JP5839706B2 - マイクロホール基板の製造方法 - Google Patents
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Description
マイクロマニピュレータを用いて前記マイクロキャピラリーの位置を制御することにより、前記脂質膜ベシクルを運搬し、
前記マイクロキャピラリーの内圧を正圧に調整することにより、前記マイクロキャピラリーから前記脂質膜ベシクルを放出し、基板表面に設けられたマイクロホールの上に配置した後、
マイクロキャピラリーの内部に前記脂質膜ベシクルの展開を刺激する薬剤を装填し、
マイクロマニピュレータを用いて前記マイクロキャピラリーの先端を前記マイクロホール上に配置された脂質膜ベシクルに近接又は接触させて、前記マイクロキャピラリーの内圧を正圧に調整することにより、前記薬剤を放出し、
前記脂質膜ベシクルの局所的な外表面に前記薬剤を接触させる又は前記脂質膜ベシクルの内部に前記薬剤を注入する操作を行い、
前記脂質膜ベシクルを前記基板のマイクロホール上に展開することによって、当該マイクロホールを脂質膜でシールしたマイクロホール基板を得ることを特徴とする、マイクロホール基板の製造方法である。
・本発明の請求項2の発明は、複数の前記マイクロホールが前記基板表面にアレイ状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホール基板の製造方法である。
・本発明の請求項3の発明は、前記マイクロホールを前記脂質膜でシールする前に、当該マイクロホール内に予め蛍光プローブを含む溶液を注入しておき、当該溶液を当該マイクロホール内にシールすることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロホール基板の製造方法である。
・本発明の請求項4の発明は、前記脂質膜ベシクルは、直径5μm以上の巨大脂質膜ベシクルであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のマイクロホール基板の製造方法である。
本発明に関連する技術として、下記(1)〜(8)が挙げられる。
(1)マイクロマニピュレータを用いてマイクロキャピラリーの先端を脂質膜ベシクルに近接又は接触させて、前記マイクロキャピラリーの内圧を負圧に調整することにより、前記マイクロキャピラリーの先端又は前記マイクロキャピラリーの内部に、前記脂質膜ベシクルを保持し、マイクロマニピュレータを用いて前記マイクロキャピラリーの位置を制御することにより、前記脂質膜ベシクルを運搬し、前記マイクロキャピラリーの内圧を正圧に調整することにより、前記マイクロキャピラリーから前記脂質膜ベシクルを放出し、前記脂質膜ベシクルを所望の位置に配置することを特徴とする脂質膜ベシクルの操作方法。
前記(1)の操作方法によれば、従来よりも狭い間隔(インターバル)で脂質膜パッチが配列された脂質膜アレイを効率的かつ高集積に作製することができる。
前記直径を有する巨大脂質膜ベシクルを使用することにより、マイクロキャピラリーで単一の前記脂質膜ベシクルを容易に保持、移動及び放出することができる。
前記(3)の操作方法によれば、脂質膜ベシクルに所望の薬剤を接触又は注入し、前記薬剤が脂質膜ベシクルに与える刺激(影響)により、前記脂質膜ベシクルに変化を起こすことができる。
前記(4)の操作方法によれば、従来よりも狭い間隔(インターバル)で脂質膜パッチが配列された脂質膜アレイを効率的かつ高集積に作製することができる。
前記直径を有する巨大脂質膜ベシクルを使用することにより、前記脂質膜ベシクルの外表面の局所に刺激を与えること及び前記脂質膜ベシクルの内部に前記薬剤を注入することをより容易に行うことができる。
前記薬剤がプロテオリポソームであると、前記プロテオリポソームに含まれるタンパク質を、前記脂質膜ベシクルの内部又は脂質膜ベシクルを構成する脂質膜内に導入することができる。
