JP5850904B2 - 金具加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、旋削とミリングによる金具加工方法に関するものである。
タブレットパソコン、携帯電話等の電子装置は金具を使用してケースを製造する場合がある。一般的に、該金具は上部とその上部の縁から垂直に延伸する側壁を有する。前記金具の上部の上面は非回転面であり、その上面の面積は側壁よりも比較的大きい。側壁は4つの側面と4つの角を有し、4つの側面は順に連接され、角は1つずつ左右に近接した2つの側面に接続されている。機械加工領域において、普段、ミリングによって金具加工を行う。しかし、ミリングは金具の上部を連続して加工することができず、上面に亀裂等が発生するため金具の平滑度が低い。従って、引き続き一連の表面処理を行って、上面の平滑度を高めなければならず金具の加工効率は低い。もしくは、旋削を採用して金具を加工する。しかしこの金具は4つの角を備えるため、旋削はその4つの角を加工することができない。
以上の問題点に鑑みて、本発明は、金具加工の効率及び金具の平滑度を向上させることができる金具加工方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る金具加工方法は、台座と、該台座に装着されている作業台と、前記台座に第一方向に沿って移動可能に装着され、且つ前記作業台の上方に位置する移動装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である第二方向に沿ってスライド可能に装着される送り駆動装置と、前記第一方向及び前記第二方向に垂直である第三方向に沿って移動するバイトを備える旋削送り装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である前記第二方向に沿ってスライド可能に装着され、且つ前記第三方向に沿って移動可能に設置されたシェーブフックを備えるシェーブフック送り装置と、を備える旋盤を提供するステップと、金具を作業台に固定し、前記金具は上部と、前記上部の縁から垂直に下方に延伸する側壁と、前記側壁の前記上部と反対側の一端を回して形成された端部と、を有するステップと、前記移動装置が前記旋削送り装置を移動させて、前記旋削送り装置を前記金具の上部に接触させるステップと、前記作業台を前記金具と共に前記第三方向の第一軸の回りに回転させるステップと、前記旋削送り装置が前記バイトを前記金具に対して高速で前記第三方向に往復移動するように制御して、回転する前記金具の上部を加工するステップと、前記移動装置が旋削送り装置を前記作業台に対して平行移動させて、前記金具の上部に対して切削加工を行うステップと、前記作業台の回転を停止し、且つ前記バイトを前記作業台から離して停止させるステップと、前記移動装置が前記シェーブフック送り装置を前記金具の側壁に移動させるステップと、前記シェーブフック送り装置が前記作業台に対して平行移動するとともに前記シェーブフックの送り量を制御して、前記金具の側壁の外面を加工するステップと、前記作業台は前記金具と共に前記第一軸及び第二方向の第二軸の回りに回転し、前記シェーブフック送り装置は前記作業台に対して予定の経路に沿って平行移動し、且つ前記シェーブフックが前記側壁に対する送り量を制御して、前記金具の端部に対する面取りを行うステップと、を備える。
前記課題を解決するために、本発明に係る金具加工方法は、台座と、該台座に装着されている作業台と、前記台座に第一方向に沿って移動可能に装着され、且つ前記作業台の上方に位置する移動装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である第二方向に沿ってスライド可能に装着される送り駆動装置と、前記第一方向及び前記第二方向に垂直である第三方向に沿って移動するバイトを備える旋削送り装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である前記第二方向に沿ってスライド可能に装着され、且つ前記第三方向に沿って移動可能に設置されたシェーブフックを備えるシェーブフック送り装置と、を備える旋盤を提供するステップと、金具を作業台に固定し、前記金具は上部と、前記上部の縁から垂直に下方に延伸する側壁と、前記側壁の前記上部と反対側の一端を回して形成された端部と、を有するステップと、前記移動装置が前記シェーブフック送り装置を移動させて、前記シェーブフック送り装置が前記金具の上部に接触するステップと、前記シェーブフック送り装置が前記作業台に対して平行移動し、且つ前記シェーブフックの送り量を制御して、前記金具の側壁の外面を加工するステップと、前