JP5835991B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、板状のセル本体と、枠体状のフレームと、燃料ガス流路と酸化剤ガス流路とを隔離する隔離セパレータとを備えた燃料電池に関するものである。
従来から、固体電解質層の両側に燃料極層と空気極層とを配置した板状のセル本体と、燃料極層に供給される燃料ガスの流路と空気極層に供給される酸化剤ガス(空気)の流路とを隔離する隔離セパレータとを備えた燃料電池が知られている。このような燃料電池においては、例えば、薄い金属板からなる隔離セパレータに開口部を形成し、セル本体の表面の周縁部を隔離セパレータの内周側に接合するとともにセル本体の側面を枠体状のフレームで取り囲む構造が採用される。そして、燃料ガス及び空気のそれぞれの流路構造をフレームに形成することで、外部から導入した燃料ガス及び空気をフレームの流路構造を経由してセル本体の燃料極層と空気極層のそれぞれに供給することができる。上記従来の燃料電池においては、平坦な断面形状を有する隔離セパレータを用いる構造が一般的であるが、燃料電池の強度の確保や電気的性能の向上など多様な目的から、湾曲形状等の非平坦な断面形状を有する隔離セパレータを用いる構造も提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
特開2005−203283号公報 特開2006−331944号公報 国際公開第2009/059579号パンフレット 特開2005−322451号公報 特開平11−26007号公報
上記従来の燃料電池において、隔離セパレータに接合されたセル本体の近辺の構造に着目すると、隔離セパレータに接合されたセル本体の側面とフレームの内周側面との間には空間が存在する。例えば、セル本体が燃料極層によって支持される構造を想定すると、フレームの一端に燃料ガス流路の供給口部が設けられ、この燃料ガス流路を流れる燃料ガスが供給口部から燃料極層に供給されることになる。この場合、セル本体にはある程度の厚みがあるので、燃料ガス流路の供給口部の位置が隔離セパレータに近接していると、供給口部から排出される燃料ガスの流れに対してセル本体の側面が障壁となるので、燃料極層の表面に対して供給される燃料ガスの流れを妨げて、発電に寄与する燃料ガスの量が減少するという第1の問題がある。また、隔離セパレータから下方の位置に供給口部を設けたとしても、その近傍に上記空間があるので、供給口部から排出される燃料ガスが上記空間内に滞留して燃料極層の表面に対して燃料ガスを円滑に供給できなくなり、発電に寄与する燃料ガスの量が不安定になるという第2の問題がある。一方、湾曲形状等の非平坦な断面形状を有する隔離セパレータを用いたとしても、特許文献1〜5に開示された構造から明らかなように、セル本体の側面とフレームの内周側面との間の上記空間の体積が大きいために燃料ガスの滞留は避けられず、第1の問題は解消されない。また、燃料ガスの供給口部の位置に応じてセル本体の側面が障壁となる構造は同様であり、これにより燃料ガスの流れが妨げられるので、第2の問題も解消されない。かかる問題は、燃料ガスを酸化剤ガスに置き換えても同様である。このように、上記従来の構造の隔離セパレータを備えた燃料電池においては、ガス流路からセル本体への安定的なガス供給を実現するための構造が十分に確立されていない。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、セル本体及びフレームとの配置に応じて隔離セパレータの断面形状を最適化し、セル本体に対する安定的なガス供給を実現することで、発電効率の向上と信頼性の確保が可能な燃料電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池は、少なくとも、燃料ガスに接する燃料極層と、酸化剤ガスに接する空気極層と、一方の面側に前記燃料極層が配置され他方の面側に前記空気極層が配置された板状の固体電解質層とが積層された板状のセル本体と、前記セル本体(前記燃料極層又は前記空気極層)の側面を取り囲む枠体状のフレームと、内周側が前記セル本体の第1の表面の周縁部に接合されるとともに、外周側が前記第1の表面と積層方向で同一側にある前記フレームの一方の表面に配置され、前記燃料ガスを前記燃料極層に導く燃料ガス流路と前記酸化剤ガスを前記空気極層に導く酸化剤ガス流路とを隔離する隔離セパレータと、を備えた燃料電池において、前記隔離セパレータには、前記セル本体の側面と前記フレームの内周側面との間で前記セル本体の前記第1の表面と対向する第2の表面の側に突出した断面形状を有する突出部が形成され、前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記突出部と、前記セル本体の前記第2の表面を前記突出部に対向する領域に延長したときの第1仮想平面とによって囲まれる滞留空間は、前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記隔離セパレータの前記内周側のうちの前記突出部の側の端部と前記隔離セパレータの前記外周側のうちの前記突出部の側の端部とを平面で結んだときの第2仮想平面と、前記第1仮想平面とによって囲まれる仮想空間の体積の略半分以下の体積を有し、前記フレームは、積層された複数のフレーム単層からなり、かつ、2以上の前記フレーム単層が前記セル本体の前記燃料極層の側面を取り囲むように配置されていることを特徴としている。
