JP5836155B2 - タービンケーシング用保温構造 - Google Patents

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Description

本発明は、発電所等で使用される蒸気タービンのタービンケーシング本体を覆って保温するタービンケーシング用保温構造に関するものである。
タービンケーシングを覆って保温するタービンケーシング用保温構造としては、例えば、特許文献1に開示されたタービンケーシング保温装置が知られている。
実公平3−18642号公報
また、タービンケーシングを覆って保温するタービンケーシング用保温構造としては、図18に示すようなものも知られている。
図18に示すタービンケーシング用保温構造100は、タービンケーシング本体101の表面101aに、所定の間隔をあけて立設された複数本のスタッドボルト102と、下面がタービンケーシング本体101の表面101aに密着するようにして取り付けられた(第1の)生体溶解性繊維(バイオソルブルファイバー:断熱材)103と、下面が生体溶解性繊維103の表面に密着するようにして取り付けられた(第1の)けい酸カルシウム保温材104と、下面がけい酸カルシウム保温材104の表面に密着するようにして取り付けられた(第2の)生体溶解性繊維105と、下面が生体溶解性繊維105の表面に密着するようにして取り付けられた(第2の)けい酸カルシウム保温材106と、下面がけい酸カルシウム保温材106の表面に密着するようにして取り付けられた(第3の)生体溶解性繊維107と、下面が生体溶解性繊維107の表面に密着するようにして取り付けられた(第3の)けい酸カルシウム保温材108と、下面がけい酸カルシウム保温材108の表面に密着するようにしてスタッドボルト102の先端部に取り付けられたナット109と、を備えている。
しかしながら、図18に示すタービンケーシング用保温構造100を採用した場合、複雑な形状を呈する(凹凸を有する)タービンケーシング本体101の表面101aに密着させて、タービンケーシング用保温構造100を施工する(取り付ける)ことになるため、作業者の技量によって保温性能に優劣が生じ、タービンケーシングやタービンローターに重大な損傷を生じさせてしまうといった問題点があった。
また、図18に示すタービンケーシング用保温構造100を採用した場合、タービンケーシング本体101の表面101aに生体溶解性繊維103を施工し(取り付け)、生体溶解性繊維103の表面にけい酸カルシウム保温材104を施工して、けい酸カルシウム保温材104の表面に生体溶解性繊維105を施工する。そして、生体溶解性繊維105の表面にけい酸カルシウム保温材106を施工し、けい酸カルシウム保温材106の表面に生体溶解性繊維107を施工して、生体溶解性繊維107の表面にけい酸カルシウム保温材108を施工することになる。そのため、作業工程が多くなり、施工期間が長期化してしまうといった問題点もあった。
さらに、施工期間が長期化することにより、施工中に発生した粉塵等がタービン設備の潤滑油系統や制御油系統の内部にまで進入し、タービン設備の潤滑油系統や制御油系統の内部に進入した粉塵等が、タービン設備の潤滑油系統や制御油系統の内部の洗浄工程の長期化やタービンケーシング本体101の内部に配置された軸受等を損傷してしまうといった懸念もある。
さらにまた、図18に示すタービンケーシング用保温構造100を採用した場合、メンテナンス解放時には、生体溶解性繊維103,105,107およびけい酸カルシウム保温材104,106,108をすべて取り外すことになるが、一度取り外した生体溶解性繊維103,105,107およびけい酸カルシウム保温材104,106,108は、再利用することができない。そのため、メンテナンス終了後に復旧作業をする際には新たな生体溶解性繊維やけい酸カルシウム保温材104,106,108を用意しなければならず、メンテナンス費用が嵩むといった問題点もあった。
さらにまた、図18に示すタービンケーシング用保温構造100では、生体溶解性繊維103,105,107およびけい酸カルシウム保温材104,106,108のすべてを貫通する、長いスタッドボルト102がタービンケーシング本体101の表面101aに立設されている。そのため、これらスタッドボルト102を介してタービンケーシング本体101の熱が周囲に放散され、保温性能に悪い影響があるといった問題点もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、誰でもが簡単、かつ、迅速に施工することができ、施工期間の短縮化およびメンテナンス費用の低減を図ることができるタービンケーシング用保温構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るタービンケーシング用保温構造は、蒸気タービンのタービンケーシング本体を覆って保温するタービンケーシング用保温構造であって、前記タービンケーシング本体の表面を覆うようにして配置された断熱カバーと、前記断熱カバーの表面を覆うようにして配置された網状の部材と、前記網状の部材の表面を覆うようにして配置された断熱ブロック体と、前記断熱ブロック体を厚み方向に貫通するようにして設けられた貫通穴に挿通されるとともに、前記網状の部材に係止されるフックが一端部に設けられたベルトと、を備えている。
