JP5835949B2 - タービン冷却制御装置及び方法並びにプログラム、それを用いたガスタービンプラント - Google Patents
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こうした損失に対処するため、例えば、特許文献1では、TCA(ガスタービン冷却空気冷却器)とFGH(燃料ガス加熱器)を、ボトミングサイクル(排熱回収ボイラ及び蒸気タービンのサイクル)Bの排熱回収ボイラと組み合わせ、系外に排出していたTCAの排熱を排熱回収ボイラの蒸気発生に寄与させるとともに、排熱回収ボイラの加熱された給水を利用して燃料ガスを加熱し、ガスタービン入口の燃料ガス温度を上昇させることにより高効率化を図る技術が提案されている。
本発明は、圧縮機から排出され、タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、を備えるガスタービンプラントに適用され、前記タービンの冷却を制御できるタービン冷却制御装置であって、前記第1流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される前記第1作動流体の指令値に基づく前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力する調整制御手段を備えるタービン冷却制御装置を提供する。
冷却空気と熱交換させる燃料ガスの流量が調整されることにより、燃料ガスの温度が制御でき、所望の燃焼状態が得られるようになる。また、冷却空気と燃料ガスとを熱交換することにより、冷却空気の冷却を行いつつ、燃料ガスの温度を上昇させることができるので、効率がよい。
1次遅れ要素を含む制御モデルを使用することにより、第1作動流体の温度をより目標温度に追従させることができる。
このようにガスカロリ量に対する補正係数を備えることにより、カロリ変化に速やかに追従させることができる。
さらに、第2流量調整弁により第2作動流体と熱交換させる燃料ガスの流量が調整されることにより、第2作動流体の冷却を行いつつ、燃料ガスの温度が調整できる。また、第2作動流体の温度、燃料ガスの温度、及び第2作動流体の流量が略一定である場合には、第2熱交換器における熱交換量は燃料ガスの流量に応じて推定できるので、第2流量調整弁の第2比率が調整され、燃料ガスの流量が調整されることにより、簡便に熱交換量を調整できる。
このように、第1流量調整弁が調節されることにより、第1熱交換器における冷却空気と冷却空気よりも低温の第1作動流体との熱交換量が制御されるので、冷却空気の冷却を行いつつ、第1作動流体の温度の制御ができる。また、冷却空気の温度、第1作動流体の温度、及び冷却空気の流量が略一定である場合には、第1熱交換器における熱交換量は第1作動流体の流量に応じて推定できるので、第1流量調整弁の第1比率が調整されることにより、第1作動流体の流量が調整され、熱交換量を調整できる。
さらに、第2流量調整弁により第2作動流体と熱交換させる燃料ガスの流量が調整されることにより、第2作動流体の冷却を行いつつ、燃料ガスの温度が調整できる。また、第2作動流体の温度、燃料ガスの温度、及び第2作動流体の流量が略一定である場合には、第2熱交換器における熱交換量は燃料ガスの流量に応じて推定できるので、第2流量調整弁の第2比率が調整され、燃料ガスの流量が調整されることにより、簡便に熱交換量を調整できる。
三方弁を使用することにより、第1熱交換器側または第1バイパス経路側のうち少なくともどちらか一方が開状態となり、少なくともどちらか一方側に第1作動流体を流入させることができるので、第1熱交換器に流入される第1作動流体の流量を調整でき、第1作動流体の温度を制御できる。
バルブの開閉操作により、第1熱交換器側への第1作動流体の流量を調整でき、第1作動流体の温度を制御できる。
三方弁を使用することにより、第2熱交換器側または第2バイパス経路側のうち少なくともどちらか一方が開状態となり、少なくともどちらか一方側に燃料ガスを流入させることができるので、第2熱交換器に流入される燃料ガスの流量を調整でき、燃料ガスの温度を制御できる。
バルブの開閉操作により、第2熱交換器側への燃料ガスの流量を調整でき、燃料ガスの温度を制御できる。
図1は、本実施形態に係るガスタービンプラント20の概略構成を示したブロック図である。本実施形態においては、ロータ冷却空気(冷却空気)の温度、第1作動流体の温度、及びロータ冷却空気の流量が略一定である場合を想定して説明することとするが、これに限定されない。また、本実施形態においては、冷却空気をロータ冷却空気であることして説明するが、これに限定されない。
図1に示されるように、本実施形態に係るガスタービンプラント20は、圧縮機1、燃焼器2、タービン3、第1流量調整弁4、第1熱交換器5、第1温度計6a、第2温度計6b、発電機7、燃料流量制御弁8、車室9、及びタービン冷却制御装置100を備えている。
