JP5841101B2 - 把持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、形状が異なる複数種類のワークを確実に把持することができる把持装置の技術に関する。
従来、ワークや製品等を把持する把持装置において、外形形状が異なる複数種類のワークを取り扱う場合には、把持装置のワーク等と直接接触する部位である当接部を、各ワークの形状に対応したものに交換する等の手間が生じていた。このため、外形形状が異なる複数種類のワークをフレキシブルに取り扱うことができる把持装置の開発が望まれていた。
そこで、外形形状が異なる複数種類のワークを良好に把持することができる把持装置の技術が種々検討されており、例えば、以下に示す特許文献1にその技術が開示され公知となっている。
特許文献1に開示されている従来技術では、可撓性を有する皮膜内に多数の粒状物を内包し、真空ポンプ等を用いて、皮膜内を減圧または減圧解除することにより、様々な外形形状に対応できる当接部を備える把持装置が開示されている。
当該把持装置では、ロボットアーム等の支持装置の手先部に当接部を配設している。
そして、ロボットアーム等の把持動作によって、当接部をワーク等に当接させて、該当接部をワーク等の形状に倣わせておき、その後、当接部内を減圧することによって、皮膜内の多数の粒状物を緊密に係留させて、当接部の形状がワーク形状に倣った状態を保持するようにしている。
また当該把持装置では、当接部内の減圧状態を解除することによって、当接部を定常形状に復元させるようにしている。
そして、このような従来の把持装置を用いることによって、当接部の形状を様々なワーク等の外形形状に対応させることができるため、外形形状が異なる複数種類のワークを取り扱う場合において、各ワークを安定して把持することができる。
特開平9−123082号公報
従来の当接部におけるワークを把持するための力は、当接部表面とワークの間で生じる摩擦力と、当接部をワークの凹凸形状に入り込ませることによって生じる係止力、等が合成された力によるものであるが、より重量が大きいワークを、より確実に把持するためには、後者の係止力をより高めることが有効である。
そして、当接部による係止力をより高めるためには、ワークの凹凸部に対して当接部をより隙間無く入り込ませることができればよく、これには当接部の挟圧方向に対する厚みをより大きくすることが有効である。
しかしながら、当接部の挟圧方向に対する厚みをより大きくした場合には、軟化状態において、当接部に作用する重力によって、当接部が下方に垂れ下がってしまい、所定の厚みに形成した当接部の形状を保持することが困難になるという問題があった。
この場合、当接部について、所望する厚みが得られないと、把持力の向上が望めないという問題があった。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、当接部の挟圧方向に対する厚みをより大きくして、従来に比して把持力を高めた把持装置を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、ワークを挟圧するための複数の爪部と、弾性を有する素材からなる袋状部材と、該袋状部材に充填される粒状物とを備え、前記複数の爪部の前記ワークと当接する部位に付設される複数の当接部と、を有し、前記複数の爪部を変位させることにより、前記複数の当接部により前記ワークを挟圧し、前記ワークを挟圧した状態で、前記袋状部材の内容積に対する前記粒状物の体積比率を増大させることにより、前記粒状物を前記ワークの外面形状に倣わせた形状に保持しつつ硬化させて、前記ワークの把持を行う把持部を備える把持装置であって、前記把持部は、前記当接部を構成する前記袋状部材の前記ワークと当接する部位である正面部に連続し、かつ、該正面部に略直交して形成される部位である側面部の位置を規制するための、前記当接部の前記側面部を外側から全周に亘って支持するように配置される規制部材を備え、前記規制部材は、前記袋状部材と別体であって、前記袋状部材に対して前記規制部材を個別に変位させることができ、かつ、弾性を有する素材からなり、前記当接部の挟圧方向に対して伸縮可能に構成されるものである。
