JP5850605B2 - 頂部把持型カートンの組み立て方法 - Google Patents

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本発明は、缶などの複数の物品を収容するカートンに係り、特に、組み立てが容易で、かつ原材料コストを大幅に削減することができるカートンに関する。
従来より、ソフトドリンク等の飲料用缶等の物品を複数収容して流通や消費者の使用に供されるカートンが提供されている。消費者は、そのような物品をカートン単位で購入した際には、カートンの頂部に形成された把持手段によってカートンを持ち運び、物品を取り出す際は、カートンを破壊して物品を取り出している。
一般に、物品を収容するカートンには、頂壁パネル、底壁パネルおよび前後左右の側壁パネルからなる箱状のカートンや、頂壁パネル、底壁パネルおよび一対の側壁パネルからなり、前端と後端が開放された筒状構造を有するいわゆるラウンドアップカートン等が用いられている。
しかしながら、このような箱状カートンやラウンドアップカートンでは、収容する物品の全体を覆う必要があるため、原材料として用いられるボール紙等の使用量が多く、コストの面での改善が求められていた。
この問題に対して、収容される物品の一部、例えば缶の上端部のみを固定するだけで缶全体を固定・収容することができ、原材料の使用量が少なくて済む頂部把持型カートンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記文献に記載の頂部把持型カートンは、缶の上端部では固定されているが、それ以外の部分、例えば缶の側面や底部においては、何ら支持手段が講じられていないので、カートンを把持して移送する際に缶の下部が水平方向に動いてしまい、その結果、缶の上端部の固定が外れて缶がカートンから脱落してしまうという問題を有していた。
この問題に対し、缶の上端部の固定に加えて、側壁パネルおよび側壁パネル固定手段を備えた頂部把持型カートンが提案されている(例えば、特許文献2および3参照)。このカートンによれば、缶の上端部を固定した後、側壁パネルを缶の側面に密着させ、さらにカートン前端部および後端部において、側壁パネルを固定することができるので、缶が水平方向に動いてカートンから脱落することを抑制することができる。
米国特許第3,245,711号 米国特許第5,355,999号 特開2006−151468号公報
しかしながら、特許文献2に記載のカートンの側壁パネル固定手段は、カートン前端部および後端部において、側壁パネルどうしを連結する複数のパネルの折り込み工程を必要とし、カートンの組み立てが煩雑であるという問題を有していた。また、側壁パネルどうしを連結する複数のパネルは、単に折り込んだだけではカートンの使用中に緩みが発生して物品の脱落の原因となっており、これを抑制するにはこれらのパネルの糊貼り工程を必要とし、機械を用いたカートン組立工程の自動化を達成することが困難であるという問題を有していた。また、特許文献3に記載のカートンにおいても、カートン前端部および後端部の側壁パネル固定手段は自由端となっており、それらを位置決めをして互いに貼り付けたり、挿入を行ったりなどして固定しなければならず、自動化を達成するのは困難であり、また、手作業で行うにしても工程を完了させるのが煩雑であった。また、従来のカートンにおいては一般に、強固な固定を実現しようとすると取り扱いが簡便な把持手段を形成することが難しく、逆に簡便な把持手段を形成しようとすると固定が不十分になるという問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、少ない原材料の使用でコストを軽減することができ、確実に物品を固定・収容することが可能であるとともに取り扱いが簡便な把持手段を有し、しかも容易な組立工程によって自動化を達成することも可能な頂部把持型カートンおよびそのカートンブランクを提供することを目的としている。
本発明の頂部把持型カートンの組み立て方法によって組み立てられるカートンは、複数個からなる列を2列配置した物品を保持するための頂部把持型カートンであって、カートンは、第1側壁パネルと、第1頂壁パネルと、第1キールパネルと、第2キールパネルと、第2頂壁パネルと、第2側壁パネルとがこの順に接続され、第1頂壁パネル端部の折目線上に対をなして形成されたスリットによって第1列目の物品の頂部が保持され、第2頂壁パネル端部の折目線上に対をなして形成されたスリットによって第2列目の物品の頂部が保持され、第1キールパネルおよび第2キールパネルは、カートン内方(下方)に延在して物品に接触する断面V字状のキール部を形成し、第1側壁パネルおよび第2側壁パネルは、物品の周囲を取り囲み、カートンの前端部および後端部において互いに接続されて物品列を固定し、第1側壁パネルと、第1頂壁パネルと、第1キールパネルと、第2キールパネルと、第2頂壁パネルと、第2側壁パネルとに跨るスリットによって打ち抜き形成された少なくとも1つのストラップハンドルを有することを特徴としている。