本発明に係るタービンケーシング用保温構造によれば、断熱ブロック体の貫通穴にベルトを通し、ベルトの一端部に設けられたフックを網状の部材のしかるべき箇所に引っ掛けて、ベルトの他端部を上方に引っ張ったまま断熱ブロック体を下方(網状の部材の側)に押し付けるだけで、誰でもが簡単、かつ、迅速に施工することができ、施工期間の短縮化およびメンテナンス費用の低減を図ることができる。
上記タービンケーシング用保温構造において、前記断熱ブロック体には、断熱ブロック体の下半部が上半部よりも外方に突出している第1の舌片部と、前記上半部が前記下半部よりも外方に突出している第2の舌片部と、が設けられており、前記断熱ブロック体の前記第1の舌片部の上面を、隣接する前記断熱ブロック体の前記第2の舌片部の下面で覆うようにして配置しているとさらに好適である。
このようなタービンケーシング用保温構造によれば、隣接して配置される断熱ブロック体と断熱ブロック体との隙間が、断熱ブロック体の厚み方向において直線状ではなく、階段状(鍵状)に形成されることになる。
これにより、断熱ブロック体と断熱ブロック体との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
上記タービンケーシング用保温構造において、タービンケーシング本体における幅方向に隣り合う前記断熱ブロック体のそれぞれの角部が重ならないように配置されているとさらに好適である。
このようなタービンケーシング用保温構造によれば、例えば、図15に示すように、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17の(対向する)角が二点に分散される、すなわち、図15において上段に位置する2つの断熱ブロック体17の間に形成される隙間と、図15において下段に位置する2つの断熱ブロック体17の間に形成される隙間とが、図15において左右方向にずれを生じることになる。
これにより、タービンケーシング本体の熱の周囲への放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
上記タービンケーシング用保温構造において、前記断熱ブロック体の上面に連続するようにして、隣接して配置される断熱ブロック体との間に形成される隙間を覆い隠す耳が、前記断熱ブロック体の上面における周縁部に設けられているとさらに好適である。
このようなタービンケーシング用保温構造によれば、断熱ブロック体と断熱ブロック体との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
本発明に係るタービンケーシング用保温構造よれば、誰でもが簡単、かつ、迅速に施工することができ、施工期間の短縮化およびメンテナンス費用の低減を図ることができるという効果を奏する。
本発明のタービンケーシング用保温構造が適用されるタービンケーシング本体の概略を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための一部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造およびその施工手順を説明するための断面図である。 本発明の他の実施形態に係るタービンケーシング用保温構造の一部を示す平面図である。 本発明の別の実施形態に係るタービンケーシング用保温構造の一部を示す断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るタービンケーシング用保温構造の一部を示す斜視図である。 従来のタービンケーシング用保温構造の一部を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るタービンケーシング用保温構造について、図1から図16を参照しながら説明する。
本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10は、例えば、図1に示すような、発電所等で使用される蒸気タービンのタービンケーシング本体101の表面101aを覆って保温するものであって、図14に示すように、(第1の)ナット11と、スタッドボルト12と、生体溶解性繊維(バイオソルブルファイバー)13と、電溶ラス14と、電溶ラス押さえ金具15と、(第2の)ナット16と、断熱ブロック体(断熱布団)17と、ベルト18と、番線19(図13参照)と、を備えている。
なお、図1はタービンケーシング本体101を簡略化して描いた図であり、実際に適用されるタービンケーシング本体101は、もっと複雑な形状を呈している(凹凸を有している)。
図2に示すように、ナット11は、所定の間隔をあけて、下面がタービンケーシング本体101の表面101aに密着するようにして、タービンケーシング本体101の表面101aに溶接にて取り付けられている(接合されている)。
図3に示すように、スタッドボルト12は、ナット11の内周面に設けられた雌ネジ部(図示せず)と螺合する雄ネジ部(図示せず)が外周面に設けられた植込みボルトで、タービンケーシング本体101側の一端部(下端部)がナット11に植え込まれ、その他端部(一端部以外のナット11から突出した部分(上端部))は、タービンケーシング本体101の表面101aに立ったような状態になる。
