JP5842443B2 - 実像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実像表示装置に関する。
空間に実像を結像させて観察する表示装置として、下記の特許文献1に示すような空間映像表示装置が提案されている。図12に示すように、この空間映像表示装置101は、フラットパネルディスプレイ102(Flat Panel Display, 以下、FPDと略記する)に表示した画像を結像レンズ103で結像させるものであり、結像レンズ103の後段に設けたハーフミラー104により光軸を曲げ、空間に実像Mが表示される。
特開2008−65288号公報
図12に示した空間映像表示装置101のうち、ハーフミラー104を除く残りの構成要素を直線状に並べたものが図13である。図13に示すように、FPD102から結像レンズ103に入射する光線のうち、光線a1は結像レンズ103によって光線a2のように曲げられ、光線a1とは反対側を通る光線b1は結像レンズ103によって光線b2のように曲げられる。したがって、実像Mの全体が観察される適視範囲は、図13に斜線で示す範囲となる。
ところが、FPD102と実像Mのサイズを変えない条件下で適視範囲を広げようとすると、実像のサイズに対する結像レンズのサイズを大きくするしか方法がない。すると、結像レンズが巨大なものとなり、得られる実像のサイズに対して表示装置全体が巨大なものにならざるを得ない、という問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、装置のサイズを大型にすることなく、実像の適視範囲を広げることができる実像表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の実像表示装置は、画像生成装置と、前記画像生成装置により生成された画像を実像として結像させる結像光学系と、前記結像光学系から射出された光線が入射された際に前記光線を互いに異なる複数の方向に分割して射出させる光線分離素子と、を備え、空間の複数の位置に実像を結像させることを特徴とする。
この構成において、結像光学系から射出された光線は光線分離素子に入射された際に複数の方向に分離されるため、空間の複数の位置に実像が結像される。このとき、観察者は光線分離素子が見える範囲内に存在する実像を観察することができ、観察者が観察位置を変えると、光線分離素子が見える範囲内に存在する他の実像を観察することができる。すなわち、生成される実像の数に対応した数の適視範囲ができる。このようにして、本発明の実像表示装置によれば、装置のサイズを大型にすることなく、実像の適視範囲を広げることができる。
本発明の実像表示装置において、前記光線分離素子は、複数のプリズムを規則的に配列した構成を有し、前記複数のプリズムの各々は、前記光線を互いに異なる複数の方向に分割して射出させる構成を採用することが好ましい。
この構成によれば、所定の機能を有する光線分離素子を簡易な構成で実現でき、結像光学系と光線分離素子とによって空間の複数の位置に実像を結像することができる。
本発明の実像表示装置において、互いに隣り合う前記プリズムのピッチをP、観察者の瞳孔のサイズをD、前記光線分離素子から前記実像までの距離をR、前記実像から観察位置までの距離をTとしたとき、下記の(1)式の関係を満たすことが好ましい。
P≦D×R/T …(1)
(1)式の関係を満たす場合、光線分離素子から射出されて一つの実像を形成する光線の少なくとも一部が観察者の瞳孔に必ず入射するため、観察者は実像を欠落することなく見ることができる。
前記(1)式において、D=2[mm]とし、下記の(2)式の関係を満たすことが好ましい。
P≦2×R/T[mm] …(2)
人間の瞳孔のサイズは一般的に2〜8mmと言われている。したがって、(1)式において、D=2[mm]とすれば、実像の欠落を生じさせないための設計を最も厳しい条件で行うことができる。
本発明の実像表示装置において、互いに隣り合う前記プリズムのピッチをP、観察者の視力をC、前記光線分離素子から前記実像までの距離をR、前記実像から観察位置までの距離をTとしたとき、下記の(3)式の関係を満たすことが好ましい。
P≦(R+T)×π/(5400×C) …(3)
(3)式の関係を満たす場合、プリズムのピッチが観察者の視力の分解能よりも小さいため、観察者はプリズム間の境界線を視認することができない。よって、観察者が実像を見る際にプリズムの配列構造が邪魔にならず、実像の視認性を高めることができる。
前記(3)式において、C=1.5とし、下記の(4)式の関係を満たすことが好ましい。
P≦(R+T)×π/8100[mm] …(4)
