JP5846063B2 - アミノ酸変性オルガノポリシロキサンの製造方法及び化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、アミノ酸変性オルガノポリシロキサンの製造方法、及び化粧料に関する。
アミノ酸変性オルガノポリシロキサンとして、エポキシ基や無水物基を持つシロキサンとアミノ酸とを用いたり、Si−Hを持つシロキサンと末端に不飽和基を持つアミノ酸誘導体とを反応させる方法が知られている(特許文献1〜3:米国特許第5679819号明細書、欧州特許第1149855号明細書、特開2004−182680号公報)。また、アミノ変性オルガノポリシロキサンを用いる反応では、特許文献4(特表2009−540040号公報)が知られている。一方、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルを用いる方法としては、特許文献5(特開2004−269459号公報)が知られているが、連結部位がエステルである。また、原料合成が簡便でなく、得られたアミノ酸誘導体とシロキサンとの連結も困難である。
また、化粧料としては、特許文献6(特開2004−262859号公報)に示されているが、肌や毛髪に対して与える感覚的美観、例えば、しっとり感や滑らかさ、持続性について満足できるものではなく、かかる問題を解決することが望まれていた。
米国特許第5679819号明細書 欧州特許第1149855号明細書 特開2004−182680号公報 特表2009−540040号公報 特開2004−269459号公報 特開2004−262859号公報
本発明によれば、アミノ変性オルガノポリシロキサンとアミノ酸誘導体としてL−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルとを反応させることによって新規なアミノ酸変性オルガノポリシロキサンを製造する方法、及び、毛髪化粧料や皮膚化粧料に配合した際、前記問題を解決することができるアミノ酸変性オルガノポリシロキサン含有化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)と下記一般式(1)で示されるアミノ変性オルガノポリシロキサンとを反応させることにより、アミノ酸変性オルガノポリシロキサンが簡単な工程で得られ、このアミノ酸変性オルガノポリシロキサンが化粧料に配合した場合、肌や毛髪に対してしっとり感や滑らかさを与え、しかも持続性にも優れていることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記アミノ酸変性オルガノポリシロキサンの製造方法及び化粧料を提供する。
[1]
L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)と下記一般式(1)で表されるアミノ変性オルガノポリシロキサンとを反応させることを特徴とするアミノ酸変性オルガノポリシロキサンの製造方法。
Figure 0005846063
[式(1)中、Rは互いに独立に、炭素数1〜15のアルキル基又はフェニル基であり、R10は下記一般式(2)で表される有機基であり、
Figure 0005846063
(式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、炭素数1〜10の2価の炭化水素基であり、mは0〜4の整数であり、Raは水素原子又は炭素数1〜4の1価の炭化水素基である。)
11はR又はR10から選択される有機基であり、Aは下記一般式(3)
Figure 0005846063
(式(3)において、R及びR10は上記の通りであり、Qは酸素原子、又は炭素数1〜3の2価の炭化水素基である。)
で表されるセグメントであり、式(1)及び式(3)において、a、b及びcは互いに独立に0〜3の整数であり、eは0〜100の整数であり、fは0〜5,000の整数であり、gは0又は1であり、hは0又は1であり、iは0〜100の整数であり、jは0〜5,000の整数である。但し、アミノ変性オルガノポリシロキサンは式(2)の有機基を少なくとも1個有する。]
[2]
式(1)において、Rがメチル基である[1]記載の製造方法。
[3]
アミノ変性オルガノポリシロキサンの式(2)に示される有機基のうち、少なくとも一つが下記一般式(4)、(5)又は(6)で表される構造に変換されることを特徴とする[1]又は[2]記載の製造方法。
Figure 0005846063
(但し、Ra、m、X、Yは上記の通り。)
[4]
溶剤の存在下で実施される[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]
溶剤がメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、水、アセトン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、又はアセトニトリルであることを特徴とする[4]記載の製造方法。
[6]
反応の温度が25〜150℃である[1]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7]
[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法によってアミノ酸変性オルガノポリシロキサンを製造した後、該アミノ酸変性オルガノポリシロキサンを化粧料中に含有させることを特徴とする化粧料の製造方法
本発明によれば、化粧料に配合した場合、しっとり感や滑らかさを与え、持続性も良好なアミノ酸変性オルガノポリシロキサンを簡単な工程で製造することができる。
本発明では、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル、又は環化した構造のシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)を用いる。
本発明で使用されるアミノ変性オルガノポリシロキサンとしては、下記一般式(1)で表される化合物が好ましい。
Figure 0005846063
[式(1)中、Rは互いに独立に、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のフルオロアルキル基、炭素数6〜30のアリール基、及び炭素数7〜30のアラルキル基から選択される基であり、R10は下記一般式(2)で表される有機基である。
Figure 0005846063
(式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、炭素数1〜10の2価の炭化水素基であり、mは0〜4の整数であり、Raは水素原子又は炭素数1〜4の1価の炭化水素基である。)]
ここで、X、Yはそれぞれ、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基等のアルキレン基が例示され、好ましくは、エチレン基、プロピレン基、イソブチレン基である。Raは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基が例示され、好ましくは水素原子である。mは0又は1が好ましい。
