本発明による実施形態の商品販売システムについて説明する。本実施形態の商品販売システムは、図1に示す全体のシステム構成の中における商品販売サーバ1である。この全体のシステム構成は、商品販売サーバ1と、商品販売サーバ1と通信ネットワークであるインターネット2などを介してアクセス可能である、ユーザが利用するユーザ端末3、およびアフィリエイトコンテンツの入力、登録を行う出稿入力者端末4とを有する。なお、出稿入力者としては、アフィリエイトコンテンツの出稿主のほか、出稿主の代理で入力、登録する者も含む。
商品販売サーバ1は、インターネット2などのネットワークを介してアクセスするユーザ端末3に対し、商品を仮想ショッピングカートに追加しながら、商品購入が可能なウェブサイト(以下、単に「サイト」とする場合もある)を提供するものである。
商品販売サーバ1は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置と、演算装置の処理結果や記憶装置に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置と、を少なくとも有している。またディスプレイなどの表示装置、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置を有していても良い。商品販売サーバ1上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置における処理に用いる。なお商品販売サーバ1は1台で構成されていても良いし、その機能が分散され、複数台から構成されていても良い。またサーバと表現したが、サーバに限定されず、コンピュータであればよい。
そして、商品販売サーバ1は、上記の処理を実行する手段として、購入可能な商品を表示する商品情報画面をユーザ端末3に送信する商品情報画面送信部11と、ユーザが仮想ショッピングカートに入れた購入手続き前の商品の内容の画面を生成してユーザ端末3に送信するカート内容画面生成部12と、ユーザのIDとパスワードを照合するユーザ照合部13と、仮想ショッピングカートに入れられた商品の合計金額を表示する合計金額確認画面を生成してユーザ端末3に送信する合計金額確認画面生成部14と、ユーザ情報データベース15と、複数のアフィリエイトコンテンツを記憶するコンテンツデータベース16とを備える。本実施形態では、コンテンツデータベース16は、ユーザ情報データベース15等とは別のサーバにある。
なお仮想ショッピングカートとは、ユーザが購入する商品に関する情報を記憶する記憶領域であって、商品を購入するユーザIDなどの識別情報、ユーザが購入を希望する商品を識別する商品識別情報、購入する商品の金額、それらの合計金額、合計金額からの割引額、取引識別情報などが対応づけて記憶されている。
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
合計金額確認画面生成部14は、合計金額確認画面をユーザ端末3に送信する際に、後述するユーザ情報データベース15のユーザの特性情報および/または仮想ショッピングカートの内容(たとえば仮想ショッピングカートに入れられた商品あるいはそのカテゴリー等)に対応するアフィリエイトコンテンツを、後述するコンテンツデータベース16から抽出し、この抽出したアフィリエイトコンテンツを表示する合計金額確認画面を生成してユーザ端末3に送信する。そして合計金額確認画面で表示したアフィリエイトコンテンツの指定により、当該アフィリエイトコンテンツに紐づけられたウェブサイトでユーザの所定の操作が行われると、それに応じて、指定されたアフィリエイトコンテンツの割引額を商品の合計額から減算し、減算後の合計額を表示する合計金額確認画面を生成してユーザ端末3に送信する。
合計金額確認画面生成部14は、合計金額を確認する際に、アフィリエイトコンテンツを表示できるようにすると好ましいことから、アフィリエイトコンテンツを合計金額確認画面に表示する構成としたが、それ以外の画面にアフィリエイトコンテンツを表示してもよい。この場合には、合計金額確認画面生成部14に加えて/に代えて所定の画面生成部(図示せず)を備え、そこで合計金額確認画面生成部14における画面生成処理と同様の処理を行うこととなる。
ユーザ情報データベース15は、ユーザの特性情報を記憶するものであり、この特性情報は、たとえばユーザの年齢、性別、居住地域等の属性情報である。また、ユーザ情報データベース15にはユーザの特性情報と対応してユーザIDとパスワードが記憶されている。
コンテンツデータベース16は、割引額と割引を受けるのに必要な内容が表示されるアフィリエイトコンテンツを複数記憶するものである。このアフィリエイトコンテンツは、商品販売サーバ1が、インターネット2などのネットワークを介してアクセスされる出稿入力者端末4からのアフィリエイトコンテンツの登録申込を受け付けて、記憶されるものである。アフィリエイトコンテンツのデータには、出稿主の識別情報と、アフィリエイトコンテンツの識別情報と、割引額や割引率(以下、単に「割引額」という)と、合計金額確認画面に表示するアフィリエイトコンテンツの画像データ、アフィリエイトコンテンツ(好ましくはその画像データ)が選択された場合に、ユーザ端末3にアクセスさせるコンテンツやウェブサイトへのURL(アクセス先を示す情報)、などが適宜、表示条件に対応して記憶されている。この表示条件としては、たとえばユーザの特性情報および/または仮想ショッピングカートに入れられた商品の属性情報に対応づけられている。すなわち、ユーザの特性情報として性別が「女性」、「20歳代」、商品の属性情報として商品の種類が「ダイエット食品」である場合に、当該アフィリエイトコンテンツを表示する、といった、合計金額確認画面に当該アフィリエイトコンテンツを表示するための条件が記憶されている。
