JP5834994B2 - Dp−qpsk光変調器 - Google Patents

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Description

本発明は、DP−QPSK光変調器に関する。
通信トラフィックの増大に対応するために高速・大容量化が求められる光伝送システムにおいて、強度変調(On Off Keying)方式よりも伝送容量の増大が可能な位相変調(Phase Shift Keying)方式を採用することが検討されている。位相変調方式の中でも、特に、2つの4位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying、以下、「QPSK」という場合がある)信号を、それぞれ直交する2つの偏光に載せて伝送する2重偏波4位相偏移変調(Dual Polarization Quadrature Phase Shift Keying、以下、「DP−QPSK」という場合がある)方式は、高速・大容量化が可能な光伝送システムを実現可能な方式として研究が行われている。
下記非特許文献1には、DP−QPSK方式の光伝送システムに用いられるDP−QPSK光変調器が記載されている。下記非特許文献1においては、ハイブリッド集積技術を用いて、2つのQPSK光変調器と偏光ビームコンバイナとを集積することにより、DP−QPSK光変調器を形成している。
図1は、上記非特許文献1に記載されているような従来のDP−QPSK光変調器の構成を示す模式的な平面図である。図1に示すように、従来のDP−QPSK光変調器LMPは、光分岐手段100と、光変調部300と、光操作部500と、を備えている。光変調部300は、第1〜第4マッハツェンダ干渉計301、302、303、304を有する。光操作部500は、π/2シフタ501、502と、偏波回転部503と、偏波混合器505とを有する。
変調対象である連続光のTE偏波TEは、光分岐手段100の光導波路101に入射する。光導波路101は当該光導波路101に入射したTE偏波TEを、4つのTE偏波に分岐する機能を有する。具体的には、TE偏波TEは、光分岐手段103、105、107によって、4つの光導波路111、112、113、114内をそれぞれ導波する4つのTE偏波成分Ixp、Qxp、Iyp、Qypに分岐される。
4つのTE偏波成分Ixp、Qxp、Iyp、Qypは、それぞれ光変調部300の第1〜第4マッハツェンダ干渉計301、302、303、304に入射し、当該第1〜第4マッハツェンダ干渉計301、302、303、304によって変調した後に、光操作部500に入射する。
TE偏波成分Qxpは、光操作部500のπ/2シフタ501によって、位相がπ/2シフトする。これにより、TE偏波成分IxpとTE偏波成分Qxpの位相差は、90度となる。その後、TE偏波成分IxpとTE偏波成分Qxpは、光合波手段507によって光合波し、合波TE偏波成分TExpとなる。
一方、TE偏波成分Qypは、光操作部500のπ/2シフタ502によって、位相がπ/2シフトする。これにより、TE偏波成分Iypの位相とTE偏波成分Qypの位相差は、90度となる。その後、TE偏波成分IypとTE偏波成分Qypは、光合波手段508によって光合波し、合波TE偏波成分TEypとなる。その後、合波TE偏波成分TEypは、偏波回転部503によって、偏波面が90度回転し、合波TM偏波成分TMypとなる。これにより、合波TE偏波成分TExpの偏波面と合波TE偏波成分TEypの偏波面は、直交する。
そして、合波TE偏波成分TExpと合波TM偏波成分TMypは、偏波混合器505によって光合波し、直交2重偏波であるDP−QPSK信号光MSが生成され、当該DP−QPSK信号光MSはDP−QPSK光変調器LMPの外部に出力される。
しかしながら、従来のDP−QPSK光変調器LMPにおいては、DP−QPSK信号光MSを得るために、光操作部500によって、TE偏波成分IxpとTE偏波成分Qxpの光合波、TE偏波成分IypとTE偏波成分Qypの光合波、合波TE偏波成分TEypの偏波回転、及び、合波TE偏波成分TExpと合波TM偏波成分TMypの偏波合波という4つの光学操作を行うために、少なくとも4つの光学素子(光合波手段507、光合波手段508、偏波回転部503、及び、偏波混合器505)を用いる必要がある。そのため、そのような4つの光学操作を行う際、少なくとも上記4つの光学素子において光損失が発生してしまうため、DP−QPSK光変調器LMP全体においてDP−QPSK信号光MSを生成する際の光損失が大きくなってしまうという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、DP−QSPK信号光を生成する際の光損失を低減させることが可能なDP−QPSK光変調器を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係るDP−QPSK光変調器は、受光した直線偏波を第1〜第4直線偏波成分に分岐させる光分岐手段と、第1〜第4マッハツェンダ干渉計を有する光変調部と、第3直線偏波成分の位相を所定の角度だけ変化させる第1位相変化部と、第4直線偏波成分の位相を所定の角度だけ変化させる第2位相変化部と、第2直線偏波成分と前記第3直線偏波成分とを光合波する光合波部と、マルチモード干渉光導波路と、当該マルチモード干渉光導波路に接続された第1〜第3入力ポート及び出力ポートと、を有するマルチモード干渉カプラと、を備え、マルチモード干渉光導波路の光導波方向と直交する第1方向から見て、マルチモード干渉カプラの第2入力ポートは、第1入力ポートと第3入力ポートとの間に設けられており、第1直線偏波成分は、第1マッハツェンダ干渉計によって変調した後に、マルチモード干渉カプラの第1入力ポートに入射して基本モードで当該第1入力ポート内を導波し、光合波部は、第2マッハツェンダ干渉計によって変調した第2直線偏波成分と、第3マッハツェンダ干渉計によって変調し、かつ、第1位相変化部によって位相が変化した第3直線偏波成分と、を光合波して第5直線偏波成分として出力し、光合波部から出力された第5直線偏波成分は、マルチモード干渉カプラの第2入力ポートに入射して基本モードで当該第2入力ポート内を導波し、第4直線偏波成分は、第4マッハツェンダ干渉計によって変調した後、かつ、第2位相変化部によって位相が変化した後に、マルチモード干渉カプラの第3入力ポートに入射して基本モードで当該第3入力ポート内を導波し、第2入力ポートからマルチモード干渉光導波路内に入射した第5直線偏波成分と、第1入力ポートからマルチモード干渉光導波路内に入射した第1直線偏波成分と、第3入力ポートからマルチモード干渉光導波路内に入射した第4直線偏波成分が、マルチモード干渉光導波路内で光合波され、合波直線偏波として出力ポートに入射するように、かつ、第5直線偏波成分が、マルチモード干渉光導波路内を偏波状態を保ちながら基本モードで導波し、合波直線偏波の一部として出力ポートに入射するように、かつ、第1直線偏波成分及び第4直線偏波成分が、光合波されると共に1次モードに変換されるようにマルチモード干渉光導波路内を偏波状態を保ちながら導波し、合波直線偏波の他の一部である第6直線偏波成分として出力ポートに入射するように、マルチモード干渉カプラは構成されており、出力ポートに入射した合波直線偏波内の第5直線偏波成分が、偏波状態を保ちながら基本モードで当該出力ポート内を導波することにより、かつ、当該出力ポートに入射した合波直線偏波内の第6直線偏波成分が、その偏波面が所定の角度だけ回転すると共に基本モードに変換された第7直線偏波成分に変換されるように当該出力ポート内を導波することにより、合波直線偏波が当該出力ポート内で第5直線偏波成分と第7直線偏波成分からなるDP−QPSK信号光に変換されるように、出力ポートの導波方向と垂直方向の幅は、マルチモード干渉光導波路から離れるに従って漸次減少する、ことを特徴とする。
本発明に係るDP−QPSK光変調器によれば、マルチモード干渉カプラによって、第1直線偏波成分と第4直線偏波成分との光合波、第5直線偏波成分と第6直線偏波成分の偏波合波、及び、第6直線偏波成分の偏波回転という3つの光学操作を行うことができる。これにより、第2直線偏波成分と第3直線偏波成分との光合波、第1直線偏波成分と第4直線偏波成分との光合波、第6直線偏波成分の偏波回転(第6直線偏波成分の第7直線偏波成分への変換)、及び、第5直線偏波成分と第6直線偏波成分の偏波合波というDP−QSPK信号光を得るための4つの光学操作を、従来のDP−QPSK光変調器における場合よりも少ない2つの光学素子(光合波部及びマルチモード干渉カプラ)によって行うことができる。これにより、光損失が発生し得る光学素子の数を減らすことができる。
その結果、本発明に係るDP−QPSK光変調器によれば、DP−QSPK信号光を生成する際の光損失を低減させることが可能となる。
さらに、本発明に係るDP−QPSK光変調器においては、出力ポートに入射した第6直線偏波成分が、その偏波面が所定の角度だけ回転すると共に基本モードに変換されるように当該出力ポート内を導波する際、当該第6直線偏波成分の光導波モードの縮退が起こらないように当該出力ポートは形成されていることが好ましい。これにより、第6直線偏波成分が出力ポート内を導波する際の、基本モードへの変換効率を向上させることができる。
さらに、本発明に係るDP−QPSK光変調器においては、第1方向から見て、マルチモード干渉光導波路は、第1〜第3入力ポートと接する直線状の第1外縁と、当該第1外縁と対向し、出力ポートと接する第2外縁と、当該第1外縁と当該第2外縁とに接する第3外縁及び第4外縁とを含み、第1方向から見て、第1入力ポートは、当該第1入力ポートの外縁がマルチモード干渉光導波路の第3外縁と段差無く接続されるように、第1外縁の一端部に接しており、第1方向から見て、第3入力ポートは、当該第3入力ポートの外縁がマルチモード干渉光導波路の第4外縁と段差無く接続されるように、第1外縁の他端部に接していることが好ましい。