第1熱交換器5は、圧縮機1及びタービン3の回転軸13にそれぞれ接続されており、圧縮機1から供給されるロータ冷却空気を流通させる。また、第1熱交換器5は、燃料ガス配管14と接続され、出力側は燃焼器2と接続されており、燃料ガス(第1作動流体)を流通させる。なお、本実施形態においては、第1作動流体を燃料ガスであることとして説明するが、これに限定されない。
燃料ガス配管14は、燃料ガスが流通される配管である。燃料ガス配管14は、第1熱交換器5が接続され、第1熱交換器5の上流側に第1流量調整弁4を備えており、さらに第1流量調整弁4の上流側に燃料流量制御弁8が備えられている。
第1温度計(熱電対)6aは、ロータ冷却空気が流通する第1熱交換器5の出力側の経路上に設けられ、熱交換後のロータ冷却空気の温度を計測する。
第2温度計(熱電対)6bは、燃料ガスが流通する第1熱交換器5の出力側に設けられ、熱交換後の燃料ガス及び熱交換せずに第1バイパス経路15を流通した燃料ガスを合わせた(合流後の)燃料ガスの温度を計測する。
燃料流量制御弁8は、軸出力の計測値(例えば、タービン3の回転数の変化、負荷変動等)に基づいて決定される燃料流量の指令値である全燃料流量指令値(CSO;Control Signal Output。以下「CSO」と示す。)に基づいて制御される。
調整制御部10は、第1流量調整弁4を制御する第1指令値を算出し、第1指令値に基づいて第1流量調整弁4を制御する。具体的には、調整制御部10は、第1流量調整弁4の上流側の燃料ガスの流量に基づいて、第1熱交換器5に流入させる燃料ガスの流量と、第1熱交換器5に流入させずに第1熱交換器5の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路15に流通させる燃料ガスの流量との比率である第1比率を決定し、第1比率に基づいて決定される第1流量調整弁4の第1指令値を出力する。より具体的には、図1に示されるように、調整制御部10は、第1制御部(第1制御手段)30、第2制御部(第2制御手段)40を備えて構成されている。
第1制御部30は、第1流量調整弁4の上流側に流れる燃料ガスの流量に基づいて推定される熱交換量に基づいて、燃料ガスの温度が目標温度に到達するような第1流量調整弁4の弁開度指令値を決定する。
加算器43は、第2制御部40から取得した制御量と、第1制御部30から取得した開度指令値の情報とに基づいて、第1流量調整弁4の第1比率を算出し、第1比率に基づいて第1指令値を出力する。
空気Aが、圧縮機1に供給されると、圧縮機1で圧縮されるとともに、車室9を介して燃焼器2及び第1熱交換器5に供給される。圧縮機1において空気Aが圧縮された空気はロータ冷却空気として第1熱交換器5に流入される。第1熱交換器5において、ロータ冷却空気は、ロータ冷却空気より低温の燃料ガスと熱交換される。熱交換後のロータ冷却空気は回転軸13を介してタービン3の動翼に供給される。
なお、上記第1の実施形態では、燃料ガスのカロリ(発熱量)が一定であることを想定し、流量情報取得部31が、CSOから燃料ガス流量を算出する関数(例えば、比例関数)を備えることとして説明していたが、これに代えて、例えば、CSOとカロリに対する補正係数とから燃料ガス流量を算出する2変数関数を用いることとしてもよい。これにより、燃料ガスのカロリ変化がある場合であっても、速やかにカロリ変化に追従させることができる。
また、流量情報取得部31は、流量情報を取得する方法として関数を備えることとしていたが、これに限定されず、例えば、計測器等によって計測された流量の測定値の情報を流量情報として取得することとしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係るタービン冷却制御装置及び方法並びにプログラム、それを用いたガスタービンプラントについて図4を用いて説明する。
本実施形態に係るガスタービンプラントは、第1の実施形態における構成に加え、第1熱交換器5において熱交換されて冷却された冷却空気が、タービン3の静翼を冷却する構成になっている点で、上述の第1の実施形態と異なる。以下、本実施形態に係るガスタービンプラント20’について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
次に、本発明の第3の実施形態に係るタービン冷却制御装置及び方法並びにプログラム、それを用いたガスタービンプラントについて図5を用いて説明する。
本実施形態に係るガスタービンプラントは、熱交換器が2つ備えられており、2つの熱交換器はそれぞれ排熱回収ボイラ(HRSG)の給水系統と接続されている点で、上述の第1の実施形態、第2の実施形態と異なる。以下、本実施形態に係るガスタービンプラント20’’について、第1の実施形態、第2の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
第1熱交換器51に入力される排熱回収ボイラ60の給水系統の第1作動流体は、ロータ冷却空気の温度よりも低温であることとし、第2熱交換器52に入力される排熱回収ボイラ60の給水系統の第2作動流体は、燃料ガスより高温であることする。
