JP2018531189A6 - インサートを含む再密封可能な容器 - Google Patents

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Abstract

容器は、ボックス14およびボックスにヒンジ止めされるリッド20を備えるハウジング12を備える。リッドは、内部表面22と、外部表面26と、下部端とをもつ前部壁24を備える。容器はまた、少なくとも部分的にハウジング12内に配置され、かつ消費財を収容するための内部容積を少なくとも部分的に画定する、内側パッケージ30も備える。内側パッケージ30は、第一の層40および第二の層50を備える。第一の層40は、リッド20の内部表面22に取り付けられ、かつ第二の層50の密封領域72に取り外し可能に取り付けられて、容器のリッドを開閉することにより内側パッケージを開閉するように構成されるフラップ44を備える。容器はまた、ボックス14の前部壁16の内部表面17と内側パッケージ30の前部壁32の外部表面33との間に位置付けられるインサート60も備える。インサートは、全体的に密封領域72の下方に位置付けられ、かつボックスの上部端21の最も低い点がインサートの上部端35の最も高い点より低くなるように位置付けられる。
【選択図】図1

Description

再密封可能な容器は、アクセス可能なインサートを含む。この容器には、紙巻たばこなどの細長い喫煙物品のための容器としての特定の用途がある。
連通の手段としてインサートを使用することが、産業分野において一般的である。
WO 2015/011621は、インサートを含む再密封可能なパックを示すが、そのインサートは、リッド上にオフセットシールを反映する形状(その上部において)をもつ。インサートの反映した部分は、それによってインサートとのアクセスをもたらすタブを提供する。そのような構成は、容器および容器を抜本的に変更するための方法を要求するであろう。
WO 2015/045070は、内側ライナーに容器の前部壁にポケットを形成してインサートを保持するための前部壁にわたるフィンシールを提供する。ポケットは、インサートの寸法を著しく制限する。
上述の容器、同様に一般的に利用される再密封可能な容器および特に、自動的に再密封可能な容器に関して、インサートの使用は、インサートのような追加的な構成要素にアクセスするための利用できる空間がないので実行可能でない。
本発明の1つの目的は、外側リッドの開放およびインサートへのアクセスに基づいて内側にシールされたパッケージの自動的な開封および再密封の両方を可能とする容器を提供することである。
本発明の一つの態様で、容器が説明されている。容器は、ボックスおよびボックスにヒンジ止めされるリッドを備えるハウジングを備える。リッドは、内部表面と、外部表面と、下部端とをもつ前部壁を備える。容器はまた、少なくとも部分的にハウジング内に配置され、かつ消費財を収容するための内部容積を少なくとも部分的に画定する、内側パッケージも備える。内側パッケージは、第一の層および第二の層を備える。第一の層は、リッドの内部表面に取り付けられ、かつ第二の層の密封領域に取り外し可能に取り付けられて、容器のリッドを開閉することにより内側パッケージを開閉するように構成されるフラップを備える。容器はまた、ボックスの前部壁の内部表面と内側パッケージの前部壁の外部表面との間に位置付けられるインサートも備える。インサートは、全体的に密封領域の下方に位置付けられ、かつボックスの上部端の最も低い点がインサートの上部端の最も高い点より低くなるように位置付けられる。
本発明の他の態様では、インサートは、それを容器から取り外すことを可能にするアクセス領域を含む。ハウジング、密封領域またはその両方は、容器の再密封可能性およびインサートへのアクセスの両方を可能とするように構成され得る。一部の実施形態では、ボックスのリッドは、以前に利用されたリッドより長い可能性がある。一部の実施形態では、長いリッドは、ボックスの前部壁を拡張すること、ボックスの開封線の角度を変えることまたはその両方によって達成されうる。一部の実施形態では、ラベルは、それを短くするように変更されうる。一部の実施形態では、インサートのアクセス領域は、容器の外への、および容器の中へのインサートの出入を可能とさせるタブを含むことができる。