これにより、第1入力ポート及び第3入力ポートと、マルチモード干渉光導波路とは直接接触することになるため、これらの界面における光損失は小さくなると共に、第1直線偏波成分及び第4直線偏波成分がマルチモード干渉光導波路内で1次モードに変換されて第6直線偏波成分として合波される際に、当該マルチモード干渉光導波路内において当該1次モードの第6直線偏波成分が結像される点の数が減少するため、第1直線偏波成分及び第4直線偏波成分の合波効率及び1次モードへの変換効率を高くすることができる。その結果、DP−QSPK信号光を生成する際の光損失をさらに低減させることが可能となる。
さらに、本発明に係るDP−QPSK光変調器においては、第1入力ポートは、1次モードの第1直線偏波成分をカットオフし、第3入力ポートは、1次モードの第4直線偏波成分をカットオフすることが好ましい。これにより、基本モードのみの第1直線偏波成分が第1入力ポート内を導波可能であり、基本モードのみの第4直線偏波成分が第3入力ポート内を導波となるため、マルチモード干渉光導波路内における第1直線偏波成分及び第4直線偏波成分の合波効率及び1次モードへの変換効率を高くすることができる。その結果、DP−QSPK信号光を生成する際の光損失をさらに低減させることが可能となる。
さらに、本発明に係るDP−QPSK光変調器においては、第1位相変化部は、第3直線偏波成分の位相を略π/2変化させ、第2位相変化部は、第4直線偏波成分の位相を略π/2変化させることが好ましい。これにより、光合波部に入射する直前の第2直線偏波成分の位相と、光合波部に入射する直前の第3直線偏波成分の位相とを略直交させることができ、また、第1入力ポートに入射する直前の第1直線偏波成分の位相と、第3入力ポートに入射する直前の第4直線偏波成分の位相とを略直交させることができる。これにより、より雑音に強いDP−QPSK信号光を生成することが可能となる。
さらに、本発明に係るDP−QPSK光変調器は、送信すべき電気信号に応じて第1〜第4マッハツェンダ干渉計を駆動させるための制御部をさらに備えることが好ましい。
本発明によれば、DP−QSPK信号光を生成する際の光損失を低減させることが可能なDP−QPSK光変調器が提供される。
従来のDP−QPSK光変調器の構成を示す模式的な平面図である。 実施形態に係るDP−QPSK光変調器の構成を示す模式的な平面図である。 光分岐手段の構成を示す模式的な平面図である。 光分岐手段の断面の例を示す図である。 光変調部及び制御部の構成を示す模式的な平面図である。 光変調部の断面の例を示す図である。 光学操作部の構成を示す模式的な平面図である。 光学操作部のマルチモード干渉カプラ近傍の構成を示す模式的な平面図である。 マルチモード干渉カプラの断面の一例を示す図である。 マルチモード干渉カプラの断面の他の例を示す図である。 マルチモード干渉カプラ内での光強度をシミュレーションによって計算した結果を示す図である。 出力ポート内を光導波する各固有モードの光についての当該出力ポートの幅と実効屈折率の関係の計算結果を示す図である。 出力ポート内を光導波する各固有モードの光についての当該出力ポートの幅と実効屈折率の関係の計算結果を示す図である。
以下、実施の形態に係るDP−QPSK光変調器について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、可能な場合には同一要素には同一符号を用いる。また、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
図2は、本実施形態に係るDP−QPSK光変調器の構成を示す模式的な平面図である。図2に示すように、本実施形態のDP−QPSK光変調器LMは、光分岐手段10と、光変調部30と、光学操作部50と、制御部70と、基板81と、を備えている。光分岐手段10、光変調部30、光学操作部50は、基板81の主面上に形成されている。図2等においては、直交座標系2を示しており、基板81の主面と平行な方向にX軸とY軸を設定し、当該主面と直交する方向にZ軸を設定している。
光分岐手段10は、変調対象の直線偏波を受光する。本実施形態では当該変調対象の直線偏波は、TE(Transverse Electric)偏波TEである。光分岐手段10は、本実施形態では、光導波路11、13、14、17、18、19、20、及び、光分岐手段12、15、16を有する。光変調部30は、第1〜第4マッハツェンダ干渉計31、32、33、34を有する。光学操作部50は、本実施形態では、光導波路51、52、53、54、58と、第1位相変化部55と、第2位相変化部56と、光合波部57と、マルチモード干渉カプラ60と、を有する。光学操作部50は、DP−QPSK信号光MSを外部に出射する。以下、光分岐手段10、光変調部30、光学操作部50、及び、制御部70の詳細な構成について説明しながら、DP−QPSK光変調器LMの機能について説明する。
(光分岐手段)
図3は、光分岐手段の構成を示す模式的な平面図である。図3に示すように、TE偏波TEは、光分岐手段10の光導波路11に入射する。光分岐手段10は、受光した変調対象の直線偏波を、同一の偏波状態を有する4つの直線偏波成分に分岐させる機能を有する。
具体的には、光導波路11は、光分岐手段12によって光導波路13と光導波路14に分岐する。光導波路13は、光分岐手段15によって光導波路17と光導波路18に分岐し、光導波路14は、光分岐手段16によって光導波路19と光導波路20とに分岐する。光導波路11、13、14、17、18、19、20は、それぞれ、光をXY平面に沿った方向に導波させる機能を有し、本実施形態では、Z軸方向に沿った方向を厚さ方向とする平面光導波路である。光分岐手段12、光分岐手段15、及び、光分岐手段16は、例えば、Y分岐型平面光導波路等のY分岐型光導波路である。なお、図3に示す平面図においては、光導波路及び光導波路としての機能を有する要素(例えば光分岐手段)については、それらの光導波領域及び光導波方向を規定する部材(詳細は後述する)の形状を実線で示しており、他の部材の図示を省略している。特に断りが無い限り、他の平面図においても、同様である。
図4(A)は、光分岐手段の断面の一例を示す図である。図4(A)は、光導波路11(13、14、17、18、19、20)と交差し、かつ、光導波路11(13、14、17、18、19、20)の光導波方向と直交する平面で切断した光分岐手段10の断面を示している。
図4(A)に示すように、本例の光導波路11(13、14、17、18、19、20)は、いわゆる埋め込み型光導波路である。基板81はシリコン(Si)等の単元素半導体材料からなり、光分岐手段10は、基板81の主面81S上に形成されている。主面81Sは、XY平面に沿って広がる略平坦な基板81の面である。光分岐手段10は、基板81の主面81S上に形成された下部クラッド部82Aと、下部クラッド部82A上に形成されたコア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)と、このコア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)を埋め込むように下部クラッド部82A及びコア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)上に形成された上部クラッド部83Aと、を有する。コア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)は、シリコン(Si)等の単元素半導体材料からなり、その断面は、矩形状である。
下部クラッド部82A及び上部クラッド部83Aは、基板81を構成する材料と同一の材料を含む化合物(例えばシリコン化合物)からなる。例えば、下部クラッド部82Aは、酸化シリコン(SiO)からなり、上部クラッド部83Aは、窒化シリコン(SiN)からなる。
本例の埋め込み型光導波路においては、コア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)は、光導波路11(13、14、17、18、19、20)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、コア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)の形状が、図3の平面図において光導波路11(13、14、17、18、19、20)として実線で示した形状に対応する。
下部クラッド部82AのZ軸に沿った方向の厚さは、例えば2μmである。コア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)の、その光導波方向と直交する方向(図4(A)の左右方向)の幅は、例えば、500nmであり、コア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)のZ軸方向に沿った方向の厚さは、例えば、220nmである。下部クラッド部82Aと直接接触している領域における上部クラッド部83AのZ軸に沿った方向の厚さは、例えば2μmである。
図4(B)は、光分岐手段の断面の他の例を示す図である。図4(B)は、光導波路11(13、14、17、18、19、20)と交差し、かつ、光導波路11(13、14、17、18、19、20)の光導波方向と直交する平面で切断した光分岐手段10の断面を示している。
図4(B)に示すように、本例の光導波路11(13、14、17、18、19、20)は、いわゆるリッジ型光導波路である。基板81はInP等のIII−V族化合物半導体材料からなり、光分岐手段10は、基板81の主面81S上に形成されている。光分岐手段10は、基板81の主面81S上に形成されたコア部82Bと、コア部82B上に形成された上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)と、コア部82B及び上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)を覆うように、これらの上にコンフォーマル形状に形成された保護膜83Bと、を有する。本例においては、基板81はコア部82Bに対する下部クラッド部として機能する。コア部82B上に形成された上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)は、リッジ構造を構成している。上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)は、InP等のIII−V族化合物半導体材料等のIII−V族化合物半導体材料からなり、その断面は、矩形状である。
