JP5833356B2 - カットケーキ包装用袋 - Google Patents
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Description
即ち、カットケーキは、通常、円柱状または円盤状のホールケーキを最小で1/12、最大で1/6にカットすることで得られるものであり、略楔形となっているため、従来の包装用袋を用いてカットケーキを収納すると、無駄な空間が生じてカットケーキを安定的に収納することができず、型崩れしてしまったり、カットケーキが裏返しになってしまったり、収納状態の見栄えが悪いという問題があった。
なお、本発明のカットケーキ包装用袋は、前記易開封部の延長上の非シール部に、水平方向に沿って開封案内手段が形成されているものであってもよい。
また、このような非シール部又は弱シール部を形成していることにより、その近くの袋の上部を摘み、ヒートシールに沿って袋を引き裂くように開いてカットケーキを取り出し易くすることもできる。
図1〜図5に示すように、このカットケーキ包装用袋10は、2つの長辺L(図1に示すAF及びEFに相当)と、1つの短辺S(図1に示すAEに相当)とからなる略二等辺三角形状の底面部1を備えている。
ここで、前記折込部2が形成されていないカットケーキ包装用袋の側辺4(ヒートシールHの内側)と、底部のヒートシールHとのなす角度を90度+αとする。
すると、展開したカットケーキ包装用袋10の底部に形成される二等辺三角形の頂角の大きさは、約2αとなる(角AFE)。
すると、三角形ABCと三角形ABDは合同であることから、
2β=90度−α ・・・(式1)となる。
これに式1を代入すると、 頂角θ=135度−α/2 ・・・(式2)となる。
従って、8等分されて中心角が45度となっているカットケーキを好適に収納できるが、12等分されて中心角が30度となっているカットケーキについても、大きな隙間を生じることなく比較的安定して見栄え良く収納することができる。
この非シール部4aの上下方向の長さは、20mm〜50mm程度が好ましく、この実施例1においては、30mmとされている。
さらに、前記易開封部6から水平方向にカットケーキ包装用袋10を開封するのを確実に行うために、易開封部6の延長上の非シール部に水平方向に沿った開封案内手段6aを設けるのが好ましい(図1参照)。
この開封案内手段6aは、水平方向に1)ミシン目を入れる、2)レーザー加工をする、3)直線カット性のあるテープを貼る、4)傷痕加工を施すことなどで設けることができる。
なお、この前記易開封部6の形成位置は、上記範囲に限られるものではなく、カットケーキ包装用袋10に入れられるカットケーキKを取り出し易い位置であればよく、カットケーキ包装用袋の底面部(点F)の上方約25mm〜60mm程度の位置から適宜選択して形成可能である。
本発明のカットケーキ包装用袋10を製造するには、長尺状のフィルムを2つ折りとし、さらにその中央部(図1において右側)を折り曲げることで、折込部2とする。
そして、フィルムの左側の側辺4にヒートシールH(サイドシール)を施すとともに、底端部には山形のヒートシールHを施し、型抜きして個々の包装用袋とする。
このカットケーキ包装用袋10からカットケーキKを取り出す際には、図5に示すように易開封部6からカットケーキ包装用袋10を水平方向に切り開くことで、簡単にカットケーキKを取り出すことができる。
なお、リボン8を外し、カットケーキ包装用袋10上部の非シール部4a付近を摘み、ヒートシールHに沿って袋を上から下へ引き裂くようにしてカットケーキ包装用袋10を開き、カットケーキKを取り出すこともできる。
そして、カットケーキ包装用袋20においては、角度αが約15度、角度βが約37度、頂角θが約128度であり、展開したカットケーキ包装用袋20の底部に形成される二等辺三角形の頂角(2α)は、約30度となる。
従って、12等分されて中心角が30度となっているカットケーキKを好適に収納できる。
この易開封部6の形成される位置は、図中左側の側辺4(点Fからの距離)と図中右側の側辺35(点Aからの距離)とで同じ高さ位置としてもよいが、図7に示すように異なる高さ位置とし、カットケーキKの高さに応じて開封位置を適宜選択できるようにしてもよい。
この実施例3のカットケーキ包装用袋30は、2枚のフィルムの一側に別体の折込フィルムを折込み、その側辺35をヒートシールすることで形成される。
