JP5841278B2 - 金融商品取引管理装置、金融商品取引管理システム、金融商品取引管理システムにおける金融商品取引管理方法、プログラム - Google Patents

金融商品取引管理装置、金融商品取引管理システム、金融商品取引管理システムにおける金融商品取引管理方法、プログラム Download PDF

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本発明は、取引の管理及び支援を行う技術に関する。本発明は、例えば、外国為替等の金融商品の取引を管理及び支援する装置等に適用することができる。
外国為替等の金融商品の取引方法として、成行注文(注文発注時点の相場価格で取引を行う注文形態)や指値注文(相場価格が予め指定された価格になった時点で取引を行う形態)等が知られている。従来、これらの注文形態、例えば指値注文による取引を、コンピュータシステムを用いて行う発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この発明においては、予め設定された価格をポジションとする金融商品の注文を発注し、金融商品の相場価格がこの価格に至ったときにその注文を約定させることで取引を行わせる。
特開2006−99787号公報
ここで、金融商品の価格は、常に不規則に変動しており、正確に予測することは実質的に不可能である。例えば、指値注文を行う場合に、金融商品の価格が、予め指定された金額の近傍にまで下落(又は上昇)したものの、その指定価格に達することなく上昇(下落)に転じる場合がある。しかし、上記特許文献1に記載の発明においては、予め設定された価格の指値注文の注文情報を発注し、相場価格がこの価格になったときにその注文情報に基づく指値注文を約定させることのみを行うことができる。そのため、予想外の相場の変動が起こった際に、この変動に伴う損失の発生や、必要な証拠金が不足して取引が強制的に中止されるような事態の発生を抑止することが困難であるという問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、コンピュータシステムを用いて行う金融商品の取引において、相場価格の変動に伴う不利益の発生を抑止する金融商品取引管理装置、金融商品取引管理システム、金融商品取引管理システムにおける取引管理方法を提供することを課題としている。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、金融商品の取引を行うための金融商品取引管理装置であって、前記金融商品の第一注文を発注するための注文情報、及び、第二注文を発注するための前記注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を記録手段に記録させる注文情報生成手段を備え、該注文情報生成手段においては、前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文を約定させる基準となる固定価格として設定された第一注文価格に対し、相場価格が、前記第一注文価格を超えて下落又は上昇したのちに再度前記第一注文価格に一致した後に約定するように設定され、前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文価格に対して高値方向又は安値方向の値幅として予め設定された、特定の価格差情報としてスルー値幅を設定するためのスルー値幅情報を備え、前記金融商品の前記相場価格と前記第一注文価格との値幅が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格における前記第一注文が発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定され、前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文とがそれぞれ約定した後、前記相場価格が前記第一注文価格を超えて下落又は上昇して、前記相場価格と前記第一注文価格との価格差が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格において発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定された前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文との生成が繰り返し行われることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記第一注文としての前記注文情報、及び/又は、前記第二注文としての前記注文情報は、指値注文、逆指値注文、成行注文の何れかとして発注されるように設定されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記第二注文としての前記注文情報は、第二注文価格を越えて上昇又は下落したのち、前記第二注文価格を超えて下降又は上昇した際に保有するポジションを決済するように設定されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記注文情報生成手段は、前記第一注文と前記第二注文とが約定した後、該第二注文の第二注文価格を基準に、新たな前記第一注文価格の前記第一注文としての前記注文情報と新たな前記第二注文価格の前記第二注文としての前記注文情報を新たに生成すると共に、元の前記第一注文としての前記注文情報と元の前記第二注文としての前記注文情報とをキャンセルする処理を行うことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記注文情報生成手段は、同一の前記金融商品の、複数の前記第一注文の前記注文情報、及び/又は、複数の前記第二注文の前記注文情報について、それぞれ異なる価格において発注されるように設定することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記注文情報生成手段は、前記第一注文としての注文情報と前記第二注文としての前記注文情報とが前記約定される度に、前記第一注文及び前記第二注文の売り及び買いの順番が直前に約定した前記第一注文及び前記第二注文とは逆の順番となって、前記第一注文としての前記注文情報と前記第二注文としての前記注文情報とによる、ポジションの保有と該ポジションの決済とが繰り返されるように設定されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記注文情報生成手段は、入力された上限価格情報と下限価格情報との間に、それぞれが異なる価格の複数の前記第一注文の前記注文情報と、それぞれが異なる価格の複数の前記第二注文の前記注文情報とが生成されるように設定されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記注文情報生成手段は、前記第一注文を発注するための前記注文情報としての第一注文情報、前記第二注文を発注するための前記注文情報としての第二注文情報に加え、前記金融商品の相場価格が所定の第三の価格になったときにポジションを保有する第三注文を発注するための前記注文情報としての第三注文情報、及び、前記相場価格が所定の第四の価格になったときに前記ポジションを決済する第四注文を発注するための前記注文情報としての第四注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を前記記録手段に記録させ、前記第一注文情報は売り注文として設定され、前記第二注文情報は前記第一注文情報に対する決済の買い注文として設定され、前記第三注文情報は買い注文として設定され、前記第四注文情報は前記第三注文情報に対する決済の売り注文として設定され、前記第一注文情報、前記第三注文情報のうち、一方が約定すると、他方及び該他方に対する決済の注文である前記注文情報がキャンセルされるように設定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記相場価格が所定の価格に至ったときに、生成された前記注文情報を約定させる約定情報生成手段を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、金融商品の取引を行うための金融商品取引管理システムであって、前記金融商品の第一注文を発注するための注文情報、及び、第二注文を発注するための前記注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を記録手段に記録させる注文情報生成手段を備え、該注文情報生成手段においては、前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文を約定させる基準となる固定価格として設定された第一注文価格に対し、相場価格が、前記第一注文価格を超えて下落又は上昇したのちに再度前記第一注文価格に一致した後に約定するように設定され、前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文価格に対して高値方向又は安値方向の値幅として予め設定された、特定の価格差情報としてスルー値幅を設定するためのスルー値幅情報を備え、前記金融商品の前記相場価格と前記第一注文価格との値幅が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格における前記第一注文が発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定され、前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文とがそれぞれ約定した後、前記相場価格が前記第一注文価格を超えて下落又は上昇して、前記相場価格と前記第一注文価格との価格差が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格において発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定された前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文との生成が繰り返し行われることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、金融商品の取引を行うための金融商品取引管理システムにおける金融商品取引管理方法であって、前記金融商品の第一注文を発注するための注文情報、及び、第二注文を発注するための前記注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を記録手段に記録させる注文情報生成手順を備え、該注文情報生成手順においては、前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文を約定させる基準となる固定価格として設定された第一注文価格に対し、相場価格が、前記第一注文価格を超えて下落又は上昇したのちに再度前記第一注文価格に一致した後に約定するように設定され、前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文価格に対して高値方向又は安値方向の値幅として予め設定された、特定の価格差情報としてスルー値幅を設定するためのスルー値幅情報を備え、前記金融商品の前記相場価格と前記第一注文価格との値幅が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格における前記第一注文が発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定され、前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文とがそれぞれ約定した後、前記相場価格が前記第一注文価格を超えて下落又は上昇して、前記相場価格と前記第一注文価格との価格差が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格において発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定された前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文との生成が繰り返し行われることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを請求項1乃至の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置、又は請求項10に記載の金融商品取引管理システムとして機能させることを特徴とする。
請求項1、請求項10、請求項11の発明によれば、第一注文としての前記注文情報は、相場価格が、第一注文価格を超えて下落又は上昇したのちに再度第一注文価格に一致した後に約定するように設定されているので、下落相場が上昇相場に転ずる価格や、上昇相場が下落相場に転ずる価格に近い価格で取引を行える可能性が高くなり、取引により大きな利益を得られる可能性を持たせることができる。これにより、コンピュータシステムを用いて行う金融商品の取引において、多くの利益を得る機会を提供できる。
請求項1、請求項10、請求項11に記載の発明によれば、金融商品の相場価格と第一注文価格との値幅がスルー値幅以上になった場合に発注されるように設定されたことにより、上昇相場が下落相場に、又は、下落相場が上昇相場に転じた後に、発注した注文を約定させる取引を確実に行うことができ、多くの利益を得る機会を適切に提供することができる。
請求項1、請求項10、請求項11に記載の発明によれば、第一注文と第二注文とが約定した後に再び第一注文と第二注文とを発注し、簡易な注文の発注処理に基づいて、継続的な取引機会を設けて、多くの利益を得る機会を提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、注文情報が指値注文、逆指値注文、成行注文の何れかとして発注されることにより、多様な注文形態に本発明を適用することができる。
