JP5839909B2 - デンタルタービンハンドピースにデンタルツールを装着するためのチャック機構 - Google Patents

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Description

本発明は、デンタルタービンハンドピースにデンタルツールを装着するためのチャック機構に係り、特に、毎分200,000から500,000回転程度の高回転で作動する高速エアタービンのためのチャック機構に関する。
エアタービンで駆動されるデンタルハンドピースは、滑り軸受もしくは玉軸受を介してハウジングに支持されたタービンロータを備えている。タービンロータは、その周囲にタービン翼を備えるとともに、デンタルツールのシャフトをハウジングの内側に装着するためのチャック機構を備え、ハウジングの外側には、タービン翼が装着されている。デンタルツールを装着したり付け替えたりする手段としては、ツールの交換に際して別の工具を必要としない、いわゆるプッシュボタン式チャックシステムが知られている。そのプッシュボタン式チャックシステムは、一般的に2通りの構成が普及している。そのうちの一つは、テーパ構造と圧縮ばねとの組み合わせによるものが用いられている。もう一つは、例えば特許文献1に示されているような、特別に構成された部材の弾性変形に基づく構成である。
特許文献2に記載されている公知のチャック機構は、複数個のチャック爪を有するコレットチャックと、それらのチャック爪と協働するクランプピースとを含む。そのクランプピースはこれらのチャック爪を外側から内側に向かってツールシャフトの方向に装着するので、チャック爪によりツールシャフトに対して同心のクランプ力が作用する。それによって、デンタルツールのシャフトは強くクランプされる。しかしながら、その場合、タービンモータが静止している時、そのデンタルツールのシャフトが引き続きチャック機構の中で強く保持されながらも、動作中の保持力が、チャック爪に作用する遠心力によって低下するという問題がある。それに加えて、この構造では、デンタルツールをクランプしたり開放したりする際、クランプピースを手で操作しなければならない。
上記特許文献2には、さらに、合成樹脂またはゴムによる弾性チャッキングでも、弾性チャック機構に遠心力が作用し、そのため、動作中においては、シャフトの中心方向に向かう保持力が低下するという問題があることが記載されている。
そこで、上記特許文献2では、タービンロータ体の中にクランプピースを備えたエアタービンハンドピースであって、その内部にコレットチャックが嵌め込まれているとともに滑り移動可能に軸方向に配設されたハンドピースが提案されている。そのコレットチャックの、前側部分は複数個のチャック爪を有しており、後側端部にはフランジがあって、そのフランジが弾性リングを支持するようになっている。タービンロータ体が回転する際には、そのリングが遠心力で広がり、チャックスリーブが押されてクランプピースの中で移動する。それによって、チャック爪は集中的に締め付けられるので、デンタルツールのシャフトは、回転数の上昇中もクランプされた状態が保たれる。
特許文献3でも、回転数の上昇による遠心力の増加に起因するクランプ力の低下に関する問題が取り上げられている。この文献では、デンタルツールのチャック機構に係る解決策として、ドリルスリーブが挿入されたハウジングを有するチャック機構が提案されている。この構成は、デンタルタービンが静止している時にドリルを容易に挿入し、そのドリルを、回転時に作用する遠心力によって装着することを目的としている。そのために、ハウジングの中にロックウェイトが設けられており、それらロックウェイトはそれぞれ支点で支持され、かつデンタルタービンの回転時にはその支点を中心として半径方向に膨出してデンタルドリルのシャフトに当たることでそのデンタルドリルを装着するようになっている。半径方向に膨出させることができるそれらのロックウェイトは突き出ていて、タービンヘッドの隣にのみ配設できる。それらのロックウェイトをタービン翼車の内周部に配設してスペースを節約するといったことは不可能である。
欧州特許公報 EP 1232 731 B1 スイス国特許公開公報 CH 631 068 A 米国出願公開公報 US 2002/0105149 A1
上記各システムでは、回転に伴う遠心力によって生じる問題を既にある程度は改善することが可能である。ところがそれらの解決策は、実際には十分に有効なものではなかった。
