JP5845104B2 - エネルギ消費機器 - Google Patents

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Description

本発明は、エネルギ消費機器に関し、特に、ユーザの入力操作によってエネルギ消費量が増加する場合に、そのエネルギ消費量の増加を抑制する機能を有するエネルギ消費機器に関する。
近年の地球温暖化防止対策、或いは、電力の需給バランスを維持するための節電対策等のために、各種の省エネ活動が行われている。例えば、夏期に服装の軽装化により冷房設定温度を上げて消費電力を低下させる試み(クールビズ)等がある。
また、家庭やオフィスで使用される空調機器等のエネルギ消費機器において、当該機器の使用状況を解析して、省エネルギ化を促すアドバイス情報をユーザに提示するシステム等も各種提案されている(例えば、下記の特許文献1等参照)。
下記特許文献1に開示されているように、エネルギ消費機器の操作部に、操作時点或いは定期的に省エネアドバイスを提示することで、ユーザがその省エネアドバイスを確認する可能性が高まり、省エネアドバイスによるユーザに対する省エネ行動の啓蒙効果が高まるものと期待される。
特開2011−66956号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案されている省エネアドバイスの提示方法では、アドバイスが、エネルギ消費機器の過去の使用状況に基づいて作成されているため、一例として、冷房機器の使用によって冷え過ぎの状態が確認された後に、ユーザに対して設定温度を上昇させるアドバイスを提示するので、冷え過ぎの状態は看過されることになり、エネルギ消費量が増加する要因となったユーザの過去の操作を抑制することはできない。
本発明は、上記特許文献1で提案されているような省エネアドバイスが過去の使用実績に基づいて作成される場合の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザのエネルギ消費量の増加を伴う機器操作を直接抑制できるエネルギ消費機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、エネルギを消費して所定の動作を行うエネルギ消費機器であって、前記所定の動作を制御する制御部と、ユーザの入力操作を受け付け、前記入力操作の制御指示を前記制御部に伝達する入力部と、前記制御部が前記入力部からの前記制御指示に基づく制御を開始することで、エネルギ消費量が増加する場合を第1条件とし、前記制御部の前記制御指示に基づく制御におけるエネルギ消費量に関係する制御条件の設定値が、所定の省エネ条件を満足していない場合を第2条件とし、少なくとも前記第1条件と前記第2条件が満足される場合に、前記エネルギ消費量の増加に関連したメッセージのメッセージデータを生成するメッセージ生成部と、前記メッセージを所定の出力形式で前記ユーザに対して通知するメッセージ通知部と、を備えることを第1の特徴とするエネルギ消費機器を提供する。
更に好ましくは、上記第1の特徴のエネルギ消費機器は、前記メッセージ生成部が、前記設定値の前記省エネ条件を満足する範囲からの乖離の大きさに応じて、前記メッセージの内容或いは種類を変化させることを第2の特徴とする。
更に、上記第1または第2の特徴のエネルギ消費機器は、前記第1条件と前記第2条件が満足され、更に、前記設定値の前記省エネ条件を満足する範囲からの乖離の大きさが、所定の乖離閾値以上に大きい場合に、前記メッセージ生成部が、前記ユーザに回答を要求する質問形式の前記メッセージ、または、前記ユーザに応答を要求する応答要求形式の前記メッセージを生成することを第3の特徴とする。
更に、上記何れかの特徴のエネルギ消費機器は、前記メッセージ生成部が、応答要求形式の前記メッセージを生成した場合に、前記入力部が、前記メッセージの応答要求に対する応答入力操作を前記ユーザから受け付けると、応答入力を受け付けたことを示す信号を前記制御部に伝達し、前記制御部が、前記応答入力を受け付けたことを示す信号を受け付けてから、先に受け付けた前記制御指示に基づく制御を開始することを第4の特徴とする。
更に、上記何れかの特徴のエネルギ消費機器は、前記メッセージ生成部が、質問形式の前記メッセージを生成した場合に、前記入力部が、前記メッセージの回答要求に対する回答入力操作を前記ユーザから受け付けると、前記回答入力操作の回答内容を前記制御部に伝達し、前記制御部が、前記回答内容が正しい場合に、先に受け付けた前記制御指示に基づく制御を開始することを第5の特徴とする。
更に、上記第5の特徴のエネルギ消費機器は、前記回答内容が正しくない場合に、前記制御部が、先に受け付けた前記制御指示に基づく制御を開始せず、前記メッセージ生成部が、別の質問形式の前記メッセージまたは他の前記ユーザに応答を要求する種類の前記メッセージを新たに生成し、前記メッセージ通知部が、新たに生成された前記メッセージを前記ユーザに通知することを第6の特徴とする。
更に、上記何れかの特徴のエネルギ消費機器は、前記メッセージの内容が、前記エネルギ消費量の増加量、または、当該増加量から導出される相対的なエネルギ消費量の増加を示すエネルギ増加指数を含むことを第7の特徴とする。
更に、上記何れかの特徴のエネルギ消費機器は、前記メッセージ生成部が、前記制御部が前記入力部からの前記制御指示に基づく制御を開始することで、エネルギ消費量が減少する場合、前記エネルギ消費量の減少量に応じたメッセージのメッセージデータを生成することを第8の特徴とする。
更に、上記何れかの特徴のエネルギ消費機器は、前記制御部が、空調動作または給湯動作の温度制御を行うように構成され、前記エネルギ消費量に関係する制御条件の設定値が、前記温度制御のための設定温度であることを第9の特徴とする。
更に、前記入力部と前記メッセージ通知部がリモコン端末に設けられ、前記所定の出力形式が、前記リモコン端末に設けられた表示装置への文字または画像情報による前記メッセージの出力、または、前記リモコン端末に設けられたスピーカへの音声情報による前記メッセージの出力である上記何れかの特徴のエネルギ消費機器は、ことを第10の特徴とする。