本発明の燃料電池によれば、隔離セパレータは、内周側がセル本体の第1の表面の周縁部に接合され、外周側が枠体状のフレームの表面に配置された状態で、セル本体の側面とフレームの内周側面との間で、セル本体の第2の表面の側に突出した断面形状を有する突出部が形成されている。そして、上下の第1仮想平面及び第2仮想平面と、セル本体の側面及びフレームの内周側面とによって規定される仮想空間に対し、この仮想空間の第2仮想平面を隔離セパレータの突出部で置き換えた滞留空間の体積(Va)は、仮想空間の体積(V1)の略半分以下に設定される(Va<(V1/2))。よって、滞留空間においてガス流路から供給されるガスが滞留する体積が抑制されるので、その分だけセル本体の第2の表面(燃料極層又は空気極層)に効率的にガスを供給して、発電反応に寄与するガスの量を安定化することができる。
本発明において、前記フレームの内周側に、前記燃料極層(前記空気極層)に前記燃料ガス(前記酸化剤ガス)を供給する前記燃料ガス流路(前記酸化剤ガス流路)の供給口部を形成してもよい。この場合、前記突出部の前記断面形状において、前記突出部の突出した先端部分と前記セル本体の側面との面方向の距離(X1)を、前記先端部分と前記フレームの前記内周側面との面方向の距離(X2)よりも短く設定し(X1<X2)、かつ、前記先端部分と前記第1仮想平面との積層方向の距離(Y1)を、前記供給口部と前記第1仮想平面との積層方向の距離(Y2)よりも短く設定する(Y1<Y2)ことが望ましい。これにより、隔離セパレータの付近の断面構造において、供給口部から排出されるガスは、突出部によってセル本体の第2の表面の側に流れるようになり、セル本体の側面が障壁となることを防止し、発電反応に寄与する十分なガスの量を確保することができる。
本発明において、前記突出部の前記断面形状が、前記セル本体の前記第2の表面における外周端部と前記供給口部とを結ぶ仮想直線と部分的に重なるようにしてもよい。これにより、隔離セパレータの付近の断面構造において、供給口部から排出される燃料ガスがセル本体の第2の表面に向かって流れる経路の上方を突出部が遮ることになるので、燃料ガスに対してセル本体の側面が障壁となることを防止し、発電反応に寄与する十分なガスの量を確保することができる。
前記隔離セパレータは、外周側を前記フレームの一方の表面に配置する場合に限られず、外周側の前記フレームの一方の表面に対向する他方の表面に配置してもよい。これにより、隔離セパレータの外周側の領域が突出部の先端部分に近い高さになり、滞留空間を縮小するための適した構造を実現することができる。
前記フレームは、1つのフレームから構成する場合に限らず、複数のフレーム単層を積層して構成してもよい。この場合、枠体状のフレームにおける2以上の前記フレーム単層を、前記セル本体(前記燃料極層又前記空気極層)の側面を取り囲むように配置することが望ましい。複数のフレーム単層には、例えば、絶縁材料からなり、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスをシールするガスシール部材を含めてもよい。なお、ガス流路の供給口部は、枠体状のフレームのうちの所望のフレーム単層に形成可能である。
本発明によれば、隔離セパレータに突出部を設け、ガス流路を経由してセル本体に供給されるガスの流れを最適化して発電反応に寄与するガスの量を安定化することができる。すなわち、セル本体の側面とフレームの内周側面との間の滞留空間の体積を抑制するか、あるいは、突出部の断面形状に基づいてガスが流れるときにセル本体の側面がガス障壁となる事態を防止することができる。このような構造によりセル本体に供給されるガスの量を安定化させ、燃料電池における発電効率の向上と信頼性の確保を図ることができる。
本実施形態の固体酸化物形燃料電池の側面図である。 図1の固体酸化物形燃料電池の上面図である。 1個の単位セルに関し、各構成要素を分解した状態の模式的な断面構造図である。 単位セル内のインターコネクタの平面構造図である。 単位セル内の金属フレームの平面構造図である。 単位セル内の隔離セパレータの平面構造図である。 単位セル内のセル本体の平面構造図である。 単位セル内のガスシール部材の平面構造図である。 本実施形態の単位セルにおける断面構造の第1の構造例を示す図である。 第1の構造例における条件及び効果について説明する断面構造図である。 本実施形態の単位セルにおける断面構造の第2の構造例を示す図である。 第2の構造例における金属フレームの平面構造図である。 第2の構造例におけるガスシール部材の平面構造図である。 第2の構造例における条件及び効果について説明する断面構造図である。 図14の断面構造図を下方から見たときの模式的な平面図である。 本実施形態の第1の変形例の断面構造図である。 本実施形態の第2の変形例の断面構造図である 本実施形態の第3の変形例の断面構造図である。 本実施形態の第4の変形例の断面構造図である
