JP5850552B1 - 部分光学素子配列を備えた表示体、表示体形成方法、部分光学素子配列形成方法、表示体製造システム - Google Patents
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Abstract
Description
図5〜図10は、表示体を形成するシステムS1の説明図、図11は部分光学素子配列の形成処理を示す工程図である。
賦形面30aを本体部10に押圧した状態を解除した後(図8)、再び、本体部10を搬送する(図9)。そして、上述の如く、制御装置20、位置計測カメラ40、位置合わせテーブル50による位置合わせを行い、賦形面30aの下方に第一の部分領域11aに形成された画像13aを位置させる(図11(STEP1:位置合わせ工程))。
以上説明した手順を有する部分光学素子配列形成方法により、部分光学素子配列を備えた表示体1を形成することができる。
上述したシステムS1では、加圧部30に賦形面30aを設けて賦形部材として用いたが、本体部10を載置するテーブル側に賦形面を備えた印判部を固定具備し、該印判部を賦形部材として機能させてもよい。
システムS2は、位置合わせテーブル51、加圧部31、位置計測カメラ40、賦形面60aを備えた賦形部材としての印判部60、及びこれらの部材を制御等するコンピュータ等を含む制御装置20にて構成される。図12Bは、図12Aを白抜き矢印方向に見た概略平面図であり、位置合わせテーブル51、印判部60とその賦形面60a、本体部10を図示し、その他の構成は省略している。
位置合わせテーブル51は、本体部10を載置、搬送し、かつ、位置合わせを行うためのものである。本体部10は、第一の面11を加圧部31側、第二の面12を位置合わせテーブル51側にして載置される。本体部10は、図中右から左に搬送される。
以上説明した手順を有する部分光学素子配列形成方法により、部分光学素子配列を備えた表示体1を形成することができる。
図16A及び図16Bの例では、光学素子14aの一例としてシリンドリカルレンズの凹凸の反転形状を賦形面30a、60aに形成する。これにより、システムS1,システムS2において、光学素子配列14としてのシリンドリカルレンズ配列が本体部10の第二の部分領域に形成され、表示体1が形成される。
なお、賦形部材を加圧部30とした例を図示したが、印判部60を用いた場合も同様である。
図19A中破線で示した表示体1Aの第二の部分領域12aには、光学素子配列14が形成されている。図19A及び図19Bによる光学素子配列14は、点Cを中心に複数の凸レンズによる光学素子14aをピッチ角θLENSで放射状に円形配置して構成される。また、円形配置された光学素子14aの円の中心に光学素子を形成しない部分である非形成部14bを有する。
図20A中破線で示した表示体1Bの第二の部分領域12aには、光学素子配列14が形成されている。表示体1Aは、第二の部分領域12aに光学素子14aを敷き詰めた構成であったが、表示体1Bは、光学素子14aを他の態様で放射状に配列した例である。
図22は表示体1Dの斜視図である。図22において、表示体1Dの第二の部分領域12a(1)〜12a(6)を破線で示した。
表示体1Dの第二の部分領域12a(1)〜12a(4)には、シリンドリカルレンズ配列が形成されており、第二の部分領域12a(5)には、平凸レンズ配列が形成されており、12a(6)には凸レンズの放射状配列が形成されている。また、第二の部分領域12a(1)に形成されたシリンドリカルレンズの配列の向きと、第二の部分領域12a(2)〜12a(4)に形成されたシリンドリカルレンズの配列の向き、第二の部分領域12a(4)に形成されたシリンドリカルレンズの配列の向きと、第二の部分領域12a(1)〜12a(3)に形成されたシリンドリカルレンズの配列の向きは異なる。
以上説明した光学素子配列は一例であって、これに限定されるものではない。凹凸を有する光学素子配列の反転形状であれば、どのような形状であっても賦形面30a、60aに形成することができる。所望の形状の光学素子配列を表示体の第二の部分領域12aに形成することができる。賦形面の凹凸形状が異なる複数の加圧部30、印判部60を用意しておき、システムS1、S2から取り外して交換可能に構成すれば、効率よく対応できる。
