JP5845903B2 - ハブユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ハブユニットに関する。
従来、ハブユニットとしては、特開2011−42182号公報(特許文献1)に記載されているものがある。このハブユニットは、外輪と、ハブ輪と、内輪と、複数の第1の玉と、複数の第2の玉とを備え、上記内輪は、上記ハブ輪の外周側に嵌合されて固定されている。外輪は、第1軌道面と、第2軌道面とを有する一方、ハブ輪および内輪の夫々は、単一の軌道面を有している。
上記複数の第1の玉は、外輪の第1軌道面と、ハブ輪の軌道面との間に保持器によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいた状態で配置され、上記複数の第2の玉は、外輪の第2軌道面と、内輪の軌道面との間に保持器によって保持された状態で周方向に互いに間隔をおいた状態で配置されている。
上記外輪は、車体取付フランジを有し、その車体取付フランジには、アルミニウム製のナックルがボルトで取り付けるようになっている。また、上記ハブ輪は、車輪取付フランジを有し、この車輪取付フランジには、ブレーキロータを介して車輪を取り付けるようになっている。
特開2011−42182号公報
しかしながら、最近、車体側のナックルの材料として、低コストのため、アルミニウムでなく、鋼材を採用する場合がある。
この場合、ナックルの材料のイオン化傾向と、鋼製のハブユニットの材料のイオン化傾向が同程度となって、ナックルの優先的な腐食を実現できなくて、ハブユニットが発錆するという問題を本発明者が発見した。
尚、アルミ製のナックルが採用されている場合には、アルミニウムのイオン化傾向が鋼材のイオン化傾向よりも高いことに起因して、ナックルが鋼製のハブユニットよりも優先的に腐食し、結果として、高い寸法精度が必要でかつ高価な鋼製のハブユニットの腐食が抑制されることも発見した。
そこで、本発明の課題は、安価な鋼製のナックルが採用されたとしても、軌道部材の腐食を抑制できるハブユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のハブユニットは、
ナックルを取り付けるための車体取付フランジと、内周軌道面とを有する鋼製の外側軌道部材と、
外周軌道面を有する内側軌道部材と、
上記外側軌道部材の上記内周軌道面と、上記内側軌道部材の上記外周軌道面との間に配置される転動体と、
上記ナックルの内周面に嵌合されると共に、上記外側軌道部材の軸方向の一方側の端面に当接し、かつ、上記外側軌道部材の材料のイオン化傾向よりもイオン化傾向が高い材料からなる環状部材と
を備えることを特徴としている。
尚、上記環状部材には、略環状である部材も含まれるものとする。すなわち、上記環状部材には、貫通穴を画定する閉曲面を有する部材は勿論のこと、軸方向に垂直な断面でC字状の部材等、貫通穴を画定する閉曲面を有する部材の周方向の一箇所に切欠きが存在する部材も含まれるものとする。
本発明によれば、外側軌道部材の材料である鋼材よりもイオン化傾向が高い材料からなる環状部材が、外側軌道部材の軸方向の端面に当接する構成であるから、外側軌道部材よりも環状部材を優先的に腐食させることができて、外側軌道部材の腐食を抑制することができる。したがって、外側軌道部材を車体に取り付けるナックルが安価な鋼製のナックルであっても、高価な外側軌道部材の腐食を抑制できる。
また、一実施形態では、
上記環状部材の内径は、上記外側軌道部材の上記軸方向の一方側の端面の内径よりも大きい
上記実施形態によれば、環状部材の内径が、外側軌道部材の軸方向の一方側の端面の内径よりも大きいから、外側軌道部材の内周面に、環状部材側からシール部材を圧入する際、環状部材が邪魔になることがなくて、外側軌道部材の内周面に、シール部材を円滑に固定することができる。