以下、本発明を適用した燃料電池の一例である固体酸化物形燃料電池の好適な実施形態について具体的に説明する。図1は、本実施形態の固体酸化物形燃料電池1の側面図を示し、図2は、図1の固体酸化物形燃料電池1の上面図を示している。なお、図1は、図2の矢印A方向から見た側面図に対応する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、基本的な構成単位である燃料電池セル(以下、単位セルと呼ぶ)3を複数個積層した燃料電池スタック2を備えている。また、燃料電池スタック2は、複数のボルトB1〜B8及び複数のナットによって一体的に固定されている。各ボルトB1〜B8のうち、図2の方形平面内の四隅に位置する4個のボルトB1、B3、B5、B7は、燃料電池スタック2を固定する連結部材としてのみ用いられる。一方、各ボルトB1〜B8のうち、図2の方形平面内の四辺に位置する4個のボルトB2、B4、B6、B8は、上記連結部材に加えて、積層方向に沿う貫通孔に連通し、それぞれ燃料ガスの流路(燃料ガス流路)又は酸化剤ガスの流路(空気流路)の一部として機能する。具体的には、ボルトB2は燃料ガス流路の入口側の燃料ガス導入管Finに連通し、ボルトB2の対向位置のボルトB6は燃料ガス流路の出口側の燃料ガス排出管Foutに連通する。また、ボルトB4は空気流路の入口側の空気導入管Ainに連通し、ボルトB4の対向位置のボルトB8は空気流路の出口側の空気排出管Aoutに連通する。
次に、図1の固体酸化物形燃料電池1に含まれる単位セル3の基本構造について説明する。図3は、1個の単位セル3に関し、各構成要素を分解した状態の模式的な断面構造を示している。図3に示す単位セル3は、発電機能を担う板状のセル本体10を備えている。セル本体10は、下層側から順に、燃料極層11と、固体電解質層12と、空気極層13とが積層形成されてなる。また、単位セル3は、上下1対のインターコネクタ20、21と、下側のインターコネクタ20と燃料極層11との間に配置された燃料極側集電体22と、上側のインターコネクタ21と空気極層13との間に配置された空気極側集電体23と、燃料極層11の側面を取り囲む金属フレーム24と、セル本体10と一体的に接合され、燃料極層11の側の燃料ガスの流路と空気極層13の側の空気の流路とを隔離する隔離セパレータ25と、金属フレーム24と下側のインターコネクタ20との間に配置されたガスシール部材26と、隔離セパレータ25と上側のインターコネクタ21との間に配置されたガスシール部材27とを備えている。なお、金属フレーム24及びガスシール部材26、27は一体的に本発明の枠体状のフレームを構成している。
燃料極層11は、水素源となる燃料ガスに接触し、単位セル3のアノードとして機能する。図3の例では、燃料極層11がセル本体10を支持する支持基体層となるので、機械的強度を確保できる程度の十分な厚みで形成することが望ましい。例えば、燃料極層11の材料としては、Ni等の金属粒子とセラミック粒子からなるサーメットを用いることができる。固体電解質層12は、イオン導電性を有する各種の固体電解質からなる。例えば、固体電解質層12の材料としては、YSZ、ScSZ、SDC、GDC、ペロブスカイト系酸化物等を用いることができる。空気極層13は、酸素源となる空気ガスに接触し、単位セル3のカソードとして機能する。例えば、空気極層13の材料としては、ペロブスカイト系酸化物、各種貴金属及び貴金属とセラミックとのサーメットを用いることができる。なお、燃料極層11、固体電解質層12、空気極層13は、いずれも方形(例えば、正方形)の平面形状を有する。
以下、単位セル3内の主な構成部材の構造について、図4〜図8を参照して説明する。なお、図4〜図8に示す各部材の平面構造は、いずれも図2と平面内で方向が一致する。まず、下側のインターコネクタ20は下層に隣接する単位セル3との電気的接続を担い、上側のインターコネクタ21は上層に隣接する単位セル3との電気的接続を担う。図4に示すように、インターコネクタ20、21は、例えばフェライト系ステンレスからなる薄型の金属板であり、その外縁部には上記ボルトB1〜B8が貫通する8つの丸孔が形成されている。また、下側のインターコネクタ20に接合された燃料極側集電体22は、例えば、通気性を有するNiフェルトからなり、上側のインターコネクタ21に接合された空気極側集電体23は、例えば、金属及び導電性セラミックからなる。
金属フレーム24は、例えばフェライト系ステンレス等の金属材料からなり、セル本体10及び隔離セパレータ25を単位セル3に固定する役割がある。図5に示すように、金属フレーム24の中央には方形の開口部30が形成されている。また、金属フレーム24の4辺に沿って4つの開口部31が形成され、四隅には上記ボルトB1、B3、B5、B7に対応する4つの丸孔が形成されている。4つの開口部31は、インターコネクタ20、21の各辺中央に位置する丸孔に重なる部分から辺方向の両側に延びる溝状に形成されている。
隔離セパレータ25は、可撓性を有する金属材料として、例えばフェライト系ステンレス等の金属材料を用いて、厚み0.02〜0.3mm程度の枠体状の薄板に形成されている。図6に示すように、隔離セパレータ25の中央には方形の開口部32が形成され、4辺に沿って4つの開口部33が形成され、四隅には上記ボルトB1、B3、B5、B7に対応する4つの丸孔が形成されている。このうち、4つの開口部33及び4つの丸孔については、金属フレーム24と同位置及び同形状に形成されている。一方、中央の開口部32は、金属フレーム24の開口部30よりもサイズが小さい方形であり、厚み方向で金属フレーム24の開口部30に対向する位置関係にある。さらに、隔離セパレータ25は、図3の断面構造に示すように、平坦な板状の断面形状ではなく、開口部32を取り囲む帯状の所定領域が下方に突出した断面形状(突出部)を有しているが、詳しくは後述する。
