JP5842286B2 - 蒸気発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気発生装置に関し、より詳しくは、熱電発電と共に蒸気を生成する蒸気発生装置に関する。
従来の蒸気発生装置として、例えば特許文献1に開示された構成が知られている。この蒸気発生装置は、高温の伝熱媒体が通過する管部材がハウジングの内部に設けられており、管部材の表面に熱電素子モジュールが配置されている。熱電素子モジュールは伝熱プレートにより覆われており、スプレーノズルから伝熱プレートの表面に水が噴射される。
上記の構成を備える蒸気発生装置は、伝熱プレートに供給された水が高温の伝熱媒体により加熱されて水蒸気が生成されると共に、熱電素子に生じる温度差によって発電を行うことができる。
国際公開第2011/121852号パンフレット
ところが、上記従来の蒸気発生装置は、水蒸気が発生するハウジングの内部に熱電素子が配置されているため、熱電素子の発電によって得られた電力を確実に外部に取り出すための絶縁構造が煩雑になるおそれがあった。また、管部材の外部への放熱が大きく、熱ロスが過大になるという問題もあった。特に、管部材を通過する伝熱媒体として200℃以上の高温の液状媒体を使用する場合には、管部材の内外の温度差による熱移動が生じ易くなり、上記の熱ロスの問題が顕著になるため、エネルギー効率を向上させる観点から更に改良の余地があった。
そこで、本発明は、高い発電性能を長期間維持することができる蒸気発生装置の提供を目的とする。
本発明の前記目的は、水平に延びるように配置され高温流体が通過する高温管、前記高温管の水平方向両側にそれぞれ配置され前記高温流体よりも低温の低温流体が通過する低温管、および、前記高温管と前記各低温管との間に介在され前記高温管と前記各低温管との温度差によって発電する熱電モジュールを備え、前記低温管は、供給された液状の前記低温流体が、前記高温流体との熱交換により上部から蒸気となって排出されるように構成されている蒸気発生装置により達成される。
この蒸気発生装置は、前記低温管内における前記低温流体の液面高さを検出するレベルセンサを更に備えることが好ましい。前記熱電モジュールは、前記高温管が延びる水平方向に沿って複数に分割して配置されていることが好ましい。また、前記高温管の内部には、固形化した高温流体を溶融させるための発熱体が設けられていることが好ましい。
上記の蒸気発生装置は、前記高温管、低温管および熱電モジュールを収容し、内部を減圧可能な容器を更に備えることが好ましい。この構成において、前記容器は、前記高温管に沿った長手方向一端側に開閉可能な蓋体を有することが好ましく、前記高温管、低温管および熱電モジュールは、前記蓋体を開放することにより、一体化された状態で、前記高温管と平行なガイドレールに沿って前記容器の外部に搬出可能に構成されていることが好ましい。
上記の蒸気発生装置は、太陽エネルギーにより熱媒体を加熱して前記高温流体を生成する熱源供給装置を更に備えることができる。
上記の蒸気発生装置は、生成された前記低温流体の蒸気を熱源として、蒸発法により海水を淡水化する海水淡水化システムを構成することができる。あるいは、上記の蒸気発生装置は、生成された前記低温流体の蒸気を熱源として蒸発法により海水を淡水化すると共に、発電された電力を利用して逆浸透膜法により海水を淡水化する海水淡水化システムを構成することができる。
本発明によれば、高い発電性能を長期間維持することができる蒸気発生装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る蒸気発生装置の概略構成図である。 図1のA−A断面図である。 図1に示す蒸気発生装置の要部を示す拡大図である。 図1に示す蒸気発生装置の他の要部を示す拡大断面図である。 図1に示す蒸気発生装置を利用した海水淡水化システムの一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る蒸気発生装置の概略構成図であり、図2は、図1のA−A断面図である。図1および図2に示すように、蒸気発生装置1は、容器2の内部に、高温管10、低温管20および熱電ユニット30を備える本体40が収容されて構成されている。容器2は、筒状に形成され、長手方向の一端側に開閉可能な蓋体2aを備えており、水平な状態で床面等に設置される。この容器2は、ベント出口2bがバルブ2cを介して真空ポンプや蒸気エゼクタ等の吸引装置2dに接続されており、吸引装置2dにより真空引きすることで、容器2の内部を真空状態に減圧することができる。容器2の内面は、アルミ張りや鏡面仕上げが施されており、容器2の外部への放熱を抑制可能とされている。