また、上記実施形態によれば、環状部材の内径が、外側軌道部材の軸方向の一方側の端面の内径よりも大きいから、環状部材の内周面から外側軌道部材の内周側への異物(埃や泥水)の移動を抑制できる。したがって、外側軌道部材の内周側に取り付けたシール部材の異物の噛み込みを抑制できると共に、シール部材に回転速度検出装置のパルサリングが固定されている場合には、パルサリングの発錆を抑制できる。
仮に、環状部材の内径が、外側軌道部材の軸方向の一方側の端面の内径よりも小さい場合、環状部材が外側軌道部材に当接しているから、異物の環状部材の内周面から外側軌道部材の内周側への遠心力による移動によって、シール部材の異物の噛み込み、パルサリングの発錆が起こり易くなるのである。
また、一実施形態では、
上記環状部材は、上記外側軌道部材の上記端面の腐食を抑制可能であると共に、上記外側軌道部材の上記端面に当接する腐食抑制層を有する。
イオン化傾向が異なる二つの部材が当接している場合、イオン化傾向が高い部材の当接面の腐食が優先的に起こり、両部材の当接面の間に隙間が生成し、その隙間に塩水等が浸入することにより、両部材の当接面が腐食し易くなる。
上記実施形態によれば、上記環状部材が、外側軌道部材の端面の腐食を抑制可能であると共に、外側軌道部材の端面に当接する腐食抑制層を有しているから、環状部材と、外側軌道部材との当接面の間の隙間腐食を抑制できて、外側軌道部材の腐食を更に抑制することができる。
本発明によれば、安価な鋼製のナックルが採用されたとしても、軌道部材の腐食を抑制できて、寿命が長いハブユニットを実現できる。
本発明の一実施形態のハブユニットの軸方向の断面図である。 図1の外輪周辺の拡大断面図である。 環状部材の径方向の断面図である。 図3のAA線断面図であり、環状部材の軸方向の模式断面図である。 ナックルおよび環状部材の模式断面図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のハブユニットの軸方向の断面図である。
このハブユニットは、内軸1と、内側軌道部材としての第1内輪2と、内側軌道部材としての第2内輪3と、外側軌道部材としての外輪4と、転動体としての複数の第1の玉5と、転動体としての複数の第2の玉6と、回転数検出装置7とを備える。上記内軸1、第1内輪2、第2内輪3および外輪4の夫々は、鋼材の一例としての炭素鋼からなっている。
上記内軸1は、軸方向の車輪側の端部に、車輪(図示せず)を直接または間接的に取り付けるための径方向に広がる円板状の車輪取付用フランジ15を有する。この車輪取付用フランジ15の軸方向の外方側の端面は、車輪取付面19になっている。上記車輪取付用フランジ15の同心円上には、複数のボルト挿通穴17が形成されている。各ボルト挿通穴17には、ボルトが、その軸部を車輪用転がり軸受装置の軸方向の外方に向けた状態で、圧入されるようになっている。上記内軸1は、環状の環状溝20を有し、その環状溝20は、内軸1の外周面の軸方向の一方側に位置している。上記環状溝20は、円筒面からなる底面を有している。上記環状溝20は、軸方向の一方側かつ径方向の外方側に開口している。
上記第1内輪2は、環状溝20の軸方向の他方側に圧入されて固定されている一方、第2内輪3は、環状溝20の軸方向の一方側に圧入されて固定されている。上記第1内輪2は、その外周面に外周軌道面の一例としてのアンギュラ型の軌道溝21を有し、第2内輪3は、その外周面に外周軌道面の一例としてのアンギュラ型の軌道溝22を有している。
上記外輪4は、その外周面の軸方向の一方側の端部に、車体に取り付けるための車体取付用フランジ43を有し、その車体取付フランジ43には、鋳鉄製のナックル60がボルト61で取り付けられている。上記外輪3は、その内周面に、内周軌道面の一例としてのアンギュラ型の第1軌道溝30と、内周軌道面の一例としてのアンギュラ型の第2軌道溝31とを有している。上記第1軌道溝30は、第1内輪2の軌道溝21の径方向の外方に位置している一方、第2軌道溝31は、第2内輪3の軌道溝22の径方向の外方に位置している。