セル本体10は、図7に示すように、方形の外周形状を有する。セル本体10の周縁部は、隔離セパレータ25に接合されるので、隔離セパレータ25の外周形状よりサイズが小さく、かつ隔離セパレータ25の開口部32よりもサイズが大きい方形の外周形状を有する。一方、セル本体10の上層の空気極層13の外周形状は、セル本体10の外周形状よりもサイズが小さく、さらには隔離セパレータ25の開口部32よりもサイズが小さい方形に形成されている。これにより、図3の断面構造に示すように、セル本体10の外周側が隔離セパレータ25に接合された状態で、開口部32から空気極層13が露出可能な構造を実現することができる。
下側のガスシール部材26は、例えば、マイカ等の絶縁材料からなり、燃料極層11の周囲の燃料ガスをシールする役割がある。図8に示すように、ガスシール部材26の中央には開口部34が形成されるとともに、周縁部には上記ボルトB1〜B8が貫通する8つの丸孔が形成されている。また、開口部34には、方形の対向する2辺において、周縁部に延伸される各4本の切り欠き部34aが形成されている。開口部34に形成される切り欠き部34aは、枠体状のフレームにおける後述の燃料ガス流路Fpの一部となる。なお、上側のガスシール部材27は、図8のガスシール部材26を、平面内で90度回転させた平面構造を有するので、その説明は省略する。この場合、上側のガスシール部材27の開口部34に形成される切り欠き部34aは、枠体状のフレームにおける後述の空気流路Apの一部となる。
次に、本実施形態の単位セル3の特徴的な構造について説明する。図9は、図3の単位セル3の断面構造において、セル本体10、金属フレーム24、隔離セパレータ25、ガスシール部材26を含む部分の第1の構造例を示している。第1の構造例においては、隔離セパレータ25の内周側が、セル本体10の固体電解質層12の表面(本発明の第1の表面)の周縁部と例えばロウ材等を介して接合されるとともに、隔離セパレータ25の外周側が金属フレーム24の一方の表面に密着した状態で配置されている。また、隔離セパレータ25のうちの内周側及び外周側に挟まれた部分には、セル本体10の燃料極層11の表面(本発明の第2の表面)の側に突出した突出部25aが形成されている。この突出部25aの断面形状は、燃料ガスに対する滞留空間を最適化するように設定されるが、詳しくは後述する。
一方、燃料ガス導入管Fin(図1)に連通する導入側の燃料ガス流路Fpは、隔離セパレータ25の開口部33と、金属フレーム24の開口部31と、ガスシール部材26の切り欠き部34aとをそれぞれ含んで構成されている。燃料ガス流路Fpに流れる燃料ガスは、ガスシール部材26の表面における切り欠き部34aに沿う供給口部を経由して燃料極層11の表面に供給される。なお、燃料ガス排出管Fout(図1)に連通する排出側の燃料ガス流路Fpについては図示を省略しているが、図9の導入側の燃料ガス流路Fpと対称的な構造を有している。
ここで、図9に示す第1の構造例における条件及び効果について、図10を参照して説明する。図10(A)は、図9の第1の構造例のうち、隔離セパレータ25の突出部25aの近辺を拡大して模式的に示した断面構造図であり、図10(B)は、図9の隔離セパレータ25の突出部25aの部分を平坦な断面構造で置き換えた比較例としての断面構造図である。まず、図10(A)に示すように、第1の構造例において、セル本体10の周縁部は、上部の表面10a(固体電解質層12の表面)が隔離セパレータ25の内周部25bに接合され、セル本体10の下部の表面10b(燃料極層11の表面)及び側面10cはいずれも露出した状態にある。また、金属フレーム24は、上部の表面が隔離セパレータ25の外周部25cと接し、内周側面24aがセル本体10cと対向する位置において露出した状態にある。さらに、ガスシール部材26のうちの露出した部分が、上述したようにガス流路Fpにおける供給口部Feを形成している。
図10の隔離セパレータ25の突出部25aの近辺において、仮想空間S1と滞留空間Saをそれぞれ以下のように定義する。仮想空間S1は、セル本体10の側面10cと、金属フレーム24の内周側面24aと、下方の仮想平面P1(本発明の第1仮想平面)と、上方の仮想平面P2(本発明の第2仮想平面)とによって囲まれた断面矩形のリング状の空間である。このうち、下方の仮想平面P1は、セル本体10の上記表面10bを突出部25aが存在する領域に延長した平面であり、上方の仮想平面P2は、隔離セパレータ25の内周部25b及び外周部25cとの間を結ぶ平面である。図10(A)の断面構造では、両方の仮想平面P1、P2がともに直線で表される。一方、図10(A)に示す滞留空間Saは、セル本体10の側面10cと、金属フレーム24の内周側面24aと、下方の仮想平面P1と、上方の突出部25aとによって囲まれた空間であって、突出部25aによって内周と外周とに分断された2つのリング状の空間である。これに対し、図10(B)の比較例に示す滞留空間Saは、隔離セパレータ25の突出部25aが設けられず平坦であって、上記の仮想空間S1と完全に一致していることがわかる。
第1の構造例の特徴は、上記の仮想空間S1が体積V1を有し、上記の滞留空間Saが体積Vaを有するとしたとき、(1)式を満たす点である。
Va<(V1/2) (1)