上記第1乃至第10の何れかの特徴のエネルギ消費機器によれば、前記入力部が受け付けた前記入力操作の前記制御指示によってエネルギ消費量が増加する場合(第1条件)であって、前記制御部のエネルギ消費量に関係する制御条件が、所定の省エネ条件を満足していない場合(第2条件)に、当該入力操作を行うユーザに対して、当該入力操作を行った時点で、当該エネルギ消費量の増加に関連した省エネ行動を促すメッセージ(以下、「抑制メッセージ」と称す)を提示することができるので、ユーザが自らの行った入力操作で、エネルギ消費量が増加することを認識できるため、当該抑制メッセージによって、当該入力操作を中止する、或いは、エネルギ消費量の増加を抑える入力操作に変更する等の省エネ行動が促され、エネルギ消費量の増加の抑制が図られる。
ここで、第1条件と第2条件の2つの条件が満足されて初めてユーザに対して上記抑制メッセージが提示されるので、入力操作が仮にエネルギ消費量の増加を伴う場合(第1条件)であっても、第2条件が満足されない入力操作に対しては、つまり、既に省エネ条件を満足しており、当該入力操作後も省エネ条件を満足するユーザに対しては、省エネ行動が既に実践されているので、上記抑制メッセージは提示されない。また、第1条件が満足されない入力操作に対しては、つまり、入力操作によってエネルギ消費量が増加しないユーザに対しても、上記抑制メッセージは提示されない。つまり、省エネ行動を促す必要のない入力操作に対しても省エネ行動を促す抑制メッセージを常に提示することで、ユーザが当該抑制メッセージに対して慣れてしまい、省エネ意識が鈍感になるのを防止できる。
更に、上記第2の特徴によれば、前記制御条件の設定値(例えば、空調機器の設定温度等)が省エネ条件からの乖離の程度に応じて抑制メッセージが生成されるので、エネルギ消費量が大きくなる程、例えば、強力に省エネ行動を促す内容とすることで、僅かな努力で省エネを達成できるユーザと、より大きな努力を必要とするユーザを区別して、ユーザに応じた適切な抑制メッセージを通知することが可能となる。
更に、上記第3の特徴によれば、入力操作の制御指示による制御開始後の制御条件の設定値が、前記省エネ条件を満足する範囲から所定の乖離閾値以上に大きく乖離する場合、つまり、省エネ条件からの乖離が顕著な場合には、質問形式または応答要求形式の抑制メッセージが生成されるため、ユーザに対して注意が喚起され、上記抑制メッセージをユーザに対して確実に提示することができる。
更に、上記第4の特徴によれば、ユーザが入力操作を完了するためには、上記応答要求形式の抑制メッセージに対して応答する必要があるため、上記抑制メッセージをユーザに対してより確実に提示することができる。また、仮に、ユーザが応答操作を面倒に思い応答しないと、エネルギ消費量の増加につながる制御が行われないため、結果として、当該不作為が省エネ行動となる。
更に、上記第5または第6の特徴によれば、ユーザが入力操作を完了するためには、上記質問形式の抑制メッセージに対して正答を回答することが必要となるため、上記抑制メッセージの内容をユーザに対してより確実に提示することができる。また、仮に、ユーザが回答操作を面倒に思い回答しないと、エネルギ消費量の増加につながる制御が行われないため、結果として、当該不作為が省エネ行動となる。
更に、上記第7の特徴によれば、ユーザに対して、入力操作によって増加するエネルギ消費量が具体的にどの程度となるかを認識させることができるため、当該抑制メッセージによって、当該入力操作を中止する、或いは、エネルギ消費量の増加を抑える入力操作に変更する等の省エネ行動が直接的に促され、エネルギ消費量の増加の抑制が図られる。
更に、上記第8の特徴によれば、前記入力部が受け付けた前記入力操作の前記制御指示によってエネルギ消費量が減少する場合に、前記エネルギ消費量の減少量に応じたメッセージ(以下、奨励メッセージ)が提示されるため、ユーザが自らの行った入力操作で、エネルギ消費量がどの程度減少するかを把握できるため、当該奨励メッセージによって、省エネ行動の成果を実感することができる。
本発明に係るエネルギ消費機器の概略構成を示すブロック図 本発明に係るエネルギ消費機器のリモコン端末の一構成例を示す図 本発明に係るエネルギ消費機器の処理手順を示すフローチャート 本発明に係るエネルギ消費機器のメッセージの画面表示例を示す図 本発明に係るエネルギ消費機器の他のメッセージの画面表示例を示す図
本発明に係るエネルギ消費機器(以下、適宜「本発明装置」という)の実施形態につき、図面に基づいて説明する。以下の説明では、本発明装置として、電気式ヒートポンプを用いた一般的な空調機器(エアコン)に本発明の構成を適用した場合を想定する。また、空調機器自体の構造及びその運転制御は、周知の内容であり詳細な説明は割愛する。図1に本発明装置1の概略構成を示す。
本発明装置1は、空調対象の室内の室温を所定の設定温度に維持するために、本発明装置1の本体部2内に設けられた電気式ヒートポンプのコンプレッサの出力及び室内に冷風または温風を送風する室内ファンの出力(風量)及び風向等を制御する制御部3と、本発明装置1のユーザによる空調運転の開始及び停止、運転モード(冷房、暖房等)の切り替え、上記設定温度の設定及び変更、室内ファンの出力及び風向の設定及び変更等の入力操作を受け付け、当該入力操作の制御指示を制御部3に伝達する入力部4と、ユーザの入力操作に応答して当該入力操作の制御指示に応じたメッセージのメッセージデータを生成するメッセージ生成部5と、当該メッセージを所定の出力形式で前記ユーザに対して通知するメッセージ通知部6を備えて構成される。
制御部3は、空調運転の制御手順が予めプログラムされたマイクロコンピュータ等を備えて構成され、当該制御手順は、種々多様なものが存在しており、その具体的な制御内容は本発明の本旨ではないため、詳細な説明は割愛するが、基本的には、本体部2に設けられた温度センサによって測定された室温が、入力部4で設定された、或いは、制御部3でデフォルト設定された設定温度に近づくように空調運転が制御される。
