JP5842460B2 - 図面作成プログラム,装置および処理方法 - Google Patents

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本発明は,例えばCAD(Computer Aided Design)システムにおいて,対象物の3次元モデルから2次元図面を作成する図面化処理に関する。
製造業分野においては,設計段階では,CADシステムを用いて対象物の3次元モデルが作成され利用されるため,下流工程である製造段階に対し,対象物の3次元データが提供される場合も多くなっている。しかし,設計部門から製造部門へ渡される情報は,依然として,2次元図面であることがほとんどであり,設計部門において,CADシステムで3次元モデルが作成された後,その3次元モデルを投影して2次元図面が作成されている。
図21は,対象物の3次元モデルの表示例を示す図である。
図21(A)は,視線位置が前方右上の場合の3次元モデルの表示例,図21(B)は,視線位置が後方左下の場合の3次元モデルの表示例である。図21に示す3次元モデルの立体形状を平面に投影処理することにより,その2次元形状を表す2次元図面が生成される。
図22は,正投影法の第三角法により対象物を投影する6面図の例を示す図である。
例えば,「正投影法」の第三角法による投影処理では,図22に示すような6面図(正面図,平面図,下面図,左側面図,右側面図,背面図)が生成される。図22に示すように,6面図の各面図上では,対象物を構成する全稜線,すなわち外側に現れる稜線である外形線(実線)と他の要素に隠れる稜線である隠線(破線)の全てが表現される。
しかし,6面図の各面図に全ての隠線が表示されていると,かえって対象物の立体形状が認識しづらくなるという問題がある。
そのため,従来から,図面化処理により作成された面図から作業者が手操作で不要な隠線を削除したり,必要な隠線を追加したりする編集作業を行っている。
また,3次元データから2次元図面を作成する際に,ユーザが対象物のモデル上に境界面を設定し,その境界面から一方側にある隠線のみを表示することによって,2次元図面に表示される隠線数を減らす処理装置が知られている。
特開2003−187263号公報
上述のように,従来では,対象物の立体形状を認識する上で適した量の隠線を投影する2次元図面を得るために,作業者の手操作による編集作業が必要であり,その作業負荷が大きいという問題があった。
また,対象物の3次元モデル全体を考慮して投影する隠線数を減らした2次元図面を自動的に作成する処理手法は実現されていなかった。
本発明は,対象物の3次元モデルから2次元図面を作成する際に,隠線数を減らして図面データを自動的に作成する処理手法を提供することを目的とする。
本発明の一態様として開示する図面作成プログラムは,コンピュータに,1)対象物の3次元モデルを表す3次元データをもとに,前記対象物の外形に表れる稜線である外形線のみを投影する面図を,少なくとも3方向について作成する処理と,2)前記対象物の複数の面図を前記コンピュータが備える面図記憶部に格納する処理と,3)前記対象物を構成する各稜線について,前記面図記憶部に格納されている複数の面図各々において該稜線を投影している面図数を計算し,該面図数が1以下であるかを判定する処理と,4)前記複数の面図において前記稜線を投影している面図数が1以下であると判定された場合に,前記複数の面図の1つの面図に前記稜線を投影する隠線を作成する処理とを,実行させるためのものである。
開示する図面作成プログラムによれば,コンピュータに,対象物の3次元モデルから2次元図面を作成させる際に,投影する隠線数を減らした2次元図面を作成する処理を実行させることができる。よって,作業者は,従来に比べて隠線が簡素に表現された投影図面をもとに,対象物の立体形状をより容易に認識することができる。