本発明の表示体は、このような態様には限定されない。例えば、本体部を、第一の面11を備える第一部材と、第二の面12を備える第二部材と、第一部材と第二部材とを支持する支持部材と、により構成してもよい。
本体部10Eは、第一の面11を備える第一部材17、第二の面12を備える第二部材18を有し、第一部材17と第二部材18とを隙間h空けて配置させる。本体部10Eの両端に設けた支持部材20により、第一部材17と第二部材18は、第一の面11及び第二の面12が所定距離L分、隔てて背向する態様で支持される。
そして、上述したシステムS1又はシステムS2による部分光学素子配列形成方法により、図23Bに示す部分光学素子配列を備えた表示体1Eが形成される。
第二部材18と、第一部材17は、それぞれの中心17a、18aを軸として互いに独立した回動が可能となるよう支持部材20により支持する。支持部材20は、軸20a及び留め具20bにより構成される。このとき、第二部材18と第一部材17とは、接触しないよう所定距離隔てて対向させ、隙間を空けて支持してもよい。回転摺動できれば、第二部材18と第一部材17は接触していてもよい。観察者が第二部材18の光学素子配列14の側から第一部材17に形成された画像13aによる虚像を観察できる程度に透明性を保ち、かつ、接触して又は接触させずに積層できればよい。
成形工程(図11:STEP2)において、第二の部分領域12aに一の賦形部材としての加圧部30の賦形面30aを押圧して、賦形面30aの構造の反転形状を第二の部分領域12aに成形し、かつ、第一の部分領域11aに他の賦形部材としての印判部60の賦形面60aを押圧して、賦形面60aの構造の反転形状を第一の部分領域11aに成形する。そして、離型工程(図11:STEP3)において、加圧部30及び印判部60による押圧を解除して、第二の部分領域12aに光学素子配列14を形成し、第一の部分領域11aに凹凸部を形成する。
図26Cは、表示体1Kの断面図である。
以上説明した表示体1H、1Kのように、第一の面11の第一の部分領域11aにも凹凸部11bを形成することができる。
図27は、本体部の第二の面の第二の部分領域に成形された光学素子配列の要部拡大断面図である。上述したシステムS1乃至システムS3による方法により本体部の第二の部分領域に形成された光学素子配列は、凹状部と凸状部を有し、第二の面の光学素子配列が形成されていない非形成面は、凹状部の最低部位と凸状部の最高部位の間に位置する。図27は光学素子配列の一例として平凸レンズを形成した場合の要部拡大断面図である。
言い換えれば、本発明によって形成される光学素子配列14の凹凸は、元の高さである非形成面12cから任意の距離だけ離れた形状となる。
透明材料で形成された本体部の第二の面に、賦形部材の賦形面を押圧して、賦形面の構造の反転形状を本体部の第二の面の第二の部分領域に成形し、形成された光学素子配列の形状を測定する試験を行った。試験では図18(C2)に示す平凸レンズのハニカム配列の光学素子配列を形成した。図28Aは形成された光学素子配列の要部拡大撮影画像であり、図28Bは、光学素子配列の高さの測定グラフである。
図28Bの測定グラフのうち、ほぼ直線の部分T(12c)が非形成面12cに相当する。測定グラフ中、光学素子配列14の凹状部の最低部位14dの位置を点P(14d)(白抜き菱形で図示)で示し、光学素子配列14の凸状部の最高部位14eの位置を点P(14e)(白抜き三角形で図示)で示す。
点P(14d)と直線部分T(12c)の高さの差を距離d1、点P(14e)と直線部分T(12c)の高さの差を距離d2として計測した。計測結果は下記の通りである。
距離d1・・・30μm
距離d2・・・15μm
本発明の部分光学素子配列形成方法を、表示体となる複数の本体部を搬送しながら、光学素子配列を形成する表示体製造システムの一例としての光学素子配列形成システムに適用した場合について説明する。
本実施例における光学素子配列形成ラインシステムLS1は、複数の加工手段を備える。図30は光学素子配列形成システムLS1の外観構成図である。