観察者の視力を考慮した場合、一般的には視力1.5が最も良いと考えることができる。したがって、(3)式において、C=1.5とすれば、最も視力が優れた人でもプリズムの配列構造を視認できないことになり、プリズムの配列構造を観察者が視認できないようにするための設計を最も厳しい条件で行うことができる。
本発明の実像表示装置において、前記プリズムの形状は三角柱状であり、三角柱の3つの側面のうちの少なくとも1つの側面が光入射面とされた構成を採用することができる。
この構成によれば、三角柱の3つの側面のうち、1つの光入射面を除く他の2つの側面が光射出面となる。あるいは、2つの光入射面を除く他の1つの側面が光射出面となる。したがって、この実像表示装置では2つの光射出面もしくは光入射面の位置に対応して2つの実像が形成されることになり、2箇所の適視範囲を作ることができる。
本発明の実像表示装置において、前記プリズムの形状は四角柱状であり、四角柱の長手方向と直交する断面形状が台形であり、台形の互いに平行な2辺のうちの長辺に対応する面が光入射面とされた構成を採用することができる。
この構成によれば、台形の4辺のうち、光入射面に対応する1辺を除く他の3辺に対応する面が光射出面となる。したがって、この実像表示装置では3つの光射出面の位置に対応して3つの実像が形成されることになり、3箇所の適視範囲を作ることができる。
本発明の実像表示装置において、前記プリズムの形状は四角錐状であり、四角錐の底面が光入射面とされた構成を採用することができる。
この構成によれば、四角錐の4つの斜面が光射出面となる。したがって、この実像表示装置では4つの光射出面の位置に対応して4つの実像が形成され、4箇所の適視範囲を作ることができる。プリズムを四角錐状とした場合、直交する2方向において離間した位置に4つの実像(適視範囲)を形成することができる。
本発明の実像表示装置において、前記結像光学系がフレネルレンズで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、小型、軽量の結像光学系を実現することができ、実像表示装置全体の小型化が図れる。
本発明の実像表示装置において、前記画像生成装置がフラットパネルディスプレイで構成されていても良い。
この構成によれば、薄型の画像生成装置を実現することができ、実像表示装置全体の小型化が図れる。
本発明の実像表示装置において、前記画像生成装置が投射型表示装置とスクリーンとで構成されていても良い。
この構成によれば、スクリーン上で十分な明るさが得られるため、明るい実像を表示することができる。
本発明の第1実施形態の実像表示装置を示す平面図である。 本実施形態の結像レンズおよび光線分離素子を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図である。 本実施形態の結像レンズを示す図であり、(a)正面図、(b)側面図である。 (a)、(b)本実施形態の実像表示装置における実像の見え方を示す図である。 実像の欠落について説明するための図である。 光線分離素子から実像までの距離(R)/実像から観察位置までの距離(T)とプリズムのピッチPとの関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の実像表示装置を示す平面図である。 本実施形態の結像レンズおよび光線分離素子を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図である。 本発明の第3実施形態の実像表示装置を示す平面図である。 本発明の第4実施形態の実像表示装置に用いる結像レンズおよび光線分離素子を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図、(c)(a)と直交する方向から見た側面図である。 (a)、(b)本実施形態の実像表示装置における実像の見え方を示す図である。 従来の空間映像表示装置の構成を示す図である。 図12に示した空間映像表示装置のうち、ハーフミラーを除く残りの構成要素を直線状に並べた図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態の実像表示装置は、空間に実像を生成することができる表示装置の一例である。
図1は、本実施形態の実像表示装置を示す平面図である。図2は、本実施形態の結像レンズおよび光線分離素子を示す図であり、(a)側面図、(b)光線分離素子側から見た正面図である。図3は、本実施形態の結像レンズを示す図であり、(a)正面図、(b)側面図である。図4(a)、(b)は本実施形態の実像表示装置における実像の見え方を示す図である。図5は、実像の欠落について説明するための図である。図6は、光線分離素子から実像までの距離(R)/実像から観察位置までの距離(T)とプリズムのピッチPとの関係を示すグラフである。