基本的には、デンタルツールのチャック機構は、デンタルツールをできるだけ僅かな操作力で、しかも、別な工具を用いずに、交換できるようになっていることが求められる。ただし、その操作力は、例えば、患者の頬に接触するといった意図しない動きに伴う僅かな力さえもが操作力になってしまうほど低いものであってはならない。また、保持力は、デンタルツールをあらゆる動作条件下で強固、かつ確実に装着するに足る力でなければならない。したがって、簡単、かつ速やかに操作でき、デンタルピースを確実に装着するのに十分な保持力を備えるチャックシステムが望まれる。近年、デンタルツールにおいては規格にしたがって円筒状のシャフトを常に備えることから、そのデンタルツールのシャフトを形状結合によってクランプして、そのシャフトが軸方向にずれたりねじれたりするのを防ぐといったことは不可能である。それよりもむしろ、そのデンタルツールを力学的結合およびそこから生じる摩擦力によって所定位置に保持することが必要である。その場合、チャック機構は、毎分450,000回転あるいはそれを超える回転数によって発生する遠心力が働いても、デンタルツールを確実に保持するよう構成される必要がある。これは、玉軸受によって支持されるデンタルハンドピースも、毎分450,000回転にまで到達するからである。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる課題は、デンタルツールを装着するにあたり、簡易な手段で遠心力を利用してデンタルタービンの回転時における保持力を静止状態と比べても低下させないことにある。
本発明はデンタルタービンハンドピースにデンタルツールを装着するためのチャック機構であって、装着すべきデンタルツールのシャフトの軸方向に沿って延び、かつ、該シャフトが挿入された時にその周りを囲むように配設されるとともにハウジング内に軸方向に移動可能に支持されたコレットチャックの一部を構成し、仮想的な支点を中心として前記シャフトの径方向に揺動可能な少なくとも一つのチャック梃子を備え、該チャック梃子が、前記デンタルツールのシャフトをクランプ可能に形成および配設されるとともに、該チャック梃子は、当該チャック機構が前記シャフトとともに回転している時に、遠心力の作用によって前記仮想的な支点を中心として前記径方向外方に揺動させられることにより、前記デンタルツールのシャフトに作用するクランプ力が高まる構成であり、前記チャック梃子は、前記仮想的な支点を中心として前記径方向に揺動可能な第1の梃子アームと第2の梃子アームとを有し、前記デンタルツールのシャフトは第1の梃子アームによってクランプ可能とされ、前記チャック機構の回転中において第2の梃子アームが遠心力の作用により前記仮想的な支点を中心として前記径方向外方に揺動させられ、この第2の梃子アームの揺動の反動により前記第1の梃子アームによるクランプ力が高められ、前記チャック梃子が軸方向に移動した時に当接し、かつ前記第2の梃子アームを径方向外方に作用させる拡張エレメントが前記ハウジングに一体に結合されており、該拡張エレメントが前記チャック梃子の係合手段を構成するとともに、該拡張エレメントが、隣接する前記チャック梃子の前記第2の梃子アームの間に装入されて、該第2の梃子アームを互いに押し離すことを特徴とする。
本発明によれば、デンタルツールのシャフトをクランプする簡易な手段のチャック梃子を備え、該シャフトの回転時に生じる遠心力の作用によってチャック梃子のクランプ力が高まり、デンタルタービンの回転時における保持力が静止状態と比べても低下しない。チャック梃子によるクランプ力は、デンタルタービンの回転数の上昇とともに増加する。チャック梃子の仮想的な支点は、好適には、クランプすべきデンタルツールのシャフトの軸方向と垂直に延びる回転軸である。
本発明の前記チャック梃子は、上記のように、前記仮想的な支点を中心として前記径方向に揺動可能な第1の梃子アームと第2の梃子アームとを有し、前記デンタルツールのシャフトは第1の梃子アームによってクランプ可能とされ、前記チャック機構の回転中において第2の梃子アームが遠心力の作用により前記仮想的な支点を中心として前記径方向外方に揺動させられ、この第2の梃子アームの揺動の反動により前記第1の梃子アームによるクランプ力が高められる。デンタルツールは第1の梃子アームによってクランプされ、かつチャック機構の回転中は、第2の梃子アームが遠心力の作用により仮想的な支点を中心として径方向外方に揺動することで、第1の梃子アームによるクランプ力が上昇する。
本発明では、前記第2の梃子アームの質量が前記第1の梃子アームの質量よりも大きい形態が、上記遠心力が発生しやすく、かつクランプ力の増加に効果的である。また、本発明のチャック梃子は、上記のようにクランプすべきデンタルツールのシャフトが挿入された時にその周りを囲むように配設されるコレットチャックの一部を構成している。そのコレットチャックは、前記径方向に互いに対向する二つ、またはそれ以上の前記チャック梃子を備える形態、あるいは、上記のようにハウジング内に軸方向に移動可能に支持されている形態を含む。ただし、本発明によるチャック機構のチャック梃子は、一つ、あるいは3つ、またはそれ以上の数のチャック梃子でも実現可能である。
本発明のチャック梃子は、クランプすべきデンタルツールのシャフトの軸方向に沿って延びるため、該シャフトの延長線上におけるデンタルタービンハンドピースの軸方向長さを、質量が相応に分配された比較的長い当該チャック梃子を収容するためのスペースとして活用することができる。これとは逆に、例えば上記特許文献3に記載されたロックウェイトは、デンタルツールのシャフトの径方向外方に延びている。これに比べ本発明によるチャック機構は、必要とされるスペースもより少なくて済む。本発明によるチャック機構は、デンタルタービンの駆動羽根車を貫く円筒状のハウジングに収容されるとよい。それゆえ、本チャック機構の外径は上記した駆動羽根車の外径よりも大きくないように設定される。
