JP5837789B2 - 配管用icタグ取付具及び配管 - Google Patents
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Description
使用済みの仮設配管を再利用するにあたっては、本管の寸法に適合するもの、衛生的に洗浄されかつ耐久性を保持しているものであること等、所定の基準をクリアした配管により生活用水等を安全に配水できることが必要である。したがって、衛生面及び使用頻度等を含む各仮設配管の諸情報を効率的に管理することが求められる。この配管に関する情報管理には、ICタグを防食テープで配管に貼着したり、ICタグを配管に吊下させたりして、読取り及び書込み可能な端末で配管に関する情報を都度ICタグに記録していく方法が考えられる。
しかし、防食テープで貼着したり配管に吊下したりするだけでは雨水や摩擦等の損傷からICタグを十分に保護し切れない場合があるという問題があった。
また、ICタグを配管に吊下して添付する場合、配管の埋設作業の邪魔になり、又は地面を掘削して地中から配管を取り出す際にICタグに配慮するのが面倒で、仮設配管の敷設及び撤去作業の効率を低下させるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてICタグを適切に保護することができるとともに、配管への取り付けが簡便かつ確実な配管用IC取付具を提供することを課題とする。
本発明では、把持部材により配管用ICタグ取付具が配管に確実にかつ簡便に固定されるとともに、ICタグを固定部により把持部材に確実に固定することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の配管用ICタグ取付具であって、前記把持部材は環状に形成されてその一部に切断部を有し、前記固定部は、環状に形成されてその一部に開口部を有するとともに、前記把持部材の外周面に前記ICタグを中に挟んだ状態で嵌着できるよう配置されることを特徴とする。
本発明では、切断部において把持部材を拡開させて該把持部材を簡便に配管に固定することができる。また、開口部において固定部を拡開させて該固定部を簡便に把持部材に固定することができる。また、ICタグを把持部材と固定部との間に挟んで固定するため、ICタグをより確実に保護することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の配管用ICタグ取付具であって、前記配置部は、前記把持部材の内面から径方向外方へ3mm以上離間した面に設けられていることを特徴とする。
本発明では、配置部は、前記把持部材の内面から径方向外方へ3mm以上離間した面に設けられているため、配管が金属製である場合であっても、ICタグからの情報の読取又は書込み時に金属管を不用意に干渉させることなく、情報の読取又は書込みを適切に行うことができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配管用ICタグ取付具であって、前記固定部は、前記配置部に対応する位置において3mm以上の厚さ寸法を有することを特徴とする。
本発明では、固定部は、前記配置部に対応する位置において3mm以上の厚さ寸法を有するため、配管用ICタグ取付具の周辺に金属部材が配置されていても、ICタグからの情報の読取又は書込み時に前記金属部材を不用意に干渉させることなく、情報の読取又は書込みを適切に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態として示した配管用ICタグ取付具1Aが、例えば内孔部2tに上水やガス等を流動させる配管2に取り付けられた状態を示す図である。
図1に示すように、配管用ICタグ取付具1Aの取り付け対象となる配管2は、液体や気体等を流動させる管本体3と他の配管2との接合部となる継手部4とを有している。
内側リング5は、管本体3の外周を囲繞して管本体3を把持する把持部材となるものであり、拡開して管本体3に嵌着するための切断部7を有している。
この内側リング5の外表面5aは、ICタグ9の配置部Tとなっている。この外表面5aは、樹脂製の配管2に取り付けられる場合には特に限定されないが、金属製の配管2や金属製ボールバルブ(不図示)に取り付けられることを考慮して、少なくとも配置部Tにおいては、内側リング5の内面5bから径方向外方へ3mm以上離間した面に設けられている。すなわち、内側リング5の厚さ寸法は、少なくとも配置部Tにおいて3mm以上とされている。また、内側リング5の幅寸法は、ICタグ9全体を覆い得る寸法以上となるように形成されている。
内側リング5の材質としては、弾性変形及び弾性復帰可能で絶縁性を有するものであればよく、塩化ビニル,ポリエチレン等の合成樹脂材料等が好適に用いられる。