11はR又はR10から選択される有機基であり、Aは下記一般式(3)
Figure 0005846063
(式(3)において、R及びR10は上記の通りであり、Qは酸素原子、又は炭素数1〜3のアルキレン基等の2価の炭化水素基である。)
で表されるセグメントであり、式(1)及び式(3)において、a、b及びcは互いに独立に0〜3の整数であり、eは0〜100の整数であり、fは0〜5,000の整数であり、gは0又は1であり、hは0又は1であり、iは0〜100の整数であり、jは0〜5,000の整数である。但し、アミノ変性オルガノポリシロキサンは式(2)の有機基を少なくとも1個有し、R11がR10である場合、1≦a+b+c+e+g+iであり、R11がRである場合、1≦a+b+c+e+iである。
ここで、Rの炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のフルオロアルキル基、炭素数6〜30のアリール基、及び炭素数7〜30のアラルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ステアリル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、トリフルオロプロピル基、ヘプタデカフルオロデシル基等のフルオロアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基を挙げることができる。これらのうち、炭素数1〜15のアルキル基及びフェニル基が好ましく、より好ましくはメチル基である。また、式(1),(3)において、a、b及びcは互いに独立に0〜3の整数である。eは0〜100、好ましくは1〜50の整数であり、fは0〜5,000、好ましくは1〜2,000の整数であり、gは0又は1であり、hは0又は1であり、iは0〜100、好ましくは0〜50の整数であり、jは0〜5,000、好ましくは0〜2,000の整数である。但し、R11がR10である場合、1≦a+b+c+e+g+iであり、R11がRである場合、1≦a+b+c+e+iである。
本発明において、式(1)で示されるアミノ変性オルガノポリシロキサンと、L−アスパラギル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)との使用割合は、アミノ変性オルガノポリシロキサンのアミノ基1当量に対して0.2〜1.2当量であることが好ましい。より好ましくは0.8〜1.0当量である。1当量未満の場合、アミノ変性オルガノポリシロキサンのアミノ基が残存することになるが、アミノ基は毛髪等への良好な吸着性、柔軟性を付与することができる官能基であるため、選択的にアミノ基を残存させてもよい。1当量を超えると、L−アスパラギル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)が残存してしまい、ろ過等の精製工程が必要となることがある。
本発明のアミノ酸変性オルガノポリシロキサンの製造方法における溶媒の存在は必ずしも必須ではないが、任意の好適な溶媒を利用してもよく、特に極性を持つ溶剤が好ましい。例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、水、アセトン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリルが挙げられる。これらの溶剤は単独で用いてもよく、これらの溶剤を複数含む溶剤系として用いてもよい。低沸点で簡便に除去できる点から、メタノール、エタノール、イソプロパノールがより好ましい。
反応温度は25〜150℃が好ましく、より好ましくは50〜100℃である。溶媒を用いる場合はその溶剤の沸点が上限となる。
本反応は不活性ガス雰囲気下(例えば、窒素)中、又は真空下で実施するのが好ましい。
本反応では、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルとアミノ変性オルガノポリシロキサンとを反応させることによって、アミノ酸変性オルガノポリシロキサンが得られる。L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルは、アミノ変性オルガノポリシロキサンの塩基性と熱によって分解され、容易にシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)を与える。生成したシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)は、アミノ変性オルガノポリシロキサンと塩、又は、アミド結合によって連結する。アミド化については、無溶剤下で130〜150℃で加熱するのが好ましく、低温で反応させる場合はアミド化剤のジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)等を用いることができる。
本発明のアミノ酸変性オルガノポリシロキサンは、例えば、化粧料、粉体表面処理、繊維処理、塗料、樹脂改質等の用途に使用することができる。
本発明は、前記で示した特定の構造を持つアミノ酸変性オルガノポリシロキサンを含有することによって、肌又は毛髪に対して、しっとり感、滑らかさを与え、持続性に優れた化粧料を与える。
本発明の化粧料には、化粧料の種類及び剤型によって異なるものの、概ね、上記アミノ酸変性オルガノポリシロキサンを、化粧料全体の0.1〜50質量%となるように配合することが好ましい。
本発明の化粧料には、通常の化粧料に使用される固体、半固体又は液状の油剤、水、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、界面活性剤、油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、粉体、紫外線吸収剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物等を添加することができる。以下に例を挙げるが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
本発明の化粧料で使用することのできるアルコール類としては、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトール、ショ糖、乳糖、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、カラギーナン、寒天、グアーガム、デキストリン、トラガントガム、ローカストビンガム、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キチンキトサン等が挙げられ、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。これらアルコール類の化粧料中への含有率は0.1〜90.0質量%であり、好ましくは0.5〜50.0質量%である。0.1質量%未満では保湿性、防菌、防バイ性に対し十分でなく、90.0質量%を超えると本発明の粉体組成物の効果を十分発揮できなくなる。
