JP5835238B2 - 補強型電解質膜の製造方法および補強型電解質膜の製造装置 - Google Patents
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Description
この構成によれば、補強膜用バックシートの剥離を容易に行うことができる。
この補強型電解質膜の製造方法によれば、電解質膜用バックシートを支えとして帯状の電解質膜を搬送することができるから、電解質膜単体で搬送を行う際に電解質膜が変形することを防止することもできる。
この構成によれば、電解質膜用バックシートの剥離を容易に行うことができる。
工程1は、バックフィルム付き補強膜/バックフィルム付き電解質膜作製工程である。このバックフィルム付き補強膜/バックフィルム付き電解質膜作製工程では、補強膜RMに補強膜用バックフィルムRSを貼り合わせると共に、電解質ポリマ単膜EMに電解質膜用バックフィルムESを貼り合わせる。
図1に戻って、工程2は、貼り合わせ工程である。この貼り合わせ工程では、工程1によって得られた1つのバックフィルム付き補強膜M1を、同じく工程1によって得られたバックフィルム付き電解質膜M2の片面に貼り付ける。
図1に戻って、工程3は、電解質膜用バックフィルム剥離工程である。この電解質膜用バックフィルム剥離工程では、工程2によって得られた第1中間積層膜M3から、電解質膜用バックフィルムESを剥離する。
図1に戻って、工程4は、バックフィルム付き補強膜貼り合わせ工程である。このバックフィルム付き補強膜貼り合わせ工程では、工程1によって得られた残りの1つのバックフィルム付き補強膜M1を、工程3によって得られた第2中間積層膜M4に貼り付ける。
図1に戻って、工程5は、補強膜用バックフィルム剥離工程である。この補強膜用バックフィルム剥離工程では、工程4によって得られた第3中間積層膜M5から、一方側の補強膜用バックフィルムRSを剥離する。
図1に戻って、工程6は、補強膜用バックフィルム剥離/フッ素系フィルム挟み込み工程である。この補強膜用バックフィルム剥離/フッ素系フィルム挟み込み工程では、工程5によって得られた第4中間積層膜M6から他方側の補強膜用バックフィルムRSを剥離し、フッ素系フィルムを挟み込む。フッ素系フィルムは、例えば、FEP(テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体)である。
図1に戻って、工程7は、溶融含浸工程である。この溶融含浸工程では、工程6によって得られた積層体M7を、加熱・加圧することによって、電解質ポリマ単膜EMと各補強膜RMとの間を溶融含浸させる。すなわち、電解質ポリマ単膜EMが溶融して補強膜RMに入り込むことによって、電解質ポリマ単膜EMと各補強膜RMとの間が固着される。その後、積層体M7からフッ素系フィルムFLを剥がす工程(図示せず)を経る等して、補強型電解質膜が完成する。
前記実施形態では、工程1から工程6までの処理はバッチ処理を基本としていたが、これに替えて、連続した一連の工程で、作業者の手を借りることなく製造するようにしてもよい。
前記実施形態では、補強膜RM、電解質ポリマ単膜EM共にバックフィルムを貼り合わせる構成としたが、これに替えて、補強膜RMだけにバックフィルムを貼り合わせる構成としてもよい。
前記実施形態では、多孔質補強膜は、PTFEとしたが、これに換えて、高分子PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ポリイミド等の他の多孔質の高分子樹脂としてもよい。また、多孔質補強膜や高分子電解質前駆体の薄膜の膜厚についても、第1実施形態と相違する厚さとしてもよい。補強膜用バックシートは、OPPとしたが、これに換えて、PET(ポリエチレンテレフタラート)、LDPE(低密度ポリエチレン)としてもよい。
前記実施形態では、補強膜用バックフィルムRSおよび電解質膜用バックフィルムESは、薄い膜状のフィルムとしたが、必ずしもフィルムと呼ばれるものでなくてもよく、シート状のものであればよい。
前記実施形態では、ローラによって引っ張ることで搬送を行う構成であったが、これに換えて、複数のローラを一列に配置し、その上に運搬物を載せて移動させることによって搬送を行う構成等の他の方法で搬送する構成としてもよい。
12、14…繰り出しロール
16…ローラ部材
