JP5846380B2 - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外周面にトナー像が形成される感光体に対して放電する放電電極と、感光体の表面電位を制御する制御電極と、感光体の下方側に位置し、当該感光体側の開口部において制御電極を支持するとともに放電電極を収容する収容部材とを備え、収容部材は、感光体の回転方向の上流側の第1壁面に取り付けられるとともに感光体に当接する第1絶縁部材と、感光体の回転方向の下流側の第2壁面に取り付けられるとともに当該第2壁面と感光体との間に位置する第2絶縁部材とを有する帯電装置、およびこの帯電装置を備える画像形成装置に関する。
後掲の特許文献1は、上記帯電装置の一例を開示している。特許文献1に記載の帯電装置は、感光体側が開口したシールド部材(支持部材)と、シールド部材内に配置された放電電極とを有し、感光体に接触する第1シール(第1絶縁部材)および第2シール(第2絶縁部材)をシールド部材に設けている。第1シールは、感光体の移動方向(回転方向)の上流側に配置されている。第2シールは、感光体の移動方向(回転方向)の下流側に配置されている。また、第1シールの感光体に対する接触角は、第2シールの感光体に対する接触角よりも大きく設定されている。
特開2006−17974号公報
上記帯電装置においては、帯電装置の軸方向(感光体の回転軸方向)における排気の効率化、および排気流路の小型化を図るために、シールド部材と感光体との間を第1シールと第2シールとにより塞いでいる。しかしながら、当該帯電装置では、感光体が回転するとき、シールド部材内に当該回転方向の気流が発生する。
本発明は、感光体の回転にともなう気流の発生に関わらず、外部への排気を良好に行うことが可能な帯電装置、および当該帯電装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、外周面にトナー像が形成される感光体に対して放電する放電電極と、前記感光体の表面電位を制御する制御電極と、前記感光体の下方側に位置し、当該感光体側の開口部において前記制御電極を支持するとともに前記放電電極を収容する収容部材とを備え、前記収容部材は、前記感光体の回転方向の上流側の第1壁面に取り付けられるとともに前記感光体に当接する第1絶縁部材と、前記感光体の回転方向の下流側の第2壁面に取り付けられるとともに当該第2壁面と前記感光体との間に位置する第2絶縁部材とを有する帯電装置において、前記第2絶縁部材には、前記第2壁面側で前記感光体の回転軸方向に設けられた1つ以上の開口部と、前記開口部を介した前記放電電極と前記感光体との間の空間を遮蔽する遮蔽部とが設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、感光体の回転にともなう気流の発生により第2絶縁部材側に偏る放電生成物、すなわち、第2絶縁部材と、制御電極と、感光体との間に滞留する放電生成物は、開口部を通じて帯電装置の外部に排出される。このとき、感光体側への放電生成物の移動は、遮蔽部により規制される。このため、感光体の回転にともなう気流の発生に関わらず、外部への排気を良好に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の帯電装置において、前記制御電極の前記第2壁面側の端部は、前記開口部の前記感光体側の上端と前記開口部の前記第2壁面側の下端との間の中途部に位置することを要旨とする。
上記構成によれば、第2絶縁部材と、制御電極と、感光体との間に滞留する放電生成物を開口部側へ導き易くなるため、当該開口部を通じた放電生成物の排出をより良好に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の帯電装置において、前記遮蔽部は、前記感光体の前記回転軸方向の視点において、前記放電電極の前記制御電極側の端部と前記制御電極の前記第2壁面側の端部とを結ぶ直線と、前記放電電極の前記制御電極側の端部と前記第2壁面の前記感光体側の端部とを結ぶ直線とにより挟まれる空間を前記感光体に対して遮蔽することを要旨とする。