記作業台は前記金具と共に前記第一軸及び第二方向の第二軸の回りに回転し、前記シェーブフック送り装置は前記作業台に対して予定の経路に沿って平行移動し、且つ前記シェーブフックが前記側壁に対する送り量を制御して、前記金具の端部に対する面取りを行うステップと、前記作業台の回転を停止し、且つ前記バイトを前記作業台から離して停止させるステップと、前記移動装置が前記旋削送り装置を移動させて、前記旋削送り装置を前記金具の上部に接触させるステップと、前記作業台が前記金具と共に前記第三方向の第一軸の回りに回転させるステップと、前記旋削送り装置が前記バイトを前記金具に対して高速で前記第三方向に往復移動するように制御して、回転する前記金具の上部を加工するステップと、前記移動装置が旋削送り装置を前記作業台に対して平行移動させて、前記金具の上部に対して切削加工を行うステップと、を備える。
本発明に係る金具加工方法は、作業台の回転と、旋削送り装置の高速の往復移動が組み合わさり、同時に、旋削送り装置40が作業台に対してY軸方向に沿って平行移動して、連続的に金具を加工するので、旋削された金具の表面の平滑度を高めることができる。上部の旋削が終わると、シェーブフック送り装置は金具の側壁を高速で直線に加工するため、加工時間を節約できる、また、シェーブフックが連続的に加工するので、側壁の表面の平滑度を高め、金具の角を加工する際、回転駆動部材がシェーブフックを回転させて、シェーブフックが角の表面に沿って移動して、角の表面を切削する。これにより、角の加工精度を高めることができる。また、作業台が第二方向の第二軸と、第三方向の第一軸に平行する方向とに回転し、作業台の金具が一定の角度動くので、シェーブフックは、容易に金具の加工しにくい部分も加工できる。
本発明に係る第一実施形態の旋盤の斜視図である。 図1に示した旋盤の分解図である。 図2に示した旋盤の旋削送り装置及びシェーブフック送り装置の斜視図である。 図3に示した旋盤の旋削送り装置の分解図である。 図1に示した旋盤によって非回転曲面が加工されたワークの斜視図である。 図5に示した待加工の金具のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明に係る金具加工方法の流れ図である。 本発明に係る第二実施形態の旋盤の一部の断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る金具加工方法について詳細に説明する。
図1及び図2を参照すると、本発明に係る第一実施形態の旋盤100は、第一実施形態の金具加工方法を採用して金具300を複合加工することに用いられる。旋盤100は、台座10と、台座10に装着され、且つ金具300を固定するための作業台20と、台座10に移動可能に装着され、且つ作業台20の上方に位置する移動装置30と、移動装置30にスライド可能に装着されている旋削送り装置40と、シェーブフック送り装置50と、作業台20と、移動装置30と、旋削送り装置40と、シェーブフック送り装置50に電気接続されている制御装置60と、を備える。移動装置30は、この制御装置60の命令に基づいて、旋削送り装置40及びシェーブフック送り装置50を連動してX軸方向(第一方向)/Y軸方向(第二方向)に沿って移動させる。
台座10は、基底部11及び基底部11上に互いに間隔をあけて、且つ該基底部11に対して平行に設置されている2つの支持体13を備える。各支持体13の基底部11から離れている端面には、平行に、且つ間隔をあけて2つの第一レール131が設置されている。本実施形態において、この2つの第一レール131はX軸方向に沿って延伸している。
作業台20は、基底部11に回転可能に装着され、且つ2つの取り付け部21と、第一駆動部材23と、回転軸25と、第二駆動部材27と、を備える。2つの取り付け部21は基底部11の略中央にそれぞれ位置し、且つ2つの支持体13の間に間隔をあけて設置されている。第一駆動部材23は1つの取り付け部21に設置されている。回転軸25は第一駆動部材23ともう一つの取り付け部21とに接続されている。第一駆動部材23は回転軸25をY軸方向と平行なα軸回り(つまり、α軸は第二方向と平行する)に回転させる。第二駆動部材27は回転軸25上の略中央に設置され、且つ金具300を連動してZ軸方向(第一方向と第二方向と垂直する第三方向)と平行なβ軸回りに回転させる。第一駆動部材23と第二駆動部材27とは、制御装置60にそれぞれ電気接続されている。本実施形態において、第一駆動部材23及び第二駆動部材27は、ダイレクトドライブモータ(Direct Drive Motor)である。
