JP2010251536A - レーザーチップの位置決め方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザーチップを発光点と対向する向きから高精度に位置決めすることのできるレーザーチップの位置決め方法を提供する。
【解決手段】サブマウント2に第1面20と第2面21に渡る第2位置決めマーク22を形成し、レーザーチップ1の発光点12を有する面11aとサブマウントの第2面21とが同じ方向に向いた状態で、レーザーチップ1の第1位置決めマーク14とサブマウントの第1面20側の第2位置決めマーク22が所定の位置関係となるように、レーザーチップ1をサブマウント2の第1面20に対して位置決め固定し、レーザーチップ1が固定されたサブマウント2の第2面側21の第2位置決めマーク22を基準として、サブマウント2の位置決めをなす。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザーチップをサブマウントに固定し該サブマウントをレーザーチップを基準として機器内で位置決めする方法に関する。
半導体レーザー素子であるレーザーチップは、光通信装置などにおいて広く用いられている。レーザーチップは、基板上に複数の材料が積層されて形成されており、積層の端面に発光点を有する。また、レーザーチップには、基板の面と平行な面に、発光点の位置と所定の位置関係を有する位置決め用マークが形成される。レーザーチップを機器内において基材の面に位置決めする際には、発光点からの発光方向と垂直な方向に向かって位置決め用カメラが配置され、この位置決め用カメラで撮影した画像または映像に基づいて位置決めがなされる。
このため、レーザーチップの発光方向は、基材の面と平行な方向となり、基材の面と垂直な方向に光を向けるためには、曲げミラーを設ける必要があった。このように曲げミラーを設けて光を垂直方向に向かわせるものとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
しかし、曲げミラーは部品としてのコストが高く、機器の高コスト化を招くこととなる。また、曲げミラーに対して光が傾斜状に入射すると、光軸がずれてしまうという問題もあった。
このため、レーザーチップをサブマウントに対して取付け、このサブマウントを機器内に位置決め固定することにより、発光方向を任意に設定できるようにしたものも知られている。このようなレーザーチップの位置決め方法としては、例えば特許文献2に挙げるようなものがある。
特開平10−115732号公報 特開平10−117043号公報
しかし、サブマウントに対してレーザーチップを取付ける場合においても、レーザーチップの発光点に対向した向きから位置決めを行うことができない。このため、レーザーチップの外形状などを基準として位置決めを行うこととなるが、レーザーチップは大判状に複数が配列された状態で一括形成された後、劈開されて個々のチップとして形成されるため、外形状の精度はあまり高くなく、したがって発光点の位置を機器内において高精度に位置決めすることは困難であった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、レーザーチップを発光点と対向する向きから高精度に位置決めすることのできるレーザーチップの位置決め方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法は、少なくとも第1面と該第1面と角度をなして隣接する第2面とを有するサブマウントに対し、一面に発光点を有し該発光点を有する面と角度をなす他面に第1位置決めマークを有するレーザーチップを位置決め固定し、該レーザーチップが位置決め固定されたサブマウントを位置決めするレーザーチップの位置決め方法であって、
前記サブマウントに前記第1面と第2面に渡る第2位置決めマークを形成し、前記レーザーチップの発光点を有する面と前記サブマウントの第2面とが同じ方向に向いた状態で、前記レーザーチップの第1位置決めマークと前記サブマウントの第1面側の第2位置決めマークが所定の位置関係となるように、前記レーザーチップをサブマウントの第1面に対して位置決め固定し、前記レーザーチップが固定された前記サブマウントの第2面側の第2位置決めマークを基準として、前記サブマウントの位置決めをなすことを特徴として構成されている。
