JP5844445B2 - アバランシ・フォトダイオード - Google Patents

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本発明は、アバランシ・フォトダイオードのデバイス構造に関するものである。
10−Gb/s光通信システム用の高感度な受信デバイスとして、なだれ増倍形フォトダイオード(アバランシ・フォトダイオード、APD)は広範に使用されている。InPをなだれ増倍層(アバランシ層)とするホール注入形が典型的なAPD構造であるが、近年、高速性とアバランシ過剰ノイズ特性の点で、InAlAsをなだれ増倍層に用いた電子注入形APDが注目されている。これは、電子注入形の方が、電子とホール間のイオン化率比がより大きいため、アバランシ過剰雑音が低く、合わせて利得帯域積(GB積)が大きくなるので、ホール注入形APDよりも受信感度に優れることによる。
APDの正常な動作を確保する上で、接合周辺のエッジブレークダウンを抑制するための、いわゆる“ガードリング技術”は必須のものである。ホール注入形は、いわゆる“イオン注入タイプのガードリング構造”が用いられるが、同様の形態のガードリングを電子注入形APDに適用するのは一般的には難しい。
そこで、意図的なガードリングを作らずにエッジブレークダウンを避ける構造がいくつか提案されている。特許文献1はそれらの一つであり、基板側に埋め込みn電極層を配置してアバランシ領域を規定する構成である。この構造は、p形のInGaAs光吸収層を使用可能なため受光感度に優れる。また、特許文献1の構造を修正することで、より安定にエッジ電界を抑制する方法も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
図10は、特許文献2に開示される反転形APD構造である。この構造は、基板側にInGaAsのp形光吸収層33A、InGaAsの光吸収層33Bを配置し、なだれ増倍層36とn形電極バッファ層38Aとの間に、なだれ増倍層36よりも電界を低くした「電子走行層37B」を設けている。APDの内部電界分布を“低(光吸収層(33A、33B))−高(なだれ増倍層36)−低(電子走行層37B)”として、エッジ電界をn形電極バッファ層38Aと電子走行層(37B)に発生させた構造である。電子走行層37BのバンドギャップをInGaAsよりも十分に大きく取る(例えばInPやInAlAs)ことが可能となるため、n形電極バッファ層38A及びn形電極層38Bの形状に依存した電界集中があっても、その部分の電界集中によるブレークダウンに到ることはない。同時に、n形電極バッファ層38Aとなだれ増倍層36の間に電子走行層37Bを挿入して距離を離すことにより、なだれ増倍層36にエッジ電界が及ぶことがなく、エッジブレークダウンを抑えることができる。
特許4234116号 特開2010−147177号公報
しかし、特許文献2の反転形APD構造は、光吸収層(33A、33B)を含む第1メサ101側面のp形光吸収層33A及び低濃度の光吸収層33Bの表面が露出しているので、メサ表面に由来する暗電流を常に低いレベルに抑えることができるとは限らない。これは、化合物半導体の表面に起因するギャップ中準位のため、p形半導体の表面に電子チャネルが形成されてしまうことに関連する。すなわち、熱平衡状態においても一定の電子が表面に誘起される状態となり、電圧が印加された動作状態において、その表面チャネル電子がなだれ増倍層36の表面に沿ってn形電極バッファ層38A側に流れ込むことが、暗電流の発生原因となり得る。