以下の全ての図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の実像表示装置1は、図1に示すように、FPD2(画像生成装置)と、結像レンズ3(結像光学系)と、光線分離素子4と、を備えている。FPD2には、図示しないパーソナルコンピューターなどの映像信号生成装置が接続されており、FPD2は映像信号生成装置から入力された映像信号に基づいて画面2a上に画像を生成する。もしくは、FPD2は、例えば液晶テレビジョンのように、ディスプレイと映像信号生成装置とが一体化した装置であっても良い。図1においては、紙面に平行な方向をFPD2の画面2aの水平方向H(左右方向)とし、紙面に垂直な方向をFPD2の画面2aの垂直方向V(上下方向)とする。
FPD2の画面2aから射出される光の光路上には、結像レンズ3、光線分離素子4がFPD2側からこの順に配置されている。図2(a)に示すように、結像レンズ3と光線分離素子4とは互いに密着した状態で配置されている。結像レンズ3と光線分離素子4とを密着して固定する手段としては、結像レンズ3と光線分離素子4の双方をフレーム等の固定用部材に収容して固定する方法を採ることができる。あるいは、結像レンズ3と光線分離素子4とを光学接着剤を用いて直接接着しても良い。
結像レンズ3は、FPD2により生成された画像を、FPD2が位置する側とは反対側の空間上に実像として結像させるものである。本実施形態では、結像レンズ3はフレネルレンズで構成されている。
結像レンズ3を構成するフレネルレンズは、図3(a)、(b)に示すように、同心円状に配置された複数の微小プリズム5を有している。これら複数の微小プリズム5は、全体として凸レンズを構成し、単体の凸レンズと同等の機能を発揮する。一般的な凸レンズを用いた場合、レンズの口径を大きくすると中心部の厚さが厚くなり、重量が重くなる。これに対して、フレネルレンズは凸レンズを中心から同心円状に分割したときの曲率の差分のみを並べた構造であるため、全面の厚さが略均一で薄く、軽量の結像レンズ3を実現することができる。ただし、フレネルレンズに代えて、凸レンズを用いても良い。
光線分離素子4は、図2(a)、(b)に示すように、各々が三角柱状の同一寸法のプリズム6を複数備えた構成となっている。これら複数のプリズム6は、各プリズム6の長手方向と直交する方向に一定のピッチPで規則的に配列されている。本実施形態では、光線分離素子4は、プリズム6の形状である三角柱の3つの側面のうち、1つの側面が光入射面となり、互いに所定の角度で接する他の2つの側面が光射出面となる姿勢で配置されている。ただし、この配置とは逆に、光線分離素子4は、プリズム6の互いに所定の角度で接する2つの側面が光入射面となり、他の1つの側面が光射出面となる姿勢で配置されていても良い。
結像レンズ3は、光線分離素子4を配置しない場合に空間上の1箇所に実像を形成するように配置されている。すなわち、結像レンズ3は、図1に示すように、FPD2から射出された光線を光軸X上に集光するように配置されている。ところが、実際には結像レンズ3の光射出側に光線分離素子4が配置されているため、結像レンズ3から射出された光線は、プリズム6の2つの光射出面に対応して互いに異なる2つの方向に分離される。これにより、図1に示すように、FPD2の画面2aの水平方向Hに離間した空間上の2つの位置に実像Rおよび実像Lが形成される。
本実施形態の実像表示装置1は、図1に示すように、適視範囲Rおよび適視範囲Lの2つの適視範囲を有する。観察者がいずれか1つの適視範囲から実像を見る場合、光線分離素子4が見える範囲の中に存在する実像だけが見えることになる。したがって、観察者が図1の適視範囲Lから実像を見た場合、図4(a)に示すように、光線分離素子4が見える範囲の中に存在する実像Lは見えるが、光線分離素子4が見える範囲の中に存在しない実像Rは見えない。また、観察者が図1の適視範囲Rから実像を見た場合、図4(b)に示すように、光線分離素子4が見える範囲の中に存在する実像Rは見えるが、光線分離素子4が見える範囲の中に存在しない実像Lは見えない。
本実施形態の場合、実像R、実像Lの2つの実像が形成されるため、光線分離素子4を使用せずに結像レンズ3だけで1つの実像を形成した場合に比べて、実像の明るさは半分になる。しかしながら、FPD2上の元の画像(物体像)の明るさが十分であれば特に問題はない。
光線分離素子4を配置した位置では実像が形成されていないため、結像レンズ3により生成される実像が部分的に欠落することはない。そのため、仮に実像の形成位置にスクリーンを配置し、スクリーンを観察したとすると、元の物体像を全て観察することができる。ところが、本実施形態の実像表示装置1のように、実像を眼で直接観察する場合には眼における結像を考慮する必要がある。そうしないと、観察者が実像を見たときに像の欠落が生じる場合がある。