また、本発明の好適な形態としては、上記のようにコレットチャックがハウジング内において軸方向に移動可能に支持された形態で、そのハウジング内にはガイドスリーブが収容されており、しかも、そのコレットチャックの前記チャック梃子における前記第2の梃子アームがそのガイドスリーブに挿入可能で、挿入時において、その第2の梃子アームが径方向内側に押される形態を含む。この形態では、第2の梃子アームがガイドスリーブに挿入されて径方向内側に押されると、反動によって第1の梃子アームはクランプすべきデンタルツールのシャフトから離れるように作用し、これによってデンタルツールをより簡単に外すことができる。なお、この形態では、ガイドスリーブがハウジングに固定される形態や、ガイドスリーブが、第2の梃子アームを径方向内側に押すようにガイドする楔型の内側面を有している形態を含む。この形態では、第2の梃子アームは、ガイドスリーブに挿入される際に楔型の内側面に沿ってスライドして径方向内側に押され、この時、第1の梃子アームは上記のように反動によってクランプすべきデンタルツールのシャフトから離れるように動く。また、コレットチャックの第2の梃子アームがガイドスリーブから出る際、第2の梃子アームはデンタルツールのシャフトから離れることができ、その反動によって第1の梃子アームはクランプすべきシャフトに近づくように動く。
また、本発明は、前記チャック梃子を軸方向に解放可能の状態に規制するロック機構を有する形態を含む。この形態の具体例としては、前記ロック機構は、前記チャック梃子を前記ハウジングと相対的に所定位置に位置付けるロックメカニズムを備える形態が挙げられ、さらにロックメカニズムとしては、前記ハウジングと前記チャック梃子の間で径方向に移動可能な球状部材を備えるものが好適な形態とされる。また、本発明は、前記拡張エレメントは前記ガイドスリーブに設けられている形態を含む。
発明は、上記のように前記チャック梃子が軸方向に移動した時に当接し、かつ前記第2の梃子アームを径方向外方に作用させる拡張エレメントを有する。拡張エレメントは、第2の梃子アームを、クランプすべきデンタルツールのシャフトから離れるように広げて第1の梃子アームのクランプ力を維持するために、第2の梃子アームに対して径方向外方、もしくは周方向に作用させるように機能する。この拡張エレメントは、前記ハウジングに一体に結合されており、前記チャック梃子の係合手段を構成する。二つまたはそれ以上のチャック梃子がコレットチャックを構成する場合、拡張エレメントは、隣接する前記チャック梃子の前記第2の梃子アームの間に装入されて、該第2の梃子アームを互いに押し離す。この場合、それら第2の梃子アームを拡張エレメントによって動かすと、その動きが開始される時の質量慣性によってねじれが生じ、それに伴って、それら第2の梃子アームがさらに広がる。それにより、チャック梃子がクランプすべきデンタルツールのシャフトから離れるように径方向外方に変位させられる遠心運動が増強されることになる。
また、本発明では、前記チャック梃子を軸方向に移動させるプッシュボタンを有する形態を含む。この形態では、チャック梃子を例えば上記ガイドスリーブと組み合わせる構成において、チャック梃子をガイドスリーブの中に押し込むことが可能であり、そうすることで第2の梃子アームをクランプすべきデンタルツールのシャフト側、すなわち径方向内側に押して、デンタルツールの交換を行う必要がある時に第1の梃子アームのクランプ力を低下させることができる。プッシュボタンを解放することでチャック梃子はガイドスリーブから滑り出し、第2の梃子アームは、本チャック機構が回転すると、遠心力のためにクランプすべきデンタルツールのシャフトから押しのけられる。チャック梃子をガイドスリーブから軸方向外側に移動させる動きは、復元メカニズムを使って促進させるか、もしくはガイドスリーブを適宜に構成した上で、遠心力による影響を利用して惹起されるようにしてよい。
本発明によれば、デンタルツールを装着するにあたり、簡易な手段で遠心力を利用してデンタルタービンの回転時における保持力を静止状態と比べても低下することのないチャック機構が提供されるといった効果を奏する。
本発明に係るデンタルタービンと、該デンタルタービンに挿入されるデンタルツールのシャフトを示す斜視図である。 図1に示すデンタルタービンに具備される本発明の第1実施形態に係るチャック機構を示す分解斜視図である。 第1実施形態のチャック機構の静止状態を示す一部断面図である。 図4の断面図である。 図1に示すデンタルタービンの断面図であって、本発明の第2実施形態に係るチャック機構を具備するデンタルタービンの断面図であって、デンタルツールを解放する状態を示す。 図5のVI−VI断面図である。 同チャック機構の断面図であって、デンタルツールが装着されている時の状態を示す。 図7のVIII−VIII断面図である。 本発明の第3実施形態に係るチャック機構の分解斜視図である。 第3実施形態のチャック機構の一部断面図であって、デンタルツールを解放する状態を示す。 図10の断面図である。 第3実施形態のチャック機構の一部断面図であって、デンタルツールが装着されている時の状態を示す。 図12の断面図である。 第3実施形態に基づくチャック機構の変形例を示す分解斜視図である。 同変形例の断面図であって、デンタルツールが装着されている時の状態を示す。