なお、本明細書の説明では各データベースを、「データベース」と単に表記しているが、データベースでなくても情報を記憶する記憶手段であれば、データファイルなどほかの形式を採っていても良い。
さらに、商品販売サーバ1は、本発明における処理を実行するための作業用の記憶領域を記憶装置を用いて実現している。たとえば後述する仮想ショッピングカートの記憶領域や、注文確定処理が行われた際に、その注文確定処理における割引額、割引した相手の識別情報、割引した相手が入力した情報、割引額を負担する当該アフィリエイトコンテンツの出稿主の識別情報などを記憶する記憶領域、などが適宜、実現される。
また、ユーザ端末3、出稿入力者端末4は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置と、演算装置の処理結果や記憶装置に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置と、ディスプレイなどの表示装置、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置とを有している。たとえばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PHS、PDAなどの可搬型通信端末などを適宜、用いることができる。
次に、本実施形態の商品販売システム(商品販売サーバ)のプロセスの流れについて図2に沿って説明する。
ユーザが利用するユーザ端末3がインターネット3などのネットワークを介して商品販売サーバ1にアクセスすると、商品販売サーバ1は、商品情報画面送信部11により、購入可能な商品を表示する商品情報画面をユーザ端末3に送信し、商品を仮想ショッピングカートに追加しながら、商品購入が可能なサイトを提供する(S101)。ユーザは、商品情報画面の中の「カートに入れる」ボタン等を指定入力することにより、商品情報画面の中から所望の商品を仮想ショッピングカートに入れていく(S102)。この際に、選択した商品の商品識別情報、商品の金額、購入する商品の合計金額などの必要な情報が、当該ユーザの仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶されることで、仮想ショッピングカートに商品が追加されることとなる。なお商品識別情報や金額などの商品に関する情報は、図示しない商品に関する情報を記憶するデータベースや所定のサーバから抽出すればよい。仮想ショッピングカートに追加された購入手続き前の商品は、商品販売サーバ1のカート内容画面生成部12により、当該仮想ショッピングカートの記憶領域を参照することで、ユーザ端末3で確認可能に送信され、カート内容画面として表示される(図3参照)。
その後、カート内容画面の「注文フォーム」のボタン等の入力に応じて(S103)、商品販売サーバ1のユーザ照合部13は、ユーザIDと、パスワードを入力する画面をユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3からユーザID及びパスワードを受信してユーザ情報データベース13に格納されているユーザID及びパスワードと照合し、ユーザが登録会員であることを確認する(S104)。なおユーザが登録会員であるかのための照合処理は、いずれの段階で行われても良い。
そしてユーザが登録会員であることが確認されると、上記で仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶された、選択した商品の商品識別情報、商品の金額、購入する商品の合計金額などの必要な情報に、ユーザIDの情報がさらに対応づけて当該記憶領域に記憶させる。これによって、当該ユーザIDのユーザが、仮想ショッピングカートに追加した商品、商品の金額、購入する商品の合計金額などを特定することができる。
商品販売サーバ1は、ユーザが登録会員であることを確認すると、合計金額確認画面生成部14により、仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶した合計金額の情報を抽出し、商品の合計金額を表示する合計金額確認画面を生成してユーザ端末3に送信する(S106)。
この際、商品販売サーバ1は、当該ユーザの特性情報、および/または、仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶されている商品識別情報の商品あるいは商品のカテゴリーなど仮想ショッピングカートの内容に対応するアフィリエイトコンテンツを表示条件に基づいてコンテンツデータベース16から抽出し(S105)、抽出したアフィリエイトコンテンツが表示される合計金額確認画面(図4参照)を生成してユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3で表示されるアフィリエイトコンテンツの画像データは、割引額と、たとえばメールマガジンの登録、資料請求、アンケート記入等の割引に必要な内容を含む登録画面へのリンクであり、画像またはテキストなどが表示される。
具体的には、合計金額確認画面を生成する際に、ユーザIDに基づく特性情報(年齢、性別、居住地域など)、商品識別情報に基づく商品の属性情報(商品の種類(化粧品、食料品、電化製品など)、対象者となる特性情報など)を抽出する。そしてアフィリエイトコンテンツの表示条件と照合し、対応するアフィリエイトコンテンツをコンテンツデータベース16から抽出する。そして、合計金額確認画面生成部14で生成する合計金額確認画面の所定領域に、抽出したアフィリエイトコンテンツを表示する。