上記構成によれば、放電にともない放電電極から発生する電子の内、開口部を通じて帯電装置の外部に移動しようとする電子は、遮蔽部により外部への移動を規制されるとともに、当該帯電装置内において感光体側に導かれる。このため、感光体の帯電幅を抑制して、当該感光体を一様に帯電させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の帯電装置において、前記回転軸方向の視点において、前記遮蔽部の前記第2絶縁部材に対する傾斜角度は、鉛直方向に対する前記第2壁面の傾斜角度よりも大きいことが好ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の帯電装置を備える画像形成装置であることを要旨とする。
上記構成によれば、放電電極からの電子の拡散と、放電生成物の排気とを安定させることができ、以って、画像品質の低下を抑制できる。
本発明は、感光体の回転にともなう気流の発生に関わらず、外部への排気を良好に行うことが可能な帯電装置、および当該帯電装置を備えた画像形成装置を提供する。
本発明の実施形態であるプリンターの構成を示す概略図。 帯電装置およびその周辺の構成を模式的に示す外観図。 帯電装置の構造を示す斜視図。 図2中のZ−Z平面における帯電装置の断面を模式的に示す断面図。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。以下の図では、同一部分または対応する部分に同一符号を付してある。
図1を参照して、本発明の第1実施形態であるプリンター1の構成について説明する。プリンター1は、例えばタンデム方式のカラーデジタルプリンターである。なお、プリンター1は、「画像形成装置」に相当する。
図1に示されるように、プリンター1は、筐体11、制御機構12、画像形成機構13、給紙機構14、排紙機構15、および排気機構16を備える。ここで、周知の通り、プリンター1は、その他種々の周辺機構(電源機構やネットワーク機構等)も備えているが、本発明には関係がないため、図示および説明を省略する。
筐体11は、制御機構12、画像形成機構13、給紙機構14、排紙機構15、排気機構16、およびその他種々の周辺機構を内部に収容する。
制御機構12は、例えば、各種演算処理や制御を実行するCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)、演算データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などから構成される。
画像形成機構13は、作像部21、中間転写ベルト22、駆動ローラー23、従動ローラー24、二次転写ローラー25、トナーカートリッジ26、カートリッジ収容部27、感光体クリーナー28、および中間転写ベルトクリーナー29を備える。
作像部21は、感光体51、帯電装置52、露光装置53、現像装置54、および一次転写ローラー55を備える。作像部21は、画像形成機構13に4つ設けられている。
感光体51は、例えば、円筒状のローラー部材から構成されており、中間転写ベルト22の外周面に接触した状態で、不図示の回転駆動部(例えば、モーター)に接続されている。
帯電装置52は、鉛直方向において感光体51の下方側に配置されている。なお、帯電装置52の詳細については後述する。
露光装置53は、例えば、レーザー光線を照射するレーザー装置から構成されており、感光体51に対してレーザー光線の照射が可能な位置に配置されている。
現像装置54は、トナーを一時的に収容するハウジング、ハウジング内のトナーを感光体51に供給する現像ローラー、ハウジング内のトナーを撹拌しながら現像ローラーに供給するスクリューなどから構成されており、感光体51の外周面と対向する位置に配置されている。
一次転写ローラー55は、中間転写ベルト22の内周面に接触した状態で、筐体11内に回転可能に設けられており、中間転写ベルト22を挟んで感光体51と対向する位置に配置されている。
中間転写ベルト22は、例えば、導電性を有する無端状のベルト部材から構成されており、駆動ローラー23および従動ローラー24に緩みの無い状態で巻き掛けられている。
駆動ローラー23は、不図示の回転駆動部(例えば、モーター)に接続されている。従動ローラー24は、筐体11内に回転可能に設けられている。二次転写ローラー25は、筐体11内に回転可能に設けられており、中間転写ベルト22を挟んで駆動ローラー23の外周面に押し付けられた状態で配置されている。
トナーカートリッジ26は、画像形成機構13に4つ設けられている。各トナーカートリッジ26には、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の未現像の現像剤がそれぞれ充填されている。なお、未現像の現像剤は、例えば、トナーおよびキャリアーから構成される2成分現像剤である。