図1は、本発明に係るデンタルツールのチャック機構を含むデンタルタービンの斜視図である。デンタルタービンは、チャック機構を内蔵するハウジング12と、ハウジング12の外周面に設けられるタービン翼を有する駆動羽根車10とを備えている。図1で符号50はデンタルタービンに装着されるデンタルツールのシャフトであり、このシャフト50は、矢印方向にハウジング12内に挿入されてチャック機構にクランプされる。
ハウジング12は、好適には、円筒状、もしく実質的に円筒状であって、駆動羽根車10の内周部に適合するものになっている。ハウジング12は、玉軸受を介してデンタルタービンハンドピース(図示せず)に支持されているとよい。デンタルタービンは、デンタルタービンハンドピースに収容されるように、その寸法は当然ながら小さくあるべきである。必要とされる切削能力を得るためには、例えば、毎分200,000から500,000回転といった高い回転数を達成することが必要である。
ところで、駆動羽根車10の羽根の寸法が小さいことから、トルクが制限されてくる。負荷がかかると、回転数は、アイドル回転数と比べて大幅に落ちる。そこで、デンタルタービンが回転している間は大きな遠心力がチャック機構に作用するが、負荷がかかっている時は回転数とともに遠心力も低下することになる。本発明では、回転によって生じた遠心力が、チャック機構がデンタルツールを装着するクランプ力を高めるために有効利用され、さらには、ある実施形態では、回転数の落ち込みがあった時に低下する遠心力に対抗して作用する手段が設けられている。
本発明の第1実施形態を、図2〜図4に示す。
本発明の好適な実施形態では、チャック機構は、第1のチャック梃子16と第2のチャック梃子18を有するコレットチャック14を備えている。チャック梃子16、18は、それぞれ、短い第1の梃子アーム16’、18’と、長い第2の梃子アーム16’’、18’’とを備えている。チャック梃子16、18は、図3で十字で表わされている仮想的な支点としての回転軸20を中心として、Aで表わされるシャフト50の軸心に対し径方向外方に揺動可能となっている。
仮想的な回転軸20は、クランプすべきデンタルツールのシャフト50の軸心Aに対して垂直に延び、好適にはこの軸心Aに交差する。チャック梃子16、18は、実質的には、クランプすべきデンタルツールのシャフト50の軸心Aと平行に延び、さほど大きなスペースを必要とせずにハウジング12の中に収容することができる。一方、翼とも称することができる長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’は、僅かに径方向外方へ向かって撓んでも大きな梃子効果が得られるよう、できるだけ長く設定される。チャック梃子16、18は、好適には、例えばステンレス鋼のような金属からなり、弾性変形が可能であるが、その際、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’が振れることが、短い方の第1の梃子アーム16’、18’に伝わる。この時、短い方の梃子アーム第1の梃子アーム16’、18’は、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’が径方向外方に振れる反動で径方向内方に撓み、これにより、デンタルツールのシャフト50を装着する働きないしは挟み込む働きをし、長い方の梃子アーム16’’、18’’は、クランプ力を強める翼の働きをする。
本チャック機構は、さらに、第1のガイドスリーブ22と、復元ばね24と、係合片(係合手段)28を有する第2のガイドスリーブ26と、プッシュボタン30とを備えている。本チャック機構は、ハウジング12の中で、静止している各ガイドスリーブ22、26および係合片28を介して、回転不能の状態に取り付けられ支持されている。本チャック機構とハウジング12とは、駆動羽根車10と一体に回転する。
2個のチャック梃子16、18を有するコレットチャック14は、プッシュボタン30を押し込み操作することにより、ハウジング12の中で軸方向に移動させることが可能である。プッシュボタン30をハウジング12の中に押し込むと(図3および図4で矢印方向が押し込む方向)、コレットチャック14のチャック梃子16、18は、第1のガイドスリーブ22の中に押し込まれる。ガイドスリーブ22の内側面は、奥に向かうほど狭くなる楔型になっており、長い方の梃子アーム16’’、18’’は、第1のガイドスリーブ22に進入する時、その内側面をスライドしながら進入することで先端が径方向内側に変位し、互いに近付く。その際、それらのチャック梃子16、18は弾性変形させられ、短い方の第1の梃子アーム16’、18’が反動で径方向外側に開き、第1の梃子アーム16’、18’間のクランプ径Dが拡幅する(図4参照)。最終的には、本チャック機構と収容すべきデンタルツールのシャフト(図1で示すシャフト50)の間の密着度は、そのクランプ径Dによって決まる。クランプ径Dが拡幅すると、デンタルツールを、図3および図4で右側から、手で簡単に挿入できる。