なおアフィリエイトコンテンツとしては、所定のウェブサイトのコンテンツ(アンケートの入力画面、メールマガジンの登録画面、資料請求画面、会員登録画面など任意のコンテンツ)にリンクが張られた画像であることが好ましいが、それに限定されるものではない。
図4の例における合計金額確認画面は、注文商品のお届け先の情報を表示するページで、合わせて仮想ショッピングカートに追加された商品の合計金額が表示される画面であり、この画面に抽出された、メールマガジンの登録、アンケート記入、会員登録、資料請求等を促すことを内容とするアフィリエイトコンテンツが複数表示されている。なお、合計金額確認画面は、商品の合計金額とアフィリエイトコンテンツを表示可能な画面であれば適宜であり、たとえばユーザが個人情報を入力する画面等としてもよい。
ここで、合計金額確認画面生成部14がアフィリエイトコンテンツを抽出する際には、ユーザの特性情報と仮想ショッピングカートの内容等の条件に対応するアフィリエイトコンテンツを全て抽出して表示することも可能であるが、アフィリエイトコンテンツが多いと、画面の視認性が低下する。そこで、S105で抽出したアフィリエイトコンテンツのアフィリエイトコンテンツの割引額を認識し、認識したアフィリエイトコンテンツを割引額の高い順に、設定された所定個数だけ表示する構成としてもよい。割引額の高い順に複数のアフィリエイトコンテンツを抽出、表示する場合、ユーザはより高額の割引を容易に受けることが可能となる。
また、複数のアフィリエイトコンテンツを抽出して表示する際には、合計金額確認画面生成部14が、抽出した複数のアフィリエイトコンテンツを割引額の高い順に並べ替えて配置するように合計金額確認画面を生成すると好適であり、たとえば図4の上側に位置する一段目の左から右へ、二段目の左から右への順番でアフィリエイトコンテンツを並べるようにする。この構成によれば、ユーザはより高額の割引を一層容易に受けることが可能となる。
その後、ユーザ端末3において、合計金額確認画面で表示されているアフィリエイトコンテンツが指定される(たとえば、アフィリエイトコンテンツの画像が入力装置によってクリック等で選択される)と、商品販売サーバ1は、アフィリエイトコンテンツの指定入力を受信する(S107)。この際には、指定されたアフィリエイトコンテンツの識別情報が受信されると良い。ここで受信した、ユーザにより指定されたアフィリエイトコンテンツの識別情報は、ユーザが選択したアフィリエイトコンテンツの情報として、ユーザ情報データベース15や所定の記憶領域に記憶させておく。これによって、合計金額確認画面生成部14が抽出したアフィリエイトコンテンツを表示する際に、抽出したアフィリエイトコンテンツの識別情報と、ユーザ情報データベース15や所定の記憶領域に記憶させた、既にユーザにより指定されたアフィリエイトコンテンツの識別情報と比較することができる。これによって既に指定されたアフィリエイトコンテンツの識別情報の表示が行われなくなる。
そして、当該アフィリエイトコンテンツに対応づけられているURLなどの情報に基づいて、対応するコンテンツ、たとえばメールマガジンの登録画面、資料請求画面、アンケートの回答画面、会員登録画面、などがユーザ端末3に送信される。なおこれらのコンテンツは、商品販売サーバ1のコンテンツデータベース16に記憶されていても良いし、ほかのデータベースであっても良いし、商品販売サーバ1とは別のサーバに記憶されていても良い。
そしてユーザ端末3から、それらのコンテンツへの情報の入力が行われ、当該画面で情報登録を示す所定の操作、たとえば「データ登録」、「送信」などが選択されると、商品販売サーバ1の所定の記憶領域や上記所定のサーバ(上記画面をユーザ端末3に送信したサーバ)の所定の記憶領域において、当該コンテンツにユーザが入力した情報が登録されることとなる。この際には、当該アフィリエイトコンテンツの出稿主の識別情報、ユーザID、登録した情報のほか、割引額などの情報もあわせて記憶されても良い。なお、ここで記憶された情報、特にユーザが入力した情報は、出稿主の識別情報に基づいて、リアルタイムで出稿入力者端末4に送信されても良いし、一日ごと、一週間ごと、一ヶ月ごとといったように、所定のタイミングでバッチ処理でまとめて出稿入力者端末4に送信されても良い。また、出稿入力者端末4において所定の操作を行うことで、出稿入力者端末4から上記記憶領域にアクセスし、ダウンロードによってアフィリエイトコンテンツへ入力された情報を取得できても良い。なお出稿入力者が出稿主の代理をしている場合には、出稿主の利用するコンピュータ端末に対して、上記情報を送信するように構成する。
一方、商品販売サーバ1の合計金額確認画面生成部14は、上記画面における情報登録を示す操作が行われると(所定のサーバで行われる場合にはそのサーバから操作が行われたことを示す情報や入力された情報を受け取ればよい)、指定されたアフィリエイトコンテンツの割引額を仮想ショッピングカートの商品の合計金額から減算し、割引額や減算後の商品の合計金額を仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶させるとともに、減算後の合計金額を表示する合計金額確認画面を生成してユーザ端末3に送信する(S108)。図5の合計金額確認画面のように、複数のアフィリエイトコンテンツを抽出して表示する場合には、そのうちの任意のアフィリエイトコンテンツの指定に応じて、対応する割引額の減算処理を行うようになっており、ユーザには複数のアフィリエイトコンテンツが選択肢として与えられ、たとえばメールマガジンの登録、資料請求、アンケート記入など自分の希望するアフィリエイトコンテンツを選択することができる。