本実施形態では、制御部3は、空調運転の通常の制御に加えて、暖房及び冷房運転時の消費電力を、外気温及び室温とともに逐次計測するモニター機能を備え、空調運転制御の設定温度とともに、消費電力、外気温及び室温を記録して、当該モニターデータに基づいて、設定温度と外気温及び室温と消費電力(例えば、単位時間当たりの消費電力量の平均値)の関係を予めテーブル化して備え、当該テーブルが逐次更新されている場合を想定する。尚、当該テーブルは、後述するメッセージ生成部5によるメッセージデータの生成時に、消費電力を導出する場合に利用される。つまり、設定温度、外気温及び室温が所与の場合、当該テーブルから、本発明装置1の消費電力が求まる。尚、当該テーブルが使用するパラメータは、設定温度は必須であるが、他のパラメータは必ずしも外気温及び室温に限定されるものではない。尚、テーブルに代えて、これらのパラメータを変数とする関数で消費電力を表し、当該関数を備えるようにしても良い。
本実施形態では、入力部4は、本発明装置1のリモコン端末7に設けられた複数の入力キー及び当該入力キーの操作を認識して当該操作に対応した制御指示を示す出力信号に変換する回路部で構成される。リモコン端末7に設けられた入力キー(押下式またはタッチ式のボタン、或いは、タッチパネル式の表示画面に表示された入力キー)を押下またはタッチして所定の入力操作を行う。入力キーの種類及びその配列や、入力キーの操作方法としては、種々多様なものが想定されるが、本実施形態では、一例として、図2に示すように、リモコン端末7の表面に、液晶表示装置等の表示画面11、表示画面11内に表示された項目を選択するためにカーソルを上下左右に移動させる十字キー12、上記選択を確定するための確定キーと運転の開始及び停止用ボタンを兼ねたメインキー13、設定温度の変更(上昇、低下)を行う温度変更キー14、及び、室内ファンの風量の変更(増大、減少)を行う風量変更キー15を備える。尚、入力部4の一部機能が、本体部2に設けられていても構わないが、本実施形態では、後述するメッセージデータの生成のトリガーとなる入力操作は、リモコン端末7の入力部4からの入力操作である場合を想定する。尚、図2では、ユーザの入力操作を受け付ける前の、設定温度(後述する指示前設定温度またはデフォルトの暖房基準温度または冷房基準温度)と設定風量が、表示画面11内に表示される場合の一実施例を示している。
メッセージ生成部5は、メッセージデータの生成手順が予めプログラムされたマイクロコンピュータ等を備えて構成される。使用するマイクロコンピュータ等のハードウェアは、制御部3との兼用であっても良いし、独自のハードウェアで構成されても良い。メッセージ生成部5は、制御部3とともに本発明装置1の本体部2内に設けても良く、また、制御部3とは独立して、リモコン端末7に設けても良い。図1に例示する構成では、本体部2内に設ける場合を想定している。メッセージデータの生成手順については後述する。
メッセージ通知部6は、入力部4とともに、本発明装置1のリモコン端末7に設けられている。具体的には、図2に例示するリモコン端末7に設けられた表示画面11及びその画面表示を制御する表示制御部からなる表示装置が、メッセージ通知部6として使用される。尚、表示画面11には、メッセージ生成部5で生成されたメッセージ以外のメッセージも表示される。例えば、現在の設定温度や設定風量等の制御条件や、運転モード等が表示される。リモコン端末7内の設けられた入力部4とメッセージ通知部6は、本体部2内に設けられた制御部3とメッセージ生成部5とデータ通信可能に接続しているが、その通信経路は有線または無線の何れであっても良い。
次に、メッセージ生成部5によるメッセージデータの生成手順を、制御部3と入力部4とメッセージ通知部6の各処理手順とともに、図3のフローチャートと、図4及び図5の画面表示例を参照して、説明する。尚、以下の説明では、環境省地球環境局温暖化対策課国民生活対策室が、推奨している暖房設定温度「20℃」及び冷房設定温度「28℃」を参考にして(例えば、http://www.env.go.jp/earth/info/coolbiz/等参照)、空調運転の設定温度に対する「省エネ条件」として、一例として、暖房運転時は、設定温度≦20℃、冷房運転時は、設定温度≧28℃を想定する。以下、20℃を暖房基準温度、28℃を冷房基準温度と夫々称する。
先ず、入力部4が、ユーザによる本発明装置1の運転制御に関する入力操作を受け付ける(ステップ#1)。入力部4は、受け付けた入力操作の制御指示を制御部3に送信する(ステップ#2)。制御部3は、当該制御指示に基づく制御を開始することで、消費電力(エネルギ消費量)が増加するか否かの第1条件の判定(ステップ#3)を行い、第1条件の判定で、消費電力が増加する場合(ステップ#3のYES分岐)は、当該制御指示に基づく制御における設定温度が、上記省エネ条件を満足しないか否かの第2条件の判定(ステップ#4)を行う。以下の説明において、当該制御指示に基づく制御における設定温度と、当該制御指示前に設定されていた設定温度を区別するために、必要に応じて、前者の第2条件の判定対象となる設定温度を「指示後設定温度」と称し、後者の当該制御指示前に設定されていた設定温度を「指示前設定温度」と称する。尚、指示後設定温度によって、空調運転時の消費電力が大きく変化するため、指示後設定温度が省エネ条件の判定対象として使用される。
第2条件の判定(ステップ#4)で、指示後設定温度が、上記省エネ条件を満足しない場合(ステップ#4のYES分岐)は、指示後設定温度の上記省エネ条件からの乖離の程度(第3条件)を判定する(ステップ#5)。本実施形態では、当該乖離が大きい場合(ステップ#5のYES分岐)と小さい場合(ステップ#5のNO分岐)で、後述するように、メッセージ生成部5が生成するメッセージの種類が異なる。
ここで、第1条件を満足する、つまり、消費電力が増加する入力操作として、例えば、空調運転を開始する操作、暖房運転時に設定温度を上げる操作、冷房運転時に設定温度を下げる操作等が想定される。第2条件及び第3条件の判定における設定温度と省エネ条件(暖房基準温度、冷房基準温度)の関係は、例えば、第1条件を満足する入力操作別に、以下のように整理される。