本発明の様々な態様は、現時点で入手可能であるかまたはこれまでに説明されている容器に対して1つ以上の利点を提供しうる。例えば、本容器は、本発明の時点までは組み合わせることができなかった、自動的に再密封可能な特徴をインサートの使用と組み合わせる。さらに、本容器は、これらの2つの特徴の組み合わせを可能とするが、内側の特徴である自動的な閉じ込めの適切な機能性を損失しない。
本発明は、例えば細長い喫煙物品など、消費財用の適切な任意の容器に適用できる。消費財(例えば、細長い喫煙物品)を、折り畳まれた層状ブランクから形成された容器内に包装することが知られている。例えば、紙巻たばこおよび葉巻たばこなどの細長い喫煙物品は一般に、喫煙物品を収容するボックスと、容器の後部壁を横切って延在するヒンジ線でボックスに連結されたリッドとを有する、ヒンジリッドパック入りで販売される。
容器は、消費財を収容するために任意の適切な形状をとりうる。例えば、既に言及した通り、容器は、消費財を収容するボックスに連結された1つ以上のヒンジ式リッドを持つ、ヒンジリッド容器として描写されうるハウジングを備えうる。1つ以上の実施形態で、容器は、外側シェル内に取り付けられた消費財を収容するための内側スライドを持つ、スライド・アンド・シェル容器としうる。容器がスライド・アンド・シェル容器である場合、外側シェルまたは内側スライドは1つ以上のヒンジリッドを含みうる。容器は、厚紙、ボール紙、プラスチック、金属、その他の材料またはその組み合わせを含むがこれに限定されない、任意の適切な材料から形成しうる。厚紙の重さは、約100グラム/平方メートル〜約350グラム/平方メートルとしうる。
本明細書に記載された容器は一般に、ハウジングと同一または類似した形状を持つことになる。そのため、本発明によるハウジングは、長手方向の直角の端および横断方向の直角の端を持つ直方体の形状とすることができる。別の方法として、ハウジングは1つ以上の長手方向の丸み付きの端、横断する丸み付きの端、長手方向の面取りした端または横断方向の面取りした端、その他のタイプの端、またはその組み合わせを備えうる。例えば、本発明によるハウジングは以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよいが、これに限定されない。
・前部壁および後部壁のうちの少なくとも1つの上の1つまたは2つの長手方向の丸みのあるまたは面取りした端。
・前部壁および後部壁のうちの少なくとも1つの上の1つまたは2つの横断方向の丸みのあるまたは面取りした端。
・前部壁の1つの長手方向の丸み付きの端および1つの長手方向の面取りした端、または後部壁の1つの横断方向の丸み付きの端および1つの横断方向の面取りした端。
・前部壁の1つの長手方向の丸み付きの端および1つの長手方向の面取りした端、および後部壁の1つの横断方向の丸み付きの端および1つの横断方向の面取りした端。
・前部壁の1つまたは2つの横断する丸み付きの端または面取りした端、および前部壁の1つまたは2つの長手方向の丸み付きの端または面取りした端。
・第一の側壁の2つの長手方向の丸み付きまたは面取りした端、または第二の側壁の2つの横断方向の丸み付きまたは面取りした端。
ハウジングが1つ以上の丸み付きの端を備える場合、ハウジングを形成するブランクは、組み立てられた容器内でそれぞれの丸み付きの端を形成する3、4、5、6または7本の横罫線または縦罫線を含むことが好ましい。横罫線または縦罫線はハウジングの内側、またはハウジングの外側のいずれかとしうる。横罫線または縦罫線は互いに約0.3mm〜4mmの間隔を持つことが好ましい。
縦罫線または横罫線の間隔は、層状ブランクの厚みの関数であることが好ましい。縦罫線または横罫線の間隔は、層状ブランクの厚みの約0.5〜約4倍であることが好ましい。