第2温度計6bは、排熱回収ボイラの給水系統の第1作動流体が流通する第1熱交換器51の出力側に設けられ、熱交換後の第1作動流体及び熱交換せずに第1バイパス経路15を流通した第1作動流体を合わせた第1作動流体の温度を計測する。
第4温度計6dは、排熱回収ボイラの給水系統の第2作動流体が流通する第2熱交換器52の出力側に設けられ、熱交換後の第2作動流体の温度を計測する。
流量情報取得部は、センサ等の計測器によって計測された第1作動流体の流量の情報を取得し、熱交換モデルに出力する。
熱交換モデルは、取得した第1作動流体の流量と、第1温度計6aから計測されたロータ冷却空気の熱交換後の温度とに基づいて熱交換量を算出し、この熱交換量に基づいて目標温度を達成する第1流量調整弁41の弁開度指令値を決定し、弁開度指令値を加算器に出力する。
第2制御部40bは、第2熱交換器52の下流側の第3温度計6cから計測される燃料ガスの温度を目標温度に近づけるよう制御する。
このように、第2流量調整弁42は、上述した第1の実施形態と同様に制御される。
調整制御部10’において、第1流量調整弁41の上流側の排熱回収ボイラの給水系統の第1作動流体の流量に基づいて、第1熱交換器に流入させる第1作動流体の流量と、第1バイパス経路15に流入させる第1作動流体の流量との第1比率が決定され、この第1比率に基づいて決定される第1流量調整弁41の第1指令値が出力される。第1熱交換器51の上流側に設けられる第1流量調整弁41が、第1指令値に基づいて調整されると、調整された流量の第1作動流体が排熱回収ボイラ60の給水系統から第1熱交換器51に流入される。第1熱交換器51においてロータ冷却空気と第1作動流体とが熱交換されると、熱交換後の冷却されたロータ冷却空気は回転軸13を介してタービン3側(例えば、動翼)に供給され、熱交換後の加熱された第1作動流体は排熱回収ボイラ60に供給される。
さらに、第2流量調整弁42により第2作動流体と熱交換させる燃料ガスの流量が調整されることにより、第2作動流体の冷却を行いつつ、燃料ガスの温度が調整できる。また、第2作動流体の温度、燃料ガスの温度、及び第2作動流体の流量が略一定である場合には、第2熱交換器52における熱交換量は燃料ガスの流量に応じて推定できるので、第2流量調整弁42の第2比率が調整され、燃料ガスの流量が調整されることにより、簡便に熱交換量を調整できる。
5、51 第1熱交換器
6a 第1温度計
6b 第2温度計
6c 第3温度計
6d 第4温度計
8 燃料流量制御弁
10,10’ 調整制御部(調整制御手段)
15 第1バイパス経路
16 第2バイパス経路
20、20’、20’’ ガスタービンプラント
30、30a,30b 第1制御部(第1制御手段)
40、40a、40b 第2制御部(第2制御手段)
42 第2流量調整弁
52 第2熱交換器
60 排熱回収ボイラ
100 タービン冷却制御装置
Claims (17)
- 圧縮機から排出され、タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、を備えるガスタービンプラントに適用され、前記タービンの冷却を制御できるタービン冷却制御装置であって、
前記第1流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される前記第1作動流体の指令値に基づく前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力する調整制御手段を備えるタービン冷却制御装置。 - 前記第1作動流体は、燃料ガスとする請求項1に記載のタービン冷却制御装置。
- 前記調整制御手段は、
前記第1流量調整弁の上流側に流れる前記第1作動流体の流量に基づいて推定される熱交換量に基づいて、前記第1作動流体の温度が目標温度に到達するような前記第1流量調整弁の弁開度指令値を決定する第1制御手段と、
前記第1熱交換器の下流側から計測される前記第1作動流体の温度を前記目標温度に近づけるよう制御する第2制御手段と、
を備える請求項1または請求項2に記載のタービン冷却制御装置。 - 前記第1制御手段は、前記冷却空気の流通する前記第1熱交換器の出力側に設けられる熱電対から計測される熱交換後の前記冷却空気の温度と、前記第1流量調整弁の上流側の前記第1作動流体の流量とに基づいて、前記第1熱交換器における熱交換量を推定し、前記目標温度に到達するような前記第1作動流体の流量が得られる弁開度指令値を決定する請求項3に記載のタービン冷却制御装置。
- 前記第1制御手段は、1次遅れ要素を含む制御モデルに基づいて前記第1作動流体の流量を決定する請求項3または請求項4に記載のタービン冷却制御装置。
- 前記第1制御手段は、前記第1熱交換器の上流側に流れる前記第1作動流体の流量と、前記第1作動流体のカロリに対する補正係数とから前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を決定できる2変数関数を含む制御モデルを備える請求項3から請求項5のいずれかに記載のタービン冷却制御装置。