移動装置30は、2つの支持体13上にスライド可能に装着されている。該移動装置30は、その長手方向が2つの支持体13の長手方向に垂直になるように作業台20の上方に位置している。移動装置30は、横梁31と、横梁31の両端に形成され、且つ2つの支持体13にスライド可能にそれぞれ結合されるスライド台33と、スライド台33に装着されている第一駆動アセンブリ35と、横梁31に装着されている第二駆動アセンブリ37と、を備える。横梁31は、Y軸方向に沿って延伸している。また、横梁31には、互いに平行して2つの第二レール311が形成されている。各スライド台33は第一レール131にスライド可能にそれぞれ結合される。第一駆動アセンブリ35はスライド台33の横梁31と反対側の端面に設けられ、且つ支持体13に結合される。第一駆動アセンブリ35は第一レール131の一端に近接し、且つ横梁31を支持体13に対してX軸方向に沿って移動させることができる。第二駆動アセンブリ37は、横梁31の2つの第二レール311の間に固定され、且つ旋削送り装置40及びシェーブフック送り装置50を駆動して第二レール311の長手方向(即ち、Y軸方向)に沿って移動させる。第一駆動アセンブリ35と第二駆動アセンブリ37とは制御装置60にそれぞれ電気接続されている。本実施形態において、第一駆動アセンブリ35及び第二駆動アセンブリ37は、全て高性能のリニアモータである。他の実施形態において、第一駆動アセンブリ35及び第二駆動アセンブリ37は、他の駆動部材でも良い。また、第一駆動アセンブリ35及び第二駆動アセンブリ37の数は、実際の必要に応じて設定することができる。
図3及び図4を併せて参照すると、旋削送り装置40は、滑動板41と、固定座43と、バイトホルダ45と、送り駆動装置47と、バイト49と、を備える。滑動板41は横梁31の第二レール311にスライド可能に結合される。滑動板41は第二駆動アセンブリ37によってY軸方向に沿って旋削送り装置40及びシェーブフック送り装置50を駆動させる。滑動板41の横梁31と反対側の端面には4つのガイド部413がZ軸方向に沿って設置されている。4つのガイド部413は2つのグループに分けられており、1つのグループに2つのガイド部413を有し、且つその2つのグループは互いに間隔をあけて設置されている。滑動板41は基底部11に近接する部分に突設されたインストールブロック415をさらに備える。インストールブロック415は2つのグループのガイド部413の間に位置する。固定座43は滑動板41のガイド部413から離れている一側に固定される。固定座43は、両側に開口が設けられている筐体431及び該筐体431の両側に装着された2つの装着板433を備える。筐体431における滑動板41に近接する内側面には、Z軸方向に沿って2つの第一ガイドレール4317が設置されている。また、筐体431における滑動板41と反対側の外側面には、第一ガイドレール4317と対応する位置に、ガイド凹部4318が設けられている。ガイド凹部4318の両側には、2つの第二ガイドレール4319が設置されている。2つの装着板433は、筐体431を封鎖するように筐体431の両側に固定された後、滑動板41に設置される。
バイトホルダ45は、主体部451及び該主体部451の長手方向に沿って、且つ短手方向の略中央部から垂直に突設しているスライド板453を備える。主体部451のスライド板453が位置する面には、スライダー4511が設置されている。スライド板453は、ガイド凹部4318から筐体431内に挿入されて、第一ガイドレール4317にスライド可能に設置される。この時、主体部451は筐体431の外部に位置し、スライダー4511は、第二ガイドレール4319にスライド可能に設置される。
2つの送り駆動装置47は、固定座43内にそれぞれ装着され、且つ制御装置60にそれぞれ電気接続される。送り駆動装置47は2つの駆動モジュール471を備える。2つの駆動モジュール471は、バイトホルダ45を第一ガイドレール4317及び第二ガイドレール4319に沿って高速で駆動させる。本実施形態において、駆動モジュール471は、高性能のリニアモータである。各駆動モジュール471は、可動子4711及び固定子4713を備える。可動子4711は、装着板433の筐体431の内部に向かう面に固定される。また、駆動モジュール471の数は2つに限定されず、必要に応じて選択できる。例えば、送り駆動モジュール471は、1つの駆動モジュール471或いは3つの駆動モジュール471を採用することができる。バイト49は、主体部451における基底部11に近接する一端に固定される。このバイト49は金具300の上部301を加工する。