ハウジングが1つ以上の面取りした端を備える場合、面取りした端の幅は約1mm〜約10mmであることが好ましく、約2mm〜約6mmであることが好ましい。1つ以上の実施形態において、ハウジングは、2つの明確な面取りが容器の端の上に形成されるように間隔を置いた、3本の平行な縦罫線または横罫線によって形成された二重面取りを備えてもよい。ハウジングが面取りした端を備える場合、面取りは、容器を形成する層状ブランクにある2本の平行な縦罫線または横罫線によって形成されることが好ましい。縦罫線または横罫線は、第一の壁と第二の壁の間の端に対して対称的に配置しうる。別の方法として、縦罫線または横罫線は、面取りが容器の第二の壁内よりもハウジングの第一の壁内に深く達するように、第一の壁と第二の壁の間の端に対して非対称的に配置しうる。
別の方法として、ハウジングは、例えば、多角形(三角形もしくは六角形など)、または楕円形、半楕円形、円形もしくは半円形といった、非長方形の横断断面をもってもよい。
本発明による容器は、例えば紙巻たばこ、葉巻たばこまたはシガリロなど、細長い喫煙物品用のパックとしての特定用途がある。その他の実施形態において、消費財は、たばこを加熱するが燃焼しない物品などのエアロゾル発生物品であってもよい。当然のことながら、その寸法を適切に選択することによって、本発明による容器は、異なる数の従来サイズ、キングサイズ、スーパーキングサイズ、スリムまたはスーパースリムの紙巻たばこ用に設計しうる。その寸法の適切な選択によって、本発明による容器またはハウジングは、異なる合計数の喫煙物品、または異なる配置の喫煙物品を保持するよう設計しうる。例えば、その寸法の適切な選択によって、本発明による容器またはハウジングは、合計10〜30の喫煙物品を保持するよう設計しうる。
喫煙物品の束を収容するだけでなく、容器はさらに、例えば、マッチ、ライター、消火手段、口臭フレッシュまたは電子装置などのその他の消費財を含みうる。その他の消費財は、容器の外側に取り付けられてもよく、容器の中に喫煙物品とともに、容器の別の区画内に収容されてもよく、またはその任意の組み合わせであってもよい。
開示される容器はハウジングを備える。ハウジングは内部表面および外側表面を有する。ハウジングはまた、後方壁、前部壁および2つの側壁を有する。ハウジングはリッドおよびボックスを備える。
ハウジングのリッドはボックスにヒンジ止めされ、開位置と閉位置の間で操作されるように適合される。開位置では、消費者はハウジング内に配置された消費財にアクセスできる。リッドは、ハウジングの後方壁または後方壁の上部端を横切って延在するヒンジ線に沿って、ボックスにヒンジ止めされる。ヒンジ線は、例えば、ハウジングの後部壁を形成するパネル内の折り目または横罫線としうる。リッドおよびボックスはさらに、開封線によって画定される。開封線は、リッドとボックスの間の線引きを意味し、これはヒンジ線の一方の端から始まり、ハウジングの右側、ハウジングの正面、次にハウジングの左側、またはその逆の順で横断し、ヒンジ線の他方の端で終わる。
ボックスは、ボックス前部壁、ボックス左側壁、ボックス右側壁、ボックス後部壁およびボックス下部壁を含むことが好ましい。ボックスは内部表面および外部表面を有する。ボックスの前部壁は、閉じているときリッドの下部端に対応する上部端をもつ。
リッドは、リッド前部壁、リッド左側壁、リッド右側壁、リッド後部壁およびリッド上部壁を含むことが好ましい。リッドは内部表面および外部表面を有する。リッドの前部壁はまた、下部端をもつ。
