JP5849492B2 - ガラスフィルム積層体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明に係るガラスフィルム積層体10は、図1及び図2に示すように、支持フィルム1と、粘着層2と、粘着層2を介して支持フィルム1に積層されたガラスフィルム3とを備えている。そして、支持フィルム1の幅Bと、ガラスフィルム3の幅Aとの差が絶対値の差|A−B|として1mm以内であり、さらに、ガラスフィルム3の幅方向Xの各端部3a,3bからその各端部側における支持フィルム1の幅方向の各端部1a,1bまでの距離a,bが、ガラスフィルム3の幅方向端部3a,3bから内方に向かって±0.5mm以内であることに特徴がある。
支持フィルム1は、図1に示すように、ガラスフィルム3を支持するためのフィルムであり、粘着層2を介してガラスフィルム3に貼り合わされている。支持フィルム1としては、可撓性のある樹脂フィルムが用いられる。支持フィルム1を構成する樹脂材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、ナイロン、セロファン、シリコーン樹脂等を挙げることができる。中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン等を好ましく挙げることができる。
粘着層2は、支持フィルム1とガラスフィルム3とを積層させるために、支持フィルム1とガラスフィルム3との間に設けられている。粘着層2は、最終的にガラスフィルム3から剥離できる層に限られず、ガラスフィルム3から剥離せずにガラスフィルム3に永久的又は半永久的に接着する層、すなわち接着層も包含する。
ガラスフィルム3は、粘着層2を介して支持フィルム1に積層される薄ガラスである。ガラスフィルム3を構成するガラス材質としては、ソーダライムガラス、シリカガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリホウ珪酸ガラス等、ほぼいかなるガラス組成のものも適用できる。ガラスフィルム3にアルカリ成分が含有されていると、表面で陽イオンの置換が発生し、いわゆるソーダ吹き現象が生じ、構造的に粗となることがある。なお、無アルカリホウ珪酸ガラスとは、アルカリ成分が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ成分が1000ppm以下のガラスのことである。また、強化ガラス、表面処理ガラス等の二次加工を施したガラスフィルム3も、得られるガラスフィルム積層体10の用途に応じて可能である。
ガラスフィルム3の幅Aは、支持フィルム1の幅Bに対する差が絶対値の差|A−B|として1mm以内になっている。「幅の差(|A−B|)が1mm以内」とは、両者の幅が同じ幅又は実質的に同じ幅であると評価できる。なお、幅の差(A−B)がプラスの場合は、ガラスフィルム3の幅Aが支持フィルム1の幅Bよりも大きい(広い)場合であり、その差(A−B)がマイナスの場合は、ガラスフィルム3の幅Aが支持フィルム1の幅Bよりも小さい(狭い)場合である。
ガラスフィルム3の幅方向Xの各端部3a,3bからその各端部3a,3b側における支持フィルム1の幅方向Xの各端部1a,1bまでの距離a,bが、ガラスフィルム1の幅方向Xの端部3a,3bから内方に向かって±0.5mm以内であることが望ましい。詳しくは、ガラスフィルム3の幅方向Xの端部3aからその端部3a側における支持フィルム1の幅方向Xの端部1aまでの距離aが、ガラスフィルム3の幅方向Xの端部3aから内方に向かって±0.5mm以内であること、及び、ガラスフィルム3の幅方向Xの端部3bからその端部3b側における支持フィルム1の幅方向Xの端部1bまでの距離bが、ガラスフィルム3の幅方向Xの端部3bから内方に向かって±0.5mm以内であることが望ましい。
ガラスフィルム3上には、図4に示すように、膜4を設けてもよい。膜4は特に限定されないが、例えば、透明電極膜、金属膜、半導体膜、レジスト膜、有機化合物膜、無機化合物膜等から選ばれるいずれか1種又は2種以上の膜を挙げることができる。特にこうした膜4が、その用途に応じてパターニングされていることが好ましい。
本発明に係るガラスフィルム積層体10の製造方法は、粘着層2が設けられた支持フィルム1を準備する工程と、支持フィルム1の幅Bとの差(|A−B|)が1mm以内の幅Aのガラスフィルム3を準備する工程と、ガラスフィルム3の幅方向Xの各端部3a,3bから該各端部3a,3b側における支持フィルム1の幅方向Xの各端部1a,1bまでの距離a,bが、ガラスフィルム3の幅方向Xの端部3a,3bから内方に向かって±0.5mm以内であるように、粘着層2を介してガラスフィルム3と支持フィルム1とを貼り合わせる工程と、を有する。
