JP5843066B2 - 電力伝送システムおよび送電装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電力伝送システムに関し、特に送電装置に設けられた複数の電極と受電装置に設けられた複数の電極との電界結合によって送電装置から受電装置に電力を伝送する、電力伝送システムに関する。
この発明はまた、送電装置に関し、上述の電力伝送システムに適用される、送電装置に関する。
この種の電力電送システムの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、複数の送電電極を備える固定体は電力供給領域に配置され、複数の受電電極を備える可動体は電力被供給領域に配置される。複数の送電電極は、電力供給領域と電力被供給領域との相互の境界面に対する近傍位置に配置される。また、複数の受電電極は、複数の送電電極に非接触で対向するように境界面に対する近傍位置に配置される。また、固定体および可動体はそれぞれ直列共振回路および並列共振回路をさらに備え、固定体の動作周波数は少なくとも直列共振が保持されるように調整される。これによって、高効率での電力供給が実現される。
特開2009−89520号公報
しかし、直列共振が保持されるような動作周波数の調整は送電電極に印加される電圧の上昇を引き起こすため、背景技術では安全性すなわち伝送性能に限界がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、電力の伝送性能を高めることができる、電力伝送システムおよび送電装置を提供することである。
この発明に従う電力伝送システム(100:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、交流電圧に基づいて電界を励起する複数の第1電極(E1, E2)、および複数の第1電極とともに直列共振回路を形成する第1インダクタ(L2)を備える送電装置(10)と、複数の第1電極と電界結合される複数の第2電極(E3, E4)、および複数の第2電極に励起された電界に基づく電力を負荷(36)に供給する供給手段(32, 34)を備える受電装置(30)とによって形成される電力伝送システム(100)であって、送電装置は、交流電圧の周波数を繰り返し変更する変更手段(S33, S47~S51)、変更手段の処理と並行してインピーダンスを測定する測定手段(S35)、測定手段によって測定されたインピーダンスが直列共振回路の共振周波数に向かって既定条件を満足する減少傾向を示す時点の周波数を変更手段によって指定された複数の周波数の中から探索する第1探索手段(S41)、第1探索手段によって探知された周波数を給電時の交流電圧の周波数として設定する第1設定手段(S45)、第1探索手段の探索範囲を変更手段の変更範囲よりも狭い範囲に限定する限定手段(S43)、および給電中に異物の接近が検知されたとき変更手段を再起動する再起動手段(S9, S13)をさらに備える。
好ましくは、既定条件はインピーダンスの大きさが第1閾値を下回るという条件を含む。
好ましくは、既定条件はインピーダンスの減少率が第2閾値を上回るという条件を含む。
さらに好ましくは、変更手段は周波数を高域側から低域側に既定幅ずつ変更する。
好ましくは、送電装置は、第1インダクタの巻き数よりも小さい巻き数を有して第1インダクタと誘導結合される第2インダクタ(L1)、および第2インダクタを導通する電流量を周期的に切り換える切り換え手段(14, 18)をさらに備える。
好ましくは、供給手段は複数の第2電極とともに並列共振回路または直列共振回路を形成する第3インダクタ(L3)を含み、送電装置は、変更手段によって指定された複数の周波数の中から並列共振回路または直列共振回路の共振周波数を探索する処理を測定手段によって測定されたインピーダンスに基づいて実行する第2探索手段(S37)、および第2探索手段によって探知された周波数を交流電圧の周波数として設定する第2設定手段(S39)をさらに備え、第1設定手段は第2設定手段の処理に劣後して代替的に処理を実行する。
さらに好ましくは、供給手段は第3インダクタの巻き数よりも小さい巻き数を有して第3インダクタと誘導結合される第4インダクタ(L4)を含む。