また、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法は、前記サブマウントの位置決めは、前記サブマウントの第2面側の第2位置決めマークに加えて、前記サブマウントに取付けられたレーザーチップの発光点を有する面と前記第1位置決めマークを有する面とでなす稜線を基準としてなされることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法は、前記サブマウントの第1面及び第2面に対して傾斜した方向から、レーザー装置からの光を照射し、前記サブマウントを前記レーザー装置からの光と直交する方向を軸に回転させる、または前記レーザー装置による光の照射位置が前記第1面から第2面に渡るように前記レーザー装置を移動させることにより、前記サブマウントの第1面と第2面に渡る前記第2位置決めマークを形成することを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法は、前記サブマウントを取付ける基材の一面に第3位置決めマークが形成され、該第3位置決めマークと前記第2位置決めマークが所定の位置関係となるように位置調整することで、前記レーザーチップが取付けられたサブマウントを前記基材の一面に位置決めすることを特徴として構成されている。
そして、本発明に係る位置決め方法は、前記サブマウントの第2面に対向するように、レンズ及び位置決め部を有し透明材料からなるレンズ部材を配置し、該レンズ部材を介して前記サブマウントの第2面に対向するように位置決め用カメラを配置し、該位置決め用カメラで前記レンズ部材の位置決め部と前記第2位置決めマークを撮影すると共に、該撮影した画像または映像に基づいて前記第2位置決めマークと位置決め部が所定の位置関係となるようにすることで、前記レーザーチップを前記レンズ部材のレンズに対して位置決めすることを特徴として構成されている。
また、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法は、前記サブマウントの第2位置決めマークは、前記レーザーチップの取付位置を挟んで両側に形成されることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法は、前記レンズ部材の位置決め部はレンズ面を有し、前記位置決め用カメラで前記レンズ面を介して前記第2位置決めマークを撮影し、該第2位置決めマークに合焦するように前記レンズ部材を光軸方向に位置調整することを特徴として構成されている。
本発明に係るレーザーチップの位置決め方法によれば、サブマウントに第1面と第2面に渡る第2位置決めマークを形成し、レーザーチップの発光点を有する面とサブマウントの第2面とが同じ方向に向いた状態で、レーザーチップの第1位置決めマークとサブマウントの第1面側の第2位置決めマークが所定の位置関係となるように、レーザーチップをサブマウントの第1面に対して位置決め固定し、レーザーチップが固定されたサブマウントの第2面側の第2位置決めマークを基準として、サブマウントの位置決めをなすことにより、サブマウントに対してレーザーチップを第1位置決めマークと第2位置決めマークにより位置決めし、これによってレーザーチップの発光点と所定の位置関係となった第2位置決めマークの第2面側の部分で、発光点と対向する向きから高精度に位置決めすることができる。
また、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法によれば、サブマウントの位置決めは、サブマウントの第2面側の第2位置決めマークに加えて、サブマウントに取付けられたレーザーチップの発光点を有する面と第1位置決めマークを有する面とでなす稜線を基準としてなされることにより、発光点と当該稜線は高精度な位置関係にあるため、サブマウントを当該稜線と直交する方向に高精度に位置決めすることができる。
さらに、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法によれば、サブマウントの第1面及び第2面に対して傾斜した方向から、レーザー装置からの光を照射し、サブマウントをレーザー装置からの光と直交する方向を軸に回転させる、またはレーザー装置による光の照射位置が第1面から第2面に渡るようにレーザー装置を移動させることにより、サブマウントの第1面と第2面に渡る第2位置決めマークを形成することにより、簡易な方法で第1面と第2面にわたる高精度な第2位置決めマークを形成することができる。