高温管10は、扁平な矩形状断面を有しており、複数がそれぞれ容器2の長手方向に沿って延びるように配置されている。各高温管10の長手方向一端側における下部および上部には、複数の分岐部を有する分岐管11,12の各分岐部がそれぞれ接続されている。各分岐管11,12は、容器2の側壁に固定された高温流体供給管13および高温流体排出管14にフランジ部15,16を介してそれぞれ接続されており、各高温管10に対して下部から高温流体を供給して上部から排出できるように構成されている。高温管10の内部は、図1に破線で示すように、仕切壁17によって上下方向に分割されており、高温管10に沿って流れる高温流体が端部で折り返して往復しながら上昇するように、高温流体の流路が形成されている。高温流体は、200℃以上(好ましくは300℃以上)に加熱された熱容量が大きい液体であることが好ましく、具体的には、溶融塩、油、溶融金属等を挙げることができる。高温流体の生成は、特に限定されないが、後述するように太陽エネルギーを利用して熱媒体を加熱する装置を好ましく使用することができる。
低温管20は、各高温管10に対して、それぞれの水平方向両側(すなわち、矩形状断面の短辺方向に沿った両側)に配置されており、各高温管10が延びる水平方向に沿って複数に分割して設けられている。高温管10からの放熱ロスを最小限に抑制するため、各低温管20は、高温管10の側壁全体を覆うように隙間無く配置することが好ましい。各低温管20の下部および上部には、複数の分岐部を有する分岐管21,22の各分岐部がそれぞれ接続されている。各分岐管21,22は、容器2の側壁に固定された低温流体供給管23および低温流体排出管24にフランジ部25,26を介してそれぞれ接続されており、各低温管20に対して下部から低温流体を供給して上部から排出できるように構成されている。各低温管20に供給される低温流体は、例えば水等の熱容量が大きい液体が好ましく、高温管10との熱交換により加熱された蒸気が低温管20から排出される。
図2に示すように、低温流体供給管23および低温流体排出管24には、連通管27を介してレベルセンサ28が低温管20と並列に接続されている。レベルセンサ28は、低温管20の内部における液面高さを検出できるように容器2の外部に配置されている。低温流体供給管23および低温流体排出管24は、それぞれ導入管50および導出管52に接続されており、導入管50および導出管52には、それぞれ開閉弁50a,52aが介在されている。また、導出管52には、導出管52を通過する蒸気の温度(または圧力)を検出する温度センサ(または圧力センサ)54が設けられている。制御装置(図示せず)は、レベルセンサ28が検出する低温管20内の液面高さが所定の高さ範囲に維持されるように、導入管50の開閉弁50aの開度調整を行うと共に、導出管52を通過する蒸気の温度・圧力が所望の値に維持されるように、温度センサ(または圧力センサ)54の検出に基づいて、導出管52の開閉弁52aの開度調整を行う。これにより、発生蒸気の後流側の使用目的に基づき、発生蒸気の温度あるいは圧力を設定して調整することができる。
熱電ユニット30は、各高温管10の水平方向両側(すなわち、矩形状断面の短辺方向に沿った両側)にそれぞれ配置されており、高温管10と低温管20との間に介在されている。高温管10に対する低温管20および熱電ユニット30の取り付けは、例えば図3に示すように、高温管10の表面に固定されたボルト41に、低温管20のフランジ部20aに形成された挿通孔20bを挿通した後、ボルト41に対して更にコイルばね42を挿通し、コイルばね42が十分縮むようにナット43を螺合させて行うことができる。このような取付構造を用いて低温管20の複数個所を高温管10に取り付けることで、各コイルばね42の付勢力によって高温管10と低温管20との間に熱電ユニット30を確実に挟持することができると共に、高温管10からの放熱でボルト41が熱膨張した場合でも、コイルばね42が縮んだ状態が維持される限り、低温管20を押圧し続けることができる。すなわち、低温から高温までの大きな温度差に起因する変形によって熱電ユニット30の挟持力が低下するのを確実に防止して、安定した発電性能を得ることができる。
