JP5848681B2 - 撹拌式自動魚卵加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、魚卵に対する各種加工から、その際に生じた異物の除去を含めて、加工済み魚卵の取り出しに至る処理を、連続して自動的に行うための撹拌式自動魚卵加工装置に関する。
「魚卵」としては、例えば、イクラ、ますこ、キャビアなどを想定することができる。
「各種加工」としては、例えば、魚卵に塩味を付ける味付け加工などを想定することができる。
魚卵加工中に生じた「異物」としては、魚卵から剥がれた外皮、潰れたり割れたりした魚卵などを想定することができる。
従来から、魚卵に味付けを施すための各種の加工方法が知られている(例えば、特許文献1:発明の名称「調味魚卵の製造方法」)。その一例として、魚卵(例えば、イクラ)に塩味を付ける加工では、筋子から分離され、洗浄処理並びにゴミ取り処理が施された魚卵(イクラ)は、塩水が満たされた撹拌機に投入され、所定時間だけ撹拌されることで塩味が付けられた後、撹拌機から取り出され、水切り処理が施されている。
特開平5−91858号公報
ところで、従来の味付け加工では、撹拌機への魚卵(イクラ)の投入から、味付け済み魚卵(イクラ)の撹拌機からの取り出しに至る魚卵加工作業の全てが、手作業によって行われているため、そのための人件費が別途かかり、その結果、魚卵加工に要するコストが大幅に上昇してしまう。
この場合、撹拌機内で味付けされた状態にある魚卵(イクラ)は、その味付けの程度が刻一刻と変化する(例えば、塩味が強くなる)ため、全ての魚卵(イクラ)の味付け状態を斑無く均一にするためには、当該味付け済み魚卵(イクラ)を撹拌機からできるだけ短時間のうちに取り出す必要がある。
しかしながら、かかる取出作業は熟練を要するため、熟練作業者の手配ができない場合には、取出作業に要する時間がかかり、そのため、全ての魚卵(イクラ)の味付けを斑無く均一にすることが困難になり、その結果、一定品質の味付け済み魚卵(イクラ)を提供することができなくなってしまう。
また、撹拌による魚卵(イクラ)の味付け処理中において、撹拌機内には、例えば、魚卵から剥がれた外皮、潰れたり割れたりした魚卵などの異物が生じており、このような異物については、その全てを除去する必要がある。この場合、異物の除去方法としては、例えば、上記した取出作業の前に又は後で除去する方法が想定される。
しかしながら、いずれの方法でも、味付け済み魚卵(イクラ)の中から異物を除去する処理は、手間がかかり面倒であるため、異物の混在しない味付け済み魚卵(イクラ)を提供するまでに要する時間が長期化し、その結果、一定品質の味付け済み魚卵(イクラ)の製造効率が低下してしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的は、味付け済み魚卵の取出作業を自動化し、当該魚卵を短時間で取出可能とすることで、全ての魚卵の味付け状態を斑無く均一にすると共に、異物の除去作業を自動化し、味付け済み魚卵の中から異物を短時間で除去可能とすることで、一定品質の味付け済み魚卵の製造効率を向上させる撹拌式自動魚卵加工装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の攪拌式自動魚卵加工装置は、加工用の液体中に投入された魚卵を、当該液体と共に自動的に撹拌することで、当該魚卵に所定の加工を施す撹拌機と、
その一部を撹拌機の液体中に浸漬させることで、加工済み魚卵を自動的に取り出すコンベア装置と、
撹拌機において魚卵を液体と共に撹拌している際、液体中に生じた異物を当該液体と共に吸引し、自動的に除去する異物除去装置とを備えており、
前記撹拌機は、
液体中に投入された魚卵を当該液体と共に収容する筒状の撹拌機本体と、
前記撹拌機本体内に、該攪拌機本体の筒軸と同軸で回転可能に設けられ、液体に遠心力を付与することで、当該液体と共に魚卵を撹拌する撹拌羽根とを備え、