図5の例における合計金額確認画面は、図4の合計金額確認画面の商品の合計金額から「メールマガジンの登録」に伴う割引額が減算された商品の合計金額が表示されている。また、図5の画面では既に指定された「メールマガジンの登録」のアフィリエイトコンテンツは除外して表示されており、本例では、合計金額確認画面生成部14が、既に指定されたアフィリエイトコンテンツを除外して抽出したアフィリエイトコンテンツを表示する合計金額確認画面を生成し、ユーザ端末3に送信するようになっている。この構成によれば、既に指定されたアフィリエイトコンテンツが同一ユーザに再度指定されることを避けることができ、アフィリエイトコンテンツの出稿主が実効性のある販促活動を確実に行うことが可能となる。
なお図5のように、既に指定されたアフィリエイトコンテンツは、上述のように、除外するほか、その選択が行えないように、ボタンを押せなくしたり、あるいはグレーアウトするなどの処理を行っても良い。これは、既に指定されたアフィリエイトコンテンツに対して入力処理等を行うと、その対象となったサーバ(アフィリエイトコンテンツに基づいて情報の入力を受け付けたサーバ)から、入力済の情報を商品販売サーバ1に返し、これを受けて、商品販売サーバ1は、既に指定されたアフィリエイトコンテンツを、除外したり、選択が行えないようにする。このような方法で、一度、指定したアフィリエイトコンテンツについては、再度、指定ができないようにすることができる。
さらに、図5の例では、合計金額確認画面生成部14が、複数のアフィリエイトコンテンツの指定を行うこともできる。すなわち、複数のアフィリエイトコンテンツをユーザが指定することによって、それらに対応する割引額の合計額を商品の合計金額から減算するようになっており、たとえば「メールマガジンの登録」に加えて「会員登録」を行うと、これらを合わせた合計額が商品の合計金額から割り引かれるようになっている。
なお、合計金額確認画面生成部14が、複数のアフィリエイトコンテンツを抽出して合計金額確認画面で表示する場合には、割引額の合計額の設定制限(たとえば本来の合計金額のうちの所定割合(30%など)や所定金額)を記憶保持し、ユーザの特性情報と仮想ショッピングカートの内容に対応する複数のアフィリエイトコンテンツの割引額の合計額が設定制限を超える場合、設定制限以内で割引額の高い順の複数のアフィリエイトコンテンツを抽出して合計金額確認画面を生成する構成とすると好適である。この構成によれば、制限のない割引を避けることができると共に、制限額内の割引で法規制も遵守することができる。
また、割引額を算出する際に、購入した商品の合計金額に対する制限額と、仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶される割引額の合計とを比較し、割引額の合計が制限額を超過しないように処理をしても良い(割引額の合計の上限を制限額とする)。たとえば、あるユーザの商品購入金額が1000円であり、設定制限が購入金額の30%であるとする。この場合、ユーザが500円の割引額のアフィリエイトコンテンツを選択し、たとえば会員登録を行った場合、本来であれば、500円が割り引かれることとなるが、30%が上限の設定制限となっているので、300円しか割り引かれないこととなる。これは、複数のアフィリエイトコンテンツを指定した場合であっても同様に処理することができる。
その後、割引後の合計金額において、注文確定処理が行われると、割引後の合計金額で商品の購入が確定する(S109)。すなわち、仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶されている、ユーザID、購入した商品識別情報、商品の金額、商品の合計金額(割引前の金額)、割引額、実際の合計金額などの情報を上記記憶領域から抽出し、売上や販売を管理するデータベース(図示せず)に情報を移動させることで、売上や販売記録として管理するとともに、上記仮想ショッピングカートから情報を消去させる。
また、注文確定処理が行われると、当該アフィリエイトコンテンツの出稿主に対して、その割引額を請求可能なように、出稿主の識別情報、実際に割り引いた割引額、割引した相手(情報入力をしたユーザのユーザIDなどの識別情報)、割引した相手が入力した情報などを紐づけて所定の記憶領域に記憶させる。そして、所定の請求タイミングで、出稿主識別情報に基づいて、この記憶領域から少なくとも実際の割引額の情報を抽出し、抽出した割引額の合計額を算出し、それを出稿主に対して、郵送、電子メールなどで請求する。なお、実際の割引額の情報を抽出するほか、ほかの情報もあわせて抽出し、出稿入力者端末4に送信しても良い。
一方で、商品販売サーバ1の運営者は、売上や販売管理のデータベースに基づいて、通常どおりの方法で、ユーザが購入した商品の販売者に対しては割引の金額を従来と同様の方法で支払う。また、売上や販売管理のデータベースに基づいて、通常どおりの方法で、ユーザには、割引後の支払金額を請求することとなる。
たとえば、ユーザが1000円の商品を購入し、300円分の割引を受ける場合、商品販売サーバの運営者は、その商品の販売者に対して、1000円分を従来と同様の方法により支払う。一方、ユーザからは700円を受領する。また割引額については、当該ユーザが指定したアフィリエイトコンテンツの出稿主に対して請求し、アフィリエイトコンテンツの出稿主から300円を受領する。なお、この際に商品販売サーバの運営者が所定の手数料を控除しても良い。また商品販売サーバの運営者と商品の販売者とが同一であっても良い。