この暗電流の発生を抑えるには、n形電界制御層37A部分の電界変化をp形電界制御層35の電界変化よりも十分小さくする、という手法が考えられる。図11及び図12は、それぞれ、図10のデバイスのバイアス時におけるY3−Y3’断面、Y4−Y4’断面の模式的なバンドダイアグラムである。n形電界制御層37Aが先に空乏化し、p形電界制御層35のp形光吸収層33A側に中性層が残留する状態とすると、図12に示す様に、第1メサ101の側面近傍(Y4−Y4’)のp形光吸収層33Aに電圧が発生しない状態とすることが、原理的には可能である。しかしながら、この様な構造は、電子走行層37Bの電界降下が大きく、動作電圧が高くなることにより電子走行層37Bのエッジブレークダウンが発生するという危険性がある。すなわち、特許文献2に記載の反転形APD構造は、暗電流を低減させようとすると、動作電圧が上昇したり、エッジブレークダウンやエッジトンネル電流が発生しやすい、という課題があった。
そこで、本発明は、メサ表面に由来する、トンネル電流を含む暗電流を低減することができるAPDを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るAPDは、バイアス印加時に前記p形電界制御層の前記包囲部分が空乏化することを防止する空乏化抑制領域を備えることとした。
具体的には、本発明に係るAPDは、半絶縁性基板と、前記半絶縁性基板面上に、p形電極層、p形光吸収層、低不純物濃度の光吸収層、バンドギャップ傾斜層、p形電界制御層、なだれ増倍層、n形電界制御層、及び低不純物濃度の電子走行層の順で積層された第1積層構成からなる第1メサと、積層方向から見て、外周が前記第1メサの外周の内側にあり、前記第1メサの前記電子走行層側の表面上に、n形電極バッファ層、及びn形電極層の順で積層された第2積層構成からなる第2メサと、前記第1メサの前記p形電界制御層より前記第2メサ側にある層の、積層方向から見たときに前記第1メサの外周の内側で前記第2メサの外周を取り囲む包囲部分に形成され、バイアス印加時に前記p形電界制御層の前記包囲部分が空乏化することを防止する空乏化抑制領域と、を備える。
空乏化抑制領域の存在によりp形電界制御層の空乏化は不完全な状態に保たれる。このため、光吸収層は電位降下せず、光吸収層の表面に起因する暗電流を低く抑えることができる。従って、本発明は、メサ表面に由来する暗電流を低減することができるAPDを提供することができる。
本発明に係るAPDの前記空乏化抑制領域は、前記n形電界制御層の前記包囲部分にあるドナーを不活性化して形成されていることを特徴とする。包囲範囲のn形電界制御層のドナーを不活性化することで空乏化抑制領域を形成することができる。
本発明に係るAPDの前記空乏化抑制領域は、前記第1メサから前記電子走行層及び前記n形電界制御層の前記包囲部分を除去した切り欠き部であることを特徴とする。包囲範囲のn形電界制御層を除去することで空乏化抑制領域を形成することができる。
本発明に係るAPDの前記第1メサは、前記包囲部分の内周より外側に前記電子走行層から前記p形光吸収層まで達するp形不純物領域を有することを特徴とする。p形不純物領域は第1メサ側面を全て同電位にすることができる。従って、暗電流をの発生をより低減することができる。
本発明は、メサ表面に由来する暗電流を低減することができるAPDを提供することができる。
本発明に係るAPDを説明する図である。(a)は上面図、(b)は断面図である。 本発明に係るAPDを説明する図である。 本発明に係るAPDを説明するバンドダイアグラムである。 本発明に係るAPDを説明するバンドダイアグラムである。 本発明に係るAPDを説明する図である。 本発明に係るAPDを説明するバンドダイアグラムである。 本発明に係るAPDを説明する図である。 本発明に係るAPDを説明する図である。 本発明に係るAPDを説明する図である。 従来のAPDを説明する図である。 従来のAPDを説明するバンドダイアグラムである。 従来のAPDを説明するバンドダイアグラムである。
以下、具体的に実施形態を示して本発明を詳細に説明するが、本願の発明は以下の記載に限定して解釈されない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、APD301を説明する素子の模式図である。図1(a)は上面図であり、図1(b)は断面図である。なお、本明細書では、半絶縁性基板1に対し、n電極9側を上側及び積層方向として説明する。
