JP5836159B2 - 誤接続防止装置及びその使用方法 - Google Patents
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Description
以下、まず、当該技術の前提となる継手部材の構成、プラグの構成、プラグへの継手部材の接続動作、プラグから継手部材の分離動作を、図面に基づいて説明する。
尚、図7(b)では、ホース10、継手部材20、プラグ40に渡って流体流路22が形成され、ホース10側からガス機器(図示せず)の側への燃料ガスの供給が可能な状態となっている。この状態では、継手部材20は、その先端からの流体の流出が許容される開放状態となっている。
図7(a)に示すように、継手部材20は、ホース10が接続されるコネクタ11と、コネクタ11に連結される筒状本体21と、筒状本体21の内側で軸心方向(図7(a)で矢印Xに沿う方向)に移動自在な作動部材33と、筒状本体21の外周部位で軸心方向に移動自在なスリーブ部材34と、筒状本体21の継手部材先端側(図7(a)で矢印Xの先端側)に位置されスリーブ部材34の内径面により軸径方向の位置が規制されるロック用ボール35と、当該ロック用ボール35を継手部材先端側から位置決めする先端部材24と、筒状本体21の継手部材基端側(図7(a)で矢印Xの基端側)の外周部位で筒状本体21に固定されているカバー部材23とを備えて構成されている。
ロック用ボール35は、スリーブ部材34が引退位置(図7(a)に示す状態)に位置する場合、ロック用ボール35とスリーブ部材34との位置関係から、第1規制面25により径方向位置を規制される。このとき、作動部材33は、継手部材先端側に位置して
流体流路22が閉止され、流体流路22における燃料ガスの流通が禁止される。即ち、継手部材20は、閉止状態となる。
一方、ロック用ボール35は、スリーブ部材34が突出位置(図7(b)に示す状態)に位置する場合、ロック用ボール35とスリーブ部材34との位置関係から、第2規制面26により径方向位置を規制される。このとき、作動部材33は、継手部材基端側に位置して流体流路22が開放され、流体流路22における燃料ガスの流通が許容される。即ち、継手部材20は、開放状態となる。
以上の如く構成することにより、継手部材20は、その閉止状態と開放状態との間で、その内部を流れる燃料ガスの流れ状態を切替自在に構成されている。
プラグ40は、図7(a)に示すように、継手部材20が接続される接続部48とを備えて構成されており、当該接続部48の外周部位には、プラグ先端側からプラグ基端側への方向(図7(a)で矢印Xの方向)へ向けて、第1環状部41、ロック用ボール35を受け入れるロック溝部42、及び第2環状部43を順に備えている。接続部48の内部には、軸心方向(図7(a)で矢印Xに沿う方向)に沿って、プラグ先端側からプラグ基端側に亘って、内部流体流路46が設けられている。
図7(a)に示す例では、第1環状部41と第2環状部43とは同径に構成されており、ロック溝部42は、断面視において、プラグ40の軸径方向で径外から径内へ向けて徐々に幅狭となる略三角形状の溝として構成されている。
尚、当該プラグ40には、第2環状部43よりプラグ基端側において、第2環状部43より大径の大径部44が設けられている。
プラグ40への継手部材20の接続動作に際しては、作業者は、継手部材20のカバー部材23を保持し、プラグ40を継手部材20の内部へ挿入させる。この状態で、継手部材20は、閉止状態(図7(a)に示す状態)にある。挿入操作において、プラグ40のプラグ先端側(図7(a)で矢印Xの基端側)の端面47は、作動部材33の継手部材先端側(図7(a)で矢印Xの先端側)の先端に当接し、作動部材33を継手部材基端側(図7(a)で矢印Xの基端側)へ押し込む。これにより、ホース10、継手部材20、及びプラグ40に亘って、流体流路22が形成される。
当該プラグ40の継手部材20への挿入に伴って、ロック用ボール35がロック溝部42に嵌り込むと共に、ロック用ボール35によるスリーブ部材34の継手部材基端側(図7(a)で矢印Xの基端側)への位置保持が解除され、継手部材先端側に付勢されているスリーブ部材34が継手部材先端側へ突出する。
これにより、継手部材20は、図7(a)に示す閉止状態から図7(b)に示す開放状態へ切り替えられることとなる。