以上のように構成することによって、出稿主である事業者がアフィリエイトコンテンツにより効果的な販促活動を行うことができるとともに、ユーザが商品を低価格で購入することができ、さらに、商品販売サイトの運営者は低価格でユーザに商品を販売することができる。すなわち、商品の販売者は通常と同様の金額を受領することができ、ユーザは通常よりも安い金額で商品を購入できる。そしてアフィリエイトコンテンツの出稿主は、割引額を負担することで、アフィリエイトコンテンツに対するユーザの情報の入手などができる。
なお、商品販売サーバ1や所定のサーバに記憶された、ユーザがアフィリエイトコンテンツを選択することで入力した情報は、所定のタイミングで出稿入力者端末4に送信される。なお出稿入力者端末4に送信された後は、その情報は削除されても良い。
また、本発明の商品販売サーバ1において、一度、仮想ショッピングカートに入れた商品を削除する場合がある。その場合には、注文確定時における合計金額に基づいて、設定制限を再算出すると良い。
また、本発明では、商品の購入をする際の割引を受けられることから、適当な情報を入力し、割引だけ受けようとする悪質なユーザが発生する可能性もある。そのようなことを防止するためには、請求タイミングで、割引額の情報に基づく割引額の合計額の情報を出稿主に対して送信するのみならず、当該出稿主が負担したユーザID、そのユーザが入力した情報、ユーザごとの割引額を出稿入力者端末4に送信するように構成しても良い。これによって、仮に適当な情報を入力するユーザがいた場合、それを出稿主側で特定することができるので、その悪質なユーザIDを商品販売サーバ1の運営者に通知することで、当該運営者は、そのユーザIDを利用停止、削除などの制裁を行うことができる。
なお本発明においては、仮想ショッピングカートに商品を購入する処理、注文確定をする処理、アフィリエイトコンテンツを指定する処理では、それぞれが同一のセッションIDによるネットワーク接続において、処理が行われることが好ましい。すなわち、商品販売サーバ1とユーザ端末3とが同一のセッションIDによりセッションが確立されている間において、本願発明の上述の割引処理が行われても良い。
この場合、ユーザ端末3との間のセッションIDと、当該ユーザ端末3のユーザのユーザIDとの対応関係を任意の記憶領域に記憶しておく(セッションIDとユーザID、仮想ショッピングカートの記憶領域も対応づけて記憶させておく)。そして、商品販売サーバ1が、当該ユーザIDの利用するユーザ端末3とのセッションで用いるセッションIDを監視しておき、そのセッションIDが消滅した場合には、仮想ショッピングカートの記憶領域から、当該ユーザIDに対する割引額の情報を消去することで実現できる。これによって、「その場限りの割引」を強調することができる。
すなわち、ある商品を仮想ショッピングカートに入れ、アフィリエイトコンテンツを指定して所定の操作を行うことで、割引が適用されたとしても、注文確定処理をせずにそのまま放置し、ネットワーク接続を切断等をすると、当該ユーザのユーザ端末3と商品販売サーバ1との間のセッションIDが消滅する。そうすると、仮想ショッピングカートの記憶領域に記憶した当該セッションIDに対応するユーザIDの割引額の情報を消去する。そのため、次回以降のアクセスにおいて、当該ユーザIDのユーザが、仮想ショッピングカートに入れた商品を購入するとしても、仮想ショッピングカートの記憶領域から割引額の情報が消去されているので、割引が適用されず、当該商品の金額での決済となる。
もちろん、セッションIDが消滅したとしても、仮想ショッピングカートの記憶領域から割引額を消去せずに、その割引額を適用するように構成しても良い。
上述の実施例では、ユーザがユーザ端末3においてアフィリエイトコンテンツを指定し、その指定入力を商品販売サーバ1で受け取った場合、それに対応するコンテンツがユーザ端末3に送られ、そのコンテンツに対応する入力をユーザが行うことで割引額の適用が受けられる。
そして一度指定されたアフィリエイトコンテンツの情報(たとえばアフィリエイトコンテンツを識別するIDなど)は、たとえばユーザ情報データベース15や、そのほか所定の記憶領域にユーザ毎に記憶される。そして合計金額確認画面生成部14がアフィリエイトコンテンツを抽出する際には、ユーザ情報データベース15や、所定の記憶領域に記憶したすでに指定されたアフィリエイトコンテンツの情報(アフィリエイトコンテンツ識別IDなど)と、抽出したアフィリエイトコンテンツの情報(アフィリエイトコンテンツ識別IDなど)とを比較した上で、すでに指定されたアフィリエイトコンテンツを抽出した場合には、そのアフィリエイトコンテンツを表示させず、ほかのアフィリエイトコンテンツ(まだ指定されていないアフィリエイトコンテンツ)を表示させるように構成されている。
しかしこのような構成の場合、アフィリエイトコンテンツを指定したが、注文確定処理を行わずにそのまま放置してネットワーク接続が切断等によりセッションIDが消滅してしまうと、そのアフィリエイトコンテンツは表示されなくなってしまう場合がある。すなわちそのアフィリエイトコンテンツによる割引を受けられなくなってしまう。
そこで本実施例では、以下のような処理を実行する。このプロセスの流れの一例を図6に示す。なおS201乃至S206はS101乃至S106と同様なので説明を省略する。