カートリッジ収容部27は、画像形成機構13に4つ設けられている。各カートリッジ収容部27には、対応するトナーカートリッジ26が各々収容される。
感光体クリーナー28は、例えば、感光体51に接触した状態で配置される板状部材と、ホッパーとを備えており、感光体51の外周面と対向する位置に配置されている。中間転写ベルトクリーナー29は、例えば、中間転写ベルト22に接触した状態で配置される板状部材と、ホッパーとを備えており、中間転写ベルト22を挟んで従動ローラー24の外周面と対向する位置に配置されている。
給紙機構14は、給紙カセット31、第1給紙ローラー32、第2給紙ローラー33、およびレジストローラー対34を備える。給紙カセット31は、記録材Pを収容する。
第1給紙ローラー32は、給紙カセット31内の記録材Pに接触可能な状態で、不図示の回転駆動部(例えば、モーター)に接続されている。第2給紙ローラー33は、第1給紙ローラー32の外周面と接触した状態で、筐体11内に回転可能に設けられている。
レジストローラー対34の一方は、不図示の回転駆動部(例えば、モーター)に接続されている。レジストローラー対34の他方は、筐体11内に回転可能に設けられている。レジストローラー対34は、互いに押し付けられた状態で配置されている。
排紙機構15は、定着ローラー41、加圧ローラー42、排紙ローラー対43、および排紙トレイ44を備える。
定着ローラー41は、不図示の回転駆動部(例えば、モーター)に接続されており、例えば、熱源としてのハロゲンランプを内部に備えている。加圧ローラー42は、定着ローラー41に押し付けられた状態で、筐体11内に回転可能に設けられている。
排紙ローラー対43は、筐体11内に回転可能に設けられており、搬送経路35の搬送終了位置近傍に配置されている。排紙トレイ44は、筐体11の外側上面に形成されている。
排気機構16は、帯電装置52を覆う形で配置されている。
図1を参照して、プリンター1の動作について説明する。
ネットワーク機構などを通じてプリンター1に文字や画像などのデータが入力されたとき、制御機構12は、プリンター1の各機構を制御する。給紙機構14は、搬送経路35に沿って記録材Pを画像形成機構13に供給する。画像形成機構13は、トナー像を記録材Pに記録する。排紙機構15は、トナー像が記録された記録材Pを筐体11の外部に排出する。排気機構16は、帯電装置52周辺の空気を排気(換気)する。
具体的には、給紙機構14において、第1給紙ローラー32は、回転駆動部(図示省略)によって図中の矢印で示される回転方向D1に回動されことにより、給紙カセット31内の記録材Pを最上層から1枚ずつ繰り出す。第2給紙ローラー33は、第1給紙ローラー32との接触領域において記録材Pを挟持するとともに、記録材Pをレジストローラー対34に搬送する。
レジストローラー対34は、記録材Pを挟持するとともに、レジストローラー対34の一方が、回転駆動部(図示省略)によって所定のタイミングで図中の矢印で示される回転方向D2に回動されることにより、記録材Pを画像形成機構13に搬送する。
画像形成機構13において、駆動ローラー23は、回転駆動部(図示省略)によって回転方向D1に回動される。中間転写ベルト22は、駆動ローラー23の回転にともない動作する。従動ローラー24は、中間転写ベルト22により伝達される駆動ローラー23のトルクにより回転する。
各作像部21において、帯電装置52は、感光体51の外周面を均一に帯電させる。露光装置53は、帯電した感光体51にレーザー光線を照射して、感光体51の外周面に静電潜像を形成する。現像装置54は、感光体51にトナーを供給して、感光体51の外周面にトナー像を形成する。一次転写ローラー55は、感光体51の外周面に中間転写ベルト22を押し付けながら、回転方向D1に回動する。感光体51は、回転駆動部(図示省略)によって回転方向D2に回動されることにより、外周面に形成されたトナー像を中間転写ベルト22に転写(一次転写)する。
このとき、中間転写ベルト22の外周面には、各作像部21で作像されたトナー像の反転像が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で転写(一次転写)されて重ねられる。二次転写ローラー25は、駆動ローラー23との接触領域において記録材Pを中間転写ベルト22に押し付けることで、当該中間転写ベルト22の外周面に形成されたトナー像を記録材Pに転写(二次転写)する。
