JP5846848B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
給湯器は、商用電源からの電力によって、これらの電動機器を作動させ、給湯栓に対して所定温度の湯を供給する。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、二次電池を備え、停電時には二次電池に蓄えられた電力を用いて作動し湯を供給する給湯器を提供することを目的とする。
また、停電時に操作用リモコンの表示部の発光輝度を変えるので、給湯器を設置する現場の運用に合わせて停電時の操作用リモコンの表示部の発光輝度を調整可能である。
更に、二次電池に蓄えられている電力によって給湯可能な湯量を、表示部に表示するので、給湯器の使用者は、停電時に、給湯器の使用限度を確認でき、使用限度を知らずに二次電池内の電力を使い切ることを防ぐことが可能である。
また、停電時には、表示部の発光輝度を上げる場合、夜間の停電の際に、操作用リモコンの表示部を照明として利用することが可能である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る給湯器10は、商用電源11からの電力供給によって充電される二次電池12と操作用リモコンの一例である給湯リモコン39及び浴室リモコン40とを有し、通常時は商用電源11からの電力供給によって作動し、停電時には二次電池12の電力を使用して作動する。以下、詳細に説明する。
バーナー13は、バーナー13に接続されたポンプ16によって液体燃料(本実施の形態では灯油)が供給され、液体燃料を燃焼して発生させた燃焼ガスによって熱交換器15を通過する水を加熱する。バーナー13の火力は、ポンプ16によって供給される液体燃料の流量によって調整されるので、ポンプ16の運転レベルを調節することによって、熱交換器15を通過する水の加熱量を変えることができる。
バーナー13の近傍には、バーナー13に空気を送るファン17が設けられ、バーナー13の使用時は、ファン17が作動しバーナー13に空気を供給する。なお、バーナー13には、点火装置の一例である、図示しないイグナイターが設けられている。また、本実施の形態では、バーナー13、ポンプ16及びファン17が一体となったバーナー装置17aが用いられている。
給湯流路22には、熱交換器15から送られてきた湯に水を混合する混合弁24と熱交換器15から流れ出た湯の流量を調整する比例弁25が設けられている。
熱交換器15からの湯が設定温度を超えている場合、混合弁24で熱交換器15からの湯に水が混合され、蛇口20やシャワー21に供給される湯の温度を下げる。比例弁25は、給湯流路22を流れる湯の流量を調整することによって、浴槽18への湯張り開始時等に蛇口20やシャワー21に供給される湯の温度が揺らぐのを抑制する。
給湯流路22には、混合弁24から出た湯の温度を計測する温度センサ28が設けられ、蛇口20やシャワー21に供給される湯の温度が設定温度であるか否かは、この温度センサ28の計測温度によって検知することができる。そして、混合弁24における湯と水の混合比は、温度センサ26、27、28の各計測温度を基にして決定される。
湯張り流路19は、温度センサ28の下流側で給湯流路22に連結され、浴槽18への湯張りが行われている間、浴槽18に送られる湯の温度は、温度センサ28によって計測される。バーナー13の燃焼レベルは、温度センサ27、28の計測温度を基に調整され、浴槽18に所定温度の湯が張られるようにする。
そして、浴槽18への湯張りが終了すると、開閉弁23は閉じられる。
なお、開閉弁23の下流側には、断水時に浴槽18の湯が逆流するのを防止する図示しない逆流防止手段が設けられている。
制御装置29は、商用電源11と電動機器を電気的に接続する電力供給回路30及び各種プログラムが搭載されたマイクロコンピュータ31(演算器の一例)を備え、通常時、即ち商用電源11が電力を供給可能な状態の時、電動機器には、電力供給回路30を介して商用電源11から電力が供給される。
マイクロコンピュータ31は、図2に示すように、バーナー13、ポンプ16、ファン17、開閉弁23、混合弁24、比例弁25及び温度センサ26〜28に信号接続され、指令信号を送信することによって、これらの電動機器を作動させることができる。
二次電池12は、通常時に商用電源11からの電力供給によって充電される。二次電池12としては、鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池等を採用することができる。
二次電池12の電力出力側には、インバータ33が設けられている。インバータ33は、停電時に二次電池12から電力を供給されて作動し、二次電池12から出力される直流電力を交流電力に変換する。インバータ33から出力される交流電力は電力供給回路30に供給される。
通常時、インバータ33には電力が供給されず、インバータ33は停止状態となっている。
スイッチ34は、商用電源11から供給されていた電源が遮断されると、インバータ33と電力供給回路30を電気的に接続する。そして、スイッチ34は、インバータ33と電力供給回路30を電気的に接続している状態で商用電源11からの電力供給が再開されると、商用電源11と電力供給回路30を電気的に接続する。スイッチ34をこのように切り替えることによって、通常時、商用電源11からの電力が電力供給回路30に供給され、停電時に、二次電池12からの電力がインバータ33を介して電力供給回路30に供給されるようにする。
