第2規定距離
P 位置
Pc1 第1位置
Pc2 第2位置
Ps 開始位置
Pt,Pt2〜Pt5 移動位置
Se 電気信号
So 操作信号
t1 時間
W 波形
W1 全波形
W2 部分波形
X1,X2,Y1,Y2, 矢印
θc 夾角

Claims (4)

  1. 接触体が接触されたときに操作信号を出力する操作パネルと、前記操作パネルに前記接触体が接触されたときの接触位置を開始位置として特定すると共に当該操作パネルに接触した状態を維持しつつ当該接触体を移動させる移動操作が行われたときに予め決められた時間毎に当該接触体の接触位置を移動位置として特定する処理を前記操作信号に基づいて実行し、前記開始位置および前記移動位置に基づいて信号波形のスクロール表示を表示部に行わせる表示制御部とを備えた測定装置であって、
    前記表示制御部は、前記開始位置から前記移動位置までの前記操作パネルの左右方向に沿った第1移動距離が予め決められた第1規定距離以上となったときに、前記開始位置を通る前記左右方向に沿った基準線よりも下側および上側の2つの領域のうちの予め決められた一方である第1領域内であって、前記第1移動距離が前記第1規定距離以上となった前記移動位置と前記開始位置とに基づいて特定される第1位置を仮の中心として規定し、連続して特定した2つの前記接触位置の一方と当該中心とを結ぶ線分および当該2つの接触位置の他方と当該中心とを結ぶ線分を2辺とする三角形における当該2辺の夾角の角度を求めて、当該夾角の角度が大きいほど大きいスクロール量で前記スクロール表示を行わせる測定装置。
  2. 前記表示制御部は、前記第1位置を仮の中心として規定している状態において前記開始位置から前記移動位置までの前記操作パネルの上下方向に沿った第2移動距離が予め決められた第2規定距離以上となったときに、
    前記第2移動距離が前記第2規定距離以上となった前記移動位置が前記第1領域内に位置しているときには、前記第1位置を正規の中心として規定し、その後の前記スクロール表示において当該中心を用いて前記夾角の角度を求め、
    前記第2移動距離が前記第2規定距離以上となった前記移動位置が前記2つの領域のうちの予め決められた他方である第2領域内に位置しているときには、前記基準線を対称軸として前記第1位置に対して線対称となる第2位置を正規の中心として規定し、その後の前記スクロール表示において、連続して特定した2つの前記接触位置の一方と当該中心とを結ぶ線分および当該2つの接触位置の他方と当該中心とを結ぶ線分を2辺とする三角形における当該2辺の夾角の角度を求めて、当該夾角の角度が大きいほど大きいスクロール量で前記スクロール表示を行わせる請求項1記載の測定装置。
  3. 前記表示制御部は、前記三角形を構成する前記2つの移動位置間における前記接触体の移動の向きに基づいて前記スクロール表示におけるスクロールの向きを決定する請求項1または2記載の測定装置。
  4. 操作パネルに接触体が接触されたときの接触位置を開始位置として特定すると共に当該操作パネルに接触した状態を維持しつつ当該接触体を移動させる移動操作が行われたときに予め決められた時間毎に当該接触体の接触位置を移動位置として特定する処理を実行し、前記開始位置および前記移動位置に基づいて信号波形のスクロール表示を表示部に行わせるスクロール表示方法であって、
    前記開始位置から前記移動位置までの前記操作パネルの左右方向に沿った第1移動距離が予め決められた第1規定距離以上となったときに、前記開始位置を通る前記左右方向に沿った基準線よりも下側および上側の2つの領域のうちの予め決められた一方である第1領域内であって、前記第1移動距離が前記第1規定距離以上となった前記移動位置と前記開始位置とに基づいて特定される第1位置を仮の中心として規定し、連続して特定した2つの前記接触位置の一方と当該中心とを結ぶ線分および当該2つの接触位置の他方と当該中心とを結ぶ線分を2辺とする三角形における当該2辺の夾角の角度を求めて、当該夾角の角度が大きいほど大きいスクロール量で前記スクロール表示を行わせるスクロール表示方法。
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