JP5836155B2 - タービンケーシング用保温構造 - Google Patents
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Description
図18に示すタービンケーシング用保温構造100は、タービンケーシング本体101の表面101aに、所定の間隔をあけて立設された複数本のスタッドボルト102と、下面がタービンケーシング本体101の表面101aに密着するようにして取り付けられた(第1の)生体溶解性繊維(バイオソルブルファイバー:断熱材)103と、下面が生体溶解性繊維103の表面に密着するようにして取り付けられた(第1の)けい酸カルシウム保温材104と、下面がけい酸カルシウム保温材104の表面に密着するようにして取り付けられた(第2の)生体溶解性繊維105と、下面が生体溶解性繊維105の表面に密着するようにして取り付けられた(第2の)けい酸カルシウム保温材106と、下面がけい酸カルシウム保温材106の表面に密着するようにして取り付けられた(第3の)生体溶解性繊維107と、下面が生体溶解性繊維107の表面に密着するようにして取り付けられた(第3の)けい酸カルシウム保温材108と、下面がけい酸カルシウム保温材108の表面に密着するようにしてスタッドボルト102の先端部に取り付けられたナット109と、を備えている。
本発明に係るタービンケーシング用保温構造は、蒸気タービンのタービンケーシング本体を覆って保温するタービンケーシング用保温構造であって、前記タービンケーシング本体の表面を覆うようにして配置された断熱カバーと、前記断熱カバーの表面を覆うようにして配置された網状の部材と、前記網状の部材の表面を覆うようにして配置された断熱ブロック体と、前記断熱ブロック体を厚み方向に貫通するようにして設けられた貫通穴に挿通されるとともに、前記網状の部材に係止されるフックが一端部に設けられたベルトと、を備えている。
これにより、断熱ブロック体と断熱ブロック体との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
これにより、タービンケーシング本体の熱の周囲への放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
本実施形態に係るタービンケーシング用保温構造10は、例えば、図1に示すような、発電所等で使用される蒸気タービンのタービンケーシング本体101の表面101aを覆って保温するものであって、図14に示すように、(第1の)ナット11と、スタッドボルト12と、生体溶解性繊維(バイオソルブルファイバー)13と、電溶ラス14と、電溶ラス押さえ金具15と、(第2の)ナット16と、断熱ブロック体(断熱布団)17と、ベルト18と、番線19(図13参照)と、を備えている。
なお、図1はタービンケーシング本体101を簡略化して描いた図であり、実際に適用されるタービンケーシング本体101は、もっと複雑な形状を呈している(凹凸を有している)。
図3に示すように、スタッドボルト12は、ナット11の内周面に設けられた雌ネジ部(図示せず)と螺合する雄ネジ部(図示せず)が外周面に設けられた植込みボルトで、タービンケーシング本体101側の一端部(下端部)がナット11に植え込まれ、その他端部(一端部以外のナット11から突出した部分(上端部))は、タービンケーシング本体101の表面101aに立ったような状態になる。
図5に示すように、電溶ラス14は、例えば、金属製の丸棒状の部材が50mmピッチで格子状に配置された網状の部材(金網)であり、下面が生体溶解性繊維13の表面に密着するとともに、生体溶解性繊維13の表面を覆うようにして取り付けられている。電溶ラスを取り付けることにより、後述する断熱ブロック体17の取り付け箇所に若干の融通を利かせることができ、断熱ブロック体17の寸法に若干の誤差が生じても取り付けすることができる。
なお、図14に示すように、ナット16は、上面からスタッドボルト12の他端部(上端部)が突出して、電溶ラス14の上面が、スタッドボルト12の他端面(上端面)と同じか、もしくはスタッドボルト12の他端面よりも低い位置にくるようにして取り付けられている。
なお、図面の簡略化を図るため、図7には、スタッドボルト12、電溶ラス押さえ金具15、ナット16を描いていない。
また、断熱ブロック体17の平面視形状は、タービンケーシング用保温構造10が適用される蒸気タービンのタービン外形図面を元に決定され、板割りされる。断熱ブロック体17の寸法は、板割り寸法+10mmとされている。
図13に示すように、番線19は、隣接して配置される断熱ブロック体17のフック25に斜めに掛け渡されて、隣接して配置される断熱ブロック体17同士を(横方向に)固縛するものである。
まず、図2に示すように、タービンケーシング本体101の表面101aに、所定の間隔をあけて、複数個のナット11を溶接にて取り付ける(接合する)。
つづいて、図3に示すように、各ナット11にスタッドボルト12の一端部をねじ込んでいき、各ナット11にスタッドボルト12を取り付ける。
つづいて、図5に示すように、生体溶解性繊維13の表面を覆うようにして、生体溶解性繊維13の表面に電溶ラス14を取り付ける。
つづいて、図7に示すように、別途用意された断熱ブロック体17の貫通穴21に、ベルト18を通し、ベルト18の一端部に設けられたフック28を電溶ラス14のしかるべき箇所に引っ掛ける。
