JP5844400B2 - 靴用締結具及びそれを用いた靴 - Google Patents

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Description

本発明は、靴用締結具及びその靴用締結具を用いた靴に関するものである。
従来、靴を履いた際に、靴と足との密着性を高めるために、ベルトタイプの締結具が提案されている(例えば、特許文献1〜9)。
特許文献1〜3は、ベルトを靴本体に接着または縫い付けて固定している。通常、靴本体は厚く丈夫な素材で構成されており、市販の靴に後からベルトを縫い付けることは困難であり、現実的ではない。
また、靴から着脱が可能なベルトとして、特許文献4〜7があるが、これらはいずれもパンプスのようなヒールの高い靴に用いるものである。このようなベルトは、靴底から足の甲にかけてベルトを巻きつけるようにするため、靴底側が汚れやすく、傷みやすいという問題があり、しかも靴底が平らな靴には使用できないため汎用性に劣る。
さらに、靴から着脱が可能なベルトとして、特許文献8、9があるが、これらもベルトを着脱するために、面ファスナーを靴本体に縫い付けている。上述の通り、このような面ファスナーを市販の靴に後付けすることは困難である。
また、ベルトタイプの締結具ではないが、靴紐の孔を利用した締結具が提案されている(例えば、特許文献10)。この提案では、全ての靴紐の孔にバネ付きの金具を固定し、2つ又は3つの引付けプレートを折り畳み又は引き寄せ合い、回転式の金具で固定するというものである。しかしながら、この提案によれば、引付けプレートは常に一定の位置で固定されるため、締め付け強さは常に一定であり、使用者に合わせた締め付け強さを調節することができない。また、この提案のように、小さな回転式の金具で着脱時に開放/固定するのは靴紐の不自由さとあまり差がない。
これらの靴用の締結具に共通するのは、市販の靴の多くが紐靴であり、紐を結んだり解いたりする煩わしさを解消したいという要望に応えようとするものである。
また、靴紐を履いたり脱いだりする際に不自由を感じる人も多く存在する。例えば高齢者や子ども、もしくは手指の巧緻性に何らかの問題を抱えている人にとっては、靴紐の締結動作が困難な場合がある。高齢者においては、前屈みでの締結動作が困難なことが多く、靴紐を緩めて履くことでバランスを崩し転倒する危険が高くなる。また子どもの場合には靴紐を正しく締めずに履くと靴の中で足が動いてしまい、無意識のうちに足趾の変形を来すことや、足趾の機能的な使い方ができなくなって足のアーチバランスを崩し、足の正しい成長を害することにつながることも考えられる。
このような場合、ベルトの付いた靴が好適であるが、市販されているベルトの付いた靴の場合にはデザインも限られ、紐靴に比べ圧倒的に品数が少ない。また履く人の足に合ったベルト付きの靴を専門家に作成してもらうこともできるが、その場合には診断書が必要になることや、靴の作成期間が長く必要となることがあり、また価格的にも高額になる場合がある。特に成長期の子どもにおいて、その都度専門家に依頼することは経済的負担も大きくなり、限られた色やデザインのものを用意し続けなければならないという現状がある。
サイズもデザインも豊富で手頃な価格で用意されている市販の紐靴を利用しながら、紐を結んだり解いたりする煩わしさから解放することで多くの人が不自由なく使用することができれば、このような人たちにとっても金銭的な負担を軽減することができると共に、使用者の足に合った適切な靴を用意することができると考えられる。
特開2013−233398号公報 実用新案登録第3087680号公報 実開平07−18613号公報 特開2013−106921号公報 特開2011−15907号公報 特開2006−102417号公報 実開平05−15810号公報 特開2006−212134号公報 特開2006−68436号公報 特開2003−306号公報
そこで、本願発明は、市販の紐靴に取り付けることができると共に、足と靴とを容易に密着させることができる靴用締結具及びそれを用いた靴を提供することを目的とする。
[適用例1]
本適用例に係る靴用締結具は、
少なくとも1対のベルトと固定部材とを有し、
前記ベルトは、靴紐の孔に固定される第1の固定部と、面ファスナーを備える第1の面
と、を有し、
前記固定部材は、靴紐の孔に固定される第2の固定部と、前記ベルトを通すことができる大きさの長孔と、を有し、
前記面ファスナーは、前記ベルトを前記長孔に通して前記第1の面を折り返したときに、前記第1の面の対向する部分を接合可能とし