本発明で使用することのできる油剤としては、下記のものが例示される。但し、POEはポリオキシエチレンを意味する。天然動植物油脂類、及び半合成油類としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。
炭化水素油類としては、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、高級脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
高級アルコール類としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、べヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリンエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
エステル油類としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、モノベンゾリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等が挙げられる。
グリセライド油類としては、アセトグリセリル、ジイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル等が挙げられる。
シリコーン油類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコーンレジン、フッ素系油類としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
これらの油剤は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。本発明の化粧料には、上記油剤を0〜90.0質量%含有させることができるが、特に1〜90質量%含有させることが好ましい。本発明の化粧料の構成成分として水を含有させる場合の水の使用量は0〜99.0質量%である。本発明の化粧料は前記構成成分だけで優れたものを得ることができるが、更に必要に応じて以下の成分i)、ii)、iii)、iv)を加えることができる。
i)下記例示の粉体及び/又は着色剤
無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、12ナイロン、6ナイロン等のナイロンパウダー、その他スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン、スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン、ラウロイルリジン等のパウダーなどが挙げられる。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等が挙げられる。
有色顔料として、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した複合粉体などが挙げられる。
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等が挙げられ、金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。
タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、燈色207号等、天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。
これらは通常の化粧品に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれも使用することができる。また、これらの粉体同士を複合化することができる他、油剤や前記一般式(1)のアミノ酸変性オルガノポリシロキサン以外のシリコーン、又はフッ素化合物等で表面処理を行ってもよい。
ii)下記例示の界面活性剤
ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸トリエタノールアミン等の飽和、又は不飽和脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物等のカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩及びそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、アルケニルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・フルオロアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・オルガノポリシロキサンブロック共重合体、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等、両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
iii)架橋型オルガノポリシロキサン
本発明の化粧料には、その目的に応じて1種又は2種以上の架橋型オルガノポリシロキサンを用いることもできる。この架橋型オルガノポリシロキサンは、0.65〜10.0mm2/秒(25℃)の低粘度シリコーンに対し、自重以上の低粘度シリコーンを含んで膨潤することが好ましい。また、この架橋型オルガノポリシロキサンは、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持つ架橋剤とケイ素原子に直接結合した水素原子との反応により形成した架橋構造を有することが好ましい。更に、この架橋型オルガノポリシロキサンは、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種の部分を含有することが好ましい。架橋型オルガノポリシロキサンを用いる場合の配合量は、化粧料の総量に対して0.1〜30質量%であることが好ましく、特に1〜10質量%であることが好ましい。
iv)アクリル/シリコーングラフト又はブロック共重合体、並びにシリコーン網状化合物等のシリコーン樹脂
本発明の化粧料には、その目的に応じてアクリル/シリコーンのグラフト又はブロック共重合体、シリコーン網状化合物等から選択された少なくとも1種のシリコーン樹脂を用いることもできる。このシリコーン樹脂は、本発明においては特にアクリルシリコーン樹脂であることが好ましい。また、このシリコーン樹脂は、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種を分子中に含有するアクリルシリコーン樹脂であることが好ましい。更にこのシリコーン樹脂はシリコーン網状化合物であることが好ましい。このようなアクリル/シリコーンのグラフト又はブロック共重合体、シリコーン網状化合物等のシリコーン樹脂を用いる場合の配合量は、化粧料の総量に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、特に1〜10質量%であることが好ましい。