さらにまた、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法によれば、サブマウントを取付ける基材の一面に第3位置決めマークが形成され、第3位置決めマークと第2位置決めマークが所定の位置関係となるように位置調整することで、レーザーチップが取付けられたサブマウントを基材の一面に位置決めすることにより、レーザーチップを機器内において高精度に位置決めすることができる。
そして、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法によれば、サブマウントの第2面に対向するようにレンズ部材を配置し、レンズ部材を介してサブマウントの第2面に対向する位置決め用カメラで、レンズ部材の位置決め部と第2位置決めマークを撮影すると共に、撮影した画像または映像に基づいて第2位置決めマークと位置決め部が所定の位置関係となるようにすることで、レーザーチップをレンズ部材のレンズに対して位置決めすることにより、レーザーチップとレンズとの位置関係を高精度に位置決めすることができる。
また、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法によれば、サブマウントの第2位置決めマークは、レーザーチップの取付位置を挟んで両側に形成されることにより、レンズ部材とサブマウントの位置関係を平面方向についてより確実に位置決めできる。
さらに、本発明に係るレーザーチップの位置決め方法によれば、レンズ部材の位置決め部はレンズ面を有し、位置決め用カメラでレンズ面を介して第2位置決めマークを撮影し、第2位置決めマークに合焦するようにレンズ部材を光軸方向に位置調整することにより、簡易にレンズ部材とレーザーチップの光軸方向位置を調整することができる。
本実施形態のレーザーチップの位置決め方法において用いられるレーザーチップの正面図及び平面図である。 第1の実施形態におけるレーザーチップの位置決めの工程を表した概念的な斜視図である。 サブマウントとレーザー装置の関係を表した側面図である。 位置決め用カメラが撮影する方向から見たレーザーチップとサブマウントの平面図である。 サブマウント及び基材の、位置決め用カメラが撮影する方向から見た平面図である。 本実施形態におけるレーザーチップの位置決めの工程を表した概念的な斜視図である。 位置決め用カメラが撮影する方向から見たレーザーチップとサブマウントの平面図である。 サブマウント及びレンズ部材の、位置決め用カメラが撮影する方向から見た平面図である。 レンズ面を介した位置調整の側面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態のレーザーチップの位置決め方法において用いられるレーザーチップの正面図(図1(a))及び平面図(図1(b))を示している。この図に示すように、本実施形態のレーザーチップ1は、平板状に形成されてなる基板10の一面側に、半導体の多層構造からなる積層部11が形成されて構成されている。積層部11は、積層端面11aに発光点12を有している。
また、積層部11において積層端面11aと直交し基板10の一面と平行な平面部11bには、発光点12の位置を通るライン13を挟んで線対称位置となる2箇所に、第1位置決めマーク14が形成されている。第1位置決めマーク14は、積層部11の形成時における最終段階で、積層の工程と一体的に形成されるものであって、発光点12の位置に対して高精度な所定位置に形成されたものである。第1位置決めマーク14は、十字状をなすように形成されており、例えばその交点位置を発光点12の位置決めの基準として用いることができる。
積層部11は、膜厚を高精度に成膜しなければ、半導体レーザーとしての機能を果たすことができないため、基板10からの膜厚は高精度に形成されている。このため、図1(b)において、積層端面11aと平面部11bとで形成される稜線15は、発光点12の位置に対して、膜厚方向において高精度な所定位置に形成されており、発光点12の位置決めの基準として用いることができる。
