JP5842681B2 - 燃料タンク構造 - Google Patents

燃料タンク構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5842681B2
JP5842681B2 JP2012054866A JP2012054866A JP5842681B2 JP 5842681 B2 JP5842681 B2 JP 5842681B2 JP 2012054866 A JP2012054866 A JP 2012054866A JP 2012054866 A JP2012054866 A JP 2012054866A JP 5842681 B2 JP5842681 B2 JP 5842681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foreign matter
fuel
fuel tank
collecting filter
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012054866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013189033A (ja
Inventor
千明 片岡
千明 片岡
赤木 正紀
正紀 赤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012054866A priority Critical patent/JP5842681B2/ja
Publication of JP2013189033A publication Critical patent/JP2013189033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5842681B2 publication Critical patent/JP5842681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、燃料を収容する燃料タンクを備えた燃料タンク構造に関する。
下記特許文献1には、燃料タンク本体の上面の給油口から燃料タンク本体の内部に上下方向に延びた給油導入路と、給油導入路の途中に設けられたフィルタ部材と、を備えた燃料タンクが開示されている。
特開2005−153574号公報 特開2007−120962号公報
上記特許文献1では、フィルタ部材に異物が溜まると給油ができなくなるため、フィルタ部材の異物による目詰まりを確認する必要がある。しかし、上記特許文献1では、フィルタ部材に溜まった異物による目詰まりを目視にて確認するため、確認作業が煩雑となる。また、異物の有無を目視にて確認するためには、フィルタ部材を給油導入路の長手方向に配置する必要があることから、燃料タンクの形状や車両への搭載レイアウトの自由度が低くなる。
本発明は上記事実を考慮し、目視でなくても異物捕集フィルタの異物による目詰まりを検出することができる燃料タンク構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る燃料タンク構造は、内部に燃料を収容可能な燃料タンクと、前記燃料タンクの内部に燃料を給油するための導入管と、前記導入管に接続され、燃料の通過を許容すると共に異物を捕集可能な異物捕集フィルタと、前記燃料タンクの内部に前記異物捕集フィルタと近接又は接触するように設けられ、前記異物捕集フィルタに捕集された異物による目詰まりを検出可能な異物検出手段と、前記燃料タンクの内部に配置された静電容量センサと、を有すると共に、前記静電容量センサは、前記異物捕集フィルタと近接又は接触するように配置された前記異物検出手段としての異物検出部と、前記燃料タンクの上下方向に沿って延在され、前記燃料タンク内の燃料の液位を検出する液位検出部と、を有し、前記異物捕集フィルタは、前記異物捕集フィルタを通過する燃料の流動抵抗が、前記異物検出部と近接又は接触した部位において、他の部位より小さくなるように構成されている
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記異物捕集フィルタの目の粗さが、前記異物検出部と近接又は接触した部位において、他の部位より大きく形成されている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記異物検出部で検出された静電容量から燃料濃度を算出する制御装置を備え、前記制御装置は、前記燃料タンクへの燃料の給油時に前記異物検出部で検出された静電容量から給油燃料の燃料濃度を算出し、前記給油時から所定時間経過後に前記異物検出部で検出された静電容量から前記燃料タンク内の燃料の燃料濃度を算出する。