前記コンベア装置は、
液体が通過可能で、かつ、魚卵のみを受け取って前記攪拌機外に搬送可能なコンベアベルトを含み、
前記コンベアベルトは、搬送方向の両側に、ベルト面よりも高い位置に立ち上げられて搬送方向にわたって連続して設けられた対向する一対のガイドと、該一対のガイドのうち、液体の流動方向下流側のガイド上に設けられた補助ガイドを含み、
前記コンベアベルトは、揺動自在で、前記攪拌機本体内の液体中に一端側を出し入れ可能に構成され、前記一端側は、前記液体の流動方向に向かって対向するように前記液体中に水没可能に構成されており、
異物除去装置は、異物と共に吸引した液体のみを再び撹拌機に帰還させることを特徴とする。
前記コンベアベルトは、中間部分が前記攪拌機本体との間で備えたヒンジ機構によって揺動自在に備えられていることを特徴とする。
本発明において前記異物除去装置は、
前記撹拌機本体内において、前記撹拌羽根及び前記コンベア装置を回避した位置に設けられ、
前記液体中に生じた異物を当該液体と共に通過させつつ魚卵のみを不通過とする目皿構造体と、
前記目皿構造体内に流入した異物を前記液体と共に吸引する吸引システムと、
前記吸引システムによって吸引された前記液体と異物を選別し、前記液体を再び前記撹拌機に帰還させると共に、前記異物を廃棄する選別システムとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、味付け済み魚卵の取出作業を自動化し、当該魚卵を短時間で取出可能とすることで、全ての魚卵の味付け状態を斑無く均一にすると共に、異物の除去作業を自動化し、味付け済み魚卵の中から異物を短時間で除去可能とすることで、一定品質の味付け済み魚卵の製造効率を向上させる撹拌式自動魚卵加工装置を実現することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る撹拌式自動魚卵加工装置の構成を示す上面図、(b)は、同図(a)に示された撹拌式自動魚卵加工装置に設けられたコンベア装置の構成を概略的に示す断面図。 図1(a)に示された撹拌式自動魚卵加工装置に設けられた異物除去装置の構成を概略的に示す断面図。
<撹拌式自動魚卵加工装置の構成>
以下、本発明の一実施形態に係る撹拌式自動魚卵加工装置について、添付図面を参照して説明する。
図1(a),(b)及び図2に示すように、本実施形態の撹拌式自動魚卵加工装置は、加工用の液体中に投入された魚卵を、当該液体と共に自動的に撹拌することで、当該魚卵に所定の加工を施す撹拌機2と、その一部を撹拌機2の液体中に浸漬させることで、加工済み魚卵を自動的に取り出すコンベア装置4と、撹拌機2において魚卵を液体と共に撹拌している際、液体中に生じた異物を当該液体と共に吸引し、自動的に除去する異物除去装置6とを備えている。
なお、「加工用の液体」としては、撹拌式自動魚卵加工装置の使用目的や使用環境に応じて、その液体の成分濃度や種類等が設定されるため、ここでは特に限定しないが、以下の説明では一例として、魚卵(例えば、イクラ)に塩味を付けることを目的とし、かかる目的を達成するために、最適な塩分濃度に調整された塩水を「加工用の液体」として設定した場合を想定する。また、液体(塩水)及び魚卵(イクラ)は、図示を省略する。
「撹拌機2について」
撹拌機2は、液体(塩水)中に投入された魚卵(イクラ)を当該液体(塩水)と共に収容する撹拌機本体2pと、撹拌機本体2p内に回転可能に設けられ、液体(塩水)に遠心力を付与することで、当該液体(塩水)と共に魚卵(イクラ)を撹拌する撹拌羽根2fとを備えている。なお、撹拌機本体2pの大きさや形状については、撹拌式自動魚卵加工装置の使用目的や使用環境に応じて設定されるため、ここでは特に限定しないが、図面には一例として、円筒形を成す撹拌機本体2pが示されている。