プッシュボタン30が解放されると、コレットチャック14は復元ばね24によって、ほぼ、もしくは完全に第1のガイドスリーブ22から押し出され、これにより、チャック梃子16、18の梃子アーム16’’、18’’は解放される。そして梃子アーム16’、18’は、図3および図4に図示した初期位置、すなわち、デンタルツールがクランプ径Dの域において強くクランプされている位置に戻る。
デンタルタービンが動作時すなわち回転している時、その際に生じる遠心力によって、チャック梃子16、18には梃子効果が生じ、それによって、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’が、クランプすべきデンタルツールのシャフトから径方向外方に押し離され、かつ短い方の第1の梃子アーム16’、18’が反動で径方向内方に押し込まれる。そのため、デンタルツールを直交する方向に作用するチャック梃子16、18からのデンタルツールに作用する力(クランプ力)は、大幅に増幅される。その梃子効果を保障するため、コレットチャック14は、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’が、短い方の第1の梃子アーム16’、18’よりも明らかに長いだけでなく、その質量も、短い方の第1の梃子アーム16’、18’よりも重くなるように構成されている。その比率は、およそ4:1であるとよい。
コレットチャック14がハウジング12の中で滑るのを防ぐため、コレットチャック14は、係合片28を介して、第2のガイドスリーブ26ならびにハウジング12に対して回転不能に係合されている。
本発明の第2実施形態を、図5〜図8の断面図で示す。この実施形態は本発明を発展させたもので、本チャック機構のクランプ力が、回転数が低下した時も保持されるようにしたものである。第2実施形態が第1実施形態と一致している部分については、同じ符号を用いることとする。また、双方の実施形態に共通する個々の部材に係る説明については、上記説明をもって代える。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、まず、係合片(係合手段)32が第2のガイドスリーブ26にではなく第1のガイドスリーブ22に形成されている点にある。それによって、ここで必要とされる、コレットチャック14を回転方向に一体に回転させる動作が、第1実施形態のようにクランプ側、すなわち、クランプ径Dの側では行われず、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’側に置き換えられる。したがって、この第2実施形態では、デンタルタービンが回転している時、係合片32は長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’をさらに広げる働きをし、それをもって、その動きが開始される時の質量慣性によってクランプ力が増強される。それに対して、先に述べた第1実施形態では、係合片28を経てデンタルツールに印加されたトルクがクランプ力に影響を及ぼす。その影響とは、周方向の摩擦力が、コレットチャック14が開くのを助長するというものである。しかしながら、デンタルツールの安全な取り付け状態を損ねるものではない。すなわち、回転速度が上昇すると、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’に作用する遠心力の寄与により、短い方の第1の梃子アーム16’、18’の領域におけるクランプ力が上昇するからである。
本発明の第2実施形態では、係合片32は、コレットチャック14が第1のガイドスリーブ22から抜ける時、二つの翼、すなわち、コレットチャック14の、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’が互いに押し離されるように構成されている。そのため、係合片32の端部には肉厚部が設けられている。それに加えて、本実施形態では、翼すなわち梃子アーム16’’、18’’が広げられている時、コレットチャック14を軸方向において所定位置に保持するためのロックメカニズムが具備されている。そのロックメカニズムは、図示した実施形態では、球状のロック素子(球状部材)34を備えている。このロック素子34は、駆動羽根車10の中に収容されている収納スペース36とコレットチャック14に設けられた孔38の間で、別な孔40を通してハウジング12を貫くようにして半径方向に移動可能となっている。ロック素子34は、収容スペース36の中で、ばね45によって負荷を与えられた楔42により、径方向内方に向かう方向に予圧がかけられている。