次に、レーザーチップ1の位置決めの工程について説明する。図2には、第1の実施形態におけるレーザーチップ1の位置決めの工程を表した概念的な斜視図を示している。なお、図中にはサブマウント2を基準とした互いに直交するX方向とY方向及びZ方向を示している。ここでは、レーザーチップ1をサブマウント2に対して位置決め固定し、さらに機器の一部を構成する基材3に対してサブマウント2を位置決めする工程について説明する。これにより、サブマウント2に高精度に位置決めされたレーザーチップ1を、機器内において高精度に位置決めすることができる。
図2(a)に示すように、サブマウント2は互いに直交して隣接する第1面20と第2面21を有する多面体形状に形成されている。まず、図2(b)に示すように、サブマウント2に対して、レーザー装置25から光を照射し、マーキングを行う。レーザー装置25からの光は、サブマウント2の第1面20から第2面21に渡るように移動し、それに伴いサブマウント2には第1面20から第2面21に渡る一直線状の第2位置決めマーク22が形成される。
図3には、サブマウント2とレーザー装置25の関係を表した側面図を示している。この図には、図2と同じ方向を示すXYZ方向が付されている。図3(a)には、サブマウント2に第2位置決めマーク22を形成する第1の形態が表されており、この図に示すように、レーザー装置25から照射される光は、サブマウント2の第1面20及び第2面21のいずれに対しても傾斜状となっている。
そして、レーザー装置25から光を照射しつつ、サブマウント2をレーザー装置25から照射される光と直交する方向(X方向)を軸に回転させることにより、サブマウント2の第1面20と第2面21に対し第2位置決めマーク22を一連に形成することができる。これによって、第1面20と第2面21に渡る第2位置決めマーク22を容易かつ高精度に形成することができる。
また、図3(b)には、サブマウント2に第2位置決めマーク22を形成する第2の形態が表されている。この図に示すように、この形態においてもレーザー装置25から照射される光は、サブマウント2の第1面20及び第2面21のいずれに対しても傾斜状となっている。
図3(b)においては、サブマウント2を回転させる代わりに、レーザー装置25をサブマウント2の周りをYZ平面内で周回するように移動させる。これにより、第1の形態と同様にサブマウント2の第1面20と第2面21に対し第2位置決めマーク22を連続的に形成することができる。すなわち、この形態においても第1面20と第2面21に渡る第2位置決めマーク22を容易かつ高精度に形成することができる。
サブマウント2に第2位置決めマーク22を形成したら、続いて図2(c)に示すように、レーザーチップ1をサブマウント2に位置決め固定する。位置決めのために、サブマウント2の第1面20とレーザーチップ1の平面部11bに対向するように位置決め用カメラ30が配置される。この位置決めについては、位置決め用カメラ30が撮影する方向から見た平面図を図4に示しており、これに沿って説明する。図4には、図2と同じ方向を示すXYZ方向が付されている。
図4に示すように、レーザーチップ1は、第1位置決めマーク14を有する平面部11bが、サブマウント2の第1面20と同じ方向を向くように配置される。発光点12を有する積層端面11aは、サブマウント2の第2面21側を向くように配置される。
この状態において、位置決め用カメラ30で撮影した画像または映像に基づき、レーザーチップ1の第1位置決めマーク14と、サブマウント2の第2位置決めマーク22のうち第1面20側の部分とを基準として、これらが所定の位置関係となるように位置調整を行う。レーザーチップ1の第1位置決めマーク14は、前述のように発光点12を通るライン13を挟んだ線対称となる2箇所に形成されているので、第1位置決めマーク14間の中点位置を通り、かつ第1位置決めマーク14間を結ぶライン16と直交するラインを、前記ライン13とすることができ、このライン13が直線状の第2位置決めマーク22と一直線状となるように位置決めすることで、レーザーチップ1の発光点12のサブマウント2に対するX方向の所定位置に位置決めされる。
また、Z方向については、レーザーチップ1の第1位置決めマーク14と、サブマウント2の第1面20と第2面21により形成される稜線23によって、位置決めされる。すなわち、2つの位置決めマーク14間を結ぶライン16とサブマウント2の稜線23が、平行でかつ所定間隔を有するように位置調整することで、レーザーチップ1の発光点12のサブマウント2に対するZ方向の所定位置に位置決めされる。