前記基板脂質膜を用いることにより、種々の疾患に関連した膜タンパク質等を備えたバイオチップを作製することができる。また、従来よりも狭い間隔(インターバル)で脂質膜パッチが配列された脂質膜アレイを備えることにより、従来よりも高集積化されたバイオチップを作製することができる。
前記(8)の基板支持脂質膜を用いることにより、種々の疾患に関連した膜タンパク質等を備えたバイオチップを作製することができる。また、従来よりも狭い間隔(インターバル)で脂質膜パッチが配列された脂質膜アレイを備えることにより、従来よりも高集積化されたバイオチップを作製することができる。
第一実施形態を表す図1は、以下の少なくとも3つの工程を含む操作の様子を示している。すなわち、図1は、マイクロマニピュレータ104を用いてマイクロキャピラリー103の先端を脂質膜ベシクル102に近接又は接触させて、マイクロキャピラリー103の内圧をシリンジ101を用いて負圧に調整することにより、マイクロキャピラリー103の先端又はマイクロキャピラリー103の内部に、脂質膜ベシクル102を保持する工程と、マイクロマニピュレータ104を用いてマイクロキャピラリー103の位置を制御することにより、脂質膜ベシクル102を運搬する工程と、マイクロキャピラリー103の内圧をシリンジ101を用いて正圧に調整することにより、マイクロキャピラリー103から脂質膜ベシクル102を放出し、脂質膜ベシクル102を所望の位置に配置する工程と、を含む第一実施形態における脂質膜ベシクルの操作方法の様子を示す。
基板部101の材料は特に制限されず、例えば、表面に酸化膜を有するシリコンウェハ、石英、マイカ、ガラス等を用いることができる。これらの基板には、公知の表面修飾が施されていてもよい。ここでは、基板部101として、表面に酸化膜を有するシリコンウェハに関して説明する。シリコンウェハとしては市販のSi(100)を用いたが、Si(111)やさらに高指数のシリコン基板であってもよい。
また、例えば直径0.1μm以上5μm未満の微小な脂質膜ベシクルを用いても構わない。第一実施形態の操作方法は、脂質膜ベシクルの大きさに関わらず、いずれの大きさの脂質膜ベシクルについても適用可能である。
第一実施形態においては、巨大脂質膜ベシクル102を含む溶液Lを散布した基板101を蛍光顕微鏡あるいは微分干渉顕微鏡111下に装着している。溶液L中にマイクロマニピュレータ104に装着したガラスキャピラリー103を挿入する。キャピラリー内径の大きさは特に制限されないが、極端に小さな内径(例えば0.5μm〜1.0μm)であると、キャピラリー効果による吸引力が強くなり、キャピラリーの先端部において脂質膜ベシクルを制御することが困難になる。よって、マイクロキャピラリー103の内径は、脂質膜ベシクルの大きさ又は使用する目的に応じて、5〜30μm程度とすることが好適である。
ガラス製のU字管108に純水を満たし、U字管108の第一端部の開口部から、にシリンジに接合したシリコンチューブ105を挿入する。シリコンチューブ105の少なくとも端部は、U字管108内の純水中に浸されている。U字管108の第二端部の開口部をゴム栓107で密栓し、キャピラリーに接合した注射針106をゴム栓107に、前記純水の液面に掛からないように、挿入する。この構成によれば、シリンジ110によって液面の高さを変えることにより、マイクロキャピラリー103内部の圧力を制御することができる。キャピラリー103の数は特に制限されず、用途によって2本以上を使用してもよい。また、キャピラリー103へ接合するシリコンチューブ105を分岐させた先に圧力計を備えることによって、キャピラリー103の内圧をより精密に制御することも可能である。
<巨大脂質膜ベシクルの運搬(第一実施形態)>