入力操作が、空調運転を開始する操作の場合は、指示後設定温度が省エネ条件を満足していない場合(第2条件を満足する場合)に、指示後設定温度が暖房基準温度または冷房基準温度からどの程度乖離しているか、例えば、2℃以上乖離しているか否かによって第3条件が判定される。本実施形態では、暖房及び冷房運転の何れにおいても、設定温度が夫々の基準温度から2℃以上乖離している場合に、第3条件を満足するものと想定する。空調運転を開始する入力操作で、設定温度の指定を伴わない場合に、空調運転を開始する前に設定されていた設定温度が継続して使用される場合は、当該入力操作の制御指示の前後で設定温度が変化しないため、指示後設定温度として、指示前設定温度を使用して第2条件が判定される。尚、空調運転を開始する入力操作で、設定温度の指定を伴う場合には、当該指定された設定温度が指示後設定温度として、第2条件の判定対象となる。また、空調運転を開始する入力操作で、設定温度の指定を伴わない場合に、指示後設定温度として省エネ条件を満足するデフォルトの暖房基準温度または冷房基準温度が使用される場合は、第2条件は常に満足されない。
一例として、暖房運転開始時の指示後設定温度が18℃の場合には、第2条件及び第3条件は満足されない、つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足する。一方、指示後設定温度が21℃の場合には、第2条件は満足されるが、第3条件は満足されない。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足しないが、暖房基準温度からの乖離は2℃未満である。他方、指示後設定温度が23℃の場合には、第2条件及び第3条件の両方が満足する。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足せず、暖房基準温度からの乖離が2℃以上である。
また、冷房運転開始時の指示後設定温度が30℃の場合には、第2条件及び第3条件は満足されない、つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足する。一方、指示後設定温度が27℃の場合には、第2条件は満足されるが、第3条件は満足されない。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足しないが、冷房基準温度からの乖離は2℃未満である。他方、指示後設定温度が25℃の場合には、第2条件及び第3条件の両方が満足する。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足せず、冷房基準温度からの乖離が2℃以上である。
入力操作が、暖房運転時に設定温度を上げる操作の場合は、当該入力操作の制御指示による制御の開始前後で設定温度が変更され上昇する。また、入力操作が、冷房運転時に設定温度を下げる操作の場合は、当該入力操作の制御指示による制御の開始前後で設定温度が変更され低下する。尚、入力操作によって指示後設定温度が指示されるのではなく、設定温度の変更量が指示される場合は、当該変更量と指示前設定温度から指示後設定温度を算出し、第2条件及び第3条件の判定を行う。
暖房運転時の一例として、指示前設定温度が18℃の場合に、設定温度を上げる入力操作によって、指示後設定温度が2℃上昇して20℃となる場合は、第2条件及び第3条件は満足されない、つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足する。一方、指示後設定温度が3℃上昇して21℃となる場合には、第2条件は満足されるが、第3条件は満足されない。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足しないが、暖房基準温度からの乖離は2℃未満である。他方、指示後設定温度が5℃上昇して23℃となる場合には、第2条件及び第3条件の両方が満足する。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足せず、暖房基準温度からの乖離が2℃以上である。
冷房運転時の一例として、指示前設定温度が30℃の場合に、設定温度を下げる入力操作によって、指示後設定温度が2℃低下して28℃となる場合は、第2条件及び第3条件は満足されない、つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足する。一方、指示後設定温度が3℃低下して27℃となる場合には、第2条件は満足されるが、第3条件は満足されない。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足しないが、冷房基準温度からの乖離は2℃未満である。他方、指示後設定温度が5℃低下して25℃となる場合には、第2条件及び第3条件の両方が満足する。つまり、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足せず、冷房基準温度からの乖離が2℃以上である。
第1条件の判定で、消費電力が増加しない場合(ステップ#3のNO分岐)、或いは、第2条件の判定で、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足する場合(ステップ#4のNO分岐)は、後述するメッセージデータの生成及びメッセージの通知処理を行わず、ステップ#6に移動して、制御部3が、ステップ#2で入力部4から送信された入力操作の制御指示に基づく制御を開始し、ステップ#1の入力操作の受け付けの待ち状態となる。ここで、ステップ#3の第1条件の判定処理とステップ#4の第2条件の判定処理の順序を逆にし、第2条件の判定で、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足しない場合に、第1条件の判定処理を行うようにしても良い。更に、第1条件と第2条件の各判定処理を並行して行い、第1及び第2条件が両方満足される場合に第3条件の判定処理(ステップ#5)を行い、第1及び第2条件の少なくとも何れか一方が満足されない場合に、ステップ#6に移動するようにしても良い。更に、ステップ#3の後にステップ#4を実行する場合、ステップ#4の第2条件の判定処理とステップ#5の第3条件の判定処理を同時に実行するようにしても良い。