請求項1に記載の発明によれば、燃料タンクの内部に燃料を給油するための導入管に異物捕集フィルタが接続されており、この異物捕集フィルタは燃料の通過を許容すると共に異物を捕集可能とされている。燃料タンクの内部には、異物捕集フィルタと近接又は接触するように異物検出手段が設けられており、この異物検出手段によって、異物捕集フィルタに捕集された異物による目詰まりが検出される。すなわち、異物検出手段によって、異物捕集フィルタに捕集された異物による目詰まりの検出ができるため、異物捕集フィルタの異物による目詰まりを目視にて確認する必要がない。
また、燃料タンクの内部に配置された静電容量センサは、異物捕集フィルタと近接又は接触するように配置された異物検出部と、燃料タンクの上下方向に沿って延在された液位検出部と、を有している。これにより、1つの静電容量センサによって、燃料の液位と異物による目詰まりとを検出することが可能である。
さらに、異物捕集フィルタを通過する燃料の流動抵抗が、異物検出部と近接又は接触した部位において、他の部位より小さいため、異物検出部と近接又は接触する部位では、他の部位より燃料の流量が多くなり、異物検出部付近に異物を積極的に捕集することができる。このため、異物捕集フィルタの異物による目詰まりの検出精度が向上する。また、他の部位では燃料の流動抵抗が大きいため、異物が捕集されにくい。このため、液位検出部での異物の検出を抑制し、液位検出精度を向上することができる。
請求項に記載の発明によれば、異物捕集フィルタの目の粗さが、異物検出部と近接又は接触した部位において、他の部位より大きく形成されている。これにより、異物捕集フィルタの目の粗さが大きい部位では、他の部位より燃料の流量が多くなり、異物検出部付近に異物を積極的に捕集することができる。
請求項に記載の発明によれば、制御装置は、燃料タンクへの燃料の給油時に異物検出部で検出された静電容量から給油燃料の燃料濃度を算出し、給油時から所定時間経過後に異物検出部で検出された静電容量から燃料タンク内の燃料の燃料濃度を算出する。このため、異物検出部で検出される静電容量に基づき、異物捕集フィルタの異物による目詰まりの他、給油時の燃料濃度と、給油時から所定時間経過後の燃料タンク内の燃料濃度を算出することが可能となる。
本発明は上記構成としたので、目視でなくても異物捕集フィルタの異物による目詰まりを検出することができる。
本発明の第1実施形態の燃料タンク構造を給油後の状態で示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造を給油前の状態で示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造に設けられるインレットパイプに接続される異物捕集フィルタを示す側面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造に設けられる静電容量センサを折り曲げ前の状態で示す正面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造におけるブロック図である。 (A)は本発明の第1実施形態の燃料タンク構造の給油時の状態を示す概略構成図であり、(B)は本発明の第1実施形態の燃料タンク構造の給油時から所定時間経過後の状態を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンク構造に用いられる異物捕集フィルタ及び静電容量センサを示す側面図である。 本発明の第3実施形態の燃料タンク構造に用いられる異物捕集フィルタ及び静電容量センサを示す側面図である。
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る燃料タンク構造の第1実施形態について説明する。
図1及び図2には、第1実施形態の燃料タンク構造12が示されている。また、図3には、燃料タンク構造12に用いられる異物捕集フィルタ30が示されている。また、図4には、燃料タンク構造12に用いられる静電容量センサ22が示されている。さらに、図5には、燃料タンク構造12に備えられる液位検出装置40のブロック図の一例が示されている。