- 圧縮機から排出され、タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の排熱回収ボイラの給水系統の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、燃焼器に流入させる燃料ガスと該燃料ガスよりも高温の前記排熱回収ボイラの給水系統の第2作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記燃料ガスを前記燃焼器に供給する第2熱交換器と、該第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量を調整する第2流量調整弁と、を備えるガスタービンプラントに適用され、前記タービンの冷却を制御できるタービン冷却制御装置であって、
前記第1流量調整弁の上流側に流れる前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力し、前記第2流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される燃料流量の指令値である全燃料流量指令値に基づく前記燃料ガスの流量に基づいて、前記第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量と、前記第2熱交換器に流入させずに前記第2熱交換器の出力側にバイパスさせる第2バイパス経路に流通させる前記燃料ガスの流量との第2比率を決定し、該第2比率に基づいて決定される前記第2流量調整弁の第2指令値を出力する調整制御手段を備えるタービン冷却制御装置。 - 圧縮機と、
前記圧縮機から出力された圧縮空気と燃料流路からの燃料ガスとが供給される燃焼器と、
前記燃焼器で発生する燃焼排ガスによって回転させられるタービンと、
前記圧縮機から排出され前記タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、
該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、
前記第1流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される前記第1作動流体の指令値に基づく前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力する調整制御手段と
を備えるガスタービンプラント。 - 圧縮機と、
前記圧縮機から出力された圧縮空気と燃料流路からの燃料ガスとが供給される燃焼器と、
前記燃焼器で発生する燃焼排ガスによって回転させられるタービンと、
前記圧縮機から排出され、前記タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の排熱回収ボイラの給水系統の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、
該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、
前記燃焼器に流入させる前記燃料ガスと該燃料ガスよりも高温の前記排熱回収ボイラの給水系統の第2作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記燃料ガスを前記燃焼器に供給する第2熱交換器と、
該第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量を調整する第2流量調整弁と、
前記第1流量調整弁の上流側に流れる前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力し、前記第2流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される燃料流量の指令値である全燃料流量指令値に基づく前記燃料ガスの流量に基づいて、前記第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量と、前記第2熱交換器に流入させずに前記第2熱交換器の出力側にバイパスさせる第2バイパス経路に流通させる前記燃料ガスの流量との第2比率を決定し、該第2比率に基づいて決定される前記第2流量調整弁の第2指令値を出力する調整制御手段と
を備えるガスタービンプラント。 - 前記第1流量調整弁は、三方弁を使用する請求項8または請求項9に記載のガスタービンプラント。
- 前記第1流量調整弁は、前記第1バイパス経路にバルブを設ける請求項8または請求項9に記載のガスタービンプラント。
- 前記第2流量調整弁は、三方弁を使用する請求項9に記載のガスタービンプラント。