シェーブフック送り装置50は、リニア駆動機構53と、連接板54と、固定板55と、取り付け板56と、回転駆動部材57と、シェーブフック(スクレーピングカッター)59と、を備える。リニア駆動機構53は、駆動部材531と、ウォームシャフト533と、ナット535と、を備える。駆動部材531は横梁31の上方に位置するように滑動板41に装着されている。ウォームシャフト533の両端は駆動部材531とインストールブロック415とにそれぞれ回転可能に接続される。ナット535はウォームシャフト533と組み合わされ、且つ連接板54に固定される。連接板54は、ガイド部413にスライド可能に設置されるように滑動板41に装着される。
固定板55は、連接板54の基底部11近接する一端に設置され、取り付け板56は連接板54の基底部11の別の一端に設置され、且つ固定板55と対向する。回転駆動部材57は、固定板55と取り付け板56とを通過し、固定板55に固定される。シェーブフック59は、回転駆動部材57の基底部11に近接する一端に設置される。駆動部材531はウォームシャフト533によって、連接板54、回転駆動部材57及びシェーブフック59をガイド部413に対してZ軸と平行な方向に沿って駆動させる。回転駆動部材57はシェーブフック59をZ軸と平行な軸線回りに回転させる。シェーブフック59は滑動板41によって、X軸及びY軸と平行な方向に沿って移動することができ、且つリニア駆動機構53によってZ軸と平行な方向に沿って往復移動することができる。制御装置60は台座10に装着される。
旋盤100を組み立てる際、先ず、作業台20を2つの支持体13の間に装着した後、横梁31をスライド台33を介して2つの支持体13にスライド可能に設置する。次に、第一駆動アセンブリ35をスライド台33と支持体13とに装着し、第二駆動アセンブリ37を横梁31に装着する。次に、旋削送り装置40及びシェーブフック送り装置50を横梁31に並列して装着する。制御装置60を台座10に装着して、作業台20と、第一駆動アセンブリ35と、第二駆動アセンブリ37と、旋削送り装置40と、シェーブフック送り装置50と、に電気的に接続する。
図5及び図6を参照すると、金具300はタブレットパソコン、携帯電話等の電子装置のケースであり、略矩形のブロック状を呈している。金具300は、上部301と、上部301の縁から垂直に延伸している側壁303と、側壁303の上部301と離れている一端に形成された端部305を有する。上部301の面積は側壁303よりも大きい。本実施形態において、上部301の上面は非回転面である。側壁303の上部301から離れる側の端面は略平面であり、且つ4つの側面3030及び4つの角3031を有する。4つの側面3030は順に連接され、角3031は1つずつ左右に近接する2つの側面3030に接続されている。金具300の加工を必要とする部分は、上部301と、上部301の縁から垂直に延伸している側壁303と、側壁303の上部301と反対側の一端を回して形成された端部305である。
図7に示したように、本実施形態の金具加工方法は以下のステップS101〜S110を備える。
ステップS101において、旋盤100を提供する。旋盤100は、台座10と、作業台20と、移動装置30と、旋削送り装置40と、シェーブフック送り装置50と、制御装置60と、を備える。旋削送り装置40はバイト49を備える。シェーブフック送り装置50はシェーブフック59を備える。
ステップS102において、金具300を提供し、金具300を作業台20に固定する。金具300は上部301及び上部301の縁から垂直に下方に延伸する側壁303を有する。
ステップS103において、第二駆動アセンブリ37は、旋削送り装置40をY軸方向に沿って駆動させて、金具300の上方に移動する。
ステップS104において、第二駆動部材27は金具300をβ軸回りに回転させる。
ステップS105において、送り駆動装置47は、バイト49を駆動させ、バイト49が金具300の上部301に必要とする切削量に基づいて、回転している金具300の上部301に対するZ軸に沿う送り量によって高速で往復移動して加工を行う。
ステップS106において、制御装置60は、移動装置30がバイト49をX軸方向に沿って移動させるように制御して、回転している金具300をラジアル方向に移動させ、且つ金具300の上部301に対して切削加工を行う。
ステップS107において、第二駆動部材27は金具300のβ軸回りの回転を停止し、金具300の回転を停止し、且つ旋削送り装置40はバイト49を連動して該バイト49を作業台20から離して停止させる。