本発明の化粧料の具体的な用途は、メークアップ製品、紫外線防御製品等が好ましいものとして挙げられる。また、製品の形態についても特に限定はないが、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、粉末状、多層状、ムース状、スプレー状等にすることが可能である。
この場合、本発明の化粧料としては、毛髪化粧料が好ましい。毛髪化粧料中の、本発明のオルガノポリシロキサン化合物の含有量は、良好なコンディショニング効果とその持続性を得る観点から、0.1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%が更に好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、更に油剤、特に毛髪に対してコンディショニング作用を有する油剤を配合してもよい。油剤としては、例えば低級アルコール、炭素数12〜30の飽和又は不飽和アルコール;前記アルコールと多価アルコールとのエーテル;前記アルコールと炭素数1〜11の脂肪酸とのエステル;炭素数12〜30の飽和又は不飽和脂肪酸;前記脂肪酸と一価又は多価アルコールとのエステル;前記脂肪酸とアミンとのアミド;ステロール;スクアレン;リン脂質;糖脂質;動物性油脂;植物性油脂;環状、直鎖状、又は分岐状のジメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、ポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる1種以上のシリコーン等が挙げられる。
これら油剤の毛髪化粧料への配合量は、好ましくは0.01〜30質量%、より好ましくは1〜25質量%、更に好ましくは3〜20質量%である。
更に、本発明の毛髪化粧料には本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じてヒドロキシエチルセルロース等の増粘剤、界面活性剤、アニオン性・両性・カチオン性・非イオン性重合物、香料、パール化剤、毛髪セット用ポリマー、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤等を配合してもよい。
界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤のいずれをも好適に使用することができる。
具体的には、アニオン性界面活性剤としては、例えば以下に示すものが挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩、好ましくは平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩。アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩、好ましくは平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1のモル比で、あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1のモル比で付加したアルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩。アルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩、好ましくは平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩。オレフィンスルホン酸塩、好ましくは平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸塩。アルカンスルホン酸塩、好ましくは平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアルカンスルホン酸塩。高級脂肪酸塩、好ましくは平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽和又は不飽和脂肪酸塩。(アミド)エーテルカルボン酸型界面活性剤。α−スルホ脂肪酸塩又はエステル、好ましくは平均10〜20の炭素原子からなるアルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル。N−アシルアミノ酸型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜24のアシル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤(例えばN−アシルザルコシネート、N−アシル−β−アラニン等)。リン酸エステル型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケニル基又はそれらのアルキレンオキサイド付加物を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤。スルホコハク酸エステル型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜22の高級アルコールもしくはそのエトキシレート等のスルホコハク酸エステル又は高級脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸モノエタノールアミド又はジエタノールアミドのエトキシレート等の硫酸塩。モノグリセライド硫酸エステル塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸基を有するモノグリセライド硫酸エステル塩。アシル化イセチオン酸塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸基を有するアシル化イセチオン酸塩。アルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もくしはアルケニル基もしくはそれらのアルキレンオキサイド付加物を有するアルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩。アルキル又はアルケニルアミドスルホネート、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニルアミドスルホネート。アルカノールアミドスルホコハク酸塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルカノールアミドスルホコハク酸塩。アルキルスルホアセテート、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルスルホアセテート。アシル化タウレート、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸基を有するアシルタウレート。N−アシル−N−カルボキシエチルグリシン塩、好ましくは炭素数6〜24のアシル基を有するN−アシル−N−カルボキシエチルグリシン塩。