また、本発明は、複数個からなる列を2列配置した物品を保持するための頂部把持型カートンを形成するカートンブランクの組み立て方法であって、そのカートンブランクは、第1側壁パネルと、第1頂壁パネルと、カートン内方(下方)に延在して物品に接触する断面V字状のキール部を形成する第1キールパネルおよび第2キールパネルと、第2頂壁パネルと、第2側壁パネルとがこの順に接続され、第1頂壁パネル端部の折目線上には、第1列目の物品の頂部を保持するためのスリットが対をなして形成され、第2頂壁パネル端部の折目線上には、第2列目の物品の頂部を保持するためのスリットが対をなして形成され、第1側壁パネルおよび第2側壁パネルのそれぞれの両端部は、物品の周囲を取り囲み、カートンの前端部および後端部において互いに接続されて物品列を固定するフラップが形成され、第1側壁パネルおよび第2側壁パネルのそれぞれの両端部には、キールパネルを中心として放射状に発散するように折目線が形成されていることを特徴としている。
さらに、本発明は、上述のカートンブランクの組み立て方法であって、第1頂壁パネルと第1側壁パネルとの間の折目線にて、第1側壁パネルをカートン内方へ180度折り曲げ、第2頂壁パネルと第2側壁パネルとの間の折目線にて、第2側壁パネルをカートン内方へ180度折り曲げ、キールパネルから発散するように形成された折目線にて、第1側壁パネルと第2側壁パネルのそれぞれの両端部を折り曲げ、対向する第1側壁パネルと第2側壁パネルのそれぞれの両端部を接続することを特徴としている。
上記構成の本発明の頂部把持型カートンにあっては、第1側壁パネルと第2側壁パネルのそれぞれの両端部を接続して物品の水平方向への動きを抑制し、第1キールパネルおよび第2キールパネルによって形成されるキール部によって物品頂部の固定を強固にするとともに、側壁パネルと頂壁パネルとキールパネルに跨って形成されたストラップハンドルによって、持ち運びも容易に行うことができる。
また、第1側壁パネルと第2側壁パネルのそれぞれの両端部を接続するにあたり、所定の位置に形成された折目線を折り曲げて第1側壁パネルと第2側壁パネルのそれぞれの両端部を接続することによって、側壁パネルが取り囲む長さと保持する物品の周長とを等しくすることができ、物品を確実に固定・収容することができる。また、組み立て後のカートンは平面状に折り畳むことができるので、カートンの組み立てと物品の収納を別工程とすることができる。さらに、側壁パネルの接続手段が従来のカートンと比較して簡素化されているため、機械化されたラインで組み立ての自動化を達成することができる。
本発明の第1実施形態に係るカートンブランクを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るカートンブランクを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係るカートンブランクを示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係るカートンブランクを示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係るカートンブランクを示す平面図である。 本発明の第6実施形態に係るカートンブランクを示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係るカートンブランクの組み立て工程を示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係るカートンブランクの組み立て工程を示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係るカートンブランクの組み立て工程を示し、(a)は底面図、(b)は端面図である。 本発明の第5実施形態に係るカートンブランクの組み立て工程を示し、(a)は底面図、(b)は端面図である。 第1実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す斜視図である。 