デンタルツールをクランプするためには、本チャック機構を、図5および図6に示す状態とする。そのためには、プッシュボタン30を図5で矢印方向に押す。その際、二つの長い方の梃子アーム16’’、18’’が第1のガイドスリーブ22に押し込まれ、そのガイドスリーブ22に設けられている楔型の内側面によって互いに近付くように押され、この反動で、対向する短い方の梃子アーム16’、16’が互いに離れる。それによってクランプ径Dが拡張され、デンタルツールを本チャック機構に挿入したり、デンタルツールを本チャック機構から取り出したりすることができる。長い方の梃子アーム16’’、18’’の端部は、それら梃子アーム16’’、18’’が係合片32の肉厚部の周囲をグリップし、梃子アーム16’’、18’’が互いに近付くことができるよう構成されている。コレットチャック14の外側面はハウジング12の孔40を塞ぐので、球状のロック素子34は収納スペース36の中に押し込まれる。
プッシュボタン30が解放されると(図7および図8参照)、二つの長い方の梃子アーム16’’、18’’は解放され、その弾性により、コレットチャック14は第1のガイドスリーブ22から押し出される。コレットチャック14を第1のガイドスリーブ22から押し出す働きは、デンタルタービンアイドル回転数で回転している状態において促進される。その回転で生じる遠心力によって、梃子アーム16’’、18’’は径方向外方に弾性変形させられる。ガイドスリーブ22の楔型の内側面に沿ってガイドされることにより、梃子アーム16’’、18’’の図7および図8の矢印Bで示す広がり方向の変位は軸方向の直進変位に置き換えられ、これによりコレットチャック14は、図7の矢印Cで示されているように軸方向にハウジング12と相対的に移動する。ガイドスリーブ22とその係合片32の形状により、二つの梃子アーム16’’、18’’は広がったままの状態に保持される。僅かな動きは、係合片32に与えられる形状ゆえに妨げられるようになっている。
それに加えて、球状のロック素子34によりコレットチャック14はこの位置で規制されるが、その際の、ロック素子34による規制は、ばね45によって負荷を与えられた楔42によって確実なものとされる。したがって、この実施形態では、回転数が低下した時、現在の回転数によって発生する遠心力が利用されるだけでなく、アイドル回転数における梃子アーム16’’、18’’の広がりも利用されることになり、遠心力が最も大きい時には、さながら「蓄え」がなされる。コレットチャック14を解放するには、ロックメカニズムとそのコレットチャックの弾性変形を克服する必要がある。そのためには、図5および図6に示す通り、プッシュボタン30を中に押し込まなければならない。
図9〜図13は、本発明によるチャック機構の別な実施形態である第3実施形態を示す。そのチャック機構の作動原理は、基本的には、先に述べた実施形態と同じである。上記実施形態と一致する構成要素には同じ符号を付している。第3実施形態においては、コレットチャック14の空間的配置が先に説明した実施形態と異なる。すなわち、これまでに述べた実施形態とは異なり、図9〜図13に示す実施形態では、そのコレットチャック14における二つの長い方の梃子アーム16’’、18’’がプッシュボタン30の方向に延びる一方で、二つの短い方の梃子アーム16’、18’はガイドスリーブ22と協働し、プッシュボタン30から離れている。
この第3実施形態では、本チャック機構は、先に述べた実施形態と同様に、ハウジング12と、第1のチャック梃子16および第2のチャック梃子18を備えるコレットチャック14とを備えている。コレットチャック14は、ハウジング12の中で、第1のガイドスリーブ22と第2のガイドスリーブ26によって固定され、かつ作動させられる。第1のガイドスリーブ22は係合片32を備え、第2のガイドスリーブ26は拡張エレメント28を備える。コレットチャック14は、プッシュボタン30および間に介在させたばねアッセンブリ44を介して作動させられる。そのばねアッセンブリ44は、下記でさらに詳しく説明するように、復元メカニズムとしての働きをする。
この第3実施形態では、コレットチャック14は、ハウジング12の中で、軸方向に形状結合的に、かつねじれを確実に防ぐようにして、第1のガイドスリーブ22の係合片32によるトルク伝達に対応すべく保持されている。