図14に示すように、生体溶解性繊維(断熱カバー)13は、所定の厚みを有する断熱材であって、下面がタービンケーシング本体101の表面101aに密着するとともに、図4に示すように、タービンケーシング本体101の表面101aを覆うようにして取り付けられている。生体溶解性繊維を用いることによってタービンケーシング本体の表面への密着性が向上し、タービンケーシング本体との間に隙間が生じることを抑制することができる。尚、本実施形態において、タービンケーシング本体の表面を覆う断熱材として生体溶解性繊維13を適用しているがこれに限ることはなく、セラミックファイバーなどの適用も可能である。
図5に示すように、電溶ラス14は、例えば、金属製の丸棒状の部材が50mmピッチで格子状に配置された網状の部材(金網)であり、下面が生体溶解性繊維13の表面に密着するとともに、生体溶解性繊維13の表面を覆うようにして取り付けられている。電溶ラスを取り付けることにより、後述する断熱ブロック体17の取り付け箇所に若干の融通を利かせることができ、断熱ブロック体17の寸法に若干の誤差が生じても取り付けすることができる。
電溶ラス押さえ金具15は、図6に示すように平面視矩形状を呈するとともに、図14に示すように側面視コ字形状を呈する、金属製の板状の部材であり、両下端面(あるいは下面)が電溶ラス14の表面に密着するようにして取り付けられている。また、電溶ラス押さえ金具15の平面視における中央部には、スタッドボルト12が挿通される長穴15aが、板厚方向に貫通するようにして設けられている。
図6に示すように、ナット16は、長穴15aに挿通されて、長穴15aから突出するスタッドボルト12の他端部(上端部)にねじ込まれるよう(締め付けられるよう)に、内周面には、ナット11と同様、スタッドボルト12の外周面に設けられた雄ネジ部(図示せず)と螺合する雌ネジ部(図示せず)が設けられている。
なお、図14に示すように、ナット16は、上面からスタッドボルト12の他端部(上端部)が突出して、電溶ラス14の上面が、スタッドボルト12の他端面(上端面)と同じか、もしくはスタッドボルト12の他端面よりも低い位置にくるようにして取り付けられている。
断熱ブロック体17は、例えば、ガラスクロスで作られた袋の中にロックウールが充填されたブロック状の断熱材であり、図7から図14に示すように、ベルト18が挿通される貫通穴21が、厚み方向に貫通するようにして設けられている。また、図8から図14に示すように、断熱ブロック体17には、タービンケーシング本体に対して垂直方向である高さ方向(矢印Z方向)における上段の断熱ブロックである上半部42と高さ方向における下段の断熱ブロックである下半部43によって形成され、断熱ブロック体17の下半部43が上半部42の断熱ブロック体より外方に突出している(第1の)舌片部22と、断熱ブロック体17の上半部42が下半部43の断熱ブロック体よりも外方に突出している(第2の)舌片部23が設けられており、断熱ブロック体17の(第1の)舌片部22の上面を隣接する断熱ブロック体17の(第2の)舌片部23の下面で覆うようにしてタービンケーシング本体101の表面101a上に設けられている。
断熱ブロック体17を形成する袋の上面には、ベルト18の折り返しに使用されるループ(ベルト通し)24と、隣接して配置される断熱ブロック体17同士を固縛する(結合する)番線19(図13参照)が係止される(通される)フック25と、ベルト18の他端部(上端部)に取り付けられたフック状の布製テープ26が係止されるパイル状の布製テープ27とが取り付けられている。また、断熱ブロック体17を形成する袋の上面には、耐熱コーティング(例えば、シリコンコーティング)が施されている。
なお、図面の簡略化を図るため、図7には、スタッドボルト12、電溶ラス押さえ金具15、ナット16を描いていない。
また、断熱ブロック体17の平面視形状は、タービンケーシング用保温構造10が適用される蒸気タービンのタービン外形図面を元に決定され、板割りされる。断熱ブロック体17の寸法は、板割り寸法+10mmとされている。
ベルト18は、図8から図14に示すように、他端部(上端部)にフック状の布製テープ26を備え、図7および図14に示すように、一端部(下端部)にフック28を備えた帯状の部材であり、フック状の布製テープ26およびフック28以外の部分は、ガラスクロス等の断熱材で作られている。また、フック28は、電溶ラス14に係止され、フック状の布製テープ26は、パイル状の布製テープ27に係止されている。
図13に示すように、番線19は、隣接して配置される断熱ブロック体17のフック25に斜めに掛け渡されて、隣接して配置される断熱ブロック体17同士を(横方向に)固縛するものである。
つぎに、本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10の施工手順について、図2から図13を参照しながら説明する。
まず、図2に示すように、タービンケーシング本体101の表面101aに、所定の間隔をあけて、複数個のナット11を溶接にて取り付ける(接合する)。
つづいて、図3に示すように、各ナット11にスタッドボルト12の一端部をねじ込んでいき、各ナット11にスタッドボルト12を取り付ける。
つぎに、図4に示すように、タービンケーシング本体101の表面101aを覆うようにして、タービンケーシング本体101の表面101aに生体溶解性繊維13を取り付ける。
つづいて、図5に示すように、生体溶解性繊維13の表面を覆うようにして、生体溶解性繊維13の表面に電溶ラス14を取り付ける。