第2実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す斜視図である。 第1実施形態および第2実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す端面図である。 第3実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す斜視図である。 第4実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す斜視図である。 第3実施形態および第4実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す端面図である。 第5実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す斜視図である。 第6実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す斜視図である。 第5実施形態および第6実施形態のカートンに物品を収納した状態を示す端面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下に説明する形態のカートンおよびカートンブランクに限定されない。
第1実施形態
図1には、缶などの物品を複数収容するためのカートンを形成するためのものであって、ボール紙またはそれに類する折り曲げ自在なシート材から作製された第1実施形態のブランク1aが示されている。図1において、ブランク1aは、第1側壁パネル10aと、第1接続パネル11aと、第1頂壁パネル12aと、第1キールパネル13aと、第2キールパネル14aと、第2頂壁パネル15aと、第2接続パネル16aと、第2側壁パネル17aとを備え、これらは折目線20a〜26aによって折り曲げ自在に連続的に接続されている。なお、本実施形態の説明では、第1側壁パネル10aと第1接続パネル11aとが独立した別のパネルとして図示されているが、これらをまとめて第1側壁パネルと解釈することもできる。第2接続パネル16aと第2側壁パネル17aとについても同様である。
これらパネルを折り曲げることによって、頂壁パネルによって缶等の物品の頂部を固定し、側壁パネルによって物品の側面を支持するカートンが形成される。これらパネル10a〜17a上およびパネルの縁部には、以下に説明する各種のフラップおよびスリットが形成されている。
第1側壁パネル10aおよび第2側壁パネル17aの両端部には、それぞれ、折り目線28aおよび27aを介して、物品固定フラップ50aおよび51a、52aおよび53aが形成されている。カートンが組み立てられた状態においては、第1側壁パネル10aおよび第2側壁パネル17aは、物品の側面に接触させられ、対向する物品固定フラップ50aおよび52aと、物品固定フラップ51aおよび53aとが、互いに糊付け等の手段によって接続されて、物品の側面方向への動きを拘束し、物品を支持する。折目線27aおよび28aは、後述する組み立て工程をスムーズに実施できるように、カートンの中心に位置するキールパネルから放射状に広がるようにX字状に形成されている。
第1頂壁パネル12aの両端部(折目線21a、22a上近傍)には、それぞれ、切り込み線からなる第1物品固定スリット30aが打ち抜き形成されている。第2頂壁パネル15aの両端部(折目線24a、25a上近傍)には、それぞれ、切り込み線からなる第2物品固定スリット31aが打ち抜き形成されている。第1物品固定スリット30aは、第1頂壁パネル12aと第1接続パネル11aとの境界線である折目線21aと、第1頂壁パネル12aと第1キールパネル13aとの境界線である折目線22a上に突出するように形成されている。第2物品固定スリット31aは、第2頂壁パネル15aと第2接続パネル16aとの境界線である折目線25aと、第2頂壁パネル15aと第2キールパネル14aとの境界線である折目線24a上に突出するように形成されている。
この物品固定スリット30aおよび31aは、固定する物品の数に対応した数だけ対になって形成されており、第1実施形態のカートン1aにおいては、6個の物品を収納すべく、第1物品固定スリット30aが3対、第2物品固定スリット31aが3対形成されている。