一実施例における図面作成装置の構成例を示す図である。 全隠線を表現する3面図の例および必要な隠線を表現する3面図の例を示す図である。 図面作成装置の処理の流れの概要を示す図である。 外形線投影部により作成された,対象物の外形線のみを投影する3面図の例を示す図である。 対象物の3次元モデルをある方向から表示する例を示す図である。 図5に示す3次元モデルの外形線を投影した3面図の例を示す図である。 対象物の3次元モデルを別の方向から表示する例を示す図である。 図7に示す3次元モデルの外形線を投影した3面図の例を示す図である。 対象物の3次元モデルを2つの方向からそれぞれ表示する例を示す図である。 対象物の外形線を投影した3面図の例を示す図である。 ステップS2の隠線の投影処理のより詳細な処理の流れを示す図である。 隠線投影対象テーブルの構成例を示す図である。 ステップS21の処理のより詳細な処理フローを示す図である。 隠線投影判定部14の判定を説明するための図である。 ステップS22の処理のより詳細な処理フローを示す図である。 優先順位付けがされた隠線投影対象テーブルの例を示す図である。 ステップS23の処理のより詳細な処理フローを示す図である。 貫通孔Cの稜線C2を投影した3面図の例を示す図である。 隠線の追加が反映された隠線投影対象テーブルの例を示す図である。 図面作成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 対象物の3次元モデルの表示例を示す図である。 正投影法の第三角法により対象物を投影する6面図の例を示す図である。
以下,本発明の一態様として開示する図面作成装置について説明する。
図1は,一実施例における図面作成装置10の構成例を示す図である。
図面作成装置10は,対象物の3次元モデルを示す3次元データをもとに,対象物の形状を2次元平面に投影した投影図を作成する装置であって,投影図作成の際に,対象物の形状の認識に必要な隠線のみを投影する面図を作成することができる。なお,図面作成装置10は,独立した1つの装置またはCADシステム1の一部として実施される。
開示する図面作成装置10は,実施例において,正投影法の第三角法による6面図のうちの3面図(正面図,平面図,右側面図)を作成する。日本工業規格(JIS)によれば,対象物の図示のために6方向の投影図が定義されているが,一般的に,3方向の投影図によって対象物の形状を認識できることが多いからである。
まず,図面作成装置10が図面作成の際に行う,隠線投影の判定について説明する。
図2は,全隠線を表現する3面図の例および必要な隠線を表現する3面図の例を示す図である。
図2(A)は,従来の3面図(正面図,平面図,右側面図)であり,図21に示す対象物の外形線および全ての隠線を投影する3面図の例を示す。
図2(B)は,所望される3面図(正面図,平面図,右側面図)であり,対象物の外形線および形状認識に必要な隠線のみを投影した3面図の例を示す。図2(B)の3面図では,対象物の水平方向に設けられた貫通孔の稜線は,正面図にのみ投影した隠線で表現され,垂直方向に設けられた貫通孔の稜線は,右側面図にのみ投影した隠線で表現されている。しかし,3面図全体を参照することにより,これらの貫通孔を含めて対象物の立体形状を十分に認識することができる。また,図2(A)の3面図のように,対象物の4つの貫通孔の稜線を投影する隠線が全て表現されると,図上で隠線が混み合い,却って立体形状の把握が難しくなる。
以上の比較からも分かるように,人間は,対象物を投影する複数の面図に表現されている外形線や隠線などを参照することによって,3面図で完全に表現されない形状であっても認識することができる。そのため,他の面図に外形として表れている稜線や点などによって認識できるような隠線全てを面図上に表示する必要がない。
そこで,図面作成装置10は,対象物の3次元モデルを投影する3面図を作成する場合に,対象物の形状を表す隠線のうち,他の面図に表現されている形状を参照してもその形状が特定できないような隠線のみを「必要な隠線」として3面図の1つに表現する。
図面作成装置10は,対象物の3次元データから投影図面を作成する際に必要な隠線のみを表示する面図を作成するという機能を実現するため,データ取得部11,外形線投影部12,面図記憶部13,隠線投影判定部14,隠線投影部15を備える。
データ取得部11は,対象物の3次元モデルを表す3次元データを取得する。3次元データは,例えばCADシステム1が有する既知のソリッドモデリング機能などにより出力される情報である。
外形線投影部12は,データ取得部11が取得した3次元データをもとに,対象物の外形に表れる稜線である外形線のみを投影する面図を少なくとも3方向について作成する。外形線投影部12は,予め設定された投影法における3方向ないし6方向の複数の投影図を作成することができる。さらに,外形線投影部12は,ユーザ操作によって指定された投影法および投影方向に応じて作成する面図を設定することができる。