これらのアニオン性界面活性剤の塩、即ちアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。
これらのアニオン性界面活性剤のうち、アルキルエーテル硫酸塩、特にポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、例えば平均炭素数10〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド又はブチレンオキサイドを付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルケニルエーテル;炭素数8〜20の脂肪酸のグリセリンエステル;炭素数8〜20の脂肪酸のグリコールエステル;炭素数8〜20の脂肪酸のモノグリセライドのアルキレンオキサイド付加物;炭素数8〜20の脂肪酸のショ糖エステル;炭素数8〜20の脂肪酸のソルビタンエステル;炭素数8〜20のアシル基を有するポリグリセリン脂肪酸エステル;炭素数8〜20の脂肪酸のモノエタノールアミド又はジエタノールアミド又はそれらのエトキシレート;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;炭素数8〜20のアシル基を有するポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;炭素数8〜20のアシル基を有するポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を有するアルキルサッカライド系界面活性剤;炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基を有するアルキルアミンオキサイド又はアルキルアミドアミンオキサイド;炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する多価アルコールのエーテル化合物又はエステル化合物;ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、ポリグリセリン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・フルオロアルキル共変性オルガノポリシロキサン、架橋型ポリオキシアルキレン・オルガノポリシロキサン、糖変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレンラノリンアルコール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、プルロニック型ブロックポリマー、テトロニック型ブロックポリマー、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、ポリエチレンイミン誘導体等が挙げられる。
また、両性界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、アミドアミノ酸型、カルボベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型、アミノ酸型、ホスホベタイン型、リン酸エステル型等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、第3級アミン、第4級アンモニウム塩、アミドアミン、エステルアミン等が挙げられる。例えばベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、N−ステアリル−N,N,N−トリ(ポリオキシエチレン)アンモニウムクロライド(エチレンオキサイド合計3モル付加)、セチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、セチルトリエチルアンモニウムブロマイド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド等のほか、2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド、2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、ベヘニル第3級アミン、ステアリル第3級アミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン等を挙げることができる。
界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、毛髪化粧料中に0.1〜50質量%配合するのが好ましく、更に0.5〜40質量%、特に1〜30質量%配合すると、起泡性に優れるので好ましい。
本発明の毛髪化粧料の剤型が、ヘアセット剤、ヘアフォーム剤、ヘアスプレー剤等である場合は、以下に例示するものを毛髪セット用ポリマーとして含有することが好ましい。
ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル架橋共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体。
メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体。
酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/tert−ブチル安息香酸ビニル/クロトン酸共重合体。
(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体。
(メタ)アクリルエチルベタイン/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタインと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、アクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体。
塩基性アクリル系高分子化合物。
セルロース骨格を有する化合物、カチオン性セルロース誘導体。
ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン、キトサンとピロリドンカルボン酸、乳酸、グリコール酸等の一価酸、又はアジピン酸、コハク酸等の二価酸との塩。
水分散性ポリエステル。
これらの毛髪セット用ポリマーは、1種又は2種以上を用いることができる。毛髪化粧料中の毛髪セット用ポリマーの配合量は、必要かつ十分なセット力を得る観点から、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜6質量%が更に好ましく、1〜4質量%が特に好ましい。