請求項に記載の発明によれば、第二注文情報を越えて上昇又は下落したのち、前記第二注文価格を超えて下降又は上昇した際に保有するポジションを決済するように設定されたことにより、相場価格が第二注文価格に一致した後も注文情報に基づく金融商品の取引を継続させ、その取引による利益額を大きくしていく可能性を保持することができる。これにより、多くの利益を得る可能性のある機会を増やすことができる。
請求項に記載の発明によれば、第一注文と第二注文とが約定した後に、その第二注文の第二注文価格を基準として、新たな第一注文価格の第一注文としての注文情報と新たな第二注文価格の第二注文としての注文情報とを新たに生成し、元の第一注文の注文情報と元の第二注文の注文情報をキャンセル処理することにより、第二注文が約定した際の相場価格を基準に、新たな第一注文と新たな第二注文とで継続的に取引を行うことができる。これにより、相場価格を反映した注文を繰り返し発注することを繰り返して、多くの利益を得る可能性を提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、複数の第一注文や複数の第二注文をそれぞれ異なる価格において発注することにより、注文を複数の価格に分散させることができ、これにより、特定の価格に集中して注文が発注されたのちに相場が想定外の変動をすること等により発生するリスクを軽減させることができる。
請求項に記載の発明によれば、第一注文と第二注文とが、逆の順番で、ポジションの保有と保有したポジションの決済とが行われることにより、第一注文と第二注文とは同じタイミングで一対ずつ約定されることになる。そのため、一つの第一注文のみや一つの第二注文のみが約定される場合よりも同一タイミングで得られる利益額が大きくなる。これにより、リスクを回避しつつ収益機会を十分に活用した合理的な取引を提供することができる。
請求項に記載の発明は、入力された上限価格情報と下限価格情報との間に、それぞれが異なる価格の複数の第一注文の注文情報と、それぞれが異なる価格の複数の第二注文の注文情報とが生成されることにより、利用者によって入力された上限価格情報と下限価格情報によって、利用者が取引を行いたい価格帯を指定させ、この価格帯において複数の第一注文と第二注文による取引を行うことができる。これにより、複数の価格に複数の第一注文や第二注文を発注する処理を簡易に行わせ、その注文の発注を確実に行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、第一注文情報、第三注文情報のうち、一方が約定すると、他方及び該他方に対する決済の注文である注文情報がキャンセルされるように設定されることにより、相場価格が上昇方向及び下落方向のどちらに変動しても取引を行いつつ、相場の変動方向と逆方向の注文の存続による実質的な不利益の発生や拡大を抑止することができて、取引を確実に行いつつ不利益の発生を抑止することができる。
請求項に記載の発明によれば、生成された注文情報に基づいて注文を約定させて、金融商品の取引を確実に行うことができる。
請求項12に記載の発明によれば、本発明を、多様なコンピュータや多様なコンピュータシステムにおいて構築することができる。
この発明の実施の形態1に係る金融商品取引管理システム及び金融商品取引管理装置の構成を概念的に示すブロック図である。 図1に示された金融商品取引管理装置に格納される注文テーブルのフィールド定義を示す図である。 図1に示された金融商品取引管理装置において注文を行う際の処理手順を示すフローチャートである。 同上金融商品取引管理装置における「いったんスルー注文」による処理手順の原理模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「いったんスルー注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「いったんスルー注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「いったんスルー注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「決済トレール注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「決済トレール注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「決済トレール注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「決済トレール注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における「決済トレール注文」による処理手順の原理を模式的に示す概念図である。 クライアント端末の表示部によって表示される入力画面の一例を示す概念図である。 この実施の形態1に係る金融商品管理装置で生成される注文情報群を示す表である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 この発明の実施の形態2に係る金融商品取引管理システム及び金融商品取引管理装置において、クライアント端末の表示部によって表示される入力画面の一例を示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置で生成される注文情報群を示す表である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置における具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 この発明の実施の形態3に係る金融商品取引管理システム及び金融商品取引管理装置において、クライアント端末の表示部によって表示される入力画面の一例を示す概念図である。 同上金融商品取引管理装置において、「シフト機能」を行った場合の具体的な処理手順を模式的に示す概念図である。 上記各実施の形態に係る金融商品取引管理装置において取り引きを行った場合の取引例を示す概念図である。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の一の実施の形態について図面を参照して説明する。
[システム構成]
図1は、この実施の形態1の金融商品取引管理システムのシステム構成図及び機能ブロック図である。同図に示すとおり、金融商品取引管理システム1Aは、金融商品取引管理装置1と、n個(n≧1)のクライアント端末2〜2とを備えており、金融商品取引管理装置1とクライアント端末2〜2は、WAN(Wide Area Network)としてのインターネット3を介して相互に交信可能である。この実施の形態1の金融商品取引管理システム1Aは、金融商品として外国為替を取扱う。
金融商品取引管理装置1は、金融商品の取扱業者が管理し運用するサーバコンピュータであり、Webサーバ機能、大容量のデータを保存するデータベース機能を備えている。クライアント端末2,・・・,2は、金融商品の売買を行う個人又は法人が所持し使用する、データ通信機能を有する通信端末であって、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン、携帯電話端末等がこれに該当する。クライアント端末2,・・・,2は、マウスやキーボード等各種指示を入力するために用いられる操作部21,・・・,21、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり操作部21,・・・,21から入力された各種指示等や各種画像を表示する表示部22,・・・,22を有している。ただし、操作部21,・・・,21や表示部22,・・・,22は、操作者が指やタッチペン等を画面に接触させたり移動させたりすることで操作するタッチパネル等として構成してもよい。なお、クライアント端末2,・・・,2、操作部21,・・・,21、表示部22,・・・,22は同じ構成を持つので、以下、区別する必要がある場合を除き、クライアント端末2、操作部21、表示部22とする。
図1には図示しないが、金融商品取引管理装置1やクライアント端末2,・・・,2は、それぞれ、少なくとも1のCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、及び、CPUの作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)、起動用ブートプログラム等が記録されたROM(Read
Only Memory)、各種プログラムやデータ等が記録されるハードディスク等の補助記憶装置、データの送受信に用いる通信インターフェース等が設けられている。補助記憶装置には、OS(Operating System)用プログラム、各種アプリケーションプログラム、データベースに記録されたデータ等が記録されており、これらのプログラムやデータはCPUの演算処理により、ハードウェア資源と協働して各種機能を実現する。
なお、金融商品取引管理装置1は、1のサーバコンピュータによって形成されていても、複数のネットワークコンピュータシステムによって形成されていてもよい。
図1に示す通り、金融商品取引管理装置1は、上述した各種プログラムとハードウェア資源とに基づいて実現される機能手段としてのデータ処理部10、及び、データ処理部10にて処理される各種データが記録されるデータベース18を有する。データ処理部10は金融商品取引管理装置1において用いる各種データの生成、加工等の処理を行うものであり、更に、同じく機能手段としてのフロントページ配信部11、「注文情報受付手段」としての注文入力受付部12、入出金情報生成部13、「約定情報生成手段」としての約定情報生成部14、口座情報生成部15、「注文情報生成手段」としての注文情報生成部16、データベース(DB)接続基底部17、「相場価格情報管理手段」としての価格情報受信管理部19を有している。
注文入力受付部12は、クライアント端末2から入力された各種の注文に関するデータを受け付け、金融商品の注文を成立させるために必要な各種処理を行う。
入出金情報生成部13は、クライアント端末2から入出金のリクエストを受け付け、リクエストに基づいて入出金の一覧表を作成する。
注文情報生成部16は、注文入力受付部12が処理した情報に基づいて、成立した金融商品の注文に関する情報を生成する。ここでの注文には、いわゆる成行注文、指値注文、逆指値注文に加え、イフダンオーダーも含まれる。
約定情報生成部14は、注文情報生成部16が生成した注文に基づく約定処理、及び、完了した約定処理に関する情報を顧客のクライアント端末2に送るための処理を行う。なお、ここでの「約定」とは、顧客の注文に基づいて金融商品の売買を成立させるための各種の手続並びに処理のことをいう。後述する通り、この実施の形態1において約定が成立すると、外国為替の売買が行われ、その結果、約定情報生成部14の指示に基づいて、口座情報生成部15が売買額に応じて証拠金情報(後述)を変換し、更に、入出金情報生成部13が入出金の一覧表に入金や出金の状況を記載する。また、約定情報生成部14は、約定が成立すると、クライアント端末2の表示部22に約定が成立した旨の文字情報等を表示させ、また、売買価格に基づいてクライアント端末の銀行口座の出入金処理を行う。
口座情報生成部15は、顧客の預金残高情報を生成し、当該預金残高情報を証拠金情報(即ち、注文の約定を実現できることを裏付けるための情報)として管理する機能を有する。なお、口座情報生成部15において生成される預金残高に関する情報は、現実の預金残高と整合性を取るために、銀行等の金融機関が提供する、顧客の現実の預金残高に関する情報と定期的に照合される。
データベース接続基底部17は、データ処理部10において生成、加工処理されたデータとデータベース18にて記録されるデータとの変換(例えば論理的データ構造と物理的データ構造との相互変換)を行うと共に、データ処理部10とデータベース18との間でデータを交信するために必要な処理を行う。
データベース18は、金融商品取引管理装置1にて用いられるデータを記録する。この実施の形態1におけるデータベース18はリレーショナルデータベースによって形成するが、例えばオブジェクトデータベース等、大量のデータの記録や書換えに適したものであればどのような形式を用いてもよい。データベース18には、「注文情報記録手段」としての注文テーブル181、「顧客口座情報記録手段」としての顧客口座情報テーブル182、通貨ペア注文条件テーブル183、シーケンス番号テーブル184が記録されている。シーケンス番号テーブル184には注文情報(後述)ごとに一意に付されるシーケンス番号が記録される。注文テーブル181、顧客口座情報テーブル182、通貨ペア注文条件テーブル183の詳細については後述する。
フロントページ配信部11は、クライアント端末2の表示部22にされる画像データを作成し、作成した画像データをクライアント端末2に送信する。
価格情報受信管理部19は、金融商品取引管理装置1にて扱う金融商品の価格についての情報を取得し、取得した情報に対し、データ処理部10やクライアント端末2にて用いるために必要な処理と管理を行う。この実施の形態1においては、価格情報受信管理部19は外為の相場価格の情報を定期的に取得し、記録し管理する。
なお図示しないが、金融商品取引管理装置1は日時の情報を取得し管理するタイマと、このタイマから取得された日時の情報に基づいて第一順位の注文情報、第一の売逆指値注文情報、第二の売逆指値注文情報(いずれも後述)の注文期限の管理を行う期限管理手段とを有する。
金融商品取引管理装置1におけるデータ処理部10、データベース18、フロントページ配信部11、注文入力受付部(注文入力受付手段)12、入出金情報生成部13、約定情報生成部14、口座情報生成部15、注文情報生成部16、データベース接続基底部17、価格情報受信管理部19は、どのような形で構成されていてもよい。例えば、金融商品取引管理装置1が複数のサーバコンピュータからなるネットワークコンピュータシステムとして形成されている場合、各構成要件が複数のサーバコンピュータに分散して配設されていてもよい。また、それらのサーバコンピュータは、複数の業者、サーバ管理者がそれぞれ所有するコンピュータシステム(例えば金融証券取引所、他の金融商品取引管理業者、プロバイダ、ホスティングシステム提供業社等が所持又は管理するコンピュータシステム)に跨って配設されていてもよい。サーバコンピュータは、いわゆるクラウド・コンピュータシステムとして形成されてもよい。更に、データ処理部10、データベース18、フロントページ配信部11、注文入力受付部12、入出金情報生成部13、約定情報生成部14、口座情報生成部15、注文情報生成部16、データベース接続基底部17、価格情報受信管理部19のうち少なくとも一部の構成が、金融商品取引管理装置1ではなく、金融商品取引管理システム1Aを構成するクライアント端末2に設けられていてもよい。