カートンが組み立てられた状態においては、これら第1物品固定スリット30aに物品の頂面の端部を挿入して引っ掛けて、第1頂壁パネル12aおよび第1接続パネル11aとの挟み込み、第1頂壁パネル12aおよび第1キールパネル13aとの挟み込みによって物品を支持し、カートンから脱落するのを防ぐ。また、第2物品固定スリット31aに物品の頂面の端部を挿入して引っ掛けて、第2頂壁パネル15aおよび第2接続パネル16aとの挟み込み、第2頂壁パネル15aおよび第2キールパネル14aとの挟み込みによって物品を支持し、カートンから脱落するのを防ぐ。これら支持機構は、物品の頂面を固定しているので、物品の鉛直方向の脱落を防止することができる。
第1側壁パネル10a、第1接続パネル11a、第1頂壁パネル12a、第1キールパネル13a、第2キールパネル14a、第2頂壁パネル15a、第2接続パネル16aおよび第2側壁パネル17a上には、これらパネルに跨るようにして、スリット32aおよび33aによってストラップハンドル60aおよび61aが打ち抜き形成されている。使用者は、これら2本のハンドル60aおよび61aによって、物品が収納されたカートンを簡便に運搬することができる。
なお、第1実施形態のブランク1aは、後述する図7〜図10の手順によって組み立てられ、図11および図13に示すように、6個の缶Cがカートン1aに収納されたパッケージを完成させることができる。
第2実施形態
図2には、本発明の第2実施形態のブランク1bが示されている。このブランク1bは、基本的な構成は第1実施形態と共通であるので説明を省略する。なお、図2において付与された各部分の符号は、数字部分が同一のものは第1実施形態と同一の名称および機能を有している。第2実施形態のブランク1bは、2個2列、合計4個の物品を収納するカートンブランクである。第2実施形態のブランク1bは、後述する図7〜図10の手順によって組み立てられ、図12および図13に示すように、4個の缶Cがカートン1bに収納されたパッケージを完成させることができる。
第2実施形態においては、図2に示すように、第1側壁パネル10b、第1接続パネル11b、第1頂壁パネル12b、第1キールパネル13b、第2キールパネル14b、第2頂壁パネル15b、第2接続パネル16bおよび第2側壁パネル17bに跨るようにして、スリット32bによってハンドル60bが打ち抜き形成されている。使用者は、この1本のハンドル60dによって、物品が収納されたカートンを簡便に運搬することができる。
第3実施形態
図3には、本発明の第3実施形態のブランク1cが示されている。このブランク1cは、基本的な構成は第1実施形態と共通であるので説明を省略する。なお、図3において付与された各部分の符号は、数字部分が同一のものは第1実施形態と同一の名称および機能を有している。第3実施形態のブランク1cは、3個2列、合計6個の物品を収納するカートンブランクである。第3実施形態のブランク1cは、後述する図7〜図10の手順によって組み立てられ、図14および図16に示すように、6個の缶Cがカートン1cに収納されたパッケージを完成させることができる。
第3実施形態においては、図3に示すように、第1側壁パネル10cおよび第2側壁パネル17cの両端部から、第1実施形態における放射状に広がる折目線が省略されている。
第4実施形態
図4には、本発明の第4実施形態のブランク1dが示されている。このブランク1dは、基本的な構成は第2実施形態と共通であるので説明を省略する。なお、図4において付与された各部分の符号は、数字部分が同一のものは第2実施形態と同一の名称および機能を有している。第4実施形態のブランク14は、2個2列、合計4個の物品を収納するカートンブランクである。第4実施形態のブランク1dは、後述する図7〜図10の手順によって組み立てられ、図15および図16に示すように、4個の缶Cがカートン1dに収納されたパッケージを完成させることができる。
第4実施形態においては、図4に示すように、第1側壁パネル10dおよび第2側壁パネル17dの両端部から、第2実施形態における放射状に広がる折目線が省略されている。
第5実施形態
図5には、本発明の第5実施形態のブランク1eが示されている。このブランク1eは、基本的な構成は第1実施形態と共通であるので説明を省略する。なお、図5において付与された各部分の符号は、数字部分が同一のものは第1実施形態と同一の名称および機能を有している。第5実施形態のブランク1eは、3個2列、合計6個の物品を収納するカートンブランクである。第5実施形態のブランク1eは、後述する図7〜図10の手順によって組み立てられ、図17および図19に示すように、6個の缶Cがカートン1eに収納されたパッケージを完成させることができる。