各作像部21に配置された感光体クリーナー28は、各作像部21が備える感光体51上のトナー像を除去して残留トナーを回収する。中間転写ベルトクリーナー29は、中間転写ベルト22上のトナー像を除去して残留トナーを回収する。
排紙機構15において、定着ローラー41は、回転駆動部(図示省略)によって回転方向D1に回動されることにより、加圧ローラー42との接触領域おいて記録材Pを加熱および加圧して、トナー像を記録材Pに定着させる。また、定着ローラー41および加圧ローラー42は、トナー像が記録された記録材Pを排紙ローラー対43に搬送する。排紙ローラー対43は、記録材Pを筐体11の外部に排出する。排紙トレイ44は、筐体11内から排出された記録材Pを収容する。
排気機構16は、帯電装置52周辺の空気をプリンター1の外部に排出することで、当該帯電装置52内に生じる放電生成物を除去する。なお、放電生成物とは、帯電装置52が感光体51に対して放電するときに発生するオゾンや窒素酸化物などのことである。
図2〜図4を参照して、帯電装置52およびその周辺の構成について説明する。
感光体51は、当該感光体51の回転軸方向Mに延びる形状を有する(図2)。帯電装置52は、回転軸方向Mに延びる形状を有する。感光体51および帯電装置52は、回転軸方向Mにおいて互いに対向する。
帯電装置52は、ケース61、コロナ電極62、グリッド電極63、第1シール64、および第2シール65を備える(図4)。なお、ケース61は、「収容部材」に相当する。コロナ電極62は、「放電電極」に相当する。グリッド電極63は、「制御電極」に相当する。第1シール64は、「第1絶縁部材」に相当する。第2シール65は、「第2絶縁部材」に相当する。
ケース61は、コロナ電極62の気中放電を安定させるための安定板66と、コロナ電極62の各端部(回転軸方向Mの端部)をそれぞれ支持する一対のホルダー67(図3)とから構成されており、安定板66と一対のホルダー67とにより形成される内部空間61Aを備える。
安定板66は、回転軸方向Mに延びる金属部材から構成されており、回転軸方向Mの視点において感光体51と対向する面が開口するU字状に形成されている(図4)。具体的には、安定板66は、基部68と一対の壁部69を備える。
基部68には、回転軸方向Mに延びる排気口68Aが形成されている。一対の壁部69は、感光体51の回転方向D2の上流側に位置する第1壁部69Aと、感光体51の回転方向D2の下流側に位置する第2壁部69Bとから構成される。ここで、基部68の平面に対する垂直方向において、第1壁部69Aの長さは、第2壁部69Bの長さよりも長く設定されている。また、第1壁部69Aの上面と感光体51との間、および第2壁部69Bの上面と感光体51との間には大きさの異なる間隙がそれぞれ設けられている。なお、第1壁部69Aは、「第1壁面」に相当する。第2壁部69Bは、「第2壁面」に相当する。
一対のホルダー67は、回転軸方向Mにおいて、安定板66の一端部66Aおよび他端部66Bをそれぞれ閉口する形で、当該安定板66に取り付けられている(図3)。一対のホルダー67において、第1側面67Aの第1壁部69A側の長さは、当該第1壁部69Aの長さよりも長く設定されており、第2側面67Bの第2壁部69B側の長さは、当該第2壁部69Bの長さよりも長く設定されている。
このため、一対のホルダー67の上面において、第1壁部69A側の第1上面67Cは、当該第1壁部69Aの上面よりも感光体51側に位置する。第2壁部69B側の第2上面67Dは、当該第2壁部69Bの上面よりも感光体51側に位置する。第1上面67Cと第2上面67Dとを接続する斜面67Eは、第1壁部69Aの上面と第2壁部69Bの上面とを結ぶ直線よりも感光体51側に位置する。
コロナ電極62は、例えば、鋸歯状の金属部材から構成されており、回転軸方向Mに沿ってケース61の内部空間61Aに架設されている(図3)。また、コロナ電極62は、電源装置(図示省略)に接続されている。
ここで、感光体51に対するコロナ電極62の放電範囲は、コロナ電極62のグリッド電極63側の端部と第1壁部69Aの感光体51側の端部とを結び感光体51に向かって延びる直線(細い実線)L1と、コロナ電極62のグリッド電極63側の端部と第2壁部69Bの感光体51側の端部とを結び感光体51に向かって延びる直線(細い実線)L2とで挟まれる範囲である(図4)。