- 前記第2流量調整弁は、前記第2バイパス経路にバルブを設ける請求項9に記載のガスタービンプラント。
- 圧縮機から排出され、タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、を備えるガスタービンプラントに適用され、前記タービンの冷却を制御できるタービン冷却制御方法であって、
前記第1流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される前記第1作動流体の指令値に基づく前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力する調整制御ステップを有するタービン冷却制御方法。 - 圧縮機から排出され、タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、を備えるガスタービンプラントに適用され、前記タービンの冷却を制御できるタービン冷却制御プログラムであって、
前記第1流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される前記第1作動流体の指令値に基づく前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の指令値を出力する調整制御処理をコンピュータに実行させるためのタービン冷却制御プログラム。 - 圧縮機から排出され、タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の排熱回収ボイラの給水系統の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、燃焼器に流入させる燃料ガスと該燃料ガスよりも高温の第2作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記燃料ガスを前記燃焼器に供給する第2熱交換器と、該第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量を調整する第2流量調整弁と、を備えるガスタービンプラントに適用され、前記タービンの冷却を制御できるタービン冷却制御方法であって、
前記第1流量調整弁の上流側に流れる前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力し、
前記第2流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される燃料流量の指令値である全燃料流量指令値に基づく前記燃料ガスの流量に基づいて、前記第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量と、前記第2熱交換器に流入させずに前記第2熱交換器の出力側にバイパスさせる第2バイパス経路に流通させる前記燃料ガスの流量との第2比率を決定し、該第2比率に基づいて決定される前記第2流量調整弁の第2指令値を出力する調整制御ステップを有するタービン冷却制御方法。 - 圧縮機から排出され、タービン側の冷却に用いられる冷却空気と該冷却空気よりも低温の排熱回収ボイラの給水系統の第1作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記冷却空気を前記タービンに供給する第1熱交換器と、該第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量を調整する第1流量調整弁と、燃焼器に流入させる燃料ガスと該燃料ガスよりも高温の第2作動流体とを熱交換し、熱交換後の前記燃料ガスを前記燃焼器に供給する第2熱交換器と、該第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量を調整する第2流量調整弁と、を備えるガスタービンプラントに適用され、前記タービンの冷却を制御できるタービン冷却制御プログラムであって、
前記第1流量調整弁の上流側に流れる前記第1作動流体の流量に基づいて、前記第1熱交換器に流入させる前記第1作動流体の流量と、前記第1熱交換器に流入させずに前記第1熱交換器の出力側にバイパスさせる第1バイパス経路に流通させる前記第1作動流体の流量との第1比率を決定し、該第1比率に基づいて決定される前記第1流量調整弁の第1指令値を出力し、
前記第2流量調整弁の上流側における、軸出力の計測値に基づいて決定される燃料流量の指令値である全燃料流量指令値に基づく前記燃料ガスの流量に基づいて、前記第2熱交換器に流入させる前記燃料ガスの流量と、前記第2熱交換器に流入させずに前記第2熱交換器の出力側にバイパスさせる第2バイパス経路に流通させる前記燃料ガスの流量との第2比率を決定し、該第2比率に基づいて決定される前記第2流量調整弁の第2指令値を出力する調整制御処理をコンピュータに実行させるためのタービン冷却制御プログラム。
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