第5実施形態においては、第1および第2キールパネル13eおよび14e上には、2つのキールパネルに跨るようにして、指掛け孔40eおよび41eがそれぞれ打ち抜き形成されている。これら指掛け孔は、カートンが組み立てられた状態において把持手段(取っ手)を形成し、使用者は、この把持手段を把持して、物品を収容したカートンの持ち運びを容易にすることができる。
第6実施形態
図6には、本発明の第6実施形態のブランク1fが示されている。このブランク1fは、基本的な構成は第2実施形態と共通であるので説明を省略する。なお、図6において付与された各部分の符号は、数字部分が同一のものは第2実施形態と同一の名称および機能を有している。第6実施形態のブランク1fは、2個2列、合計4個の物品を収納するカートンブランクである。第6実施形態のブランク1fは、後述する図7〜図10の手順によって組み立てられ、図18および図19に示すように、4個の缶Cがカートン1fに収納されたパッケージを完成させることができる。
カートンの組立て(第1、2、5、6実施形態)
以上説明した各実施形態のカートンについて、図5に示す第5実施形態のカートン1eを代表させて組立工程を説明する。その他のカートンブランク1a(第1実施形態)、1b(第2実施形態)、1f(第6実施形態)についても、これと同様の手順で組立てが行われる。
図5に示すブランク1eからカートンを組み立てるために、連続的な折り曲げ作業が行われる。折り曲げ作業は、直線状の機械ラインでブランクないしカートンを反転または回転させることなく行われる。以下はその手順を示すものであるが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図7〜10は、この組み立て工程を説明する図である。まず、図5に示す水平に置かれた第5実施形態のカートンブランク1eに対して、折目線21eおよび25eに沿って、第1接続パネル11eおよび第2接続パネル16eをそれぞれ180度折り曲げ、図7に示す状態を得る。
次に、図7において矢印で示すように、物品固定フラップ50e〜53eを折目線27eおよび28eに沿って180度折り曲げ、糊付け等の公知の接続手段によって、物品固定フラップ50eと52e、51eと53eをそれぞれ接続し、図8に示す状態のカートンを得る。
以上でカートン自体の組み立ては完成し、続いてカートンに物品を収納する工程に入るが、図8に示す本発明のカートン1eの状態では、平面状に折り畳まれていて立体構造を有さないため、多数のカートン1eを積層することができる。すなわち、従来のカートンでは、一旦ブランクからカートンの組み立てを開始すると立体構造を有してしまうため、ブランクの組み立てから物品の収納までを連続的に最後まで行う必要があったが、本発明では、例えばカートン供給メーカー側でブランクからカートンの組み立てまでを行って出荷し、カートンを供給されたユーザー側では物品の収納のみを行うといったように工程を分けることができるという特徴を有する。勿論、従来のカートン同様、ユーザーの側でブランクの組み立てから物品の収納までを連続的に最後まで行うことに何ら支障は無い。
続いて、図8において矢印で示すように、第1接続パネル11eおよび第1側壁パネル10eと、第2側壁パネル17eおよび第2接続パネル16eとをそれぞれ折目線21eおよび25eに沿って90度起こし、図9に示す状態のカートンを得る。図9において、太線は、第1側壁パネル10eおよび第2側壁パネル17eの厚みを表現している。
次に、図9において矢印で示すように、折目線22eおよび24eに沿って折り曲げることで第1キールパネル13eおよび第2キールパネル14eを図面において紙面手前方向に起き上がらせるとともに折目線23eが稜線を形成するようにして、図10に示す状態のカートンを得る。
図10(a)に示すように、第1側壁パネル10eおよび第2側壁パネル17eは互いに接近し、第1物品固定スリット30eおよび第2物品固定スリット31eが第1側壁パネル10eおよび第2側壁パネル17eで囲まれる領域内に収まるとともに、物品の一例である破線で表す缶Cの頂部に適合する位置となる。ここで、缶Cを上下逆さにして頂部が第1頂壁パネル12eおよび第2頂壁パネル15eに接触するように配置し、缶Cの頂部の端部を第1物品固定スリット30eおよび第2物品固定スリット31eに挿入する。このようにして、図17および図19に示すように、6個の缶Cがカートン1eに収納されたパッケージを完成させることができる。