図5は、光線分離素子4と実像と瞳孔位置との関係を示したものである。光線分離素子4は実際には三角柱状のプリズム6を有しているが、ここでは図示の都合上、プリズム6の2つの光射出面を平面状に示す。光線分離素子4のうち、実線で示した部分は観察者が観察する側の実像を生成する光線を射出する射出部6aを示している。すなわち、射出部6aから射出された光線が実像を形成し、瞳孔位置で瞳孔に入射する。一方、光線分離素子4のうち、破線で示した部分は観察者が観察しない側の実像を生成する光線を射出する他方向部6bを示している。図5の上側に光線L1で示すように、瞳孔を微小な点と仮定すると、光線分離素子4の他方向部6bに対応する実像部分は見えないことがわかる。
そこで、実像が完全に見えるためには、実像部分で欠落が生じないようにすれば良い。したがって、実像上の任意の微小部分に着目し、図5の下側に示すように、光線が光線分離素子6の射出部6aと他方向部6bの双方から実像上の任意の微小部分を通って瞳孔に入射することを想定すると、瞳孔位置では光線L2が存在する有部分と光線L2が存在しない無部分が現れることになる。瞳孔には少なくとも有部分が入るようにすれば、光線分離素子4からの光線L2が見えることになる。ここで、瞳孔位置では像は結像していないため、光線の一部が通過するだけで実像の全体が見えることになる。
したがって、互いに隣り合うプリズムのピッチをP、観察者の瞳孔のサイズをD、光線分離素子4から実像までの距離をR、実像から観察位置までの距離をTとしたとき、下記の(5)式の関係が成立する。ここで言う観察位置は、瞳孔位置に相当する。
P=D×R/T …(5)
したがって、実像が欠落することなく見える条件は、
P≦D×R/T …(6)
上記の(6)式を満たすようなプリズムのピッチPで光線分離素子4を設計すれば、像の欠落が生じないことがわかる。
人間の瞳孔のサイズは一般的に2〜8mmと言われている。したがって、D=2[mm]とするのが、実像の欠落を生じさせないためのプリズムのピッチPの設計を最も厳しい条件で行うことになる。よって、(6)式において、D=2[mm]を代入すると、
P≦2×R/T[mm] …(7)
となる。
ところが、実像の欠落が生じなかったとしても、実像を見るのと同時にプリズムの配列構造(例えば本実施形態では隣り合うプリズム間のストライプ状の境界線)が見えると、実像を見るのに邪魔になり、実像の視認性が低下してしまう。したがって、プリズムのピッチPを観察者の視力の分解能よりも小さくすれば、プリズムの配置構造は見えなくなり、邪魔にならないことになる。
よって、以下では、観察者の視力を考慮したプリズムのピッチPの設定方法について説明する。
視力は分単位で表した視角の逆数で表される。例えば、視力1.0とは視角1分(=1/60度)だけ離間した対象物を分離して識別できる能力である。したがって、観察者の視力をCとすると、観察者の眼の分解能は1/60C[度]となり、換算すると、1/60C×π/180[rad]となる。この分解能を持った観察者にとって、プリズム間ピッチPの半分(P/2)が見えなければ、プリズムの配置構造は認識できなくなる。
したがって、光線分離素子4から実像までの距離をR、実像から観察位置までの距離をTとしたとき、下記の(8)式の関係を満たせば良い。
P/[2×(R+T)]≦1/60C×π/180 …(8)
(8)式を変形すると、
P≦2×(R+T)×π/(60×180×C)=(R+T)×π/(5400×C) …(9)
上の(9)式を満たすようにプリズムのピッチPを設計すれば、観察者が実像を見る際にプリズムの配列構造を認識できない。これにより、実像の視認性を高めることができる。
一般的に最も良い視力を1.5と考えると、C=1.5とするのが、観察者の視力を考慮したプリズムのピッチPの設計を最も厳しい条件で行うことになる。よって、(9)式において、C=1.5を代入すると、
P≦(R+T)×π/8100[mm] …(10)
上の(7)式、および(10)式において、光線分離素子4から実像までの距離Rを1000[mm]とし、T/Rを横軸、Pを縦軸に取ってグラフ化したものが図6である。像の欠落の問題については、T/Rが大きくなる程、すなわち観察位置が遠くなる程、Pが小さくなる傾向にある。一方、視力の問題については、T/Rが大きくなる程、すなわち観察位置が遠くなる程、Pが大きくなる傾向にある。
具体的な数値の一例として、光線分離素子4から実像までの距離Rを1000[mm]とし、T/R=3、すなわち、T=3×R=3000[mm](光線分離素子4から観察位置までの距離R+T=4000[mm])とする。
このとき、像の欠落を考慮した条件として、(7)式に上記の値を代入すると、
P≦2×R/T=2×1/3=0.67[mm]