図1及び図2に示されるように、この燃料タンク構造12は、内部に燃料FEを収容可能な燃料タンク14を有している。燃料タンク14は、全体として略直方体の箱状に形成されている。燃料タンク14内には、例えば、複数種の燃料(たとえば、ガソリンとアルコール燃料が混合した混合燃料)が収容される。アルコール燃料の場合には、そのアルコール濃度(燃料の総量に占めるアルコールの割合)は、給油される地域や給油所等に応じて異なる場合がある。
燃料タンク14の上壁14Uの略中央には、挿入口16が形成されている。挿入口16からは、燃料タンク14内の燃料を図示しないエンジンに送出するための燃料ポンプユニット(図示省略)等の機器類を挿入することができる。挿入口16は、燃料タンク14の外側から蓋部材18で閉塞される。
挿入口16の周囲では、上壁14Uを下方に凹ませることにより、凹部20が形成されている。この凹部20を形成したことで、挿入口16に装着された蓋部材18は、上壁14Uから上方に突出しない、もしくは突出量が少なくなる構造とされている。相対的に、上壁14Uを、車体の図示しないフロアパネルに接近させ、燃料タンク14の容量を大きく確保することが可能な構造になっている。
燃料タンク14の一方の側壁14Sの上部には、燃料を給油するためのインレットパイプ(導入管)24の下部が接続されており、インレットパイプ24の下端部(先端部)24Aに形成された開口部から燃料が導入されるようになっている。インレットパイプ24の下端部24Aには、開口部を囲むように、袋状の異物捕集フィルタ30の開口である上端部30Aが接続されている。異物捕集フィルタ30は、燃料の通過を許容すると共に異物を捕集可能な構成とされている。
燃料タンク14の内部には、静電容量センサ22が配置されている。静電容量センサ22は、燃料タンク14内の底壁14Lに沿って配置される異物検出手段としてのリファレンス部(異物検出部)42と、燃料タンク14内で上下方向に沿って(図示の例では底壁14Lに対し垂直に)配置される液位検出部44と、を有している。液位検出部44の上端は、燃料タンク14の満タン液位FL(図1参照)よりは高い所定の高さを有している。
図1及び図3等に示されるように、異物捕集フィルタ30は、インレットパイプ24の下端部24Aからリファレンス部42に向かって斜め方向に延びた長形状の袋体とされている。異物捕集フィルタ30は、インレットパイプ24の下端部24Aに取り付けられた状態で、異物捕集フィルタ30の下端となる先端部32の下面が、略水平方向に配置される形状とされている。
本実施形態では、異物捕集フィルタ30の先端部32の下面は、リファレンス部42と近接するように配置されている。このとき、異物捕集フィルタ30の先端部32の下面とリファレンス部42の上面との距離が一定に保持されるように、異物捕集フィルタ30の先端部32が図示しない取付具で燃料タンク14の底壁14Lに固定されている。取付具としては、例えば、異物捕集フィルタ30の先端部32のメッシュに挿通される複数の略U字状の棒状部材などが用いられ、棒状部材の両端部を底壁14Lに固定することで、先端部32の下面とリファレンス部42の上面との距離をほぼ一定に保持することができる。
異物捕集フィルタ30の先端部32とリファレンス部42とは、静電容量に影響を及ぼす範囲であれば、接触している必要はない。すなわち、測定対象である異物捕集フィルタ30の先端部32の下面とリファレンス部42の上面との距離が一定に保持されていれば、近接している構成でもよい。異物捕集フィルタ30の先端部32の下面とリファレンス部42の上面との距離を一定に保つのは、この距離が変わると、静電容量が変わってしまうためである。
なお、本実施形態の構成に代えて、異物捕集フィルタ30の先端部32の下面とリファレンス部42の上面とを接触するように配置してもよい。その際、測定対象となる異物捕集フィルタ30の先端部32の下面とリファレンス部42の上面との距離を一定に保持する必要がある。
異物捕集フィルタ30には、燃料の通過を許容すると共に異物を捕集可能なメッシュ(網目)が形成されており、リファレンス部42と近接する部位である先端部32の目の粗さが、先端部32より長手方向上方側の他の部位である一般部(先端部32以外の部位)34の目の粗さより大きく形成されている。すなわち、異物捕集フィルタ30の一般部34の目の粗さが、先端部32よりも密になっている。言い換えると、異物捕集フィルタ30を通過する燃料の流動抵抗は、リファレンス部42と近接する部位である先端部32において、一般部(他の部位)34より小さく構成されている。これにより、リファレンス部42と近接する先端部32では、一般部34に比べて燃料の流量が多くなり、リファレンス部42付近に異物を積極的に捕集(捕捉)することができる。一般部34では、燃料の流動抵抗が大きいため、異物が捕集されにくい。