また、撹拌羽根2fは、撹拌機本体2pの下部側(底面2a寄り)の領域に設けられており、当該撹拌羽根2fを底面2aに沿って旋回させることで、液体(塩水)と共に魚卵(イクラ)を撹拌することができるようになっている。即ち、液体(塩水)中の魚卵(イクラ)は、アルキメデスの原理により、液体(塩水)の上部側に浮いた状態にあり、この状態で撹拌羽根2fを旋回させると、そのときに生じた遠心力が、まず、撹拌機本体2pの下部側(底面2a寄り)の領域に存する液体(塩水)に作用して当該液体(塩水)を撹拌させ、続いて、撹拌機本体2pの上部側の領域に存する液体(塩水)に作用して当該液体(塩水)を撹拌させることで、撹拌機本体2p内の魚卵(イクラ)を撹拌させる。
この場合、撹拌羽根2fの構成(形状)や大きさ、その配置個数については、液体(塩水)と共に魚卵(イクラ)を撹拌することができれば、撹拌式自動魚卵加工装置の使用目的や使用環境に応じて任意に設定することができるため、ここでは特に限定しないが、図面では一例として、回転軸8の両側に対称な位置関係及び形状を成して取り付けられた一対の撹拌羽根2fを上下2段に連立させ、かつ、回転軸8周りに相対的に90度ずらして配置させたものが示されている。なお、回転軸8には、連結機構(図示しない)を介して外部電源(図示しない)が接続されており、回転の速度制御や回転方向の切換制御などが自動的に行われるようになっている。
「コンベア装置4について」
コンベア装置4は、液体(塩水)が通過可能で、かつ、魚卵(イクラ)のみを受け取って搬送可能なコンベアベルト4tを備えている。この場合、コンベアベルト4tの構造としては、例えば、樹脂製或いは金属製の線状部材を縦横に交差させてメッシュ状に構成すればよい。これにより、線状部材相互間に、液体(塩水)を通過させて魚卵(イクラ)のみを不通過とするメッシュ状の貫通開口を、コンベアベルト4t全体に亘って形成することができる。
また、コンベアベルト4tは、その両側のプーリ4a,4bを介して無端状に連続した構成を成していると共に、いずれか一方のプーリ4a(以下、駆動プーリと言う)には、連結機構(図示しない)を介して外部電源(図示しない)が接続されており、当該駆動プーリ4aを動作制御することで、コンベアベルト4tの走行の速度制御や走行方向の切換制御などが自動的に行われるようになっている。
更に、コンベアベルト4tは、その中間部分がヒンジ機構10によって揺動自在に支持されており、ヒンジ機構10を支点にして当該コンベアベルト4tを傾斜(例えば、図1(b)の一点鎖線で示された状態から実線で示された状態に傾斜)させることができるようになっている。この場合、ヒンジ機構10を支点にしてコンベアベルト4tを傾斜させることで、他方のプーリ4b(以下、従動プーリと言う)側の部分を、撹拌機本体2pに収容された液体(塩水)中に浸漬(水没)させることができる。
コンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分を液体(塩水)中に浸漬(水没)させる方法としては、例えば、手作業でコンベアベルト4tを傾斜させ、その従動プーリ4b側の部分を液体(塩水)中に浸漬(水没)させるようにしてもよいし、或いは、自動傾斜装置(図示しない)でコンベアベルト4tを自動的に傾斜させ、その従動プーリ4b側の部分を液体(塩水)中に浸漬(水没)させるようにしてもよい。
いずれの方法でも、コンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分を液体(塩水)中に浸漬(水没)させた際に、上記した撹拌羽根2fに接触しないように、従動プーリ4b側の部分を当該撹拌羽根2fから回避した位置に停止させることが好ましい。なお、コンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分を液体(塩水)中に浸漬(水没)させる時期(タイミング)や浸漬(水没)量については、撹拌式自動魚卵加工装置の使用目的や使用環境に応じて予め設定されるため、ここでは特に限定しない。