視力を考慮した条件として、(10)式に上記の値を代入すると、
P≦(R+T)×π/8100=4000×π/8100=1.55[mm]
となる。
像の欠落の問題と視力の問題の双方を考慮した場合、いずれかの小さい方の値が支配的になる。したがって、本例においては、像の欠落を考慮した条件の方を採用し、プリズムのピッチPを0.67mm以下にすれば良い。
図6において、像の欠落の問題と視力の問題の双方を考慮したときの2つのプリズムのピッチPの値のうち、小さい方の値を[表1]に示す。
Figure 0005842443
本実施形態の実像表示装置1においては、結像レンズ3から射出された光線が光線分離素子4に入射された際に2つの方向に分離されるため、空間上に2つの実像が結像される。このとき、観察者は、光線分離素子4が見える範囲内に存在する実像Lを適視範囲Lから観察することができ、光線分離素子4が見える範囲内に存在する実像Rを適視範囲Rから観察することができる。このようにして、本実施形態の実像表示装置によれば、装置のサイズを大型にすることなく、実像の適視範囲を広げることができる。
このようにすることで、例えば通路に面した店舗の店頭などに実像表示装置1を設置した場合、空中に浮上した画像(実像)を歩行者が発見しやすくなり、広告表示などを効果的に行うことができる。また、光線分離素子のプリズムのピッチPを最適化することにより、像の欠落による解像度の低下やプリズムの配列構造が見えることによる視認性の低下を回避することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図7、図8を用いて説明する。
本実施形態の実像表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、実像表示装置に用いる光線分離素子の構成が異なるのみである。
図7は、本実施形態の実像表示装置を示す平面図である。図8は、本実施形態の実像表示装置に用いる結像レンズおよび光線分離素子を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図である。
図7、図8において、第1実施形態の図1、図2と共通する構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
本実施形態の実像表示装置11は、図7に示すように、FPD2(画像生成装置)と、結像レンズ3(結像光学系)と、光線分離素子12と、を備えている。画像生成装置としてFPD2が用いられている点、および結像レンズ3にフレネルレンズが用いられている点は第1実施形態と共通である。結像レンズ3の光射出側に光線分離素子12が密着して設けられている。
本実施形態の光線分離素子12は、図8(a)、(b)に示すように、各々が四角柱状の同一寸法のプリズム13を複数備えた構成となっている。これら複数のプリズム13は、プリズム13の長手方向と直交する方向に一定のピッチで規則的に配列されている。各プリズム13は、四角柱の長手方向と直交する平面で切断したときの断面形状が台形であり、台形の互いに平行な2辺のうちの長辺に対応する側面が光入射面となり、他の3つの側面が光射出面となる向きに配置されている。言い換えると、本実施形態のプリズム13は、第1実施形態の三角柱状のプリズム6の稜線部分をカットして平面にしたものである。
本実施形態の場合、結像レンズ3の光射出側に3つの光射出面を有するプリズム13を備えた光線分離素子12が配置されているため、結像レンズ3から射出された光線は、プリズム13の3つの光射出面に対応して互いに異なる3つの方向に分離される。これにより、図7に示すように、FPD2の画面2aの水平方向Hに連なる空間上の3つの位置に実像R、実像C、実像Lが形成される。
3つの実像(実像R、実像C、実像L)が形成されることに伴って、本実施形態の実像表示装置11は3つの適視範囲(適視範囲R、適視範囲C、適視範囲L)を有する。観察者が1つの適視範囲から実像を見る場合、光線分離素子が見える範囲の中に存在する実像だけが見えることになる。したがって、観察者が適視範囲Rから実像を見た場合、光線分離素子4が見える範囲の中に存在する実像Rのみを見ることができる。同様に、観察者は、適視範囲Cから実像Cのみを見ることができ、適視範囲Lから実像Lのみを見ることができる。
このように、本実施形態の実像表示装置11によれば、3つの方向から実像R、実像C、実像Lを見ることができるため、装置を大型にすることなく、実像の適視範囲を広げることができる。本実施形態の実像表示装置11では、第1実施形態の実像表示装置1に比べて適視範囲を1つ増やせるため、例えばこの実像表示装置を店舗の広告用途に用いた場合に広告効果をさらに向上することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図9を用いて説明する。