リッドの側壁は開封線によって画定される。側壁上の開封線は、開封線角として言及されるボックスの後部壁と開封線との間に形成された角度によって画定されうる。一部の実施形態では、リッドは、以前に利用された一般的な消費財容器の開封線角より小さい角度を形成することによって長くすることができる。リッドが開封線角を減少することによって長くされる実施形態では、その角度は、例えば、約60度未満、約55度未満、または約50度未満でありうる。そのような実施形態では、開封線角は、例えば、30度以上、35度以上、または40度以上でありうる。そのような実施形態では、開封線角が小さいためリッドの前部壁は長い。そのような実施形態は、内側パッケージの密封領域を変化させないことを可能にする一方で、同時に、インサートが依然として連通すること、インサートが再密封可能なラベルに干渉しないこと、インサートが、取り外される前にリッドの下部端によって覆われること、または任意のそれらの組合せを可能にする。
リッドの長い前部壁はまた、例えば、開封線が湾曲し、凹面状、階段状、または他の適切な形状を含むようにさせうるその他の方法において開封線を修正することによって達成されうる。
リッドの長い前部壁はまた、開封線角が一般的な、例えば、約60度以上であったとしても達成されうる。このことは、リッドの前部壁を標準的なものよりも長くすることによって達成されうる。一部の実施形態では、リッドの前部壁は、60mm未満、または好ましくは45mm未満の高さ(リッドの上部からリッドの下側端まで)をもちうる。一部の実施形態では、リッドの前部壁は、25mmより大きい、または好ましくは28mmより大きい高さをもちうる。リッドの前部壁の高さはまた、ボックスの前部壁に対して説明されうる。一部の実施形態では、リッドの前部壁の高さの、ボックスの前部壁の高さに対する比は、35対65以上である。
容器はまた内側パッケージを備える。内側パッケージは、容器のハウジング内に配置される。内側パッケージは消費財を収容するように構成することができる。図示する消費財は、細長い喫煙物品などの喫煙物品を含むことができる。特定の図示する細長い喫煙物品は、例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、シガリロ、たばこを加熱するが燃焼しないエアロゾル発生物品などの消費財、またはそれらの組合せを含むことができる。
内側パッケージは、適切な任意の材料、例えば高分子材料、金属箔、その他の材料、またはその組み合わせで作製されうる。内側パッケージは、ポリエチレンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ乳酸(PLA)フィルム、またはそのいくつかの組み合わせなどの高分子材料を含むことが好ましい。内側パッケージは、少なくともその周囲に取り付けられた第一の層および第二の層を含むことができ、内部容積をもつパッケージを形成することが好ましい。
内側パッケージは、アクセス開口部を含み、それにより内側パッケージが開いた時に内部に収容された消費財へのアクセスが可能となる。内側パッケージのフラップは、容器およびフラップが閉位置にある時にアクセス開口部を覆う。容器およびフラップが開位置にある時に、アクセス開口部は少なくとも部分的に覆われない。アクセス開口部は、例えば、製造時に切って作られうる。フラップは、フラップが開いた時に少なくとも2つの変向点をもつS字形状の曲線を形成することが好ましい。
内側パッケージはまた、フラップを備える。多層内側パッケージの第一の層は、フラップを備えることが好ましい。接着剤によってまたは他の方法でフラップをリッドの内部表面に取り付けてもよい。一部の実施形態では、フラップは、好ましくは接着剤を含む1つ以上の密封領域を含むラベルを用いてリッドの内部表面に取り付けられうる。
いくつかの実施形態では、内側パッケージまたは好ましくは、フラップは、再密封可能なラベルを含み、または再密封可能なラベルと結合しうる。再密封可能なラベルは、フラップをリッドの内部表面に取り付けるように、ならびに内側パッケージを再密封するように構成されうる。そのような一実施形態では、リッドおよび内側パッケージを開けた時に、フラップに取り付けられた第二の層の部分と密封領域は、それぞれ第一および第二の切れ目に沿って相互に分離し、アクセス開口部を露出する。例えば、機械的留め具、接着剤、熱接着または超音波接着である、任意の適切な技術を利用して、再密封可能なラベルをリッドに取り付けてもよい。再密封可能なラベルは、接着剤、より好ましくは耐久的な接着剤を用いてリッドに取り付けられうることが好ましい。再密封可能なラベルは、容器のフラップおよびリッドが閉位置にある時に、第二の層に再取り付けされるように構成されうる。