前記第1の固定部及び前記第2の固定部は、それぞれ2つの貫通孔を有し、
前記2つの貫通孔は、靴本体に形成された靴紐の孔の間隔に合う所定の間隔を有し、
前記貫通孔と前記靴紐の孔とを通って前記第1の固定部及び前記第2の固定部を前記靴紐の孔に固定する固定具をさらに有し、
前記ベルトは、前記第1の固定部とは反対側の端部に、前記ベルトを切断するための目印が所定間隔で複数形成され、
前記目印は、縫い目によって形成されることを特徴とする
本適用例によれば、靴紐の孔にベルトと固定部材とを靴紐の孔に固定することができるので、市販の紐靴に取り付けることができる。また、本適用例によれば、靴締結具を靴に固定した際に、長孔に通したベルトを折り返して面ファスナーで接合することで靴と足とを容易に密着させることができる。
本適用例によれば、2つの貫通孔を利用して固定具で靴紐の孔に固定することで、ベルトと固定部材の位置決めを容易に行うことができる。
本適用例によれば、ベルトの長さを使用者の足に合わせて容易に調節することができる。
[適用例4]
本適用例に係る靴は、
前記適用例の靴用締結具が靴本体に固定され、
前記ベルトを前記長孔に通すと共に、前記第1の面を内側にして折り返し、前記第1の面の対向する部分を前記面ファスナーで接合可能としたことを特徴とする。
本適用例によれば、ベルトと固定部材とを靴紐の孔に固定することができるので、市販の靴に取り付けることができる。また、本適用例によれば、足を靴に容易に密着させることができる。
本発明に係る靴用締結具によれば、市販の紐靴に取り付けることができると共に、足と靴とを容易に密着させることができる。また、本発明にかかる靴用締結具を用いた靴によれば、市販の紐靴を利用することができると共に、足と靴とを容易に密着させることができる。
実施形態に係る靴用締結具の平面図である。 実施形態に係る靴用締結具の側面図である。 右足用の靴の靴本体の平面図である。 実施形態に係る靴用締結具が固定された右足用の靴の平面図である。 実施形態に係る靴用締結具の使用方法を説明するV−V断面図である。 実施形態に係る靴用締結具のベルトの背面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の一実施の形態に係る靴用締結具は、少なくとも1対のベルトと固定部材とを有し、前記ベルトは、靴紐の孔に固定される第1の固定部と、面ファスナーを備える第1の面と、を有し、前記固定部材は、靴紐の孔に固定される第2の固定部と、前記ベルトを通すことができる大きさの長孔と、を有し、前記面ファスナーは、前記ベルトを前記長孔に通して前記第1の面を折り返したときに、前記第1の面の対向する部分を接合可能とし、前記第1の固定部及び前記第2の固定部は、それぞれ2つの貫通孔を有し、前記2つの貫通孔は、靴本体に形成された靴紐の孔の間隔に合う所定の間隔を有し、前記貫通孔と前記靴紐の孔とを通って前記第1の固定部及び前記第2の固定部を前記靴紐の孔に固定する固定具をさらに有し、前記ベルトは、前記第1の固定部とは反対側の端部に、前記ベルトを切断するための目印が所定間隔で複数形成され、前記目印は、縫い目によって形成されることを特徴とする
1.靴用締結具
図1及び図2を用いて、本実施形態に係る靴用締結具(以下、単に「締結具」という)2について説明する。図1は、実施形態に係る締結具2の平面図であり、図2は、実施形態に係る締結具2の側面図である。
図1及び図2に示すように、締結具2は、少なくとも1対のベルト20と固定部材30とを有する。
[ベルト]
ベルト20は、図示しない靴紐の孔に固定される第1の固定部26と、面ファスナー2
4を備える第1の面22と、を有する。
ベルト20は、比較的軟らかくて丈夫な合成皮革、天然皮革、布などを採用することができる。
面ファスナー24は、ベルト20の長手方向の中心線Sの第1の固定部26側に設けられたフック状に起毛されたフック部240と、中心線Sの先端部28側に設けられたループ状に密集して起毛されたループ部242と、を有する。面ファスナー24は、フック部240にループ部242を押し付けることで接合可能である。したがって、ベルト20で靴を締め付ける際に、ベルト20を第1の面22を内側にして折り返してフック部240とループ部242とが対面する。面ファスナー24は、対向した面の垂直方向における接合強度(剥離強度)が比較的弱く、容易に接合したり、剥がしたりすることができるが、対向した面の水平方向における接合強度(剪断強度)は高く、接合状態を確実に維持することができる。