上記複数の第1の玉5は、外輪3の第1軌道溝30と、第1内輪2の軌道溝21との間に、保持器によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置され、上記複数の第2の玉6は、外輪3の第2軌道溝31と、第2内輪2の軌道溝22との間に、保持器によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記回転数検出装置7は、パルサリング(図2に40で示す)と、回転数センサとしての磁気センサ41とを有する。上記第2内輪3の軸方向の一方側の端部と、外輪4の軸方向の一方側の端部との間は環状のシール部材42でシールされている。上記パルサリングは、環状のシール部材42の軸方向の外方の端面に固定されている。
上記パルサリングは、周方向交互に異なる極性の磁極が設けられたプラスチックマグネットリングから成っている。このプラスチックマグネットリングは、磁性粉を混入した合成樹脂の射出成形品や焼結フェライト等の磁性金属材を母材として、その周方向所要角度領域を、交互にS極、N極に着磁されることにより形成されている。
また、上記磁気センサ41は、そのセンサ面がパルサリングの軸方向の端面と、軸方向に対向配置されるように車体に固定されている。上記磁気センサ41は、ホールICから成っている。このホールICは、ICチップを合成樹脂から成る保護カバーでモールドした構造を有している。
上記パルサリングが、第2内輪3の回転に伴い第2内輪3と同期回転すると、パルサリングの各磁極が非回転の磁気センサに対して順次対面することになる。ここで、パルサリングの複数対の磁極間に発生する磁場(磁力線)の大きさは、周方向で周期的に連続的に増減し、磁場(磁力線)の向きは、周方向交互に逆向きになっているからパルサリングの回転に伴い磁気センサを通過する磁場の向きは回転速度に応じた周期で順次回転する。上記磁気センサ41は、上記磁場の向きの周期的な反転を検出して、パルサリングの回転速度に応じた周波数のパルス信号を、検出するようになっている。
上記磁気センサ41からの信号は、マイクロコンピュータからなる図示しない制御装置に出力されるようになっている。上記制御装置は、磁気センサ41からの信号に基づいて車輪の回転速度を算出して、車両の速度を検出するようになっている。
図2は、図1の外輪4周辺の拡大断面図である。
図2に示すように、このハブユニットは、環状部材50を有し、その環状部材50は、ナックル60の内周面に内嵌されて固定されている。また、上記環状部材50の軸方向の他方側の端面63は、外輪4の軸方向の一方側の端面62に当接している。図1に示すように、外輪4の軸方向の一方側の端面62の内径d2は、環状部材50の内径d1よりも短くなっている。
図3は、環状部材50の径方向の断面図である。
図3に示すように、この環状部材50は、略環状の部材であって、径方向の断面において、C字状の形状をしている。上記環状部材50は、貫通穴を画定する閉曲面を有する部材の周方向の一箇所に切欠き80が存在する形状している。図1を参照して、磁気センサ41は、この切欠き80を通過するように配置されている。
図4は、図3のAA線断面図であり、環状部材50の軸方向の模式断面図である。
図4に示すように、上記環状部材50は、外側軌道部材の材料よりもイオン化傾向が高い材料の一例としてのアルミニウム製の本体90と、腐食抑制層の一例としてのメッキ層91とを有し、このメッキ層91は、本体90の外輪4側の端面92を被覆している。尚、図4では、理解を容易にするため、メッキ層91は、誇張して描かれている。上記メッキ層91は、外輪4の軸方向の一方側の端面62に当接している。上記メッキ層91は、外輪4の材料である炭素鋼よりもイオン化傾向が高い材料からなっており、詳しくは、外輪4の軸方向の一方側の端面62の腐食を抑制可能な亜鉛ニッケル合金からなっている。