サブマウント2の第2位置決めマーク22は、前述のように第1面20と第2面21に渡るように形成されているので、第1面20において発光点12が第2位置決めマーク22と所定の位置関係となるように配置されることで、第2面21においても第2位置決めマーク22は発光点12と所定の位置関係を有することとなる。したがって、サブマウント2を機器内に取付ける際において、第2面21側の第2位置決めマーク22を用いて位置決めを行う。
サブマウント2を機器の基材3に取付ける際には、図2(d)に示すように、サブマウント2の第2面21を基材3の一面3aと同じ方向を向くように配置する。なお、図2(d)では、図2(c)の状態に対してサブマウント2を回転させて、レーザーチップ1の発光点12が図中上方を向く状態としている。また、サブマウント2の第2面21と基材3の一面3aに対向するように、位置決め用カメラ31が配置される。
サブマウント2は、第2面21が基材3の一面3aと同じ方向に向かうように配置される。すなわち、サブマウント2に固定されたレーザーチップ1の発光点12は、基材3の一面3aの面方向に対して垂直方向に向いた状態とされる。基材3の一面3aには、サブマウント2の位置決めの基準となる第3位置決めマーク3bが形成されている。第3位置決めマーク3bは、十字状に形成されたものが2箇所に形成されており、十字の交点位置を位置決めの基準として用いる。
図5には、サブマウント2及び基材3の、位置決め用カメラ31が撮影する方向から見た平面図を示している。この図に示すように、位置決め用カメラ31は、サブマウント2の第2面21側の第2位置決めマーク22と、基材3の一面3aに形成された第3位置決めマーク3bを撮影する。そして、撮影された画像または映像を基に、第2位置決めマーク22と第3位置決めマーク3bが所定の位置関係となるように、サブマウント2の基材3に対する位置調整を行う。
位置調整においては、第2位置決めマーク22と第3位置決めマーク3bの位置関係として、2つの第3位置決めマーク3b間を結ぶライン3cに対して、第2位置決めマーク22のラインが直交し、かつ2つの第3位置決めマーク3b間の中点を通るようにする。これにより、サブマウント2の基材3に対するX方向の位置決めができる。また、レーザーチップ1の積層端面11aと平面部11bとでなす稜線15が、第3位置決めマーク3b間のライン3cと平行でかつ所定間隔となるようにする。これにより、サブマウント2と基材3のY方向の位置決めができる。これらによって、サブマウント2と基材3を所定の位置関係とすることができ、レーザーチップ1の発光点12が、機器内において所定の位置に位置決めされたこととなる。
このように、サブマウント2の第1面20と第2面21に渡る第2位置決めマーク22を設けて、第1面20側の第2位置決めマーク22を基準にレーザーチップ1をサブマウント2に対して位置決めし、第2面21側の第2位置決めマーク22を基準にサブマウント2を機器の基材3に位置決めするようにしたことで、レーザーチップ1の第1位置決めマーク14を用いてサブマウント2に対して位置決めしつつ、発光点12を有するレーザーチップ1の積層端面11a側から位置決めを行うことができるので、レーザーチップ1の発光点12を基材3の面方向に対し垂直方向に向けた状態で、発光点12の位置を高精度に位置決めできる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態において、レーザーチップ1は第1の実施形態と同一のものを用いるので、レーザーチップ1についての説明は省略する。図6には、本実施形態におけるレーザーチップ1の位置決めの工程を表した概念的な斜視図を示している。ここでは、レーザーチップ1をサブマウント2に対して位置決め固定し、機器の一部を構成するレンズ部材4に対してサブマウント2を位置決めする工程について説明する。これにより、サブマウント2に高精度に位置決めされたレーザーチップ1を、機器内において高精度に位置決めすることができる。
図6(a)に示すように、サブマウント2は第1の実施形態と同様に互いに直交して隣接する第1面20と第2面21を有する多面体形状に形成されている。そして、図6(b)に示すように、サブマウント2に対して、レーザー装置25から光を照射し、マーキングを行い、第2位置決めマーク22を2箇所に形成する。この形成方法は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