フック部240は、ループ部242に比べてベルト20の長手方向における幅が短く、その端部は中心線Sよりも第1の固定部26寄りの領域にある。そして、ループ部242は、中心線Sを超えて第1の固定部26寄りの領域まで延在している。したがって、中心線Sを超えて第1の固定部26寄りの位置でベルト20を折り返しても、面ファスナー24の接合する面積を十分に確保することができる。
なお、面ファスナー24は、第1の面22を内側にして折り返したときに対向する面同士が接合する構造であればよく、上記の構成に限定されるものではない。例えば、フックとループ両方が混在して植え込まれているもの、ループの代わりに茸状に起毛されているもの、ループの代わりに鋸歯状のものなどでもよい。
第1の固定部26は、ベルト20の一方の端に形成される。第1の固定部26は、靴紐の孔に固定するための2つの貫通孔260,262を有する。貫通孔260と貫通孔262との間隔は、靴紐の孔の間隔に合うように所定の間隔を有して予め開口している。本発明者の研究の成果によれば、市販されている靴における靴紐の孔の間隔は、靴のサイズが大きくなると靴紐の間隔が大きくなる傾向があるものの、靴のサイズが同程度であればデザインの制約から差はほとんど無いことがわかっている。そのため、貫通孔260,262の間隔が複数種類、例えば、3種類程度のベルト20を用意しておけば足りる。
このように、第1の固定部26が2つの貫通孔260,262を、固定具40で2つの靴紐の孔に固定することで、ベルト20と固定部材30の位置決めを容易に行うことができる。すなわち、2つの貫通孔260,262を有することで、2つの靴紐の孔に固定すれば必ず一定の方向を向くので、靴に対するベルト20の位置決めが容易になる
ベルト20における第1の固定部26とは反対側の端部は、先端部28である。先端部28は、使用者が指でつかみやすいように円弧状である。靴を履く使用者は、先端部28付近をつかんで面ファスナー24を接合したり、剥がしたりする。
[固定部]
固定部材30は、靴紐の孔に固定される第2の固定部36と、ベルト20を通すことができる大きさの長孔32と、を有する。
第2の固定部36は、第1の固定部26と同様の構成を採用することができる。第2の固定部36は、固定部材30の一方の端に形成され、2つの貫通孔360,362を有する。したがって、第2の固定部36は、第1の固定部26と同様に、靴に対する固定部材30の位置決めを容易に行うことができる。なお、第2の固定部36は、これに限らず、用途に応じて1つの貫通孔としてもよいし、3つ以上の貫通孔としてもよい。
固定部材30の他方の端には、長孔32を形成するための環状部材34が支持されている。環状部材34は、外形が略矩形状の金属製のリングとすることができる。
固定部材30は、比較的軟らかくて丈夫な合成皮革、天然皮革、布などを採用することができる。図2に示すように、固定部材30は、環状部材34の一辺を巻き込むように挟み込んで、環状部材34と接する部分以外の対向する面を接着剤で接合している。したがって、環状部材34は、固定部材30に対して回動可能に支持される。
[固定具]
貫通孔260,262,360,362と靴本体に形成された靴紐の孔16,18とを通って第1の固定部26及び第2の固定部36を靴紐の孔16,18に固定する固定具40をさらに有することができる。
固定具40は、ベルト20及び固定部材30を靴紐の孔16,18に確実に固定することができるものであれば、公知の固定手段を適宜採用することができる。本実施の形態においては、貫通孔260,262,360,362と靴紐の孔16,18とを連通させた状態で、この両方の孔を貫通するカシメ構造を採用している。固定具40は、湾曲した頭部を有するカシメ頭(雌部材)42と、カシメ頭42の中に入り込む棒状部分を有するカシメ足(雄部材)44と、を有する。
固定具40による固定方法について、ベルト20を例に説明すると、まず、ベルト20の貫通孔260,262を靴本体の靴紐の孔18に合わせて、両孔が連通するように配置する。次に、カシメ足44を両孔を貫通するように配置し、カシメ足44の棒状部分を受け入れるようにカシメ頭42を乗せ、カシメ用の工具(例えば、手打ち棒かハンドプレス)でカシメ頭42を叩き、カシメ足44の棒状部分がカシメ頭42の内部でつぶれるように広がり、カシメ頭42とカシメ足44が結合する。