そして、搬送されてきた本体部10に対し、まず、加工手段101Aにて光学素子配列を形成するための1回目の加工処理が行われる。加工手段101Aにおける位置合わせ、光学素子配列の形成は、加工手段101Aに含まれるシステムSに沿って行われる。次に、加工手段101Bにて2回目の加工処理が行われる。加工手段101Bにおける位置合わせ、光学素子配列の形成は、加工手段101Bに含まれるシステムSに沿って行われる。
10・・・本体部
11・・・第一の面
11a・・・第一の部分領域、11b・・・第一の面の凹凸部
12・・・第二の面
12a・・・第二の部分領域、12c・・・非形成面
13a・・・画像、13b・・・画像(他の画像を含む)
14・・・光学素子配列、14a・・・光学素子
14d・・・光学素子配列の凹状部の最低部位
14e・・・光学素子配列の凸状部の最高部位
17・・・第一部材、18・・・第二部材、20・・・支持部材
S1・・システム
30・・・加圧部(賦形部材)、31a・・・賦形面
S2・・システム
31・・・加圧部
60・・・印判部(賦形部材)、60a・・・賦形面
S3・・システム
31・・・加圧部(賦形部材)、31a・・・賦形面
60・・・印判部(賦形部材)、60a・・・賦形面
LS1・・・光学素子配列形成システム(表示体製造システム)
101A、101B・・・加工手段、103・・・システム制御手段(制御手段)
Claims (13)
- 光学素子による光学効果を観察可能な表示体であって、
本体部の第一の面の第一の部分領域に光学素子配列と作用して光学効果を現出させるための画像が形成されており、当該第一の面とは反対側の面である第二の面であって、前記第一の部分領域に対応する第二の部分領域に光学素子配列が形成されており、
当該光学素子配列は、凹状部と凸状部を有し、
前記第二の面の前記光学素子配列が形成されていない非形成面は、前記凹状部の最低部位と前記凸状部の最高部位の間に位置することを特徴とする部分光学素子配列を備えた表示体。 - 光学素子による光学効果を観察可能な表示体を形成する方法であって、
本体部の第一の面の第一の部分領域に光学素子配列と作用して光学効果を現出させるための画像が形成されており、当該第一の面とは反対側の面である第二の面であって、前記第一の部分領域に対応する第二の部分領域に、賦形部材の賦形面を押圧し、前記賦形面の構造の反転形状を前記第二の部分領域に成形する成形工程と、
前記賦形部材による押圧を解除して、前記第二の部分領域に光学素子配列を形成する離型工程と、を有し、
前記成形工程の前に、前記画像を確認して、又は、前記第一の部分領域以外の領域に光学効果を現出させるための前記画像以外の他の画像が形成されている場合には、当該他の画像及び前記画像のうち少なくともいずれか一方を確認して(但し、前記第二の面の側から確認する場合を除く。)、前記賦形面が前記第二の部分領域に押圧されるよう位置合わせを行う位置合わせ工程をさらに含み、
前記第二の部分領域に形成された前記光学素子配列は、凹状部と凸状部を有し、
前記第二の面の前記光学素子配列が形成されていない非形成面が、前記凹状部の最低部位と前記凸状部の最高部位の間に位置して成る部分光学素子配列を備えた表示体を形成することを特徴とする表示体形成方法。 - 前記位置合わせ工程は、前記画像を確認して、又は、前記他の画像が形成されている場合には、当該他の画像及び前記画像のうち少なくともいずれか一方を確認して(但し、前記第二の面の側から確認する場合を除く。)、一の前記賦形面が前記第二の部分領域に押圧されるよう、かつ、他の前記賦形面が前記第一の部分領域に押圧されるよう位置合わせを行ない、
前記成形工程は、前記第二の部分領域に一の前記賦形部材の賦形面を押圧して、当該一の賦形部材の賦形面の構造の反転形状を前記第二の部分領域に成形し、かつ、前記第一の部分領域に他の前記賦形部材の賦形面を押圧して、当該他の賦形部材の賦形面の構造の反転形状を前記第一の部分領域に成形し、
前記離型工程は、前記一の賦形部材及び前記他の賦形部材による押圧を解除して、前記第二の部分領域に前記光学素子配列を形成し、前記第一の部分領域に凹凸部を形成することを特徴とする請求項2に記載の表示体形成方法。 - 前記光学素子配列は凸レンズ配列であって、当該光学素子配列の焦点面が、前記画像が形成された前記第一の面と略一致することを特徴とする請求項1に記載の部分光学素子配列を備えた表示体。
- 前記本体部は、
前記第一の面を備える第一部材と、
前記第二の面を備える透明材料からなる第二部材と、