Electroformation法により、巨大脂質膜ベシクル(脂質膜組成DPhPC:コレステロール=8:2、ローダミン−DHPE 1mol%添加)を作製し、巨大脂質膜ベシクルをスクロース溶液中に分散して、当該溶液をガラス基板上に散布した。内径25μmのマイクロキャピラリーを用いた。図2に、上記の条件によって巨大脂質膜ベシクルを操作した様子を微分干渉像により観察した結果を示す。まず、巨大脂質膜ベシクルAの近傍にマイクロキャピラリーを移動した(a)。キャピラリー内部を負圧にすると、キャピラリー先端に巨大脂質膜ベシクルAが保持された(b)。このとき、キャピラリー内径よりも小さな脂質膜ベシクルの場合は、先端に保持されずにキャピラリー内部に侵入するが、その時に内圧を制御することによって内部に脂質膜ベシクルを保持できることを申し添えておく。巨大脂質膜ベシクルAを保持したキャピラリーをマイクロマニピュレータで上方に移動し、その後、別の場所にある巨大脂質膜ベシクルBの隣まで運搬した(c)。再びキャピラリーをガラス基板表面まで降ろし、キャピラリー内部を正圧にすることで巨大脂質膜ベシクルAを巨大脂質膜ベシクルBの隣に配置することができた(d)。このように、本発明の第一実施形態による方法を用いることによって、任意の脂質膜ベシクルを任意の位置に配置することが可能である。なお、キャピラリー内部に微小な脂質膜ベシクルを保持した場合も、同様のプロセスを適用可能である。
<マイクロキャピラリーを用いた局所的な薬剤投与>
実施例1と同様の操作系において、脂質膜ベシクルは除いた構成で実施した。内径10μmのマイクロキャピラリーを用い、キャピラリー内部に5mM塩化カルシウム溶液と、蛍光マーカーとして10μMのカルセインを入れた。図3は、キャピラリー内部をわずかに正圧に調整したときのキャピラリー先端付近の蛍光像である。キャピラリー先端付近にカルセイン由来の蛍光が観察されている。よって、本発明の第二実施形態の操作系を用いることで、マイクロメートルオーダーの領域にわたる局所的な薬剤投与が可能であることがわかった。
実施例1と同様の操作系および脂質膜組成、酸化膜付きのSi基板、及び内径10μmのマイクロキャピラリーを用いた。前述の実施例1においては、キャピラリー内部は外液と同じ環境であった。しかし、本実施例においては、キャピラリー内部を電解質溶液(100mM 塩化カルシウム+200mM スクロース)で満たした。なお、電解質溶液の組成はこれに限定されず、種々の組成の電解質溶液を適用することができる。
図4は、前記電解質溶液を装填した(前記電解質溶液を入れた)キャピラリーを用いて、キャピラリー内圧を正圧に調整することにより、巨大脂質膜ベシクルAに向けてカルシウムイオンを局所的に吐出した時の経時変化を蛍光顕微鏡観察した結果である。カルシウムイオン吐出前は、巨大脂質膜ベシクルAは基板上を漂っている状態であった(a,b)。カルシウムイオンを脂質膜ベシクルへ向けて吐出すると、Si基板上に巨大脂質膜ベシクルAが強固に吸着される様子が観察された(c)。これは、負に帯電したSi表面と巨大脂質膜ベシクルAの間をカルシウムイオンがブリッジしたためであると考えられる。さらにカルシウムイオンを吐出し続けると、巨大脂質膜ベシクルAが基板上で展開し、基板支持脂質膜の形成が確認された(d)。
従来の方法では基板支持脂質膜の作製には、基板上に散布した溶液全体の組成を変える必要があった。しかし、本発明の第二実施形態によれば、局所的に薬剤刺激を行うことが可能なため、基板上の任意の脂質膜ベシクルを選び、特定の脂質膜ベシクルだけを展開することによって、基板支持脂質膜の作製を行うことが可能である。なお、本実施例においては、1本のマイクロキャピラリーを用いて巨大脂質膜ベシクルの局所刺激のみを行った例を示した。しかし、使用するマイクロキャピラリーの数は特に制限されず、例えば、マイクロキャピラリーを2本用いて、1本を巨大脂質膜ベシクルの保持及び運搬に用い、もう1本を局所刺激のために用いることによって、保持及び運搬と局所刺激とを同時に行うことも可能である。また、保持した脂質膜ベシクルの内部にマイクロキャピラリーの先端を挿入することにより、当該脂質膜ベシクルの内部に薬剤を注入することも可能である。
