JP5849640B2 - 磁場測定装置 - Google Patents
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Description
これらの磁場測定装置の感度を向上させる研究が行われている。特許文献1には、検出信号強度を増大させることによって、より高感度な磁場検出を可能にする光ポンピング磁力計が開示されている。
この構成によれば、測定すべき磁場方向以外の方向に存在する外乱磁場の影響を抑制するように、その外乱磁場に応じて磁場を測定することができる。
この構成によれば、光ファイバーによって照射光をガスセルに導かない場合に比較して、照射部の大きさや配置についての制約を減らすことができる。
この構成によれば、測定すべき磁場方向以外の方向に存在する外乱磁場の影響を抑制するように、その外乱磁場に応じて磁場を測定することができる。
この構成によれば、光ファイバーによってポンプ光およびプローブ光をガスセルに導かない場合に比較して、ポンプ光照射部およびプローブ光照射部の大きさや配置についての制約を減らすことができる。
この構成によれば、外乱磁場に応じてその影響を受け難い方向を測定すべき磁場方向と定め、その磁場を測定することができる。
この構成によれば、外乱磁場に応じてその影響を受け難い方向を測定すべき磁場方向と定め、その磁場を測定することができる。
1−1.構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る磁場測定装置9の全体構成を示す図である。磁場測定装置9は、ポンプ光の照射をプローブ光の照射によって兼ねる、いわゆるワンビーム方式の測定装置である。照射部1は、光源11と変換部12とを備える。光源11は、後述するガスセル2に封入された原子の超微細構造準位の遷移に対応した周波数のレーザーを発生させるレーザー発生装置である。変換部12は偏光板などを備え、光源11が発生させたレーザーを所定方向の直線偏光成分を有する照射光に変換する。光源11により発生し変換部12により変換された照射光は、例えば光ファイバーなどにより導かれてガスセル2に照射される。なお、上述の照射光は、光ファイバーなどを介さずに直接、照射部1などから照射されてもよいが、光ファイバーなどにより照射光を導くことにより、照射部1の大きさや配置などの制約が少なくなる。
図3は、いわゆるワンビーム方式の測定装置により磁場を測定する原理を説明するための図である。ワンビーム方式の測定装置において、ガスセルに封入された気体原子に直線偏光が照射されると、気体原子が光ポンピングされ、エネルギーが変化した際に生じる磁気モーメントの確率分布は、球形の原点対称な分布から変化する。例えば、超微細構造準位F→F´=F−1のエネルギー遷移のときにおいて、気体原子の磁気モーメントの確率分布はその直線偏光の振動の向きに沿って伸びる領域R1に応じた形状となる。この確率分布をアライメントという。すなわち、図3(a)に示すように、例えば電場の振動方向が+y方向に平行な矢印D0方向に沿っている直線偏光を、+x方向に向けて照射すると、この直線偏光が透過する気体原子には、y軸方向に沿った領域R1に分布するアライメントが生じる。気体原子を透過すると、線形二色性により直線偏光の偏光面は回転する。図3(b)には、−x方向に直線偏光の電場の振動方向を見たときの偏光面の回転角度αが示されている。この回転角度αが、+x方向の磁場の強さと相関があるため、この回転角度αを計測することにより、ガスセル2の内部におけるx軸方向の磁場の強さが測定される。つまり、ワンビーム方式において、測定方向を示す矢印DM方向は、光を照射する方向(図3では+x方向)となる。
2−1.構成
図6は、本発明の第2実施形態に係る磁場測定装置9Aの全体構成を示す図である。磁場測定装置9Aは、ポンプ光の照射装置とプローブ光の照射装置とを分離した、いわゆるツービーム方式の測定装置である。磁場測定装置9Aは、照射部1に代えてプローブ光照射部1Aを具備している点と、追従機構7Aを具備している点と、ポンプ光照射部8を具備している点が、第1実施形態の磁場測定装置9と異なり、他の構成は共通している。なお、図6に表された磁場測定装置9Aの各構成の位置は、それらの実際の配置を示すものではない。
以下、磁場測定装置9Aについて、主に磁場測定装置9と異なる点を説明する。