グリッド電極63は、網状(メッシュ状)の金属部材から構成されており、ケース61の開口部61B(開放端)を覆う形で、コロナ電極62と感光体51との間の位置に設けられている(図4)。具体的には、グリッド電極63は、回転軸方向Mに沿って、一方のホルダー67の斜面67Eと他方のホルダー67の斜面67Eとの間に架設されている。また、グリッド電極63は、コロナ電極62が接続される電源装置とは異なる電源装置(図示省略)に接続されている。なお、図3においては、帯電装置52の各部を明示するため、グリッド電極63の図示を省略する。
第1シール64および第2シール65は、適度な弾性を有し、厚さが0.1〔mm〕程度の絶縁部材から構成される。例えば、第1シール64および第2シール65は、PET(Polyethylene terephthalate)フィルムを回転軸方向Mに長いシート状に形成したものである。
第1シール64において、下端部は第1壁部69Aの外壁面に固定されており、上端部は感光体51に接触している(図4)。
第2シール65において、下端部は第2壁部69Bの外壁面に固定されており、上端部(先端)と感光体51との間には、0.5〜1〔mm〕程度の僅かな間隙が設けられている(図4)。また、第2シール65は、回転軸方向Mに並んで設けられた複数(3つ)の窓部65Aを有する(図2)。各窓部65Aは、庇部65Bと開口部65Cとから構成されており(図4)、安定板66の一端部66A近傍に配置されている(図2)。なお、庇部65Bは、「遮蔽部」に相当する。
庇部65Bは、第2シール65の平面においてU字状の切り込みを入れた後、部分的に切り取られた第2シール65の一部をケース61の外部側に折り曲げる(突出させる)ことにより形成される(図4)。具体的には、U字状の切り込みは、第2壁部69B側に位置し、かつ回転軸方向Mに延びる一辺の切り込みと、当該一辺の両端から感光体51側に向かう垂直方向にそれぞれ等しい長さで延びる二辺の切り込みとから構成される。
さらに具体的には、庇部65Bは、コロナ電極62のグリッド電極63側の端部とグリッド電極63の第2壁部69B側の端部とを結び感光体51に向かって延びる直線(細い実線)L3と、コロナ電極62のグリッド電極63側の端部と第2壁部69Bの感光体51側の端部とを結び感光体51に向かって延びる直線(細い実線)L2とにより挟まれる空間(図4中の斜線部分)を感光体51に対して遮蔽できる角度でケース61の外部側に折り曲げられている。
また、第2シール65の面に対する庇部65Bの傾斜角θ1は、第2壁部69B側の放電範囲を示す破線を遮る角度であり、かつ開口部65Cを通じた排気が可能な角度に設定されている。例えば、傾斜角θ1は、鉛直方向に対する第2壁部69Bの傾斜角θ2よりも大きく設定されることが好ましい。
開口部65Cは、庇部65Bの形成にともない第2シール65の平面に開けられた貫通孔である(図4)。ここで、開口部65Cの上端(感光体51側端部)と感光体51との間の距離d1は、グリッド電極63の第2壁部69B側の上面と感光体51との間の距離d2よりも短い距離に設定されている。すなわち、第2壁部69B側におけるグリッド電極63の端部は、開口部65Cの上端(感光体51側端部)と開口部65Cの下端(第2壁部69B側端部)との間の中途部に位置する。
排気機構16は、帯電装置52を覆うダクト71と、ダクト71の空気を外部に排出するファン72と、フィルタ73とを備える(図2)。
ダクト71は、本体部74および延長部75から構成される(図2)。本体部74は、回転軸方向Mに延びる箱状部材から構成されており、回転軸方向Mの視点において感光体51と対向する面が開口する。また、本体部74には、延長部75との連結部分に接続口74Aが設けられている。
延長部75は、筒状部材から構成されており、本体部74の一端部(安定板66の一端部66A側の端部)に設けられている。また、延長部75は、本体部74の他端部側から一端部側に向かう方向、かつ感光体51から離れる方向に延びている。
ファン72は、フィルタ73を介して延長部75の先端部に取り付けられている。
図5を参照して、帯電装置52および排気機構16の動作について説明する。
帯電装置52が動作するとき、コロナ電極62では、不図示の電源装置から所定の大きさの電流が流されて、電圧が印加されることにより、感光体51との間でコロナ放電が生じる。コロナ放電にともないコロナ電極62から発生する電子は、ケース61の開口部61Bから感光体51へ放出される。グリッド電極63では、不図示の電源装置から所定の大きさの電流が流されて、電圧が印加されることにより、感光体51の表面電位が制御される。