この外側リング6の厚さ寸法は、ICタグ9の近傍に金属製の配管2や金属部材が載置され得ることを考慮して、少なくとも配置部Tに対向させる位置において3mm以上に形成されていることが望ましい。また、外側リング6の幅寸法は、ICタグ9全体を覆い得る寸法以上に形成されている。
外側リング6の材質としては、弾性変形及び弾性復帰可能で絶縁性を有するものであればよく、塩化ビニル,ポリエチレン等の合成樹脂材料等が好適に用いられる。
図2に示すように、本実施形態の配管用ICタグ取付具1Aの表面には、内側リング5及びと外側リング6とを完全に被覆するように防食テープ11が周方向に貼着されている。
前記読取/書込端末により得られた配管2に関する情報は、読取/書込端末自体に設けられたメモリ、アプリケーション及び表示部により必要な情報を表示して確認できるようにしたものか、パソコン等の管理装置(不図示)に有線又は無線で接続して、該管理装置により表示及び管理できるようにしたものか、又はその双方を備えたものにより管理される。
配管用ICタグ取付具1AによりICタグ9を配管2の管本体3に取り付けるに際しては、図1に示す内側リング5の切断部7の端縁7a,7aを互いに離間させて内側リング5を拡開させるように弾性変形させ、管本体3の外周面3aに内側リング5の内周面5bを当接させた際に弾性復帰させて管本体3に嵌着させる。
そして、ICタグ9を内側リング5の外周面5aの配置部T上に仮止めする。そして、外側リング6をその開口部8を拡開させるように弾性変形させ、内側リング5の外周面5aに外側リング6の内周面6bを当接させた際に弾性復帰させて、該外側リング6を内側リング5に嵌着させる。
更に、図2に示すように、配管用ICタグ取付具1Aの全体を被覆するように防食テープ11を周方向に貼着し、図1に示す内側リング5と外側リング6との間に水、土石又は虫その他の物が入り込まないようにする。
このようにして、配管用ICタグ取付具1Aの配管2への取り付けが完了する。
固定部15は、配置部Tに固定されるICタグ9を収容し得る凹所16を有し、ICタグ9の長さ方向の寸法よりも長尺に形成された板状部材により形成されている。
固定部15の材質としては、弾性変形及び弾性復帰可能とされているか、可撓性のある絶縁材料であればよく、塩化ビニル,ポリエチレン等の合成樹脂材料等が好適に用いられる。
固定部15と内側リング5とは、長手方向の一端部15aにおいて一体的に連結されており、凹所16を囲繞する外周縁部において、ICタグ9を収容した状態で内側リング5と接着され、凹所16が液密に封止されている。
配管用ICタグ取付具1Cによれば、開口部17からICタグ9を挿入配置して開口部17を接着剤等により封止するか、又は、蓋部材(不図示)で開口部17を閉じることにより、配管用ICタグ取付具1Bと同様の効果が得られる。
また、配管用ICタグ取付具1A〜1Cは、内側リング5の内周面5bに接着剤を塗布して配管2に接着固定されていてもよい。
2 配管
5 内側リング(把持部材)
6 外側リング(固定部)
7 切断部
8 開口部
9 ICタグ
15 固定部
T 配置部
Claims (4)
- 管本体と、配管用ICタグ取付具によって取り付けられたICタグとを備えた配管であって、
前記配管用ICタグ取付具は、
前記管本体の外周を囲繞してこの管本体を把持する把持部材と、
この把持部材に設けられた前記ICタグを配置する配置部と、
前記配置部に前記ICタグを固定する固定部とを備え、
前記配管用ICタグ取付具は、その外面が防食テープで完全に被覆されていることを特徴とする配管。 - ICタグを配管の管本体に取り付けるための配管用ICタグ取付具であって、
前記管本体の外周を囲繞してこの管本体を把持する把持部材と、
この把持部材に設けられた前記ICタグを配置する配置部と、
前記配置部に前記ICタグを固定する固定部とを備え、
前記把持部材は環状に形成されてその一部に切断部を有し、
前記固定部は、環状に形成されてその一部に開口部を有するとともに、その内周面が前記把持部材の外周面に当接するように、前記ICタグを前記把持部材との間に挟んだ状態で前記把持部材に嵌着できるよう配置されることを特徴とする配管用ICタグ取付具。 - 請求項2に記載の配管用ICタグ取付具であって、
前記配置部は、前記把持部材の内面から径方向外方へ3mm以上離間した面に設けられていることを特徴とする配管用ICタグ取付具。 - 請求項2又は3に記載の配管用ICタグ取付具であって、
前記固定部は、前記配置部に対応する位置において3mm以上の厚さ寸法を有することを特徴とする配管用ICタグ取付具。
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