このハブユニットでは、以下のようにして、環状部材50の軸方向の他端側の端面63を、外輪4の軸方向の一端側の端面62に当接させるようになっている。
すなわち、先ず、ナックル60および環状部材50の半断面図を表す図5に示すように、環状部材50の軸方向の他方側の端面63が、ナックル60の外輪4の車体取付用フランジ43側の端面85からL1[cm]離れるように、環状部材50を、ナックル60の内周面に圧入により内嵌して固定する。ここで、図2を参照して、外輪4の車体取付用フランジ43の軸方向の一方側の端面88から外輪4の軸方向の一方側の端面62までの軸方向の距離は、L2[cm]であり、上記L1は、L2≧L1を満たすように決められている。
次に、図5に参照番号46で示すねじ穴と、図1に47で示す車体取付用フランジ43のねじ穴とを合わせて、それらのねじ穴46,47に、ボルト61を挿入して、ボルト61を締め付ける。ここで、L2≧L1であるから、ボルト61を締め付けている最中、環状部材50の軸方向の他方側の端面63は、外輪4の軸方向の一方側の端面62に押圧されてナックル60の内周面上を、車輪側から車体側に移動する。このようにして、外輪4の軸方向の一方側の端面62に環状部材50の軸方向の他方側の端面63が当接するようにしている。
尚、図2を参照して、ナックル60が、外輪4の車体取付用フランジ43に当接している状態で、外輪4の軸方向の一方側の端面62と、その端面62に軸方向に対向するナックル60の端面68との軸方向の距離は、L3[cm]に設定され、図4を参照して、環状部材50の軸方向の寸法は、L4[cm]に設定されている。この実施形態では、L4≦L3を満たしており、環状部材50の存在が、車体取付用フランジ43と、ナックル60のボルト61による締め付けに影響しないようになっている。
上記実施形態のハブユニットによれば、外輪4の材料である鋼材よりもイオン化傾向が高い材料からなる環状部材50が、外輪4の軸方向の端面62に当接する構成であるから、外輪4よりも環状部材50を優先的に腐食させることができて、外輪4の腐食を抑制することができる。したがって、腐食性が高い泥塩水に被水し、かつ、外輪4を車体に取り付けるナックル60が安価な鋼製のナックルであったとしても、高価な外輪4の腐食を抑制できる。更に述べると、この発明では、内輪2,3および外輪4とは別部材である環状部材50を配置するようになっているから、軸方向に幅が広い腐食面積を確保することができて、防蝕性能を格段に高くすることができ、外輪の腐食を長期に亘って抑制することができる。
また、上記実施形態のハブユニットによれば、環状部材50の内径が、外輪4の軸方向の一方側の端面62の内径よりも大きいから、外輪4の内周面に、環状部材50側からシール部材42を圧入する際、環状部材50が邪魔になることがなく、外輪4の内周面に、シール部材42を円滑に固定することができる。
また、上記実施形態のハブユニットによれば、環状部材50の内径が、外輪4の軸方向の一方側の端面62の内径よりも大きいから、環状部材50の内周面から外輪4の内周側への異物(埃や泥水)の移動を抑制できる。したがって、外輪4の内周側に取り付けたシール部材42の異物の噛み込みを抑制できると共に、回転速度検出装置7のパルサリング40の発錆を抑制できる。
仮に、環状部材の内径が、外側軌道部材の軸方向の一方側の端面の内径よりも小さい場合、環状部材が外側軌道部材に当接しているから、異物の環状部材の内周面から外側軌道部材の内周側への遠心力による移動によって、シール部材の異物の噛み込み、パルサリングの発錆が起こり易くなるのである。
また、上記実施形態のハブユニットによれば、上記環状部材50が、外輪4の端面62の腐食を抑制可能であると共に、外輪4の端面62に当接する腐食抑制効果があるメッキ層91を有しているから、環状部材50と、外輪4との当接面の間の隙間腐食を抑制できて、外輪4がもらい錆によって発錆することがなく、外輪4の腐食を更に抑制することができる。