再密封可能なラベルは、消費財に個別にアクセスするために内側パッケージを繰り返し開閉できるようにする。再密封可能なラベルは、少なくとも内側パッケージ内の消費財の個数と同じ回数だけフラップを再び取り付けるための十分な接着を提供することが好ましい。再密封可能なラベルは、パッケージが空になるまで、消費者が内側パッケージを開封および再密封できるようにすることが好ましい。
再密封可能なラベルは、内部表面と外部表面を有する。再密封可能なラベルの外部表面は、ラベルおよびいくつかの実施形態では、内側パッケージのフラップをリッドの前部壁の内部表面に恒久的に取り付けるように構成されうる。
再密封可能なラベルの内側表面は、少なくとも密封領域と非密封領域とを備えることができる。密封領域は、リッドの開位置と閉位置との間の動きと同時に、フラップおよび内側パッケージのアクセス開口部を同時に開位置と閉位置との間で動かすようにすることができる。閉位置では、フラップおよびラベルは、内側パッケージのアクセス開口部を覆い、再密封可能な接着によって内側パッケージに再密封可能に取り付けられる。開位置では、フラップおよびラベルは、内側パッケージから少なくとも部分的に分離され、内側パッケージのアクセス開口部は、少なくとも部分的に覆われず、または開いている。ラベルの密封領域は、接着剤を利用することができ、例えば、感圧接着剤を利用できることが好ましい。ラベルの内部表面の非密封領域は、リッドの下部端に向かうラベルの下端に位置付けられることが好ましい。非密封領域は、密封領域をより簡単に開放できるようにすることができる。
一部の実施形態では、再密封可能なラベルの密封領域は、一般的なまたは以前に利用されたものより小さい高さをもつ可能性がある。一部の実施形態では、再密封可能なラベルの密封領域の高さ(リッドの下部端からリッドまたは容器の上部への方向に沿う)は、約20mm未満、または好ましくは約18mm未満である。一部の実施形態では、再密封可能なラベルの密封領域の高さは、約10mmより大きく、または好ましくは約12mmより大きい。そのような実施形態では、再密封可能なラベルの密封領域の下側端は、密封領域を小さくするように上向きに(リッドの下部端から離れるように)移動しうる。このことにより、リッドの下にインサート用のより多くの空間が得られる。そのような実施形態では、リッドは、再密封可能なラベルの密封領域を越えて少なくとも2mm延在し得る。
小さい開封線角と長い前部壁と再密封可能なラベルの小さい密封領域との組み合わせだけでなく、リッドの前部壁の下部端とラベルの密封領域との間の空間を大きくするいくつかの他の方法がまた、本明細書において利用されうる。
容器はまたインサートを備える。インサートは連通のために利用されうる。インサートは、適切な任意の材料を含むことができ、またはそれらから作られうる。例えば、インサートは厚紙、板紙、紙、プラスチック、金属、またはそれらの組み合わせを含むことができる。インサートの上に、例えば、任意の公知の印刷技法を使用して印刷することができる。インサートは、利用できる連通空間を増加するために折り曲げることができる。インサートを、長手方向、または横断方向、または長手方向と横断方向との両方に折り畳むことができる。インサートの少なくとも1つの寸法(全体であってもまたは折り曲げたものであっても)、例えば、インサートの高さは、ボックスの前部壁の高さより小さくすることができることが好ましい。インサートの長さは、前部壁の長さの最も長い長手方向の長さとアクセス領域の面積における前部壁の長さとの間であることが好ましい。そのような構成は、インサートの最大長さの使用を可能とする。インサートのその他の寸法(全体であってもまたは折り畳んだものであっても)、例えば、インサートの幅は、ボックスの前部の幅より小さくすることができることが好ましい。インサートを、1回、2回、またはそれより多い回数折り畳む能力のために、インサートの全体的な表面積をボックスの前部壁より大きくすることができる。