この発明に従う送電装置(10)は、複数の第1電極(E3~E4)に励起された電界に基づく電力を負荷(36)に供給する供給手段(32, 34)を備える受電装置(30)に電力を伝送する送電装置であって、交流電圧に基づいて電界を励起するべく複数の第1電極と電界結合される複数の第2電極(E1, E2)、複数の第2電極とともに直列共振回路を形成するインダクタ(L2)、交流電圧の周波数を繰り返し変更する変更手段(S33, S47~S51)、変更手段の処理と並行してインピーダンスを測定する測定手段(S35)、測定手段によって測定されたインピーダンスが直列共振回路の共振周波数に向かって既定条件を満足する減少傾向を示す時点の周波数を変更手段によって指定された複数の周波数の中から探索する探索手段(S41)、探索手段によって探知された周波数を給電時の交流電圧の周波数として設定する設定手段(S45)、探索手段の探索範囲を変更手段の変更範囲よりも狭い範囲に限定する限定手段(S43)、および給電中に異物の接近が検知されたとき変更手段を再起動する再起動手段(S9, S13)を備える。
この発明によれば、直列共振回路の共振周波数(=直列共振周波数)に向かって既定条件を満足する減少傾向を示す時点の周波数が給電時の交流電圧の周波数として設定される。直列共振周波数に向かって減少傾向を示す周波数(=直列共振周波数と異なる周波数)に設定することで、複数の第1電極に印加される交流電圧が過大となる事態が回避され、これによって安全性が確保される。また、直列共振周波数を基準とすることで、送電装置と受電装置との結合度が低い状態でも給電時の交流電圧の周波数を確実に設定することができる。こうして、電力伝送性能が向上する。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 図1実施例の外観の一例を示す図解図である。 図1実施例の等価回路を示すブロック図である。 周波数に対するインピーダンスの変化の一例を示すグラフである。 周波数に対するインピーダンスの変化の他の一例を示すグラフである。 図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 この発明の他の実施例の構成の一部を示すブロック図である。
図1および図2を参照して、この実施例の電力電送システム100は、送電電極E1およびE2が埋め込まれた上面を有する送電装置10と、受電電極E3およびE4が埋め込まれた下面を有する受電装置30とによって形成される。受電電極E3およびE4が送電電極E1およびE2と対向するように受電装置30の下面を送電装置10の上面に近づけると(図2参照)、受電装置30が送電装置10と電界結合される。これによって、送電装置10の電力が受電装置30に伝送される。
図1に示すように、直流電源12は、端子T1およびT2のいずれか一方と接続されるスイッチSW1の入力端に直流電圧を印加する。端子T1は直接的にインバータ18と接続され、端子T2は抵抗R1を介してインバータ18と接続される。したがって、スイッチSW1が端子T1と接続されるときは直流電圧がインバータ18に供給され、スイッチSW1が端子T2と接続されるときは直流電流がインバータ18に供給される。
インバータ18は、PWM発生回路14から出力されたPWM信号がHレベルを示す期間にオン状態となり、PWM発生回路14から出力されたPWM信号がLレベルを示す期間にオフ状態となる。インバータ18はまた、トランス20を形成しかつ誘導結合されたインダクタL1およびL2のうち、インダクタL1と接続される。
したがって、インバータ18が上述の要領でオン/オフされると、インダクタL1およびL2の各々に交流電圧が誘起される。ただし、インダクタL2の巻き数はインダクタL1の巻き数よりも大きく、インダクタL2に誘起される交流電圧はインダクタL1に誘起された交流電圧よりも高い値を示す。また、インダクタL1およびL2の各々に誘起される交流電圧の周波数および高さはそれぞれ、PMW信号の周波数(=PWM周波数)およびデューティ比に依存する。
インダクタンスL2に誘起された交流電圧は、送電電極E1およびE2に印加される。送電電極E1およびE2と電界結合された受電電極E3およびE4には、印加された交流電圧の周波数に相当する周波数と電界結合度に依存する高さとを有する交流電圧が励起される。