第3条件が満足される場合、つまり、指示後設定温度の省エネ条件からの乖離が大きい場合(ステップ#5のYES分岐)は、メッセージ生成部5は、回答を要求する質問形式のメッセージを生成し、メッセージ通知部6に送信する(ステップ#7)。他方、第3条件が満足されない場合、つまり、指示後設定温度の省エネ条件からの乖離が小さい場合(ステップ#5のNO分岐)は、メッセージ生成部5は、単なる閲覧確認を要求する応答要求形式のメッセージを生成し、メッセージ通知部6に送信する(ステップ#8)。
本実施形態では、ステップ#7で生成される質問形式のメッセージとして、例えば、入力操作が、空調運転を開始する操作の場合に、設定温度が暖房または冷房基準温度の場合の消費電力(基準消費電力)と、入力操作によって指定された指示後設定温度または既に設定されていた指示前設定温度(指示後設定温度として扱われる)で空調運転を開始した場合の消費電力(指示後消費電力)を比較して、当該消費電力の増加量を2乃至5程度の複数の回答文の中から正解を選択させる択一形式の質問を内容とするメッセージを作成する。一方、入力操作が、設定温度を変更する操作の場合は、指示前設定温度で空調運転を継続する場合の消費電力(指示前消費電力)と、指示後設定温度に変更して空調運転を行う場合の消費電力(指示後消費電力)を比較して、当該消費電力の増加量を2乃至5程度の複数の回答文の中から正解を選択させる択一形式の質問を内容とするメッセージを作成する。
ここで、複数の回答文に挿入される消費電力の増加量の正解値は、制御部3に予め作成された上記テーブルを参照して、入力操作の受け付け時の外気温、室温、指示後設定温度及び暖房または冷房基準温度或いは指示前設定温度を基に、指示後消費電力と基準消費電力または指示前消費電力が導出され、その差分を計算して、消費電力の増加量の正解値の概算値を得る。そして、正解値以外の不正解値は、一例として、当該正解値に所定の係数等を乗じて作成される。尚、使用する係数、正解の配置、回答文の個数等は、ランダムに変化させるのが好ましい。
本実施形態では、ステップ#8で生成される応答要求形式のメッセージとして、例えば、入力操作が、空調運転を開始する操作の場合に、設定温度が暖房または冷房基準温度の場合の消費電力(基準消費電力)と、入力操作によって指定された指示後設定温度または既に設定されていた指示前設定温度(指示後設定温度として扱われる)で空調運転を開始した場合の消費電力(指示後消費電力)を比較して、当該消費電力の増加量をユーザに通知するとともに、当該通知を閲覧したことを確認する応答を要求するメッセージを作成する。一方、入力操作が、設定温度を変更する操作の場合は、指示前設定温度で空調運転を継続する場合の消費電力(指示前消費電力)と、指示後設定温度に変更して空調運転を行う場合の消費電力(指示後消費電力)を比較して、当該消費電力の増加量をユーザに通知するとともに、当該通知を閲覧したことを確認する応答を要求するメッセージを作成する。
ここで、応答要求形式のメッセージに挿入される消費電力の増加量は、ステップ#7の質問形式のメッセージの複数の回答文に挿入される消費電力の増加量の正解値と同じ要領で導出される。
ステップ#7において、質問形式のメッセージが生成された場合は、引き続き、メッセージ通知部6が、メッセージ生成部5で生成されたメッセージデータを受信し、リモコン端末7の表示画面11に、質問形式のメッセージを表示する(ステップ#9)。また、ステップ#8において、応答要求形式のメッセージが生成された場合は、引き続き、メッセージ通知部6が、メッセージ生成部5で生成されたメッセージデータを受信し、リモコン端末7の表示画面11に、応答要求形式のメッセージを表示する(ステップ#10)。
図4(A)に、ステップ#7で生成される質問形式のメッセージにおける質問文の一表示例を、図4(B)に、複数の回答文の一表示例を示す。尚、図4(A)の質問文の表示状態から図4(B)の回答文の表示状態に移行する場合には、例えば、十字キー12の右矢印キーを押下またはタッチし、逆に、図4(B)の回答文の表示状態から図4(A)の質問文の表示状態に戻る場合には、例えば、十字キー12の左矢印キーを押下またはタッチする。また、図5(A)に、ステップ#8で生成される応答要求形式のメッセージの一表示例を示す。
ステップ#9で、表示画面11に質問形式のメッセージの質問文(図4(A)参照)が表示されると、ユーザは、リモコン端末7の十字キー12を操作して、質問形式のメッセージの複数の回答文(図4(B)参照)を表示画面11に表示させ、更に、十字キー12を操作して、正答と思われる回答文を選択し、確認用のメインキー13を押下またはタッチすると、入力部4は、当該キー操作で選択された回答文に対応した信号を制御部3に送信する(ステップ#11)。尚、入力部4は、ステップ#9で質問形式のメッセージの質問文が表示された後、一定時間経過しても、ユーザによる回答文の選択及び確認操作が無い場合は、回答文に対応した信号に代えて、無回答である旨の信号を制御部3に送信する(ステップ#11)。
制御部3は、回答文を受信したか否か、及び、受信した回答文が、メッセージ生成部5で生成された質問形式のメッセージの質問文の正解であるか否かを判定し(ステップ#12)、正解である場合(ステップ#12のYES分岐)、メッセージ生成部5が、回答が正解であった旨、及び、ステップ#1で受け付けた入力操作の制御を行う旨の応答メッセージのメッセージデータを生成して、メッセージ通知部6に送信し(ステップ#13)、メッセージ通知部6が、当該メッセージデータを受信し、リモコン端末7の表示画面11に、当該応答メッセージを表示する(ステップ#14)。また、ステップ#13及びステップ#14の処理と並行して、或いは、当該処理後に、ステップ#6に移動して、制御部3が、ステップ#2で入力部4から送信された入力操作の制御指示に基づく制御を開始し、ステップ#1の入力操作の受け付けの待ち状態となる。一方、上記判定結果が正解でない場合は(ステップ#12のNO分岐)、再度ステップ#7に移動し、メッセージ生成部5は、回答が不正解であったことと正解を示すメッセージを含む新たな質問形式のメッセージを生成し、メッセージ通知部6に送信する(ステップ#7)。ステップ#7、ステップ#9、ステップ#11及びステップ#12の処理が、ステップ#12の判定で正解となるまで繰り返される。更に、回答文を受信しなかった場合(ステップ#12のNA分岐)は、メッセージ生成部5が、回答が無かったため、ステップ#1で受け付けた入力操作の制御を拒否する旨の応答メッセージのメッセージデータを生成して、メッセージ通知部6に送信し(ステップ#15)、メッセージ通知部6が、当該メッセージデータを受信し、リモコン端末7の表示画面11に、当該応答メッセージを表示し(ステップ#16)、ステップ#1の入力操作の受け付けの待ち状態となる。