請求項2においては、前記規制部材と前記当接部は、前記当接部の挟圧方向視における態様が、略円形に構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、当接部の挟圧方向に対する厚みを大きくした場合において、当接部が下方に垂れ下がることを防止しつつ、規制部材とワークが干渉して、ワークに対して当接部を押圧できなくなることが防止できる。これにより、当接部をワークの凹凸部により隙間無く沿わせることができる。
請求項2においては、規制部材が当接部に引っかかることが防止できる。
第一の実施形態に係る把持装置の全体構成を示す模式図。 把持装置を構成する把持部の全体構成を示す模式図、(a)正面模式図、(b)図2(a)におけるA−A断面図、(c)図2(a)におけるB−B断面図。 把持部に備えられる第一の実施形態に係る当接部を示す模式図、(a)正面模式図、(b)図3(a)におけるC−C断面図。 第一の実施形態に係る当接部に備えられる保持枠の変位状況を示す詳細断面模式図。 把持部によるワークの把持状態を示す模式図、(a)把持前の状態を示す模式図、(b)把持状態を示す模式図。 第二〜第四の実施形態に係る把持装置の全体構成を示す模式図。 把持部に備えられる第二の実施形態に係る当接部を示す模式図、(a)正面模式図、(b)図7(a)におけるD−D断面図。 把持部に備えられる第三の実施形態に係る当接部を示す模式図、(a)正面模式図、(b)図8(a)におけるE−E断面図。 把持部に備えられる第四の実施形態に係る当接部を示す模式図、(a)正面模式図、(b)図9(a)におけるF−F断面図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、第一の実施形態に係る把持装置の全体構成について、図1〜図4を用いて説明をする。
図1に示す如く、第一の実施形態に係る把持装置1は、ワーク等を把持して保持するための装置であり、把持部2、制御装置7、真空排気設備8等を備えている。
把持部2は、把持装置1におけるワークを直接把持するための部位であり、駆動部3、複数の爪部4・5、複数の当接部6・6・・・、複数の規制部材9・9・・・等を備えている。
図1および図2(a)(b)(c)に示す如く、駆動部3は、二系統のスライダ部3a・3bを備えており、各スライダ部3a・3bを同一の軸方向に対して、それぞれ独立してまたは左右連動して往復変位させることができる装置である。駆動部3としては、例えば、ボールネジ・ナットおよびモータ等からなる往復動機構を備える電動アクチュエータ等を採用することができる。
各爪部4・5は、ワークを挟持するために備えられる一対の部位である。即ち、各爪部4・5は、該各爪部4・5の中間位置に配置されるワークを、各爪部4・5によって挟圧して保持するための部位である。
尚、各爪部4・5の形状は、把持対象となるワークの形状および大きさや、各スライダ部3a・3bのストローク量等を考慮して設定する。
図2(a)(b)に示す如く、爪部4は、支持部4aと、該支持部4aから突設する二つの挟圧部4b・4bを備えている。挟圧部4b・4bは、互いに所定の間隔を隔てて配置されている。また、爪部4は、当接部6が付設される側の面を、付設面4cとしている。
爪部4は、支持部4aがスライダ部3aに対して固定されている。そして、制御装置7により、駆動部3を作動させてスライダ部3aをスライドさせて、各挟圧部4b・4bを、スライダ部3aのスライド方向に沿って往復動させる構成としている(図1参照)。
また、図2(a)(c)に示す如く、爪部5は、支持部5aと、該支持部5aから突設する一つの挟圧部5bを備えている。また、爪部5は、当接部6が付設される側の面を、付設面5cとしている。
爪部5は、支持部5aがスライダ部3bに対して固定されている。そして、制御装置7により、駆動部3を作動させてスライダ部3bをスライドさせて、挟圧部5bを、スライダ部3bのスライド方向に沿って往復動させる構成としている(図1参照)。
図1および図2(a)(b)(c)に示す如く、当接部6は、把持装置1においてワークと直接当接する部位であり、その形状を柔軟に変形できる態様と、その形状を堅固に保持する態様の、相反する二つの態様を一つの部材で実現することができるものである。
また、規制部材9は、当接部6の形状を保持する役割を果たす部材であって、当接部6の周りを囲むようにして設けられている。