本実施形態の実像表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、画像生成装置の構成が異なるのみである。
図9は、本実施形態の実像表示装置を示す平面図である。
図9において、第1実施形態の図1と共通する構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
本実施形態の実像表示装置21は、図9に示すように、画像生成装置22と、結像レンズ3(結像光学系)と、光線分離素子4と、を備えている。画像生成装置22は、投射型表示装置23と、スクリーン24と、から構成されている。投射型表示装置23には、図示しないパーソナルコンピューターなどの映像信号生成手段が接続されており、投射型表示装置23は映像信号生成手段から入力された映像信号に基づいてスクリーン24上に画像を投射する。
スクリーン24は透過型スクリーンである。スクリーン24は、光拡散機能を備えたスクリーン本体25とフレネルレンズ26とが積層された構成を有している。スクリーン本体25にフレネルレンズ26が積層されたことにより、周辺光の広がりを制御し、実像を形成するための結像レンズ3以外の箇所に向けて無駄な光線が射出されないようにしている。
その他、結像レンズ3と光線分離素子4の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態の実像表示装置21においても、装置を大型にすることなく、実像の適視範囲を広げることができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。また、スクリーン24から射出される光線の拡散角度は、次段の結像レンズ3で飲み込めるだけの狭い角度で良い。そのため、スクリーン24上では十分な明るさを得ることができ、実像R、実像Lの2つの実像を生成することによる明るさの低下は問題にならない。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図10、図11を用いて説明する。
本実施形態の実像表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光線分離素子の構成が異なるのみである。
図10は、本実施形態の実像表示装置における結像レンズおよび光線分離素子を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図、(c)(a)と直交する方向から見た側面図である。図11(a)、(b)は、本実施形態の実像表示装置における実像の見え方を示す図である。
図10において、第1実施形態の図2と共通する構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
本実施形態の光線分離素子32は、図10(a)〜(c)に示すように、各々が四角錐状の同一寸法のプリズム33を複数備えた構成となっている。これら複数のプリズム33は、互いに直交する2つの方向に一定のピッチでアレイ状に配列されている。本実施形態では、光線分離素子32は、プリズム33の形状である四角錐の5つの面のうち、正方形状の底面が光入射面となり、他の4つの三角形状の側面が光射出面となる向きに配置されている。光線分離素子32は、結像レンズ3の光射出側に密着して配置されている。
上述したように、結像レンズ3の光射出側に光線分離素子32が配置されているため、結像レンズ3から射出された光線は、プリズム33の4つの光射出面に対応して互いに異なる4つの方向に分離される。これにより、図11(a)、(b)に示すように、FPD2の画面2aの水平方向Hに離間した空間上の2つの位置に実像L、実像Rが形成され、水平方向Hの中央において垂直方向Vに離間した空間上の2つの位置に実像T、実像Bが形成される。
4つの実像(実像L、実像R、実像T、実像B)が形成されることに伴って、本実施形態の実像表示装置は4つの適視範囲を有する。第1〜第3実施形態と同様、本実施形態においても、観察者が4つの適視範囲のうちの1つの適視範囲から実像を見ると、実像L、実像R、実像T、実像Bの4つの実像のうち、光線分離素子32が見える範囲の中に存在する実像だけが見えることになる。
例えば、観察者が光線分離素子32に向かって左側の適視範囲から実像を見た場合、図11(a)に示すように、光線分離素子32が見える範囲の中に存在する実像Lは見えるが、それ以外の実像R、実像T、実像Bは見えない。また、観察者が光線分離素子32に向かって下側の適視範囲から実像を見た場合、図11(b)に示すように、光線分離素子32が見える範囲の中に存在する実像Bは見えるが、それ以外の実像L、実像R、実像Tは見えない。