そしてユーザ端末3において表示された合計金額確認画面を参照したユーザによって、ユーザ端末3からアフィリエイトコンテンツが指定されたことを受け付けると(S207)、それを一時的に商品販売サーバ1の所定の記憶領域に記憶させる(指定されたアフィリエイトコンテンツのアフィリエイトコンテンツ識別IDなどを記憶させる)(S208)。この一時記憶領域は、S205で抽出したアフィリエイトコンテンツを合計金額確認画面生成部14で表示させる際に、すでに指定されたアフィリエイトコンテンツとの比較を行う際のユーザ情報データベース15や所定の記憶領域とは、異なる記憶領域であることが好ましいが、比較対象としなければ同じ記憶領域であっても良い。またユーザがアフィリエイトコンテンツに対応した情報、たとえば会員登録やメールマガジンの登録などの入力を行うと、その情報は、受け付けた商品販売サーバ1の所定の記憶領域や所定のサーバの所定の記憶領域に記憶される。
そして実施例1のS108と同様に、割引後の購入額を表示する合計金額確認画面を生成し、送信する(S209)。
ユーザによる注文確定処理が完了した後(S210)、上記一時的に記憶させた指定したアフィリエイトコンテンツを指定済とする。すなわち、注文確定処理が完了した後、商品販売サーバ1に、一時的に、記憶領域に記憶されていた、アフィリエイトコンテンツ識別IDをユーザ情報データベース15や、そのほかの所定の記憶領域に記憶させる(S211)。これによって、注文確定処理が完了する前にセッションIDが消滅した場合、新たに合計金額確認画面生成部14がアフィリエイトコンテンツを抽出する際に、比較対象となるすでに指定したアフィリエイトコンテンツには、注文確定処理の前に指定されたアフィリエイトコンテンツは含まれないこととなるので(注文確定処理が完了するまでは比較対象となるユーザ情報データベース15や所定の記憶領域には、指定されたアフィリエイトコンテンツは記憶されておらず、注文確定処理によって初めて、比較対象となるユーザ情報データベース15や所定の記憶領域に、今回のセッションで指定されたアフィリエイトコンテンツが記憶される)、次回以降であっても表示の処理が行われることとなる。なお、ユーザ情報データベース15や所定の記憶領域に記憶される前に、商品販売サーバ1で一時的に記憶したアフィリエイトコンテンツ識別IDは、ユーザ情報データベース15や所定の記憶領域に記憶された後、あるいは所定時間経過後に削除されることが好ましい。
また、注文確定処理が完了した後、商品販売サーバ1の所定の記憶領域や所定のサーバの所定の記憶領域に記憶した、アフィリエイトコンテンツに対応した情報、たとえばユーザによる会員登録やメールマガジンの登録などの情報は、送信対象としてフラグが立てられる。なおここで記憶したアフィリエイトコンテンツに対応した情報は、入力したユーザのユーザ識別情報、アフィリエイトコンテンツの識別情報に対応づけられていると良い。
アフィリエイトコンテンツの出稿主が利用する出稿入力者端末4には、送信対象のフラグがある情報が送られる。なお、情報が送られた後、商品販売サーバ1の所定の記憶領域や所定のサーバの所定の記憶領域に記憶した、フラグがあるアフィリエイトコンテンツに対応した情報およびそれに対応づけられた情報は消去しても良い。
なお、商品販売サーバ1の所定の記憶領域や所定のサーバの所定の記憶領域に記憶した、アフィリエイトコンテンツに対応した情報については、セッションが消滅しても記憶しておいても良い。そして、再度、異なるセッションによってユーザが同一のアフィリエイトコンテンツを指定した場合、ユーザ端末3から受信した、当該ユーザのユーザ識別情報とアフィリエイトコンテンツの識別情報に基づいて、上記記憶領域を参照し、情報を抽出することで、再度、ユーザによるアフィリエイトコンテンツに対応する情報への入力処理を省略することも出来る。これによって、ユーザは情報の入力の負担が軽減できる。そして注文確定処理が完了した後に、送信対象としてフラグを立てればよい。
このような処理を行うことで、注文確定処理が完了するまでにセッションIDが消滅した場合であっても、そのときに選択されたアフィリエイトコンテンツは、再度、表示可能となる。
実施例1、実施例2のように、ユーザがアフィリエイトコンテンツに個人情報等の属性情報の登録等を行うことで、当該ユーザが購入する商品の割引を受けられるような場合、アフィリエイトコンテンツでの情報登録の際には、虚偽の情報を登録し、商品の注文の際には正しい情報を登録(あるいは先に入力した情報を修正)することが考えられる。たとえば、アフィリエイトコンテンツでの情報登録の際には、虚偽の氏名、住所、連絡先などを登録し、商品の注文の際には、正しい氏名、住所、連絡先(電話番号や電子メールアドレスなど)などを登録(あるいは修正)するなどである。
これは、自らの個人情報等は登録したくないが割引は受けたい場合に、ユーザがそれを回避するために行う方法の一つである。これによってユーザは自らの個人情報を守ることは出来る。しかし、割引の原資を出している出稿主からすると、正しい情報を得られることを期待して割引の広告を提供しているにもかかわらず、虚偽の情報が収集されてしまうので、出資に見合う効果を得ることが出来ない。そこで、このような場合にも対応することが求められる。
またユーザが上記のような虚偽の情報の登録方法を採ることで、一人のユーザが複数の虚偽の情報を登録し、複数回の割引の適用を受けることも可能となってしまい、出稿主の負担が大きくなってしまう。
そこで本実施例では、ユーザが虚偽の情報を登録しても、出稿主には正しい情報が送られるように構成する場合を説明する。
本実施例の商品販売システムにおける商品販売サーバ1には、さらに虚偽情報判定部17および情報修正処理部18を備える。この実施例における商品販売システムのハードウェア構成及び商品販売システムが用いられるシステムの全体構成を示す構成図を、図7に示す。