コア部82Bは、GaInAsP等のIII−V族化合物半導体材料からなり、保護膜83Bは、酸化シリコン(SiO)や窒化シリコン(SiN)等の誘電体材料からなる。
本例のリッジ型光導波路においては、上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)は、光導波路11(13、14、17、18、19、20)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)の形状が、図3の平面図において光導波路11(13、14、17、18、19、20)として実線で示した形状に対応する。
コア部82BのZ軸に沿った方向の厚さは、例えば500nmである。上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)の、その光導波方向と直交する方向(図4(B)の左右方向)の幅は、例えば、2.5μmであり、上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)のZ軸方向に沿った方向の厚さは、例えば、950nmである。保護膜83Bの厚さは、例えば500nmである。
また、図3に示すように、光分岐手段10の光導波路11に入射したTE偏波TEは、光分岐手段12によって光導波路13及び光導波路14内を導波する2つのTE偏波成分に分岐する。さらに、光導波路13内を導波するTE偏波成分は、光分岐手段15によって光導波路17内を導波する第1直線偏波成分としての第1TE偏波成分Iyと、光導波路18内を導波する第2直線偏波成分としての第2TE偏波成分Ixと、に分岐する。光導波路14内を導波するTE偏波成分は、光分岐手段16によって光導波路19内を導波する第3直線偏波成分としての第3TE偏波成分Qxと、光導波路20内を導波する第4直線偏波成分としての第4TE偏波成分Qyと、に分岐する。
(光変調部及び制御部)
図5は、光変調部及び制御部の構成を示す模式的な平面図である。図5に示すように、光変調部30は、第1マッハツェンダ干渉計31、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、及び、第4マッハツェンダ干渉計34を有する。
第1マッハツェンダ干渉計31は、光分岐手段10の光導波路17(図2、3参照)と光接続されたマッハツェンダ型光導波路31gを有する。同様に、第2マッハツェンダ干渉計32は、光分岐手段10の光導波路18(図2、3参照)と光接続されたマッハツェンダ型光導波路32gを有し、第3マッハツェンダ干渉計33は、光分岐手段10の光導波路19(図2、3参照)と光接続されたマッハツェンダ型光導波路33gを有し、第4マッハツェンダ干渉計34は、光分岐手段10の光導波路20(図2、3参照)と光接続されたマッハツェンダ型光導波路34gを有する。
マッハツェンダ型光導波路31g、32g、33g、34gは、それぞれ、光をXY平面に沿った方向に導波させるための光導波路であり、本実施形態では、Z軸方向に沿った方向を厚さ方向とする平面光導波路である。
また、マッハツェンダ型光導波路31g、32g、33g、34gのそれぞれの中央部は、第1アーム光導波路31a、32a、33a、34aと、第2アーム光導波路31b、32b、33b、34bと、に分岐してから合流している。
第1マッハツェンダ干渉計31のマッハツェンダ型光導波路31gには、光分岐手段10の光導波路17(図4参照)から第1TE偏波成分Iyが入射する。同様に、第2マッハツェンダ干渉計32のマッハツェンダ型光導波路32gには、光分岐手段10の光導波路18(図4参照)から第2TE偏波成分Ixが入射し、第3マッハツェンダ干渉計33のマッハツェンダ型光導波路33gには、光分岐手段10の光導波路19(図4参照)から第3TE偏波成分Qxが入射し、第4マッハツェンダ干渉計34のマッハツェンダ型光導波路34gには、光分岐手段10の光導波路20(図4参照)から第4TE偏波成分Qyが入射する。
図6(A)は、光変調部の断面の一例を示す図である。図6(A)は、第1マッハツェンダ干渉計31(又は、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、第4マッハツェンダ干渉計34)の第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)及び第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)と交差し、かつ、これらの光導波路の光導波方向と直交する平面で切断した光変調部30の断面を示している。
図6(A)に示すように、本例の第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)及び第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)は、いわゆる埋め込み型光導波路である。基板81はシリコン(Si)等の単元素半導体材料からなり、第1マッハツェンダ干渉計31(又は、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、第4マッハツェンダ干渉計34)は、基板81の主面81S上に形成されている。
第1マッハツェンダ干渉計31(又は、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、第4マッハツェンダ干渉計34)は、基板81の主面81S上に形成された下部クラッド部82Aと、下部クラッド部82A上に形成され、Z軸に沿った方向を厚さ方向とするスラブ導波路のコア85Aと、スラブ導波路のコア85Aの表面の一部上に形成され、X軸方向に沿った方向に延びる第1アーム光導波路のコア部31a1(32a1、33a1、34a1)及び第2アーム光導波路のコア部31b1(32b1、33b1、34b1)と、第1アーム光導波路のコア部31a1(32a1、33a1、34a1)及び第2アーム光導波路のコア部31b1(32b1、33b1、34b1)を埋め込むように下部クラッド部82A、スラブ導波路のコア85A、及び、第1アーム光導波路のコア部31a1(32a1、33a1、34a1)及び第2アーム光導波路のコア部31b1(32b1、33b1、34b1)上に形成された上部クラッド部83Aと、電極87A、88A、89Aと、を有する。
電極87Aは、上部クラッド部83Aに形成された開口を介して、上部クラッド部83Aの上面からスラブ導波路のコア85Aのうち平面視で(Z軸方向から見て)第1アーム光導波路のコア部31a1(32a1、33a1、34a1)と第2アーム光導波路のコア部31b1(32b1、33b1、34b1)との間にある領域まで延びている。電極88Aは、上部クラッド部83Aに形成された開口を介して、上部クラッド部83Aの上面からスラブ導波路のコア85Aのうち平面視で第1アーム光導波路のコア部31a1(32a1、33a1、34a1)よりもY軸方向正側の領域まで延びている。電極89Aは、上部クラッド部83Aに形成された開口を介して、上部クラッド部83Aの上面からスラブ導波路のコア85Aのうち平面視で第2アーム光導波路のコア部31b1(32b1、33b1、34b1)よりもY軸方向負側の領域まで延びている。
本例の埋め込み型光導波路においては、第1アーム光導波路のコア部31a1(32a1、33a1、34a1)は、第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、第1アーム光導波路のコア部31a1(32a1、33a1、34a1)の形状が、図5の平面図において第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)として実線で示した形状に対応する。
同様に、本例の埋め込み型光導波路においては、第2アーム光導波路のコア部31b1(32b1、33b1、34b1)は、第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、第2アーム光導波路のコア部31b1(32b1、33b1、34b1)の形状が、図5の平面図において第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)として実線で示した形状に対応する。
マッハツェンダ型光導波路31g(32g、33g、34g)及びスラブ導波路のコア85Aは、光導波路11(13、14、17、18、19、20)のコア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)(図4(A)参照)と同様の材料からなる。スラブ導波路のコア85AのZ軸方向に沿った方向の厚さは、例えば50nmであり、第1アーム光導波路31a(32a、33a、34a)及び第2アーム光導波路31b(32b、33b、34b)のZ軸方向に沿った方向の厚さは、例えば、170nmであり、第1アーム光導波路31a(32a、33a、34a)及び第2アーム光導波路31b(32b、33b、34b)の、その光導波方向と直交する方向(図6(A)の左右方向)の幅は、例えば500nmである。
図6(B)は、光変調部の断面の他の例を示す図である。図6(B)は、第1マッハツェンダ干渉計31(又は、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、第4マッハツェンダ干渉計34)の第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)及び第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)と交差し、かつ、これらの光導波路の光導波方向と直交する平面で切断した光変調部30の断面を示している。