ここで、当接部6および規制部材9について、さらに詳細に説明をする。
図3(a)(b)に示す如く、当接部6は、弾性を有する略袋状の部材である袋状部材6aと、該袋状部材6aに充填される粒状物6bを備えており、定常時においては、柔軟に変形できる態様を呈している。そして、当接部6は、各爪部4・5の各挟圧部4b・5bにおける付設面4c・5cに付設されている。
尚、ここで言う「定常時」とは、袋状部材6a内の圧力が大気圧に近い状態であって、粒状物6bが流動性を有している状態をいう(以下同じ)。
袋状部材6aは、ワークと当接する面であって該当接部6の挟圧方向に対して略垂直な面を形成する正面部6cと、該正面部6cから連続し、かつ、該正面部6cに略直交する面であって、当接部6の挟圧方向における厚みを形成する側面部6dと、該側面部6dから連続し、かつ、該側面部6dに略直交する面であって、当接部6を各付設面4c・5cに付設するための面を形成する背面部6eと、を備えている。
尚、本実施形態では、袋状部材6aの形状が、略直方体状である場合を例示しているが、前記把持装置を構成する当接部における袋状部材の形状をこれに限定するものではない。
図1に示す如く、各当接部6・6・6(図2(a)(b)(c)参照)は、各爪部4・5の各挟圧部4b・4b・5bに付設された状態で、それぞれ真空排気設備8と接続されている。
真空排気設備8は、把持装置1において当接部6を硬化および軟化させるための手段を構成するものであり、真空ポンプ8a、真空配管8b、電磁弁8c等を備えている。そして、各当接部6・6・6の袋状部材6a・6a・6a(図3(a)(b)参照)に、各真空配管8b・8b・8bが接続されている。
尚、本実施形態では、真空排気設備8に真空ポンプ8aが備えられる場合を例示しているが、真空ポンプ8a以外の排気手段(例えば、エジェクター等)を備える構成とすることも可能である。
また、前記把持装置において、当接部の硬化および軟化を実現させるための手段は、必ずしも真空排気設備である必要はなく、当接部の硬化および軟化を実現することができる種々の態様のものを採用し得る。
当接部6は、真空ポンプ8aを作動させて袋状部材6aの内部を減圧すると、袋状部材6aの内容積に対する粒状物6bの体積比率が増大し、該袋状部材6a内に充填されている粒状物6bを構成する各粒子がより緊密に係留することによって硬化するため、このとき、その形状を堅固に保持する態様を呈する。
このような当接部6を、各爪部4・5による挟持圧によって、柔軟な状態でワークに押圧すると、該当接部6をワーク表面の凹凸部に入り込ませることができるため、当接部6の正面部6cをワークの外面形状に倣わせることができる。
また、正面部6cをワークの外面形状に倣わせた状態で真空排気設備8を作動させることによって、当接部6をワークの外面形状に対応した(倣わせた)形状で硬化させることができるため、ワークの外面形状に対応した堅固な態様の当接部6を形成できる。
このように、本実施形態に係る把持部2では、各挟圧部4b・4b・5bに付設した各当接部6・6・6によって、ワーク50を三点でより堅固に把持することができ、部品点数の少ない簡易な構成で、ワーク50の振り回し動作等にも耐え得るより安定した把持状態を実現することができる。
尚、本実施形態では、把持部2によって、ワーク50を三点支持する態様を例示しているが、前記把持装置における、ワークの支持点数をこれに限定するものではなく、例えば、二点支持する態様であってもよく、あるいは、四点以上で支持する態様であってもよい。
ここで、把持装置1による把持力をより高めるべく、当接部6をワーク表面の凹凸部により隙間無く入り込ませるためには、当接部6の挟圧方向に対する厚み(図2(a)に示す厚みd)をより大きくすることが有効である。
しかしながら、当接部6の挟圧方向に対する厚みdを大きくしていくと、袋状部材6aや粒状物6bに作用する重力によって、当接部6が下方に垂れ下がってしまうため、当接部6の挟圧方向に対する厚みdを大きくしたとしても、その設定した(所望する)厚みよりも小さい厚みしか得ることができなかった。このため、当接部6の挟圧方向に対する厚みdを大きくしても、把持装置1による把持力の向上が望めなかった。