面図記憶部13は,外形線投影部12によって作成された複数の面図を記憶する。
隠線投影判定部14は,対象物を構成する各稜線について,面図記憶部13に格納されている複数の面図各々においてその稜線を既に投影している面図の存在数を計算し,存在数が1以下である稜線を投影対象と判定する。
隠線投影部15は,隠線投影判定部14において投影対象と判定された稜線を投影した隠線を複数の面図の1つに追加する。
図3は,図面作成装置10の処理の流れの概要を示す図である。
図3に示すステップS1の処理が開始される前に,図面作成装置10のデータ取得部11は,図21に示す対象物の3次元モデルを表す3次元データを取得しているものとする。また,外形線投影部12は,正投影法の第三角法の6面図のうち正面図,平面図,右側面図の3面図を作成することが設定されている。
ステップS1: 外形線投影部12は,データ取得部11が取得した対象物の3次元データを用いて3次元モデルの投影処理を行い,対象物の外形線を全て投影した正面図,平面図,右側面図を作成する。なお,外形線投影部12が行う3次元モデルの投影図の作成処理は,既知の処理手法であり,詳細な説明を省略する。
さらに,外形線投影部12は,作成した各面図を面図記憶部13に格納する。
図4は,外形線投影部12により作成された,対象物の外形線のみを投影する3面図の例を示す図である。
ステップS2: 隠線投影判定部14は,対象物を構成する要素を1つずつ取り出して着目要素とし,面図記憶部13に記憶されている各面図において,着目要素を構成する各稜線を投影処理し,面図上の投影位置にその稜線が既に投影済み(表現済み)であるかを調べる。さらに,隠線投影判定部14は,着目する稜線が投影済みである面図の存在数を計算し,存在数が1以下であれば,その稜線を投影対象と判定する。
隠線投影部15は,隠線投影判定部14により投影対象と判定された隠線を,3面図の1つの面図に投影して隠線として表現する。
ここで,隠線投影判定部14の判定処理を,図5ないし図10を用いてより詳細に説明する。
図5は,対象物の3次元モデルをある方向から表示する例を示す図である。図6は,図5に示す3次元モデルの外形線を投影した3面図の例を示す図である。
図5に表示する対象物の面分Aを着目要素とし,その稜線をA1,A2,A3とする。図6に示す正面図では,稜線A1,A2,A3の投影位置は,他の要素に隠れるため外形線として表現されない。一方,図6に示す平面図では,稜線A1は投影されて点で表現される。稜線A2は投影され外形線a2で表現され,稜線A3も投影されるが,その外形線a3は,外形線a2と重なって表現される。また,図6に示す右側面図上では,稜線A1,A2,A3はそれぞれ投影されて外形線a1,a2,a3で表現される。
図7は,対象物の3次元モデルを別の方向から表示する例を示す図である。図8は,図7に示す3次元モデルの外形線を投影した3面図の例を示す図である。
図7に表示する対象物の面分Bを着目要素とし,その稜線をB1,B2,B3とする。図6の場合と同様に,図8に示す正面図上では,稜線B1,B2,B3の投影位置は他の要素により隠れるために外形線として表現されない。一方,図8に示す平面図上では,稜線B1は投影されて点で表現される。稜線B2は投影され外形線b2で表現され,稜線B3も投影されるが,その外形線b3は,外形線b2と重なって表現される。また,図8に示す右側面図上では,稜線B1,B2,B3はそれぞれ投影されて外形線b1,b2,b3で表現される。
図9は,対象物の3次元モデルを2つの方向からそれぞれ表示する例を示す図である。図10は,対象物の外形線を投影した3面図の例を示す図である。
図9に表示する対象物の貫通孔Cを着目要素とし,両端の開口部をなす稜線をそれぞれC1,C3とし,円筒をなす稜線をC2とする。図9(A)および図9(B)に示すように,貫通孔Cの稜線C2は,外形に形状が表われない稜線である。
図10に示す正面図および右側面図では,稜線C1,C3は投影されるが,その外形線c1,c3は,他の要素の稜線を示す外形線と重なって表現される。稜線C2は,その投影位置が他の要素により隠されて表現されない。図10に示す平面図では,稜線C1は投影されて外形線c1で表現される。稜線C2,C3は投影されるが,その外形線c2,c3は稜線C1の外形線c1と重なって表示される。