図6(B)に示すように、本例の第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)及び第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)は、いわゆるメサ型光導波路である。基板81はInP等のIII−V族化合物半導体材料からなり、第1マッハツェンダ干渉計31(又は、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、第4マッハツェンダ干渉計34)は、基板81の主面81S上に形成されている。
第1マッハツェンダ干渉計31(又は、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、第4マッハツェンダ干渉計34)は、それぞれ、基板81の主面81S上にリッジ形状に形成された一対のコア部82Bと、一対のコア部82B上にリッジ形状に形成され、X軸方向に沿った方向に延びる第1アーム光導波路の上部クラッド部31a2(32a2、33a2、34a2)及び第2アーム光導波路の上部クラッド部31b2(32b2、33b2、34b2)と、基板81、一対のコア部82B、第1アーム光導波路の上部クラッド部31a2(32a2、33a2、34a2)及び第2アーム光導波路の上部クラッド部31b2(32b2、33b2、34b2)を覆うように、これらの上にコンフォーマル形状に形成された保護膜83Bと、電極87B、88B、89Bと、を有する。本例においては、基板81はコア部82Bに対する下部クラッド部として機能する。
電極87Bは、保護膜83Bのうち平面視で(Z軸方向から見て)一対のコア部82Bの間の領域に形成された開口を介して、基板81上に形成されている。電極88Bは、保護膜83Bのうち平面視で第1アーム光導波路の上部クラッド部31a2(32a2、33a2、34a2)上の領域に形成された開口を介して、当該第1アーム光導波路の上部クラッド部31a2(32a2、33a2、34a2)上に形成されている。電極89Bは、保護膜83Bのうち平面視で第2アーム光導波路の上部クラッド部31b2(32b2、33b2、34b2)上の領域に形成された開口を介して、当該第2アーム光導波路の上部クラッド部31b2(32b2、33b2、34b2)上に形成されている。
本例のメサ型光導波路においては、第1アーム光導波路の上部クラッド部31a2(32a2、33a2、34a2)は、第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、第1アーム光導波路の上部クラッド部31a2(32a2、33a2、34a2)の形状が、図5の平面図において第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)として実線で示した形状に対応する。
同様に、本例のメサ型光導波路においては、第2アーム光導波路の上部クラッド部31b2(32b2、33b2、34b2)は、第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、第2アーム光導波路の上部クラッド部31b2(32b2、33b2、34b2)の形状が、図5の平面図において第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)として実線で示した形状に対応する。
また、図5に示すように、制御部70は、第1マッハツェンダ干渉計31、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、及び、第4マッハツェンダ干渉計34をそれぞれ駆動させるための第1ドライバ71、第2ドライバ72、第3ドライバ73、及び、第4ドライバ74と符号化処理部77と、を有している。符号化処理部77には、送信すべきデータ信号である電気信号ESが入力される。
符号化処理部77は、入力された電気信号ESに基づき、DP−QPSK方式に基づいてプリコーディングがなされた第1チャネル電気信号CS1、第2チャネル電気信号CS2、第3チャネル電気信号CS3、及び、第4チャネル電気信号CS4を生成し、それぞれ第1ドライバ71、第2ドライバ72、第3ドライバ73、第4ドライバ74に出力する。
第1ドライバ71は、第1マッハツェンダ干渉計31が第1チャネル電気信号CS1に基づいて第1TE偏波成分Iyの位相を変調するように、第1マッハツェンダ干渉計31を制御する。同様に、第2ドライバ72は、第2マッハツェンダ干渉計32が第2チャネル電気信号CS2に基づいて第2TE偏波成分Ixの位相を変調するように、第2マッハツェンダ干渉計32を制御し、第3ドライバ73は、第3マッハツェンダ干渉計33が第3チャネル電気信号CS3に基づいて第3TE偏波成分Qxの位相を変調するように、第3マッハツェンダ干渉計33を制御し、第4ドライバ74は、第4マッハツェンダ干渉計34が第4チャネル電気信号CS4に基づいて第4TE偏波成分Qyの位相を変調するように、第4マッハツェンダ干渉計34を制御する。
本実施形態では、第1ドライバ71(又は、第2ドライバ72、第3ドライバ73、第4ドライバ74)によって、第1チャネル電気信号CS1(又は、第2チャネル電気信号CS2、第3チャネル電気信号CS3、第4チャネル電気信号CS4)に基づき、第1マッハツェンダ干渉計31(又は、第2マッハツェンダ干渉計32、第3マッハツェンダ干渉計33、第4マッハツェンダ干渉計34)の第1アーム光導波路の第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)に電圧信号Vsを印加すると共に、第2アーム光導波路の第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)に電圧信号−Vsを印加する(即ち、第1アーム光導波路31a(又は、第1アーム光導波路32a、第1アーム光導波路33a、第1アーム光導波路34a)と第2アーム光導波路31b(又は、第2アーム光導波路32b、第2アーム光導波路33b、第2アーム光導波路34b)とに、互いに絶対値が同じで極性が反対の電圧信号をそれぞれ印加する)。
このような電圧の印加は、例えば、電極87A(又は電極87B)をグラウンド電極として、電極88A(又は電極88B)に電圧信号Vsを印加し、電極89A(又は電極89B)に電圧信号−Vsを印加することにより行うことができる(図6(A)(B)参照)。これにより、本実施形態では、第1TE偏波成分Iy(又は、第2TE偏波成分Ix、第3TE偏波成分Qx、第4TE偏波成分Qy)の位相は、0及びπのいずれかの値となるように変調される。
なお、制御部70は、光分岐手段10及び光変調部30と同様に、基板81上に形成されていてもよいし(図4、6参照)、基板81とは別体の基板上に形成されていてもよい。
(光学操作部)
図7は、光学操作部の構成を示す模式的な平面図である。図7に示すように、光学操作部50は、光導波路51、52、53、54、58と、第1位相変化部55と、第2位相変化部56と、光合波部57と、マルチモード干渉カプラ60と、を有する。また、マルチモード干渉カプラ60は、マルチモード干渉光導波路65と、第1入力ポート61と、第2入力ポート62と、第3入力ポート63と、出力ポート67と、を有する。
光導波路51、52、53、54、58、第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、及び、出力ポート67は、それぞれ、光をXY平面に沿った方向に導波させるための光導波路であり、本実施形態では、Z軸方向に沿った方向を厚さ方向とする平面光導波路である。マルチモード干渉光導波路65は、詳細は後述するように、第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63から入射した複数の光を互いに干渉させながらX軸方向に導波させ、干渉後の光を出力ポート67から出射する機能等を有し、本実施形態では平面光導波路である。
光導波路51の一方の端部は、第1マッハツェンダ干渉計31のマッハツェンダ型光導波路31g(図5参照)と光学的に接続されており、光導波路51の他方の端部は、マルチモード干渉カプラ60の第1入力ポート61に光学的に接続されている。そのため、第1マッハツェンダ干渉計31によって変調した第1TE偏波成分Iy(図5参照)は、光導波路51内を導波してマルチモード干渉カプラ60の第1入力ポート61に入射する。
光導波路52の一方の端部は、第2マッハツェンダ干渉計32のマッハツェンダ型光導波路32g(図5参照)と光学的に接続されており、光導波路52の他方の端部は、光合波部57と光学的に接続されている。そのため、第2マッハツェンダ干渉計32によって変調した第2TE偏波成分Ix(図5参照)は、光導波路52内を導波して光合波部57に入射する。
光導波路53の一方の端部は、第3マッハツェンダ干渉計33のマッハツェンダ型光導波路33g(図5参照)と光学的に接続されており、第3マッハツェンダ干渉計33の他方の端部は、光合波部57と光学的に接続されている。また、光導波路53には、第3TE偏波成分Qxの位相を所定の角度だけ変化させる第1位相変化部55が設けられている。そのため、第3マッハツェンダ干渉計33によって変調した第3TE偏波成分Qx(図5参照)は、光導波路53内を導波し、第1位相変化部55によって所定の角度だけ位相が変化した後に、光合波部57に入射する。
本実施形態では、第1位相変化部55はπ/2シフタであり、第3TE偏波成分Qxの位相は第1位相変化部55によってπ/2変化する。そのため、本実施形態では、第1位相変化部55によって位相が変化した後の第3TE偏波成分Qxの位相は、π/2及び3π/2のいずれかの値となる。即ち、本実施形態では、光合波部57に入射する直前の第2TE偏波成分Ixの位相と、光合波部57に入射する直前の第3TE偏波成分Qxの位相は、直交する。