この場合、魚卵(イクラ)を液体(塩水)と共に撹拌している際、コンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分を、その撹拌による液体(塩水)の流動方向Rを横断する向きに浸漬させることが好ましい。これにより、コンベアベルト4tを走行させることで、液体(塩水)と共に撹拌されている加工済み魚卵(イクラ)のみを効率よく受け取って搬送し、撹拌機2から取り出すことが可能となる。なお、図面では一例として、撹拌による液体(塩水)の流動方向Rの下流側に、当該流動方向Rを横断する向きにコンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分を浸漬させた場合が示されている。
また、コンベアベルト4tの走行方向両側には、当該コンベアベルト4tの走行方向に沿ってガイドG1,G2を立ち上げて延在させることが好ましい。これにより、コンベアベルト4tに受け取られた魚卵(イクラ)は、その全てが一対のガイドG1,G2で両側から保持された状態となり、当該コンベアベルト4tから脱落することなく搬送させることができる。この場合、一対のガイドG1,G2の構造としては、例えば、樹脂製或いは金属製の線状部材を縦横に交差させてメッシュ状に構成し、液体(塩水)を通過させて魚卵(イクラ)のみを不通過とするようにしてもよいし、或いは、樹脂製或いは金属製の平板状部材で構成してもよい。
更に、コンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分には、液体(塩水)と共に撹拌されている魚卵(イクラ)をコンベアベルト4t方向に案内する補助ガイドGsを立ち上げることが好ましい。この場合、補助ガイドGsは、コンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分のうち、撹拌による液体(塩水)の流動方向Rの下流側に配置構成することが好ましい。図面には一例として、上記した一対のガイドG1,G2のうち、流動方向Rの下流側のガイドG2上に補助ガイドGsが立設された場合が示されている。
この場合、補助ガイドGsの構造としては、例えば、樹脂製或いは金属製の線状部材を縦横に交差させてメッシュ状に構成し、液体(塩水)を通過させて魚卵(イクラ)のみを不通過とするようにしてもよいし、或いは、樹脂製或いは金属製の平板状部材で構成してもよい。なお、補助ガイドGsの形状として、図面には一例として、略三角形状のものを示したが、これに限定されることはなく、矩形状、楕円状、円弧状など各種の形状を適用することができる。
「異物除去装置6について」
異物除去装置6は、撹拌機本体2p内において、撹拌羽根2f及びコンベア装置4を回避した位置に設けられており、撹拌羽根2fによって液体(塩水)と共に魚卵(イクラ)を撹拌している際、並びに、コンベアベルト4tによって加工済み魚卵(イクラ)を受け取って撹拌機2外に搬送している際、常に、液体(塩水)中に生じた異物(イクラから剥がれた外皮、潰れたり割れたりしたイクラなど)を、当該液体(塩水)と共に吸引し、自動的に除去し続ける。このとき、異物除去装置6は、異物と共に吸引した液体(塩水)のみを再び撹拌機2に帰還させる。
このような異物除去装置6は、液体(塩水)中に生じた異物を当該液体(塩水)と共に通過させつつ魚卵(イクラ)のみを不通過とする目皿構造体6aと、目皿構造体6a内に流入した異物を液体(塩水)と共に吸引する吸引システム6bと、吸引システム6bによって吸引された液体(塩水)と異物を選別し、液体(塩水)を再び撹拌機2に帰還させると共に、異物を廃棄する選別システム6c(図2参照)とを備えている。