APD301は、半絶縁性基板1と、半絶縁性基板1面上に、p形電極層2、p形光吸収層3A、低不純物濃度の光吸収層3B、バンドギャップ傾斜層4、p形電界制御層5、なだれ増倍層6、n形電界制御層7A、及び低不純物濃度の電子走行層7Bの順で積層された第1積層構成からなる第1メサ101と、積層方向から見て、外周が第1メサ101の外周の内側にあり、第1メサ101の電子走行層7B側の表面上に、n形電極バッファ層8A、及びn形電極層8Bの順で積層された第2積層構成からなる第2メサ102と、第1メサ101のp形電界制御層5より第2メサ102側にある層の、積層方向から見たときに第1メサ101の外周の内側で第2メサ102の外周を取り囲む包囲部分14に形成され、バイアス印加時にp形電界制御層5の包囲部分が空乏化することを防止する空乏化抑制領域11と、を備える。さらに、APD301は、n形電極層8Bの上にリング状のn電極9と、第1メサ101と異なる部分のp形電極層2の上にp電極10を備える。APD301は、電子注入形APD素子である。
例えば、半絶縁性基板1はInP、p形電極層2はp−InAlGaAs、p形光吸収層3Aはp形にドーピングしたInGaAs、光吸収層3BはInGaAs、バンドギャップ傾斜層4はバンドギャップを積層方向(上側方向)に徐々に広げたInAlGaAs、p形電界制御層5はp−InAlAs、なだれ増倍層6はInAlAs、n形電界制御層7Aはn−InAlAs、電子走行層7Bは低不純物濃度のInP、n形電極バッファ層8Aは低不純物濃度のInGaAsP、n形電極層8BはInGaAsPである。
APD301の空乏化抑制領域11は、n形電界制御層7Aの包囲部分14にあるドナーをイオン注入等で不活性化して形成されている。
APD301を製作するには、例えば、半絶縁性基板1上に、p形電極層2からn形電極層8Bまで順次MO−VPE法などを用いてエピタキシャルを成長する。メサ構造を形成する前に、包囲部分14で示したリング形状の領域に酸素のイオン注入を行い、n形電界制御層7Aのドナーを一部不活性化させる。n形電界制御層7Aを含むこの部分が空乏化抑制領域11となる。
続いて、エピタキシャル成長させた各層に対してメサ加工を施し、第1メサ101及び第2メサ102を形成する。メサ加工は通常のメサ形のAPDの製作工程と変わらない。例えば、化学エッチングを用いて、上部から順に、n形電極層8Bとn形電極バッファ層8Aから円筒状の第2メサ102を形成する。次に、電子走行層7Bとその下部を順次メサ加工し、円筒状の第1メサ101を形成する。その後、n電極9、及びp電極10を形成し、必要に応じて配線や素子分離などを行う。
図2は、APD301にバイアスを印加した動作状態における、デバイス構造内の空乏化の様子を説明する図である。各層は、電圧印加された動作状態において、破線部12Aで示す部分(p形光吸収層3Aのn形電極層8B側の一部から、光吸収層3B、バンドギャップ傾斜層4、p形電界制御層5、なだれ増倍層6、n形電界制御層7A、電子走行層7B、n形電極バッファ層8Aの半絶縁性基板1側の一部)が空乏化するようにドーピング濃度が調整されている。
n電極9とp電極10との間に十分な電圧を印加したとき、空乏領域12A、活性領域12B及び中性領域13が形成される。空乏領域12Aは電圧の印加にともない空乏化したp形光吸収層3Aの一部分である。活性領域12Bは、n形電極バッファ層8Aのなだれ増倍層6側が一部空乏化した部分で、特にエッジ電界で空乏化が増大する部分である。中性領域13は、空乏化抑制領域11の下部にあり、ホールが残留したp形電界制御層5の一部分である。