そこで、第一の実施形態に係る把持装置1では、当接部6の周囲に、側面部6dに沿って、該側面部6dの位置を規制するための部材である規制部材9を備える構成としている。そして、規制部材9によって、当接部6が垂れ下がることを防止している。
図3(a)(b)に示す如く、規制部材9は、側面部6dに当接する部位である保持枠9aと、弾性部材9bとからなる構成としている。
保持枠9aは、水平方向および鉛直方向の4方向から側面部6dに当接する部材であり、当接部6に作用する重力に抗して、側面部6dの位置を保持するものである。
弾性部材9bは、保持枠9aを各付設面4c・5cから支持するための部材であって、当接部6の挟圧方向に対して弾性を有する構成としている。
尚、本実施形態では、弾性部材9bとして、バネ部材を採用した場合を例示している。
ところで、規制部材9を設けると、保持枠9aとワーク50が干渉することにより、当接部6をワークの凹凸部に確実に押圧することができなくなるという問題が生じうるが、本実施形態に係る規制部材9では、保持枠9aを各爪部4・5に対して弾性部材9bを介して付設する構成としており、これにより、保持枠9aがワーク50に当接するのに従って、保持枠9aを各爪部4・5側に変位させることができる構成としている。
これにより、当接部6の垂れ下がりを防止しつつ、当接部6をワークの凹凸部に確実に押圧することができる構成としている。
具体的には、図4に示す如く、保持枠9aは、弾性部材9bによって、爪部4(あるいは爪部5)から離間する方向に常時付勢されている。そして、ワークが当接し、爪部4側に押圧されることによって、爪部4側に変位することができる構成としている。
そして、保持枠9aが爪部4側に変位すると、保持枠9aによって垂れ下がることなく形態が保持されていた当接部6が、保持枠9aからワーク側に向けて外部に露出するようになる。
さらにこのとき、保持枠9aからワーク側に向けて当接部6を外部に露出させるのとほぼ同時に、当接部6をワークに押圧させることができる。
このような構成により、当接部6の垂れ下がりを防止しつつ(即ち、所望する厚みを保持した状態で)、各爪部4・5の変位量に応じて、確実に当接部6をワークの所定位置に当接させることができる。
また、保持枠9aに対するワークの当接状態が解除されたときには、弾性部材9bによって付与されるバネ力によって、保持枠9aの位置が、当接部6の形状を保持するための所定位置に復元される。
尚、本実施形態では、保持枠9aによって、当接部6の側面部6dの変位を4方向で規制する構成としているが、例えば、鉛直方向上側の側面部6dについては規制せず、水平方向と鉛直方向下側のみ規制するような態様の保持枠とすることも可能である。
また、本実施形態では、保持枠9aがワークと当接することによって、受動的に変位する構成としているが、例えば、アクチュエータ等を用いて、爪部4・5の変位にリンクさせて、能動的に保持枠9aを変位させるような構成とすることも可能である。
次に、第一の実施形態に係る把持装置1によるワークの把持状態について、図5を用いて説明をする。
図5(a)に示す如く、規制部材9の保持枠9aが未だワーク50に当接していない状態において、当接部6は、保持枠9aによって側面部6d・6dの位置が規制されているため、所望する厚み(本実施形態では、略直方体状)が保持されている。またこのとき当接部6は、軟化状態としている。
一の実施形態に係る把持装置1における当接部6は、当接部6に作用する重力による垂れ下がりを、規制部材9により規制しているため、当接部6の厚み(図2(a)中に示す厚みd)を増大させており、当接部6の柔軟性がより高められている。
そして、図5(b)に示す如く、各爪部4・5を、ワーク50を挟持する方向に変位させると、当接部6と規制部材9がワーク50に当接する。
そしてここからさらに、各爪部4・5を、ワーク50を挟持する方向に変位させると、規制部材9が各爪部4・5側に変位すると同時に、当接部6がワーク50に対して押圧される。
このとき当接部6は、従来に比して、より柔軟性が高められているため、ワーク50に形成された各凹部50a・50bに対しては、より隙間なく入り込むとともに、凸部50cに対しては、より隙間無く包囲することができる。