虚偽情報判定部17は、ユーザがアフィリエイトコンテンツへ入力した情報に、虚偽の情報があるかを判定する。たとえば、割引後の合計金額において注文確定処理が行われ、割引後の合計金額で商品の購入が確定すると(上述のS109、S210)、商品の注文の際に入力された、当該注文者情報(氏名、住所、連絡先などの当該商品を購入したユーザを特定する情報)と、S107やS207のアフィリエイトコンテンツの指定入力に対応して行われたアフィリエイトコンテンツへ入力された情報(当該入力したユーザの氏名、住所、連絡先などの情報)とが一致するかを判定する。なお、アフィリエイトコンテンツへ入力された情報と比較するのは、商品の注文者情報のほか、商品の配達先の情報など、ユーザが自己の情報として正確な情報を入力していると思われる情報であれば如何なる情報であっても良い。
もし一致していた場合には、そのまま商品の購入処理を終了し、一致していない場合には、後述する情報修正処理部18における処理を実行する。
情報修正処理部18は、虚偽情報判定部17において、虚偽の情報が入力されたことを判定すると、アフィリエイトコンテンツへ入力された情報を、注文者情報として入力された情報で更新する。なお、この更新の際には、アフィリエイトコンテンツへ入力された情報を、購入した商品の配達先の情報で更新することをユーザに通知した上で行うことが好ましい。
次に本実施例における処理の一例を図8のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施例は、実施例1、実施例2のいずれでも用いることが出来るが、図8では実施例1に適用した場合で説明する。なお、S301乃至S309は、S101乃至S109と同様であるので説明を省略する。
S309において、ユーザが購入した商品の注文確定処理が行われると、虚偽情報判定部17は、ユーザがS307のアフィリエイトコンテンツの指定入力に対応して行われたアフィリエイトコンテンツへ入力した情報を抽出する。この情報の抽出は、商品販売サーバ1で上記情報を記憶している記憶領域から抽出しても良いし、アフィリエイトコンテンツの情報を記憶する所定のサーバから抽出しても良い。
また同様に虚偽情報判定部17は、商品の購入確定処理で入力された、当該商品の注文者の情報を抽出する。
そして虚偽情報判定部17は、アフィリエイトコンテンツへ入力した情報と、商品の注文者の情報とを比較し(S310)、これらが一致していない場合には虚偽の情報が入力されていると判定する。
虚偽の情報が入力されていると判定した場合には、情報修正処理部18は、上記抽出した商品の注文者の情報で、アフィリエイトコンテンツへ入力した情報を更新する(S311)。一方、虚偽の情報が入力されていないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。
より具体的に説明する。アフィリエイトコンテンツに入力する情報として氏名、住所、電話番号があり、商品の注文者の情報としても同じ情報を入力する場合とする。ユーザは、アフィリエイトコンテンツに入力する氏名として「山田太郎」、住所として「東京都千代田区○○○町1−1−1」、電話番号として「03−○○○○−○○○○」、電子メールアドレスとして「aaa@aaa.co.jp」といった虚偽の情報を入力し、商品の注文者情報における氏名として「佐藤一郎」、住所として「神奈川県横浜市××区××町1−2−3」、電話番号として「045−××××−××××」、電子メールアドレスとして「satou@bbb.com」を入力したとする。
この場合、虚偽情報判定部17はそれぞれの情報を比較し(S310)、情報が一致していないことから、アフィリエイトコンテンツに虚偽の情報が入力されたと判定する。そして、情報修正処理部18は、アフィリエイトコンテンツにおける氏名「山田太郎」を「佐藤一郎」、住所「東京都千代田区○○○町1−1−1」を「神奈川県横浜市××区××町1−2−3」、電話番号「03−○○○○−○○○○」を「045−××××−××××」、電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」を「satou@bbb.com」で更新する。
このような処理を実行することで、ユーザが仮にアフィリエイトコンテンツへ虚偽の情報を入力しても、正しい情報に更新することが出来るので、出稿主にとってアフィリエイトコンテンツへ出稿することが無駄とはならずに済む。なお、上記のような修正を行うにあたっては、ユーザの当初の意に反した修正を行うことから、情報修正処理部18における修正処理を行う前に、ユーザにメッセージで通知を行う、あるいはユーザから承諾の通知が得られた場合にのみ、修正処理を行うことが好ましい。また、ユーザが承諾しなかった場合には、割引を適用できないので、購入した商品のキャンセル処理を行う、あるいは割引額の追加請求を行うように構成しても良い。
また、本実施例のような虚偽情報の判定処理を行うことはシステム上の負荷も発生する。そこで、さらに、虚偽の情報が入力された疑いが高い場合にのみ、処理を行うようにすることも出来る。
一般的な商品販売システムでは、ユーザによる入力を減らすために、極力、一度入力した情報は再度の入力を促さないことが行われている。そのため、同じような情報を入力する場合には、前に入力された情報をそのまま新たな情報を入力する際の入力欄に反映させ、ユーザは「OK」ボタンを選択すればよいように構成されている。従って、アフィリエイトコンテンツへ入力した情報は、通常は、商品の注文者情報と同一であることから、アフィリエイトコンテンツへ入力した情報、特に氏名、住所、連絡先などの情報が行われた後、商品の注文者情報を入力する際には、同一の情報の入力欄には、アフィリエイトコンテンツへ入力した情報が反映されることとなる。
しかし、虚偽の情報を入力したユーザは、そのまま反映が行われたのでは、自らの手元に購入した商品が届かないこととなる。つまり、虚偽の情報を入力したユーザは、商品の商品の注文者情報に反映された情報の変更処理を行う必要がある。