プラグ40から継手部材20の分離動作に際しては、作業者は、継手部材20のスリーブ部材34を持って、このスリーブ部材34を継手部材基端側(図7(a)で矢印Xの基端側)に移動させる。移動前の状態において、継手部材20は、図7(b)に示す開放状態にある。移動操作において、作業者が、スリーブ部材34を、第2コイルバネ32の付勢力に抗して継手部材基端側に移動されることで、スリーブ部材34の第1規制面25が軸心方向(図7(a)で矢印Xに沿う方向)のロック用ボール35に相対する位置に移動し、ロック用ボール35がロック溝部42から脱離される。
これにより、スリーブ部材34が、ロック用ボール35により継手部材基端側に位置保持されて、継手部材20は、図7(b)に示す開放状態から図7(a)に示す閉止状態へ切り替えられることとなる。
尚、上記ホース80は、継手部材20と一体に設けられているホース10とは、別のものを意味するものである。
プラグの接続部に、ホースの一端に設けられる継手部材を接続する接続構造に使用する誤接続防止装置であって、その特徴構成は、
前記プラグの接続部に装着可能であると共に、複数の連結部材を連結して構成される筒状部材が設けられ、
複数の前記連結部材のうち、少なくとも一の前記連結部材は、連結部材本体と、当該連結部材本体と一部で一体化され、他部が当該連結部材本体に対して離間自在に構成される脱離用弾性変形部とを有して構成され、
前記筒状部材の前記プラグの接続部への装着状態において、前記脱離用弾性変形部の他部に、前記連結部材本体より内径側に突出するとともに、筒状部材基端側から筒状部材先端側に向かうに従って内径側突出量が減少する第1傾斜部を備え、
プラグ軸心方向でプラグ先端側からプラグ基端側への前記継手部材の挿入に伴って、前記第1傾斜部に前記継手部材が当接して前記脱離用弾性変形部が弾性変形し、前記連結部材本体をプラグ軸径方向で外側へ付勢させる点にある。
本発明の誤接続防止装置は、プラグの接続部への継手部材の接続を許容すると共に、ホースの直接接続を禁止するものにおいて、特に、プラグの接続部への継手部材の接続を円滑に実行させることができるものである。
上記特徴構成によれば、筒状部材のプラグの接続部への装着状態において、プラグ軸心方向でプラグ先端側からプラグ基端側へ継手部材が挿入される場合、脱離用弾性変形部は、継手部材がその第1傾斜部に当接して内径側から外径側へ押圧することにより、弾性変形して、それに伴い発生する弾性力により、脱離用弾性変形部が設けられている連結部材本体をプラグ軸径方向で外側へ付勢させることができる。
つまり、脱離用弾性変形部を設けることにより、筒状部材への継手部材の挿入に伴って連結部材を外側へ付勢して、連結部材のプラグからの脱離を促進させるので、プラグの接続部への継手部材の接続を可能とすることができる。
複数の前記連結部材のうち、少なくとも一の前記連結部材には係合部が設けられると共に、他の前記連結部材には前記係合部に係合する被係合部が設けられ、
前記被係合部を備えた前記連結部材は、連結部材本体と、当該連結部材本体と筒状部材基端側で一体化され、筒状部材先端側が当該連結部材本体に対して離間自在に構成される係合解除用弾性変形部とを有して構成され、
前記筒状部材の前記プラグの接続部への装着状態において、前記係合解除用弾性変形部の筒状部材基端側に、前記連結部材本体より内径側に突出するとともに、筒状部材基端側から筒状部材先端側に向かうに従って内径側突出量が減少する第2傾斜部を備え、
プラグ軸心方向において、前記第2傾斜部の位置が前記第1傾斜部の位置より筒状部材基端側とされ、
プラグ軸心方向でプラグ先端側からプラグ基端側への前記継手部材の挿入に伴って、前記第2傾斜部に前記継手部材が当接して前記係合解除用弾性変形部が弾性変形し、前記係合部と前記被係合部との係合が解除される点にある。
即ち、係合部と被係合部との係合の解除においては、脱離用弾性変形部の弾性変形に加えて、係合解除用弾性変形部の弾性変形が必要になるので、継手部材の挿入よっては比較的簡単に係合解除が実行でき、且つ、ホースの挿入等のその他の手段によっては、係合状態を解除し難い誤接続防止装置を実現できる。
前記係合部が係合爪として、前記被係合部が係合孔として構成され、前記被係合部において、筒状部材先端側に前記係合孔が、筒状部材基端側に前記第2傾斜部が設けられている点にある。
また、係合爪と第2傾斜部とを軸周方向に配置する構成に比べて、係合機構の軸周方向での大型化を避けられる。
さらに、被係合部において、筒状部材の軸心方向で、先端側に係合孔を設けながらも、基端側に第2傾斜部を設けるので、軸心方向で係合孔から第2傾斜部までの距離を長いものとして、第2傾斜部に継手部材が当接した際に、係合孔と係合爪との係合が解除され易い状態を実現できる。