尚、上記実施形態のハブユニットでは、環状部材50の本体90の材料は、外輪4の材料である炭素鋼よりもイオン化傾向が高いアルミニウムであったが、この発明では、外輪が炭素鋼等の鋼材である場合、環状部材の本体の材料は、亜鉛や、マグネシウムであっても良く、鋼材よりもイオン化傾向が高いアルミニウム以外の金属材料であれば如何なる材料であっても良い。
また、上記実施形態のハブユニットでは、環状部材50が、本体90と、メッキ層91とからなっていたが、この発明では、環状部材は、本体のみで構成され、メッキ層を有していなくても良い。
また、上記実施形態のハブユニットでは、環状部材のメッキ層91を、外輪4の軸方向の一方側の端面62の腐食を抑制可能な亜鉛ニッケル合金で形成したが、この発明では、環状部材のメッキ層は、亜鉛、亜鉛マンガン合金、亜鉛鉄合金、亜鉛コバルト合金または亜鉛モリブデン合金等で形成されても良い。
また、上記実施形態のハブユニットは、内軸1に、内側軌道部材としての二つの内輪2,3を圧入する構成であったが、この発明のハブユニットは、内軸に一のみの内輪を圧入し、内軸および内輪の夫々に一つの外周軌道面を形成する構成であっても良く、内軸および内輪の夫々を、内側軌道部材としても良い。また、本発明のハブユニットは、内輪が存在しなくて、唯一の内側軌道部材としての内軸に二つの軌道面を形成する構成であっても良い。
また、上記実施形態のハブユニットでは、環状部材50が、C字状の形状を有していたが、この発明では、環状体は、貫通穴を画定する閉曲面を有する部材であって切欠きを有していなくても良い。ハブユニットには、必ずしも回転速度検出センサが取り付けられなくても良く、また、切欠きを必要とする水抜き穴が形成されなくても良いからである。
また、上記実施形態のハブユニットは、転動体が、玉5,6であったが、この発明では、転動体は、2列に配置された円錐ころであっても良く、また、転動体は、円筒ころであっても良く、また、転動体は、円錐ころ、円筒ころおよび玉のうちの二以上で構成されていても良い。
尚、上記実施形態では、ハブユニットが、鋳鉄製のナックル60に固定される構成であったが、この発明のハブユニットが、アルミニウム製のナックル等、鋳鉄製以外の材料からなるナックルに固定されることができるのは、勿論である。
2 第1内輪
3 第2内輪
4 外輪
5 第1の玉
6 第2の玉
15 車輪取付用フランジ
21 第1内輪の軌道溝
22 第2内輪の軌道溝
30 外輪の第1軌道溝
31 外輪の第2軌道溝
43 車体取付用フランジ
50 環状部材
60 ナックル
62 外輪の軸方向の一方側の端面
63 環状部材の軸方向の他方側の端面
90 本体
91 メッキ層

Claims (3)

  1. ナックルを取り付けるための車体取付フランジと、内周軌道面とを有する鋼製の外側軌道部材と、
    外周軌道面を有する内側軌道部材と、
    上記外側軌道部材の上記内周軌道面と、上記内側軌道部材の上記外周軌道面との間に配置される転動体と、
    上記ナックルの内周面に嵌合されると共に、上記外側軌道部材の軸方向の一方側の端面に当接し、かつ、上記外側軌道部材の材料のイオン化傾向よりもイオン化傾向が高い材料からなる環状部材と
    を備えることを特徴とするハブユニット。
  2. 請求項1に記載のハブユニットにおいて、
    上記環状部材の内径は、上記外側軌道部材の上記軸方向の一方側の端面の内径よりも大きいことを特徴とするハブユニット。
  3. 請求項1または2に記載のハブユニットにおいて、
    上記環状部材は、上記外側軌道部材の上記端面の腐食を抑制可能であると共に、上記外側軌道部材の上記端面に当接する腐食抑制層を有することを特徴とするハブユニット。
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