異物捕集フィルタ30は、メッシュ(網目)を形成することができるものであれば、材質は限定されず、例えば、樹脂や布等で形成することができる。また、リファレンス部42の上面との距離を一定に保持するために、異物捕集フィルタ30の内部に骨部材を設け、先端部32の下面の変形を抑える構造としてもよい。
図4に示されるように、静電容量センサ22は、樹脂フィルム等の折り曲げ可能な絶縁体によって、全体として長尺状に形成されたベース26を有している。ベース26の表面には2箇所の電極部28がベース26の長手方向の所定位置に配置されている。図示を省略するが、電極部28は、櫛歯状の線状部が交互に配置された一対の電極で構成されている。この電極部28の部位に応じて、1つのベース26上に、リファレンス部42、及び液位検出部44が構成されている。換言すれば、リファレンス部42、及び液位検出部44が一体化されて静電容量センサ22が構成されている。
ベース26には、リファレンス部42と液位検出部44との間に折り曲げ部46が設けられている。折り曲げ部46でベース26を略直角に折り曲げることで、燃料タンク14の底壁14Lに沿って配置されるリファレンス部42と、燃料タンク14の上下方向に沿って配置される液位検出部44と、を備えた略L字状の静電容量センサ22が構成される(図1等参照)。
電極部28は、燃料と接している部分と接していない部分とで、静電容量の値が異なる。また、接触している燃料の種類によっても、静電容量の値が異なる。この静電容量の値の違いを用いて、静電容量センサ22における燃料の接触範囲の広狭である液位に応じた信号や、燃料の種類(燃料濃度)に応じた信号を出力できる。
ここで、リファレンス部42は、燃料タンク14の底壁14Lに沿って配置されているため、燃料タンク14内の燃料量が少なくなっていても、リファレンス部42の全体が燃料に浸漬される可能性が大きい。したがって、リファレンス部42は、接触している燃料の種類に応じて静電容量が異なることを利用し、燃料タンク14内の燃料濃度を検出することが可能である。
また、リファレンス部42は、異物捕集フィルタ30の先端部32に所定量の異物が捕集(捕捉)されると、異物が無い状態と比べて静電容量の値が変化する。静電容量の値がどのように変化するかは、異物の種類によって異なる。一般的には、異物が固形物である場合には、比誘電率が高く、静電容量が大きくなる。本実施形態では、異物捕集フィルタ30の先端部32に所定量の異物が捕集されたとき、異物が無い状態と比べて静電容量の値が変化することを利用して、異物捕集フィルタ30の異物による目詰まりを検出することが可能である。
これに対し、液位検出部44は、燃料タンク14内において、上下方向に沿って配置されている。このため、燃料タンク14内の燃料の液位(燃料量)に応じて、燃料に浸漬される部分の長さが変化し、静電容量も異なった値をとる。これを利用して、燃料タンク14内の燃料量を検知することが可能である。
静電容量センサ22の端部には、端子48が設けられている。端子48は、配線ケーブル54を介して図5に示す制御装置50と電気的に接続されている(図1参照)。リファレンス部42及び液位検出部44からの信号は、制御装置50に送られる。制御装置50では、後述するように、例えば給油前と給油後のリファレンス部42からの信号による静電容量値に基づき、異物捕集フィルタ30の先端部32の異物による目詰まりを検出することができる。
また、給油時のリファレンス部42からの信号による静電容量値に基づき、給油時の燃料の燃料濃度を算出可能であり、さらに、給油時から所定時間経過後(安定状態となるまでの時間経過後)のリファレンス部42からの信号による静電容量値に基づき、給油燃料混合後の燃料濃度を算出可能である。また、制御装置50では、液位検出部44からの信号による静電容量値に基づき、燃料タンク14内の燃料の液位(燃料量)を検出することが可能である。
そして、この混合後燃料濃度と、燃料タンク14内の燃料量とから航続可能距離を算出し、例えば車両のインストルメントパネルに設けられた表示装置52に出力可能である。図1に示されるように、制御装置50は、燃料タンク14の蓋部材18の上部に備えられていてもよいが、車両(燃料タンク14以外の部位)に備えられていてもよい。
次に、本実施形態の燃料タンク構造12の作用について説明する。
まず、静電容量センサ22のリファレンス部42によって異物による目詰まりを検出する方法について説明する。図2に示されるように、燃料タンク14に給油する前の状態において、制御装置50は、リファレンス部42によって検出された静電容量の値C1を記憶している。