熱電ユニット30は、図4に断面図で示すように、電気絶縁材料等からなるシール体31の内部にマトリクス状に配置された複数の熱電モジュール32を備えている。各熱電モジュール32は、電極を介して交互に接続された複数のp型半導体素子およびn型半導体素子(いずれも図示せず)を備える公知の構成であり、高温管10と低温管20との温度差によって発電するように配置されている。各熱電モジュール32の大きさは、例えば50mm×50mmであり、本実施形態では8個の熱電モジュール32によって、低温管20と略同じ大きさを有する熱電ユニット30が構成されている。シール体31の内部空間は、密閉して内部を真空にしたりガスを封入することにより、素子の劣化を防止して耐久性を高めることができる。但し、高温管10から低温管20への伝熱を促して放熱ロスを抑制するため、シール体31を設けない構成にすることも可能である。本実施形態のように、小サイズの熱電モジュール32を高温管10と低温管20との間に配置することにより、高温管10および低温管20に対して熱電モジュール32を個別に圧着させることができるので、伝熱ロスを抑制して高い発電効率を得ることができる。
熱電ユニット30は、図1に低温管20の一部を切り欠いて示すように、高温管10に沿って複数が分割配置されると共に、高温管10と直交する鉛直方向に沿っても分割されることでマトリクス状に配置されており、隣接する熱電ユニット30を導線(図示せず)により直列または並列に接続して、容器2の外部に電力を供給することができる。本実施形態のように、複数の熱電モジュール32により熱電ユニット30を構成し、この熱電ユニット30を複数配置することで、熱電ユニット30単位でメンテナンスや修理・交換などの作業を迅速容易に行うことができる。但し、熱電モジュール32をユニット化することは本発明において必須のものではなく、熱電モジュール32を高温管10の表面に個別に配置することも可能である。この場合も、高温管10が延びる水平方向に沿って熱電モジュール32を順次配置することが好ましい。
熱電モジュール32が備えるp型半導体素子およびn型半導体素子の材料は特に限定されず、熱電モジュール32が配置される高温管10の温度に応じた公知のものを適宜選択すればよい。例えば、低温域においてはBi−Te系の材料を使用することができ、高温域においてはシリサイド系の材料を使用することができる。高温管10の温度が高い場合には(例えば300℃以上)、熱電モジュール32をカスケード化して、高温域から低温域までの広い温度領域で熱電発電を行うことができるように構成してもよく、これによって熱電発電の高効率化を図ることができる。更に、高温管10は高温流体の流れ方向に沿った温度勾配を有することから、各熱電モジュール32の半導体材料の選択を、配置される高温管10の部位に応じて個別に行うことが可能である。この構成によれば、各熱電モジュール32の発電効率を個別に向上させることができるので、温度差を高効率に利用することができる熱電ユニット30およびその集合体が得られる。
また、図4に示すように、高温管10の内部に形成された流路の内部には、電気ヒータや高温蒸気パイプ等からなる発熱体18が、高温管10に沿って延びるように配置されている。なお、高温管10には更にドレン(図示せず)が設けられており、停止時等の非使用時に高温流体を外部に排出することができる。
上記の高温管10、低温管20および熱電ユニット30を備える本体40は、図1および図2に示すように、容器2の内部上面に固定された2つのガイドレール3に、複数の支持部材4を介して吊り下げ支持されている。各支持部材4は、下端側が本体40(例えば高温管10)の上部に固定されると共に、上端側がガイドレール3に沿って移動可能に構成されている。また、容器2の蓋体2aは、吊下具(図示せず)によって回転等により取り外し可能に支持されている。ガイドレール3は、テレスコピック構造等により伸縮可能に構成されており、蓋体2aを取り外した状態で、図1に破線で示すように、容器2の外部に搬出レール3aを延出させることができる。搬出レール3aは、ガイドレール3から延出させる代わりに、容器2の外部からガイドレール3に連結して、支柱(図示せず)等により支持するように構成することも可能である。
上記の構成を備える蒸気発生装置1は、容器2の蓋体2aを閉じて内部を真空に減圧した後、各高温管10および各低温管20にそれぞれ高温流体および低温流体を供給することにより、高温流体と低温流体とが熱交換され、低温流体排出管24から水蒸気が排出される。また、これと同時に、各熱電ユニット30には温度差が生じるため、外部に電力を取り出すことができる。
本実施形態の蒸気発生装置1は、高温流体および低温流体がそれぞれ高温管10および低温管20の内部を通過するため、熱電ユニット30を高温流体および低温流体から隔離して配置することが可能である。したがって、熱電ユニット30が液体や蒸気に晒されるおそれがないため、電気的な短絡が生じ難くなり、絶縁構造が煩雑化する問題が解消される。