こうして励起された交流電圧は、トランス32を形成しかつ誘導結合されたインダクタL3およびL4を介して整流回路34に供給される。ただし、インダクタL4の巻き数はインダクタL3の巻き数よりも小さく、整流回路34に供給される交流電圧は受電電極E3およびE4に励起された交流電圧よりも低い値を示す。整流回路34は、このような交流電圧を直流電圧に整流し、整流された直流電圧をバッテリ36に供給する。これによって、バッテリ36が充電される。
図1に示す電力伝送システム100の等価回路を図3に示す。図3によれば、インダクタンスLtを有するインダクタおよびキャパシタンスCtを有するキャパシタによって形成された送電側共振回路SR1が送電装置10に設けられ、インダクタンスLrを有するインダクタおよびキャパシタンスCrを有するキャパシタによって形成された受電側共振回路PR1が受電装置30に設けられる。また、2つのキャパシタの間には、結合容量Cmが発生する。
これを踏まえて、送電側共振回路SR1の反共振周波数および共振周波数はそれぞれ数1および数2に従って定義され、受電側共振回路PR1の反共振周波数および共振周波数はそれぞれ数3および数4に従って定義される。
[数1]
Ft_L=1/(2π√(Lt(Ct+Cm)))
Ft_L:送電側共振回路SR1の反共振周波数
[数2]
Ft_H=1/(2π√(Lt(Ct−Cm)))
Ft_H:送電側共振回路SR1の共振周波数
[数3]
Fr_L=1/(2π√(Lr(Cr+Cm)))
Fr_L:受電側共振回路PR1の反共振周波数
[数4]
Fr_H=1/(2π√(Lr(Cr−Cm)))
Fr_H:受電側共振回路PR1の共振周波数
送電装置10と受電装置30との電界結合度が高ければ、インバータ18から眺めたインピーダンスZはPWM周波数に対して図4に示す要領で変化する。これに対して、送電装置10と受電装置30との電界結合度が低ければ、インバータ18から眺めたインピーダンスZはPWM周波数に対して図5に示す要領で変化する。なお、電界結合度が低い状態で送電装置10に異物が接近すると、インピーダンスZは図5に示す一点鎖線に沿って変化する。
電界結合度が高い図4によれば、インピーダンスZは、送電側共振回路SR1の反共振周波数Ft_Lおよび共振周波数Ft_Hにそれぞれ対応して極大値および極小値を示すだけでなく、受電側共振回路PR1の反共振周波数Fr_Lおよび共振周波数Fr_Hにそれぞれ対応して極大値および極小値を示す。これに対して、電界結合度が低い図5によれば、インピーダンスZは、送電側共振回路SR1の反共振周波数Ft_Lおよび共振周波数Ft_Hにそれぞれ対応して極大値および極小値を示すに留まる。
なお、結合容量Cmの大きさは電界結合度に依存するため、送電側共振回路SR1の反共振周波数Ft_Lおよび共振周波数Ft_Hの値は図4および図5の間で相違する。また、この実施例では、インピーダンスZが極小値を示す点を共振点とし、インピーダンスZが極大値を示す点を反共振点としている。
受電装置30に設けられたバッテリ36を充電するために、送電装置10のCPU16は、スイッチSW1の接続先を端子T2に接続し、初期値を示すデューティ比をPWM発生回路14に固定的に設定するとともに、図4〜図5に示す掃引範囲の最大値から最小値まで既定幅ずつ順に低減するPWM周波数をPWM発生回路14に繰り返し設定する。
PWM発生回路14は、設定されたデューディ比およびPWM周波数を有するPWM信号をインバータ18に与える。これによって、デューディ比およびPWM周波数に依存する高さおよび周波数を有する交流電圧が送電電極E1〜E2に印加され、さらにインピーダンスZがインバータ18の入力端の電圧に基づいて測定される。
測定されたインピーダンスZが極大値を示せば、CPU16は、受電側共振回路PR1の反共振周波数Fr_Lが探知されたとみなし、現時点の周波数を給電時のPWM周波数として確定させる。これに対して、測定されたインピーダンスZが閾値THzを下回り、かつ現時点のPWM周波数が想定範囲に属せば、CPU16は、送電側共振回路SR1の共振周波数Ft_Hの周辺の周波数が探知されたとみなし、現時点の周波数を給電時のPWM周波数として確定させる。