図2は注文テーブル181のフィールド定義の模式図である。同図に示す通り、注文テーブル181は項目数分のフィールドを有し、フィールドの名称(フィールド名)、文字や数値や日時等のデータ型(型)、ビット長等のデータ長(長さ)、空欄不可指定(Not Null)、デフォルト値の有無(デフォルト値)、データの項目名(備考)等が規定される。
上述の金融商品取引管理装置1においては、一の予約注文によって、同一種類の金融商品について複数の逆指値注文を用いたイフダンオーダーによる取引を実現できる。
[処理手順]
次に、この実施の形態1の金融商品取引管理システム1Aにおける、注文情報を生成する際の処理手順について説明する。
図3は、この実施の形態1の金融商品取引管理装置1における、「第一の価格」としての買い逆指値注文(新規買い逆指値注文)、及び、「第二の価格」としての売り逆指値注文(新規売り逆指値注文(トレール注文))を受け付ける際の処理手順を示すフローチャートである。以下、同図に基づいて受け付け時の処理手順を説明する。
金融商品取引管理システム1Aを利用する顧客は、クライアント端末2を用いて金融商品取引管理装置1にアクセスする。金融商品取引管理装置1のフロントページ配信部11は、アクセスのあったクライアント端末2の表示部22に、当該売買の条件を入力するための入力画面を表示させる。顧客は、この入力画面に注文内容を入力する(ステップS1)。なお、入力画面の構成については後述する。
入力画面において入力・選択されたデータが金融商品取引管理装置1に供給されると、金融商品取引管理装置1の注文入力受付部12は、入力された注文の内容を確認する。さらに、注文入力受付部12は、それぞれの注文価格について検査を行う(ステップS2)。具体的には、注文入力受付部12は、選択された通貨ペアの、現在の相場価格と、入力画面から入力された、注文の基準となる価格とを比較し、現在の相場価格に対し、この基準となる価格が低い(又は高い)か否かや、現在の相場価格が、入力画面に入力された上限価格と下限価格との間に存在するか否か、等を確認する。確認の結果、入力された価格が適正である場合(例えば、注文入力受付部12に、その入力価格に基づいて取引を行えば利益が得られる場合のみ適正であるという設定がされている場合には、その設定が満たされた場合)、注文入力受付部12は、入力された価格は適正価格であると判断する。
買い逆指値注文の価格が適正価格と判断された場合(ステップS3の“No”)、口座情報生成部15が顧客口座情報テーブル182の当該顧客の証拠金情報を取得する。
注文入力受付部12は、取得された証拠金情報と顧客の注文総額とを対比し、証拠金の額が注文許容額以上であるか否かを確認する。
ここで、「注文許容額」とは、注文に必要な金額のことである(本明細書において同じ)。即ち、注文許容額は、例えば、図13に示す入力画面40における、注文金額入力欄402に入力された金額に基づいて算出される必要証拠金額であってもよいし、当該値に対する所定の比率の値であってもよいし、予め定められた所定の金額であってもよい。
注文情報生成部16は、証拠金の額が注文許容額以上である場合(ステップS5の“No”)の場合にのみ、後述する「注文情報群」を生成する。これにより、顧客が確実に支払いができる場合にのみに注文を受け付けることができる。
証拠金の額が注文許容額以上である場合(ステップS5の“No”)、注文入力受付部12は、通貨ペア注文条件テーブル183に記録されたデータ等を元に、注文条件が上述したもの以外の注文の各種条件を満たしているか否かを確認する(ステップS6)。
注文の各種条件を満たしていない場合(ステップS7の“Yes”)、注文入力受付部12は入力された注文をエラーとして扱い、注文の受付を拒絶する(ステップS10)。
注文の各種条件を満たしている場合であって(ステップS7の“No”)、注文条件が上述の注文に必要な条件を全て満たしているものと判定された場合、フロントページ配信部11は、クライアント端末2の表示部22に、確認画面(図示せず)を表示させる。確認画面(図示せず)には入力画面40にて顧客によって入力、選択された注文条件が列記されており、列記された内容で間違いない場合にクリックする承認ボタン(図示せず)が設けられている。
顧客が操作部21の操作により承認ボタン(図示せず)をクリックすると、金融商品取引管理装置1の注文情報生成部16はステップS1にて入力されたデータに基づいて注文情報を生成する(ステップS8)。具体的には、上記手順において入力された複数のデータを、注文価格を単位としてまとめ、各情報の単位に、シーケンス番号テーブル184に記録された注文にシーケンス番号を付与することで各注文情報を形成する。なおこのとき、シーケンス番号テーブル184には、注文情報に使用されたシーケンス番号を未使用の番号と識別するための情報が付与される。一回のステップS8の手順にて生成される複数の注文情報は、同一種類の金融商品を第一の価格について指値注文する注文情報、及び第二の価格について指値注文する注文情報から成る注文情報群(以下単に「注文情報群」と称する。)を形成する。
注文情報生成部16は、生成された注文情報群を注文テーブル181に記録する(ステップS9)。注文情報群は、図2に示す各フィールドの定義に基づいて注文テーブルに記録される。例えば、“ord_seq”フィールド181bは、ステップS8にて付与されたシーケンス番号の定義である。“cust_seq”フィールド181cはは顧客ごとに一意に定められた顧客番号の、“style_id”フィールド181dは商品名の定義である。“ccy_pair_id”フィールド181eは通貨ペア毎に一意に定められたID番号の定義である。このID番号と通貨ペアとの組合わせはデータベース中に別途設けられたIDテーブル(図示せず)中に記録されている。“ord_amnt”フィールド181fは注文金額入力欄402や注文金額入力欄424に入力された金額の定義である。“buy_sell_id”フィールド181gには注文種類選択欄404で選択された売り注文、買い注文のいずれであるかを定義し、“ord_rate”フィールド181hには注文金額入力欄402や注文金額入力欄424に入力された価格等に基づいて演算された価格を定義し、“limit_time”フィールド181iには注文期限を定義する。“ord_cond”フィールド181jは注文種類選択欄404で選択された注文種別を定義する。“trail_range”フィールド181kはトレール幅入力欄409b,428に入力されたトレール幅を定義し、“through_range”フィールド181mはスルー値幅(この実施の形態においては、予め一律の価格として設定されている。)を定義し、
“new_close”フィールド181nには新規注文、決済注文のいずれであるかを定義する。なお図2には図示しないが、注文テーブル181には、入力画面40に入力されたその他のデータを定義するフィールドも設けられる。これらのフィールドによって、入力画面40に入力されたデータは全て注文テーブル181に記録される。以上の手順より、この実施の形態1における注文の受け付け処理は完了する。
なお、ステップS3において買い逆指値注文の価格、及び売り逆指値注文の価格のうち少なくとも何れか一方が不適正な価格と判断された場合(ステップS3の“Yes”)、又は、ステップS5において証拠金の額が注文総額未満であった場合(ステップS5の“Yes”)、注文入力受付部12は入力された注文をエラーとして扱い、注文の受け付けを拒絶する(ステップS10)。この場合、注文情報(後述)は生成されず、クライアント端末2の表示部22には注文の受け付けが拒絶されたことを示す文字情報等が表示される。
この状態でこの状態で確認ボタン413がクリックされ、入力画面において入力・選択されたデータが金融商品取引管理装置1に供給されると、図3に示すステップS2〜ステップS10までの手順が行われる。これにより、注文情報群(後述)が生成される。
[「いったんスルー」注文と「決済トレール注文」の処理手順の原理]
図4〜図7は、この実施の形態1の金融商品取引管理装置1における、「いったんスルー注文」において取引が行われる際の処理手順の原理を模式的に示す概念図、図8〜図12は、この実施の形態1の金融商品取引管理装置1における「決済トレール注文」において取引が行われる際の処理手順の原理を模式的に示す概念図である。
ここで、「いったんスルー注文」とは、それぞれの新規注文を、新規注文を約定させる基準となる価格として設定された「第一注文価格」としての新規注文価格に対し、相場価格が、新規注文価格を超えて下落(又は上昇)したのちに再度新規注文価格に一致した後に約定するように設定された注文形態をいう(以下単に「いったんスルー注文」と記載する。本明細書において同じ。)。また、「決済トレール注文」とは、それぞれの決済注文を、決済注文を約定させる基準となる価格として設定された「第二注文価格」としての決済注文価格に対し、相場価格が、決済注文価格を超えて上昇(又は下落)したのちに再度決済注文価格に一致した後に約定する注文であって、第二注文はトレール幅情報に基づいて第二注文価格が上昇(又は下落)するように設定された注文形態をいう(以下単に「決済トレール注文」と記載する。本明細書において同じ。)。
以下、これらの図に基づいて処理手順の原理を説明する。なお、金融商品取引管理装置1においては、「いったんスルー注文」と「決済トレール注文」とを併用することもできるし、何れか一方のみを用いることもできる。
なお、以下の説明においては、「第一注文」が新規の逆指値注文として構成され、「第二注文」を決済の逆指値注文として構成された態様を記載するが、これは、「第一注文」や「第二注文」の構成の例示であって、これ以外の態様、例えば、「第一注文」や「第二注文」が、指値注文として構成されているものや、成行注文として構成されているものであってもよい。
[「いったんスルー注文」における取引手順の原理]
受け付け完了後、金融商品取引管理装置1の価格情報受信管理部19は為替相場の相場価格の情報取得を継続する。例えば、受け付け完了時の相場価格が1ドル=104.00円であり、想定買いレート51(入力画面の入力に基づいて、新規注文の約定価格として設定された価格のこと。本明細書において同じ。)が103.00円、スルー値幅情報(約定予定価格に対して高値方向又は安値方向の値幅の情報のこと。本明細書において同じ。なお、この実施の形態1においては、スルー値幅情報は、予め設定された価格として設定されている。)が0.20円、想定売りレート52(入力画面の入力に基づいて、決済注文の約定価格の基準となる価格として設定された価格のこと。本明細書において同じ。なお後述する通り、この実施の形態においては、決済注文は、相場価格61が想定売りレート52に一致しても約定させず、相場価格61が想定売りレート52の価格を下回った時に約定させる構成となっている。)が104.00円として設定されているものとする。
図4に示す通り、相場価格61が下落して、想定買いレート51である1ドル=103.00円に一致した場合を考える。この段階においては、注文情報生成部16はまだ新規注文を発注しない。
そして、図5に示す通り、相場価格61が1ドル=102.80円以下に下落した場合(すなわち、想定買いレート51と相場価格61の値幅がスルー値幅情報(0.20円)以上になった場合)を考える(図5は、相場価格61が1ドル=102.70円まで下落した状態を示している。)この場合、注文情報生成部16は、相場価格61が1ドル=102.80円になった時点で、想定買いレート51と同じ価格(1ドル=103.00円)で新規逆指値注文を発注する。
そして、図6に示すように、相場価格61が1ドル=102.00円よりも下落し(図6においては、最低値が1ドル=101.50円まで下落した状態を示している。)、その後、相場価格61が上昇した場合(図6においては、1ドル=102.00円まで上昇した状態を示している。)、新規注文の価格は103.00円のままで不変である。
そして、図7に示すように、さらに相場価格61が上昇し、想定買いレートである1ドル=103.00円になった場合、約定情報生成部14は新規注文を約定させる。
なお、図4〜図7においては、「いったんスルー注文」の新規注文を買い注文として設定したが、新規注文を売り注文として設定することも可能である。この場合、決済注文は買い注文として設定する。
このように、「いったんスルー注文」においては、新規注文は、相場価格61が、想定買いレート51を超えて下落(又は上昇)したのちに再度想定買いレート51に一致した後に約定するように設定されているので、下落相場が上昇相場に転ずる価格や(又は、上昇相場が下落相場に転ずる価格)に近い価格で取引を行える可能性が高くなり、含み損を抱えにくくする可能性を持たせることができる。
また、「いったんスルー注文」においては、トレール幅情報を設けず、相場価格61が想定買いレート51よりも大きく下落しても新規注文の約定価格である想定買いレート51を下落方向に変更することを行わないので、新規注文のポジションの取得による含み損の発生を抑止させることができる。これにより、金融商品取引管理装置1及び金融商品取引管理システム1Aに用いて行う金融商品の取引において、相場価格61の変動に伴う不利益の発生を抑止すると共に、多くの利益を得る機会を提供できる。
なお、図4〜図7においては、「いったんスルー注文」の新規注文を買い注文として設定したが、新規注文を売り注文として設定することも可能である。この場合、決済注文は買い注文として設定する。
[「決済トレール注文」における取引手順の原理]