ステップS108において、移動装置30がシェーブフック送り装置50を金具300の側壁303に移動させる。本実施形態において、制御装置60は、第一駆動アセンブリ35、第二駆動アセンブリ37、シェーブフック送り装置50、及びリニア駆動機構53を制御して、第一駆動アセンブリ35、第二駆動アセンブリ37が滑動板41を平行移動させ、シェーブフック送り装置50は金具300の側面3030に移動し、リニア駆動機構53はシェーブフック59をZ方向に沿って金具300の側面3030のある位置に移動させる。
ステップS109において、シェーブフック送り装置50は、作業台20に対して予定の経路によって平行移動し、且つシェーブフック59の金具300に対する送り量を制御して、シェーブフック59が金具300の側壁303を加工する。本実施形態において、ステップS109は、以下のステップを備える。制御装置60は、第一駆動アセンブリ35、シェーブフック59を制御して、横梁31をX軸に沿って移動させ、シェーブフック59は金具300の側壁303の1つの側面3030に対して加工を行う。続いて、シェーブフック59が角3031に移動すると、シェーブフック59は、第一駆動アセンブリ35及び第二駆動アセンブリ37の駆動によってX軸或いはY軸方向に沿って位置を調整し、且つ移動し、同時に回転駆動部材57がシェーブフック59を駆動させ、シェーブフック59は回転して、金具300の角3031の表面に対する切削加工を行う。続いて、第二駆動部材27は金具300と共に一定の角度回転させる。移動装置30はシェーブフック送り装置50を移動させて、シェーブフック59が次の側面3030を直線に切削する。最後に、上述のステップを繰り返す。また、金具300の側壁303に対する切削加工を行うステップ109において、作業台20は金具300と共にβ軸の回りを回転し、シェーブフック送り装置50は、回転する金具300に対して平行移動するとともに、シェーブフック59の側壁303に対するZ軸方向の送り量を制御して、側壁303の外側に対する切削加工を行う。
ステップS110において、制御装置60は、作業台20が金具300と共にα軸、β軸の回りに回転し、シェーブフック送り装置50は、作業台20に対して予定の経路に沿って平行移動するとともに、シェーブフック59の金具300に対する送り量を制御して、端部305に対する切削加工を行う。本実施形態において、ステップS110は、以下のステップを備える。第一駆動部材23が、金具300をα軸の回りに一定の角度度動かし、金具300の上部301と反対側の側壁303の端部を横梁31と平行にする。次いで制御装置60は、移動装置30がシェーブフック59を金具300の側壁303の外壁に沿って移動するように制御し、シェーブフック送り装置50は、シェーブフック59の送り量を制御して、端部305に対する切削加工を行う。シェーブフック59が金具300の角3031に移動すると、シェーブフック59は、第一駆動アセンブリ35と第二駆動アセンブリ37の駆動によって、X軸或いはY軸方向に沿って位置を調整し、且つ移動し、同時に回転駆動部材57がシェーブフックシェーブフック59を回転させて、金具300の角3031の表面に対する切削加工を行う。次いで、シェーブフック59の作動を停止し、且つ移動装置30によって金具300から離す。第一駆動部材23は、金具300α軸の回りに一定の角度動かし、第二駆動部材27は、金具をβ軸の回りに90度或いは180度回転することで、次の側壁303の端部305が横梁31と平行になる。シェーブフック59は、移動装置30と連動して金具300と接触し、次の側壁303に沿って移動して、次の側壁303に対する切削加工を行う。最後に、上述のステップを繰り返して、シェーブフック59は金具300の端部305に対する切削加工を行う。
ステップ110において、金具300の側壁303に対する面取りをする際、各側壁303と横梁31とが平行であることに限定されない。作業台20は多軸の作業台であり、例えば三軸、四軸等である。シェーブフック送り装置50は、シェーブフック59を予定の経路によって移動させて、多軸の作業台20の多軸運動と組み合わさって回転し、金具300に対して平行移動することにより、シェーブフック59は、常に側壁303の端部305の切削面と接触して、4つの側壁303の端部305を一回で切削することができる。すなわち、ステップ110において、作業台20は多軸運動し、シェーブフック送り装置50は、作業台20の多軸運動と組み合わさり、且つ金具300に対して予定の経路に沿って移動して、シェーブフック59は、常に側壁303の端部305の切削面と接触して端部305に対して面取りを行う。
ステップ110において、側壁303の面取りのみに限定されず、金具300の加工しにくい部分も加工できる。つまり、作業台20は、金具300のα軸、β軸或いは多軸の回転を制御して、加工しにくい部分を加工する。