固定具40は、両孔を貫通する棒状又は筒状の部材によって水平方向への移動を制限し、第1の固定部26と靴本体とが離れないように固定するものであれば、他の構成、例えば、リベット、ハトメなどを採用してもよい。このように、2つの貫通孔260,262を利用して固定具40で2つの靴紐の孔18に固定することで、ベルト20を靴に容易に位置決めすることができる。また、固定部材30もベルト20と同様に固定することで、ベルト20と固定部材30との相対的な位置決めを容易に行うことができる。
2.靴
図3及び図4を用いて、靴1と締結具2について説明する。図3は、右足用の靴1の靴本体7の平面図である。図4は、実施形態に係る締結具2が固定された右足用の靴1の平面図である。なお、左足用の靴の説明については、右足用の靴1と対称であるので省略する。
図4に示す靴1は、図3に示す図示しない靴底及び甲被4を有する靴本体7に締結具2が固定されている。靴本体7は、一般的な甲被4に開口する甲被開口部10を図示しない靴紐(靴紐を抜き取った状態を示している)で締める構造を有するスニーカーである。
靴本体7は、甲被開口部10の後ろ側に足入れ部3を有する。甲被4は、甲被開口部10の前方に設けられた舌片6を挟んだ両側に、右足の内側に対応する内側縁部12と外側に対応する外側縁部14とを有する。
内側縁部12及び外側縁部14は、舌片6に臨む端部沿って靴紐を通すための靴紐の孔16、18が複数(この例では6個)等間隔に開口して設けられている。靴紐の孔16,18は、甲被4を貫通するように形成されている。一般に、内側縁部12及び外側縁部14における靴紐の孔16,18の周囲は補強用の生地が重ねられており、他の甲被4の部分よりも高い強度を有している。したがって、市販の靴を購入してこの部分に孔を開ける作業は困難であるが、この様にすでに開いている靴紐の孔16,18を利用することは作業の簡便さからも有利である。
図4に示すように、靴1は、一対の締結具2を2組使用して甲被4に固定している。したがって、左足用の靴も考慮すれば、一足について、4対の締結具2を使用することになる。
この例では、つま先側から2番目と3番目の靴紐の孔16,18と、5番目と6番目の靴紐の孔16,18を使って締結具2を靴1に固定している。
固定部材30の第2の固定部36は、カシメを用いた固定具40によって内側縁部12の靴紐の孔16に固定される。
ベルト20の第1の固定部26は、カシメを用いた固定具40によって外側縁部14の靴紐の孔18に固定される。固定具40による固定方法は上述した通りである。
ベルト20を固定部材30の長孔32に通して折り返し、第1の面22の対向する部分を重ね合わせて面ファスナー24で接合している。
固定具40に用いるカシメはペンチ等で取り外すことが可能なため、靴本体7の消耗や靴底の摩耗により靴本体7を買い替えることになっても、ベルト20等を買い替えた靴本体7に再度取り付けることができる。また、固定具40は上述のようにカシメに限定されるものでは無いが、カシメはホームセンターや手芸店で市販されており、このようにベルト20等の付け替えが必要になっても市販のものを代用することができるので好適である。
このようにすることで、靴1は、ベルト20と固定部材30とを靴紐の孔16,18に固定することができるので、市販の靴1に取り付けることができる。市販されている靴1は、紐靴が主流であるが、紐の代わりにベルト20を用いることで紐靴のわずらわしさを解消して、使用者は靴1を容易に着脱することができる。特に前屈みになることや手指の巧緻動作が困難な人であっても専門機関に依頼することなく、最も豊富なデザインやサイズが用意されている市販の紐靴を好みに応じて購入することができるようになる。
特に、成長の速い子供の靴に本実施の形態を採用することで、その都度適切なサイズの靴を提供することが可能になる。さらに本件ベルトは紐靴であれば簡単に着脱できるため、好みの靴のデザインを選択することも可能であり、また別の靴に付け替えて使用することも容易である。
また、本実施の形態によれば、靴と足の密着度を高めるという機能的な面だけでなく、ベルト20等の色を好みで替えることでファッション面でもオリジナリティを持つことができる。
さらに、もし、何かしらの理由によりベルト20から紐靴に戻す場合でも、靴本体7に穴をあけていないので、外見上何も遜色なく紐靴として使用することが可能である。
また、面ファスナー24を採用することにより、靴1を脱いだり履いたりすることが容易になる。ベルト20を固定部材30の長孔32で折り返して先端部28を引っ張ることで、内側縁部12を外側縁部14に近づけるように移動させることができるため、容易に使用者の足に靴1を密着させ、締め付けることができる。特に、2つの靴紐の孔16,18を一対の締結具2で締め付けることができるため、締め付け幅が広く、甲被4による足のホールド性も高い。