受け付け完了後、金融商品取引管理装置1の価格情報受信管理部19は為替相場の相場価格の情報取得を継続する。例えば図8に示すように、受け付け完了時の相場価格が1ドル=80.00円であり、想定買いレート53が78.00円、スルー値幅情報が0.30円、トレール幅情報が0.30円、想定売りレート54(この実施の形態においては、決済注文は、相場価格62が想定売りレート54に一致しても約定させず、相場価格61が想定売りレート54の価格を下回った時に約定させる構成となっている。)が79.00円として設定されているものとする。また、新規注文の発注と約定において、上述の「いったんスルー注文」が用いられる設定とされているものとする。
図8に示す通り、受付当初、1ドル=80.00円だった相場価格62が想定買いレート53を基準に、さらにスルー値幅情報分下の価格よりも下落して、その後、相場価格62は再度想定買いレート53である1ドル=78.00円となったとき、新規注文は約定する。そして、図8に示す通り、相場価格62が更に上昇して、想定売りレート54である1ドル=79.00円に至ったものと考える。この段階においては、注文情報生成部16はまだ決済注文を発注しない。
そして、図9に示す通り、相場価格62が1ドル=79.30円以上に上昇した場合(すなわち、想定売りレート54と相場価格62の値幅がトレール幅情報(0.30円)以上になった場合)を考える(図9は、相場価格62が1ドル=79.30円まで上昇した状態を示している。)この場合、注文情報生成部16は、相場価格62が1ドル=79.30円になった時点で、想定売りレート54と同じ価格(1ドル=79.00円)で決済逆指値注文(トレール注文)を発注する。
そして、図10に示すように、相場価格62が1ドル=79.60円以上に上昇し(図10においては、相場価格62が1ドル=79.60円まで上昇した状態を示している。)、約定情報生成部14は、トレール幅情報に基づいて、決済注文の想定売りレート54を79.00円から79.30円に上昇させる。
そして、図11に示すように、相場価格62がさらに上昇して1ドル=79.90円以上に上昇し(図11においては、相場価格62が1ドル=79.90円まで上昇した状態を示している。)、約定情報生成部14は、トレール幅情報に基づいて、決済注文の想定売りレート54を79.30円から79.60円に上昇させる。
そして、図12に示すように、相場価格62が1ドル=82.20円(すなわち、図15に示す状態から、更に相場価格62が想定売りレート54(1ドル=79.90円)よりもトレール幅(0.30円)分高値の価格)以上まで上昇することなく、下落した場合を考える(図12は、相場価格62が1ドル=80.00円まで上昇したのちに下落した状態を示している。)この場合、更なる想定売りレート54の変更は行われない。
ここで、相場価格62が更に下落して想定売りレート54である1ドル=79.60円に達しても、注文情報生成部16は、決済注文の約定を行わない。これにより、相場価格62が更に上昇に転じた場合に、更なる利益幅の増大(すなわち、決済注文の約定価格である想定売りレート54のさらなる高値側への変更)の可能性を残すことが可能になる。
そして、図12に示すように、相場価格62が想定売りレート54である1ドル=79.60円未満の価格になった時点で、約定情報生成部14は、決済注文を約定させる。
なお、図8〜図12においては、「決済トレール注文」の決済注文を売り注文として設定したが、決済注文を買い注文として設定することも可能である。この場合、新規注文は売り注文として設定する。
このように「決済トレール注文」においては、決済注文は、相場価格62が、想定売りレート54を超えて上昇(又は下落)したのちに再度想定売りレート54に至った後に約定するように設定されているので、上昇相場が下落相場に転ずる価格や、下落相場が上昇相場に転ずる価格に近い価格で取引を行える可能性が高くなり、取引により大きな利益を得られる可能性を持たせることができる。また、決済注文は、相場価格62と発注後の決済の基準となる価格である想定売りレート54との値幅が所定のトレール幅以上になった場合に、トレール情報に基づいて、相場価格62が上昇方向(又は下落方向)に移動されるように設定されるので、相場が大きく変動した場合における利益を大きく確保することを可能にする。これにより、コンピュータシステムを用いて行う金融商品の取引において、多くの利益を得る機会を提供できる。
なお、「決済トレール注文」において、相場価格62と想定売りレート54が一致したときに、決済注文を約定させる構成とすることもできる。
[シフト機能]
金融商品取引管理装置1や金融商品取引管理システム1Aにおいて、既に発注した新規注文と決済注文をそれぞれ約定させたのち、「シフト機能」による処理を併用した取引を行うことも可能である。この「シフト機能」による注文は、上述した、「いったんスルー注文」や「決済トレール注文」や、各種のイフダン注文(例えば後述する「リピートイフダン注文」や「トラップリピートイフダン注文」)等に基づいて、新規注文と決済注文が少なくとも1回ずつ約定したのちに、更に新規注文や決済注文が発注される際に、先に発注済の注文の価格や価格帯とは異なる価格や価格帯にシフトさせた状態で、新たな注文を発注させる態様の注文形態である。この「シフト機能」の詳細は後述する。
[「いったんスルー注文」注文と「決済トレール注文」の具体的処理手順]
図13乃至図22は、この実施の形態1の金融商品取引管理システム1Aにおける、「いったんスルー」注文と「決済トレール」との具体的処理手順を示す図である。以下、これらに基づいて、具体的処理手順を説明する。
この処理手順においては、「いったんスルー注文」と「決済トレール注文」とを、「リピートイフダン注文」と組み合わせた状態を示す。この「リピートイフダン注文」とは、新規注文と、この新規注文の決済注文とがそれぞれ約定されたのち、新たな新規注文によるポジションの保有と決済注文によるこのポジションの決済とを繰り返すように取引を行わせる注文形態のことである。
図3に示すステップS1の処理の後、クライアント端末2の表示部22には入力画面が表示される。図13は、このとき表示部22に表示された入力画面40の一例を示す概念図である。同図の入力画面40においては、トラップリピートイフダン注文(一の金融商品について、複数の「第一注文」としての新規注文と、複数の「第二注文」としての決済注文と、それぞれの新規注文同士、それぞれの決済注文同士が均等な値幅となるように発注し、一の新規注文がポジションを有し、そのポジションを有した新規注文について、一の決済注文が約定すると、その新規注文と同じ価格の新たな新規注文と、その決済注文と同じ価格の新たな決済注文とが再度生成されることが繰り返される注文形態のこと。以下本明細書において同じ。)を発注するための入力画面が示されている。
図13に示す入力画面40は、取引可能な通貨ペアを画面表示させる売買希望通貨ペア選択ボタン401、それぞれの注文ごとの金融商品の注文金額を入力させる注文金額入力欄402、発注する新規注文の基準価格(それぞれの注文情報の発注の基準となる注文価格)を入力するスタート価格入力欄403、発注する注文の種類を入力する注文種類選択欄404、トラップ(複数発注される注文を構成する、個々の注文のこと。本明細書において同じ。)の本数を入力するトラップ本数入力欄405、複数の新規注文同士や、複数の決済注文同士の値幅を入力するトラップ値幅入力欄406を備えている。
また、入力画面40は、一の新規注文と一の決済注文とが約定された際に得られる利益金額を入力する利益金額入力欄407、「いったんスルー注文」を行うか否かを選択するいったんスルー選択欄408、「決済トレール注文」を行うか否かを選択する決済トレール選択欄409a、決済トレール注文を行う際の第二注文価格の変動が行われる相場価格の間隔、及び/又は、変動一回ごとの第二注文価格の変動幅としての「トレール幅」(この実施の形態では第二注文価格の変動が行われる相場価格の間隔、及び、変動一回ごとの第二注文価格の変動幅としての「トレール幅」を示す。以下本明細書において同じ。)を入力するトレール幅入力欄409bを備えている。
また、入力画面40は、「シフト機能」による処理の実行を選択するためのシフト機能選択欄410、相場価格が所定の価格まで下落又は上昇したときに、逆指値注文を約定させることで継続中の取引や事後の取引をキャンセルさせる処理(以下単に「ストップロス処理」と称する。)を行わせる価格であるストップロス価格(以下単に「ストップロス価格」と称する。)を設けるか否かを選択するストップロス選択欄411a、ストップロス価格を入力するストップロス価格入力欄411b、入力画面40の表示を表示部22から消去して入力処理を中止させる消去ボタン412、それぞれの入力欄及び選択欄401〜412において入力・選択されたデータを、注文入力受付部12において確認させる処理を行わせるための確認ボタン413を備えている。
図13においては、売買希望通貨ペア選択ボタン401にて「USドル/日本円(日本円でUSドルを売買する)」を選択し、注文金額入力欄402に「10万ドル」が入力され、スタート価格入力欄に「100.50円」が入力され、注文種類選択欄404において「第一注文が新規の買いの指値注文」が選択され、トラップ本数入力欄405に「1」本が入力され、利益金額入力欄407に「50000円」が入力され、トラップ値幅入力欄406に「0.20円」が入力され、いったんスルー選択欄408及び決済トレール選択欄409aが選択された状態(チェックが入力された状態)で、トレール幅入力欄409bに「0.20」円が選択され、シフト機能選択欄410が未選択の状態、ストップロス選択欄411aが選択された状態で、ストップロス価格入力欄411bに「98.00」円が入力された状態が示されている。
なお、入力画面40には、いったんスルー選択欄408、決済トレール選択欄409a、トレール幅入力欄409bストップロス選択欄411aストップロス価格入力欄411bのうちの一部又は全部の構成が設けられていなくてもよい。
すなわち、金融商品取引管理装置1において、「いったんスルー注文」「決済トレール注文」のうち一方の機能が設けられていない構成であってもよいし、「いったんスルー注文」「決済トレール注文」のうち一方又は双方が、入力画面40から入力されて発注される全ての注文に対して自動的に設定される構成であってもよい。また、入力画面40に決済トレール選択欄409aのみが設けられてトレール幅入力欄409bが存在せず、「決済トレール注文」の決済トレール価格は予め設定された特定の価格で一律に設定される構成であってもよい。また、「ストップロス処理」が行われない構成であってもよいし、入力画面40にストップロス選択欄411aのみが設けられてストップロス価格入力欄411bが存在せず、「ストップロス価格」が特定の価格で一律に設定されている構成であってもよい。
さらに、入力画面40には、シフト機能選択欄410が存在せず、「シフト機能」を用いた取引が行われない設定であってもよい。また、入力画面40には、シフト機能選択欄410の他にシフト幅入力欄(図示せず)が存在し、顧客がシフト幅を自由に入力して設定することが可能となるような構成であってもよいし、この実施の形態1のようにシフト幅は予め設定された特定の価格で一律に設定される構成であってもよい。
さらにまた、この実施の形態1においては、トレール幅入力欄409bに入力された価格を、トレールを実行する基準となる、決済注文の価格(決済価格)と相場価格との価格差と、一回ごとのトレールにおいて決済注文を変動させる値幅とに併用する(例えば、トレール幅入力欄409bに「0.20円」と入力された状態で生成された注文情報に基づいて決済注文のトレールが行われる場合、相場価格が0.20円変動する度に、決済価格を0.20円上昇(又は下落)方向に変更する。)構成とし、入力処理の単純化と簡便化を図っている。しかし、これに限らず、入力画面40において、トレールを行うにあたっての、決済注文の価格と相場価格の価格差の情報と、決済注文を変動させる値幅の情報とを、別々に入力し、別々の値として設定できる構成としてもよい。
また、この実施の形態1においては、入力画面40にスタート価格入力欄403と利益金額入力欄407を設け、注文情報生成部16が、これらの入力欄403に入力された数値に基づいて決済注文情報(後述)の注文価格情報(即ち決済価格)を算出する構成となっている。しかし、これに変えて、入力画面40に決済価格の数値を入力するための「決済価格入力欄」のような構成を設けてもよいし、利益金額入力欄407による入力と、決済価格を入力する構成による入力を顧客が選択できる構成としてもよい。また、利益金額の入力に替えて、価格差(例えば「○○円」や「○○ポイント」のような情報)を入力する構成であってもよいし、他のいかなる利幅に関する情報を入力する構成であってもよい。
図13に示す入力画面40の各種入力欄、選択欄401〜411bに適宜入力や選択が行われた状態で確認ボタン413がクリックされると、注文情報生成部16は、これらの入力や選択に基づく数値に基づいて演算を行って注文情報を生成する。そして、複数の注文情報によって注文情報群が生成される。この注文情報群とは、特定の関連性(例えば、同時に発注される一連の注文や、新規注文とこの新規注文に対応する決済注文やストップロス注文等の関連性)を有する複数の注文情報からなる情報の集合や、それらの情報を生成するデータの集合のことである。
図14は、注文情報生成部16によって生成されて注文テーブル181に記録された、注文情報群を模式的に示した図である。なお、同図に示す態様のテーブルは、フロントページ配信部11によってクライアント端末2の表示部22にも画像表示される。
図14に示す通り、注文情報群1810Aは、第一の価格について逆指値注文をする、「第一順位の注文情報」としての新規注文情報18101、第二の価格について逆指値注文をする「第二順位の注文情報」を形成する、「第一の決済注文情報」としての決済注文情報18102、及び、「第二順位の注文情報」を形成する、「第二の決済注文情報」としてのストップロス注文情報18103から成る。ここで、「第一順位の注文情報」は、約定の順序としての優先順位の高い注文情報であり、「第二順位の注文情報」は、約定の順序としての優先順位の低い注文情報である。