図10および図11は、本チャック機構の解放メカニズム、すなわち、デンタルツールを挿入するために解放された状態のチャック機構を示す。本実施形態では、第2のガイドスリーブ26がハウジング12の中に、軸方向に移動可能に支持されている。第2のガイドスリーブ26は、該第2のガイドスリーブ26がコレットチャック14の方向に移動させられる時、チャック梃子16、18の、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’が、クランプすべきデンタルツールのシャフトの軸心Aの方向(径方向内方)に押されるように構成されている。それによって、短い方の第1の梃子アーム16’、18’がクランプすべきデンタルツールのシャフトから遠ざかり、そのデンタルツールをより簡単に解放できるようになされている。そのために、移動可能な第2のガイドスリーブ26は楔型の内側面を有している。その楔型の内側面に沿ってチャック梃子16、18における第2の梃子アーム16’’、18’’がスライドし、第2のガイドスリーブ26に挿入される際に、クランプすべきデンタルツールのシャフト側、すなわち径方向内側に押され、その第2のガイドスリーブ26から抜け出る際には、クランプすべきデンタルツールのシャフトから離れることができるようになっている。
上述した特徴と組み合わせることができる本発明の第3実施形態では、第2のガイドスリーブ26を軸方向に移動させる目的で、その第2のガイドスリーブ26に軸方向に作用するプッシュボタンメカニズムが具備されている。それによって、チャック梃子16、18を、例えば、ガイドスリーブ26の中に押し込んで、第2の梃子アーム16’’、18’’をクランプすべきデンタルツールのシャフト側に押し、デンタルツールの入れ替えが必要な時に、第1の梃子アーム16’、18’のクランプ力を低下させるようにすることができる。
すなわち、プッシュボタン30の解放により、チャック梃子16、18はガイドスリーブ26から滑り出る。それに加えて、本チャック機構が回転している時には、第2の梃子アーム16’’、18’’が、遠心力により、クランプすべきデンタルツールのシャフトから押し離される。第2のガイドスリーブ26の軸方向移動は、例えば、ばねアッセンブリ44といった復元メカニズムを使って促進させてもよいし、ガイドスリーブ26を相応に構成した上で遠心力の作用を使って実行されるようにしてもよい。
図12および図13は、デンタルツールを固定するための位置に関する第3実施形態のチャック機構を示している。この実施形態では、拡張エレメント28が、第2の梃子アーム16’’、18’’の近傍であって、例えば、第2のガイドスリーブ26に設けられており、その第2のガイドスリーブ26がコレットチャック14から滑り出る時に、チャック梃子16、18が拡張エレメント28に当接するようになっている。拡張エレメント28は、第2の梃子アーム16’’、18’’に対して半径方向外方もしくは周方向に作用する力を与え、その第2の梃子アーム16’’、18’’を、クランプすべきデンタルツールのシャフトから離れるように押し広げて、第1の梃子アーム16’、18’のクランプ力を保持する働きをする。ばねアッセンブリ44が追加されていることで、上記作用は遠心力の作用がなくても維持され、アイドル状態におけるクランプ力が高められることになる。
遠心力の働きにより、長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’は、クランプすべきデンタルツールのシャフトからさらに離れるようにして広がることができる。復元メカニズム、例えば、ばねアッセンブリ44は、第2のガイドスリーブ26を強制的にさらにコレットチャック14から遠ざける。その際、拡張エレメント28は、コレットチャック14の長い方の梃子アーム16’’、18’’によって自由とされる断面スペースの中で動く。拡張エレメント28は、その動きの終わりに、長い方の梃子アーム16’’、18’’がクランプすべきデンタルツールのシャフトと平行の平らな面に来るよう構成されている。その上に、拡張エレメント28の端部は、チャック梃子16、18が遠心力によって開放される断面スペースよりも大きな断面を備える。それにより、第2のガイドスリーブ26はプッシュボタン30と復元メカニズム(ばねアッセンブリ44)によってハウジング12に保持される。
図14および図15は、図9〜図13を参照して説明した実施形態の変形例に係るチャック機構の分解斜視図および断面図である。図14および図15の中で、図9〜図13と同じ部材については同じ符号を用いることとし、再度詳しく説明はしない。図14〜図15に示す変形例は、図9〜図13に示した形態と概ね同一であるため、図9〜図13の説明をもって代える。
図14および図15に示す形態は、第1のガイドスリーブ22’と、第1のガイドスリーブ22’に設けられた係合片(係合手段)32’ならびにプッシュボタン30’と、そのプッシュボタン30’に割り当てられた復元ばね44’の形態が図9〜図13に示す形態と異なるにすぎない。図14および図15に示すように、プッシュボタン30’は円筒状のばね44’係合する状態に挿入され、このばね44’の復元力によって第2のガイドスリーブ26を操作できるようになっている。それにより、コレットチャック14の長い方の第2の梃子アーム16’’、18’’を広げつつ、短い方の第1の梃子アーム16’、18’を互いに近付けてデンタルツールが装着される。
図14および図15に示す変形例では、さらに、第1のガイドスリーブ22’に設けられた係合片32’が異なる。この係合片32’は、コレットチャック14の短い方の梃子アーム16’、18’の端部に設けられた溝46’に食い込む突起状に形成されている。コレットチャック14ならびにそのコレットチャック14の扱いに係る詳細事項については、上記図9〜図13の説明をもって代える。