つづいて、図9に示すように、断熱ブロック体17の貫通穴21から突出したベルト18をループ24の側に一旦折り曲げ、ループ24に通した後、ベルト18の他端部を上方に再度引っ張る。
つづいて、図13に示すように、番線19を、隣接して配置される断熱ブロック体17のフック25に斜めに掛け渡し、隣接して配置される断熱ブロック体17同士を固縛する。
なお、図面の簡略化を図るため、図13には、2本の番線19しか描いていない。
これにより、断熱ブロック体17と断熱ブロック体17との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
これにより、それぞれの角部が重なることにより生じる隙間を小さくすることができタービンケーシング本体101の熱の周囲への放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
これにより、断熱ブロック体17と断熱ブロック体17との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
これにより、従来の構成で問題とされたスタッドボルト102を介してタービンケーシング本体101の熱が周囲に放散されるのを低減することができ、保温性能をさらに向上させることができる。
例えば、上述した実施形態では、図13に示すように、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17の(対向する)角が一点に集中するように、すなわち、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17が田の字状に組み合わせられるように、断熱ブロック体17が形成されている。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図15に示すように、隣接して配置される4つの断熱ブロック体17の(対向する)角が二点に分散されるように、例えば、図15において上段に位置する2つの断熱ブロック体17の間に形成される隙間と、図15において下段に位置する2つの断熱ブロック体17の間に形成される隙間とが、図15において左右方向にずれを生じるように形成してもよい。
これにより、タービンケーシング本体101の熱の周囲への放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
なお、けい酸カルシウム保温材108のまわりに巻き付けられる断熱ブロック体17は、図7から図13に示す断熱ブロック体17の形状とは異なり、けい酸カルシウム保温材108のまわりに巻き付けられるのに適した形状とされている。
また、図面の簡略化を図るため、図16には、タービンケーシング用保温構造10のうち、生体溶解性繊維13と断熱ブロック体17しか描いていない。
これにより、配管110から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
これにより、断熱ブロック体17と断熱ブロック体17との間に形成される隙間から周囲への熱の放散を低減させることができ、保温性能をさらに向上させることができる。
これにより、より簡単、かつ、より迅速に施工することができる。
また、断熱ブロック体17が損傷(破損)して取り換えが必要になった場合には、個体標識を元に新たな断熱ブロック体17を作製しておけばよく、交換作業をスムーズに行うことができる。
13 生体溶解性繊維(断熱カバー)
14 電溶ラス(網状の部材)
17 断熱ブロック体
18 ベルト
21 貫通穴
22 (第1の)舌片部
23 (第2の)舌片部
28 フック
29 耳
42 上半部
43 下半部
101 タービンケーシング本体
101a 表面
Claims (4)
- 蒸気タービンのタービンケーシング本体を覆って保温するタービンケーシング用保温構造であって、
前記タービンケーシング本体の表面を覆うようにして配置された断熱カバーと、
前記断熱カバーの表面を覆うようにして配置された網状の部材と、
前記網状の部材の表面を覆うようにして配置された断熱ブロック体と、
前記断熱ブロック体を厚み方向に貫通するようにして設けられた貫通穴に挿通されるとともに、前記網状の部材に係止されるフックが一端部に設けられたベルトと、を備えていることを特徴とするタービンケーシング用保温構造。 - 前記断熱ブロック体には、断熱ブロック体の下半部が上半部よりも外方に突出している第1の舌片部と、前記上半部が前記下半部よりも外方に突出している第2の舌片部と、が設けられており、
前記断熱ブロック体の前記第1の舌片部の上面を、隣接する前記断熱ブロック体の前記第2の舌片部の下面で覆うようにして配置していることを特徴とする請求項1に記載のタービンケーシング用保温構造。 - タービンケーシング本体における幅方向に隣り合う前記断熱ブロック体のそれぞれの角部が重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタービンケーシング用保温構造。
- 前記断熱ブロック体の上面に連続するようにして、隣接して配置される断熱ブロック体との間に形成される隙間を覆い隠す耳が、前記断熱ブロック体の上面における周縁部に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のタービンケーシング用保温構造。
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