図8は、いわゆるツービーム方式の測定装置により磁場を測定する原理を説明するための図である。ツービーム方式の測定装置において、ガスセルに封入された気体原子にポンプ光が照射されると、気体原子が光ポンピングされ、エネルギーが変化した際に生じる磁気モーメントの確率分布は、そのポンプ光の入射方向に沿って伸びる領域R2に応じた形状となる。この確率分布をオリエンテーションという。そして、オリエンテーションが形成されることにより生じる磁化の向きを表すベクトル(以下、磁化ベクトルMという)は、オリエンテーションの向きとなる。この場合、ポンプ光の照射方向が磁化ベクトルMの方向となる。
[現象b]オリエンテーションを光ポンピング前の球状の原点対称に緩和させる現象。
これにより磁化ベクトルMは、xy平面上において渦巻き状の軌跡を描く。図9は、磁化ベクトルMの軌跡を説明する図である。例えば、図8に示した構成において、磁化ベクトルMは、矢印DM方向(−z方向)に見たxy平面上において図9(a)に示す軌跡TMを描く。そして、上述したプローブ光の偏光面は、ファラデー効果によりオリエンテーションを透過して回転する。したがって、この偏光面の回転角度を計測することにより、ガスセル2の内部における矢印DM方向(−z方向)の磁束密度が求まる。
なお、磁化の期待値<MX>と磁束密度Bとの関係式は以下のようになる。
Claims (6)
- 内部に気体原子が封入されたガスセルと、
直線偏光を含む照射光を前記ガスセルに対して照射する照射部と、
前記照射光の前記ガスセルに対する照射方向に垂直な方向の中から磁場が最も強い方向を検知する検知部と、
前記磁場が最も強い方向と前記直線偏光の電場の振動方向とが合うように、前記照射光を調節する調節部と、
前記ガスセルを通過した前記照射光の偏光面の回転角度を計測する計測部と
を具備することを特徴とする磁場測定装置。 - 前記照射部は、前記照射光を光ファイバーによって前記ガスセルに導く
ことを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。 - 内部に気体原子が封入されたガスセルと、
測定方向に垂直な方向の中から磁場が最も強い方向を検知する検知部と、
円偏光成分を含むポンプ光を、前記ガスセルに対して、前記測定方向に垂直な方向に沿って照射するポンプ光照射部と、
直線偏光を含むプローブ光を、前記ガスセルに対して、前記測定方向、および前記ポンプ光が照射される方向の両方に垂直な方向に沿って照射するプローブ光照射部と、
前記ガスセルを通過した前記プローブ光の偏光面の回転角度を計測する計測部と、
前記磁場が最も強い方向に沿って前記ポンプ光が照射されるように、前記ポンプ光照射部、前記プローブ光照射部、および前記計測部の各位置を調整する調整部と
を具備することを特徴とする磁場測定装置。 - 前記ポンプ光照射部は、前記ポンプ光を光ファイバーによって前記ガスセルに導き、
前記プローブ光照射部は、前記プローブ光を光ファイバーによって前記ガスセルに導く
ことを特徴とする請求項3に記載の磁場測定装置。 - 内部に気体原子が封入されたガスセルと、
磁場が最も強い方向を検知方向として検知する検知部と、
直線偏光を含む照射光を、前記ガスセルに対して、前記検知方向に垂直な方向に沿って照射する照射部と、
前記ガスセルを通過した前記照射光の偏光面の回転角度を計測する計測部と
前記検知方向と前記直線偏光の電場の振動方向とが合うように、前記照射光を調節するとともに、前記ガスセル、前記照射部、および前記計測部の位置を調整する調整部と
を具備することを特徴とする磁場測定装置。 - 内部に気体原子が封入されたガスセルと、
磁場が最も強い方向を検知方向として検知する検知部と、
円偏光成分を含むポンプ光を、前記ガスセルに対して照射するポンプ光照射部と、
直線偏光を含むプローブ光を、前記ガスセルに対して、前記ポンプ光が照射される方向に垂直な方向に沿って照射するプローブ光照射部と、
前記ガスセルを通過した前記プローブ光の偏光面の回転角度を計測する計測部と、
前記検知方向に沿って前記ポンプ光が照射されるように、前記ポンプ光照射部、前記プローブ光照射部、および前記計測部の各位置を調整する調整部と
を具備することを特徴とする磁場測定装置。
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