インサートは、ボックスの前部壁の内部表面と内側パッケージの前部壁の外部表面との間に位置付けられる。インサートは上部端をもつ。インサートの上部端は、インサートのアクセス領域を介してアクセス可能である。インサートのアクセス領域は、インサートが容器内に配置された時にボックスの前部壁によって覆われないインサートの領域または部分である。アクセス領域は、一般的にはインサートの上部部分である。一部の実施形態では、アクセス領域は、例えば、上部端から約2mm〜約10mm下方にあるインサートの部分であることができる。一部の実施形態では、インサートのアクセス領域は、容器が開いた時、またはより詳細には、リッドが開いた時のみアクセス可能である。
一部の実施形態では、インサートのアクセス領域は、容器が開いていない時であってもアクセス可能である。1つのこうした実施形態は、タブを備えるインサートを含む。タブは、インサートの上部端に位置していてもよく、インサートがボックスと内側パッケージとの間に位置付けられた時にボックスから離れて、またはボックスの上方に延在していてもよい。一部の実施形態では、タブは、ボックスの前部壁の方へ90度折り畳むことができ、したがって、それを容易につかむことができ、インサートが取り外される。タブはインサートと同様の材料または異なる材料で作製されうる。タブは、インサートの残りの部分の延長であることができる。タブは、インサートに向かって折り畳まれ、かつボックスの前部壁に面するインサートの同一の広がりをもつ部分であることができる。
容器はまた、ボックス内に配置された随意的な内側フレームを備えうる。内側フレームは、ボックスの前部壁内部に配置されうる。有利なことに、ボックスの前部壁に隣接して提供される大きな表面積を有する内側フレームは、容器の構造的強度を増大する。これは、容器が完全に充填されていない時のその後の使用に特に有利である。容器はまた、随意的に内側ライナーを含みうる。内側ライナーは消費財を包装しうる。内側ライナーおよび消費財は、集合的に内側パッケージと呼ばれうる。リッドおよび少なくとも1つの側壁を含むカートンは、本明細書に記述される複数の容器を収容することができる。
本発明の容器は、再密封可能なパッケージ及びインサートへのアクセスの両方を可能とするよう機能する。容器が閉じている時にインサートのアクセス領域がリッドによって覆われる実施形態では、容器のリッドの開放は、インサートが出入りできるようにすることになる。
リッドおよび少なくとも1つの側壁を含むカートンは、本明細書に記述される複数の容器を収容することができる。カートンは少なくとも一つの容器を備えるか、収容するか、または保持する。カートンは、開示された容器のみを含んでもよく、または開示された容器とその他の品目も含んでもよい。一部の好ましい実施形態において、カートンは5〜10個の開示された容器を備えるか、収容するか、または保持する。
「内部表面」という用語は本明細書全体を通して、容器が閉位置にある時に、その容器の内部に向かって(例えば、消費財に向かって)面する、組み立てられた容器の構成要素の表面を意味するために使用される。例えば、外側フィルムは、容器のハウジングに面する内部表面を備える。
「外部表面」という用語は本明細書全体を通して、その容器の外側に面する容器の構成要素の表面を意味するために使用される。例えば、外側フィルムは、容器のハウジングの反対方向に面する外部表面を備える。注目すべきは、内部表面または外部表面は容器の組立に使用されるブランクの一定の側には必ずしも相当しないことである。消費財の周りでブランクがどのように折り曲げられるかに応じて、容器の同じ側にある区域は、容器の内側に面する可能性も外側に面する可能性もある。