目皿構造体6aは、撹拌機本体2p内のうち、撹拌羽根2f及びコンベア装置4を回避した領域(具体的には、撹拌羽根2fと、液体(塩水)に浸漬(水没)した状態におけるコンベアベルト4tの従動プーリ4b側の部分とを回避した領域)を取り囲むように構成されている。この場合、目皿構造体6aの構造としては、例えば、樹脂製或いは金属製の線状部材(又は、棒状部材)を、縦方向又は横方向に所定間隔で連立させて構成してもよいし、或いは、縦横に交差させてメッシュ状に構成してもよい。要するに、液体(塩水)中に生じた異物を当該液体(塩水)と共に通過させつつ魚卵(イクラ)のみを不通過とする構造であればよい。
吸引システム6bとしては、目皿構造体6aで囲まれた領域に載置可能な市販の吸引ポンプを適用すればよい。
また、選別システム6cは、吸引システム6bで吸引された液体(塩水)及び異物を同時に自由落下させる落下ユニット6uと、落下ユニット6uに沿って設けられた選別構造体6sとを備えており、選別構造体6sとしては、樹脂製或いは金属製の線状部材を縦横に交差させてメッシュ状に構成し、液体(塩水)を通過させて異物のみを不通過とするようにすればよい。
これによれば、液体(塩水)及び異物を落下ユニット6uに沿って自由落下させるだけで、選別構造体6sによって、液体(塩水)と異物に選別される。そして、液体(塩水)は、選別構造体6sを通過し、一方、異物は、選別構造体6sを通過せずに当該選別構造体6sに沿って自由落下し、廃棄経路T1を介して廃棄される。このとき、選別構造体6sを通過した液体(塩水)は、異物除去装置6(選別システム6c)に設けられた帰還経路T2を介して再び撹拌機2に戻される。
<撹拌式自動魚卵加工装置の動作>
次に、本実施形態の撹拌式自動魚卵加工装置の動作について、図1(a),(b)及び図2を参照して説明する。
即ち、大量の魚卵(イクラ)が撹拌機2に投入された際、これに同期して、撹拌羽根2fが旋回し、これにより、液体(塩水)と共に魚卵(イクラ)を撹拌することで、個々の魚卵(イクラ)に対する味付け処理が行われる。
この間において、異物除去装置6が常に動作し続け、目皿構造体6a内に流入した異物は、吸引システム6bによって液体(塩水)と共に吸引された後、選別システム6cの落下ユニット6uから自由落下することで、選別構造体6sを介して選別され、異物は、廃棄経路T1を介して廃棄されると共に、液体(塩水)は、帰還経路T2を介して再び撹拌機2に戻される。これにより、撹拌機2内に収容された液体(塩水)の容量並びに塩分濃度は、常に一定に維持されることになる。
かかる味付け処理において、魚卵(イクラ)相互が斑無く均一な塩味となったとき、コンベアベルト4tをヒンジ機構10を支点にして自動的に傾斜させ、その従動プーリ4b側の部分を、撹拌機本体2pに収容された液体(塩水)中に浸漬(水没)させる。これに同期して、駆動プーリ4aを動作させてコンベアベルト4tを矢印S方向に自動的に走行させることで、液体(塩水)と共に撹拌されている加工済み魚卵(イクラ)を受け取って搬送する。
このとき、コンベアベルト4tによって受け取られた加工済み魚卵(イクラ)は、その全てが一対のガイドG1,G2で両側から保持された状態で、当該コンベアベルト4tから脱落することなく搬送され、これにより、撹拌機2内の大量の加工済み魚卵(イクラ)は、短時間のうちに取り出されることになる。
<撹拌式自動魚卵加工装置の効果>
以上、本実施形態の撹拌式自動魚卵加工装置によれば、撹拌機2内での魚卵(イクラ)に対する味付け作業から味付け済み魚卵(イクラ)の取出作業、並びに、その間の異物の除去作業を、全て自動化即ち無人化することができるため、従来では必要であった人件費が一切不要となり、その結果、魚卵加工に要するコストを従来に比べて大幅に低減させることができる。