すなわち、図10(A)に示すように、滞留空間Saの体積Vaが、仮想空間S1の体積V1の略半分以下となるように寸法条件が設定される。なお、図10(A)は、体積Vaが体積V1の半分より僅かに小さい場合の例である。これに対し、図10(B)の場合は、上記の(1)式を満たすことなく、Va=V1の関係にある。このような相違は、図10(A)、(B)にそれぞれ矢印で示すように、ガスシール部材26の供給口部Feからの燃料ガスの流れ方の違いに反映される。具体的には、Va=V1を満たす図10(B)の比較例の構造を採用すると、供給口部Feから排出される燃料ガスの多くが上方の滞留空間Saに流れ込んで滞留し、セル本体10の表面10bに達する燃料ガスの量が不十分になる。これに対し、Va<(V1/2)の関係を満たす図10(A)の構造を採用すると、供給口部Feから排出される燃料ガスのうち上方の滞留空間Saに流れ込む量が減少し、相対的にセル本体10の表面10bに達する燃料ガスの量が増加する。従って、図10(A)に示す第1の構造例を採用すれば、図10(B)に示す比較例に比べると、燃料極層11(表面10b)に対して十分な燃料ガスを安定的に供給し、発電効率と信頼性を高めることが可能となる。
次に図11は、本実施形態の単位セル3における断面構造の第2の構造例を示している。第2の構造例では、単位セル10及び隔離セパレータ25の構造は図9と同様であるが、金属フレーム24及びガスシール部材26の構造が図9とは異なっている。すなわち、図11に示す金属フレーム24及びガスシール部材26における燃料ガス流路Fpの形成方法に違いがある。第2の構造例における金属フレーム24及びガスシール部材26のそれぞれの構造に関し、図12及び図13を参照して説明する。まず、図12に示すように、金属フレーム24における中央の開口部30、4辺の4つの開口部31、4隅の丸孔については、図5と同じ構造であるが、これらに加えて、対向する2辺の各開口部31から中央の開口部30にかけて各4つの貫通孔30aが形成されている。これらの貫通孔30aは、後述するように、開口部30に沿う内周側面24aのうち積層方向の略中央に位置し、図8のガスシール部材26の各切り欠き部34aと同様、枠体状のフレームにおける燃料ガス流路Fpの一部となる。一方、図13に示すように、ガスシール部材26においては、図8とは異なり、矩形の開口部34のみが形成され、切り欠き部34aが形成されていない。
ここで、図11に示す第2の構造例における条件及び効果について、図14を参照して説明する。図14(A)は、図11の第2の構造例のうち、図10(A)と同様の領域を拡大して模式的に示した断面構造図であり、図14(B)は、図10(B)と同様に突出部25aの部分を平坦な断面構造で置き換えた比較例としての断面構造図である。第2の構造例においては、金属フレーム24の内周側面24aに、上述したように図12の貫通孔30aに対応する部分がガス流路Fpにおける供給口部Feを形成している。なお、図14(A)では省略しているが、図10(A)と同様の仮想空間S1及び滞留空間Saとそれらの体積V1、Vaを想定したとき、(1)式を満たしている。
第2の構造例の特徴は、(1)式に加えて、次の(2)式及び(3)式を満たす点である。
X1<X2 (2)
Y1<Y2 (3)
ただし、4つの距離X1、X2、Y1、Y2の意味は以下の通りである。すなわち、図14(A)の隔離セパレータ25の断面形状において、距離X1は、突出部25aの先端部分とセル本体10の側面10cとの面方向(図14(A)の紙面横方向)の距離である。距離X2は、突出部25aの先端部分と金属フレーム24の内周側面24aとの面方向の距離である。また、距離Y1は、突出部25aの先端部分と仮想平面P1との積層方向(図14(A)の紙面縦方向)の距離である。距離Y2は、供給口部Fe(の中央位置)と仮想平面P1との積層方向の距離である。
また、上記(2)式及び(3)に加えて、第2の構造例においては、セル本体10の表面10bにおける外周端部と供給口部Fe(の中央位置)とを結ぶ仮想直線L1を想定したとき、突出部25aの断面形状が仮想直線L1と部分的に交差している(重なっている)。これに対し、図14(B)の場合は、隔離セパレータ25の突出部25aが設けられていないので、(2)式及び(3)式を満たすことなく、かつ隔離セパレータ25の断面形状が仮想直線L1と重なることはない。このような相違は、図14(A)、(B)にそれぞれ矢印で示すように、金属フレーム24の供給口部Feからの燃料ガスの流れ方の違いに反映される。具体的には、図14(A)の構造を採用すると、供給口部Feから排出される燃料ガスの流れが突出部25aによって妨げられるため、その分だけセル本体10の表面10bに達する燃料ガスの量が増加する。一方、突出部25aが存在しない図14(B)の構造を採用すると、供給口部Feから排出される燃料ガスがセル本体10の側面10cに向かって流れ、その近辺で滞留するか、あるいは後述する他の側面に回り込むため、相対的にセル本体10の表面10bに達する燃料ガスの量が不十分になる。
さらに、図15は、第2の構造例の効果を明確化すべく、図14の断面構造図を下方から見たときの模式的な平面図を示している。図15(A)は、図14(A)に対応する平面図であり、図15(B)は、図14(B)に対応する平面図であり、それぞれの燃料ガスの流れを太さの異なる矢印にて表している。図15(A)に示す第2の構造例によれば、供給口部Feから供給される燃料ガスの多くがセル本体10の表面10bを流れるとともに、セル本体10の側面10cから、これに直交する両側の2つの側面10d、10eに流れ込む燃料ガスの量は少ない。これに対し、図15(B)に示す比較例によれば、供給口部Feから供給される燃料ガスがセル本体10の側面10cに妨げられて、表面10bに流れ込む燃料ガスの量が少なくなり、両側の2つの側面10d、10eに流れ込む燃料ガスの量が増加する。以上のように、第2の構造例を採用すれば、上述の比較例に比べ、燃料極層11(表面10b)に供給される燃料ガスの流れ方を適切に制御し、発電効率を一層高めることが可能となる。