前記第一部材と前記第二部材とを支持する支持部材と、を備えることを特徴とする請求項1又は4に記載の部分光学素子配列を備えた表示体。 - 前記支持部材は、
前記第一部材と前記第二部材を、前記第一の面及び前記第二の面が所定距離隔てて背向する態様又は前記第一の面が前記第二部材の側を向いた態様で支持し、
かつ、
前記第一部材と前記第二部材とが互いに接触しないよう隙間を空けて支持することを特徴とする請求項5に記載の部分光学素子配列を備えた表示体。 - 前記画像は、前記光学効果によって現出する虚像の前記光学素子配列の配列方向のサイズを縮小した縮小画像であって、複数の前記縮小画像が反復して構成された縮小画像配列であることを特徴とする請求項1、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の部分光学素子配列を備えた表示体。
- 前記画像は、平行に並んだ複数のシリンドリカルレンズと作用して立体視または変化画像を現出し、前記シリンドリカルレンズのそれぞれに対応する複数の短冊状の画像からなる画像単位が複数並べられてなる合成画像であることを特徴とする請求項1、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の部分光学素子配列を備えた表示体。
- 前記画像は、縦横に配列された凸レンズと作用して立体視可能な合成画像であることを特徴とする請求項1、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の部分光学素子配列を備えた表示体。
- 本体部から成る表示体に対して部分的に光学効果を観察可能にする部分光学素子配列を形成する部分光学素子配列形成方法であって、
前記本体部の第一の面の第一の部分領域に光学素子配列と作用して光学効果を現出させるための画像が形成されており、当該第一の面とは反対側の面である第二の面であって、前記第一の部分領域に対応する第二の部分領域に、賦形部材の賦形面を押圧し、前記賦形面の構造の反転形状を前記第二の部分領域に成形する成形工程と、
前記賦形部材による押圧を解除して、前記第二の部分領域に光学素子配列を形成する離型工程と、を有し、
前記成形工程の前に、前記画像を確認して、又は、前記第一の部分領域以外の領域に光学効果を現出させるための前記画像以外の他の画像が形成されている場合には、当該他の画像及び前記画像のうち少なくともいずれか一方を確認して(但し、前記第二の面の側から確認する場合を除く。)、前記賦形面が前記第二の部分領域に押圧されるよう位置合わせを行う位置合わせ工程をさらに含むことを特徴とする部分光学素子配列形成方法。 - 製造ライン上を搬送される複数の本体部に対し光学素子配列を形成し、表示体を製造する表示体製造システムにおいて、
前記本体部の第一の面の第一の部分領域に光学素子配列と作用して光学効果を現出させるための画像が形成されており、前記画像を確認して、又は、前記第一の部分領域以外の領域に光学効果を現出させるための前記画像以外の他の画像が形成されている場合には、当該他の画像及び前記画像のうち少なくともいずれか一方を確認して位置合わせを行った後に、前記第一の面とは反対側の面である第二の面であって、前記第一の部分領域に対応する第二の部分領域に、賦形部材の賦形面を押圧し、前記賦形面の構造の反転形状を前記第二の部分領域に成形し、前記賦形部材による押圧を解除して、前記第二の部分領域に光学素子配列を形成する加工手段であって、
前記第二の部分領域に形成された前記光学素子配列は、凹状部と凸状部を有し、前記第二の面の前記光学素子配列が形成されていない非形成面は、前記凹状部の最低部位と前記凸状部の最高部位の間に位置する光学素子配列を形成する複数の前記加工手段を有し、
搬送されてきた前記本体部に対して、前記複数の加工手段が順に光学素子配列形成処理を行うことを特徴とする表示体製造システム。 - 各前記加工手段の前記賦形部材は、それぞれ異なる賦形面を有することを特徴とする請求項11に記載の表示体製造システム。
- 前記光学素子配列は凸レンズ配列であって、当該光学素子配列の焦点面が、前記画像が形成された前記第一の面と略一致することを特徴とする請求項2又は3に記載の表示体形成方法。
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