なお、リファレンス部42による静電容量の検出は、前回の給油後から今回の給油前までの間の安定した状態で検出されていればよい。
図1に示されるように、インレットパイプ24から燃料タンク14に燃料が給油されたときに、給油燃料中の固形物などの異物が異物捕集フィルタ30の先端部32に捕集(捕捉)され、異物捕集フィルタ30の先端部32に異物による目詰まりが発生しやすい。このため、本実施形態では、燃料タンク14に燃料が給油された後に、リファレンス部42で静電容量の値C2を検出する。
異物捕集フィルタ30の先端部32に異物が捕集(捕捉)されると、異物が無い状態と比べて静電容量の値が変化する。一般的には、異物が固形物である場合には、比誘電率が高く、異物が無い状態と比べて静電容量が大きくなる。本実施形態では、制御装置50は、給油前の静電容量の値C1と給油後の静電容量の値C2とを比較し、C1とC2の差が予め設定された閾値を超えたとき、異物捕集フィルタ30の先端部32に所定量の異物が捕集され、異物による目詰まりが発生すると判定する。
このような燃料タンク構造12では、異物捕集フィルタ30の先端部32と近接するように配置されたリファレンス部42によって、異物捕集フィルタ30に捕集(捕捉)された異物による目詰まりの検出ができる。このため、異物捕集フィルタ30の異物による目詰まりを目視にて確認する必要がない。
また、異物捕集フィルタ30の先端部32と近接するように配置されたリファレンス部42によって、目視によらずに異物捕集フィルタ30に捕集された異物による目詰まりが検出できるため、燃料タンク14の形状や車両への搭載レイアウトの自由度が高くなる。
また、静電容量センサ22は、異物捕集フィルタ30の先端部32と近接するように配置されたリファレンス部42と、燃料タンク14の上下方向に沿って延在された液位検出部44と、を備えているため、1つの静電容量センサ22によって、燃料の液位(燃料量)と異物による目詰まりの2つの項目を検出することが可能である。
また、異物捕集フィルタ30は、先端部32の目の粗さが、一般部(他の部位)34の目の粗さより大きく形成されているため、リファレンス部42と近接する先端部32では、一般部34に比べて燃料の流量が多くなり、リファレンス部42付近に異物を積極的に捕集(捕捉)することができる。このため、異物捕集フィルタ30の異物による目詰まりの検出精度が向上する。また、一般部34では燃料の流動抵抗が大きいため、異物が捕集されにくい。このため、液位検出部44での異物の検出を抑制し、液位(燃料量)の検出精度を向上することができる。
なお、本実施形態では、給油前の静電容量の値C1と給油後の静電容量の値C2とを比較しているが、給油前後に限らず、所定時間毎にリファレンス部42で静電容量の値を検出し、静電容量値の時間変化が所定の閾値を超えたときに、異物捕集フィルタ30の先端部32に所定量の異物が捕集され、異物による目詰まりが発生すると判定してもよい。
次に、燃料タンク14への給油時の燃料の燃料濃度と、給油後所定時間経過後の燃料タンク14内の燃料の燃料濃度を検出する方法について説明する。
図6(A)には、燃料タンク14内への燃料FE−2の給油時の状態が示されている。図6(B)には、燃料FE−2の給油直後から所定時間経過後の燃料タンク14内の状態が示されている。図6(A)に示されるように、燃料タンク14内には、給油直前に燃料FE−1が残存しており、インレットパイプ24から燃料タンク14内に新たに燃料FE−2が給油される。制御装置50では、給油前にリファレンス部42で検出された静電容量の値に基づき、燃料タンク14内に残存している燃料FE−1の燃料濃度が算出されて記憶されている。給油される燃料FE−2は、燃料タンク14内に残存している燃料FE−1と異なる燃料濃度の燃料(アルコール濃度の異なる燃料)であってもよい。
インレットパイプ24から給油される燃料FE−2は、主に流動抵抗の小さい異物捕集フィルタ30の先端部32から燃料タンク14内に流れ込むため、異物捕集フィルタ30の先端部32と近接するリファレンス部42に給油される燃料(給油燃料)FE−2が接触する。このため、燃料FE−2の給油時には、リファレンス部42で検出される静電容量の値から、給油される燃料(給油燃料)FE−2の燃料濃度を算出することができる。