なお、第2の構造例として、上記(1)、(2)、(3)式の各条件と上記仮想直線に関する条件をそれぞれ満たす例を説明したが、これらの条件を全て満たさないとしても本発明の適用は可能である。例えば、上記(1)、(2)、(3)式の各条件を満たし上記仮想直線に関する条件を満たさない構造や、上記(1)、(2)、(3)式の各条件を満たさずに上記仮想直線に関する条件を満たす構造に対しても本発明を適用することができる。また、上記(2)、(3)式の各条件のみを満たし、他の条件を満たさない構造に対しても本発明の適用の余地がある。
本実施形態において、上記第1及び第2の構造例をそれぞれ挙げて具体的に説明したが、これらは本発明を適用可能な構造の具体例であり、以下に挙げる多様な変形例に対して本発明を適用することができる。図16には、第1の変形例の断面構造を示している。第1の変形例は、図9の第1の構造例を基本としつつ、隔離セパレータ25の断面形状を変更したものである。すなわち、図9の場合は、隔離セパレータ25の内周部25bと外周部25cが同じ高さに配置されているのに対し、図16の場合は、隔離セパレータ25の内周部25bよりも外周部25cが低い位置に配置されている。そして、図16の金属フレーム24は、図9と比べて小さい厚さで形成され、隔離セパレータ25の外周部25cの上部に配置されるガスシール部材27は、部分的にセル本体10を取り囲む位置まで下がっている。第1の変形例においても、第1の構造例と同様、上記(1)式を満たしており、その効果も共通である。
図17には、第2の変形例の断面構造を示している。第2の変形例は、図11の第2の構造例を基本としつつ、隔離セパレータ25の断面形状を、図16と同様に変更したものである。図17の金属フレーム24は図16と同様であって、図11と比べると小さい厚さで形成されているが、供給口部Feは金属フレーム24の積層方向の中央より上方の位置に形成されている。第2の変形例においても、第2の構造例と同様、上記(1)式に加えて、上記(2)式及び(3)式を満たしており、その効果も共通である。
図18には、第3の変形例の断面構造を示している。第3の変形例は、図9の第1の構造例を基本としつつ、セル本体10の積層順を逆にしたものである。すなわち、図18のセル本体10は、下層側から順に、支持基体層としての空気極層13と、固体電解質層12と、燃料極層11とが積層形成されてなる。そのため、金属フレーム24及びガスシール部材26には空気流路Apの一部が形成され、下側のガスシール部材26の切り欠き部34aに対応して空気の供給口部Aeが形成される。隔離セパレータ25及び上側のガスシール部材27の構造については第1の構造例と同様である。なお、図1〜図3の構造に対応させるには、図18の断面構造として、平面内で90度回転させた状態を想定すればよい。第3の変形例は、セル本体10への空気の流れに関して、第1の構造例の燃料ガスと同様の効果を得ることができる。
図19には、第4の変形例の断面構造を示している。第4の変形例は図11の第2の構造例を基本としつつ、図18と同様、セル本体10の積層順を逆にしたものである。図19に示すように、セル本体10、隔離セパレータ25、上側のガスシール部材27の構造については第2の構造例と同様である。また、金属フレーム24及び下側のガスシール部材26の構造については、上述したように、図11のガス流路Fp及びその供給口部Feを、空気流路Ap及びその供給口部Aeで置き換え、かつ平面内で90度回転させた状態を想定すればよい。第4の変形例は、セル本体10への空気の流れに関して、第2の構造例の燃料ガスと同様の効果を得ることができる。
以上のように、本実施形態の単位セル3の特徴的な構造について説明したが、本実施形態の単位セル3を所定の積層数だけ積層すれば、図1の構造を有する燃料電池スタック2に対して本発明を適用することができる。燃料電池スタック2及び複数の単位セル3のそれぞれは周知の製造方法によって作製することができる。この場合、突出部25aを有する隔離セパレータ25を形成するには、例えば、突出部25aに対応する所定の断面形状を有する金型等で金属薄板をプレスすればよい。
以上、本実施形態に基づき本発明の内容を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で多様な変更を施すことができる。例えば、突出部25aを有する隔離セパレータ25は、本発明の作用及び効果を得られる限り、多様な構造で形成することが可能である。さらに、燃料ガス流路Fpや空気流路Apについても、本実施形態の構造には制約されず、多様な構造で形成することができる。さらに、本発明は、固体酸化物形燃料電池に限られることなく、板状のセル本体を備える多様な燃料電池に対して適用することができる。その他の点についても上記各実施形態により本発明の内容が限定されるものではなく、本発明の作用効果を得られる限り、適宜に変更可能である。
1…固体酸化物形燃料電池
2…燃料電池スタック
3…単位セル(燃料電池セル)
10…セル本体
11…燃料極層
12…固体電解質層
13…空気極層
20、21…インターコネクタ
22…燃料極側集電体
23…空気極側集電体
24…金属フレーム
25…隔離セパレータ
25a…突出部
26、27…ガスシール部材
B1〜B8…ボルト
Ain…空気導入管