前記係合爪が前記係合孔に係合した係合連結状態において、
前記被係合部における前記第2傾斜部及び前記係合孔の外郭部位を囲うと共に、前記筒状部材の軸径方向で外側へ膨出する膨出部が、前記係合部を有する前記連結部材に設けられている点にある。
複数の前記連結部材のうち、前記脱離用弾性変形部が設けられていない前記連結部材には、前記連結部材本体より内径側に突出するとともに、筒状部材基端側から筒状部材先端側に向かうに従って内径側突出量が減少する第3傾斜部を備え、
プラグ軸心方向において、前記第3傾斜部の位置が前記第2傾斜部の位置より筒状部材基端側とされ、
プラグ軸心方向でプラグ先端側からプラグ基端側への前記継手部材の挿入に伴って、前記第3傾斜部に前記継手部材が当接して前記脱離用弾性変形部が設けられていない前記連結部材が前記プラグの接続部から脱離される点にある。
これにより、プラグの接続部への継手部材の接続を、より一層円滑なものとすることができる。特に、継手部材の筒状部材への挿入速度が速い場合であっても、筒状部材を良好に脱離させることができる。
前記筒状部材の前記プラグの前記接続部への接続状態において、前記第1傾斜部、前記第2傾斜部、及び前記第3傾斜部の夫々のプラグ軸心方向での筒状部材基端側部位と前記プラグの軸心との距離は、ホースの軸心からホースの外径までの距離よりも大きく、前記継手部材の軸心から前記継手部材の外径までの距離よりも小さく構成されている点にある。
前記プラグの接続部の外周部位は、前記継手部材が接続された場合に前記継手部材のロック用ボールが嵌り込むロック溝部が設けられ、
前記筒状部材の前記プラグの接続部への装着状態において、
前記第3傾斜部が設けられている前記連結部材には、前記ロック溝部にその周方向で1点にて嵌り込む点状嵌合部が設けられ、前記脱離用弾性変形部が設けられている前記連結部材には、前記ロック溝部にその周方向に沿って嵌り込む円弧状嵌合部が設けられている点にある。
そこで、上記特徴構成を採用して、脱離用弾性変形部が設けられている連結部材は、プラグの接続部から容易に脱離するので、円弧状嵌合部にて円周状にロック溝部に嵌合する構成をとることで、筒状部材のプラグの接続部への装着を確実なものとすることができる。
一方、脱離用弾性変形部が設けられず第3傾斜部が設けられている連結部材は、点状嵌合部にて1点にてロック溝部に嵌合する構成とすることで、プラグの接続部から脱離し易くできる。
前記筒状部材を構成する複数の連結部材は、一体成型されている点にある。
また、複数の連結部材が、プラグの接続部から脱離した際に、複数の連結部材が分解することなく、一体として脱離させることができる。結果、脱離後に、使用者が、容易に一体の連結部材を回収できる。
前記誤接続防止装置が、前記ガス機器の出荷時に取り付けられる点にある。
即ち、プラグ40の接続部48へ当該誤接続防止装置100が装着されている装着状態において、プラグ40の接続部48へ継手部材20を接続させる場合に、その接続を円滑に実行させるべく、誤接続防止装置100を、積極的にプラグ40から脱離するように構成している。
筒状部材50は、一の連結部材60aと他の連結部材60bとの一の間を、ヒンジ部60cにて連結する状態で一体成型されており、当該ヒンジ部60cを回転中心として、一の連結部材60aと他の連結部材60bとが互いに対して回動自在に構成されている。
一方、一の連結部材60aと他の連結部材60bとの他の間には、一の連結部材60aに係合部61が設けられると共に、他の連結部材60bには係合部61に係合する被係合部62が設けられている。
一の連結部材60aと他の連結部材60bとは、係合部61と被係合部62とが係合して連結する係合連結状態において、図1(a)、図2(a)、図3(a)に示すように、プラグ40の接続部48の軸心周りを外囲すると共に、接続部48のプラグ先端側(図1、2、3で矢印Xの先端側)が開放される円筒形状を有する筒状部材50を構成する。
さらに、筒状部材50は、装着状態をより安定にすべく、一の連結部材60aに、接続部48のロック溝部42にその周方向に沿って嵌り込む円弧状嵌合部71を備えると共に、他の連結部材60bに、接続部48のロック溝部42にその周方向で1点にて嵌り込む点状嵌合部70を備えている。