光合波部57は、光導波路52から入射した第2TE偏波成分Ixと光導波路53から入射した第3TE偏波成分Qxとを光合波して第5直線偏波成分としての第5TE偏波成分TExを生成し、当該第5TE偏波成分TExを出力する。本実施形態では、光合波部57は、Y分岐型平面光導波路等のY分岐型光導波路である。光合波部57から出力された第5TE偏波成分TExは、光導波路58内を導波してマルチモード干渉カプラ60の第2入力ポート62に入射する。
光導波路54の一方の端部は、第4マッハツェンダ干渉計34のマッハツェンダ型光導波路34g(図5参照)と光学的に接続されており、光導波路54の他方の端部は、マルチモード干渉カプラ60の第3入力ポート63に光学的に接続されている。また、光導波路54には、第4TE偏波成分Qyの位相を所定の角度だけ変化させる第2位相変化部56が設けられている。そのため、第4マッハツェンダ干渉計34によって変調した第4TE偏波成分Qy(図5参照)は、光導波路54内を導波し、第2位相変化部56によって所定の角度だけ位相が変化した後に、マルチモード干渉カプラ60の第3入力ポート63に入射する。
本実施形態では、第2位相変化部56はπ/2シフタであり、第4TE偏波成分Qyの位相は第2位相変化部56によってπ/2変化する。そのため、本実施形態では、第2位相変化部56によって位相が変化した後の第4TE偏波成分Qyの位相は、π/2及び3π/2のいずれかの値となる。即ち、本実施形態では、第1入力ポート61に入射する直前の第1TE偏波成分Iyの位相と、第3入力ポート63に入射する直前の第4TE偏波成分Qyの位相は、直交する。
光導波路51、52、53、54、58は、光導波路11、13、14、17、18、19、20(図4(A)(B)参照)と同様の構成を有する。また、光導波路51(52、53、54、58)と交差し、かつ、光導波路51(52、53、54、58)の光導波方向と直交する平面で切断した光学操作部50の断面の構成は、光導波路11(13、14、17、18、19、20)と交差し、かつ、光導波路11(13、14、17、18、19、20)の光導波方向と直交する平面で切断した光分岐手段10の断面の構成(図4(A)(B)参照)と同様である。
そのため、光導波路51(52、53、54、58)が埋め込み型光導波路である場合、コア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)は、光導波路51(52、53、54、58)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、コア部11a(13a、14a、17a、18a、19a、20a)の形状が、図7の平面図において光導波路51(52、53、54、58)として実線で示した形状に対応する(図4(A)参照)。また、光導波路51(52、53、54、58)がリッジ型光導波路である場合、上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)は、光導波路51(52、53、54、58)の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、上部クラッド部11b(13b、14b、17b、18b、19b、20b)の形状が、図7の平面図において光導波路51(52、53、54、58)として実線で示した形状に対応する。
次に、マルチモード干渉カプラ60の構成について、詳細に説明する。図8は、光学操作部のマルチモード干渉カプラ近傍の構成を示す模式的な平面図である。図8に示すように、マルチモード干渉カプラ60のマルチモード干渉光導波路65は、本実施形態では、平面視で(第1方向としてのZ軸方向から見て)略矩形状である。即ち、マルチモード干渉カプラ60は、平面視で、Y軸方向に沿って延びる直線状の第1外縁65S1、Y軸方向に沿って延びる直線状の第2外縁65S2、X軸方向に沿って延びる直線状の第3外縁65S3、及び、X軸方向に沿って延びる直線状の第4外縁65S4を有する。第2外縁65S2は、第1外縁65S1と対向する。第1入力ポート61、第2入力ポート62、及び、第3入力ポート63は、それぞれ、X軸方向に沿って延びると共に、第1外縁65S1に接する。第3外縁65S3と第4外縁65S4は、第1外縁65S1及び第2外縁65S2に接する。
出力ポート67は、X軸方向に沿って延びると共に、第2外縁65S2に接する。また、出力ポート67は、マルチモード干渉光導波路65から離れるに従って(X軸の正方向に向かって)、出力ポート67の導波方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)の幅が漸次減少するテーパーコア部67Aと、出力ポート67の導波方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)の幅が一定の定幅コア部67Bと、と有する。テーパーコア部67AのX軸方向の一方の端部は、マルチモード干渉光導波路65の第2外縁65S2と接し、テーパーコア部67AのX軸方向の他方の端部は、定幅コア部67Bの端部に接する。
また、図8に示すように、第2入力ポート62は、平面視で、第1入力ポート61と第3入力ポート63との間に設けられている。また、第2入力ポート62は、第1外縁65S1の略中心に設けられていることが好ましい。
また、第1入力ポート61は、平面視で、マルチモード干渉光導波路65の第1外縁65S1の一端部に接している。具体的には、第1入力ポート61は、平面視で第1入力ポート61の外縁61Sがマルチモード干渉光導波路65の第3外縁65S3と段差無く接続されるように、第1外縁65S1の一端部に接している。より具体的には、平面視で第1入力ポート61の光導波領域及び光導波方向を規定する部材(例えば、第1入力ポートのコア部61a(図9(A)参照)や、第1入力ポートの上部クラッド部61b(図10(A)参照))の外縁61Sが、マルチモード干渉光導波路65の光導波領域及び光導波方向を規定する部材(例えば、第2入力ポートのコア部62a(図9(A)参照)や第2入力ポートの上部クラッド部62b(図10(A)参照))の第3外縁65S3と段差無く接続されるように、第1入力ポート61は第1外縁65S1の一端部に接している。
また、第3入力ポート63は、平面視で、マルチモード干渉光導波路65の第1外縁65S1の他端部に接している。より具体的には、第3入力ポート63は、平面視で第3入力ポート63の外縁63Sがマルチモード干渉光導波路65の第4外縁65S4と段差無く接続されるように、第1外縁65S1の他端部に接している。より具体的には、平面視で第3入力ポート63の光導波領域及び光導波方向を規定する部材(例えば、第3入力ポートのコア部63a(図9(A)参照)や、第3入力ポートの上部クラッド部63b(図10(A)参照))の外縁61Sが、マルチモード干渉光導波路65の光導波領域及び光導波方向を規定する部材(例えば、第2入力ポートのコア部62a(図9(A)参照)や第2入力ポートの上部クラッド部62b(図10(A)参照))の第3外縁65S3と段差無く接続されるように、第3入力ポート63は第1外縁65S1の他端部に接している。
第1外縁65S1及び第2外縁65S2の長さは、例えば、6μmとすることができ、第3外縁65S3及び第4外縁65S4の長さは、例えば、70μmとすることができる。
図9は、マルチモード干渉カプラの断面の一例を示す図である。図9(A)は、図8のIXA−IXA線に沿ったマルチモード干渉カプラの断面図であり、図9(B)は、図8のIXB−IXB線に沿ったマルチモード干渉カプラの断面図であり、図9(C)は、図8のIXC−IXC線に沿ったマルチモード干渉カプラの断面図である。
図9(A)(B)(C)に示すように、本例の第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、マルチモード干渉光導波路65、及び、出力ポート67は、それぞれ、いわゆる埋め込み型光導波路である。基板81はシリコン(Si)等の単元素半導体材料からなり、マルチモード干渉カプラ60は、基板81の主面81S上に形成されている。マルチモード干渉カプラ60は、基板81の主面81S上に形成された下部クラッド部82Aと、下部クラッド部82A上に形成された第1入力ポートのコア部61a、第2入力ポートのコア部62a、第3入力ポートのコア部63a(図9(A))、マルチモード干渉光導波路のコア65a(図9(B))、及び、出力ポートのコア部67a(図9(C))と、これらのコアを埋め込むようにこれらのコア及び下部クラッド部82A上に形成された上部クラッド部83Aと、を有する。第1入力ポートのコア部61a、第2入力ポートのコア部62a、第3入力ポートのコア部63a、マルチモード干渉光導波路のコア65a、及び、出力ポートのコア部67aは、シリコン(Si)等の単元素半導体材料からなり、その断面は、矩形状である。
図9に示す例において、第1入力ポートのコア部61a及び第3入力ポートのコア部63aのY軸方向の幅は、それぞれ、例えば500nmとすることができる。第2入力ポートのコア部62aのY軸方向の幅は、例えば1000nmとすることができる。また、テーパーコア部67Aの最も幅広の部分のY軸方向の幅は、例えば1000nmとすることができ、テーパーコア部67Aの最も幅狭のY軸方向の幅は、例えば500nmとすることができる。また、テーパーコア部67AのX軸方向の長さは、例えば80μmとすることができる。
本例の埋め込み型光導波路においては、第1入力ポートのコア部61a、第2入力ポートのコア部62a、第3入力ポートのコア部63a、マルチモード干渉光導波路のコア65a、及び、出力ポートのコア部67aは、それぞれこの順に、第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、マルチモード干渉光導波路65、及び、出力ポート67の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、第1入力ポートのコア部61a、第2入力ポートのコア部62a、第3入力ポートのコア部63a、マルチモード干渉光導波路のコア65a、及び、出力ポートのコア部67aの形状が、図8の平面図において第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、マルチモード干渉光導波路65、及び、出力ポート67として実線で示した形状に対応する。