したがって,上述の各着目要素の稜線の投影状態を,以下のように表すことができる。
稜線A1の投影状態
=「正面図:“隠”,平面図:“点”,右側面図:“(a1)”」,
稜線A2の投影状態
=「正面図:“隠”,平面図:“a2”,右側面図:“(a2)”」,
稜線A3の投影状態
=「正面図:“隠”,平面図:“(a3)”,右側面図:“a3”」
稜線B1の投影状態
=「正面図:“隠”,平面図:“点”,右側面図:“(b1)”」,
稜線B2の投影状態
=「正面図:“隠”,平面図:“b2”,右側面図:“(b2)”」,
稜線B3の投影状態
=「正面図:“隠”,平面図:“(b3)”,右側面図:“b3”」
稜線C1の投影状態
=「正面図:“(c1)”,平面図:“c1”,右側面図:“(c1)」”,
稜線C2の投影状態
=「正面図:“隠”,平面図:“(c1,c3)”,右側面図:“隠”」,
稜線C3の投影状態
=「正面図:“(c3)”,平面図:“(c3)”,右側面図:“(c3)”」。
ここで,“隠”は,その稜線の面図上の投影位置が他の要素により隠れ,外形線または点として表現されないことを意味する。“点”は,その稜線が面図上の投影位置に点として表現されることを意味する。“a2”は,その稜線a2が面図上の投影位置に外形線として表現されることを意味する。“(a1)”は,その稜線が面図上の投影位置に表現されるが,着目要素の他の稜線(括弧内に示された稜線a1)も表現されることにより重複して表現されることを意味する。
上述のとおり,貫通孔Cの稜線C2の投影状態は,平面図にのみ表現されている。しかし,図9(A)および(B)に示すように,貫通孔Cの稜線C2の垂直方向の長さが3面図に表現されていないため,図10に示す3面図からは,貫通孔Cの深さもしくは貫通状態であるかを認識することができない。
一方で,図5ないし図8に示す例のように,2つ以上の面図において,稜線が投影されて線または点として表現されている場合には,3面図全体を参照することにより,その形状を認識することができることが分かる。
したがって,対象物の稜線は,3面図の全てにおいて投影されて外形線,隠線または点として表現される必要はないが,2以上の面図において表現されている必要があることが分かる。
そこで,隠線投影判定部14は,対象物を構成する稜線が,投影済み(表現済み)である面図の存在数が1以下である場合に,その稜線を投影する必要がある「投影対象」と判定している。
図11は,ステップS2の隠線の投影処理のより詳細な処理の流れを示す図である。
ステップS21: 隠線投影判定部14は,隠線投影対象テーブル2を作成し,対象物を構成する要素(面分)およびその稜線を全て抽出して隠線投影対象テーブル2に登録する。
図12は,隠線投影対象テーブルの構成例を示す図である。
隠線投影対象テーブル2は,対象物を構成する要素(面分)の識別情報を示す「管理要素ID」,要素(面分)を構成する稜線の識別情報を示す「稜線ID」,該稜線の各面図における投影状態および判定結果を示す「判定」,該稜線が投影済みである図面の数を示す「存在数」のデータ項目を有する。
図12に示す隠線投影対象テーブル2において,「管理要素ID」の“A”は,対象物の面分Aを表し,「稜線ID」の“A1,A2,A3”は,面分Aを構成する3稜線A1,A2,A3を表す。
「判定」の区分された各面図(正面図,平面図,右側面図)には,各面図における該稜線の上述する投影状態(“隠,点,a1,(a1)”などの値),および該稜線が投影済みであるかの判定結果(○,×)が設定される。判定結果の“○”は投影済み(表現済み)を示し,“×”は未投影(未表現)を示す。
図13は,ステップS21の処理のより詳細な処理フローを示す図である。
隠線投影判定部14は,対象物の3次元データをもとに,隠線投影対象テーブル2に登録されている各稜線について,loop1の処理を繰り返す。loop1の処理において,隠線投影判定部14は,各面図について,loop2の処理(ステップS211〜S213)を繰り返す。
ステップS211: 隠線投影判定部14は,隠線投影対象テーブル2から,管理要素IDをもとに1つの管理要素(面分)を取り出して着目要素とし,着目要素を面図へ投影する位置(XY座標)を計算する。
ステップS212: 隠線投影判定部14は,着目要素の各稜線の面図上の投影位置と,面図に投影済みの要素の投影位置とを比較し,着目要素の稜線の投影位置に投影済みの要素が存在するかを判定する。