<プロテオリポソームの作製>
ラットの筋肉からCa2+-ATPaseの抽出・精製を行った。脂質(DPhPC:コレステロール:DOPS=79:20:1、ローダミン−DPPE 1mol%)、膜タンパク質(Ca2+-ATPase)、界面活性剤の混合物から、界面活性剤を除去する公知方法によりプロテオリポソームを作製した。
実施例1と同様の操作系を用い、基板部としてガラス基板を用いた。内径20μmのマイクロキャピラリーを用いた。負の電荷を持つプロテオリポソームとの静電引力によりベシクル融合を引き起こすため、正の電荷を持つ脂質(DPePC)を含む巨大脂質膜ベシクル(DPhPC:コレステロール:DPePC=7:2:1)を、Electroformation法により形成し、アビジン−ビオチン結合を利用して基板に固定した。実施例2においては、キャピラリー内部に電解質溶液を入れたが、本実施例においては、キャピラリー内部に上記のプロテオリポソームを満たした。図5は、巨大脂質膜ベシクルに対してプロテオリポソームを局所的に吐出した時の経時変化を微分干渉像(上図)および蛍光像(下図)によって観察した結果である。プロテオリポソームを吐出する前は、巨大脂質膜ベシクルAは蛍光色素が含まれないために、微分干渉像(上図)でのみ確認された。マイクロキャピラリの内圧を正圧に調整することにより、プロテオリポソームを巨大脂質膜ベシクルAに吹き付けた後においては、巨大脂質膜ベシクルAからも蛍光が観察されるようになった(下図)。この蛍光は、巨大脂質膜ベシクルA内で均一に分布しており、プロテオリポソームが巨大脂質膜ベシクルAに融合したことを示している。このように、本発明の第三実施形態によれば、第二実施形態として例示した薬剤溶液による刺激だけではなく、種々の貴重な精製タンパク質を脂質膜ベシクル又は基板支持脂質膜へ融合させる用途等へも、本発明にかかる操作方法を効率よく適用可能であることが示された。
<脂質膜アレイの作製>
実施例1の巨大脂質膜ベシクルの運搬方法、および実施例2の巨大脂質膜ベシクルの展開制御方法を用いれば、従来の方法では作製が困難であった高集積な脂質膜アレイを作製することが可能である。ここではその一例として、直径10μmの巨大脂質膜ベシクルを用いた脂質膜アレイ作製の例を示す。操作系は実施例1と同様のものを使用し、巨大脂質膜ベシクル運搬用に内径5μmのマイクロキャピラリーを使用し、局所刺激を行うために100mM塩化カルシウム溶液を満たした内径30μmのマイクロキャピラリーを使用した。Electroformation法により、巨大脂質膜ベシクルA(脂質膜組成DPhPC:コレステロール=8:2、ローダミンDHPE 1mol%添加)および巨大脂質膜ベシクルB(脂質膜組成DPhPC:コレステロール=8:2、NBD-DHPE 1mol%添加)を作製し、ガラス基板上に散布した。実施例1に記載の方法で、巨大脂質膜ベシクルAおよびBを図6(a)のように交互に3×3のアレイ状に配置した。この時、巨大脂質膜ベシクルAおよびBの判別のため、微分干渉像だけでなく蛍光像も適宜使用するとよい。脂質膜ベシクル間の距離は20μm程度にした。各脂質膜ベシクルの配置後、マイクロキャピラリーを各脂質膜ベシクルに近接させ、塩化カルシウム溶液を吐出し、脂質膜ベシクルの基板への展開を促進した。充分時間が経過した後の蛍光像が図6の(b)である。脂質膜パッチの直径が約10μmの脂質膜アレイが観測された。このように、従来の方法では脂質膜パッチの大きさは少なくとも50μmであったが、本発明によれば10倍以上の集積度を持つ脂質膜パッチアレイを作製可能である。
<脂質膜アレイを用いたセンシングの例>