サブマウント2に第2位置決めマーク22を形成したら、続いて図6(c)に示すように、レーザーチップ1をサブマウント2に位置決め固定する。位置決めのため、サブマウント2の第1面20とレーザーチップ1の平面部11bに対向するように、位置決め用カメラ30が配置される。レーザーチップ1は、2つの第2位置決めマーク22の中間位置に配置される。また、その向きについては第1の実施形態と同様である。
この状態において、位置決め用カメラ30で撮影した画像または映像に基づき、レーザーチップ1の第1位置決めマーク14と、サブマウント2の第2位置決めマーク22のうち第1面側の部分とを基準として、これらが所定の位置関係となるように位置調整を行う。図7には、位置決め用カメラ30が撮影する方向から見た平面図を示している。この図には、図6と同じ方向を示すXYZ方向が付されている。
本実施形態では、第2位置決めマーク22がサブマウント2の2箇所に形成されており、レーザーチップ1の第1位置決めマーク14間を結ぶライン16と各第2位置決めマーク22とが直角に交わるようにすると共に、第1位置決めマーク14間の中点位置と、ライン16と第2位置決めマーク22との交点間の中点位置とが一致するように位置調整を行う。これにより、レーザーチップ1のサブマウント2に対するX方向の位置決めがなされる。
また、Z方向については、レーザーチップ1の第1位置決めマーク14と、サブマウント2の第1面20と第2面21により形成される稜線23によって、位置決めされる。すなわち、2つの位置決めマーク14間を結ぶライン16とサブマウント2の稜線23が、平行でかつ所定間隔を有するように位置調整することで、レーザーチップ1の発光点12のサブマウント2に対するZ方向の所定位置に位置決めされる。
次に、図6(d)に示すように、サブマウント2の第2面21に対向するようにレンズ部材4を配置し、さらにレンズ部材4に対向するように位置決め用カメラ31を配置して、サブマウント2とレンズ部材4の位置決めを行う。なお、図6(d)では、図6(c)の状態に対してサブマウント2を回転させて、レーザーチップ1の発光点12が図中上方を向く状態としている。レンズ部材4は、透明部材からなり平板状に形成された平板部4aにレンズ4bが形成されて構成されたものであり、レンズ4bを挟んで2箇所に位置決め部4cが形成されている。
レンズ部材4とサブマウント2が所定位置に位置決めされた状態で、レンズ4bはレーザーチップ1の発光点12と光軸が一致する。また、位置決め部4cは、平板部4aにレーザーマーキング等の手法により形成されたマーカー4dと、レンズ面4eとが形成されている。マーカー4dは、十字状をなすと共に、十字の交点を位置決めの基準として用いることができる。また、レンズ面4eは、レンズ部材4とサブマウント2が所定の位置関係となったときに、位置決め用カメラ31で撮影する画像または映像が第2位置決めマーク22に合焦するように形成されている。
図8には、サブマウント2及びレンズ部材4の、位置決め用カメラ31が撮影する方向から見た平面図を示している。この図に示すように、位置決め用カメラ31は、レンズ部材4のマーカー4dと共に、レンズ部材4を介したサブマウント2の第2面21側の第2位置決めマーク22を撮影する。そして、撮影された画像または映像を基に、第2位置決めマーク22とマーカー4dが所定の位置関係となるように、レンズ部材4のサブマウント2に対する平面方向の位置調整を行う。
位置調整においては、レンズ部材4の各マーカー4dが、それぞれサブマウント2の第2位置決めマーク22がなすライン上に配置されるようにする。これにより、レンズ部材4のサブマウント2に対するX方向の位置決めができる。また、Y方向にはレーザーチップ1の積層端面11aと平面部11bとでなす稜線15を基準として、この稜線15のZ方向位置と各マーカー4dとが所定の位置関係となるように位置調整を行う。これらによって、レーザーチップ1の発光点12をレンズ4bの光軸上に配置することができる。
レンズ部材4がサブマウント2に対して平面方向に位置決めされたら、位置決め用カメラ31によってレンズ面4eを介して第2位置決めマーク22を撮影する。図9には、レンズ面4eを介した位置調整の側面図を示している。この図の状態で、レンズ部材4とサブマウント2の位置関係をZ方向に調整し、位置決め用カメラ31で得られるレンズ面4eを介した第2位置決めマーク22の画像または映像が合焦する位置となるようにする。これによって、レーザーチップ1とレンズ4bがZ方向に位置決めされる。