また、図10は、マルチモード干渉カプラの断面の他の例を示す図である。図10(A)は、図8のIXA−IXA線に沿ったマルチモード干渉カプラの断面図であり、図10(B)は、図8のIXB−IXB線に沿ったマルチモード干渉カプラの断面図であり、図10(C)は、図8のIXC−IXC線に沿ったマルチモード干渉カプラの断面図である。
図10(A)(B)(C)に示すように、本例の第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、マルチモード干渉光導波路65、及び、出力ポート67は、それぞれ、いわゆるリッジ型光導波路である。基板81はInP等のIII−V族化合物半導体材料からなり、マルチモード干渉カプラ60は、基板81の主面81S上に形成されている。マルチモード干渉カプラ60は、基板81の主面81S上に形成されたコア部82Bと、コア部82B上に形成された第1入力ポートの上部クラッド部61b、第2入力ポートの上部クラッド部62b、第3入力ポートの上部クラッド部63b(図10(A))、マルチモード干渉光導波路の上部クラッド部65b(図10(B))、及び、出力ポートの上部クラッド部67b(図10(C))と、これらの上部クラッド部及びコア部82Bを覆うように、これらの上部クラッド部及びコア部82B上にコンフォーマル形状に形成された保護膜83Bと、を有する。本例においては、基板81はコア部82Bに対する下部クラッド部として機能する。第1入力ポートの上部クラッド部61b、第2入力ポートの上部クラッド部62b、第3入力ポートの上部クラッド部63b、マルチモード干渉光導波路の上部クラッド部65b、及び、出力ポートの上部クラッド部67bは、InP等のIII−V族化合物半導体材料等のIII−V族化合物半導体材料からなり、その断面は、矩形状である。
図10に示す例において、第1入力ポートの上部クラッド部61b及び第3入力ポートの上部クラッド部63bのY軸方向の幅は、それぞれ、例えば3μmとすることができる。第2入力ポートの上部クラッド部62bのY軸方向の幅は、例えば5μmとすることができる。また、テーパーコア部67Aの最も幅広の部分のY軸方向の幅は、例えば5μmとすることができ、テーパーコア部67Aの最も幅狭のY軸方向の幅は、例えば3μmとすることができる。また、テーパーコア部67AのX軸方向の長さは、例えば300μmとすることができる。
本例のリッジ型光導波路においては、第1入力ポートの上部クラッド部61b、第2入力ポートの上部クラッド部62b、第3入力ポートの上部クラッド部63b、マルチモード干渉光導波路の上部クラッド部65b、及び、出力ポートの上部クラッド部67bは、それぞれこの順に、第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、マルチモード干渉光導波路65、及び、出力ポート67の光導波領域及び光導波方向を規定する。そのため、本例においては、第1入力ポートの上部クラッド部61b、第2入力ポートの上部クラッド部62b、第3入力ポートの上部クラッド部63b、マルチモード干渉光導波路の上部クラッド部65b、及び、出力ポートの上部クラッド部67bの形状が、図8の平面図において第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、マルチモード干渉光導波路65、及び、出力ポート67として実線で示した形状に対応する。
また、図8に示すように、第1入力ポート61に入射した第1TE偏波成分Iyは、基本モードで第1入力ポート61内を導波して、マルチモード干渉光導波路65に入射する。
第2入力ポート62に入射した第5TE偏波成分TExは、基本モードで第2入力ポート62内を導波して、マルチモード干渉光導波路65に入射する。第3入力ポート63に入射した第4TE偏波成分Qyは、基本モードで第3入力ポート63内を導波して、マルチモード干渉光導波路65に入射する。
マルチモード干渉光導波路65内に入射した上述の第1TE偏波成分Iy、第5TE偏波成分TEx、及び、第4TE偏波成分Qyは、互いに干渉してマルチモード干渉光導波路65内で光合波され、合波直線偏波としての合波TE偏波TExyとなって、出力ポート67のテーパーコア部67Aに入射する。そして、このように第1TE偏波成分Iy、第5TE偏波成分TEx、及び、第4TE偏波成分Qyが光合波されて合波TE偏波TExyとしてテーパーコア部67Aに入射する際、以下の条件1及び条件2が満たされるように、マルチモード干渉カプラ60は構成されている。
(条件1)
第5TE偏波成分TExが、マルチモード干渉光導波路65内を偏波状態を保ちながら(即ち、TE偏波という状態を保ちながら)基本モードで導波し、合波TE偏波TExyの一部として出力ポート67に入射する。
(条件2)
第1TE偏波成分Iy及び第4TE偏波成分Qyが、光合波されると共に1次モードに変換されるようにマルチモード干渉光導波路65内を偏波状態を保ちながら(即ち、TE偏波という状態を保ちながら)導波し、合波TE偏波TExyの他の一部である第6直線偏波成分としての第6TE偏波成分TEyとして、出力ポート67に入射する。
上記条件1及び条件2が満たされるため、テーパーコア部67Aに入射する直前の合波TE偏波TExyは、基本モードの第5TE偏波成分TExと1次モードの第6TE偏波成分TEyとが光合成されたものとなる。
上述の条件1及び条件2は、マルチモード干渉光導波路65の大きさ(第1外縁65S1、第2外縁65S2の大きさ、及び、第3外縁65S3、第4外縁65S4の大きさ)厚さ、及び形状、マルチモード干渉光導波路65のコア及びクラッドを構成する材料の屈折率、第1外縁65S1における第1入力ポート61、第2入力ポート62、及び、第3入力ポート63の接続位置、第2外縁65S2における出力ポート67の接続位置、及び、第1入力ポート61、第2入力ポート62、第3入力ポート63、及び、出力ポート67の幅を適切に選択することにより満たすことができる。
また、第1TE偏波成分Iy及び第4TE偏波成分Qyに対するマルチモード干渉光導波路65コアの実効屈折率をn、第1外縁65S1の長さをW、第1TE偏波成分Iy及び第4TE偏波成分Qyの波長をλとしたとき、マルチモード干渉光導波路65の第3外縁65S3及び第4外縁65S4の長さLは、L=(n×W)/λを満たす、又は、略満たすことが好ましい。長さLがこの条件を満たす又は略満たす場合、マルチモード干渉光導波路65内において、第6TE偏波成分TEyが結像される点が、マルチモード干渉光導波路65と出力ポート67との界面に略一致するため、第6TE偏波成分TEyとテーパーコア部67Aとの結合効率を高くすることができるためである。
また、出願人らは、上記条件1及び条件2を満たすマルチモード干渉カプラ60の機能について、シミュレーションによる計算を行った。
図11は、上記条件1及び条件2を満たすマルチモード干渉カプラ60の各入力ポートに波長1550nmの連続光のTE偏波を入射させた場合のマルチモード干渉カプラ60内での光強度を、ビーム伝播法によるシミュレーションによって計算した結果を示す図である。
図11の左の図は、第2入力ポート62に基本モードのTE偏波を入射させた場合の計算結果を示し、図11の中心の図は、第1入力ポート61及び第3入力ポート63のそれぞれに基本モードのTE偏波を入射させた場合の計算結果を示し、図11の右の図は、第1入力ポート61、第2入力ポート62、及び、第3入力ポート63のそれぞれに基本モードのTE偏波を入射させた場合の計算結果を示している。
図11の左の図に示すように、第2入力ポート62に基本モードのTE偏波を入射させた場合、出力ポート67には、基本モードのTE偏波が入射することが確認された。また、図11の中心の図に示すように、第1入力ポート61及び第3入力ポート63のそれぞれに基本モードのTE偏波を入射させた場合、出力ポート67には、1次モードのTE偏波が入射することが確認された。また、図11の右の図に示すように、第1入力ポート61、第2入力ポート62、及び、第3入力ポート63のそれぞれに基本モードのTE偏波を入射させた場合、出力ポート67には、基本モードのTE偏波と1次モードのTE偏波とが光合成された偏波が入射することが確認された。
上述のようにして生成された第5TE偏波成分TExは、出力ポート67のテーパーコア部67A内を導波して、定幅コア部67Bに入射する。この際、以下の条件3及び条件4が満たされるように、平面視での出力ポート67のテーパーコア部67Aの導波方向と垂直方向(Y軸方向)の幅(平面視でのテーパーコア部67Aの出力ポートのコア部67aの光導波領域及び光導波方向を規定する部材(例えば、出力ポートのコア部67a(図9(C)参照)や出力ポートの上部クラッド部67b(図10(C)参照))のY軸方向の幅)は、マルチモード干渉光導波路から離れるに従って漸次減少するように構成されている。
(条件3)
出力ポート67に入射した第5TE偏波成分TEx内の第5TE偏波成分TExが、偏波状態を保ちながら(TE偏波状態を保ちながら)基本モードで出力ポート67のテーパーコア部67A内を導波する。
(条件4)
出力ポート67に入射した合波TE偏波TExy内の第6TE偏波成分TEyが、その偏波面が所定の角度だけ回転すると共に基本モードに変換された第7直線偏波成分に変換されるように出力ポート67のテーパーコア部67A内を導波する。
上記条件4における所定の角度は、本実施形態では90度であり、そのため、第7直線偏波成分は、TM(Transverse Magnetic)偏波である第7TM偏波成分TMyとなる。そのため、本実施形態では、第5TE偏波成分TExの偏波面と第7TM偏波成分TMyの偏波面とは直交する。
上記条件3及び条件4が満たされることにより、合波TE偏波TExyは、テーパーコア部67Aに入射してから定幅コア部67Bに入射する直前までの間に、DP−QPSK信号光MSに変換される。DP−QPSK信号光MSは、本実施形態では互いに偏波面が直交する2つの直線偏波成分(第5TE偏波成分TEx及び第7TM偏波成分TMy)からなる2重偏波信号光である。DP−QPSK光変調器LMは、このようにして生成されたDP−QPSK信号光MSを外部に出射する(図2参照)。