図2、図3及び図4を用いて、APD301にバイアスを印加した動作状態における、デバイス構造内の空乏化の様子を説明する。上述のように動作時に、第2メサ102の下部が活性領域となる。すなわち、第2メサ102の下部については、p形光吸収層3Aに生ずる空乏領域12Aからn形電極バッファ層8Aに生ずる活性領域12Bまで空乏化して、光吸収層3Bから、なだれ増倍層6、電子走行層7Bにわたって適正な電界が誘起される。図3は、図2のY1−Y1’断面のバンドダイアグラムである。n形電界制御層7Aのドナー濃度とp形電界制御層5のアクセプタ濃度は同程度に設定しているが、n形電界制御層7Aのドナー濃度の方を大きくしてもかまわない。電子走行層7Bがなだれ増倍層6とn形電極バッファ層8Aの間に挿入されているので、第2メサ102の形状に起因するエッジ電界がなだれ増倍層6に及ぶことを抑制できる。
一方、空乏化抑制領域11に酸素のイオン注入を行い、n形電界制御層7Aのドナーを一部不活性化しているので、当該箇所のn形電界制御層7Aの電界変化は小さく、図4に示す様に、p形電界制御層5の空乏化は不完全な状態に保たれる。このため、光吸収層(3A,3B)の電位降下はなく、光吸収層(3A,3B)の表面に起因する暗電流を低く抑えると同時に、動作電圧を低減できる。
(実施形態2)
図5は、APD302を説明する素子の模式図(断面図)である。APD302と図1及び図2のAPD301との違いは、APD302の空乏化抑制領域11’がn形電界制御層7Aのドナーを一部不活性化して形成されているのではなく、n形電界制御層7Aを、電子走行層7Bと共にリング状にエッチングで取り除いて形成されている点である。すなわち、空乏化抑制領域11’は、第1メサ101から電子走行層7B及びn形電界制御層7Aの包囲部分14を除去した切り欠き部である。
APD302を製作するには、APD301と同様に、半絶縁性基板1上に、p形電極層2からn形電極層8Bまで順次MO−VPE法などを用いてエピタキシャルを成長する。第2メサ102を形成後、リング状の包囲部分14をn形電界制御層7Aまで達するまでエッチングで除去して切り欠きを形成する。この切り欠き部分が空乏化抑制領域11’となる。その後、第1メサ101の形成を行う。電極の形成はAPD301の場合と同様である。
空乏化抑制領域11’のようにp形電界制御層5の上にn形電界制御層7Aが存在しないため、バイアスを印加した状態であっても、空乏化抑制領域11’の下にp形電界制御層5の空乏化が抑制されて中性を保つ領域が残留する。このため、p形電界制御層5の半絶縁性基板1側は、バンドギャップ傾斜層4、光吸収層3B及びp形光吸収層3Aと同電位を保つ状態となる。
このため、APD302は、n形電界制御層7Aの包囲領域14部分の側面表面の電位変化が少なく、光吸収層(3A、3B)表面から見た電子に対して有効なバリアが形成されることになる。この結果、APD302の暗電流を低く保ち、同時に動作電圧の上昇を抑えることができる。
図6は、リング状の包囲部分14をn形電界制御層7Aまで達するまでエッチングで除去した部分のバンドダイアグラムである。n形電界制御層7Aが存在せず、また、なだれ増倍層6が半導体層の最表面となり、その上は低誘電率の層となっているため、p形電界制御層5の半絶縁性基板1側には中性領域が残留しやすい状態となる。
(実施形態3)
図7から図9は、それぞれAPD303からAPD305を説明する素子の模式図(断面図)である。APD(303、304、305)と図5及び図6のAPD302(実施形態2)との違いは、少なくともなだれ増倍層6からp形光吸収層3Aに達するp形不純物領域15を形成している点である。すなわち、第1メサ101は、包囲部分14の内周より外側に電子走行層7Bからp形光吸収層3Aまで達するp形不純物領域15を有する。
APD303を製作するには、APD301と同様に、半絶縁性基板1上に、p形電極層2からn形電極層8Bまで順次MO−VPE法などを用いてエピタキシャルを成長する。次に、Beをリング状にイオン注入(Be濃度は1017〜1019/cmの範囲)し、p形光吸収層3Aまで達するp形不純物領域15を形成する。その後、熱処理でBeイオンを活性化させる。そして、図5のAPD302と同様なメサ加工、電極加工を行う。