以上の構成により、筒状部材50は、プラグ40の接続部48に対してその接続状態を良好に維持可能に構成されているのであるが、筒状部材50の内径側に突出すると共に、筒状部材基端側から筒状部材先端側(図1、2で矢印Xの先端側から基端側)に向かうに従って内径側突出量が減少する第1傾斜部63a、第2傾斜部62c、及び第3傾斜部64を、筒状部材先端側から筒状部材基端側へ記載順に設けることで、筒状部材50への継手部材20の挿入により、円滑にプラグ40の接続部48から脱離するように構成されている。
筒状部材50を構成する一の連結部材60aには、図1(b)、図2(b)に示すように、連結部材本体60dと、当該連結部材本体60dと基端部で一体化され、先端部が当該連結部材本体60dに対して離間自在に構成されている脱離用弾性変形部63とを有している。当該脱離用弾性変形部63は、一の連結部材60aが筒状部材50を構成している場合において、径方向外側(図1、2、3で矢印Xに直交する方向)に弾性変形自在であり、当該弾性変形により、一の連結部材60aに径方向外側へ弾性力を付与可能に構成されている。
当該脱離用弾性変形部63には、図1(c)、図2(c)に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、その先端部に連結部材本体60dより内径側に突出すると共に、筒状部材基端側から筒状部材先端側(図1(c)、図2(c)で矢印Xの基端側から先端側)に向かうに従って内径側突出量が減少する第1傾斜部63aが設けられている。
図3(a)に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、当該第1傾斜部63aの筒状部材基端側部位のプラグ40の軸心P1からの距離L1は、継手部材20の軸心P2から外径までの距離L4よりも小さく構成されている。
これにより、図3(b)に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、筒状部材50に継手部材20が挿入された場合に、第1傾斜部63aに継手部材20が当接し、脱離用弾性変形部63が、筒状部材50の径方向外側へ弾性変形するようになっている。当該弾性変形により、一の連結部材60aは、径方向外側への弾性力がかかることとなる。
尚、脱離用弾性変形部63は、図1(a)、図2(a)に示すように、一の連結部材60aを弾性力によりプラグ40の接続部48から脱離させることを目的とするものであるので、この観点からは、一の連結部材60aの周方向において、一端側(ヒンジ部60cの側)と他端側(係合部61の側)との間の中央部位より他端側(係合部61の側)に設けることが好ましい。
図1(b)、図2(b)に示すように、一の連結部材60aには係合部61として係合爪61aが設けられると共に、他の連結部材60bには係合部61に係合する被係合部62として係合孔62aが設けられているのであるが、当該被係合部62を備えた他の連結部材60bには、連結部材本体60eと筒状部材基端側(図1で矢印Xの基端側)で一体化され、筒状部材先端側(図1で矢印Xの先端側)が連結部材本体60eに対して離間自在に構成されている係合解除用弾性変形部62bとを有して構成されている。
そして、図1(b)、図3(d)に示すように、当該係合解除用弾性変形部62bには、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、その筒状部材基端側(図1で矢印Xの基端側)に、連結部材本体より内径側に突出すると共に、筒状部材基端側から筒状部材先端側(図1、図3で矢印Xの基端側から先端側)に向かうに従って内径側突出量が減少する第2傾斜部62cを備えると共に、その筒状部材先端側(図1で矢印Xの先端側)に、係合孔62aが設けられている。そして、当該第2傾斜部62cと係合孔62aとが被係合部62として構成されている。
第2傾斜部62cと係合孔62aとをこのような配置関係とすることにより、例えば、図1に示すように、筒状部材50の軸心方向(図1で矢印Xに沿う方向)において、係合部61としての係合爪61aと被係合部62としての係合孔62aとを同一位置に設けた場合に、第2傾斜部62cと係合爪61aとが干渉しない構成となる。
第2傾斜部62cは、図3(d)に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、当該第2傾斜部62cの筒状部材基端側部位のプラグ40の軸心P1からの距離L2は、継手部材20の軸心P2から外径までの距離L4よりも小さく構成されている。