上述の条件3及び条件4は、テーパーコア部67Aの大きさ、テーパーコア部67Aの最も幅広の部分(本実施形態では、マルチモード干渉光導波路65の第2外縁65S2と接する部分)のY軸方向の幅、テーパーコア部67Aの最も幅狭の部分(本実施形態では、定幅コア部67Bと接する部分)のY軸方向の幅、テーパーコア部67AのX軸方向の長さ、テーパーコア部67Aのコア部及ぶクラッド部を構成する材料の屈折率、厚さを適切に選択することにより満たすことができる。
次に、テーパーコア部67Aを有する出力ポート67Pが上記条件3及び条件4で規定されるような機能を発揮する原理について説明する。
図12は、図9(C)に示されるような断面構造を有する出力ポート67内を光導波する各固有モードの光についての当該出力ポート67の幅と実効屈折率の関係の計算結果を示す図である。横軸は、出力ポート67のY軸方向の幅(出力ポート67の光導波領域及び光導波方向を規定する部材のY軸方向の幅)を示しており、縦軸は、各固有モード(基本モードのTE偏波(TE0)、基本モードのTM偏波(TM0)、1次モードのTE偏波(TE1)についての実効屈折率を示している。また、基板81はシリコンからなり、下部クラッド部82AはZ軸方向の厚さが2μmの酸化シリコン(SiO)からなり、出力ポート67はZ軸方向の厚さが220nmのシリコンからなり、上部クラッド部83AはZ軸方向の厚さが2μmの窒化シリコン(SiN)からなる場合について、計算を行った。
図12に示すように、例えば、出力ポート67に基本モードのTE偏波の光(TE0)を入射させると、出力ポート67の幅はマルチモード干渉光導波路65から離れるに従って漸次減少するため、当該基本モードのTE偏波の実効屈折率は、曲線C3上の右側の値から左側の値に漸次変化する。また、出力ポート67に基本モードのTM偏波の光(TM0)を入射させると、出力ポート67の幅はマルチモード干渉光導波路65から離れるに従って漸次減少するため、当該基本モードのTM偏波の実効屈折率は、曲線C2上の右側の値から左側の値に漸次変化すると共に、曲線C2上の右側での固有モードである基本モードのTM偏波から、曲線C2上の左側での固有モードである1次モードのTE偏波に伝搬モードが変化する。
また、出力ポート67に1次モードのTE偏波の光(TE1)を入射させると、出力ポート67の幅はマルチモード干渉光導波路65から離れるに従って漸次減少するため、当該1次モードのTE偏波の実効屈折率は、曲線C1上の右側の値から左側の値に漸次変化すると共に、曲線C1上の右側での固有モードである1次モードのTE偏波から、曲線C1上の左側での固有モードである基本モードのTM偏波に伝搬モードが変化する。
そのため、上述のように、出力ポート67に1次モードである第6TE偏波成分TEy(図8参照)を入射させると、例えば図12の曲線C1で示されるように、偏波面が所定の角度(本実施形態では90度)だけ回転すると共に基本モードに変換される(即ち、第7TM偏波成分TMyに変換される)。また、上述のように、出力ポート67に基本モードである第5TE偏波成分TEx(図8参照)を入射させると、例えば図12の曲線C3で示されるように、偏波状態を保ちながら(TE偏波状態を保ちながら)基本モードで出力ポート67のテーパーコア部67A内を導波する。
図13(A)は、図10(C)に示されるような断面構造を有する出力ポート67内を光導波する各固有モードの光についての当該出力ポート67の幅と実効屈折率の関係の計算結果を示す図である、図13(B)は、図13(A)の一部分の拡大図である。これらの計算結果を示す図の横軸は、出力ポート67のY軸方向の幅(出力ポート67の光導波領域及び光導波方向を規定する部材のY軸方向の幅)を示しており、縦軸は、各固有モード(基本モードのTE偏波(TE0)、基本モードのTM偏波(TM0)、1次モードのTE偏波(TE1)についての実効屈折率を示している。また、基板81はInPからなり、コア部82BはZ軸方向の厚さが500nmのGaInAsPからなり、出力ポート67はZ軸方向の厚さが950nmのInPからなり、保護膜83Bは厚さが50nmの酸化シリコン(SiO)からなる場合について、計算を行った。
図13(A)(B)に示すように、例えば、出力ポート67に基本モードのTE偏波の光(TE0)を入射させると、出力ポート67の幅はマルチモード干渉光導波路65から離れるに従って漸次減少するため、当該基本モードのTE偏波の実効屈折率は、曲線C6上の右側の値から左側の値に漸次変化する。また、出力ポート67に基本モードのTM偏波の光(TM0)を入射させると、出力ポート67の幅はマルチモード干渉光導波路65から離れるに従って漸次減少するため、当該基本モードのTM偏波の実効屈折率は、曲線C5上の右側の値から左側の値に漸次変化すると共に、曲線C5上の右側での固有モードである基本モードのTM偏波から、曲線C5上の左側での固有モードである1次モードのTE偏波に伝搬モードが変化する。
また、出力ポート67に1次モードのTE偏波の光(TE1)を入射させると、出力ポート67の幅はマルチモード干渉光導波路65から離れるに従って漸次減少するため、当該1次モードのTE偏波の実効屈折率は、曲線C4上の右側の値から左側の値に漸次変化すると共に、曲線C4上の右側での固有モードである1次モードのTE偏波から、曲線C4上の左側での固有モードである基本モードのTM偏波に伝搬モードが変化する。
そのため、上述のように、出力ポート67に1次モードである第6TE偏波成分TEy(図8参照)を入射させると、例えば図13の曲線C4で示されるように、偏波面が所定の角度(本実施形態では90度)だけ回転すると共に基本モードに変換される(即ち、第7TM偏波成分TMyに変換される)。また、上述のように、出力ポート67に基本モードである第5TE偏波成分TEx(図8参照)を入射させると、例えば図12の曲線C6で示されるように、偏波状態を保ちながら(TE偏波状態を保ちながら)基本モードで出力ポート67のテーパーコア部67A内を導波する。
また、出力ポート67に入射した第6TE偏波成分TEyが、その偏波面が所定の角度(本実施形態では90度)だけ回転すると共に基本モードに変換されるように(即ち、第7TM偏波成分TMyに変換されるように)当該出力ポート67内を導波する際、第6TE偏波成分TEyの光導波モードの縮退が起こらないように(即ち、出力ポート67の幅の変化範囲内において図12の曲線C1と曲線C2とが交差しないように(又は、図13の曲線C4と曲線C5とが交差しないように))出力ポート67は形成されていることが好ましい。
これにより、第6TE偏波成分TEyが出力ポート67内を導波する際の、基本モードへの変換効率(即ち、第7TM偏波成分TMyへの変換効率)を向上させることができる。なお、出力ポート67の幅の変化範囲内において図12の曲線C1と曲線C2とが交差しないように(又は図13の曲線C4と曲線C5とが交差しないように)するには、下部クラッド部82Aと上部クラッド部83Aとを互いに屈折率の異なる材料で構成する(又は、コア部82Bと保護膜83Bとを互いに屈折率の異なる材料で構成する)等の方法により、出力ポート67の厚さ方向(Z軸方向)の屈折率分布が非対称となるように出力ポート67を構成すればよい。
上述のような本実施形態に係るDP−QPSK光変調器LMによれば、マルチモード干渉カプラ60によって、第1TE偏波成分Iyと第4TE偏波成分Qyとの光合波、第5TE偏波成分TExと第6TE偏波成分TEyの偏波合波、及び、第6TE偏波成分TEyの偏波回転という3つの光学操作を行うことができる(図8参照)。
これにより、第2TE偏波成分Ixと第3TE偏波成分Qxとの光合波、第1TE偏波成分Iyと第4TE偏波成分Qyとの光合波、第6TE偏波成分TEyの偏波回転(第6TE偏波成分TEyの第7TM偏波成分TMyへの変換)、及び、第5TE偏波成分TExと第6TE偏波成分TEyの偏波合波というDP−QPSK信号光MSを得るための4つの光学操作を、従来のDP−QPSK光変調器における場合よりも少ない2つの光学素子(光合波部57及びマルチモード干渉カプラ60)によって行うことができる(図7及び図8参照)。これにより、光損失が発生し得る光学素子の数を減らすことができる。
その結果、本実施形態に係るDP−QPSK光変調器LMによれば、DP−QPSK信号光MSを生成する際の光損失を低減させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係るDP−QPSK光変調器LMによれば、上述の4つの光学操作を、従来のDP−QPSK光変調器における場合よりも少ない2つの光学素子(光合波部57及びマルチモード干渉カプラ60)によって行うことができる。そのため、従来のDP−QPSK光変調器LMp(図1参照)においては、素子の小型化を図ることが困難であったのに対して、本実施形態に係るDP−QPSK光変調器LMによれば、従来のDP−QPSK光変調器と同等の機能を有しながら素子の小型化を図ることが容易となる(例えば、X軸方向の素子長が2.3mm程度であった従来のDP−QPSK光変調器LMpと同等の機能を有するように本実施形態のDP−QPSK光変調器LMを構成すると、X軸方向の素子長を1.95mm程度にすることが可能である)。
さらに、本実施形態に係るDP−QPSK光変調器LMにおいては、第1方向としてのZ軸方向から見て、マルチモード干渉光導波路65は、第1入力ポート61、第2入力ポート62及び第3入力ポート63と接する直線状の第1外縁65S1と、当該第1外縁65S1と対向し、出力ポート67と接する第2外縁65S2と、当該第1外縁65S1と当該第2外縁65S2とに接する第3外縁65S3及び第4外縁65S4とを含み、第1方向から見て、第1入力ポート61は、当該第1入力ポート61の外縁61Sがマルチモード干渉光導波路65の第3外縁65S3と段差無く接続されるように、第1外縁65S1の一端部に接しており、第1方向から見て、第3入力ポート63は、当該第3入力ポート63の外縁63Sがマルチモード干渉光導波路65の第4外縁65S4と段差無く接続されるように、第1外縁65S1の他端部に接している(図8参照)。