つまり、送信装置10と受電装置30との電界結合度が高く、受電側共振回路PR1の共振および送電側共振回路SR1の共振の両方がインピーダンスZの周波数特性に反映されるとき(図4参照)は、受電側共振回路PR1の反共振周波数Fr_Lが給電時のPWM周波数として設定される。
これに対して、送信装置10と受電装置30との電界結合度が低く、受電側共振回路PR1の共振がインピーダンスZの周波数特性に反映されないとき(図5参照)は、送電側直列共振回路SR1の共振周波数Ft_Hの周辺の周波数が給電時のPWM周波数として設定される。さらに、共振周波数Ft_Hの周辺の周波数を設定する処理は、受電側共振回路PR1の反共振周波数Fr_Lを設定する処理に劣後して代替的に実行される。
こうして給電時のPWM周波数が確定すると、CPU16は、スイッチSW1の接続先を端子T1に切り換える。これによって、受電装置30への給電が開始される。
インピーダンスZは、給電が開始された後も繰り返し測定される。送電装置10への異物の接近がインピーダンスZの変化に基づいて検知されると、CPU16は、スイッチSW1の接続先を端子T2に切り換え、上述と同じ要領でPWM周波数を探索する。
上述のように、電界結合度が低い状態で送電装置10に異物が接近すると、インピーダンスZは図5に示す一点鎖線に沿って変化する。この状態では、インピーダンスZが閾値THzを下回る時点の周波数は、想定範囲から外れる。このため、PWM周波数は掃引範囲内で繰り返し更新される。異物が送電装置10から離れることでインピーダンスZの周波数特性が元の状態に復帰すると、インピーダンスZが閾値THzを下回る時点の周波数は想定範囲に収まる。この結果、給電時のPWM周波数は共振周波数Ft_Hの周辺の周波数に設定される。周波数設定が完了すると、スイッチSW1の接続先が端子T1に切り換えられ、給電が再開される。
バッテリ36の満充電がインピーダンスZに基づいて検知されると、CPU16は、スイッチSW1の接続先を端子T2に切り換え、受電装置30への給電を停止するべくPWM発生回路14をオフする。指定時間(=たとえば1分)が経過すると、PWM発生回路14がオンされ、これによって受電装置30への給電が再開される。PWM発生回路14は、オフ状態に移行する前の周波数およびデューティ比を有するPWM信号を発生する。給電が再開されると、CPU16は、受電装置30と送電装置10との結合の有無を判別するために、PWM周波数を掃引してインピーダンスZの周波数特性を測定する。このような給電停止,指定時間の待機,給電再開,インピーダンス測定の一連の処理は、受電装置30と送電装置10の結合が検知される限り、繰り返し実行される。
CPU16は、具体的には、図6〜図9に示すフロー図に従う処理を実行する。なお、このフロー図に対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ16mに記憶される。
図6を参照して、ステップS1ではスイッチSW1を端子T2に接続し、ステップS3では給電時のPWM周波数を確定するべく、給電前処理を実行する。PWM周波数が確定すると、ステップS5でスイッチSW1の接続先を端子T1に戻す。これによって、受電装置30への給電が開始される。
ステップS7では、インバータ18の入力端の電圧に基づいてインピーダンスZを測定する。ステップS9では送電装置10に異物が接近したか否かを測定されたインピーダンスZに基づいて判別し、ステップS11ではバッテリ36が満充電状態になったか否かを測定されたインピーダンスZに基づいて判別する。ステップS9の判別結果がYESであれば、ステップS13でステップS1と同様の処理を実行してからステップS3に戻る。一方、ステップS11の判別結果がYESであれば、ステップS15でステップS1と同様の処理を実行してからステップS17に進む。
ステップS17では受電装置30への給電を停止するべくPWM発生回路14をオフし、ステップS19では指定時間(=たとえば1分)だけ待機する。指定時間が経過するとステップS21に進み、受電装置30への給電を再開するべくPWM発生回路14をオンする。PWM発生回路14は、オフ状態に移行する前の周波数およびデューティ比を有するPWM信号を発生する。