また、シェーブフック送り装置50のシェーブフック59によって金具300の側壁303と端部305を切削した後、旋削送り装置40のバイト49を利用して金具300の上部301を加工することもできる。
また、シェーブフック送り装置50は滑動板41に設置しなくても良い。この場合、独立した滑動板を設置し、該滑動板は横梁31の第二レール311に設置し、且つシェーブフック送り装置50を第二レール311に取り付けて、シェーブフック送り装置50と旋削送り装置40とが横梁31において独立に移動することができる。
リニア駆動機構53の駆動部材531及びウォームシャフト533は、別の駆動機構に交換することもできる。例えば、直線運動するシリンダーに交換し、シリンダーをスライド可能に第二レール311に設置し、回転駆動部材57をシリンダーの駆動軸に固定する。これにより、シェーブフック送り装置50は、連接板54を省略することができる。
作業台20は、1つの回転駆動部材を基底部11に設置して、β軸回りのみに回転することもできる。
また、作業台20を多軸の作業台に設置し、金具300を連動させて多軸移動を行うことで、容易に金具300の多方面を加工することができる。
図8を参照すると、第二実施形態の旋盤は第一実施形態の金具加工方法を採用する。第二実施形態の旋盤は前記旋盤100の構造に類似するが、異なる部分は、旋削送り装置(図示せず)が更にリニア駆動機構(図示せず)に隣接し、且つ滑動板41aに固定された旋削駆動機構(図示せず)を備えることである。滑動板41aは、スライド可能に横梁31aに設置され、固定座43aは滑動板41aとスライド可能に接続される。旋削駆動機構は固定座43aを駆動して、バイトホルダ45及びバイト49aは横梁31aに対してZ軸のZ1方向に沿って移動し、旋削送り装置40はZ1方向に沿って定位する。これにより、異なるサイズの金具300を加工することができる。金具300は、回転可能に回転軸(図示せず)に設置された第二駆動部材27aに定位する。
第二実施形態の金具加工方法において、バイト49aが金具300に対して初期位置に達した直後に、固定座43aはバイト49aと連動して滑動板41aに対してZ1軸方向に沿って移動する。この時、バイト49aは上部301に対して初期位置に近接する次の位置に達する。その後、送り駆動装置47はバイト49aを金具300の上部301に対してZ軸方向に沿って駆動させる。
本発明に係る金具加工方法は、移動装置30がX軸方向及びY軸方向に沿って移動し、旋削送り装置40を介してZ軸方向に沿って、高速で往復移動して、三次元曲面を有する上部301を加工し、シェーブフック送り装置50は金具300の側壁303に対して加工し、金具300の側壁303を加工する。作業台20の回転と、旋削送り装置40の高速の往復移動が組み合わさり、同時に、旋削送り装置40が作業台20に対してY軸方向に沿って平行移動して、連続的に金具300を加工するので、旋削された金具300の表面の平滑度を高めることができる。上部301の旋削が終わると、シェーブフック送り装置50は金具300の側壁303を高速で直線に加工するため、加工時間を節約でき、また、シェーブフック59が連続的に加工するので、側壁303の表面の平滑度を高めることができる。金具300の角3031を加工する際、回転駆動部材57がシェーブフック59を回転させて、シェーブフック59が角3031の表面に沿って移動して、角3031の表面を切削する。これにより、角3031の加工精度を高めることができる。また、作業台20が第二方向の第二軸と、第三方向の第一軸に平行する方向とに回転し、作業台20の金具300が一定の角度動くので、シェーブフック59は、容易に金具300の加工しにくいある部分も加工できる。
100 旋盤
10 台座
11 基底部
13 支持体
131 第一レール
20 作業台
21 取り付け部
23 第一駆動部材
25 回転軸
27、27a 第二駆動部材
30 移動装置
31、31a 横梁
311 第二レール
33 スライド台
35 第一駆動アセンブリ
37 第二駆動アセンブリ
300 金具
301 上部
303 側壁
3030 側面
3031 角
305 端部
40 旋削送り装置
41、41a 滑動板
413 ガイド部
415 インストールブロック
43、43a 固定座
431 筐体
4317 第一ガイドレール
4318 ガイド凹部
4319 第二ガイドレール
433 装着板
45 バイトホルダ
451 主体
4511 スライダー
453 スライド板
4531 ガイド部
47 送り駆動装置
471 駆動モジュール
4711 可動子
4713 固定子
49、49a バイト
50 シェーブフック送り装置
53 リニア駆動機構
531 駆動部材
533 ウォームシャフト
535 ナット