つぎに、図6に示すように、押さえ金具15に形成された長穴15aにスタッドボルト12が挿通されるようにして、電溶ラス14の上に電溶ラス押さえ金具15を載せ、長穴15aから突出するスタッドボルト12の他端部にナット16をねじ込んで、タービンケーシング本体101の表面101aと、押さえ金具15との間に、生体溶解性繊維13および電溶ラス14が挟み込まれるようにする。
つづいて、図7に示すように、別途用意された断熱ブロック体17の貫通穴21に、ベルト18を通し、ベルト18の一端部に設けられたフック28を電溶ラス14のしかるべき箇所に引っ掛ける。
つぎに、図8に示すように、ベルト18の他端部を上方に引っ張ったまま断熱ブロック体17を下方(生体溶解性繊維13および電溶ラス14の側)に押し付け、図14に示すように、断熱ブロック体17の下面と、生体溶解性繊維13および電溶ラス14の上面との隙間ができるだけ小さくなるようにする。
つづいて、図9に示すように、断熱ブロック体17の貫通穴21から突出したベルト18をループ24の側に一旦折り曲げ、ループ24に通した後、ベルト18の他端部を上方に再度引っ張る。
つぎに、図10に示すように、ベルト18の他端部をパイル状の布製テープ27の側に引っ張り、図11および図12に示すように、ベルト18の一端部に設けられたフック状の布製テープ26を、断熱ブロック体17の上面に設けられたパイル状の布製テープ27に押し付け、フック状の布製テープ26をパイル状の布製テープ27に密着させる(係止させる)。
つづいて、図13に示すように、番線19を、隣接して配置される断熱ブロック体17のフック25に斜めに掛け渡し、隣接して配置される断熱ブロック体17同士を固縛する。
なお、図面の簡略化を図るため、図13には、2本の番線19しか描いていない。
本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10によれば、断熱ブロック体17の貫通穴21にベルト18を通し、ベルト18の一端部に設けられたフック28を電溶ラス14のしかるべき箇所に引っ掛けて、ベルト18の他端部を上方に引っ張ったまま断熱ブロック体17を下方(電溶ラス14の側)に押し付けるだけで、誰でもが簡単、かつ、迅速に施工することができ、施工期間の短縮化およびメンテナンス費用の低減を図ることができる。
また、本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10によれば、断熱ブロック体17に、隣接して配置される断熱ブロック体17の下半部43から外方に向かって延びる舌片部22の上面を下面で覆う舌片部23が、上半部42から外方に向かって延びるようにして設けられており、隣接して配置される断熱ブロック体17と断熱ブロック体17との隙間が、断熱ブロック体17の厚み方向において直線状ではなく、階段状(鍵状)に形成されることになる。
これにより、断熱ブロック体17と断熱ブロック体17との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10によれば、タービンケーシング本体の長手方向である長さ方向(矢印Y方向)および長手方向に対して垂直な方向である幅方向(矢印X方向)に隣接して配置される4つの断熱ブロック体17のうち、長さ方向に隣り合う断熱ブロック体(17)の角部が重ならないように配置することが好ましい。具体的には、図15に示される断熱ブロック体17の上半部42の角部30、31、32、33、と34、35、36、37が重ならないように、もしくは下半部43の角部38、39、40、41と角部42、43、44、45が重ならないように配置することによって、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17の(対向する)角部が二点に分散される、すなわち、図15において幅方向に隣接する上半部42の4つの断熱ブロック体17の角部に形成される隙間と、図15において幅方向に隣接する下半部43の4つの断熱ブロック体17の角部に形成される隙間とが、図15において左右方向にずれを生じることになる。
これにより、それぞれの角部が重なることにより生じる隙間を小さくすることができタービンケーシング本体101の熱の周囲への放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
さらにまた、本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10によれば、断熱ブロック体17の上面に連続するようにして、隣接して配置される断熱ブロック体17との間に形成される隙間を覆い隠す耳が、断熱ブロック体17の上面における周縁部に設けられている。
これにより、断熱ブロック体17と断熱ブロック体17との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
さらにまた、本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10では、従来よりも短いスタッドボルト12が使用され、スタッドボルト12全体が断熱ブロック体17で完全に覆われることになる。
これにより、従来の構成で問題とされたスタッドボルト102を介してタービンケーシング本体101の熱が周囲に放散されるのを低減することができ、保温性能をさらに向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜必要に応じて変形・変更して実施することもできる。