この場合、味付け済み魚卵(イクラ)の取出作業では、これをコンベアベルト4tによって自動的に行うようにしたことで、熟練作業者のみならず誰でも簡単に、大量の加工済み魚卵(イクラ)を短時間のうちに取り出すことができる。これにより、全ての魚卵(イクラ)の味付け状態を斑無く均一にすることができるため、常に安定的に、一定品質の味付け済み魚卵(イクラ)を提供することが可能となる。
更に、異物の除去作業では、魚卵(イクラ)の味付け処理中に生じた異物(例えば、魚卵から剥がれた外皮、潰れたり割れたりした魚卵など)は、常時、液体(塩水)と共に吸引され、廃棄経路T1を介して廃棄されると共に、液体(塩水)は、帰還経路T2を介して再び撹拌機2に戻されるため、撹拌機2内の魚卵(イクラ)は、常に一定の容量並びに塩分濃度に維持された液体(塩水)によって味付け処理が施される。
これによれば、最適な味付け(塩味)が成された魚卵(イクラ)が製造されたとき、当該味付け済み魚卵(イクラ)が浮遊している液体(塩水)中には、異物が一切混在しない状態となっており、続いて、味付け済み魚卵(イクラ)の取出作業を経るだけで、簡単かつ短時間に、異物の混在しない味付け済み魚卵(イクラ)を提供することができるため、従来に比べて、一定品質の味付け済み魚卵(イクラ)の製造効率を飛躍的に向上させることができる。
2 撹拌機
2f 撹拌羽根
2p 撹拌機本体
4 コンベア装置
4t コンベアベルト
6 異物除去装置

Claims (3)

  1. 加工用の液体中に投入された魚卵を、当該液体と共に自動的に撹拌することで、当該魚卵に所定の加工を施す撹拌機と、
    その一部を撹拌機の液体中に浸漬させることで、加工済み魚卵を自動的に取り出すコンベア装置と、
    撹拌機において魚卵を液体と共に撹拌している際、液体中に生じた異物を当該液体と共に吸引し、自動的に除去する異物除去装置とを備えており、
    前記撹拌機は、
    液体中に投入された魚卵を当該液体と共に収容する筒状の撹拌機本体と、
    前記撹拌機本体内に、該攪拌機本体の筒軸と同軸で回転可能に設けられ、液体に遠心力を付与することで、当該液体と共に魚卵を撹拌する撹拌羽根とを備え、
    コンベア装置は、
    液体が通過可能で、かつ、魚卵のみを受け取って前記攪拌機外に搬送可能なコンベアベルトを含み、
    前記コンベアベルトは、搬送方向の両側に、ベルト面よりも高い位置に立ち上げられて搬送方向にわたって連続して設けられた対向する一対のガイドと、該一対のガイドのうち、液体の流動方向下流側のガイド上に設けられた補助ガイドを含み、
    前記コンベアベルトは、揺動自在で、前記攪拌機本体内の液体中に一端側を出し入れ可能に構成され、前記一端側は、前記液体の流動方向に向かって対向するように前記液体中に水没可能に構成されており、
    異物除去装置は、異物と共に吸引した液体のみを再び撹拌機に帰還させることを特徴とする撹拌式自動魚卵加工装置。
  2. 前記コンベアベルトは、中間部分が前記攪拌機本体との間で備えたヒンジ機構によって揺動自在に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の攪拌式自動魚卵加工装置。
  3. 異物除去装置は、
    前記撹拌機本体内において、前記撹拌羽根及び前記コンベア装置を回避した位置に設けられ、
    前記液体中に生じた異物を当該液体と共に通過させつつ魚卵のみを不通過とする目皿構造体と、
    前記目皿構造体内に流入した異物を前記液体と共に吸引する吸引システムと、
    前記吸引システムによって吸引された前記液体と異物を選別し、前記液体を再び前記撹拌機に帰還させると共に、前記異物を廃棄する選別システムとを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撹拌式自動魚卵加工装置。
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