以下同様に、図示しないが、観察者が光線分離素子32に向かって右側の適視範囲から実像を見た場合、実像Rは見えるが、それ以外の実像L、実像T、実像Bは見えない。観察者が光線分離素子32に向かって上側の適視範囲から実像を見た場合、実像Tは見えるが、それ以外の実像L、実像R、実像Bは見えない。
このように、本実施形態の実像表示装置によれば、4つの異なる方向から実像を見ることができるため、装置を大型にすることなく、実像の適視範囲を広げることができる。本実施形態の実像表示装置では、第1実施形態の実像表示装置に比べて適視範囲を上下方向にも2つ増やせるため、例えばこの実像表示装置を店舗の広告用途に用いた場合に広告効果をさらに向上することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば第1実施形態では、プリズムの長手方向がFPDの垂直方向に一致するように光線分離素子を配置し、FPDの水平方向に2つの実像を形成する例を示した。この構成に代えて、プリズムの長手方向がFPDの水平方向(左右方向)に一致するように光線分離素子を配置し、例えば第4実施形態の実像T、実像Bのように、FPDの垂直方向(上下方向)に2つの実像を形成する構成としても良い。このようにすれば、上下方向に複数の適視範囲を作ることができる。同様に、プリズムの長手方向がFPDの斜め方向に一致するように光線分離素子を配置し、これと直交する斜め方向に複数の実像を形成する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、FPDと結像レンズと光線分離素子とを直線状に配置する構成としたが、この構成に代えて、FPDと結像レンズと光線分離素子とを結ぶ光路の途中にミラーを配置し、ミラーを用いて光路を折り曲げた構成としてもよい。
また、上記実施形態では、結像レンズと光線分離素子とを密着させて固定した構成としたため、結像レンズと光線分離素子との位置合わせが不要となり、取り扱いが容易になる、という利点が得られる。ただし、結像レンズと光線分離素子とを必ずしも密着させなくても良く、結像レンズと光線分離素子とを離れた位置に配置しても良い。その他、実像表示装置を構成する各構成要素の形状、数、配置等に関しては適宜変更が可能である。
1,11,21…実像表示装置、2…FPD(画像生成装置)、3…結像レンズ(結像光学系)、4,12,32…光線分離素子、6,13,33…プリズム、22…画像生成装置、23…投射型表示装置、24…スクリーン。

Claims (7)

  1. 画像生成装置と、
    前記画像生成装置により生成された画像を実像として結像させる結像光学系と、
    前記結像光学系から射出された光線が入射された際に前記光線を互いに異なる複数の方向に分割して射出させる光線分離素子と、を備え、
    前記光線分離素子は、各々が前記光線を互いに異なる複数の方向に分割して射出させる複数のプリズムを規則的に配列した構成を有し、
    互いに隣り合う前記プリズムのピッチPは、観察者の瞳孔のサイズDを2[mm]、前記観察者の視力Cを1.5、前記光線分離素子から前記実像までの距離をR、前記実像から観察位置までの距離をTとしたとき、下記の式(2)および式(4)前記実像が欠落しない条件および前記プリズムの配置構造が認識されない条件のうちピッチの小さくなる条件に設定されていることを特徴とする実像表示装置。
    P≦2×R/T[mm] …(2)
    P≦(R+T)×π/8100[mm] …(4)
  2. 前記プリズムの形状は三角柱状であり、三角柱の3つの側面のうちの少なくとも1つの側面が光入射面とされたことを特徴とする請求項1に記載の実像表示装置。
  3. 前記プリズムの形状は四角柱状であり、四角柱の長手方向と直交する断面形状が台形であり、台形の互いに平行な2辺のうちの長辺に対応する面が光入射面とされたことを特徴とする請求項1に記載の実像表示装置。
  4. 前記プリズムの形状は四角錐状であり、四角錐の底面が光入射面とされたことを特徴とする請求項1に記載の実像表示装置。
  5. 前記結像光学系が、フレネルレンズで構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の実像表示装置。
  6. 前記画像生成装置が、フラットパネルディスプレイで構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の実像表示装置。
  7. 前記画像生成装置が、投射型表示装置とスクリーンとで構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の実像表示装置。
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