これにより、図3(d)に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、筒状部材50に継手部材20が挿入された場合に、第2傾斜部62cに継手部材20が当接し、係合解除用弾性変形部62bが、筒状部材50の径方向外側へ弾性変形する。これにより、係合孔62aが係合爪61aから離間することとなり、それらの係合が解除される。
つまり、係合爪61aが係合孔62aに係合した係合連結状態において、第2傾斜部62c及び係合孔62aの外郭部位62dは、筒状部材50の外径側へ膨出する膨出部65に囲われた状態となるため、外部から操作され難い状態となり、操作者による操作によって、その係合が解除され難くい構造となる。
図1(c)、図2(c)、図3(e)に示すように、脱離用弾性変形部63が設けられていない他の連結部材60bには、その連結部材本体60eより内径側に突出すると共に、筒状部材基端側から筒状部材先端側に向かうに従って内径側突出量が減少する第3傾斜部64が設けられている。当該第3傾斜部64の筒状部材基端側部位には、点状嵌合部70が設けられている。
図3(e)に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、第3傾斜部64の筒状部材基端側部位(点状嵌合部70が設けられている部位)とプラグ40の軸心P1との距離L3は、継手部材20の軸心P2から外径までの距離L4よりも小さく構成されている。
これにより、図3(e)に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、筒状部材50に継手部材20が挿入された場合に、第3傾斜部64に継手部材20が当接し、他の連結部材60bのプラグ40の接続部48からの脱離を促進する。
これまで説明してきた第1傾斜部63a、第2傾斜部62c、及び第3傾斜部64は、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、図3に示すように、筒状部材先端側から筒状部材基端側(図3で矢印Xの先端側から基端側)に向けて、記載順に設けられている。
当該構成を採用することにより、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、筒状部材50に継手部材20が挿入されたときに、以下に示す如く、筒状部材50がプラグ40の接続部48が円滑に脱離するようになっている。
図2(a)、図3(a)、図4(a)に示す接続状態に移行する前の状態において、筒状部材50は、プラグ40の接続部48に装着されている。当該装着状態において、筒状部材50は、接続部48を覆う状態となっており、接続部48に対し継手部材20が接続できない状態となっている。
図3(b)、図4(b)に示す接続状態に移行する状態において、継手部材20は、まず、第1傾斜部63aに当接する。これにより、脱離用弾性変形部63が、径方向外側へ弾性変形し、当該弾性変形により一の連結部材60aに径方向外側(プラグ40の接続部48から脱離する側)へ弾性力がかかる。このとき、係合部61と被係合部62との係合状態が維持されているので、一の連結部材60aが脱離することはない。
図4(c)に示す接続状態に移行する状態において、継手部材20が、第2傾斜部62cに当接する。
これにより、図2(b)、図3(d)、図4(d)に示すように、係合部61と被係合部62との係合が解除される。更に、当該係合解除に伴って、脱離用弾性変形部63にて弾性力が付与されていた一の連結部材60aが、脱離することとなる。
図2(c)、図3(e)、図4(e)に示すように、継手部材20が筒状部材50へさらに挿入されると、継手部材20が第3傾斜部64へ当接して、他の連結部材60bをも脱離させることとなる。
このように、本発明の誤接続防止装置100にあっては、継手部材20のプラグ40の接続部48への接続に伴って、円滑にプラグ40の接続部48から脱離する。
プラグ40からの継手部材20の分離動作については、上述した従来技術と変わるところはないので、その詳細な説明は割愛する。
ホース80は、継手部材20と一体に設けられているホース10とは、別のものを意味するものであり、一般的にホース10の外径よりも大きい外径を有するものである。本発明にあっては、このようなホース80につき、以下の関係を満たすように構成されている。