そこで虚偽情報判定部17は、上記のようにアフィリエイトコンテンツへ入力した情報と、商品の注文者情報との一致の比較を行うほか、商品の注文者情報の入力欄に反映されたアフィリエイトコンテンツへ入力した情報の変更処理が行われたかを監視し、変更処理が行われた場合には、虚偽の情報が登録されたと判定しても良い。
そして虚偽の情報が登録されたと判定した情報については、情報修正処理部18が、変更された注文者情報で、アフィリエイトコンテンツへ入力された情報を更新する。
このように商品の注文者情報の変更の有無を監視することで、商品販売サーバ1の負荷を減らすことが出来る。
なお、虚偽情報判定部17および情報修正処理部18における処理について、上述では、商品の購入確定処理の後であったが、アフィリエイトコンテンツへの情報の入力と、商品の注文者情報が入力された後であれば、如何なるタイミングであっても良く、上記タイミングに限定されるものではない。
また、上述の各実施例において、出稿主は、アフィリエイトコンテンツの出稿期間として1週間、1ヶ月といったように、一定期間を指定するが、その期間内においてさらに、無制限となるのではなく、予算の上限金額が設定されていることが一般的である。たとえば期間1ヶ月、上限10万円の予算で出稿するなどがある。これは、出稿期間は1ヶ月間であるが、10万円の予算(ユーザに対して提供する割引額の合計額)を超過した場合には期間内であっても出稿を停止する処理を商品販売サーバ1の合計金額確認画面生成部14は行うことを意味する。すなわち、合計金額確認画面生成部14が合計金額確認画面で表示するアフィリエイトコンテンツを選択する場合に、出稿期間内であってかつ予算の上限に達していないコンテンツをコンテンツデータベース16から抽出することとなる。なお、出稿期間内であってかつ予算の上限に達していないコンテンツであるか否かは、コンテンツデータベース16において、コンテンツ毎に出稿可能なコンテンツであるかを示すフラグが付されることで判定可能としても良い。
このように、出稿主はアフィリエイトコンテンツを出稿するにあたり、期間および予算を指定するので、出稿期間として指定する期間が短期間にならざるを得ない。なぜならば仮に期間を長期にしても、予算は順次使われていくので、予算が十分にある場合は格別、期間の満了を待たずに予算を費消してしまう可能性が高いからである。
一方、商品販売システムの運営会社としては長期間の出稿を出稿主から確保することが求められている。そこで本実施例においては、期間をあらかじめ所定単位毎に区切り、その所定単位毎の上限予算を設定可能とすることで、長期間の出稿期間を確保することが可能な商品販売システムとする。
本実施例における商品販売システムのハードウェア構成及び商品販売システムが用いられるシステムの全体構成を示す構成図を、図9に示す。なお本実施例における商品販売システムは、上述の各実施例の場合に適用することが出来るが、以下の説明では実施例1に適用した場合を説明する。
また、コンテンツデータベース16には、合計金額確認画面に表示可能なコンテンツであるかを示すフラグがコンテンツ毎に記憶されている。従って、合計金額確認画面生成部14は、合計金額確認画面の生成の際に、このフラグがあるコンテンツを抽出することとなる。
出稿管理部19は、出稿入力者端末4から、コンテンツ毎に出稿条件(出稿期間、予算、区切り期間)の入力を受け付け、それを所定の記憶領域に記憶させる。たとえばコンテンツに対応づけてコンテンツデータベース16に記憶させる。ここで出稿期間とは出稿者と商品販売システムの運営会社とのアフィリエイトコンテンツを出稿する際の契約期間、区切り期間とは契約期間を所定の範囲(たとえば1週間、2週間、1ヶ月など)で区切った期間を指す。なお予算は、契約期間にわたる予算であっても良いし、区切り期間毎の予算であっても良い。前者の場合、契約期間にわたる予算に基づき、区切り期間毎の予算も算出する。この算出にあたっては、全期間に対する予算を区切り期間によって除することによって、各区切り期間毎に平均的に予算を割り当てることができる。また、特定の区切り期間だけ予算を多くする、少なくするといったように調整してもよい。
たとえば出稿期間が1年、予算が120万円、区切り期間が1ヶ月の時、各区切り期間の予算は10万円として算出できる。
なお、区切り期間内にその期間内の予算を消費しきれなかった場合、次の区切り期間に繰り越す、あるいは残りの総予算を、残りの区切り期間で再度、除することで、各区切り期間毎の予算を再度、平均化しても良い。
上述のようにコンテンツデータベース16では、合計金額確認画面に表示するアフィリエイトコンテンツと、抽出対象であるかを示すフラグとを記憶している。
アフィリエイトコンテンツが指定され、それにより割引が発生すると、予算に対する実行額(実行額の情報も予算に対応づけて記憶している)の情報が加算されていき、区切り期間毎の実行額が区切り期間毎の予算以上になった場合、出稿管理部19は、コンテンツデータベース16における当該コンテンツのフラグを抽出対象から抽出非対象に変更する。これによって、当該コンテンツは合計金額確認画面のアフィリエイトコンテンツの抽出対象から除外される。
一方、区切り期間を経過すると、出稿管理部19は、区切り期間毎の実行額を0に戻す。これによって抽出非対象であったコンテンツのフラグを、抽出対象に変更して更新する。これによって、新たな区切り期間が始まると、抽出対象のコンテンツとすることができる。
このような処理を行うことで、長期間の出稿期間の契約であったとしても、予算を早い段階で費消することなく、平均化してコンテンツを出稿することが可能になる。そのため、商品販売システムの運営会社は、長期間の契約を獲得することも出来る。