なお、二次電池12、コンバータ32及びインバータ33は、制御装置29、バーナー13、ファン17等と共に筐体36内に配置されている。
二次電池12には、電力供給回路30に電気的に接続された温度センサ38が取付けられている。温度センサ38はマイクロコンピュータ31に信号接続された電動機器の1つであり、商用電源11から電力を供給されて作動し、二次電池12の表面温度を計測する。
従って、二次電池12は、高温状態が継続するのを抑制されている。
二次電池は一般的に高温状態が継続すると短命になるので、このファン17による空冷は、二次電池12の寿命を長くするのに有効である。
本実施の形態では、停電時に、二次電池12から温度センサ38に対して電力が供給されず(即ち、二次電池12の表面温度は計測されない)、ファン17の作動はバーナー13を使用しているときのみに限定され、二次電池12に充電された電力の消費を抑制する設計となっている。
なお、給湯リモコン39及び浴室リモコン40も、図1に示すように、電力供給回路30に電気的に接続された電動機器であり、通常時は、商用電源11から電力を供給され、停電時には、二次電池12から電力を供給されて作動する。
停電時、浴槽18への湯張りは禁止され、シャワー21及び蛇口20への給湯のみが可能な状態となる。具体的には、停電時、浴槽18への湯張りを行う際に用いられる開閉弁23には、二次電池12からの電力が供給されず、シャワー21及び蛇口20に給湯を行う際に用いられる電動機器には、必要に応じて、二次電池12から電力が供給される。これは、停電時に、シャワー21及び蛇口20への給湯を優先するという設計思想によるものである。
この所定の電動機器に対しては、停電時、給湯リモコン39及び浴室リモコン40にそれぞれ設けられた特定の入力ボタンを操作することによって、二次電池12からの電力供給が開始される。
マイクロコンピュータ31は、給湯リモコン39又は浴室リモコン40において特定の入力ボタンが操作されたことを検出すると、電力供給回路30の電力供給状態を切り替え、所定の電動機器に二次電池12からの電力を供給する。
給湯リモコン39及び浴室リモコン40は、二次電池12から所定の電動機器に対して行われていた電力供給が遮断される際、事前にアラーム音を発し、使用者に対して間もなく給湯が停止される旨を知らせる。
停電時の発光輝度の設定は、給湯リモコン39が給湯リモコン39の入力ボタン操作によって行われ、浴室リモコン40が浴室リモコン40の入力ボタン操作によって行われる。
本実施の形態では、停電時の給湯リモコン39の表示部及び浴室リモコン40の表示部の発光輝度が通常時より下げられており、停電時に給湯リモコン39及び浴室リモコン40の表示部で消費される電力量を抑制するようにしている。
停電時の給湯リモコン39及び浴室リモコン40の表示部の発光輝度は、通常時より上げることもでき、この場合、給湯リモコン39及び浴室リモコン40の各表示部は、夜間の停電で暗くなっている室内を照らす照明として利用可能である。
使用者は、給湯リモコン39及び浴室リモコン40の表示部を目視することによって、停電が発生していることを容易に知ることができる。
二次電池12の電力によって給湯運転可能な時間を算出する上で、設定温度を考慮するのは、蛇口20及びシャワー21に給湯される湯の温度によって単位時間あたりにポンプ16で消費される電力量が異なるためである。
例えば、バーナーは、ガス燃料式のものであってもよい。
また、浴槽内の湯を加熱する追焚き回路を設けてもよく、この場合、追焚き回路に設けられる電動機器については、停電時に電力供給がされないようにし、蛇口及びシャワーへの給湯を優先させることができる。
Claims (6)
- 商用電源からの電力供給によって充電される二次電池と操作用リモコンとを有し、通常時は前記商用電源からの電力供給によって作動し、停電時には前記二次電池の電力を使用して作動する給湯器であって、
停電時に前記操作用リモコンの表示部の発光輝度を変え、前記二次電池に蓄えられている電力によって給湯可能な湯量を、前記表示部に表示することを特徴とする給湯器。 - 請求項1記載の給湯器において、停電時には、前記表示部の発光輝度を下げることを特徴とする給湯器。
- 請求項1記載の給湯器において、停電時には、前記表示部の発光輝度を上げることを特徴とする給湯器。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯器において、前記商用電源からの電力供給が遮断されたのを検知して、前記表示部に停電表示を行うことを特徴とする給湯器。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯器において、前記表示部に前記二次電池に蓄えられている電力量を表示することを特徴とする給湯器。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯器において、前記二次電池に蓄えられている電力によって給湯運転可能な時間を、前記表示部に表示することを特徴とする給湯器。
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