図5に示すように、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、第1傾斜部63a、第2傾斜部(図示せず)、第3傾斜部64の筒状部材基端側部位(図5で矢印Xの基端側)とプラグ40の軸心P1との夫々の距離L1、L2、L3(L2は、図3(d)に図示)は、ホース80の軸心P2から外径までの距離L4よりも大きく構成されている。
これにより、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態において、ホース80が筒状部材50に挿入された場合には、図5(b)に示すように、ホース80は、第1傾斜部63a、第2傾斜部62c、及び第3傾斜部64の夫々に当接し難いので、筒状部材50のプラグ40の接続部48への装着状態が維持されることとなり、ホース80が誤ってプラグ40の接続部48に接続されることを防止できる。
これまで説明したように、筒状部材50の筒状部材先端側(図6で矢印Xの先端側)は、図6に示すように、継手部材20の挿入を許容する開口部90が設けられている。このように、筒状部材50に開口部90を設けると、プラグ40の内部流体流路46に塵埃が侵入する虞がある。
そこで、本発明においては、図6に示すように、筒状部材50の開口部90を閉止する塵埃侵入防止蓋95を設けている。当該塵埃侵入防止蓋95は、図6に示すように、その外径L6が、開口部90のプラグ軸径方向の幅L7と略同一に構成されている。これにより、塵埃侵入防止蓋95は、開口部90に嵌り込んで、開口部90を閉止する。
塵埃侵入防止蓋95には、塵埃侵入防止蓋95をプラグ40と連結する連結紐95aと、当該塵埃侵入防止蓋95が開口部90を閉止している状態(図6(a)に示す状態)から開口部90を開放する状態(図6(b)に示す状態)へ移行させるべく、塵埃侵入防止蓋95を開口部90から引き抜くためのツマミ95bとが設けられている。
筒状部材50のプラグ先端側は、図6(a)に示すように、開口部90に塵埃侵入防止蓋95が嵌り込んでいる状態において、上記連結紐95a及びツマミ95bを配置可能な切欠部96が設けられている。
尚、筒状部材50を構成する連結部材60には、図6(c)に示すように、複数の連結部材60がプラグ40の接続部48から脱離した際に、当該連結部材60を塵埃侵入防止蓋95の連結紐95aを掛止する掛止部97が設けられている。
(1)上記実施形態では、2つの連結部材60a、60bにより筒状部材50が構成される例を示したが、別に2つより多くの連結部材60にて筒状部材50が構成されてもよい。
この場合、複数の連結部材60の少なくとも一の間が、係合部61と被係合部62とにより係合連結状態となり、他の間は、すべてヒンジ部60cにて連結されているように構成されていれば良い。
しかしながら、一の連結部材60と他の連結部材60bとはヒンジ部60cにて連結されていなくても良く、例えば、その部位が、上記実施形態にて示した係合部61と被係合部62にて係合連結されるような構成を採用することもできる。
当該構成にあっては、脱離用弾性変形部63に設けられる第1傾斜部63aの双方は、筒状部材50の軸心方向で、第2傾斜部62cよりも、継手部材先端側に設ける構成を採用することが望ましい。これにより、係合部61と被係合部62との係合が解除された場合に、双方の連結部材60に設けられる脱離用弾性変形部63の弾性変形による弾性力により、双方の連結部材60を、積極的に、プラグ40の接続部48から脱離させることができる。
尚、当該構成にあっては、第3傾斜部64を省略することができる。
しかしながら、上記点状嵌合部70は、ロック溝部42の周方向に沿って嵌り込む円弧状嵌合部71や、ロック溝部42に複数点にて嵌り込む多点嵌合部であっても良い。
しかしながら、上記円弧状嵌合部71は、点状嵌合部70や、ロック溝部42に複数点にて嵌り込む多点嵌合部であっても良い。
35 :ロック用ボール
40 :プラグ
42 :ロック溝部
48 :接続部
50 :筒状部材
60 :連結部材
60a :一の連結部材
60b :他の連結部材
61 :係合部
61a :係合爪
62 :被係合部
62a :係合孔
62b :係合解除用弾性変形部
62c :第2傾斜部
62d :外郭部位
63 :脱離用弾性変形部
63a :第1傾斜部
64 :第3傾斜部
65 :膨出部
70 :点状嵌合部
71 :円弧状嵌合部
90 :開口部
95 :塵埃侵入防止蓋
95a :連結紐
95b :ツマミ
96 :切欠部
100 :誤接続防止装置
Claims (9)