毛髪化粧料としては、例えば、浴室内で用いるようなヘアシャンプー、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーや、浴室外で用いるヘアフォーム、ヘアスプレー、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、更には、ヘアダイ、パーマ、ヘアマニキュア、ヘアブリーチ等、家庭や美容室での施術に用いられる剤等が挙げられ、本発明のオルガノポリシロキサン化合物はこれらのいずれにも配合できる。
以下の実施例、参考例及び比較例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[調製例1]
反応器に下記平均組成式
Figure 0005846063
で表される粘度320mm2/s(25℃)でアミン当量が2,930g/molのアミノ変性オルガノポリシロキサン500質量部、メタノール100質量部、エタノール250質量部、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル50質量部を75℃にて10時間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下、110℃で3時間ストリップすることにより、溶剤を取り除き、無色微濁のゴム状固体を得た。得られた生成物は1H−NMR(核磁気共鳴装置)重水素化クロロホルム使用の結果から、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルのメチルエステル由来の3.6ppmのピークが消失したこと、アミノプロピル基のCH2のピークがそれぞれ0.4ppm、1.7ppm、2.7ppm付近に検出されたこと、また、FT−IR(フーリエ変換型赤外分光計)測定から1,300〜1,600cm-1にアミン塩の特徴的な吸収がみられたことから下記構造のアミノ酸変性オルガノポリシロキサンであることを確認した。
Figure 0005846063
[調製例2]
反応器に下記平均組成式
Figure 0005846063
で表される粘度60Pa・s(25℃)でアミン当量が63,000g/molのアミノ変性オルガノポリシロキサン300質量部、メタノール100質量部、イソプロパノール300質量部、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル0.7質量部を80℃にて10時間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下、110℃で3時間ストリップすることにより、溶剤を取り除き、無色微濁のゴム状固体を得た。得られた生成物は1H−NMR(核磁気共鳴装置)重水素化クロロホルム使用の結果から、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルのメチルエステル由来の3.6ppmのピークが消失したこと、アミノエチル基のCH2のピークがそれぞれ2.8ppm、2.6ppm付近に検出されたこと、また、FT−IR(フーリエ変換型赤外分光計)測定から1,300〜1,600cm-1にアミン塩の特徴的な吸収がみられたことから下記構造のアミノ酸変性オルガノポリシロキサンであることを確認した。
Figure 0005846063
[調製例3]
反応器に下記平均組成式
Figure 0005846063

で表される粘度110mm2/s(25℃)でアミン当量が2,050g/molのアミノ変性オルガノポリシロキサン100質量部、メタノール100質量部、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル14質量部を75℃にて10時間撹拌した。その後、得られた反応混合物を減圧下、150℃で5時間ストリップすることにより、脱水反応させ、淡褐色微濁のゴム状固体を得た。得られた生成物は1H−NMR(核磁気共鳴装置)重水素化クロロホルム使用の結果から、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルのメチルエステル由来の3.6ppmのピークが消失したこと、アミノプロピル基のCH2のピークがそれぞれ0.4ppm、1.6ppm、3.3ppm付近に検出されたことから下記構造のアミノ酸変性オルガノポリシロキサンであることを確認した。
Figure 0005846063
[調製例4]
反応器にL−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル80質量部と精製水800質量部を入れ、100℃で15時間還流させた。その後、この反応混合物を130℃に加熱しながら5時間減圧ストリップで水分を除去した。残った固体を粉砕し、白色粉体となった68質量部のシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)を得た。
上記で得られたシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)50質量部と調製例1で使用したアミン当量が2,930g/molのアミノ変性オルガノポリシロキサン500質量部、メタノール100質量部、エタノール250質量部を75℃にて10時間撹拌した。この反応混合物を減圧下、110℃で3時間ストリップすることにより、溶剤を取り除き、無色微濁のゴム状固体を得た。得られた生成物は1H−NMR(核磁気共鳴装置)重水素化クロロホルム使用の結果から、L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステルのメチルエステル由来の3.6ppmのピークが消失したこと、アミノプロピル基のCH2のピークがそれぞれ0.4ppm、1.7ppm、2.7ppm付近に検出されたこと、また、FT−IR(フーリエ変換型赤外分光計)測定から1,300〜1,600cm-1にアミン塩の特徴的な吸収がみられたことからこのアミノ酸変性オルガノポリシロキサンが調製例1で得られたものと同じ生成物であることを確認した。
[参考例1]
反応器に32質量部のシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)と3.2質量部のp−トルエンスルホン酸一水和物と200質量部の10−ウンデセン−1−オールを加え、150℃で6時間、300mmHgの下で反応させた後、石油エーテル1000質量部を加え、25℃に放冷することで、ゲル状の混合物を得た。
これをミキサーに移し、細かく粉砕した後、25℃の石油エーテルでよく洗いながら吸引ろ過を行った。得られた粉末状固体を減圧乾燥することで下記化学式で表される粉末状の下記アミノ酸誘導体(L−ウンデセノイルアスパラギニル−L−フェニルアラニン)23質量部を得た。
Figure 0005846063

下記で表されるメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン10質量部と上記アミノ酸誘導体2.1質量部をトルエン50質量部に加え、100℃に加温した後、塩化白金酸のジビニルテトラメチルジシロキサン錯体トルエン溶液(Pt濃度0.5質量%)0.5質量部を加え、10時間撹拌した。この反応混合物を減圧ストリップにより溶剤を留去し、得られたゴム状固体を細かく砕き、25℃のヘキサンでよく洗いながら吸引ろ過を行った後、減圧乾燥することで