なお、上記説明、各請求項および各図によって開示された特徴は、単独であろうと任意の組み合わせであろうと本発明を、本発明の様々な実施形態において実現する上で意味を持つものである。
10…駆動羽根車
12…ハウジング
14…コレットチャック
16,18…チャック梃子
16’,18’…第1の梃子アーム
16’’,18’’…第2の梃子アーム
20…支点ないしは回転軸
22,22’…第1のガイドスリーブ
24…復元ばね
26…第2のガイドスリーブ
28…係合片(係合手段)、拡張エレメント
30,30’…プッシュボタン
32,32’…係合片(係合手段)、拡張エレメント
34…ロック素子(球状部材)
36…収容スペース
38…コレットチャックに設けられた孔
40…ハウジングの孔
42…ばねによって負荷を与えられた楔
44,44’…ばねアッセンブリ
46’…溝
50…デンタルツールのシャフト
A…クランプすべきデンタルツールのシャフトの軸心
D…クランプ径

Claims (11)

  1. デンタルタービンハンドピースにデンタルツールを装着するためのチャック機構であって、
    装着すべきデンタルツールのシャフトの軸方向に沿って延び、かつ、該シャフトが挿入された時にその周りを囲むように配設されるとともにハウジング内に軸方向に移動可能に支持されたコレットチャックの一部を構成し、仮想的な支点を中心として前記シャフトの径方向に揺動可能な少なくとも一つのチャック梃子を備え、該チャック梃子が、前記デンタルツールのシャフトをクランプ可能に形成および配設されるとともに、該チャック梃子は、当該チャック機構が前記シャフトとともに回転している時に、遠心力の作用によって前記仮想的な支点を中心として前記径方向外方に揺動させられることにより、前記デンタルツールのシャフトに作用するクランプ力が高まる構成であり、
    前記チャック梃子は、前記仮想的な支点を中心として前記径方向に揺動可能な第1の梃子アームと第2の梃子アームとを有し、前記デンタルツールのシャフトは第1の梃子アームによってクランプ可能とされ、前記チャック機構の回転中において第2の梃子アームが遠心力の作用により前記仮想的な支点を中心として前記径方向外方に揺動させられ、この第2の梃子アームの揺動の反動により前記第1の梃子アームによるクランプ力が高められ、
    前記チャック梃子が軸方向に移動した時に当接し、かつ前記第2の梃子アームを径方向外方に作用させる拡張エレメントが前記ハウジングに一体に結合されており、該拡張エレメントが前記チャック梃子の係合手段を構成するとともに、該拡張エレメントが、隣接する前記チャック梃子の前記第2の梃子アームの間に装入されて、該第2の梃子アームを互いに押し離すことを特徴とするチャック機構。
  2. 前記第2の梃子アームの質量が前記第1の梃子アームの質量よりも大きいことを特徴とする請求項に記載のチャック機構。
  3. 前記コレットチャックが、前記径方向に互いに対向する二つ、またはそれ以上の前記チャック梃子を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のチャック機構。
  4. ガイドスリーブを有し、前記チャック梃子における前記第2の梃子アームが該ガイドスリーブに挿入可能で、挿入時において、該第2の梃子アームが径方向内側に押されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチャック機構。
  5. 前記ガイドスリーブが前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項に記載のチャック機構。
  6. 前記ガイドスリーブは、前記第2の梃子アームを径方向内側に押すようにガイドする楔型の内側面を有していることを特徴とする請求項またはに記載のチャック機構。
  7. 前記チャック梃子を軸方向に解放可能の状態に規制するロック機構を有することを特徴と請求項6のいずれかに記載のチャック機構。
  8. 前記ロック機構は、前記チャック梃子を前記ハウジングと相対的に所定位置に位置付けるロックメカニズムを備えることを特徴とする請求項に記載のチャック機構。
  9. 前記ロックメカニズムは、前記ハウジングと前記チャック梃子の間で径方向に移動可能な球状部材を備えることを特徴とする請求項に記載のチャック機構。
  10. 前記拡張エレメントは前記ガイドスリーブに設けられていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載のチャック機構。
  11. 前記チャック梃子を軸方向に移動させるプッシュボタンを有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のチャック機構。
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