さらに、折込部42が設けられていない側の側辺44の上部には、ヒートシール幅を他の部分の約半分程度とすることで、手にて引き裂き易くした弱シール部44aが設けられている。
従って、この弱シール部44aのヒートシールを剥がすか、弱シール部44aに沿ったフィルムを引き裂くことで、非シール部4aを設けた場合と同様にこのカットケーキ包装用袋40を使用することができる。
この実施例4のカットケーキ包装用袋40は、ヒートシール(サイドシール)Hに易開封部が設けられていないが、適宜少なくとも1つの側辺44,45に易開封部を形成することも勿論可能である。
なお、この実施例6のカットケーキ包装用袋60は、図10に示す右側に折込部62を備えており、両側辺64,65及び底部に溶断シールYを施すことで製袋している。この溶断シールYによるシール幅は、1mm程度であり、手にて容易に引き裂き可能である。
この実施例6のカットケーキ包装用袋60は、薄いフィルム(30ミクロン厚のOPP)を用いてカットケーキ包装用袋60を製造することで、非シール部64a付近の袋を手で摘み、溶断シールYに沿って上から下へ切り開いてカットケーキKを容易に取り出すことができる。
また、このカットケーキ包装用袋60には易開封部が設けられていないが、図5に示すように袋を水平方向に手で切り開き、カットケーキKの下に残っている包装用袋を皿のようにして用い、手やテーブルなどを汚すことなくカットケーキを食べることもできる。
例えば、展開した状態の包装用袋の内寸幅を50〜170mm程度の範囲で適宜変更することも可能であり、より好ましくは、包装用袋の内寸幅を60〜150mm程度の範囲又は70mm〜130mm程度の範囲にて選択することもできる。
カットケーキ包装用袋の材料としては、上記にて説明した材料の他、加工性に優れ、適度な強度を備えた合成樹脂から適宜選択可能である。
2 折込部
3 収納空間
4 側辺
4a 非シール部
5 側辺
6 易開封部
6a 開封案内手段
7 開口
8 リボン
10 カットケーキ包装用袋(実施例1)
20 カットケーキ包装用袋(実施例2)
30 カットケーキ包装用袋(実施例3)
32 折込部
35 側辺
40 カットケーキ包装用袋(実施例4)
42 折込部
44 側辺
44a 弱シール部
45 側辺
50 カットケーキ包装用袋(実施例5)
52 折込部
54 側辺
55 側辺
60 カットケーキ包装用袋(実施例6)
62 折込部
64a 非シール部
H ヒートシール
K カットケーキ
L 長辺
S 短辺
Y 溶断シール
θ 頂角
Claims (4)
- ポリプロピレン製の単体フィルムから構成され、
2つの長辺と、1つの短辺とからなる略二等辺三角形状の底面部を備え、略楔形のカットケーキを包装するのに適した形態を有するカットケーキ包装用袋であって、
前記包装用袋の少なくとも1つの側辺は、その上部にヒートシールが形成されていない非シール部を備えており、
かつ、前記包装用袋は、折り畳まれた状態の包装用袋の内寸幅の20%以上〜50%未満の折込部を前記短辺側にのみ備え、
折り畳まれた状態の包装用袋の底端部に形成される山形のヒートシールの頂角を約120〜約130度とすることで、略二等辺三角柱形状の収納空間を展開時に備えることを特徴とするカットケーキ包装用袋。 - ポリプロピレン製の単体フィルムから構成され、
2つの長辺と、1つの短辺とからなる略二等辺三角形状の底面部を備え、略楔形のカットケーキを包装するのに適した形態を有するカットケーキ包装用袋であって、
前記包装用袋の少なくとも1つの側辺は、その上部にヒートシールが形成されていない非シール部を備えており、
かつ、前記包装用袋は、折り畳まれた状態の包装用袋の内寸幅の約38%の折込部を前記短辺側にのみ備え、
折り畳まれた状態の包装用袋の底端部に形成される山形のヒートシールの頂角を約124度とすることで、略二等辺三角柱形状の収納空間を展開時に備えることを特徴とするカットケーキ包装用袋。 - 前記包装用袋の少なくとも1つの側辺は、開封を容易とする易開封部が袋の中央部〜下部において形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカットケーキ包装用袋。
- 前記易開封部の延長上の非シール部に、水平方向に沿って開封案内手段が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカットケーキ包装用袋。
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