図14に示す通り、新規注文情報18101、決済注文情報18102、及びストップロス注文情報18103は、注文の通し番号としての注文情報181A、顧客毎に一意に付される顧客番号181B、売買の対象となる通貨の組合せ(主として日本円と外貨の組合せ)を識別するための通貨ペア情報181C、一の注文における外貨の持高としてのポジション(以下単に「ポジション」と称する。本明細書において同じ。)の価格情報としての注文金額情報181D、注文が発注された時刻の情報としての注文時刻情報181E、注文が「売り注文」「買い注文」の何れであるかを識別するフラグ情報としての売買方向情報181F、「約定価格の情報」としての注文価格情報181G、各注文情報1811〜1816の有効期限を示す情報としての注文有効期限情報181H、例えば「成行注文」「イフダン注文」等の注文の種別を識別するフラグ情報としての注文種別情報181J、スルー値幅情報181K、トレール幅情報181L、各注文情報が「新規注文」なのか「決済注文」なのか、また、「指値注文」なのかを識別するフラグ情報としての新規/決済情報181Mを有する。図14に図示しないが、各注文情報18101〜18103は、これらに加え、発注済の逆指値注文(又は指値注文)の注文情報としての有効な注文情報か、あるいは発注前の逆指値注文(又は指値注文)の注文情報としての無効な注文情報かを識別するためのフラグ情報である、有効/無効情報や、それぞれの注文情報18101〜18103が第一順位の注文情報か、あるいは第二順位の注文情報かを識別するためのフラグ情報としての順位情報や、それぞれの注文情報の約定の“有”と”無”を識別するためのフラグ情報としての約定有無情報を属性情報として有する。これらの属性情報は、入力画面40から入力された情報に基づくものであり、上述のフィールド定義に基づいて注文テーブル181に記録される。
図14に示す通り、個々の注文情報18101〜18103には注文金額情報181Dとして約定価格の情報が設けられる。後述するように、注文金額情報181Dに規定された約定価格は、トレール幅情報181L、トレール開始価格情報(図示せず)、ストップロス幅情報(図示せず)により、相場価格の変動に伴って変動する。
図14に示す通り、新規注文情報18101の注文価格情報181G(つまり新規注文価格)はスタート価格入力欄403に入力された数値に基づいて設定され、ストップロス注文情報18103の注文価格情報181G(つまりストップロス価格)は、ストップロス価格入力欄411bに入力された数値に基づいて設定される。また、決済注文情報18102の注文価格情報181G(つまり決済注文価格)は、スタート価格入力欄403に入力された数値(100.50円)に、利益金額入力欄407に入力された数値(50000円)を注文金額入力欄402に入力された数値(10万)で割った値(0.5円)を加算した値(101.00円)として設定されている。
図14に示す通り、この実施の形態1において、新規注文情報18101、決済注文情報18102のスルー値幅情報181Kは、予め設定された特定の価格差情報として固定化されている。具体的には、このスルー値幅情報は、「(1ドル=0.20円を示す)20」として設定されている。この数値は、新規注文情報や決済注文情報の注文価格情報181Gと、新規注文や決済注文の発注のトリガー価格となる「発注トリガー」との価格差を設定するための価格情報である。この実施の形態1においては、スルー値幅情報181Kは、注文情報生成部16によって、特定の値(つまり1ドル=0.20円)に自動的に設定される。但し、入力画面40にスルー値幅情報を入力する入力欄を設け、顧客がスルー値幅情報181Kを自由に設定できる構成としてもよい。また、決済注文情報18102のトレール幅情報181Lは、入力画面40のトレール幅入力欄409bに入力された数値である「(1ドル=0.20円を示す)20」として設定されている。但し、入力画面40にトレール幅入力欄409bを設けず、注文情報生成部16が特定の値のトレール幅を自動的に設定する構成になっていてもよい。
なお、この実施の形態1では、注文情報生成部16は、決済注文情報18102のトレール幅情報181Lを、トレールを行う際のトリガー情報と、1回のトレールごとの注文価格情報181Gの価格変動幅の情報として併用する(つまり、例えばトレール幅情報181Lが「20」で設定されている場合、相場が1ドル=0.20円上昇(又は下落)するごとに、注文価格情報181Gも1ドル=0.20円ずつ上昇(又は下落)させる)。但し、入力画面40の構成により、トレールを行う際のトリガー情報と、1回のトレールごとの価格変動幅の情報を別個に設定させる構成としてもよいし、何れか一方を注文情報生成部16が自動的に設定する構成としてもよい。また、注文情報生成部16は、決済注文情報18102の生成時の相場価格と注文価格情報181Gの価格差をトレール幅情報181Lとして設定する構成であってもよいし、金融商品取引管理装置1が、この、決済注文情報18102の生成時の相場価格と注文価格情報181Gの価格差を維持しながら注文価格情報181Gを上昇(又は下落)させる構成であってもよい。
図14に図示しないが、有効/無効情報(図示せず)において、生成された当初、全ての注文情報18101〜18103は、まず、未発注の状態としての無効(以下単に「無効」と称する。)である無効な注文情報と定義されている。
また、全ての注文情報18101〜18103は、逆指値注文として発注され、約定される。そのために、全ての注文情報18101〜18103は、(順方向の)指値注文と、逆指値注文とを識別するための指値方向識別情報を備えて、この指値方向識別情報において、逆指値注文の注文情報として定義されている構成となっていてもよい。このような指値注文識別情報を有することで、「いったんスルー注文」や「決済トレール注文」を、多様な注文形態に適用することが可能になる。
注文の受け付けが完了した時、図15に示すように、相場価格63が1ドル=101.00円であったとする。これが、図16に示すように、相場価格63が、1ドル=100.50円を越えてさらに下落し、1ドル=100.30円(つまり、スタート価格入力欄403に入力された1ドル=100.50円からスルー値幅情報181Kで設定された(1ドル=)0.20円を引いた値)まで到達すると、この到達が発注トリガーBT1となり、新規注文情報18101に基づいて、1ドル=100.50円の新規注文B1(新規逆指値注文)が発注する(同図において、矢印は、一の特定価格の発注トリガーによって他の特定価格の注文が発注した状態を示す。以下の概念図においても同じ。)。
そして、図17に示すように、相場価格63が下落から上昇に転じて再度1ドル=100.50円まで到達すると、新規注文B1が約定する。約定情報生成部14は、新規注文情報18101を約定された状態にするための処理を行う。具体的には、例えば、約定情報生成部14は、新規注文情報18101に含まれる、約定/未約定/キャンセル、を設定する属性情報(図示せず)を「約定」の状態に書き換え、顧客口座情報テーブル182を書き換える。これにより、新規注文が約定したものとして処理される。
次に、図18に示すように、相場価格63が更に上昇して、1ドル=101.00円を越えて1ドル=101.20円(つまり、決済注文情報18102の注文価格情報181Gの(1ドル=)101.00円に、スルー値幅情報181Kで設定された(1ドル=)0.20円を加えた値)まで到達すると、この到達が発注トリガーST1となり、決済注文情報18102に基づいて、1ドル=101.00円の決済注文S1(決済逆指値注文)が発注する。
その後、図19に示すように、相場価格63が更に上昇すると、1ドル=0.20円(つまり、決済注文情報18102のトレール幅情報181Lで設定された価格)上昇するたびに、(1ドル=)0.20円ごとの価格の到達がトレールの発注トリガーST1となってトレールが行われ、注文価格情報181Gで設定された決済注文価格が1ドル=0.20円ずつ上昇していく。
図19においては、相場価格63が1ドル=101.20円で1ドル=100.00円の決済注文が発注されたのち、相場価格63が1ドル=101.40円に到達するとこの到達がトレールの発注トリガーとなって決済注文価格が1ドル=101.20円に上昇し、さらに相場価格63が1ドル=101.60円に到達するとこの到達がトレールの発注トリガーとなって決済注文価格が1ドル=101.40円に上昇し・・・ということが繰り返された結果、相場価格63が1ドル=102.40円に到達し、この到達がトレールの発注トリガーとなって決済注文価格が1ドル=102.20円に上昇した状態が示されている。
そして、この状態ののち、図20に示すように相場価格63が上昇から下落に転じ、相場価格63が1ドル=100.40円未満となったとき、約定情報生成部14は、決済注文情報18102に対して、決済注文を約定させるための処理を行う。具体的には、例えば、約定情報生成部14は、決済注文情報18102に含まれる約定/未約定/キャンセル、を設定する属性情報(図示せず)を「約定」の状態に書き換え、顧客口座情報テーブル182を書き換える。これにより、決済注文が約定したものとして処理される。なお、図19〜図20においては、相場価格63が1ドル=102.40円まで上昇した後に下落した状態を示しているが、上昇から下落に転ずる価格がこれより高かったり低かったりしてもよく、その場合は決済注文が約定する価格も図20に示す状態とは異なるものになりうる。例えば、相場価格が1ドル=102.30円で上昇から下落に転じ、1ドル=102.20円未満まで下落した場合、約定情報生成部14は、決済注文情報18102に対して、決済注文を約定させるための処理を行う。
新規注文、決済注文がそれぞれ約定すると、注文情報群1810Aのストップロス注文情報18103はキャンセルされる。具体的には、例えば、約定情報生成部14は、ストップロス注文情報18103をに含まれる約定/未約定/キャンセル、を設定する属性情報(図示せず)を「キャンセル」の状態に書き換える。これにより、ストップロスがキャンセルされたものとして処理される。なお、新規注文が約定したのちに相場価格63が決済注文の発注トリガーとなる価格(この場合は1ドル=101.20円)まで上昇せずにストップロス注文情報18103の注文価格情報181Gである1ドル100.00円まで下落した場合、決済注文はキャンセル処理され、以後の取引(つまり、注文情報群1810Aによる金融商品の取引)もキャンセルされることになる。ただし、このキャンセルがされずに取引を継続させることもできる。
図20に示すように、新規注文、決済注文がそれぞれ約定すると、約定情報生成部14は、約定した新規注文情報18101、決済注文情報18102を含む注文情報群1810Aを注文テーブル181から消去し、注文情報生成部16は、新たな注文情報群1810Aを生成する。新たに生成された注文情報群1810Aも、図14に示す、元の注文情報群1810Aの生成時と同じ状態で生成される。
この、新たに生成された注文情報群1810Aに基づいて金融商品の取引が継続、同様の取引が繰り返される。即ち、図21に示すように、金融商品の相場価格63が再び下落して1ドル=100.30円まで再び到達すると、この到達が発注トリガーBT1となって、注文情報生成部16は1ドル=100.50円の新規注文B1が再び発注する。この後、再び相場価格63が下落から上昇に転じると、約定情報生成部14は新規注文B1を約定させ、更に相場価格63が上昇して、1ドル=101.20円まで到達すると、この到達が発注トリガーST1となり、注文情報生成部16は、1ドル=101.00円の決済注文S1を発注する。その後、相場価格63が(1ドル=)0.20円以上上昇すると、(1ドル=)0.20円ごとに決済注文のトレール(つまり決済注文情報18102の注文価格情報181Gの変更)が行われ、また、相場価格63が上昇から下落に転じて決済注文価格未満になると、約定情報生成部14は決済注文を約定させる処理とストップロス注文をキャンセルする処理を行う。以後、このような取引が繰り返されることになる。
図22は、このようにして、新規注文の発注と約定、及び決済注文の発注とトレールと約定とが、相場価格63の変動に伴って3回繰り返された状態を示している。このようにして、この実施の形態においては、「いったんスルー注文」による処理と「決済トレール注文」による処理とを交互に行うことを、繰り返し行うことができる。
以上、この実施の形態1においては、新規注文情報18101は、相場価格63が、注文価格情報181Gに設定された価格を超えて下落又は上昇したのちに再度注文価格情報181Gに設定された価格に一致した後に約定するように設定され、また、決済注文情報18102は、相場価格63が、注文価格情報181Gに設定された価格を超えて上昇又は下落したのちに再度注文価格情報181Gに設定された価格に至った後に約定するように設定されているので、下落相場が上昇相場に転ずる価格や、上昇相場が下落相場に転ずる価格に近い価格で取引を行える可能性が高くなり、取引により大きな利益を得られる可能性を持たせることができる。また、決済注文情報18102は、トレール幅情報に基づいて上昇方向又は下落方向に移動されるように設定されるので、相場が大きく変動した場合における利益を大きく確保することを可能にする。また、トレール幅情報181Lを決済注文情報18102のみに設けることで、新規注文情報18101による新規注文のポジションの取得による含み損の発生を抑止させることができる。これにより、コンピュータシステムを用いて行う金融商品の取引において、相場価格の変動に伴う不利益の発生を抑止すると共に、多くの利益を得る機会を提供できる。
この実施の形態1においては、金融商品の相場価格63と新規注文情報18101の注文価格情報181Gに設定された価格との値幅がスルー値幅情報181Kによって設定されたスルー値幅以上になった場合に発注されるように設定されたことにより、上昇相場が下落相場に、又は、下落相場が上昇相場に転じた後に、発注した注文を約定させる取引を確実に行うことができ、多くの利益を得る機会を適切に提供することができる。
この実施の形態1においては、スルー値幅情報181Kは、予め設定された特定の価格差情報として固定化されていることにより、注文の入力を簡易に行わせることができる。