図14は,隠線投影判定部14の判定を説明するための図である。
図14は,着目要素の稜線Aが,ある面図上に投影される場合の隠線aの位置と,同一面図上に投影済稜線x1〜x6の位置と関係をX座標について表している。ここで,稜線aのY座標と投影済稜線x1〜x6のY座標とが同一であるとする。図14に示すように,稜線aの位置は,投影済稜線x3の位置と完全に重なるが,投影済み稜線x1,x6の位置とは重ならず,投影済稜線x2,x4,x5の位置とは一部が重なる状態である。
隠線投影判定部14は,稜線aと完全に重なる位置に投影されている要素(ここでは,投影済稜線x3)が既に存在している場合には,稜線aを「投影済み(○)」と判定する。その他の場合,すなわち稜線aと完全に重なる位置に投影されている要素が存在していない場合には,隠線投影判定部14は,稜線aを「未投影(×)」と判定する。
ステップS213: 隠線投影判定部14は,稜線の投影状態および判定結果を隠線投影対象テーブル2の「判定」の該当する項目に設定する。
隠線投影判定部14は,所定の回数分の処理を繰り返した後,ステップS22の処理へ進む。
ステップS22: 隠線投影判定部14は,隠線投影対象テーブル2に登録された各稜線の優先順位付けを行う。
図15は,ステップS22の処理のより詳細な処理フローを示す図である。
ステップS221: 隠線投影判定部14は,隠線投影対象テーブル2に登録された稜線のレコードごとに,「判定」の値をもとに,面図上の稜線の投影位置に既に線または点が投影(表現)されている図面の合計数を計算して「存在数」に記録する。隠線投影判定部14は,図12に示す隠線投影対象テーブル2の場合に,「判定」の値が“投影済み(○)”である面図の合計数を計算する。例えば,面分Aの稜線A1の「存在数」は“2”となり,面分Cの稜線C1の「存在数」は“3”となり,貫通孔Cの稜線C2の「存在数」は“1”となる。
ステップS222: 隠線投影判定部14は,計算した存在数をもとに,隠線投影対象テーブル2の各稜線のレコードを昇順でソートする。
図16は,優先順位付けがされた隠線投影対象テーブル2の例を示す図である。ステップS22の処理後に,隠線投影対象テーブル2の稜線のレコードが,存在数が小さい順に並び替えられていることを示す。
ステップS23: 隠線投影部15は,優先順位付けされた隠線投影対象テーブル2の稜線を先頭から順に「存在数」が1以下のものについて1つ取り出して投影処理し,面図記憶部13に記憶されている3面図の1つにその稜線を投影して隠線で表現する。
図17は,ステップS23の処理のより詳細な処理フローを示す図である。
隠線投影部15は,隠線投影対象テーブル2に登録されている各稜線について,loop3の処理を繰り返す。loop3の処理において,隠線投影部15は,各面図についてloop4(ステップS231〜S234)の処理を繰り返す。ここで,右側面図,平面図,正面図の順で処理が行われるとする。
ステップS231: 隠線投影部15は,隠線投影対象テーブル2の先頭から未処理の稜線を1つ取り出し,「存在数」が1以下であるかを判定する。存在数が1以下であれば(ステップS231のY),ステップS232の処理へ進み,存在数が1以下でなければ(ステップS231のN),次の稜線についてloop3の処理を行う。
ステップS232: 隠線投影部15は,処理対象の面図において,稜線が投影済みであるかを判定する。稜線が投影済みでなければ(ステップS232のN),ステップS233の処理へ進み,稜線が投影済みであれば(ステップS232のY),次の面図についてloop4の処理を行う。
ステップS233: 隠線投影部15は,取り出した稜線を投影処理し,処理対象の面図の投影位置に隠線を追加する。
図18は,貫通孔Cの稜線C2を投影した3面図の例を示す図である。
図18に示す右側面図に,稜線C2を投影する隠線c2が表現されている。正面図,平面図,および右側面図の隠線投影部15により追加された隠線c2により,貫通孔Cは,対象物の垂直方向に貫通する形状であることが認識できる。
ステップS234: 隠線投影部15は,隠線投影対象テーブル2に,作成した隠線の投影状態を反映させる。
図19は,隠線の追加が反映された隠線投影対象テーブル2の例を示す図である。