図4(C)に、ステップ#13で生成される応答メッセージの一表示例を、図4(D)に、2回目以降のステップ#7で生成される回答が不正解であったことと正解を示すメッセージの一表示例を、夫々示す。尚、図4(D)のメッセージの表示状態から図4(A)の質問文の表示状態に移行する場合には、例えば、十字キー12の右矢印キーを押下またはタッチし、更に、図4(A)の質問文の表示状態から図4(B)の回答文の表示状態に移行する場合には、例えば、十字キー12の右矢印キーを押下またはタッチする。
ステップ#10で、表示画面11に応答要求形式のメッセージ(図5(A)参照)が表示されると、ユーザは、当該メッセージを閲覧後に、リモコン端末7の確認用のメインキー13を押下またはタッチすると、入力部4は、当該キー操作による確認応答に対応した信号を制御部3に送信する(ステップ#17)。尚、入力部4は、ステップ#10で応答要求形式のメッセージが表示された後、一定時間経過しても、ユーザによる確認応答操作が無い場合は、確認応答に対応した信号に代えて、無応答である旨の信号を制御部3に送信する(ステップ#17)。
引き続き、制御部3が確認応答に対応した信号を受信すると(ステップ#18のYES分岐)、メッセージ生成部5が、ステップ#1で受け付けた入力操作の制御を行う旨の応答メッセージのメッセージデータを生成して、メッセージ通知部6に送信し(ステップ#19)、メッセージ通知部6が、当該メッセージデータを受信し、リモコン端末7の表示画面11に、当該応答メッセージを表示する(ステップ#20)。また、ステップ#19及びステップ#20の処理と並行して、或いは、当該処理後に、ステップ#6に移動して、制御部3が、ステップ#2で入力部4から送信された入力操作の制御指示に基づく制御を開始し、ステップ#1の入力操作の受け付けの待ち状態となる。一方、制御部3が無応答である旨の信号を受信すると(ステップ#18のNO分岐)、メッセージ生成部5が、確認応答が無かったため、ステップ#1で受け付けた入力操作の制御を拒否する旨の応答メッセージのメッセージデータを生成して、メッセージ通知部6に送信し(ステップ#21)、メッセージ通知部6が、当該メッセージデータを受信し、リモコン端末7の表示画面11に、当該応答メッセージを表示し(ステップ#22)、ステップ#1の入力操作の受け付けの待ち状態となる。図5(B)に、ステップ#19で生成される応答メッセージの一表示例を示す。
以下に、別の実施形態につき説明する。
〈1〉上記実施形態では、質問形式のメッセージまたは応答要求形式のメッセージには、入力操作の制御指示に基づく制御によって増加する消費電力の増加量の概算値を、入力操作を受け付けた時点での本発明装置1の負荷状態を考慮して、制御部3が実際に予め作成されたテーブルに基づいて導出し、当該導出された消費電力の増加量が含まれる場合を、一例として説明したが、メッセージは、当該消費電力の増加に関連した、入力操作を行ったユーザに対して省エネ意識を与える、または、省エネ構造を促す内容であれば、上記実施形態で例示したような、消費電力の増加量を直接含む内容に限定されるものではない。
例えば、メッセージに、テーブルを用いて導出した消費電力の増加量を間接的に含ませる場合に、例えば、当該増加量を、本発明装置1の入力操作を受け付けた時点での消費電力、または、暖房または冷房基準温度で運転した場合の基準消費電力に対する相対値で表される消費電力増加指数、或いは、ユーザが使用する電気機器の総消費電力に対する相対値で表される消費電力増加指数としてメッセージ内に表示するようにしても良い。一例として、「設定温度を20℃より3℃上げる操作により、エアコンの消費電力はX%増加します」、或いは、「設定温度を3℃上げる操作により、現在の総消費電力のX%の電力が増加します」等のメッセージが想定される。
更に、メッセージに含ませる消費電力の増加量を、上記実施形態と同様にテーブルを用いて導出する場合でも、当該テーブルの設定温度と外気温及び室温と消費電力の関係を、本発明装置1と同じ空調能力の空調機器の標準的な負荷状態における標準的な消費電力を導出するテーブルを備え、制御部3が上述のモニター機能を備えない実施形態でも良い。
更に、テーブルを用いて消費電力の増加量を導出するのに代えて、予め、質問形式のメッセージと応答要求形式のメッセージを、暖房及び冷房運転の夫々につき、指示前設定温度と指示後設定温度の組み合わせ毎、或いは、指示後設定温度毎に、複数通り準備しておき、それらをランダムに、或いは、所定の選択ルールに基づいて選択して使用するようにしても良い。
更に、特に、応答要求形式のメッセージの場合、或いは、2回目以降の質問形式のメッセージの場合に、メッセージ生成部5が、メッセージの内容として、入力操作に伴う消費電力の増加と直接関係しない一般的な省エネ構造を促すメッセージを生成するようにしても良い。
〈2〉上記実施形態では、図3に示す処理手順において、第3条件の判定処理(ステップ#5)を行い、その判定結果に基づいて、メッセージ生成部5が生成するメッセージの種類を、質問形式のメッセージと応答要求形式のメッセージの何れか一方に決定する場合を説明したが、当該第3条件の判定処理を行わずに、メッセージ生成部5が、質問形式のメッセージと応答要求形式のメッセージの何れか一方を、固定的に、或いは、所定の選択ルールに基づいて選択して、メッセージを生成するようにしても良い。所定の選択ルールの一例として、入力操作の種類(例えば、空調運転の開始操作、設定温度の変更操作、等)に応じてメッセージ形式を選択する。例えば、入力操作が空調運転の開始操作の場合には、応答要求形式のメッセージを選択し、入力操作が設定温度の変更操作の場合には、質問形式のメッセージを選択する。