ハイスループットセンシングの例として、脂質膜アレイを用いたビオチン−ストレプトアビジン結合検出の結果を示す。脂質膜アレイの作製は実施例4と同様の方法を用い、Electroformation法により、巨大脂質膜ベシクルA(脂質膜組成DOPC:NBD-DHPE =99:1)および巨大脂質膜ベシクルB((脂質膜組成DOPC:NBD-DHPE:ビオチン−DOPE =98:1:1)を作製し、実施例4と同様に3×3の脂質膜アレイを作製した。テキサスレッド−ストレプトアビジン溶液をマイクロキャピラリーに満たして、脂質膜アレイに吹き付けた。図7は蛍光像観察の結果である。すべての脂質膜パッチから緑色蛍光が観察された(a)。これは、脂質膜A,B双方に含まれたNBDからの蛍光である。一方、赤色の蛍光は脂質膜パッチBからだけ観察された(b)。これは、脂質膜Bに含まれたビオチンとストレプトアビジンが結合した結果であると考えられる。このように、本発明の第五実施形態によれば、従来よりも高集積なバイオセンシングも可能となる。
<脂質膜アレイを用いたセンシングの例2>
脂質膜アレイを用いたハイスループットセンシングの例として、複数タンパク質の同時機能計測について説明する。はじめに、センシング用基板の作製について説明する。酸化膜(厚さ200nm)付きのシリコン基板に、フォトリソグラフィにより1〜8μmの井戸構造(深さ1μm)を形成した。水酸化カリウムを用いた選択的エッチングにより、図8(a)に示すようなオーバーハング形状を作製した。図8(a)はマイクロホール220によるタンパク質機能計測のイメージ図である。マイクロホール220内に蛍光プローブを脂質膜230でシールすることによって閉じ込め、擬似的な細胞環境を作る。このような脂質膜の架橋構造を用いれば、蛍光プローブの変化を観察することによって、膜タンパク質231等を介した脂質膜230を透過するイオンの移動等の膜中のタンパク質231の機能を計測することが可能である。
Claims (4)
- マイクロマニピュレータを用いてマイクロキャピラリーの先端を脂質膜ベシクルに近接又は接触させて、前記マイクロキャピラリーの内圧を負圧に調整することにより、前記マイクロキャピラリーの先端又は前記マイクロキャピラリーの内部に、前記脂質膜ベシクルを保持し、
マイクロマニピュレータを用いて前記マイクロキャピラリーの位置を制御することにより、前記脂質膜ベシクルを運搬し、
前記マイクロキャピラリーの内圧を正圧に調整することにより、前記マイクロキャピラリーから前記脂質膜ベシクルを放出し、基板表面に設けられたマイクロホールの上に配置した後、
マイクロキャピラリーの内部に前記脂質膜ベシクルの展開を刺激する薬剤を装填し、
マイクロマニピュレータを用いて前記マイクロキャピラリーの先端を前記マイクロホール上に配置された脂質膜ベシクルに近接又は接触させて、前記マイクロキャピラリーの内圧を正圧に調整することにより、前記薬剤を放出し、
前記脂質膜ベシクルの局所的な外表面に前記薬剤を接触させる又は前記脂質膜ベシクルの内部に前記薬剤を注入する操作を行い、
前記脂質膜ベシクルを前記基板のマイクロホール上に展開することによって、当該マイクロホールを脂質膜でシールしたマイクロホール基板を得ることを特徴とする、マイクロホール基板の製造方法。 - 複数の前記マイクロホールが前記基板表面にアレイ状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホール基板の製造方法。
- 前記マイクロホールを前記脂質膜でシールする前に、当該マイクロホール内に予め蛍光プローブを含む溶液を注入しておき、当該溶液を当該マイクロホール内にシールすることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロホール基板の製造方法。
- 前記脂質膜ベシクルは、直径5μm以上の巨大脂質膜ベシクルであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のマイクロホール基板の製造方法。
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