そして、この状態(即ち、当接部6を各凹凸部50a・50b・50cに対して隙間無く沿わせた状態)で、当接部6を硬化させることによって、従来に比して、より高い把持力を得ることが可能になる。
即ち、第一の実施形態に係る把持装置1は、ワーク50を挟圧するための複数の爪部4・5と、弾性を有する素材からなる袋状部材6aと、該袋状部材6aに充填される粒状物6bと、を備え、袋状部材6aの内容積に対する粒状物6bの体積比率を増大させることにより、粒状物6bを、任意の形状に保持しつつ硬化させる、各爪部4・5のワーク50と当接する部位に付設される複数の当接部6・6・・・と、を有し、各爪部4・5を変位させることにより、複数の当接部6・6・・・によりワーク50を挟圧し、ワーク50を挟圧した状態で、袋状部材6aの内容積に対する粒状物6bの体積比率を増大させることにより、粒状物6bを、ワーク50の外面形状に倣わせた形状に保持しつつ硬化させて、ワーク50の把持を行う把持部2を備えるものであって、把持部2は、当接部6を構成する袋状部材6aのワーク50と当接する部位である正面部6cに連続し、かつ、該正面部6cに略直交して形成される部位である側面部6dの位置を規制するための、当接部6の側面部6dを全周に亘って支持するように配置される規制部材9(より詳しくは、保持枠9a)を備えるものである。
このような構成により、当接部6の挟圧方向に対する厚みdを大きくした場合において、当接部6が下方に垂れ下がることを防止できる。またこれにより、当接部6をワーク50の各凹凸部50a・50b・50cにより隙間無く沿わせる(即ち、隙間無く入り込み、あるいは、隙間無く包囲する)ことができる。
また、第一の実施形態に係る把持装置1において、保持枠9aは、各爪部4・5に対して、弾性部材9bを介して支持され、当接部6の挟圧方向に変位可能に構成されるものである。
このような構成により、規制部材9とワーク50が干渉して、ワーク50に対して当接部6を押圧できなくなることを防止できる。
次に、本発明の一実施形態である第二の実施形態に係る把持装置の全体構成について、図6および図7を用いて説明をする。
図6に示す如く、第二の実施形態に係る把持装置11は、第一の実施形態に係る把持装置1に対して、把持部の構成が異なっている。
具体的には、把持装置11が備える把持部12は、複数の爪部14・15において、複数の当接部16・16・・・等を備える構成としており、特に当接部16の構成が、第一の実施形態に係る当接部6と異なっている。
尚、把持装置11における駆動部3、制御装置7、真空排気設備8等の構成は、第一の実施形態に係る把持装置1と共通している。
当接部16は、把持装置11においてワークと直接当接する部位であり、その形状を柔軟に変形できる態様と、その形状を堅固に保持する態様の、相反する二つの態様を一つの部材で実現することができるものである。
図7(a)(b)に示す如く、当接部16は、弾性を有する略袋状の部材である袋状部材16aと、該袋状部材16aに充填される粒状物16bとを備える構成としており、定常時においては、柔軟に変形できる態様を呈している。
袋状部材16aは、ワークと当接する面であって該当接部16の挟圧方向に対して略垂直な面を形成する正面部16cと、該正面部16cに対して略直交する面により当接部16の挟圧方向における厚みを形成する側面部16dと、当接部16を各付設面14c・15cに付設するための面である背面部16eと、を備えている。
さらに、各爪部4・5に対しては、各当接部16・16・・・の周囲に、側面部16dに沿って、該側面部16dの位置を規制するための部材である規制部材19を備える構成としている。
そして、本実施形態に示す規制部材19は、第一の実施形態に係る把持装置1に備えられる規制部材9の如く、保持枠9aと弾性部材9bにより構成されるものではなく、規制部材19自体を枠状に形成するとともに、規制部材19自体の素材として弾性を有する素材(例えば、ゴム等)を採用する構成としている。
即ち、本実施形態に係る規制部材19は、規制部材19自体が弾性を有する素材からなる構成としており、規制部材19がワークに当接するのに従って、規制部材19を各爪部14・15側(即ち、当接部6の挟圧方向)に収縮させることができる構成としている。