隠線投影対象テーブル2の「判定」に設定された“●”は,更新による投影済み(表現済み)を示す。
隠線投影部15は,隠線投影対象テーブル2の稜線C2のレコードについて,「判定」の「右側面図」の値を“未投影(×)”から“更新による投影済み(●)”へ更新する。
さらに,隠線投影部15は,稜線C2のレコードについて,「存在数」の値を“1”から“2”へ更新する。更新された設定により,稜線が面図上に投影(表現)されていることが分かる。
対象物の他の貫通孔を構成する稜線についても,隠線投影判定部14は,上述の処理と同様に「存在数」が1以下であると判定する。そして,隠線投影部15が,3面図のいずれかに対して,その稜線を投影した隠線を追加し,隠線投影対象テーブル2の該当する「判定」の項目の設定値を“更新による投影済み(●)”へ更新し,「存在数」を1つ加算する。
したがって,隠線投影部15による処理によって,隠線投影対象テーブル2の「存在数」が2以上となった対象物の稜線は,ステップS231の処理の判定条件を満たさなくなる。そのため,以降のloop4処理の繰り返しにおいて,他の面図に対して隠線が追加されず,3面図中には形状認識に必要な隠線のみが投影されることになる。
以上の実施例では,図面作成装置10の外形線投影部12が正面図,平面図,右側面図の3面図を作成する場合について説明したが,図面作成装置10の外形線投影部12は,作業者の指定にもとづいて作成する3面図を設定することができる。隠線投影判定部14は,設定にもとづいて隠線投影対象テーブル2の「判定」の各面図に対応する項目を設定したテーブルを作成する。
図20は,図面作成装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図面作成装置10は,図20に示すコンピュータ100として実施することができる。コンピュータ100は,例えば,演算装置(CPU:Central Processing Unit)101,メモリ102,入力装置103,出力装置104,外部記憶装置105,ネットワーク接続装置106,媒体駆動装置107などを備え,これらの各装置がバス108に接続された構成である。
CPU101は,コンピュータ100の全体を制御する。メモリ102は,プログラムの実行やデータ更新などの処理において,外部記憶装置105や可搬型のデータ記憶媒体に記憶されているプログラムやデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)などである。メモリ102は,CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラム,アプリケーションプログラム,CPU101による処理に必要な各種データの少なくとも一部が一時的に格納される。
入力装置103は,例えばキーボード,マウス,タッチパネルなどである。出力装置104は,例えばディスプレイなどである。外部記憶装置105は,例えばハードディスク装置などである。外部記憶装置105には,プログラムやデータが格納される。
ネットワーク接続装置106は,インターネットなどのネットワークに接続し,外部の情報処理装置とプログラムやデータの送受信を行う。
媒体駆動装置107は,可搬型の記憶媒体に記憶されたプログラムやデータを読み出す。可搬型の記憶媒体は,例えば,FD(フレキシブルディスク),CD−ROM,DVD,光磁気ディスクなどの媒体である。
コンピュータ100のCPU101は,メモリ102に読み出したプログラムやデータを用いて,図面作成装置10の上述した実施例に示す処理を含む各種処理を実行する。
すなわち,図面作成装置10のデータ取得部11,外形線投影部12,隠線投影判定部14,隠線投影部15などは,プログラムで構成することができ,これらのプログラムがメモリ102にロードされてCPU101で実行されることにより,図面作成装置10の処理部が有する各機能が実現される。また,面図記憶部13などは外部記憶装置105に対応する。
なお,図面作成装置10の各処理および機能を実現するプログラムおよびデータは,必ずしも外部記憶装置105に記憶されている必要はなく,可搬型の記憶媒体に記憶されているプログラムおよびデータが,媒体駆動装置107によって読み取られ,メモリ102に格納されるようにしてもよい。さらに,ネットワーク接続装置106が,公衆回線,インターネット,LAN,WANなどのネットワークを介して他のコンピュータなどに記憶された上述のプログラムおよびデータを取得するようにしてもよい。