この実施の形態1においては、決済注文情報18102の注文価格情報181Gにて設定された価格を越えて上昇又は下落したのち、この注文価格情報181Gにて設定された価格を越えて下降又は上昇した際にポジションを決済するように設定されたことにより、相場価格が決済注文情報18102の注文価格情報181Gにて設定された価格に一致した後も決済注文情報18102に基づく金融商品の取引を継続させ、その取引による利益額を大きくしていく可能性を保持することができる。これにより、多くの利益を得る可能性のある機会を増やすことができる。
この実施の形態1においては、新規注文情報18101に基づく新規注文と決済注文情報18102に基づく決済注文とが約定した後に再び新規注文と決済注文とを発注し、簡易な注文の発注処理に基づいて、継続的な取引機会を設けて、多くの利益を得る機会を提供することができる。
この実施の形態1においては、生成された新規注文情報18101や決済注文情報18102に基づいて注文を約定させて、金融商品の取引を確実に行うことができる。
なお、この実施の形態1においては、新規注文情報18101を買いの新規注文、決済注文情報を売りの決済注文として設定する構成としたが、逆に、新規注文情報18101を売りの新規注文、決済注文情報を買いの決済注文として設定することもできる(以下全ての実施の形態においても同じ)。
[発明の実施の形態2]
図23乃至図33に、この発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態2の金融商品取引管理システムにおいては、「いったんスルー注文」と「決済トレール注文」とを、「トラップリピートイフダン注文」と組み合わせた状態を示す。この「トラップリピートイフダン注文」とは、同一の金融商品の、それぞれ異なる価格において発注された、複数の第一注文、及び、複数の第二注文の、注文と発注とを繰り返し行うように設定する注文をいう。
以下、この実施の形態2における構成と具体的処理内容を示す。ここでは、「第一注文」をイフダン注文の新規注文、「第二注文」をイフダン注文の決済注文として発注する構成に基づいて説明する。
この実施の形態2のシステム構成は実施の形態1と同じである。そして、図3に示すステップS1の処理の後、クライアント端末2の表示部22には入力画面が表示される。図23は、このとき表示部22に表示された入力画面40の一例を示す概念図である。この入力画面40は、図13に示す、発明の実施の形態1の入力画面40と異なり、トラップ本数入力欄405に「5」本と入力されている点が大きく相違する。また、利益金額入力欄407に「100000」円と入力されている点も、実施の形態1と相違する。
図23において示した状態で確認ボタン413がクリックされると、注文情報生成部16は、図24に示す注文情報群1810Bを生成する。
図24は、注文情報生成部16によって生成されて注文テーブル181に記録された、注文情報群を模式的に示した図である。なお、同図に示す態様のテーブルは、フロントページ配信部11によってクライアント端末2の表示部22にも画像表示される。
この注文情報群1810Bは、トラップ本数入力欄405に入力された本数分(つまり5本分)の新規注文情報と決済注文情報とを有する状態で生成される。即ち、注文情報群1810Bは、5つの新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115と、5つの決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120と、1つのストップロス注文情報18121とを有する。
それぞれの新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115の構成は、実施の形態1の新規注文情報18101と同様である。それぞれの決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120の構成は、実施の形態1の決済注文情報18102と同様である。ストップロス注文情報18121の構成は、実施の形態1のストップロス注文情報18103と同様である。
図24に示すように、注文情報生成部16は、図23に示す入力画面40の入力情報に基づいて、スタート価格入力欄403に入力された(1ドル=)100.00円を新規注文の基準価格とし、この価格を新規注文情報18111の注文価格情報181Gに設定する。そして、トラップ値幅入力欄406に入力された値である(1ドル=)0.20円を、新規注文情報18112,18113,18114,18115の値幅となるように、それぞれの新規注文情報18112,18113,18114,18115を生成する。即ち、図24に示すように、新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115の注文価格情報181Gは、それぞれ、(1ドル=)100.00円、99.80円、99.60円、99.40円、99.20円と設定されている。
また、注文情報生成部16は、対応する新規注文と決済注文(例えば新規注文情報18111と決済注文情報18116)が約定したときの利益金額が、利益金額入力欄407に入力された金額(100000円)となるように、それぞれの決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120の注文金額を設定する。即ち、利益金額入力欄407に入力された値(100000円)を注文金額入力欄402に入力された値(10万)で割った値である(1ドル=)1.00円が、対応する新規注文と決済注文との価格差になるように、それぞれの決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120の注文金額を設定する。即ち、図24に示すように、決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120の注文価格情報181Gは、(1ドル=)101.00円、100.80円、100.60円、100.40円、100.20円と設定として設定されている。それ以外の構成は、発明の実施の形態1と同じである。
この実施の形態2において、相場価格の変動に伴うそれぞれの新規注文や決済注文の発注や約定の態様は、発明の実施の形態1の新規注文や決済注文と同じである。具体的には、まず、注文の受け付けが完了した時、図25に示すように、相場価格64が1ドル=100.20円(同図左側の黒丸の部分)であったとする。そして、この後、図26に示すように、相場価格64が1ドル=100.20円から次第に下落していくと、相場価格64が1ドル=98.80円になると発注トリガーBT1によって(新規注文情報18111に基づく)新規注文B1が発注し、相場価格64が1ドル=98.60円になると発注トリガーBT2によって(新規注文情報18112に基づく)新規注文B2が発注し、・・・という形で、相場価格64の下落に伴って(新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115に基づく)新規注文B1,B2,B3,B4,B5が発注してゆく。なお、図26は、相場価格64が1ドル98.70円まで下落した状態を示しているが、相場の下落の状況によっては、新規注文B1,B2,B3,B4,B5が全て発注しない場合もある。例えば、図26において、相場価格が1ドル=99.10円まで下落し、その後上昇に転じた場合には、相場価格64は発注トリガーBT5には到達しないので、(新規注文情報18115に基づく)新規注文B5が未発注のままとなる(この場合、新規注文は4つしか発注されないので、新規注文と決済注文とによる取引の組み合わせも4組以下となる)。
その後、図27に示す通り、相場価格64が1ドル=100.20円、100.40円、・・・101.00円と上昇していくと、新規注文B5,B4,B3,B2,B1は順次約定していく。
その後、図28に示すように、相場価格64が更に上昇して、1ドル=100.20円を越えて1ドル=101.40円まで到達すると、この到達が発注トリガーST5となり、決済注文情報18120に基づいて、1ドル=100.20円の決済注文S5(決済逆指値注文)が発注する。
その後、図29に示すように、相場価格64が更に上昇すると、1ドル=0.20円上昇するたびに、(1ドル=)0.20円ごとの価格の到達がトレールの発注トリガーST5となってトレールが行われ、注文価格情報181Gで設定された決済注文価格が1ドル=0.20円ずつ上昇していく。図29においては、相場価格64が1ドル=100.70円まで上昇し、(決済注文情報10119に基づく)1ドル=100.40円の決済注文S4が発注されると共に、(決済注文情報10120に基づく)決済注文S5にトレールが行われて(注文価格情報181Gに基づく)決済価格が、1ドル=100.40円に上昇した状態を示している。
その後、図30に示すように、相場価格64が上昇から下落に転じ、1ドル=100.60円未満になると、約定情報生成部14は、決済注文S4,S5を約定させる処理を行う。これにより、(新規注文情報18114,18115に基づく)新規注文B4,B5と、(決済注文情報18119,18120に基づく)決済注文S4,S5によるイフダン注文の取引がそれぞれ成立する。これにより、注文情報生成部16は、元の新規注文B4,B5と元の決済注文S4,S5と同じ、新たな新規注文B4,B5と元の決済注文S4,S5を生成する。図30においては、新たに生成され、発注される予定の新規注文B4,B5を示している。なお、新たに生成された新規注文B4,B5や決済注文S4,S5に基づいて、元の新規注文B4,B5や決済注文S4,S5と同様の発注や約定が繰り返し行われることとなる。
そして、図30に示す状態の後、図31に示すように、相場価格64が再び下落から上昇に転じ、上昇していくと、(決済注文情報10118,10117,10116に基づく)決済注文S3,S2,S1が、発注トリガーST3,ST2,ST1に基づいて順次発注されていく。また、相場価格64が1ドル=0.20円上昇するごとに、トレールが行われて決済注文S3や決済注文S2の(注文価格情報181Gに基づく)注文価格が上昇してゆく。図31においては、相場価格64が1ドル=101.20円まで上昇し、決済注文S1,S2,S3の注文価格が全て1ドル=101.00円になった状態を示している。
図31に示す状態ののち、図32に示すように相場価格64が更に上昇すると、その上昇に伴って、決済注文S1,S2,S3の注文価格も1ドル=0.20円ずつ順次上昇する。そして、図33に示すように、相場価格64が上昇から下落に転じ、決済注文S1,S2,S3の注文価格(図33においては1ドル=102.40円)未満になると、約定情報生成部14は決済注文S1,S2,S3を約定させる。これにより、(新規注文情報18111,18112,18113に基づく)新規注文B1,B2,B3と(決済注文情報18116,18117,18118に基づく)決済注文S1,S2,S3によるイフダン注文の取引がそれぞれ成立する。その後、注文情報生成部16は、元の新規注文B1,B2,B3と同じ新たな新規注文B1,B2,B3、及び、元の決済注文S1,S2,S3と同じ新たな決済注文S1,S2,S3を新たに生成し、新たに生成された新規注文B1,B2,B3や決済注文S1,S2,S3に基づいて、元の新規注文B1,B2,B3や決済注文S1,S2,S3と同様の発注や約定が繰り返し行われることとなる。
この実施の形態2においては、複数の新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115に基づく複数の新規注文や、複数の決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120に基づく複数の決済注文をそれぞれ異なる価格において発注することにより、注文を複数の価格に分散させることができ、これにより、特定の価格に集中して注文が発注されたのちに相場が想定外の変動をすること等により発生するリスクを軽減させることができる。
なお、この実施の形態2を、複数の第一注文(例えばイフダン注文の新規注文)と複数の第二注文(例えばイフダン注文の決済注文)をそれぞれ一回のみ発注し、約定させる構成(以下「トラップトレード注文」と称する)に適用することもできる。この場合、入力画面40が、「トラップトレード注文」と「トラップリピートイフダン注文」とを選択可能な構成に設定されていることが望ましい。なお、この「トラップトレード注文」を、複数の第一注文の約定に対して一つの第二注文の約定でイフダン注文の取引を行わせる構成とすることや、一つの第一注文の約定に対して複数の第二注文の約定でイフダン注文の約定を行わせる構成とすることもできる。
[発明の実施の形態3]
図34及び図35に、この発明の実施の形態3を示す。
この実施の形態3の金融商品取引管理システムにおいては、「いったんスルー注文」と「決済トレール注文」とを、「らくトラ」による注文と組み合わせ、さらに「シフト機能」を行わせる状態を示す。この「らくトラ」による注文とは、顧客の入力等に基づいて上限価格と下限価格を設定し、この上限価格と下限価格との間に、複数の第一注文、及び/又は、複数の第二注文を設定する注文形態をいう。
以下、この実施の形態3における構成と具体的処理内容を示す。ここでは、「第一注文」をイフダン注文の新規注文、「第二注文」をイフダン注文の決済注文として発注し、実施の形態2と同様の「トラップリピートイフダン注文」として取引を行わせ、さらに「シフト機能」を行わせる構成に基づいて説明する。
この実施の形態3のシステム構成は実施の形態1、実施の形態2と同じである。そして、図3に示すステップS1の処理の後、クライアント端末2の表示部22には入力画面が表示される。図34は、このとき表示部22に表示された入力画面40の一例を示す概念図である。この入力画面40は、図13に示す、発明の実施の形態1の入力画面40の、注文金額入力欄402、スタート価格入力欄403、トラップ値幅入力欄406に替えて、上限価格入力欄421、下限価格入力欄422が設けられている。トラップ本数入力欄423、注文金額入力欄424、利益金額入力欄425、いったんスルー選択欄426、決済トレール選択欄427、トレール幅入力欄428、シフト機能選択欄429、ストップロス選択欄430、ストップロス価格入力欄431、消去ボタン412、確認ボタン413は、実施の形態2のトラップ本数入力欄405、注文金額入力欄402、利益金額入力欄407、いったんスルー選択欄408、決済トレール選択欄409a、トレール幅入力欄409b、シフト機能選択欄410、ストップロス選択欄411a、ストップロス価格入力欄411b、消去ボタン412、確認ボタン413と同一構成である。この実施の形態3においては、上限価格入力欄421に(1ドル=)100.00円、下限価格入力欄422に(1ドル=)99.20円が入力された状態を示している。上限価格入力欄421に入力された値は「上限価格情報」を形成し、下限価格入力欄422に入力された値は「下限価格情報」を形成する。