ステップS23では、PWM周波数を掃引してインピーダンスZの周波数特性を測定する。ステップS25では、受電装置30が送電装置10から離脱されたか否かを測定された周波数特性に基づいて判別する。判別結果がNOであればステップS17に戻る一方、判別結果がYESであればステップS3に戻る。
ステップS3の給電前処理は、図8〜図9に示すサブルーチンに従って実行される。まずステップS31でデューティ比を初期値に設定し、ステップS33でPWM周波数を“fmax”(=掃引範囲の最大値)に設定する。PWM発生回路14は、設定されたデューディ比およびPWM周波数を有するPWM信号をインバータ18に与える。
ステップS35ではインバータ18の入力端の電圧に基づいてインピーダンスZを測定し、ステップS37では測定されたインピーダンスZが極大値を示すか否かを判別する。判別結果がYESであれば、受電側共振回路PR1の共振周波数Fr_Lが探知されたとみなし、ステップS39に進む。ステップS39では、現時点の周波数を確定PWM周波数とし、その後に上階層のルーチンに復帰する。
ステップS37の判別結果がNOであれば、ステップS35で測定されたインピーダンスZが閾値THzを下回るか否かをステップS41で判別し、現時点のPWM周波数が想定範囲に属するか否かをステップS43で判別し、現時点のPWM周波数が“fmin”(=掃引範囲の最小値)に相当するか否かをステップS47で判別する。
ステップS41またはS43の判別結果がNOでかつステップS47の判別結果がNOであれば、ステップS49でPWM周波数を既定幅だけ低減し、その後にステップS35に戻る。ステップS41またはS43の判別結果がNOでかつステップS47の判別結果がYESであれば、ステップS51でステップS33と同様の処理を実行し、その後にステップS35に戻る。ステップS41およびS43の判別結果がYESであれば、送電側共振回路SR1の反共振周波数Ft_Hの周辺の周波数が探知されたとみなし、ステップS45に進む。ステップS45では、現時点の周波数を確定PWM周波数とし、その後に上階層のルーチンに復帰する。
以上の説明から分かるように、送電装置10は、トランス20を介して印加される交流電圧に基づいて電界を励起する送電電極E1〜E2を備える。ここで、トランス20および送電電極E1〜E2は送電側共振回路SR1を形成する。一方、受電装置30は、送電電極E1〜E2と電界結合される受電電極E3〜E4と、受電電極E3〜E4に励起された交流電圧をバッテリ36に供給するトランス32および整流回路34とを備える。
これを踏まえて、CPU16は、送電電極E1〜E2に印加される交流電圧の周波数(=PWM周波数)を繰り返し変更し(S33, S47~S51)、これと並列してインピーダンスZを測定する(S35)。CPU16はまた、測定されたインピーダンスZが送電側共振回路SR1の共振周波数Ft_Hに向かって既定条件(既定条件:インピーダンスZの大きさが閾値THzを下回るという条件)を満足する減少傾向を示す時点の周波数を探索し(S41)、探知された周波数を給電時の交流電圧の周波数として設定する(S45)。
共振周波数Ft_Hに向かって減少傾向を示す時点の周波数(=共振周波数Ft_Hと異なる周波数)に設定することで、送電電極E1〜E2に印加される交流電圧が過大となる事態が回避され、これによって安全性が確保される。また、共振周波数Ft_Hを基準とすることで、送電装置10と受電装置30との結合度が低い状態でも給電時の交流電圧の周波数を確実に設定することができる。こうして、電力伝送性能が向上する。
なお、この実施例では、インピーダンスZが閾値THzを下回ることを既定条件として設定するようにしている。しかし、インピーダンスZの減少率が別の閾値を上回ることを既定条件として設定するようにしてもよい。
また、この実施例では、PWM周波数を確定させるために、インピーダンスZを測定するようにしている(ステップS25,S27,S31参照)。しかし、インピーダンスZに代えてインバータ18を導通する電流を測定するようにしてもよい。
さらに、この実施例では、並列接続されたキャパシタおよびインダクタによって受電側共振回路PR1を形成するようにしている。しかし、図10に示すように直列接続されたキャパシタおよびインダクタによって受電側共振回路PR1を形成するようにしてもよい。