以上,本発明の一態様として開示した図面作成装置10の一実施形態について説明したが,本発明は上述する実施形態に限定されず,本発明の要旨を逸脱しない範囲において,各種の改良および変更を行ってもよいことは当然である。
開示する図面作成装置10によれば,従来,対象物の3次元モデルから投影して作成された投影図に対して手作業により追加または削除していた隠線の編集作業をなくし,必要な隠線のみを自動的に追加することができる。
よって,図面作成装置10は,隠線の編集作業による作業負担を軽減し,図面作成の作業工数を削減することができるという効果を奏する。
1 CADシステム
10 図面作成装置
11 データ取得部
12 外形線投影部
13 面図記憶部
14 隠線投影判定部
15 隠線投影部
2 隠線投影対象テーブル

Claims (5)

  1. 対象物の3次元モデルから複数の投影図面を作成する図面作成プログラムであって,
    コンピュータに,
    対象物の3次元モデルを表す3次元データをもとに,前記対象物の外形に表れる稜線である外形線のみを投影する面図を,少なくとも3方向について作成する処理と,
    前記対象物の複数の面図を前記コンピュータが備える面図記憶部に格納する処理と,
    前記対象物を構成する各稜線について,前記面図記憶部に格納されている複数の面図各々において該稜線を投影している面図数を計算し,該面図数が1以下であるかを判定する処理と,
    前記複数の面図において前記稜線を投影している面図数が1以下であると判定された場合に,前記複数の面図の1つの面図に前記稜線を投影する隠線を作成する処理とを,実行させる
    ための図面作成プログラム。
  2. 前記コンピュータに,
    受け付けた投影方法若しくは投影方向,又は投影方法及び投影方向の指定に応じて前記投影図面として作成する面図を設定する処理を,実行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の図面作成プログラム。
  3. 対象物の3次元モデルから複数の投影図面を作成する図面作成装置であって,
    対象物の3次元モデルを表す3次元データを取得するデータ取得部と,
    前記3次元データをもとに,前記対象物の外形に表れる稜線である外形線のみを投影する面図を,少なくとも3方向について作成する外形線投影部と,
    前記対象物の複数の面図を記憶する面図記憶部と,
    前記対象物を構成する各稜線について,前記面図記憶部に格納されている複数の面図各々において該稜線を投影している面図数を計算し,該面図数が1以下であるかを判定する隠線投影判定部と,
    前記複数の面図において前記稜線を投影している面図数が1以下であると判定された場合に,前記複数の面図の1つの面図に前記稜線を投影する隠線を作成する隠線投影部とを,備える
    ことを特徴とする図面作成装置。
  4. 対象物の3次元モデルから複数の投影図面を作成する図面作成処理方法であって,
    コンピュータが,
    対象物の3次元モデルを表す3次元データをもとに,前記対象物の外形に表れる稜線である外形線のみを投影する面図を,少なくとも3方向について作成し,
    前記対象物の複数の面図を前記コンピュータが備える面図記憶部に格納し,
    前記対象物を構成する各稜線について,前記面図記憶部に格納されている複数の面図各々において該稜線を投影している面図数を計算し,該面図数が1以下であるかを判定し,
    前記複数の面図において前記稜線を投影している面図数が1以下であると判定された場合に,前記複数の面図の1つの面図に前記稜線を投影する隠線を作成する
    ことを特徴とする図面作成処理方法。
  5. 対象物の3次元モデルから複数の投影図面を作成する図面作成処理方法であって,
    コンピュータが,
    対象物の3次元モデルを表す3次元データをもとに,少なくとも3方向についての複数の投影面図を作成する際,一の投影面図に含まれる隠線に対応する稜線又は隠線が他の一の投影面図にのみ含まれるよう,前記複数の投影面図を作成する処理を,実行する
    ことを特徴とする図面作成処理方法。
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