支持フィルム1として、厚さ59μm、幅300mm、長さ10mの粘着層付きPETフィルム(日東電工株式会社製、RP207)が3インチのコアに巻かれた支持フィルムロール23を準備した。この支持フィルム1に設けられた粘着層2上には、カバーシートが剥離自在に貼り付けられている。ガラスフィルム3として、厚さ70μm、幅300mm、長さ10mの薄板ガラス(日本電気硝子株式会社製、OA−10G)が6インチのコアに巻かれたガラスフィルムロール25を準備した。
実施例1において、貼り合わせ部26でのガラスフィルム3と支持フィルム1との貼り合わせ位置を制御して、ガラスフィルム3の端部3aから支持フィルムの端部1aまでの距離aを+0.5mmとし、ガラスフィルム3の端部3bから支持フィルムの端部1bまでの距離bを−0.5mmとした他は、実施例1と同様にして、パターン付ガラスフィルム積層体を得た。
実施例1において、粘着層付きPETフィルム(日東電工株式会社製、RP207)の幅を299mmとし、貼り合わせ部26でのガラスフィルム3と支持フィルム1との貼り合わせ位置を制御して、ガラスフィルム3の端部3aから支持フィルムの端部1aまでの距離aを+0.5mmとし、ガラスフィルム3の端部3bから支持フィルムの端部1bまでの距離bも+0.5mmとした他は、実施例1と同様にして、パターン付ガラスフィルム積層体を得た。
実施例1において、粘着層付きPETフィルム(日東電工株式会社製、RP207)の幅を301mmとし、貼り合わせ部26でのガラスフィルム3と支持フィルム1との貼り合わせ位置を制御して、ガラスフィルム3の端部3aから支持フィルムの端部1aまでの距離aを−0.5mmとし、ガラスフィルム3の端部3bから支持フィルムの端部1bまでの距離bも−0.5mmとした他は、実施例1と同様にして、パターン付ガラスフィルム積層体を得た。
実施例1において、粘着層付きPETフィルム(日東電工株式会社製、RP207)の幅を298mmとし、貼り合わせ部26でのガラスフィルム3と支持フィルム1との貼り合わせ位置を制御して、ガラスフィルム3の端部3aから支持フィルムの端部1aまでの距離aを+1mmとし、ガラスフィルム3の端部3bから支持フィルムの端部1bまでの距離bも+1mmとした他は、実施例1と同様にして、パターン付ガラスフィルム積層体を得た。
実施例3において、貼り合わせ部26でのガラスフィルム3と支持フィルム1との貼り合わせ位置を制御して、ガラスフィルム3の端部3aから支持フィルムの端部1aまでの距離aを+1mmとし、ガラスフィルム3の端部3bから支持フィルムの端部1bまでの距離bを±0mmとした他は、実施例3と同様にして、パターン付ガラスフィルム積層体を得た。
実施例4において、貼り合わせ部26でのガラスフィルム3と支持フィルム1との貼り合わせ位置を制御して、ガラスフィルム3の端部3aから支持フィルムの端部1aまでの距離aを−1mmとし、ガラスフィルム3の端部3bから支持フィルムの端部1bまでの距離bを±0mmとした他は、実施例4と同様にして、パターン付ガラスフィルム積層体を得た。
実施例1〜4及び比較例1〜3により得られたパターン付ガラスフィルム積層体について、上記したように、ガラスフィルム3の端部3a,3bと支持フィルム1の端部1a,1bとの距離a,bを表1示した。距離a,bの「+」の数値は、支持フィルム1の端部1a,1bがガラスフィルム3の端部3a,3bの内方に存在する場合であり、「−」の数値は、支持フィルム1の端部1a,1bがガラスフィルム3の端部3a,3bよりも外側にはみ出た場合である。
1a,1b 支持フィルムの端部
2 粘着層
3 ガラスフィルム
3a,3b ガラスフィルムの端部
10,10A,10B,10C ガラスフィルム積層体
20 ガラスフィルム積層体の製造装置
22 支持フィルム供給部
23 支持フィルムロール
24 ガラスフィルム供給部
25 ガラスフィルムロール
26 貼り合わせ部
28 ガイドローラ
30 ニップローラ
32 搬送路
34 巻取部
36 ガラスフィルム積層体ロール
A ガラスフィルムの幅
B 支持フィルムの幅
a ガラスフィルムの一方の端部から支持フィルムの端部までの距離
b ガラスフィルムの他方の端部から支持フィルムの端部までの距離
Claims (1)
- 粘着層が片面に設けられた長尺態様の支持フィルムを準備する工程と、
前記支持フィルムの幅Bとの差(|A−B|)が1mm以内の幅Aの長尺態様のガラスフィルムを準備する工程と、
前記ガラスフィルムの幅方向の各端部から該各端部側における前記支持フィルムの幅方向の各端部までの距離が、前記ガラスフィルムの幅方向端部から内方に向かって±0.5mm以内であるように、前記粘着層を介して前記ガラスフィルムと前記支持フィルムとを貼り合わせる工程と、を有することを特徴とするガラスフィルム積層体の製造方法。
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