- プラグの接続部に、ホースの一端に設けられる継手部材を接続する接続構造に使用する誤接続防止装置であって、
前記プラグの接続部に装着可能であると共に、複数の連結部材を連結して構成される筒状部材が設けられ、
複数の前記連結部材のうち、少なくとも一の前記連結部材は、連結部材本体と、当該連結部材本体と一部で一体化され、他部が当該連結部材本体に対して離間自在に構成される脱離用弾性変形部とを有して構成され、
前記筒状部材の前記プラグの接続部への装着状態において、前記脱離用弾性変形部の他部に、前記連結部材本体より内径側に突出するとともに、筒状部材基端側から筒状部材先端側に向かうに従って内径側突出量が減少する第1傾斜部を備え、
プラグ軸心方向でプラグ先端側からプラグ基端側への前記継手部材の挿入に伴って、前記第1傾斜部に前記継手部材が当接して前記脱離用弾性変形部が弾性変形し、前記連結部材本体をプラグ軸径方向で外側へ脱離させる誤接続防止装置。 - 複数の前記連結部材のうち、少なくとも一の前記連結部材には係合部が設けられると共に、他の前記連結部材には前記係合部に係合する被係合部が設けられ、
前記被係合部を備えた前記連結部材は、連結部材本体と、当該連結部材本体と筒状部材基端側で一体化され、筒状部材先端側が当該連結部材本体に対して離間自在に構成される係合解除用弾性変形部とを有して構成され、
前記筒状部材の前記プラグの接続部への装着状態において、前記係合解除用弾性変形部の筒状部材基端側に、前記連結部材本体より内径側に突出するとともに、筒状部材基端側から筒状部材先端側に向かうに従って内径側突出量が減少する第2傾斜部を備え、
プラグ軸心方向において、前記第2傾斜部の位置が前記第1傾斜部の位置より筒状部材基端側とされ、
プラグ軸心方向でプラグ先端側からプラグ基端側への前記継手部材の挿入に伴って、前記第2傾斜部に前記継手部材が当接して前記係合解除用弾性変形部が弾性変形し、前記係合部と前記被係合部との係合が解除される請求項1に記載の誤接続防止装置。 - 前記係合部が係合爪として、前記被係合部が係合孔として構成され、前記被係合部において、筒状部材先端側に前記係合孔が、筒状部材基端側に前記第2傾斜部が設けられている請求項2に記載の誤接続防止装置。
- 前記係合爪が前記係合孔に係合した係合連結状態において、
前記被係合部における前記第2傾斜部及び前記係合孔の外郭部位を囲うと共に、前記筒状部材の軸径方向で外側へ膨出する膨出部が、前記係合部を有する前記連結部材に設けられている請求項3に記載の誤接続防止装置。 - 複数の前記連結部材のうち、前記脱離用弾性変形部が設けられていない前記連結部材には、前記連結部材本体より内径側に突出するとともに、筒状部材基端側から筒状部材先端側に向かうに従って内径側突出量が減少する第3傾斜部を備え、
プラグ軸心方向において、前記第3傾斜部の位置が前記第2傾斜部の位置より筒状部材基端側とされ、
プラグ軸心方向でプラグ先端側からプラグ基端側への前記継手部材の挿入に伴って、前記第3傾斜部に前記継手部材が当接して前記脱離用弾性変形部が設けられていない前記連結部材が前記プラグの接続部から脱離される請求項2〜4のいずれか一項に記載の誤接続防止装置。 - 前記筒状部材の前記プラグの前記接続部への接続状態において、前記第1傾斜部、前記第2傾斜部、及び前記第3傾斜部の夫々のプラグ軸心方向での筒状部材基端側部位と前記プラグの軸心との距離は、ホースの軸心からホースの外径までの距離よりも大きく、前記継手部材の軸心から前記継手部材の外径までの距離よりも小さく構成されている請求項5に記載の誤接続防止装置。
- 前記プラグの接続部の外周部位は、前記継手部材が接続された場合に前記継手部材のロック用ボールが嵌り込むロック溝部が設けられ、
前記筒状部材の前記プラグの接続部への装着状態において、
前記第3傾斜部が設けられている前記連結部材には、前記ロック溝部にその周方向で1点にて嵌り込む点状嵌合部が設けられ、前記脱離用弾性変形部が設けられている前記連結部材には、前記ロック溝部にその周方向に沿って嵌り込む円弧状嵌合部が設けられている請求項5又は6に記載の誤接続防止装置。 - 前記筒状部材を構成する複数の連結部材は、一体成型されている請求項1〜7の何れか一項に記載の誤接続防止装置。
- 請求項1〜8の何れか一項に記載の誤接続防止装置の使用方法であって、
前記誤接続防止装置が、前記ガス機器の出荷時に取り付けられる使用方法。
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