18…巻き取りロール
20…装置
22、24…繰り出しロール
26…ローラ部材
28…巻き取りロール
30…装置
32、34…繰り出しロール
36…ローラ部材
38…巻き取りロール
40…装置
42…繰り出しロール
44…剥離バー
46、48…巻き取りロール
50…装置
52、54…繰り出しロール
56…ローラ部材
58…巻き取りロール
60…装置
62…繰り出しロール
64…剥離バー
66、68…巻き取りロール
70…装置
71、72、73…繰り出しロール
74、75、76…送りローラ
77…巻き取りロール
RM…補強膜
EM…電解質ポリマ単膜
RS…補強膜用バックフィルム
ES…電解質膜用バックフィルム
M1…バックフィルム付き補強膜
M2…バックフィルム付き電解質膜
M3…第1中間積層膜
M4…第2中間積層膜
M5…第3中間積層膜
M6…第4中間積層膜
M7…積層膜
FL…フッ素系フィルム
Claims (6)
- 帯状の多孔質補強膜を搬送して補強型電解質膜を製造する方法であって、
前記搬送に際し、前記多孔質補強膜に補強膜用バックシートを貼り合わせることによってバックシート付き補強膜を得るバックシート付き補強膜作製工程と、
前記バックシート付き補強膜の搬送途中で、前記バックシート付き補強膜の前記多孔質補強膜側の面に電解質膜を貼り合わせる貼合工程と、
前記電解質膜が貼り合わせ済のバックシート付き補強膜から、前記補強膜用バックシートを剥離する補強膜用バックシート剥離工程と、
を備える補強型電解質膜の製造方法。 - 請求項1に記載の補強型電解質膜の製造方法であって、
前記貼合工程は、
前記貼り合わせ部分の剥離強度が前記補強膜用バックシートと前記多孔質補強膜との間の剥離強度よりも強くなるように、前記貼り合わせを行う、補強型電解質膜の製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の補強型電解質膜の製造方法であって、
帯状の電解質膜を搬送するに際し、前記電解質膜に電解質膜用バックシートを貼り合わせることによってバックシート付き電解質膜を得るバックシート付き電解質膜作製工程を備え、
前記貼合工程は、
前記バックシート付き補強膜に貼り合わせる前記電解質膜として前記バックシート付き電解質膜を用いて、前記バックシート付き電解質膜の前記電解質膜側の面に対して前記貼り合わせを行い、
前記貼り合わせ工程後のバックシート付き電解質膜から、前記電解質膜用バックシートを剥離する電解質膜用バックシート剥離工程をさらに備える、補強型電解質膜の製造方法。 - 請求項3に記載の補強型電解質膜の製造方法であって、
前記貼合工程は、
前記貼り合わせ部分の剥離強度が前記電解質膜用バックシートと前記電解質膜との間の剥離強度よりも強くなるように、前記貼り合わせを行う、補強型電解質膜の製造方法。 - 請求項3または請求項4に記載の補強型電解質膜の製造方法であって、
第1巻き取りロールによって前記帯状の多孔質補強膜を巻き取ることによって、前記帯状の多孔質補強膜の搬送を行い、
第2巻き取りロールによって前記帯状の電解質膜を巻き取ることによって、前記帯状の電解質膜の搬送を行う、補強型電解質膜の製造方法。 - 帯状の多孔質補強膜を搬送して補強型電解質膜を製造する装置であって、
前記搬送に際し、前記多孔質補強膜に補強膜用バックシートを貼り合わせることによってバックシート付き補強膜を得るバックシート付き補強膜作製部と、
前記バックシート付き補強膜の搬送途中で、前記バックシート付き補強膜の前記多孔質補強膜側の面に電解質膜を貼り合わせる貼合部と、
前記電解質膜が貼り合わせ済のバックシート付き補強膜から、前記補強膜用バックシートを剥離する補強膜用バックシート剥離部と、
を備える補強型電解質膜の製造装置。
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JP2013000914A JP5835238B2 (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | 補強型電解質膜の製造方法および補強型電解質膜の製造装置 |
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2013
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