給油される燃料FE−2が、燃料タンク14内に残存している燃料FE−1と異なる燃料濃度の燃料(アルコール濃度の異なる燃料)の場合、燃料タンク14内には、異種燃料が存在する状態となる。図6(B)に示されるように、給油直後から所定時間経過後に、リファレンス部42で静電容量を検出することで、燃料タンク14内の燃料FE−1と燃料FE−2との混合後の燃料濃度を算出することができる。上記「所定時間」は、例えば、給油直後の車両走行開始から10分後など、経験値から燃料タンク14内で2種類の燃料が混ざり合い、安定した状態となるまでの時間が設定されている。
なお、制御装置50は、リファレンス部42からの信号に基づき、異物捕集フィルタ30の先端部32の異物による目詰まりを検出した場合には、燃料濃度(特に燃料FE−1と燃料FE−2との混合後の燃料濃度)の算出を行わないようにしてもよい。異物捕集フィルタ30の先端部32に異物が詰まった場合は、リファレンス部42にて検出される静電容量が変化するため、燃料濃度の誤算出が生じるのを防止するためである。
以上のように、燃料タンク構造12では、静電容量センサ22のリファレンス部42を異物捕集フィルタ30の先端部32に近接(又は接触)するように配置することで、給油燃料の異物が異物捕集フィルタ30の先端部32に所定量捕集(捕獲)された場合に、リファレンス部42にて異物捕集フィルタ30の先端部32の異物による目詰まりを検出することができる。このため、異物捕集フィルタ30の異物の目詰まりにより給油に影響がでることを回避することが可能となる。
また、静電容量センサ22のリファレンス部42を用いて異物を検出するため、インレットパイプ24の開口部付近に専用のセンサを設ける必要がない。
さらに、エタノール混合燃料等を使用する車両において、燃料タンク14内に残留する燃料と異なる濃度の燃料を給油された場合に、1つの静電容量センサ22のリファレンス部42にて出力される信号に基づき、給油時の燃料濃度と、燃料混合後の燃料濃度とを算出することができる。このため、給油時の燃料が燃料タンク14に流入される前に一旦貯留される別室を設け、その別室に給油時の燃料濃度検出用の専用センサを設置する必要がない。
また、燃料タンク14内の燃料混合後の燃料濃度を検出することで、この値と、静電容量センサ22の液位検出部44にて検出された燃料タンク14内の給油後の燃料量とから、制御装置50は、燃料タンク14内の燃料が有する発熱量(換言すれば、エンジンでの燃焼によって得られるエネルギー)を求めることができる。そして、発熱量が得られることから、例えば、この燃料タンク構造12を備えた自動車の航続可能距離を高精度で(実際の航続可能距離に近い数値で)算出することも可能である。航続可能距離の算出には、他の要素、たとえば路面状態や積載重量等を加味してもよい。算出された航続可能距離は、表示装置52等により表示してもよい。
図7には、本発明の第2実施形態の燃料タンク構造72の異物捕集フィルタ74付近の構成が示されている。第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
この実施形態の燃料タンク構造72では、インレットパイプ24の下端部24Aに、燃料の通過を許容すると共に異物を捕集可能な袋状の異物捕集フィルタ74の上端部74Aが接続されている。異物捕集フィルタ74にはメッシュ(網目)が形成されている。異物捕集フィルタ74は、図示を省略するが、異物捕集フィルタ74の下端側の先端部76の目の粗さが、異物捕集フィルタ74の一般部78(先端部76以外の他の部位)の目の粗さよりも大きくなるように形成されている。
異物捕集フィルタ74の先端部76の内部には、メッシュの間から静電容量センサ22のリファレンス部42が挿入されている。すなわち、異物捕集フィルタ74の先端部76の内部にリファレンス部42が配置される構成とされている。静電容量センサ22は、図示しない取付具により燃料タンクの内部に固定されている。
このような燃料タンク構造72では、静電容量センサ22のリファレンス部42を異物捕集フィルタ74の先端部76の内部に挿入することで、給油燃料の異物が異物捕集フィルタ74の先端部76に所定量捕集(捕獲)された場合に、リファレンス部42で検出される静電容量値に基づき、異物捕集フィルタ74の先端部76の異物による目詰まりを検出することができる。
なお、異物捕集フィルタ74の先端部76は、リファレンス部42に直接異物が接触しないように、例えば、メッシュを2重にして、その内部にリファレンス部42を設置するようにしてもよい。
図8には、本発明の第3実施形態の燃料タンク構造82の異物捕集フィルタ84付近の構成が示されている。第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