また、高温管10の水平方向両側に熱電ユニット30を介して低温管20を配置する構成にすることで、高温管10の表面が露出する面積を低減することが容易になり、放熱ロスを抑制して熱電ユニット30の十分な温度差を確保することができる。更に、熱電ユニット30を配置できる領域が大きくなるため、発電効率を向上させることができる。特に、高温管10の断面形状を本実施形態のように偏平な矩形状断面とすることで、高温管10の長手方向を長くした場合や複数の高温管10を並列配置した場合の放熱ロスを最小化することができ、蒸気発生装置1のコンパクト化および高効率化を図ることができる。すなわち、蒸気発生装置1の発電量や蒸気発生量を増大させる場合には、高温管10を水平方向に延長させると共に、この延長させた部分の水平方向両側に熱電ユニット30および低温管20を隙間無く配置することで、高温管10の露出部の増加を効果的に抑制することができる。かかる構成は、複数の高温管および低温管を交互に配置して積層する構成と比較して、高温管からの放熱ロスを大幅に低減することができるので、発電効率や蒸気発生効率を高めることができる。また、高温管10を複数配置した場合でも、対象となる熱電ユニット30を覆う低温管20のみを取り外すだけで修理や交換等の作業を行うことができ、メンテナンス性を良好にすることができる。
容器2内は減圧によって真空雰囲気となるため、高温管10からの対流による放熱が生じず熱ロスが更に軽減されると共に、熱電ユニット30の酸化を確実に防止することができ、耐久性を良好に維持することができる。容器2の内面には、本実施形態のように鏡面仕上げやアルミ加工等の反射処理を施すことが好ましく、高温管10の輻射熱を低減させることで、発電効率をより高めることができる。また、本実施形態のように本体40を容器2内に収容した場合には、乾燥し絶縁された低温の環境を持つ空間を容器2の内部に形成することができるので、熱電ユニット30が発電した電力を集める配線(特に強電側)や、温度・電圧・電流等を検出するための計装用配線の取り回しを容易にすることができる。但し、容器2は、本発明において必須のものではなく、容器2を備えない構成にすることも可能である。
また、低温管20内の液面高さをレベルセンサ28により検出可能に構成することで、この検出に基づいて例えば開閉弁50aの開度調整を行うことにより、低温管20内の液面高さを所定の範囲内に容易に保つことができ、熱電ユニット30の発電性能を良好に維持することができる。
また、熱電ユニット30を高温管10に沿って複数に分割することで、熱電ユニット30の故障時における修復作業を迅速容易に行うことができる。各熱電ユニット30の出力は、個別あるいは所定のグループ毎に電圧検出器等で検出可能に構成することも可能であり、故障した熱電ユニット30の特定を容易にして、修復作業を効率良く行うことができる。
本実施形態の蒸気発生装置1は、図1に破線で示すように、容器2の蓋体2aを開放した後、各フランジ部15,16,25,26を分離することにより、高温管10、低温管20および熱電ユニット30が一体化された本体40がガイドレール3に沿って移動可能になる。そして、図1に示すように、搬出レール3aを、ガイドレール3から容器2の外部に延出させるか、あるいは、容器2の外部からガイドレール3に連結することにより、本体40をガイドレール3および搬出レール3aに沿って容器2の外部に移動させることができる。したがって、熱電ユニット30の修理や交換等の作業をより容易に行うことができる。このような構成は、本実施形態のように高温管10が長尺であり、高温管10に沿って複数の熱電ユニット30が配置されている場合に、特に効果的である。なお、各フランジ部15,16,25,26には、熱変形を緩和するためのフレキシブル管(図示せず)を介在させてもよく、この場合は、フレキシブル管を取り外すことにより、本体40を移動させることができる。
高温流体として溶融塩を使用する場合、蒸気発生装置1の停止後に溶融塩の温度が低下して約140℃以下になると、溶融塩が固形化するため、再起動が困難になるおそれがある。このような場合には、高温管10内の発熱体18を作動させることで、高温流体を再溶融させて流動性を確保することができるので、運転再開時の作動不良を防止することができる。
以上詳述した蒸気発生装置1は、図5に示すように、太陽エネルギーにより熱媒体を加熱して高温流体を生成する熱源供給装置60を備えることで、必要な温度まで昇温された大量の高温流体を容易に得ることができる。熱源供給装置60の具体的な構成は公知であり、例えば国際公開第2011/121852号パンフレットに開示されている。熱源供給装置60で加熱された高温流体は、蒸気発生装置1の高温流体供給管13(図2参照)に供給されて発電および蒸気生成に利用された後、高温流体排出管14(図2参照)から熱源供給装置60に供給されて、再び加熱される。