図34において示した状態で確認ボタン413がクリックされると、注文情報生成部16は、実施の形態2の注文情報群1810B(図24参照)と同じ注文情報群1810Bを生成する。即ち、注文情報生成部16は、図34に示す入力画面40の入力情報に基づいて、上限価格入力欄421に入力された価格である、(1ドル=)100.00円から下限価格入力欄422に入力された価格である、(1ドル=)99.20円を引いた値である、(100.00−99.20=)0.80円を、トラップ本数(5本)から1を引いた値(4本)で割った値である、0.20円を、それぞれの新規注文同士、決済注文同士の値幅として設定する。また、注文情報生成部16は、利益金額入力欄407に入力された数値(100000円)を注文金額入力欄402に入力された数値(10万)で割った値(1.0円)を、それぞれの新規注文と、対応するそれぞれの決済注文との価格差として設定する。
この実施の形態3においては、図25〜図33に示す処理と同様の処理が行われ、複数の新規注文と複数の決済注文とにより、実施の形態2の場合と同じ取引が行われる。
ここで、シフト機能について説明する。
例えば、この実施の形態3において、実施の形態2の図33と同じ状態、即ち、新規注文B1,B2,B3,B4,B5と決済注文S1,S2,S3,S4,S5とがそれぞれ約定した状態を考える。このとき、入力画面40において、図34に示すように、シフト機能選択欄429にチェックが入った状態で注文情報群1810Bの生成が行われた場合、注文情報生成部16は、決済注文S1,S2,S3が約定した価格である1ドル=102.40円を基準として、注文情報群1810Bの新規注文B1,B2,B3,B4,B5及び決済注文S1,S2,S3,S4,S5の取引価格をそれぞれシフトさせる。
具体的には、例えば、図35に示す、(シフトされる前の)新規注文B1,B2,B3,B4,B5や決済注文S1,S2,S3,S4,S5を発注させる新規注文情報18111,〜18115や決済注文情報18116〜18120(図24参照)が生成された際の相場価格64が、図35の点P1に示す、1ドル=99.50円であり、決済注文S1,S2,S3が約定した際の相場価格64が、点P2に示す1ドル=102.40円であった場合を考える。このとき、注文情報生成部16は、相場価格とそれぞれの注文との上下関係と価格差が等しくなる状態で、新規注文情報18111,〜18115や決済注文情報18116〜18120の注文価格情報181Gをシフトさせる。例えば、図35に示す、新規注文B5は、点P1の相場価格64に対して、(1ドル=)99.50円―(1ドル=)99.20円=(1ドル)0.30円下方に位置するので、シフト後は、点P2に示す、相場価格の(1ドル=)102.40円よりも(1ドル=)0.30円下方である、(1ドル=)102.10円にシフトさせる。そして、新たに生成される新規注文情報18115の注文価格情報181Gも、(1ドル=)102.10円に設定される。他の新規注文B1,B2,B3,B4や決済注文S1,S2,S3,S4,S5も、同様の処理が行われる。
このようにして、シフト機能を用いて生成された新たな新規注文B1,B2,B3,B4,B5や新たな決済注文S1,S2,S3,S4,S5は、元の新規注文B1,B2,B3,B4,B5や元の決済注文S1,S2,S3,S4,S5が、新規注文B1,B2,B3,B4,B5同士の値幅や元の決済注文S1,S2,S3,S4,S5同士の値幅、特定の新規注文(例えばB1)と対応する特定の決済注文(例えばS1)との価格差を維持した状態で上方(又は下方)の価格帯にシフトする。図35においては、新規注文の上限価格と下限価格の間の元の価格帯Q1が、新規注文情報18111,〜18115や決済注文情報18116〜18120(図24参照)が生成された際の相場価格64との関係を維持した状態で、新たな価格帯Q2にシフトした状態を示している。
このようにして、シフト機能によって新たな注文価格情報181Gが設定された、新たな新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115と、新たな決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120を含む新たな注文情報群1810Bが生成される。そして、元の注文情報群1810Bを構成するそれぞれの注文情報18111〜18121はキャンセルされる。
これにより、新たに生成される注文情報群1810Bは、新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115の注文価格情報181Gはそれぞれ(1ドル=)102.90円,102.70円,102.50円,102.30円,102.10円となり、決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120の注文価格情報181Gはそれぞれ(1ドル=)103.90円,102.70円,102.50円,102.30円,102.10円となる。
なお、シフト機能による処理は、上述の処理手順以外のいかなる方法によって行われてもよい。例えば、図35に示す状態において、決済注文S1,S2,S3が約定された際の基準価格である1ドル=102.40円を中心に新たな新規注文情報(あるいは新たな決済注文情報、あるいはその双方の情報)の注文価格情報181Gを設定する構成であってもよい。具体的には、1ドル=102.40円を中心に新たな新規注文情報を設定する場合、新規注文B1,B2,B3,B4,B5を設定する新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115のそれぞれの注文価格情報は、(1ドル=)102.80円、102.60円、102.40円、102.20円、102.00円となる。
この「シフト機能」によって取引を行うことにより、決済注文が約定した際の相場価格62を基準に、新たな新規注文と新たな決済注文とで継続的に取引を行うことができる。これにより、相場価格64を反映した注文を繰り返し発注することを繰り返して、多くの利益を得る可能性を提供することができる。
なお、上記の「シフト機能」は、上記発明の実施の形態1や、発明の実施の形態2の構成において適用することもできる。
以上、この実施の形態3においては、入力された上限価格情報と下限価格情報との間に、それぞれの注文価格情報181Gが異なる価格に設定された複数の新規注文情報18111,18112,18113,18114,18115と、それぞれの注文価格情報181Gが異なる価格に設定された複数の決済注文情報18116,18117,18118,18119,18120とが生成されることにより、顧客によって入力された上限価格情報と下限価格情報によって、顧客が取引を行いたい価格帯を指定させ、この価格帯において複数の第一注文と第二注文による取引を行うことができる。これにより、複数の価格に複数の新規注文や決済注文を発注する処理を簡易に行わせ、その注文の発注を確実に行うことができる。
なお、上記実施の形態3においては、入力画面40において、上限価格入力欄421に上限価格を、下限価格入力欄422において下限価格を、それぞれ数値で入力する構成としたが、これに限定されず、例えば接触感知式のタッチパネルによって表示部22が形成されたタブレット等において、顧客が指やタッチペン等で画面上を接触することで上限価格や下限価格を設定できる構成とすることもできる。
以上、上記各実施の形態においては、コンピュータシステムを用いて行う金融商品の取引において、相場価格61,62,63,64の変動に伴う不利益の発生を抑止すると共に、多くの利益を得る機会を提供できる。
[発明の実施の形態4]
この発明の実施の形態4の金融商品取引管理システムにおいては、「いったんスルー注文」や「決済トレール注文」や「シフト機能」を、いわゆる「ダブルリピートイフダン注文」等と組み合わせる。
ここで、「ダブルリピートイフダン注文」とは、具体的には、第一注文(例えば買い注文)と第二注文(例えば売り注文)とが約定される度に、直前とは逆の順番で、第一注文と第二注文とによる、前記ポジションの保有と該ポジションの決済とが繰り返されるように取引を行わせる取引形態のことである。これにより、一回ごと取引の利益が一層大きくなるように構成したイフダン注文において、本発明の効果を奏させることができる。
[発明の実施の形態5]
この発明の実施の形態5の金融商品取引管理システムにおいては、「いったんスルー注文」や「決済トレール注文」や「シフト機能」による注文を、いわゆるOCO注文と組み合わせる。具体的には、第一注文情報に基づく注文(例えば第一の新規注文)、第二注文情報に基づく注文(例えば第一の新規注文に基づいてイフダン注文を行う第一の決済注文)の他に、金融商品の相場価格が所定の第三の価格になったときにポジションを保有する、第三注文情報に基づく注文(例えば第二の新規注文)、及び、相場価格が所定の第四の価格になったときにポジションを決済する第四注文情報に基づく注文(例えば第二の新規注文に基づいてイフダン注文を行う第二の決済注文)を発注するための注文情報を生成し、第一注文情報に基づく注文、第三注文情報に基づく注文のうち、一方(例えば第一注文情報に基づく第一の新規注文)が約定すると、他方及び該他方に対する決済の注文(例えば第三注文情報に基づく第二の新規注文と第四注文情報に基づく第二の決済注文)がキャンセルされるように設定して取引を行わせる。
この実施の形態5においては、相場価格が上昇方向及び下落方向のどちらに変動しても取引を行いつつ、相場の変動方向と逆方向の注文の存続による実質的な不利益の発生や拡大を抑止することができて、取引を確実に行いつつ不利益の発生を抑止することができる。
[発明の実施の形態6]
この発明の実施の形態6の金融商品取引管理システム1Aにおいては、上記実施の形態1乃至5において「いったんスルー注文」や「決済トレール注文」を組み合わせる対象である、「トラップトレード注文」「リピートイフダン注文」「トラップリピートイフダン注文」「らくトラ」による注文、「ダブルリピートイフダン注文」、「OCO注文」のうちの何れかの構成において、注文情報生成部16が生成する注文のうちの一部又は全部を成行注文によって生成することで、実施の形態1乃至5と同様の構成を形成し、同様の取引処理を行う。具体的には、例えば、[発明の実施の形態1]において、相場価格63が1ドル=100.50円を超えて下落し、更に新規注文情報18111の発注のトリガー価格である1ドル=100.30円を越えて下落したのち上昇して1ドル=100.50円になった時(図17に示す状態の時)に、注文情報生成部16は新規注文情報18101と同じ成行注文を発注し、約定情報生成部14が約定させる構成としたり、新規注文の約定ののち、相場価格63が上昇して、決済の条件を満たす価格(図20に示す、相場が上昇から下落に転じて1ドル=102.20円未満になった時)に、注文情報生成部16は決済注文情報18102と同じ成行注文を発注し、約定情報生成部14が約定させる構成としてもよい。
この実施の形態6においては、注文情報が指値注文、逆指値注文、成行注文の何れかとして発注されることにより、多様な注文形態に本発明を適用することができる。
[発明の実施の形態7]
この発明の実施の形態7の金融商品取引管理システム1Aにおいては、上記実施の形態1乃至6において「いったんスルー注文」や「決済トレール注文」を組み合わせる対象である、「トラップトレード注文」「リピートイフダン注文」「トラップリピートイフダン注文」「らくトラ」による注文、「ダブルリピートイフダン注文」、「OCO注文」のうちの何れかの構成や、「シフト機能」による注文を行う構成や、それらを成行注文で実現する構成において、所定の条件に基づいて、複数の第一注文同士の値幅や、複数の第一注文と第二注文の価格差のうち、一部又は全部を相違する値幅や価格差に設定することもできるし、第一注文と第二注文が繰り返される際における、元の第一注文や第二注文の注文価格と、新たに生成される第一注文や第二注文の注文価格のうち、一部又は全部を相違する注文価格に設定する構成とすることもできる。また、同一の第一注文と同一の第二注文の発注と約定が繰り返し行われる構成において、注文情報が生成される際に、第一注文と第二注文の「売り注文」と「買い注文」の順序が直前の順序とは逆になる構成(例えば、1回目に生成された注文情報においては「第一注文」が買い注文で「第二注文」が売り注文であり、2回目に生成された注文情報においては「第一注文」が売り注文で「第二注文」が買い注文であるような構成)であってもよい。
なお、上記各実施の形態においては、金融商品取引管理システム1Aをネットワークコンピュータシステムのクライアント・サーバシステムにおいて実現したが、クライアント・サーバシステムを構成しないパーソナルコンピュータ等の各種コンピュータや、携帯端末やタブレット等の各種通信端末・携帯情報端末において金融商品取引管理システム1Aと同じ機能を実現させることもできる。この際、金融商品取引管理装置1や金融商品取引管理システム1Aのシステム構成の少なくとも一部をコンピュータプログラムとして構成し、当該プログラムを各種コンピュータや各種通信端末・携帯情報端末に実装することで実現させることも可能である。
また、上記各実施の形態においては、金融商品として外国為替を取扱うものとしたが、これに限定されず、他の金融商品、例えば株式、債券を取扱う金融商品取引システムにおいても本発明を適用できる。