更に、当該第3条件の判定処理を行う場合であっても、指示後設定温度の省エネ条件からの乖離が小さい場合(ステップ#5のNO分岐)に、メッセージ生成部5は、応答要求形式のメッセージに代えて、閲覧確認を要求しない応答非要求形式のメッセージを生成するか、或いは、メッセージを何も生成しないようにしても良い。更に、斯かるメッセージ生成部5が応答要求形式のメッセージを生成しない場合に、指示後設定温度の省エネ条件からの乖離が大きい場合(ステップ#5のYES分岐)に、メッセージ生成部5は、質問形式のメッセージに代えて、応答要求形式のメッセージを生成するか、質問形式のメッセージと応答要求形式のメッセージの何れか一方を所定の選択ルールに基づいて選択して生成するようにしても良い。
〈3〉上記実施形態では、図3に示す処理手順において、質問形式のメッセージに対する回答が正解でない場合(ステップ#12のNO分岐)に、ステップ#12の判定で正解となるまでステップ#7、ステップ#9、ステップ#11及びステップ#12の処理を繰り返す場合を説明したが、当該繰り返しを無限に続けるのではなく、繰り返し回数を所定回数までに制限するようにしても良い。また、その場合に、最終回に生成するメッセージを、質問形式のメッセージから応答要求形式のメッセージに変更するのも好ましい。
〈4〉上記実施形態では、図3に示す処理手順において、質問形式のメッセージに対する回答が正解でない場合(ステップ#12のNO分岐)は、制御部3が、ステップ#2で入力部4から送信された入力操作の制御指示に基づく制御を開始せずに、質問形式のメッセージに対する回答が正解である場合(ステップ#12のYES分岐)に、ステップ#6に移動して、制御部3が、ステップ#2で入力部4から送信された入力操作の制御指示に基づく制御を開始し、ステップ#1の入力操作の受け付けの待ち状態となる場合を説明したが、例えば、指示前設定温度が省エネ条件を満足している場合、或いは、入力操作が空調運転を開始する操作の場合において、質問形式のメッセージに対する回答が正解でない場合(ステップ#12のNO分岐)は、制御部が、設定温度を一時的に暖房基準温度または冷房基準温度に設定して、質問形式のメッセージに対する回答が正解となるまで、当該一時的な設定温度で、空調運転を継続或いは開始するようにしても良い。ここで、入力操作が空調運転を開始する操作の場合に、一旦空調運転が開始されるため、ユーザがわざわざ質問形式のメッセージに対して回答しないケースも考えられる。この場合、指示後設定温度が省エネ条件を満足していない入力操作に対しても、暖房基準温度または冷房基準温度で空調運転が開始するので、省エネ条件を満足する空調運転が実施されることになる。
〈5〉上記実施形態では、図3に示す処理手順において、ステップ#12における受信した回答文が正解か否かの判定は、制御部3ではなく、メッセージ生成部5が行い、その結果を、制御部3に伝達するようにしても良い。更に、ステップ#12における回答文を受信したか否かの判定処理も、制御部3ではなく、メッセージ生成部5が行い、その結果を、制御部3に伝達するようにしても良い。更に、ステップ#18における確認応答の有無の判定処理も、制御部3ではなく、メッセージ生成部5が行い、その結果を、制御部3に伝達するようにしても良い。
〈6〉上記実施形態では、図3に示す処理手順において、第1条件の判定で、消費電力が増加しない場合(ステップ#3のNO分岐)、或いは、第2条件の判定で、指示後設定温度が上記省エネ条件を満足する場合(ステップ#4のNO分岐)は、直接ステップ#6に移動して、制御部3が、ステップ#2で入力部4から送信された入力操作の制御指示に基づく制御を開始する場合を説明したが、第1条件の判定で、消費電力が減少する場合(ステップ#3のNO分岐)に、ステップ#6に移動するのと並行して、或いは、その前後において、メッセージ生成部5が当該入力操作によって消費電力が減少することを示すメッセージを作成してメッセージ通知部6に送信し、メッセージ通知部6が当該メッセージをリモコン端末7の表示画面11に表示して、ユーザに通知するようにしても良い。また、その場合、消費電力が増加する場合に、その増加量を導出するのと同じ要領で、制御部3に設定された上記テーブルを用いて、消費電力の減少量を導出し、当該減少量またはその相対値を当該メッセージに含ませる。ここで、当該減少量の相対値は、上記〈1〉で説明した消費電力増加指数と同様の要領で算出される消費電力減少指数に相当する。これにより、ユーザは当該入力操作によってエネルギ消費量が削減されることを認識でき、今後の省エネ行動の参考とすることができる。
〈7〉上記実施形態では、図3に示す処理手順において、第2条件の判定(ステップ#4)で使用する省エネ条件として、暖房運転時は、設定温度≦20℃(暖房基準温度)、冷房運転時は、設定温度≧28℃(冷房基準温度)を想定したが、暖房基準温度と冷房基準温度、夫々20℃と28℃に限定されるものではない。
更に、上記実施形態では、第3条件の判定(ステップ#5)で使用する指示後設定温度の上記省エネ条件からの乖離の程度を示す乖離閾値として2℃を想定したが、当該乖離閾値は2℃に限定されるものではない。
〈8〉上記実施形態では、図4及び図5に、メッセージの表示例を示したが、メッセージの表示内容及び表示形態は、図4及び図5に例示したものに限定されるものではない。また、リモコン端末7の構成も、図2に例示した構成に限定されるものではない。
更に、上記実施形態では、メッセージ生成部5で生成されたメッセージは、文字或いは画像情報として、リモコン端末7の表示画面11に表示される場合を想定したが、リモコン端末7にスピーカを設け、当該メッセージを音声情報として当該スピーカから出力する構成としても良い。更に、メッセージの内容或いは形式に応じて、文字或いは画像情報として出力する形式と、音声情報として出力する形式を使い分けても良い。
〈9〉上記実施形態では、入力部4が受け付ける本発明装置1の運転制御に関する入力操作であって、消費電力が増加する入力操作の例として、空調運転を開始する操作、暖房運転時に設定温度を上げる操作、冷房運転時に設定温度を下げる操作を挙げたが、消費電力が増加する入力操作は、これら例示の入力操作に限定されるものではなく、また、メッセージ表示の対象となる入力操作として、一部の入力操作(例えば、設定温度の変更操作)に予め限定しても構わない。