このように、本発明はレーザーチップ1をサブマウント2に位置決めすると共に、レンズ部材4との位置調整を行う場合においても、適用することができ、この場合にもレーザーチップ1の発光点12側から位置調整を行うことができて、機器の構成を簡易にしてコストダウンを図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 レーザーチップ
2 サブマウント
3 基材
3b 第3位置決めマーク
4 レンズ部材
4c 位置決め部
10 基板
11 積層部
11a 積層端面
11b 平面部
12 発光点
14 第1位置決めマーク
20 第1面
21 第2面
22 第2位置決めマーク

Claims (7)

  1. 少なくとも第1面と該第1面と角度をなして隣接する第2面とを有するサブマウントに対し、一面に発光点を有し該発光点を有する面と角度をなす他面に第1位置決めマークを有するレーザーチップを位置決め固定し、該レーザーチップが位置決め固定されたサブマウントを位置決めするレーザーチップの位置決め方法であって、
    前記サブマウントに前記第1面と第2面に渡る第2位置決めマークを形成し、前記レーザーチップの発光点を有する面と前記サブマウントの第2面とが同じ方向に向いた状態で、前記レーザーチップの第1位置決めマークと前記サブマウントの第1面側の第2位置決めマークが所定の位置関係となるように、前記レーザーチップをサブマウントの第1面に対して位置決め固定し、前記レーザーチップが固定された前記サブマウントの第2面側の第2位置決めマークを基準として、前記サブマウントの位置決めをなすことを特徴とするレーザーチップの位置決め方法。
  2. 前記サブマウントの位置決めは、前記サブマウントの第2面側の第2位置決めマークに加えて、前記サブマウントに取付けられたレーザーチップの発光点を有する面と前記第1位置決めマークを有する面とでなす稜線を基準としてなされることを特徴とする請求項1記載のレーザーチップの位置決め方法。
  3. 前記サブマウントの第1面及び第2面に対して傾斜した方向から、レーザー装置からの光を照射し、前記サブマウントを前記レーザー装置からの光と直交する方向を軸に回転させる、または前記レーザー装置による光の照射位置が前記第1面から第2面に渡るように前記レーザー装置を移動させることにより、前記サブマウントの第1面と第2面に渡る前記第2位置決めマークを形成することを特徴とする請求項1または2記載のレーザーチップの位置決め方法。
  4. 前記サブマウントを取付ける基材の一面に第3位置決めマークが形成され、該第3位置決めマークと前記第2位置決めマークが所定の位置関係となるように位置調整することで、前記レーザーチップが取付けられたサブマウントを前記基材の一面に位置決めすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザーチップの位置決め方法。
  5. 前記サブマウントの第2面に対向するように、レンズ及び位置決め部を有し透明材料からなるレンズ部材を配置し、該レンズ部材を介して前記サブマウントの第2面に対向するように位置決め用カメラを配置し、該位置決め用カメラで前記レンズ部材の位置決め部と前記第2位置決めマークを撮影すると共に、該撮影した画像または映像に基づいて前記第2位置決めマークと位置決め部が所定の位置関係となるようにすることで、前記レーザーチップを前記レンズ部材のレンズに対して位置決めすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザーチップの位置決め方法。
  6. 前記サブマウントの第2位置決めマークは、前記レーザーチップの取付位置を挟んで両側に形成されることを特徴とする請求項5記載のレーザーチップの位置決め方法。
  7. 前記レンズ部材の位置決め部はレンズ面を有し、前記位置決め用カメラで前記レンズ面を介して前記第2位置決めマークを撮影し、該第2位置決めマークに合焦するように前記レンズ部材を光軸方向に位置調整することを特徴とする請求項5または6記載のレーザーチップの位置決め方法。
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