例えば、上述した実施形態では、図13に示すように、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17の(対向する)角が一点に集中するように、すなわち、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17が田の字状に組み合わせられるように、断熱ブロック体17が形成されている。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図15に示すように、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17の(対向する)角が二点に分散されるように、例えば、図15において上段に位置する2つの断熱ブロック体17の間に形成される隙間と、図15において下段に位置する2つの断熱ブロック体17の間に形成される隙間とが、図15において左右方向にずれを生じるように形成してもよい。
これにより、タービンケーシング本体101の熱の周囲への放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
また、図16に示すように、タービンケーシング本体101上に接続された配管110のまわりには、従来と同様、けい酸カルシウム保温材104,106,108が施工されることになるが、けい酸カルシウム保温材108のまわりに、上述した実施形態に係る断熱ブロック体17を巻き付けるようにしてもよい。
なお、けい酸カルシウム保温材108のまわりに巻き付けられる断熱ブロック体17は、図7から図13に示す断熱ブロック体17の形状とは異なり、けい酸カルシウム保温材108のまわりに巻き付けられるのに適した形状とされている。
また、図面の簡略化を図るため、図16には、タービンケーシング用保温構造10のうち、生体溶解性繊維13と断熱ブロック体17しか描いていない。
これにより、配管110から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
さらに、図17に示すように、断熱ブロック体17の上面に連続するようにして、隣接して配置される断熱ブロック体17との間に形成される隙間を覆い隠す、例えば、ガラスクロスで作られた耳29が断熱ブロック体17の上面における周縁部に設けられているとさらに好適である。
これにより、断熱ブロック体17と断熱ブロック体17との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
さらにまた、(一つ一つ形の異なる)断熱ブロック体17が、それぞれどこの場所に位置する断熱ブロック体17であるのかを一目で把握することができるように、上述した各断熱ブロック体17に個体標識を取り付けておくとさらに好適である。
これにより、より簡単、かつ、より迅速に施工することができる。
また、断熱ブロック体17が損傷(破損)して取り換えが必要になった場合には、個体標識を元に新たな断熱ブロック体17を作製しておけばよく、交換作業をスムーズに行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
10 タービンケーシング用保温構造
13 生体溶解性繊維(断熱カバー)
14 電溶ラス(網状の部材)
17 断熱ブロック体
18 ベルト
21 貫通穴
22 (第1の)舌片部
23 (第2の)舌片部
28 フック
29 耳
42 上半部
43 下半部
101 タービンケーシング本体
101a 表面

Claims (4)

  1. 蒸気タービンのタービンケーシング本体を覆って保温するタービンケーシング用保温構造であって、
    前記タービンケーシング本体の表面を覆うようにして配置された断熱カバーと、
    前記断熱カバーの表面を覆うようにして配置された網状の部材と、
    前記網状の部材の表面を覆うようにして配置された断熱ブロック体と、
    前記断熱ブロック体を厚み方向に貫通するようにして設けられた貫通穴に挿通されるとともに、前記網状の部材に係止されるフックが一端部に設けられたベルトと、を備えていることを特徴とするタービンケーシング用保温構造。
  2. 前記断熱ブロック体には、断熱ブロック体の下半部が上半部よりも外方に突出している第1の舌片部と、前記上半部が前記下半部よりも外方に突出している第2の舌片部と、が設けられており、
    前記断熱ブロック体の前記第1の舌片部の上面を、隣接する前記断熱ブロック体の前記第2の舌片部の下面で覆うようにして配置していることを特徴とする請求項1に記載のタービンケーシング用保温構造。
  3. タービンケーシング本体における幅方向に隣り合う前記断熱ブロック体のそれぞれの角部が重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタービンケーシング用保温構造。
  4. 前記断熱ブロック体の上面に連続するようにして、隣接して配置される断熱ブロック体との間に形成される隙間を覆い隠す耳が、前記断熱ブロック体の上面における周縁部に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のタービンケーシング用保温構造。
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