図10(b)に示すように、第1キールパネル13eおよび第2キールパネル14eは、断面V字状のキール部を形成する。このキール部と第1接続パネル11eおよび第2接続パネル16eは、缶Cの頂部と側面の間に存在するテーパー部に対して密着して、缶Cが動いて脱落することを抑制する。
本発明では、図10(a)に示すように、缶Cの側面方向への動きを抑制するために、第1側壁パネル10eおよび第2側壁パネル17eが形成する太線の周長は、過不足なく複数の缶Cを丁度取り囲む長さであることが要求される。この長さが短すぎると缶Cを挿入することができず、長すぎると拘束が不十分で缶Cが側面方向に動いてしまうからである。
本発明では、まず、収納する缶Cを取り囲む周長、すなわち図10(a)の太線で表現された周長を予め計測する。そして、組み立て時において丁度その周長を形成するように、図5のカートンブランク1eにおいて折目線27eおよび28eの位置が決定される。仮にこれら折目線27eおよび28eの位置が、適切な位置から第1側壁パネル10eおよび第2側壁パネル17eの両端部方向へずれた場合は、カートン形成時においてこれらパネルが取り囲む周長が長くなってしまい、逆に折目線27eおよび28eの位置が、適切な位置から第1側壁パネル10eおよび第2側壁パネル17eの中心部方向へずれた場合は、カートン形成時においてこれらパネルが取り囲む周長が短くなってしまう。
従来のカートンでは、カートンを組み立て、物品をカートンに収納させた状態でカートン端部を閉鎖して、閉鎖するためのパネルやフラップの位置決めおよびそれらの固定を行う必要があった。しかしながら、本発明によれば、上述したように、予め計測した缶Cを取り囲む周長を組み立て後に実現すべく折目線27eおよび28eの位置が最適化されているので、閉鎖構造の位置決めを物品を収納する度に毎回行う必要がなく、単純に図7および図8の折り曲げ工程のみによって適切な寸法のカートンを形成することができる。
すなわち、本発明のカートンは、上述した「第1側壁パネルと、第1頂壁パネルと、カートン内方(下方)に延在して物品に接触する断面V字状のキール部を形成する第1キールパネルおよび第2キールパネルと、第2頂壁パネルと、第2側壁パネルとがこの順に接続され、第1頂壁パネル端部の折目線上には、第1列目の物品の頂部を保持するためのスリットが対をなして形成され、第2頂壁パネル端部の折目線上には、第2列目の物品の頂部を保持するためのスリットが対をなして形成され、第1側壁パネルおよび第2側壁パネルのそれぞれの両端部は、物品の周囲を取り囲み、カートンの前端部および後端部において互いに接続されて上記物品列を固定するフラップが形成され、第1側壁パネルおよび第2側壁パネルのそれぞれの両端部には、キールパネルを中心として放射状に発散するように折目線が形成されているカートンブランク」から組み立てられるものであり、組み立て後のカートンが、図8に示すように、第1頂壁パネルと第1側壁パネルとの境界線および第2頂壁パネルと第2側壁パネルのとの境界線で180度折り曲げられ、さらに、上記放射状に発散するように形成された折目線で180度折り曲げられて対向する側壁パネルどうしが接続され、組み立て後も平面状に折り畳まれていることを特徴とするものである。
以上説明したカートンの組立工程によれば、組み立て後の側壁パネルの周長を、収納する物品の周長と一致させるべく折目線27および28の位置が最適化されているので、閉鎖構造の位置決めを物品を収納する度に毎回行う必要がなく、単純に折り曲げ工程のみによって適切な寸法のカートンを形成することができるという効果を奏する。また、組み立て後のカートンは平面状に折り畳むことができるため、カートンを積層して移送し、カートンの組み立て工程と物品の収納工程を別々に行うこともできるという効果を奏する。
カートンの組立て(第3、4実施形態)
なお、第3実施形態および第4実施形態のカートンブランク1cおよび1dについては、他のカートンブランクと異なり、折目線27および28を有していないので、まず最初に缶Cの頂部を第1頂壁パネル12cおよび12d、第2頂壁パネル15cおよび15dによって固定した後、第1側壁パネル10cおよび10d、第2側壁パネル17cおよび17dを缶Cの周囲に取り巻いて密着させ、糊付け等の手段で対向する側壁パネルどうしを接続して、図14〜16に示すように、缶Cがカートンに収納されたパッケージを完成させることができる。
以上、カートンを水平に置いた上に物品の頂部を逆さにしてカートンに収納する手順を説明したが、本発明はこの手順のみに限定されず、複数の物品を上下順方向で3個2列あるいは2個2列で密着配置し、その上から組み立て後のカートンを被せることによって物品の収納を行ってもよい。