図1及び図2のAPD301と図5のAPD302の場合、第2メサ102と第1メサ101の外周との距離にもよるが、なだれ増倍層6の包囲部分14の電位とそれ以下のp電極層(p形電界制御層5、バンドギャップ傾斜層4、光吸収層3B、p形光吸収層3A)の側面電位とは完全に一致していない。このため、第1メサ101の側面にはある程度の電位降下が存在する。
一方、APD303の場合、空乏化抑制領域11’の形成でなだれ増倍層6表面にpn接合端が配置され、第1メサ101側面がp形の中性領域であるp形不純物領域15で覆われているので、第1メサ101側面の電位降下は起こらない。このため、一方、APD303は、p形光吸収層3Aを含む第1メサ101の側面は完全に同電位になる。
従って、APD303は、第1メサ101側面の表面における電子の影響を排除することができ、暗電流を低く保ち、同時に動作電圧の上昇を抑えることができる。
p形不純物領域15の形状は図7以外にも様々なものがある。図8は、包囲部分14が第1メサ101の外周から離れているAPD304を説明する図である。APD304は、リング状のBe注入部分15が第1メサ101の側面と離れている。この構造では、第1メサ101の側面がp形とはなっていないが、第1メサ101の側面の電位降下が生じないことは自明である。
図9は、p形不純物領域15をZnの熱拡散で形成したAPD305を説明する図である。APD305は図7のAPD303と同様にp形不純物領域15がなだれ増倍層6の包囲部分14及び第1メサ101の側面を覆うので、図7のAPD303で説明したように第1メサ101の側面の電位降下は起こらない。
従って、図8のAPD304及び図9のAPD305は、図7のAPD303と同様に第1メサ101側面の表面における電子の影響を排除することができ、暗電流を低く保ち、同時に動作電圧の上昇を抑えることができる。
実施形態1から3において、InAlAsをなだれ増倍層、InGaAsを光吸収層とするAPD(301〜305)の例を述べたが、半導体材料の種類を制限するものではない。APD(301〜305)で説明した構造は、他の半導体材料の組み合わせによるAPD素子においても同様に適用することができる。
1、31:半絶縁性基板
2、32:p形電極層
3A、33A:p形光吸収層
3B、33B:光吸収層
4、34:バンドギャップ傾斜層
5、35:p形電界制御層
6、36:なだれ増倍層
7A、37A:n形電界制御層
7B、37B:電子走行層
8A、38A:n形電極バッファ層
8B、28B、38B:n形電極層
9、39:n電極
10、40:p電極
11、11’:空乏化抑制領域
12A、22B:空乏領域
12B:活性領域
13:ホールが残留した部分
14:包囲部分
15:p形不純物領域
101:第1メサ
102:第2メサ
300、301、302、303、304、305:APD

Claims (2)

  1. 半絶縁性基板と、
    前記半絶縁性基板面上に、p形電極層、p形光吸収層、低不純物濃度の光吸収層、バンドギャップ傾斜層、p形電界制御層、なだれ増倍層、n形電界制御層、及び低不純物濃度の電子走行層の順で積層された第1積層構成からなる第1メサと、
    積層方向から見て、外周が前記第1メサの外周の内側にあり、前記第1メサの前記電子走行層側の表面上に、n形電極バッファ層、及びn形電極層の順で積層された第2積層構成からなる第2メサと、
    を備え、
    積層方向から見たときに前記第1メサの外周の内側で前記第2メサの外周を取り囲む包囲部分のうち、前記n形電界制御層のドナーが不活性化された部分により、バイアス印加時に前記p形電界制御層の前記包囲部分の空乏化を防止することを特徴とするアバランシ・フォトダイオード。
  2. 前記n形電界制御層のドナーが不活性化された部分は、
    バイアス印加時、該部分の電界強度変化を、前記n形電界制御層の前記第2メサ中央の電界変化量より小さくすることを特徴とする請求項1に記載のアバランシ・フォトダイオード。
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