第1シール64では、第1壁部69A側の放電範囲(破線部)が規制されて、感光体51の帯電幅が抑制されるとともに、当該感光体51の表面に付着している異物(残留トナーなど)が掻き取られて、帯電装置52内への異物の進入が規制される。ここで、第1シール64により掻き取られた異物は、フィルタ73の目詰りを防止するために、ケース61の外部において適切に処理される。なお、具体的な処理方法については、説明を省略する。
第2シール65では、第2壁部69B側の放電範囲(破線部)が規制されて、感光体51の帯電幅が抑制されるとともに、帯電装置52内への異物の進入が規制される。具体的には、開口部65Cを通じて帯電装置52の外部に移動しようとする電子は、庇部65Bにより外部への移動を規制されるとともに、当該帯電装置52内において感光体51側に導かれる。
また、第2シール65と感光体51との間に設けられている僅かな間隙より帯電装置52の内部に進入しようとする異物は、感光体51の回転にともない当該間隙付近に流れる気流により、進入方向とは逆の方向に押し戻される。
さらに、感光体51の回転にともなう気流により第2シール65側に偏る放電生成物、すなわち、第2シール65と、グリッド電極63の上面と、感光体51との間に滞留する放電生成物は、窓部65Aを通じて、帯電装置52の外部に排出される。
ファン72では、ダクト71内の空気が排気される。具体的には、ファン72が動作(回転)することにより、帯電装置52内に生じた放電生成物を含む空気が、ケース61の安定板66(基部68)に形成された排気口68A、および第2シール65に形成された複数の窓部65Aを通じて、ダクト71の本体部74に移動した後、接続口74A、延長部75、およびフィルタ73を介してプリンター1の外部に排出される。ここで、延長部75に流入する空気中に含まれる放電生成物は、フィルタ73に吸着されて除去される。
(実施形態の効果)
本実施形態のプリンター1は、以下の効果を奏する。
(1)感光体51の回転にともなう気流により第2シール65側に偏る放電生成物、すなわち、第2シール65と、グリッド電極63の上面と、感光体51との間に滞留する放電生成物は、第2シール65に形成された複数の窓部65Aを通じて、帯電装置52の外部に排出される。このとき、感光体51側への放電生成物の移動は、庇部65Bにより規制される。このため、感光体51の回転にともなう気流の発生に関わらず、帯電装置52の外部への排気を良好に行うことができる。
(2)第2壁部69B側におけるグリッド電極63の端部は、開口部65Cの上端(感光体51側端部)と開口部65Cの下端(第2壁部69B側端部)との間の中途部に位置するため、第2シール65と、グリッド電極63の上面と、感光体51との間に滞留する放電生成物を開口部65C側へ導き易くなり、以って当該開口部65Cを通じた放電生成物の排出をより良好に行うことができる。
(3)庇部65Bは、コロナ電極62のグリッド電極63側の端部とグリッド電極63の第2壁部69B側の端部とを結び感光体51に向かって延びる直線L3と、コロナ電極62のグリッド電極63側の端部と第2壁部69Bの感光体51側の端部とを結び感光体51に向かって延びる直線L2とにより挟まれる空間を遮蔽するため、放電にともないコロナ電極62から発生する電子の内、開口部65Cを通じて帯電装置52の外部に移動しようとする電子は、庇部65Bにより外部への移動を規制されるとともに、帯電装置52内において感光体51側に導かれる。また、感光体51に向かう方向において、グリッド電極63は、第1壁部69A,第2壁部69Bよりも当該感光体51側に位置しているため、感光体51の表面電位を安定させることができる(帯電性を確保できる)。このため、感光体51の帯電幅を抑制して、当該感光体51を一様に帯電させることができる。
(4)プリンター1は、上述した機能を有する帯電装置52を備えるため、コロナ電極62からの電子の拡散と、放電生成物の排気とを安定させることができ、以って、画像品質の低下を抑制できる。
なお、プリンター1の各部(各装置)の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、上記実施形態のプリンター1は、タンデム方式のカラーデジタルプリンターであるが、プリンターの方式はこれに限定されず、中間転写ベルト方式や転写ドラム方式のプリンターにおいても採用することができる。また、トナーカートリッジ26に充填された未現像の現像剤は、トナーのみで構成される1成分現像剤でもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・上記実施形態の帯電装置52では、第1壁部69Aの長さは、第2壁部69Bの長さよりも長く設定されているが、各壁部の長さはこれに限定されない。例えば、第1壁部69Aの長さを第2壁部69Bの長さと同じ長さに設定してもよい。