これにより、第1入力ポート61及び第3入力ポート63と、マルチモード干渉光導波路65とは直接接触することになるため、これらの界面における光損失は小さくなると共に、第1TE偏波成分Iy及び第4TE偏波成分Qyがマルチモード干渉光導波路65内で1次モードに変換されて第6TE偏波成分TEyとして合波される際に、当該マルチモード干渉光導波路65内において当該1次モードの第6TE偏波成分TEyが結像される点の数が減少するため、第1TE偏波成分Iy及び第4TE偏波成分Qyの合波効率及び1次モードへの変換効率を高くすることができる(図8参照)。その結果、DP−QPSK信号光MSを生成する際の光損失をさらに低減させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係るDP−QPSK光変調器LMにおいては、第1入力ポート61は、1次モードの第1TE偏波成分Iyをカットオフし、第3入力ポート63は、1次モードの第4TE偏波成分Qyをカットオフすることが好ましい(図8参照)。これにより、基本モードのみの第1TE偏波成分Iyが第1入力ポート61内を導波可能であり、基本モードのみの第4TE偏波成分Qyが第3入力ポート63内を導波となるため、マルチモード干渉光導波路65内における第1TE偏波成分Iy及び第4TE偏波成分Qyの合波効率及び1次モードへの変換効率を高くすることができる。その結果、DP−QPSK信号光MSを生成する際の光損失をさらに低減させることが可能となる。このような条件を満たす第1入力ポート61及び第3入力ポート63を得るには、例えば、第1方向から見た場合における第1入力ポート61及び第3入力ポート63のY軸方向の幅を、所定の大きさ以下にすればよい(図8参照)。
さらに、本実施形態に係るDP−QPSK光変調器LMにおいては、第1位相変化部55は、第3TE偏波成分Qxの位相を略π/2変化させ、第2位相変化部56は、第4TE偏波成分Qyの位相を略π/2変化させる(図7参照)。これにより、光合波部57に入射する直前の第2TE偏波成分Ixの位相と、光合波部57に入射する直前の第3TE偏波成分Qxの位相とを略直交させることができ、また、第1入力ポート61に入射する直前の第1TE偏波成分Iyの位相と、第3入力ポート63に入射する直前の第4TE偏波成分Qyの位相とを略直交させることができる。これにより、より雑音に強いDP−QPSK信号光MSを生成することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が可能である。
例えば、上述の本実施形態においては、第1方向から見て、第1入力ポート61は、当該第1入力ポート61の外縁61Sがマルチモード干渉光導波路65の第3外縁65S3と段差無く接続されるように、第1外縁65S1の一端部に接しているが(図8参照)、第1方向から見て、第1入力ポート61は、当該第1入力ポート61の外縁61Sがマルチモード干渉光導波路65の第3外縁65S3と段差を有して接続されるように、第1外縁65S1に接していてもよい。同様に、上述のように本実施形態においては、第1方向から見て、第3入力ポート63は、当該第3入力ポート63の外縁63Sがマルチモード干渉光導波路65の第4外縁65S4と段差無く接続されるように、第1外縁65S1の他端部に接しているが(図8参照)、第1方向から見て、第3入力ポート63は、当該第3入力ポート63の外縁63Sがマルチモード干渉光導波路65の第4外縁65S4と段差を有して接続されるように、第1外縁65S1に接していてもよい。
また、上述の実施形態においては、マルチモード干渉カプラ60のマルチモード干渉光導波路65は、第1方向から見て略矩形状であるが(図8参照)、このような態様に限られず、例えば、台形状、鼓形状や樽形状であってもよい。
10・・・光分岐手段、30・・・光変調部、50・・・光学操作部、55・・・第1位相変化部、56・・・第2位相変化部、60・・・マルチモード干渉カプラ、65・・・マルチモード干渉光導波路65、67・・・出力ポート、67A・・・テーパーコア部、70・・・制御部、Iy・・・第1TE偏波成分、Ix・・・第2TE偏波成分、Qx・・・第3TE偏波成分、Qy・・・第4TE偏波成分、TEx・・・第5TE偏波成分、TExy・・・合波TE偏波、TEy・・・第6TE偏波成分、TMy・・・第7TM偏波成分、MS・・・DP−QPSK信号光。

Claims (6)

  1. 受光した直線偏波を第1〜第4直線偏波成分に分岐させる光分岐手段と、
    第1〜第4マッハツェンダ干渉計を有する光変調部と、
    前記第3直線偏波成分の位相を所定の角度だけ変化させる第1位相変化部と、
    前記第4直線偏波成分の位相を所定の角度だけ変化させる第2位相変化部と、
    前記第2直線偏波成分と前記第3直線偏波成分とを光合波する光合波部と、
    マルチモード干渉光導波路と、当該マルチモード干渉光導波路に接続された第1〜第3入力ポート及び出力ポートと、を有するマルチモード干渉カプラと、
    を備え、
    前記マルチモード干渉光導波路の光導波方向と直交する第1方向から見て、前記マルチモード干渉カプラの前記第2入力ポートは、前記第1入力ポートと前記第3入力ポートとの間に設けられており、
    前記第1直線偏波成分は、前記第1マッハツェンダ干渉計によって変調した後に、前記マルチモード干渉カプラの前記第1入力ポートに入射して基本モードで当該第1入力ポート内を導波し、
    前記光合波部は、前記第2マッハツェンダ干渉計によって変調した前記第2直線偏波成分と、前記第3マッハツェンダ干渉計によって変調し、かつ、前記第1位相変化部によって位相が変化した前記第3直線偏波成分と、を光合波して第5直線偏波成分として出力し、
    前記光合波部から出力された前記第5直線偏波成分は、前記マルチモード干渉カプラの前記第2入力ポートに入射して基本モードで当該第2入力ポート内を導波し、
    前記第4直線偏波成分は、前記第4マッハツェンダ干渉計によって変調した後、かつ、前記第2位相変化部によって位相が変化した後に、前記マルチモード干渉カプラの前記第3入力ポートに入射して基本モードで当該第3入力ポート内を導波し、
    前記第2入力ポートから前記マルチモード干渉光導波路内に入射した前記第5直線偏波成分と、前記第1入力ポートから前記マルチモード干渉光導波路内に入射した前記第1直線偏波成分と、前記第3入力ポートから前記マルチモード干渉光導波路内に入射した前記第4直線偏波成分が、前記マルチモード干渉光導波路内で光合波され、合波直線偏波として前記出力ポートに入射するように、かつ、
    前記第5直線偏波成分が、前記マルチモード干渉光導波路内を偏波状態を保ちながら基本モードで導波し、前記合波直線偏波の一部として前記出力ポートに入射するように、かつ、
    前記第1直線偏波成分及び前記第4直線偏波成分が、光合波されると共に1次モードに変換されるように前記マルチモード干渉光導波路内を偏波状態を保ちながら導波し、前記合波直線偏波の他の一部である第6直線偏波成分として前記出力ポートに入射するように、前記マルチモード干渉カプラは構成されており、
    当該出力ポートに入射した前記合波直線偏波内の前記第5直線偏波成分が、偏波状態を保ちながら基本モードで当該出力ポート内を導波することにより、かつ、当該出力ポートに入射した前記合波直線偏波内の前記第6直線偏波成分が、その偏波面が所定の角度だけ回転すると共に基本モードに変換された第7直線偏波成分に変換されるように当該出力ポート内を導波することにより、前記合波直線偏波が当該出力ポート内で前記第5直線偏波成分と前記第7直線偏波成分からなるDP−QPSK信号光に変換されるように、前記出力ポートの導波方向と垂直方向の幅は、前記マルチモード干渉光導波路から離れるに従って漸次減少する、ことを特徴とするDP−QPSK光変調器。
  2. 前記出力ポートに入射した前記第6直線偏波成分が、その偏波面が所定の角度だけ回転すると共に基本モードに変換されるように当該出力ポート内を導波する際、当該第6直線偏波成分の光導波モードの縮退が起こらないように前記出力ポートは形成されていることを特徴とする請求項1に記載のDP−QPSK光変調器。
  3. 前記第1方向から見て、前記マルチモード干渉光導波路は、前記第1〜第3入力ポートと接する直線状の第1外縁と、当該第1外縁と対向し、前記出力ポートと接する第2外縁と、当該第1外縁と当該第2外縁とに接する第3外縁及び第4外縁とを含み、
    前記第1方向から見て、前記第1入力ポートは、当該第1入力ポートの外縁が前記マルチモード干渉光導波路の前記第3外縁と段差無く接続されるように、前記第1外縁の一端部に接しており、
    前記第1方向から見て、前記第3入力ポートは、当該第3入力ポートの外縁が前記マルチモード干渉光導波路の前記第4外縁と段差無く接続されるように、前記第1外縁の他端部に接していることを特徴とする請求項1又は2に記載のDP−QPSK光変調器。
  4. 前記第1入力ポートは、1次モードの前記第1直線偏波成分をカットオフし、
    前記第3入力ポートは、1次モードの前記第4直線偏波成分をカットオフすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のDP−QPSK光変調器。
  5. 前記第1位相変化部は、前記第3直線偏波成分の位相を略π/2変化させ、
    前記第2位相変化部は、前記第4直線偏波成分の位相を略π/2変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のDP−QPSK光変調器。
  6. 送信すべき電気信号に応じて前記第1〜第4マッハツェンダ干渉計を駆動させるための制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のDP−QPSK光変調器。
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