そして、規制部材19が各爪部14・15側に収縮することにより、規制部材19からワークに向けて当接部16を露出させることができるため、規制部材9に比してより簡易な構成で、当接部16の垂れ下がりを防止しつつ、各爪部14・15の変位量に応じて、確実に当接部16をワークに当接させることができる。
また、規制部材19に対するワークの当接状態が解除されたときには、規制部材19自体が有する復元力によって、規制部材19の位置が、当接部16の形態を保持するための所定位置に復元される。
即ち、本発明の一実施形態である第二の実施形態に係る把持装置11において、規制部材19は、弾性を有する素材からなり、当接部6の挟圧方向に伸縮可能に構成されるものである。
このような構成により、規制部材19とワークが干渉して、ワークに対して当接部16を押圧できなくなることを防止できる。
次に、第三の実施形態に係る把持装置の全体構成について、図6および図8を用いて説明をする。
図6に示す如く、第三の実施形態に係る把持装置21は、第一および第二の実施形態に係る各把持装置1・11に対して、把持部の構成が異なっている。
具体的には、把持装置21が備える把持部22は、複数の爪部24・25において、複数の当接部26・26・・・等を備える構成としており、特に当接部26の構成が、第一および第二の実施形態に係る各当接部6・16と異なっている。
尚、把持装置21における駆動部3、制御装置7、真空排気設備8等の構成は、第一および第二の実施形態に係る各把持装置1・11と共通している。
当接部26は、把持装置21においてワークと直接当接する部位であり、その形状を柔軟に変形できる態様と、その形状を堅固に保持する態様の、相反する二つの態様を一つの部材で実現することができるものである。
図8(a)(b)に示す如く、当接部26は、弾性を有する略袋状の部材である袋状部材26aと、該袋状部材26aに充填される粒状物26bとを備える構成としており、定常時においては、柔軟に変形できる態様を呈している。
袋状部材26aは、ワークと当接する面であって該当接部26の挟圧方向に対して略垂直な面を形成する正面部26cと、該正面部26cに対して略直交する面により当接部26の挟圧方向における厚みを形成する側面部26dと、当接部26を各付設面24c・25cに付設するための面である背面部26eと、を備えている。
そして、本実施形態では、当接部26に対しては、該当接部26の形状を保持するための部材である規制部材29を側面部26dと一体的に備える構成としており、この点が、先述した各把持装置1・11における構成と相違している。
そこで、本実施形態に係る規制部材29は、例えば、当接部26の側面部26dの厚み内に、該側面部26dに沿って挿入される弾性体からなる芯材によって構成することができる。またあるいは、側面部26d自体の厚みや材質を調整することによって、側面部26d自体を規制部材29とすることもできる。
そして、規制部材29によって、当接部26の側面部26dを補強することによって、当接部26の厚みを増大させた場合であっても、当接部26が垂れ下がることを防止する構成としている。
そして、規制部材29はワークに当接するのに従って、規制部材29を各爪部24・25側に収縮する。またこのとき、当接部26の柔軟な部位である正面部26cをワークに当接させることができる。
これにより、当接部26の垂れ下がりを防止しつつ、各爪部24・25の変位量に応じて、確実に当接部26をワーク50に当接させることができる。
即ち、第三の実施形態に係る把持装置21において、規制部材29は、袋状部材26aの側面部26dと一体として構成されるものである。
このような構成により、袋状部材26aの側面部26dに規制部材29としての機能を持たせることにより、簡易な構成で、当接部26が下方に垂れ下がることを防止できる。
次に、本発明の一実施形態である第四の実施形態に係る把持装置の全体構成について、図6および図9を用いて説明をする。
図6に示す如く、第四の実施形態に係る把持装置31は、第一〜第三の実施形態に係る各把持装置1・11・21に対して、把持部の構成が異なっている。
具体的には、把持装置31が備える把持部32は、複数の爪部34・35において、複数の当接部36・36・・・等を備える構成としており、特に当接部36の構成が、第一〜第三の実施形態に係る各当接部6・16・26と異なっている。