54 連接板
55 固定板
56 取り付け板
57 回転駆動部材
59 シェーブフック
60 制御装置

Claims (10)

  1. 台座と、該台座に装着されている作業台と、前記台座に第一方向に沿って移動可能に装着され、且つ前記作業台の上方に位置する移動装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である第二方向に沿ってスライド可能に装着される送り駆動装置と、前記第一方向及び前記第二方向に垂直である第三方向に沿って移動するバイトを備える旋削送り装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である前記第二方向に沿ってスライド可能に装着され、且つ前記第三方向に沿って移動可能に設置されたシェーブフックを備えるシェーブフック送り装置と、を備える旋盤を提供するステップと、
    金具を作業台に固定し、前記金具は上部と、前記上部の縁から垂直に下方に延伸する側壁と、前記側壁の前記上部と反対側の一端に形成された端部と、を有するステップと、
    前記移動装置が前記旋削送り装置を移動させて、前記旋削送り装置を前記金具の上部に接触させるステップと、
    前記作業台を前記金具と共に前記第三方向の第一軸の回りに回転させるステップと、
    前記旋削送り装置が前記バイトを前記金具に対して高速で前記第三方向に往復移動するように制御して、回転する前記金具の上部を加工するステップと、
    前記移動装置が旋削送り装置を前記作業台に対して平行移動させて、前記金具の上部に対して切削加工を行うステップと、
    前記作業台の回転を停止し、且つ前記バイトを前記作業台から離して停止させるステップと、
    前記移動装置が前記シェーブフック送り装置を前記金具の側壁に移動させるステップと、
    前記シェーブフック送り装置が前記作業台に対して平行移動するとともに、前記シェーブフックの送り量を制御して、前記金具の側壁の外面を加工するステップと、
    前記作業台は前記金具と共に前記第一軸及び第二方向の第二軸の回りに回転し、前記シェーブフック送り装置は前記作業台に対して予定の経路に沿って平行移動し、且つ前記シェーブフックが前記側壁に対する送り量を制御して、前記金具の端部に対する面取りを行うステップと、
    を備えることを特徴とする金具加工方法。
  2. 前記シェーブフック送り装置は、リニア駆動機構備え、前記シェーブフックを第三方向の軸の回りに回転し、前記金具は角があり、前記シェーブフック送り装置が前記シェーブフックの送り量を制御して前記金具の側壁の外面を加工するステップは、シェーブフック前記リニア駆動機構が前記シェーブフックを駆動して、前記シェーブフックが前記角の予定の形状に沿って回転し、前記角の表面を切削するステップを備えることを特徴とする請求項1に記載の金具加工方法。
  3. 前記作業台と前記シェーブフック送り装置とが組み合わさって前記金具の端部の面取りを行うステップは、
    前記作業台が前記金具と共に前記第二軸の回りに一定の角度回転するステップと、
    前記移動装置が前記シェーブフックを前記金具の側壁の外壁に沿って移動して、前記金具の端部に対する切削加工を行うステップと、
    前記シェーブフックが前記金具の角に移動すると、前記移動装置が前記シェーブフックを駆動して、前記シェーブフックの位置を調整し、且つ移動し、同時に前記回転駆動部材が前記シェーブフックを駆動し、前記シェーブフックが前記金具の角に沿って回転して、前記金具の角の表面を加工するステップと、
    前記シェーブフックを停止し、且つ前記作業台から離し、前記作業台が前記金具と共に前記第一軸及び第二軸の回りに一定の角度を回転するステップと、
    前記シェーブフックは、前記移動装置との連動によって前記金具の側壁の外壁に接触し、且つ次の側壁に対する面取りが行われるステップと、
    最後に、上述のステップを繰り返して、前記シェーブフック送り装置が前記金具の端部に対する切削加工を行うステップと、を備えることを特徴とする請求項2に記載の金具加工方法。
  4. 前記作業台は多軸運動し、前記作業台と前記シェーブフック送り装置とが組み合わさって前記金具の端部に対する面取りを行うステップは、
    前記シェーブフック送り装置が、前記作業台の多軸運動と組み合わさって回転し、予定の経路に沿って前記金具に対して平行移動して、前記シェーブフックは常に前記端部の切削面と接触して、前記端部を切削するステップを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の金具加工方法。