・上記実施形態の帯電装置52では、第1シール64および第2シール65を、回転軸方向Mに長いシート状のPETフィルムとしたが、素材についてはこれに限定されない。例えば、第1シール64および第2シール65の少なくとも一方に絶縁性のウレタンシートを用いても良い。
・上記実施形態の帯電装置52では、庇部65Bと開口部65Cとを一部品で構成した、すなわち、庇部65Bを部分的に切り取られた第2シール65の一部としたが、庇部65Bと開口部65Cとの構成についてはこれに限定されない。例えば、第2シール65の平面において方形状の切り込みを入れて開口部を形成した後、第2シール65とは異なる絶縁性の部材から構成される庇部を開口部の所定の位置、すなわち、開口部65Cに対する庇部65Bの設置位置と同じ位置に設けてもよい。
1…プリンター、11…筐体、12…制御機構、13…画像形成機構、14…給紙機構、15…排紙機構、16…排気機構、21…作像部、22…中間転写ベルト、23…駆動ローラー、24…従動ローラー、25…二次転写ローラー、26…トナーカートリッジ、27…カートリッジ収容部、28…感光体クリーナー、29…中間転写ベルトクリーナー、31…給紙カセット、32…第1給紙ローラー、33…第2給紙ローラー、35…搬送経路、41…定着ローラー、42…加圧ローラー、43…排紙ローラー対、44…排紙トレイ、51…感光体、52…帯電装置、53…露光装置、54…現像装置、55…一次転写ローラー、61…ケース、61A…内部空間、61B…開口部、62…コロナ電極、63…グリッド電極、64…第1シール、65…第2シール、65A…窓部、65B…庇部、65C…開口部、66…安定板、66A…一端部、66B…他端部、67…一対のホルダー、67A…第1側面、67B…第2側面、67C…第1上面、67D…第2上面、67E…斜面、68…基部、68A…排気口、69…一対の壁部、69A…第1壁部、69B…第2壁部、71…ダクト、72…ファン、73…フィルタ、74…本体部、74A…接続口、75…延長部、D1…回転方向、D2…回転方向、M…回転軸方向、P…記録材、d1…距離、d2…距離、θ1…傾斜角、θ2…傾斜角。

Claims (5)

  1. 外周面にトナー像が形成される感光体に対して放電する放電電極と、前記感光体の表面電位を制御する制御電極と、前記感光体の下方側に位置し、当該感光体側の開口部において前記制御電極を支持するとともに前記放電電極を収容する収容部材とを備え、前記収容部材は、前記感光体の回転方向の上流側の第1壁面に取り付けられるとともに前記感光体に当接する第1絶縁部材と、前記感光体の回転方向の下流側の第2壁面に取り付けられるとともに当該第2壁面と前記感光体との間に位置する第2絶縁部材とを有する帯電装置において、
    前記第2絶縁部材には、前記第2壁面側で前記感光体の回転軸方向に設けられた1つ以上の開口部と、前記開口部を介した前記放電電極と前記感光体との間の空間を遮蔽する遮蔽部とが設けられていることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記制御電極の前記第2壁面側の端部は、前記開口部の前記感光体側の上端と前記開口部の前記第2壁面側の下端との間の中途部に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記遮蔽部は、前記感光体の前記回転軸方向の視点において、前記放電電極の前記制御電極側の端部と前記制御電極の前記第2壁面側の端部とを結ぶ直線と、前記放電電極の前記制御電極側の端部と前記第2壁面の前記感光体側の端部とを結ぶ直線とにより挟まれる空間を前記感光体に対して遮蔽する
    ことを特徴とする請求項2に記載の帯電装置。
  4. 前記回転軸方向の視点において、前記遮蔽部の前記第2絶縁部材に対する傾斜角度は、鉛直方向に対する前記第2壁面の傾斜角度よりも大きい
    ことを特徴とする請求項3に記載の帯電装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の帯電装置を備える画像形成装置。
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