この実施形態の燃料タンク構造82では、インレットパイプ24の下端部24Aに、燃料の通過を許容すると共に異物を捕集可能な袋状の異物捕集フィルタ84の上端部84Aが接続されている。異物捕集フィルタ84にはメッシュ(網目)が形成されている。異物捕集フィルタ84は、図示を省略するが、異物捕集フィルタ84の下端側の先端部86の目の粗さが、異物捕集フィルタ84の一般部88(先端部86以外の他の部位)の目の粗さよりも大きくなるように形成されている。
異物捕集フィルタ84の内部には、静電容量センサ22が配置されており、静電容量センサ22のリファレンス部42が異物捕集フィルタ84の先端部86に位置している。静電容量センサ22は、図示しない取付具により燃料タンクの内部に固定されている。
このような燃料タンク構造82では、静電容量センサ22を異物捕集フィルタ84の内部に配置し、リファレンス部42を異物捕集フィルタ84の先端部86に配置することで、給油燃料の異物が異物捕集フィルタ84の先端部86に所定量捕集(捕獲)された場合に、リファレンス部42で検出された静電容量値に基づき、異物捕集フィルタ84の先端部86の異物による目詰まりを検出することができる。
なお、異物捕集フィルタ84は、静電容量センサ22に直接異物が接触しないように、例えば、メッシュを2重にして、その内部に静電容量センサ22を設置するようにしてもよい。
本発明の異物捕集フィルタとしては、メッシュが形成された袋状のフィルタを用いた例を挙げたが、給油燃料の異物を捕集できれば、袋状のフィルタに限定されない。例えば、異物捕集フィルタとして、樹脂等で形成された枠体の内側にフィルタが張り渡された構造や、インレットパイプに連結される筒状体の複数の開口にフィルタ部を設けた構造としてもよい。
本発明の異物検出手段としては、異物捕集フィルタに捕集された異物の有無や量による静電容量の違いを利用した静電容量センサのリファレンス部(異物検出部)を用いた例を挙げたが、異物検出手段としては、異物捕集フィルタの異物による目詰まりを検出できれば、静電容量センサのリファレンス部(異物検出部)に限定されない。例えば、異物捕集フィルタに捕集された異物の接触状態を検出する接触センサ(圧力センサ)などを用いて異物捕集フィルタの異物による目詰まりを検出してもよい。
12 燃料タンク構造
14 燃料タンク
22 静電容量センサ
24 インレットパイプ(導入管)
30 異物捕集フィルタ
32 先端部(異物検出部と近接した部位)
34 一般部(他の部位)
42 リファレンス部(異物検出手段、異物検出部)
44 液位検出部
72 燃料タンク構造
74 異物捕集フィルタ
76 先端部(異物検出部と近接した部位)
78 一般部(他の部位)
82 燃料タンク構造
84 異物捕集フィルタ
86 先端部(異物検出部と近接した部位)
88 一般部(他の部位)

Claims (3)

  1. 内部に燃料を収容可能な燃料タンクと、
    前記燃料タンクの内部に燃料を給油するための導入管と、
    前記導入管に接続され、燃料の通過を許容すると共に異物を捕集可能な異物捕集フィルタと、
    前記燃料タンクの内部に前記異物捕集フィルタと近接又は接触するように設けられ、前記異物捕集フィルタに捕集された異物による目詰まりを検出可能な異物検出手段と、
    前記燃料タンクの内部に配置された静電容量センサと、
    を有すると共に、
    前記静電容量センサは、
    前記異物捕集フィルタと近接又は接触するように配置された前記異物検出手段としての異物検出部と、
    前記燃料タンクの上下方向に沿って延在され、前記燃料タンク内の燃料の液位を検出する液位検出部と、
    を有し、
    前記異物捕集フィルタは、前記異物捕集フィルタを通過する燃料の流動抵抗が、前記異物検出部と近接又は接触した部位において、他の部位より小さくなるように構成されている燃料タンク構造。
  2. 前記異物捕集フィルタの目の粗さが、前記異物検出部と近接又は接触した部位において、他の部位より大きく形成されている請求項1に記載の燃料タンク構造。
  3. 前記異物検出部で検出された静電容量から燃料濃度を算出する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記燃料タンクへの燃料の給油時に前記異物検出部で検出された静電容量から給油燃料の燃料濃度を算出し、前記給油時から所定時間経過後に前記異物検出部で検出された静電容量から前記燃料タンク内の燃料の燃料濃度を算出する請求項1又は請求項2に記載の燃料タンク構造。