Figure 0005846063

下記化学式で表される粉末状のアミノ酸誘導体変性シリコーン7質量部を得た。
Figure 0005846063
<官能評価方法>
市販のブリーチ剤でブリーチ処理を行った日本人女性の毛髪束(20g、20cm)を、パネラー5名が次の方法で処理しながら官能評価を行った。
下記の組成の標準シャンプー3gを用いて洗浄した毛髪束に、表1に示すヘアコンディショナーを2g塗付し、毛髪全体に十分に馴染ませた後、およそ30秒間約40℃の流水下で湿潤時の評価を行った。次いで、タオルドライを行い、ドライヤーで乾燥させた後に乾燥後の評価を行った。湿潤時の髪の滑らかさ、櫛通り、柔らかさ、及び乾燥時の髪の滑らかさ、櫛通り、柔らかさ、しっとり感の付与効果の有無について官能評価し、下記の基準で判定した。
標準シャンプーの処方(pH7.0) 質量(%)
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩
62.0
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3
エデト酸二ナトリウム 0.15
安息香酸ナトリウム 0.5
塩化ナトリウム 0.8
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
合計 100.0%
(評価基準)
◎:4〜5人が効果あると回答
○:3人が効果あると回答
△:2人が効果あると回答
×:効果あると回答したのは1人又は0人
Figure 0005846063

※1 KF−96(信越化学工業(株)製)、10万cs
[使用性試験(しっとり感、うるおい)]
実施例(5,6)、比較例(6,7,8)で得た各試料を、女性パネル(10名)に実際に使用してもらい、その使用感を下記基準により評価した。
(評価基準)
◎:9名以上が、しっとり感があると回答
○:7〜8名が、しっとり感があると回答
△:4〜6名が、しっとり感があると回答
×:3名以下が、しっとり感があると回答
[使用性試験(べたつきのなさ)]
実施例(5,6)、比較例(6,7,8)で得た各試料を、女性パネル(10名)に実際に使用してもらい、その使用感を下記基準により評価した。
(評価基準)
◎:9名以上が、べたつきがないと回答
○:7〜8名が、べたつきがないと回答
△:4〜6名が、べたつきがないと回答
×:3名以下が、べたつきがないと回答
[使用性試験(化粧持ち)]
実施例(5,6)、比較例(6,7,8)で得た各試料を、女性パネル(10名)に実際に使用してもらい、その使用感を下記基準により評価した。
(評価基準)
◎:9名以上が、化粧持ちがよいと回答
○:7〜8名が、化粧持ちがよいと回答
△:4〜6名が、化粧持ちがよいと回答
×:3名以下が、化粧持ちがよいと回答
[実施例5]保湿クリーム
(成分) 質量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 3.0
3.流動パラフィン 5.0
4.ステアロキシ変性シリコーン(注1) 8.0
5.調製例1で得たポリシロキサン 2.0
6.オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体(注2) 2.5
7.疎水化シリカ(注3) 2.0
8.ステアリン酸亜鉛 2.0
9.ビタミンEアセテート 3.0
10.ポリエチレングリコール400 1.0
11.乳酸ナトリウム 1.0
12.1,3−ブチレングリコール 5.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
15.精製水 55.5
(注1)ステアロキシ変性シリコーン:KF−7002(信越化学工業(株)製)
(注2)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体;KMP−590(信越化学工業
(株)製)
(注3)疎水化シリカ;アエロジルR972(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分1〜5及び8〜9を均一に混合し、成分6〜7を加えて均一に分散する。
B:成分10〜13及び15を加えて溶解する。
C:BをAに徐添して乳化した後冷却し、成分14を加えて保湿クリームを得た。
[評価結果]
しっとり感 ◎
べたつきのなさ ◎
化粧持ち ◎
[比較例6]保湿クリーム
(成分) 質量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 3.0
3.流動パラフィン 5.0
4.ステアロキシ変性シリコーン(注1) 8.0
5.調製例1で使用したポリシロキサン 2.0
6.オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体(注2) 2.5
7.疎水化シリカ(注3) 2.0
8.ステアリン酸亜鉛 2.0
9.ビタミンEアセテート 3.0
10.ポリエチレングリコール400 1.0
11.乳酸ナトリウム 1.0
12.1,3−ブチレングリコール 5.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
15.精製水 55.5
(注1)ステアロキシ変性シリコーン:KF−7002(信越化学工業(株)製)
(注2)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体;KMP−590(信越化学工業
(株)製)
(注3)疎水化シリカ;アエロジルR972(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分1〜5及び8〜9を均一に混合し、成分6〜7を加えて均一に分散する。
B:成分10〜13及び15を加えて溶解する。
C:BをAに徐添して乳化した後冷却し、成分14を加えて保湿クリームを得た。
[評価結果]
しっとり感 △
べたつきのなさ △
化粧持ち △
[比較例7]保湿クリーム
(成分) 質量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 3.0
3.流動パラフィン 5.0
4.ステアロキシ変性シリコーン(注1) 8.0
5.ポリエーテル変性シリコーン(注4) 2.0
6.オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体(注2) 2.5
7.疎水化シリカ(注3) 2.0
8.ステアリン酸亜鉛 2.0
9.ビタミンEアセテート 3.0
10.ポリエチレングリコール400 1.0
11.乳酸ナトリウム 1.0
12.1,3−ブチレングリコール 5.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
15.精製水 55.5
(注1)ステアロキシ変性シリコーン:KF−7002(信越化学工業(株)製)