  5. 前記シェーブフック送り装置が前記シェーブフックの送り量を制御して前記金具の側壁の外面を加工するステップは、
    前記作業台が停止し、前記シェーブフック送り装置が前記シェーブフックと連動して予定の経路に沿って前記金具の側壁に移動するステップを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の金具加工方法。
  6. 前記シェーブフック送り装置が前記シェーブフックの送り量を制御して前記金具の側壁の外面を加工するステップは、
    前記作業台が前記金具を前記第一軸の回りに回転することを制御するステップを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の金具加工方法。
  7. 前記移動装置が前記シェーブフック送り装置を前記金具の側壁に移動させるステップは、
    前記シェーブフック送り装置が前記金具の側壁の外壁に移動すると、前記シェーブフック送り装置が前記シェーブフックを駆動させて前記第三方向に沿って移動し、且つ前記シェーブフックが前記金具の側壁の外壁のある位置に移動するステップを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の金具加工方法。
  8. 前記旋削送り装置は、滑動板及び固定座をさらに備え、前記滑動板は前記移動装置に前記第二方向に沿って装着され、前記固定座は前記滑動板に装着され、前記送り駆動装置及び前記バイトは前記固定座に装着され、前記シェーブフック送り装置は、前記滑動板の前記固定座に隣接するように設置され、前記第三方向に沿ってスライドすることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の金具加工方法。
  9. 前記リニア駆動機構は、駆動部材と、ウォームシャフトと、ナットと、を備え、前記駆動部材は前記横梁の上方に位置するように前記滑動板に装着され、前記シェーブフック送り装置は、連接板を備え、前記滑動板はインストールブロックを備え、前記ウォームシャフトの両端は、前記駆動部材と前記インストールブロックとにそれぞれ回転可能に接続され、前記ナットは前記ウォームシャフトと組み合わされ、且つ前記連接板に固定され、前記回転駆動部材は、前記連接板に固定されることを特徴とする請求項8に記載の金具加工方法。
  10. 台座と、該台座に装着されている作業台と、前記台座に第一方向に沿って移動可能に装着され、且つ前記作業台の上方に位置する移動装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である第二方向に沿ってスライド可能に装着される送り駆動装置と、前記送り駆動装置によって前記第一方向及び前記第二方向に垂直である第三方向に沿って移動するバイトを備える旋削送り装置と、前記移動装置に前記第一方向に垂直である前記第二方向に沿ってスライド可能に装着され、且つ前記第三方向に沿って移動可能に設置されたシェーブフックを備えるシェーブフック送り装置と、を備える旋盤を提供するステップと、
    金具を作業台に固定し、前記金具は上部と、前記上部の縁から垂直に下方に延伸する側壁と、前記側壁の前記上部反対側の一端に形成された端部と、を有するステップと、
    前記移動装置が前記シェーブフック送り装置を移動させて、前記シェーブフック送り装置が前記金具の上部に接触するステップと、
    前記シェーブフック送り装置が前記作業台に対して平行移動し、且つ前記シェーブフックの送り量を制御して、前記金具の側壁の外面を加工するステップと、
    前記作業台は前記金具と共に前記第一軸及び第二方向の第二軸の回りに回転し、前記シェーブフック送り装置は前記作業台に対して予定の経路に沿って平行移動し、且つ前記シェーブフックが前記側壁に対する送り量を制御して、前記金具の端部に対する面取りを行うステップと、
    前記作業台の回転を停止し、且つ前記バイトを前記作業台から離して停止させるステップと、
    前記移動装置が前記旋削送り装置を移動させて、前記旋削送り装置を前記金具の上部に接触させるステップと、
    前記作業台を前記金具と共に前記第三方向の第一軸の回りに回転させるステップと、
    前記旋削送り装置が前記バイトを前記金具に対して高速で前記第三方向に往復移動するように制御して、回転する前記金具の上部を加工するステップと、
    前記移動装置が旋削送り装置を前記作業台に対して平行移動させて、前記金具の上部に対して切削加工を行うステップと、
    を備えることを特徴とする金具加工方法。
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