3.使用方法
図2及び図5を用いて、図3及び図4で示した靴1に締結具2を使用する方法について説明する。図5は、実施形態に係る締結具2の使用方法を説明するV−V断面図である。
図2に示すように、内側縁部12の靴紐の孔16に固定部材30の貫通孔362を重ね合わせ、内側縁部12の内面側から固定部材30の外面側へ貫通する孔16,362に、固定具40をカシメで固定する。
また、外側縁部14の靴紐の孔18にはベルト20の第1の固定部26が固定具40によって固定部材30と同様に固定される。
図5に示すように、使用者は、ベルト20の先端部28を固定部材30の環状部材34の長孔32に通して第1の固定部26側へ折り返す。ここで、ベルト20の第1の面22は対向する面にフック部240とループ部242があるので、第1の面22を重ね合わせることで面ファスナー24が接合する。
使用者がベルト20の先端部28を第1の固定部26側へ引っ張ることで、内側縁部12と外側縁部14とが引き寄せられ、甲被4が使用者の足により密着することができる。
4.切断する目印
図6は、実施形態に係る締結具2におけるベルト20の背面図である。
ベルト20は、第1の固定部26とは反対側の先端部28に、ベルト20を切断するための目印が所定間隔で複数形成されてい
本実施形態では、目印が縫い目50,52,54となっている。したがって、この縫い目50,52,54に沿って切断すれば、ベルト20の長さを使用者の足に合わせて容易に調節することができる。例えば、図4に示す例によれば、2対の締結具2の内、つま先側の方が足首側の方の締結具2よりも大きく締め付けることができるので、つま先側のベルト20は第1の固定部26を超えて先端部28がはみ出すことがある。そのようなときは、縫い目50,52,54の外側に沿ってベルト20を切断することで、ベルト20を適切な長さに調節することができる。
また、縫い目50,52,54は、ベルト20に面ファスナー24を縫い付けるための縫い目の一部であることができる。このようにすることで、例えば縫い目52の外側に沿ってベルト20を切断しても、縫い目50,52が残っているため、先端部28においてベルト20から面ファスナー24が剥がれることを防止することができる。
以上、本実施形態あるいは変形例について説明したが、本発明はこれら本実施形態ある
いは変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…靴、2…締結具、3…足入れ部、4…甲被、6…舌片、7…靴本体、10…甲被開口部、12…内側縁部、14…外側縁部、16…靴紐の孔、18…靴紐の孔、20…ベルト、22…第1の面、23…第2の面、24…面ファスナー、240…フック部、242…ループ部、26…第1の固定部、260…貫通孔、262…貫通孔、28…先端部、30…固定部材、32…長孔、34…環状部材、36…第2の固定部、360…貫通孔、362…貫通孔、40…固定具、42…カシメ頭、44…カシメ足、50、52、54…縫い目、S…中心線

Claims (2)

  1. 少なくとも1対のベルトと固定部材とを有し、
    前記ベルトは、靴紐の孔に固定される第1の固定部と、面ファスナーを備える第1の面と、を有し、
    前記固定部材は、靴紐の孔に固定される第2の固定部と、前記ベルトを通すことができる大きさの長孔と、を有し、
    前記面ファスナーは、前記ベルトを前記長孔に通して前記第1の面を折り返したときに、前記第1の面の対向する部分を接合可能とし
    前記第1の固定部及び前記第2の固定部は、それぞれ2つの貫通孔を有し、
    前記2つの貫通孔は、靴本体に形成された靴紐の孔の間隔に合う所定の間隔を有し、
    前記貫通孔と前記靴紐の孔とを通って前記第1の固定部及び前記第2の固定部を前記靴紐の孔に固定する固定具をさらに有し、
    前記ベルトは、前記第1の固定部とは反対側の端部に、前記ベルトを切断するための目印が所定間隔で複数形成され、
    前記目印は、縫い目によって形成されることを特徴とする、靴用締結具。
  2. 請求項1の靴用締結具が靴本体に固定され、
    前記ベルトを前記長孔に通すと共に、前記第1の面を内側にして折り返し、前記第1の面の対向する部分を前記面ファスナーで接合可能としたことを特徴とする、靴。
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