Aout…空気排出管
Ap…空気流路
Ae…供給口部
Fin…燃料ガス導入管
Fout…燃料ガス排出管
Fp…燃料ガス流路
Fe…供給口部

Claims (11)

  1. 少なくとも、燃料ガスに接する燃料極層と、酸化剤ガスに接する空気極層と、一方の面側に前記燃料極層が配置され他方の面側に前記空気極層が配置された板状の固体電解質層とが積層された板状のセル本体と、
    前記セル本体のうちの前記燃料極層の側面を取り囲む枠体状のフレームと、
    内周側が前記セル本体の第1の表面の周縁部に接合されるとともに、外周側が前記第1の表面と積層方向で同一側にある前記フレームの一方の表面に配置され、前記燃料ガスを前記燃料極層に導く燃料ガス流路と前記酸化剤ガスを前記空気極層に導く酸化剤ガス流路とを隔離する隔離セパレータと、
    を備えた燃料電池において、
    前記隔離セパレータには、前記セル本体の側面と前記フレームの内周側面との間で前記セル本体の前記第1の表面と対向する第2の表面の側に突出した断面形状を有する突出部が形成され、
    前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記突出部と、前記セル本体の前記第2の表面を前記突出部に対向する領域に延長したときの第1仮想平面とによって囲まれる滞留空間は、前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記隔離セパレータの前記内周側のうちの前記突出部の側の端部と前記隔離セパレータの前記外周側のうちの前記突出部の側の端部とを平面で結んだときの第2仮想平面と、前記第1仮想平面とによって囲まれる仮想空間の体積の略半分以下の体積を有し、
    前記フレームは、積層された複数のフレーム単層からなり、かつ、2以上の前記フレーム単層が前記セル本体の前記燃料極層の側面を取り囲むように配置されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記フレームの内周側には、前記燃料極層に前記燃料ガスを供給する前記燃料ガス流路の供給口部が形成され、
    前記突出部の前記断面形状において、前記突出部の突出した先端部分と前記セル本体の側面との面方向の距離が、前記先端部分と前記フレームの前記内周側面との面方向の距離よりも短く、かつ、前記先端部分と前記第1仮想平面との積層方向の距離が、前記供給口部と前記第1仮想平面との積層方向の距離よりも短く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 少なくとも、燃料ガスに接する燃料極層と、酸化剤ガスに接する空気極層と、一方の面側に前記燃料極層が配置され他方の面側に前記空気極層が配置された板状の固体電解質層とが積層された板状のセル本体と、
    前記セル本体のうちの前記空気極層の側面を取り囲む枠体状のフレームと、
    内周側が前記セル本体の第1の表面の周縁部に接合されるとともに、外周側が前記第1の表面と積層方向で同一側にある前記フレームの一方の表面に配置され、前記燃料ガスを前記燃料極層に導く燃料ガス流路と前記酸化剤ガスを前記空気極層に導く酸化剤ガス流路とを隔離する隔離セパレータと、
    を備えた燃料電池において、
    前記隔離セパレータには、前記セル本体の側面と前記フレームの内周側面との間で前記セル本体の前記第1の表面と対向する第2の表面の側に突出した断面形状を有する突出部が形成され、
    前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記突出部と、前記セル本体の前記第2の表面を前記突出部に対向する領域に延長したときの第1仮想平面とによって囲まれる滞留空間は、前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記隔離セパレータの前記内周側のうちの前記突出部の側の端部と前記隔離セパレータの前記外周側のうちの前記突出部の側の端部とを平面で結んだときの第2仮想平面と、前記第1仮想平面とによって囲まれる仮想空間の体積の略半分以下の体積を有することを特徴とする燃料電池。
  4. 前記フレームの内周側には、前記空気極層に前記酸化剤ガスを供給する前記酸化剤ガス流路の供給口部が形成され、
    前記突出部の前記断面形状において、前記突出部の突出した先端部分と前記セル本体の側面との面方向の距離が、前記先端部分と前記フレームの前記内周側面との面方向の距離よりも短く、かつ、前記先端部分と前記第1仮想平面との積層方向の距離が、前記供給口部と前記第1仮想平面との積層方向の距離よりも短く設定されていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池。
  5. 前記フレームは、積層された複数のフレーム単層からなり、かつ、2以上の前記フレーム単層が前記セル本体の前記空気極層の側面を取り囲むように配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の燃料電池。
  6. 少なくとも、燃料ガスに接する燃料極層と、酸化剤ガスに接する空気極層と、一方の面側に前記燃料極層が配置され他方の面側に前記空気極層が配置された板状の固体電解質層とが積層された板状のセル本体と、
    前記セル本体のうちの前記燃料極層の側面を取り囲む枠体状のフレームと、