上記各実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記各実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
[実施例]
図36に、本発明の実施例を示す。
この実施例は、上記各実施の形態、例えば[発明の実施の形態1]に示した金融商品取引管理システム1Aにおいて、新規注文を「いったんスルー注文」の買い注文として注文の発注を行った場合(本件発明)と、新規注文をトレール注文で発注を行った既存取引の場合(比較例)とを対比したものである。図36のチャート71には、2008年1月〜2011年1月までの米国ドル/日本円の外国為替相場の相場価格63が表示されている。
この期間の米国ドル/日本円の外国為替相場に基づいて、本件発明と比較例について、下記の通りシミュレーションを行った。
本件発明・参考例に共通の条件:新規注文価格100.00円(買い注文)、決済注文101.00円(売り注文)のイフダン注文が発注された状態であること。
本件発明のみの条件:新規注文価格100.00円(買い注文)に対し、「スルー値幅」が1.00円であること(つまり、相場価格63が100.00円を超えて下落して99.00円となったときに新規注文が発注される。)。発注後、相場価格63の変動の如何に関わらず、新規注文価格55は100.00円で一定である。
参考例の条件:新規注文価格100.00円(買い注文)に対し、「トレール幅」が1.00円であること(つまり、相場価格63が100.00円を超えて下落して99.00円となったときに新規注文が発注される。)。また、トレール幅が0.20円に設定されていること(つまり、相場価格63が98.80円、98.60円、98.40円・・・と0.20円下落する度に、第一注文価格が98.80円、98.60円、98.40円・・・と0.20円ずつ下落する構成となっていること。)。
このような設定でシミュレーションを行った場合、以下(表1)に示す結果となった。
Figure 0005841278
上記の通り、本件発明においては、最大ドローダウン(最大の含み損のこと。)もバックテスト終了時の評価損益も小さく、特に評価損益は0円となっている。これは、発注された第一注文が、相場が下落してもそれに伴って下落することがなく、当初の新規注文価格55である100.00円まで相場価格63が再上昇しないと評価額の下落が少ないことに起因する。これにより、本件発明においては、下落相場においても、評価額の低下による損失が少なく、必要な証拠金の準備高が過大になることを抑止できていることが判る。
一方、参考例においては、最大ドローダウンもバックテスト終了時の評価損益も大きくなっている。これは、発注された第一注文が、下落相場においても、相場価格63の下落に伴い、トレールによって新規注文価格55が漸次下落していくため、注文がポジションを持ちやすく、ドローダウン(含み損)を抱えやすくなることに起因する。これにより、参考例においては、下落相場において、損失が大きくなり、必要な証拠金の準備高が過大になることが判る。
以上示した通り、本件発明は、コンピュータシステムを用いて行う金融商品の取引において、特に下落相場において、相場価格の変動に伴う不利益の発生を抑止できることが確認された。
1A・・・金融商品取引管理システム
1・・・金融商品取引管理装置
14・・・約定情報生成部(約定情報生成手段)
16・・・注文情報生成部(注文情報生成手段)
61,62,63,64・・・相場価格
181・・・注文テーブル(記録手段)
181L・・・トレール幅情報
181K・・・スルー値幅情報
18101,18111,18112,18113,18114,18115・・・新規注文情報(注文情報)
18102,18116,18117,18118,18119,18120・・・新規注文情報(注文情報)
18103,18121・・・ストップロス注文情報(注文情報)

Claims (12)

  1. 金融商品の取引を行うための金融商品取引管理装置であって、
    前記金融商品の第一注文を発注するための注文情報、及び、第二注文を発注するための前記注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を記録手段に記録させる注文情報生成手段を備え、
    該注文情報生成手段においては、
    前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文を約定させる基準となる固定価格として設定された第一注文価格に対し、相場価格が、前記第一注文価格を超えて下落又は上昇したのちに再度前記第一注文価格に一致した後に約定するように設定され、
    前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文価格に対して高値方向又は安値方向の値幅として予め設定された、特定の価格差情報としてスルー値幅を設定するためのスルー値幅情報を備え、前記金融商品の前記相場価格と前記第一注文価格との値幅が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格における前記第一注文が発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定され、
    前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文とがそれぞれ約定した後、前記相場価格が前記第一注文価格を超えて下落又は上昇して、前記相場価格と前記第一注文価格との価格差が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格において発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定された前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文との生成が繰り返し行われることを特徴とする金融商品取引管理装置。
  2. 前記第一注文としての前記注文情報、及び/又は、前記第二注文としての前記注文情報は、指値注文、逆指値注文、成行注文の何れかとして発注されるように設定されたことを特徴とする請求項1に記載の金融商品取引管理装置。
  3. 前記第二注文としての前記注文情報は、第二注文価格を越えて上昇又は下落したのち、前記第二注文価格を超えて下降又は上昇した際に保有するポジションを決済するように設定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の金融商品取引管理装置。
  4. 前記注文情報生成手段は、前記第一注文と前記第二注文とが約定した後、該第二注文の第二注文価格を基準に、新たな前記第一注文価格の前記第一注文としての前記注文情報と新たな前記第二注文価格の前記第二注文としての前記注文情報を新たに生成すると共に、元の前記第一注文としての前記注文情報と元の前記第二注文としての前記注文情報とをキャンセルする処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
  5. 前記注文情報生成手段は、同一の前記金融商品の、複数の前記第一注文の前記注文情報、及び/又は、複数の前記第二注文の前記注文情報について、それぞれ異なる価格において発注されるように設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
  6. 前記注文情報生成手段は、前記第一注文としての注文情報と前記第二注文としての前記注文情報とが前記約定される度に、前記第一注文及び前記第二注文の売り及び買いの順番が直前に約定した前記第一注文及び前記第二注文とは逆の順番となって、前記第一注文としての前記注文情報と前記第二注文としての前記注文情報とによる、ポジションの保有と該ポジションの決済とが繰り返されるように設定されたことを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
  7. 前記注文情報生成手段は、入力された上限価格情報と下限価格情報との間に、それぞれが異なる価格の複数の前記第一注文の前記注文情報と、それぞれが異なる価格の複数の前記第二注文の前記注文情報とが生成されるように設定されたことを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
  8. 前記注文情報生成手段は、
    前記第一注文を発注するための前記注文情報としての第一注文情報、前記第二注文を発注するための前記注文情報としての第二注文情報に加え、前記金融商品の相場価格が所定の第三の価格になったときにポジションを保有する第三注文を発注するための前記注文情報としての第三注文情報、及び、前記相場価格が所定の第四の価格になったときに前記ポジションを決済する第四注文を発注するための前記注文情報としての第四注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を前記記録手段に記録させ、
    前記第一注文情報は売り注文として設定され、
    前記第二注文情報は前記第一注文情報に対する決済の買い注文として設定され、
    前記第三注文情報は買い注文として設定され、
    前記第四注文情報は前記第三注文情報に対する決済の売り注文として設定され、
    前記第一注文情報、前記第三注文情報のうち、一方が約定すると、他方及び該他方に対する決済の注文である前記注文情報がキャンセルされるように設定されることを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
  9. 前記相場価格が所定の価格に至ったときに、生成された前記注文情報を約定させる約定情報生成手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
  10. 金融商品の取引を行うための金融商品取引管理システムであって、
    前記金融商品の第一注文を発注するための注文情報、及び、第二注文を発注するための前記注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を記録手段に記録させる注文情報生成手段を備え、
    該注文情報生成手段においては、
    前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文を約定させる基準となる固定価格として設定された第一注文価格に対し、相場価格が、前記第一注文価格を超えて下落又は上昇したのちに再度前記第一注文価格に一致した後に約定するように設定され、
    前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文価格に対して高値方向又は安値方向の値幅として予め設定された、特定の価格差情報としてスルー値幅を設定するためのスルー値幅情報を備え、前記金融商品の前記相場価格と前記第一注文価格との値幅が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格における前記第一注文が発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定され、
    前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文とがそれぞれ約定した後、前記相場価格が前記第一注文価格を超えて下落又は上昇して、前記相場価格と前記第一注文価格との価格差が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格において発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定された前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文との生成が繰り返し行われることを特徴とする金融商品取引管理システム。
  11. 金融商品の取引を行うための金融商品取引管理システムにおける金融商品取引管理方法であって、
    前記金融商品の第一注文を発注するための注文情報、及び、第二注文を発注するための前記注文情報を生成し、該生成された前記注文情報を記録手段に記録させる注文情報生成手順を備え、
    該注文情報生成手順においては、
    前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文を約定させる基準となる固定価格として設定された第一注文価格に対し、相場価格が、前記第一注文価格を超えて下落又は上昇したのちに再度前記第一注文価格に一致した後に約定するように設定され、
    前記第一注文としての前記注文情報は、前記第一注文価格に対して高値方向又は安値方向の値幅として予め設定された、特定の価格差情報としてスルー値幅を設定するためのスルー値幅情報を備え、前記金融商品の前記相場価格と前記第一注文価格との値幅が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格における前記第一注文が発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定され、
    前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文とがそれぞれ約定した後、前記相場価格が前記第一注文価格を超えて下落又は上昇して、前記相場価格と前記第一注文価格との価格差が前記スルー値幅以上になった場合に前記第一注文価格において発注され、該発注後の前記相場価格の変動の如何に関わらず、前記相場価格が前記第一注文価格に一致した後に約定されるように設定された前記第一注文と、該第一注文に基づいてイフダン注文を行うための前記第二注文との生成が繰り返し行われることを特徴とする金融商品取引管理システムにおける金融商品取引管理方法。
  12. コンピュータを請求項1乃至9の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置、又は請求項10に記載の金融商品取引管理システムとして機能させることを特徴とするプログラム。
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