尚、把持装置31における駆動部3、制御装置7、真空排気設備8等の構成は、第一〜第三の実施形態に係る各把持装置1・11・21と共通している。
当接部36は、把持装置31においてワークと直接当接する部位であり、その形状を柔軟に変形できる態様と、その形状を堅固に保持する態様の、相反する二つの態様を一つの部材で実現することができるものである。
図9(a)(b)に示す如く、当接部36は、弾性を有する略袋状の部材である袋状部材36aと、該袋状部材36aに充填される粒状物36bとを備える構成としており、定常時においては、柔軟に変形できる態様を呈している。
袋状部材36aは、ワークと当接する面であって該当接部36の挟圧方向に対して略垂直な面を形成する正面部36cと、該正面部36cに対して略直交する面により当接部36の挟圧方向における厚みを形成する側面部36dと、当接部36を各付設面34c・35cに付設するための面である背面部36eと、を備えている。
さらに、当接部36に対しては、該当接部36の周囲に、側面部36dに沿って当接部36の形状を保持するための枠部材である規制部材39を備える構成としている。
また、本実施形態に係る規制部材39は、規制部材39と当接部36を挟圧方向視において、略円形の形状とする構成としており、規制部材39の内周面と当接部36の側面部36dに角部を設けない構成としている。
これにより、当接部36と規制部材39が引っかかることを防止でき、規制部材39を各爪部34a・35aに向けて確実に変位させることができるため、当接部36を確実にワークに押圧することが可能になる。
即ち、本発明の一実施形態である第四の実施形態に係る把持装置31において、規制部材39と当接部36は、当接部36の挟圧方向視における態様が、略円形に構成されるものである。
このような構成により、規制部材39が当接部36に引っかかることを防止できる。
尚、本実施形態では、規制部材39が、保持枠39aと弾性部材39bにより構成される場合を例示したが、第二の実施形態に係る規制部材19の如く、規制部材39自体を、弾性を有する素材により構成した場合であっても、当接部36と規制部材39が引っかかることを防止するという、同様の効果を奏することができる。
1 把持装置(第一の実施形態)
2 把持部
4 爪部
5 爪部
6 当接部(第一の実施形態)
6a 袋状部材
6b 粒状物
6c 正面部
6d 側面部
9 規制部材
9a 保持枠
9b 弾性部材
11 把持装置(第二の実施形態)
14 爪部
15 爪部
16 当接部
19 規制部材
21 把持装置(第三の実施形態)
26 当接部
26a 袋状部材
26d 側面部
29 規制部材
31 把持装置(第四の実施形態)
36 当接部
39 規制部材
50 ワーク

Claims (2)

  1. ワークを挟圧するための複数の爪部と、
    弾性を有する素材からなる袋状部材と、該袋状部材に充填される粒状物とを備え、前記複数の爪部の前記ワークと当接する部位に付設される複数の当接部と、
    を有し、
    前記複数の爪部を変位させることにより、前記複数の当接部により前記ワークを挟圧し、前記ワークを挟圧した状態で、前記袋状部材の内容積に対する前記粒状物の体積比率を増大させることにより、前記粒状物を前記ワークの外面形状に倣わせた形状に保持しつつ硬化させて、前記ワークの把持を行う把持部を備える把持装置であって、
    前記把持部は、
    前記当接部を構成する前記袋状部材の前記ワークと当接する部位である正面部に連続し、かつ、該正面部に略直交して形成される部位である側面部の位置を規制するための、前記当接部の前記側面部を外側から全周に亘って支持するように配置される規制部材を備え、
    前記規制部材は、前記袋状部材と別体であって、前記袋状部材に対して前記規制部材を個別に変位させることができ、かつ、弾性を有する素材からなり、
    前記当接部の挟圧方向に対して伸縮可能に構成される、
    ことを特徴とする把持装置。
  2. 前記規制部材と前記当接部は、
    前記当接部の挟圧方向視における態様が、略円形に構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
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