(注2)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体;KMP−590(信越化学工業
(株)製)
(注3)疎水化シリカ;アエロジルR972(日本アエロジル社製)
(注4)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6017(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜5及び8〜9を均一に混合し、成分6〜7を加えて均一に分散する。
B:成分10〜13及び15を加えて溶解する。
C:BをAに徐添して乳化した後冷却し、成分14を加えて保湿クリームを得た。
[評価結果]
しっとり感 △
べたつきのなさ ○
化粧持ち △
[実施例6]サンカットクリーム
(成分) 質量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 17.5
2.アクリルシリコーン樹脂/デカメチルシクロペンタシロキサン(注1)
12.0
3.トリイソオクタン酸グリセリル 5.0
4.パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
5.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注2) 5.0
6.調製例3で得たポリシロキサン 1.0
7.メチルハイドロジェンポリシロキサン処理酸化亜鉛 20.0
8.塩化ナトリウム 0.5
9.1,3−ブチレングリコール 2.0
10.防腐剤 適量
11.香料 適量
12.精製水 31.0
(注1)アクリルシリコーン樹脂/デカメチルシクロペンタシロキサン:KP545(信
越化学工業(株)製)
(注2)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG210(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1の一部に成分2を加えて均一にし、成分7を添加してビーズミルにて分散する。
B:成分1の残部と及び3〜6を混合し、均一に混合する。
C:成分8〜10及び12を混合、溶解する。
D:BにCを加えて乳化し、A及び成分11を加添加してサンカットクリームを得た。
[評価結果]
しっとり感 ◎
べたつきのなさ ◎
化粧持ち ◎
[比較例8]サンカットクリーム
(成分) 質量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 17.5
2.アクリルシリコーン樹脂/デカメチルシクロペンタシロキサン(注1)
12.0
3.トリイソオクタン酸グリセリル 5.0
4.パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
5.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注2) 5.0
6.ポリエーテル変性シリコーン(注3) 1.0
7.メチルハイドロジェンポリシロキサン処理酸化亜鉛 20.0
8.塩化ナトリウム 0.5
9.1,3−ブチレングリコール 2.0
10.防腐剤 適量
11.香料 適量
12.精製水 31.0
(注1)アクリルシリコーン樹脂/デカメチルシクロペンタシロキサン:KP545(信
越化学工業(株)製)
(注2)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG210(信越化学工業(株)製)
(注3)ポリエーテル変性シリコーン
(製造方法)
A:成分1の一部に成分2を加えて均一にし、成分7を添加してビーズミルにて分散する。
B:成分1の残部と及び3〜6を混合し、均一に混合する。
C:成分8〜10及び12を混合、溶解する。
D:BにCを加えて乳化し、A及び成分11を加添加してサンカットクリームを得た。
[評価結果]
しっとり感 △
べたつきのなさ △
化粧持ち △

Claims (7)

  1. L−アスパラギニル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はシクロ(L−アスパラギニル−L−フェニルアラニン)と下記一般式(1)で表されるアミノ変性オルガノポリシロキサンとを反応させることを特徴とするアミノ酸変性オルガノポリシロキサンの製造方法。
    Figure 0005846063
    [式(1)中、Rは互いに独立に、炭素数1〜15のアルキル基又はフェニル基であり、R10は下記一般式(2)で表される有機基であり、
    Figure 0005846063
    (式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、炭素数1〜10の2価の炭化水素基であり、mは0〜4の整数であり、Raは水素原子又は炭素数1〜4の1価の炭化水素基である。)
    11はR又はR10から選択される有機基であり、Aは下記一般式(3)
    Figure 0005846063
    (式(3)において、R及びR10は上記の通りであり、Qは酸素原子、又は炭素数1〜3の2価の炭化水素基である。)
    で表されるセグメントであり、式(1)及び式(3)において、a、b及びcは互いに独立に0〜3の整数であり、eは0〜100の整数であり、fは0〜5,000の整数であり、gは0又は1であり、hは0又は1であり、iは0〜100の整数であり、jは0〜5,000の整数である。但し、アミノ変性オルガノポリシロキサンは式(2)の有機基を少なくとも1個有する。]
  2. 式(1)において、Rがメチル基である請求項1記載の製造方法。
  3. アミノ変性オルガノポリシロキサンの式(2)に示される有機基のうち、少なくとも一つが下記一般式(4)、(5)又は(6)で表される構造に変換されることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
    Figure 0005846063
    (但し、Ra、m、X、Yは上記の通り。)
  4. 溶剤の存在下で実施される請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 溶剤がメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、水、アセトン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、又はアセトニトリルであることを特徴とする請求項4記載の製造方法。
  6. 反応の温度が25〜150℃である請求項1〜5のいずれか1項記載の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の製造方法によってアミノ酸変性オルガノポリシロキサンを製造した後、該アミノ酸変性オルガノポリシロキサンを化粧料中に含有させることを特徴とする化粧料の製造方法
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