JP2012054866A 2012-03-12 2012-03-12 燃料タンク構造 Active JP5842681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012054866A JP5842681B2 (ja) 2012-03-12 2012-03-12 燃料タンク構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012054866A JP5842681B2 (ja) 2012-03-12 2012-03-12 燃料タンク構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013189033A JP2013189033A (ja) 2013-09-26
JP5842681B2 true JP5842681B2 (ja) 2016-01-13

Family

ID=49389795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012054866A Active JP5842681B2 (ja) 2012-03-12 2012-03-12 燃料タンク構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5842681B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08267709A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Riso Kagaku Corp 印刷画像後処理装置
JP2005153574A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Honda Motor Co Ltd 燃料タンク
JP2005221494A (ja) * 2004-01-06 2005-08-18 Ngk Spark Plug Co Ltd 液状態検出素子および液状態検出センサ
JP4296992B2 (ja) * 2004-06-09 2009-07-15 パナソニック株式会社 液位液質センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013189033A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4479116A (en) Capacitive type fuel level and impurity indicator
US20140352428A1 (en) Liquid property detecting device
CN101476916A (zh) 燃油箱容积、油位与油泵输出电阻相互关系的检测方法
CN105637080A (zh) 具有柔性壁的容器
KR101648617B1 (ko) 압축 가스 시스템을 위한 응축수 배출기
JP5842681B2 (ja) 燃料タンク構造
JP6008589B2 (ja) 給油装置
US20150346136A1 (en) Liquid sensor
JP5742675B2 (ja) 燃料タンク構造
JP5678944B2 (ja) 燃料タンク構造
JP5741399B2 (ja) 燃料タンク構造
CN102713536A (zh) 液体状态检测传感器
JP2011094549A (ja) 建設機械の燃料性状検出装置
JP5910587B2 (ja) 建設機械の燃料性状検出装置
JP2014145745A (ja) 燃料タンク構造
JP5737160B2 (ja) 燃料タンク構造
JP2014145665A (ja) 燃料タンク構造
US20130263666A1 (en) Measuring device for determining and/or monitoring at least one process variable
JP5708439B2 (ja) 燃料タンク構造及びタンク内燃料物理量検出方法
JP5786768B2 (ja) 燃料タンク構造
JP2014145630A (ja) 燃料タンク構造
JP6424023B2 (ja) 燃料供給装置
JP2014115263A (ja) 燃料タンク構造
JP2014113991A (ja) 燃料タンク構造
JP5888218B2 (ja) 燃料タンク構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5842681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151