以上の実施形態においては、物品固定フラップの固定方法として糊付けの例を説明したが、本発明はこれらのみに限定されるものではなく、スライドロックフラップとスライドロックフラップ受容スリットの係合や、プランジャロック機構、ヒールアンドトウロック機構等、任意の接続手段を講じることができる。
以上説明した本発明の実施形態では、3個2列あるいは2個2列の物品を収容するカートンを例に取って説明したが、本発明は2列でさえあれば個数は限定されるものではなく、例えば、4個2列といった任意の個数の物品を収容するカートンに応用することが可能である。
また、以上説明した本発明の実施形態では、把持手段を形成するためにハンドルおよび指掛け孔の例を説明したが、把持手段は必須の構成要素ではなく、本発明は、把持手段を省略した形のカートンや、他の任意の把持手段が形成されたカートンに応用することが可能である。
上記の説明で使用した頂、底、端、前、後、内側、および外側などの方向を表わす用語は、それぞれのパネルをそのような方向に限定するものではなく、単にパネルどうしを互いに区別するためのものにすぎない。折目線という用語は必ずしも単一の折目線を指すものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、1または複数の刻み線や、例えばミシン目やプレス型押しで薄くした線等の容易に折れたり曲がったりする線であっても良い。また、本発明は、発明の範囲から逸脱することなく、種々の配列の物品のカートンに適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、少ない原材料の使用でコストを軽減することができ、確実に物品を固定・収容することが可能であるとともに取り扱いが簡便な把持手段を有し、しかも容易な組立工程によって自動化を達成することも可能な頂部把持型カートンおよびカートンブランクを提供することができる。
1a〜1f カートン(ブランク)
10a〜10f 第1側壁パネル
11a〜11f 第1接続パネル
12a〜12f 第1頂壁パネル
13a〜13f 第1キールパネル
14a〜14f 第2キールパネル
15a〜15f 第2頂壁パネル
16a〜16f 第2接続パネル
17a〜17f 第2側壁パネル
20a〜28f 折目線
30a〜30f 第1物品固定スリット
31a〜31f 第2物品固定スリット
32a〜32d、33a、33c スリット
40e,41e 指掛け孔
50a〜53f 物品固定フラップ
60a〜60d 61a、61c ストラップハンドル
C 缶(物品)

Claims (1)

  1. カートンブランクの組み立て方法であって、
    上記カートンブランクは、複数個からなる列を2列配置した物品を保持するための頂部把持型カートンを形成するカートンブランクであって、
    第1側壁パネルと、第1頂壁パネルと、カートン内方(下方)に延在して物品に接触する断面V字状のキール部を形成する第1キールパネルおよび第2キールパネルと、第2頂壁パネルと、第2側壁パネルとがこの順に接続され、
    上記第1頂壁パネル端部の折目線上には、第1列目の物品の頂部を保持するためのスリットが対をなして形成され、
    上記第2頂壁パネル端部の折目線上には、第2列目の物品の頂部を保持するためのスリットが対をなして形成され、
    上記第1側壁パネルおよび上記第2側壁パネルのそれぞれの両端部は、上記物品の周囲を取り囲み、上記カートンの前端部および後端部において互いに接続されて上記物品列を固定するフラップが形成され、
    上記第1側壁パネルおよび第2側壁パネルのそれぞれの両端部には、上記キールパネルを中心として放射状に発散するように折目線が形成されているカートンブランクであって、
    上記カートンブランクの組み立て方法は、上記第1頂壁パネルと第1側壁パネルとの間の折目線にて、上記第1側壁パネルをカートン内方へ180度折り曲げ、
    上記第2頂壁パネルと第2側壁パネルとの間の折目線にて、上記第2側壁パネルをカートン内方へ180度折り曲げ、
    上記キールパネルから発散するように形成された折目線にて、上記第1側壁パネルと第2側壁パネルのそれぞれの両端部を折り曲げ、
    対向する上記第1側壁パネルと第2側壁パネルのそれぞれの両端部を接続することを特徴とする頂部把持型カートンの組み立て方法。
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