また、蒸気発生装置1で発生した低温流体の蒸気は、図5に示すように、蒸発式海水淡水化装置70と組み合わせることで、海水淡水化システムを構成することができる。蒸発式海水淡水化装置70は、多段フラッシュ法や多重効用法を例示することができ、蒸気発生装置1の低温流体排出管24(図2参照)から導入された低温流体の蒸気を熱源として、蒸発法により海水を淡水化する。海水と熱交換した低温流体の蒸気は、凝縮された後、蒸気発生装置1の低温流体供給管23(図2参照)から再び低温管20に供給される。蒸発式海水淡水化装置70に導入される低温流体の蒸気温度は、50〜185℃の温度範囲に設定されることが好ましい。特に、低温流体の蒸気温度を140〜185℃(例えば、175℃)に設定することで、海水淡水化処理に利用された後の低温流体の蒸気の一部を、蒸気エゼクタを使用して再度淡水化処理に利用することが可能になり、処理能力を向上させることができる。蒸発式海水淡水化装置70に導入される低温流体の蒸気温度は、上述したように、導入管50および導出管52の開閉弁50a,52a(図2参照)の開度調整により、所望の温度に維持することができる。
図5に示す海水淡水化システムは、逆浸透膜海水淡水化装置80を更に備えている。逆浸透膜海水淡水化装置80は、海水の取り込み、海水の逆浸透膜への通水、生成された淡水の送出等を行うための各種ポンプ(図示せず)を備えており、蒸気発生装置1により発電された電力を利用してこれらのポンプ等を駆動することにより、エネルギーの有効利用を図りつつ、立地条件等の制約を受けにくくすることができる。図5に示す海水淡水化システムにおいて、熱源供給装置60や蒸発式海水淡水化装置70の作動についても、蒸気発生装置1により発電された電力を利用することができる。
1 蒸気発生装置
2 容器
2a 蓋体
3 ガイドレール
10 高温管
11,12 分岐管
18 発熱体
20 低温管
21,22 分岐管
28 レベルセンサ
30 熱電ユニット
32 熱電モジュール
40 本体

Claims (10)

  1. 水平に延びるように配置され高温流体が通過する高温管、
    前記高温管の水平方向両側にそれぞれ配置され前記高温流体よりも低温の低温流体が通過する低温管、および、
    前記高温管と前記各低温管との間に介在され前記高温管と前記各低温管との温度差によって発電する熱電モジュールを備え、
    前記低温管は、供給された液状の前記低温流体が、前記高温流体との熱交換により上部から蒸気となって排出されるように構成されている蒸気発生装置。
  2. 前記各低温管は、前記熱電モジュールと隣接しない水平方向一方側が露出する請求項1に記載の蒸気発生装置。
  3. 前記低温管内における前記低温流体の液面高さを検出するレベルセンサを更に備える請求項1または2に記載の蒸気発生装置。
  4. 前記熱電モジュールは、前記高温管が延びる水平方向に沿って複数に分割して配置されている請求項1から3のいずれかに記載の蒸気発生装置。
  5. 前記高温管の内部に、固形化した高温流体を溶融させるための発熱体が設けられている請求項1から4のいずれかに記載の蒸気発生装置。
  6. 前記高温管、低温管および熱電モジュールを収容し、内部を減圧可能な容器を更に備える請求項1から5のいずれかに記載の蒸気発生装置。
  7. 前記容器は、前記高温管に沿った長手方向一端側に開閉可能な蓋体を有し、
    前記高温管、低温管および熱電モジュールは、前記蓋体を開放することにより、一体化された状態で、前記高温管と平行なガイドレールに沿って前記容器の外部に搬出可能に構成されている請求項6に記載の蒸気発生装置。
  8. 太陽エネルギーにより熱媒体を加熱して前記高温流体を生成する熱源供給装置を更に備える請求項1から7のいずれかに記載の蒸気発生装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の蒸気発生装置により生成された前記低温流体の蒸気を熱源として、蒸発法により海水を淡水化する海水淡水化システム。
  10. 請求項1から8のいずれかに記載の蒸気発生装置により生成された前記低温流体の蒸気を熱源として、蒸発法により海水を淡水化すると共に、
    請求項1から7のいずれかに記載の蒸気発生装置により発電された電力を利用して、逆浸透膜法により海水を淡水化する海水淡水化システム。
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