    内周側が前記セル本体の第1の表面の周縁部に接合されるとともに、外周側が前記セル本体の前記第1の表面と積層方向で同一側にある前記フレームの一方の表面に対向する他方の表面に配置され、前記燃料ガスを前記燃料極層に導く燃料ガス流路と前記酸化剤ガスを前記空気極層に導く酸化剤ガス流路とを隔離する隔離セパレータと、
    を備えた燃料電池において、
    前記隔離セパレータには、前記セル本体の側面と前記フレームの内周側面との間で前記セル本体の前記第1の表面と対向する第2の表面の側に突出した断面形状を有する突出部が形成され、
    前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記突出部と、前記セル本体の前記第2の表面を前記突出部に対向する領域に延長したときの第1仮想平面とによって囲まれる滞留空間は、前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記隔離セパレータの前記内周側のうちの前記突出部の側の端部と前記隔離セパレータの前記外周側のうちの前記突出部の側の端部とを平面で結んだときの第2仮想平面と、前記第1仮想平面とによって囲まれる仮想空間の体積の略半分以下の体積を有することを特徴とする燃料電池。
  7. 前記フレームは、積層された複数のフレーム単層からなり、かつ、2以上の前記フレーム単層が前記セル本体の前記燃料極層の側面を取り囲むように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池。
  8. 少なくとも、燃料ガスに接する燃料極層と、酸化剤ガスに接する空気極層と、一方の面側に前記燃料極層が配置され他方の面側に前記空気極層が配置された板状の固体電解質層とが積層された板状のセル本体と、
    前記セル本体のうちの前記空気極層の側面を取り囲む枠体状のフレームと、
    内周側が前記セル本体の第1の表面の周縁部に接合されるとともに、外周側が前記セル本体の前記第1の表面と積層方向で同一側にある前記フレームの一方の表面に対向する他方の表面に配置され、前記燃料ガスを前記燃料極層に導く燃料ガス流路と前記酸化剤ガスを前記空気極層に導く酸化剤ガス流路とを隔離する隔離セパレータと、
    を備えた燃料電池において、
    前記隔離セパレータには、前記セル本体の側面と前記フレームの内周側面との間で前記セル本体の前記第1の表面と対向する第2の表面の側に突出した断面形状を有する突出部が形成され、
    前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記突出部と、前記セル本体の前記第2の表面を前記突出部に対向する領域に延長したときの第1仮想平面とによって囲まれる滞留空間は、前記セル本体の側面と、前記フレームの前記内周側面と、前記隔離セパレータの前記内周側のうちの前記突出部の側の端部と前記隔離セパレータの前記外周側のうちの前記突出部の側の端部とを平面で結んだときの第2仮想平面と、前記第1仮想平面とによって囲まれる仮想空間の体積の略半分以下の体積を有することを特徴とする燃料電池。
  9. 前記フレームは、積層された複数のフレーム単層からなり、かつ、2以上の前記フレーム単層が前記セル本体の前記空気極層の側面を取り囲むように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池。
  10. 少なくとも、燃料ガスに接する燃料極層と、酸化剤ガスに接する空気極層と、一方の面側に前記燃料極層が配置され他方の面側に前記空気極層が配置された板状の固体電解質層とが積層された板状のセル本体と、
    前記セル本体の側面を取り囲む枠体状のフレームと、
    内周側が前記セル本体の第1の表面の周縁部に接合されるとともに、外周側が前記第1の表面と積層方向で同一側にある前記フレームの一方の表面に配置され、前記燃料ガスを前記燃料極層に導く燃料ガス流路と前記酸化剤ガスを前記空気極層に導く酸化剤ガス流路とを隔離する隔離セパレータと、
    前記フレームの内周側に形成され、前記燃料極層に前記燃料ガスを供給する前記燃料ガス流路の供給口部と、
    を備えた燃料電池において、
    前記隔離セパレータには、前記セル本体の側面と前記フレームの内周側面との間で前記セル本体の第1の表面と対向する第2の表面の側に突出した断面形状を有する突出部が形成され、
    前記突出部の前記断面形状は、前記セル本体の前記第2の表面における外周端部と前記供給口部とを結ぶ仮想直線と部分的に重なり、
    前記フレームは、積層された複数のフレーム単層からなり、かつ、2以上の前記フレーム単層が前記セル本体の側面を取り囲むように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  11. 前記セル本体の前記第2の表面を前記突出部に対向する領域に延長したときの平面を第1仮想平面として、
    前記突出部の前記断面形状において、前記突出部の突出した先端部分と前記セル本体の側面との面方向の距離が、前記先端部分と前記フレームの前記内周側面との面方向の距離よりも短く、かつ、前記先端部分と前記第1仮想平面との積層方向の距離が、前記供給口部と前記第1仮想平面との積層方向の距離よりも短く設定されていることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池。
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