〈10〉上記実施形態では、本発明装置1が電気式ヒートポンプを用いた一般的な空調機器(エアコン)である場合を想定して説明したが、本発明装置は、空調機器に限定されるものではなく、例えば、給湯機器、照明機器等であっても良い。また、本発明装置1のエネルギ源として電力を想定したが、都市ガス、灯油、ガソリン等の燃料であっても良い。
更に、上記実施形態では、エネルギ消費量に関係する制御条件の設定値として、空調運転時の設定温度を使用する場合を想定したが、当該設定値は、本発明装置の動作に関連した制御条件の設定値であれば、設定温度に限定されるものではない。例えば、本発明装置が、空調機器であっても、風量等もエネルギ消費量に関係する場合は、当該風量の設定値を使用しても良い。また、本発明装置が照明機器やテレビ等の発光部分を有する場合は、発光部分の輝度等の設定値を使用しても良い。
本発明に係るエネルギ消費機器は、ユーザの入力操作によってエネルギ消費量が増加する場合に、そのエネルギ消費量の増加を抑制する機能を有するエネルギ消費機器に利用可能である。
1: エネルギ消費機器
2: 本体部
3: 制御部
4: 入力部
5: メッセージ生成部
6: メッセージ通知部
7: リモコン端末
11: 表示画面
12: 十字キー
13: メインキー
14: 温度変更キー
15: 風量変更キー

Claims (10)

  1. エネルギを消費して所定の動作を行うエネルギ消費機器であって、
    前記所定の動作を制御する制御部と、
    ユーザの入力操作を受け付け、前記入力操作の制御指示を前記制御部に伝達する入力部と、
    前記制御部が前記入力部からの前記制御指示に基づく制御を開始することで、エネルギ消費量が増加する場合を第1条件とし、前記制御部の前記制御指示に基づく制御におけるエネルギ消費量に関係する制御条件の設定値が、所定の省エネ条件を満足していない場合を第2条件とし、少なくとも前記第1条件と前記第2条件が満足される場合に、前記エネルギ消費量の増加に関連したメッセージのメッセージデータを生成するメッセージ生成部と、
    前記メッセージを所定の出力形式で前記ユーザに対して通知するメッセージ通知部と、を備えることを特徴とするエネルギ消費機器。
  2. 前記メッセージ生成部が、前記設定値の前記省エネ条件を満足する範囲からの乖離の大きさに応じて、前記メッセージの内容或いは種類を変化させることを特徴とする請求項1に記載のエネルギ消費機器。
  3. 前記第1条件と前記第2条件が満足され、更に、前記設定値の前記省エネ条件を満足する範囲からの乖離の大きさが、所定の乖離閾値以上に大きい場合に、前記メッセージ生成部が、前記ユーザに回答を要求する質問形式の前記メッセージ、または、前記ユーザに応答を要求する応答要求形式の前記メッセージを生成することを特徴とする請求項1または2に記載のエネルギ消費機器。
  4. 前記メッセージ生成部が、応答要求形式の前記メッセージを生成した場合に、
    前記入力部が、前記メッセージの応答要求に対する応答入力操作を前記ユーザから受け付けると、応答入力を受け付けたことを示す信号を前記制御部に伝達し、
    前記制御部が、前記応答入力を受け付けたことを示す信号を受け付けてから、先に受け付けた前記制御指示に基づく制御を開始することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエネルギ消費機器。
  5. 前記メッセージ生成部が、質問形式の前記メッセージを生成した場合に、
    前記入力部が、前記メッセージの回答要求に対する回答入力操作を前記ユーザから受け付けると、前記回答入力操作の回答内容を前記制御部に伝達し、
    前記制御部が、前記回答内容が正しい場合に、先に受け付けた前記制御指示に基づく制御を開始することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のエネルギ消費機器。
  6. 前記回答内容が正しくない場合に、前記制御部が、先に受け付けた前記制御指示に基づく制御を開始せず、前記メッセージ生成部が、別の質問形式の前記メッセージまたは他の前記ユーザに応答を要求する種類の前記メッセージを新たに生成し、前記メッセージ通知部が、新たに生成された前記メッセージを前記ユーザに通知することを特徴とする請求項5に記載のエネルギ消費機器。
  7. 前記メッセージの内容が、前記入力操作の制御指示に伴う前記エネルギ消費量の増加量、または、当該増加量から導出される相対的なエネルギ消費量の増加を示すエネルギ増加指数を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のエネルギ消費機器。
  8. 前記メッセージ生成部が、前記制御部が前記入力部からの前記制御指示に基づく制御を開始することで、エネルギ消費量が減少する場合、前記エネルギ消費量の減少量に応じたメッセージのメッセージデータを生成することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のエネルギ消費機器。
  9. 前記制御部が、空調動作または給湯動作の温度制御を行うように構成され、
    前記エネルギ消費量に関係する制御条件の設定値が、前記温度制御のための設定温度であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のエネルギ消費機器。
  10. 前記入力部と前記メッセージ通知部がリモコン端末に設けられ、
    前記所定の出力形式が、前記リモコン端末に設けられた表示装置への文字または画像情報による前記メッセージの出力、または、前記リモコン端末に設けられたスピーカへの音声情報による前記メッセージの出力であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のエネルギ消費機器。
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