10 …送電装置
14 …PWM発生回路
16 …CPU
18 …インバータ
20,32 …トランス
34 …整流回路
E1〜E2 …送電電極
E3〜E4 …受電電極

Claims (8)

  1. 交流電圧に基づいて電界を励起する複数の第1電極、および前記複数の第1電極とともに直列共振回路を形成する第1インダクタを備える送電装置と、前記複数の第1電極と電界結合される複数の第2電極、および前記複数の第2電極に励起された電界に基づく電力を負荷に供給する供給手段を備える受電装置とによって形成される電力伝送システムであって、
    前記送電装置は、
    前記交流電圧の周波数を繰り返し変更する変更手段、
    前記変更手段の処理と並行してインピーダンスを測定する測定手段、
    前記測定手段によって測定されたインピーダンスが前記直列共振回路の共振周波数に向かって既定条件を満足する減少傾向を示す時点の周波数を前記変更手段によって指定された複数の周波数の中から探索する第1探索手段
    前記第1探索手段によって探知された周波数を給電時の前記交流電圧の周波数として設定する第1設定手段
    前記第1探索手段の探索範囲を前記変更手段の変更範囲よりも狭い範囲に限定する限定手段、および
    給電中に異物の接近が検知されたとき前記変更手段を再起動する再起動手段をさらに備える、電力伝送システム。
  2. 前記既定条件は前記インピーダンスの大きさが第1閾値を下回るという条件を含む、請求項1記載の電力伝送システム。
  3. 前記既定条件は前記インピーダンスの減少率が第2閾値を上回るという条件を含む、請求項1記載の電力伝送システム。
  4. 前記変更手段は前記周波数を高域側から低域側に既定幅ずつ変更する、請求項1ないし3のいずれかに記載の電力伝送システム。
  5. 前記送電装置は、前記第1インダクタの巻き数よりも小さい巻き数を有して前記第1インダクタと誘導結合される第2インダクタ、および前記第2インダクタを導通する電流量を周期的に切り換える切り換え手段をさらに備える、請求項1ないしのいずれかに記載の電力伝送システム。
  6. 前記供給手段は前記複数の第2電極とともに並列共振回路または直列共振回路を形成する第3インダクタを含み、
    前記送電装置は、前記変更手段によって指定された複数の周波数の中から前記並列共振回路または前記直列共振回路の共振周波数を探索する処理を前記測定手段によって測定されたインピーダンスに基づいて実行する第2探索手段、および前記第2探索手段によって探知された周波数を前記交流電圧の周波数として設定する第2設定手段をさらに備え、
    前記第1設定手段は前記第2設定手段の処理に劣後して代替的に処理を実行する、請求項1ないしのいずれかに記載の電力伝送システム。
  7. 前記供給手段は前記第3インダクタの巻き数よりも小さい巻き数を有して前記第3インダクタと誘導結合される第4インダクタを含む、請求項記載の電力伝送システム。
  8. 複数の第1電極に励起された電界に基づく電力を負荷に供給する供給手段を備える受電装置に電力を伝送する送電装置であって、
    交流電圧に基づいて前記電界を励起するべく前記複数の第1電極と電界結合される複数の第2電極、
    前記複数の第2電極とともに直列共振回路を形成するインダクタ、
    前記交流電圧の周波数を繰り返し変更する変更手段、
    前記変更手段の処理と並行してインピーダンスを測定する測定手段、
    前記測定手段によって測定されたインピーダンスが前記直列共振回路の共振周波数に向かって既定条件を満足する減少傾向を示す時点の周波数を前記変更手段によって指定された複数の周波数の中から探索する探索手段
    前記探索手段によって探知された周波数を給電時の前記交流電圧の周波数として設定する設定手段
    前記探索手段の探索範囲を前記変更手段の変更範囲よりも狭い範囲に限定する限定手段、および
    給電中に異物の接近が検知されたとき前記変更手段を再起動する再起動手段を備える、送電装置。
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