「前部」、「後部」、「上側」、「下側」、「上部」、「下部」および「側部」という用語は本明細書で使用される場合、ハウジングのリッドを閉位置に備え、ヒンジ線を容器の後部に備えて、容器が直立した位置にある時の、本発明による容器およびその構成要素の部分の相対的な位置を意味する。本発明による容器を記述する時、描写する容器の向きに関係なく、これらの用語が使用される。容器の後方壁または後部壁には、ヒンジ線が含まれる。
ここで本発明の一部の態様が図示されている図面を参照する。
図1は、開位置にある容器の概略斜視図であり、この容器は、虚弱線を含むアクセス領域およびインサートを備える。 図2は、図1の容器の側面の開位置での概略斜視図である。 図3は、図1の容器の正面の閉位置での概略斜視図である。 図4は、開位置にある容器の概略斜視図であり、この容器は、アクセス領域およびインサートを備える。 図5は、開位置にある容器の概略斜視図であり、この容器は、虚弱線を含むアクセス領域およびインサートを備える。 図6は、それに取り付けられた引きはがせる部分をもつインサートの概略図である。
図1を参照すると、消費財用の容器10の一実施形態の概略斜視図が図示される。容器は、ボックス14と、ヒンジ線(図示せず)によってボックスにヒンジ止めされたリッド20とを含む、ハウジング12を含む。ボックスは、前部壁16と後部壁18とをもつ。ボックスの前部壁は上部端21をもつ。ボックスはまた、内部表面17と外部表面19とをもつ。ヒンジ線は、容器10のボックス14の後部壁18を横切って延在し、リッド20が閉位置(図3)から、図1に図示するように開位置に移動することを許容するよう機能する。リッド20は、内部表面22および外部表面26(図2)をもつ前部壁24をもつ。
内側パッケージ30は、ハウジング12の中に配置される。内側パッケージ30は、消費財を収容するための内部容積を少なくとも部分的に画定する。内側パッケージ30は、容器を初めて開くまで消費財を密封封止するためのバリア材料(複数可)からなる。バリア材料は、金属箔またはプラスチックと金属の積層体からなってもよい。内側パッケージ30は、前部壁32と後部壁34を含む(図2参照)。内側パッケージ30は外部表面33を含む。内側パッケージはまた、第一の層40と第一の層の内部表面に取り付けられた第二の層50を含む。
内側パッケージ30は、消費財(図示せず)をそこを通して取り出すことができるアクセス開口部54を含む。アクセス開口部54は、フラップが閉位置にある時は、フラップ44によって覆われる(図3)。さらに、アクセス開口部54は、フラップ44が開位置にある時は、少なくとも部分的に覆われない。フラップは、ラベルを含み、またはラベルと結合していてもよく、ラベルは、密封領域および非密封領域を含む。フラップおよびラベルは、図において区別されず、要素44は、それらの両方を参照するようにみなされうる。フラップ44は、ヒンジ線49に沿って第一の層40に取り付けられうる(図2)。リッドを開放する際に、フラップおよびフラップに取り付けられた第二の層50の部分55が内側パッケージ30から第一の虚弱線および第二の虚弱線(本明細書では図示せず)に沿って分離され、アクセス開口部54が明らかになるように、フラップ44はまた、リッド20の前部壁24の内側表面22(図2)に取り付けられる。フラップ44は、フラップが閉位置にある時に密封領域72内でフラップが第二の層50に取り付けられるようにアクセス開口部54が密封領域72に重なるよう適合される。
図2を参照すると、図1の容器10の概略断面図が、開位置におけるリッド20とフラップ44とともに図示される。内部パッケージ30は、ハウジング12のボックス14内に配置されて図示される。フラップ44はリッド20に取り付けられる。開位置では、フラップ44はS字形状を形成する。容器10の幾何学的形状は、フラップ(およびリッド20)が閉位置に戻るときにフラップ44が自動的に内側パッケージ30に再密封されるようにされる。
さらに、すべての図はインサート60を示す。インサート60は、ボックスの前部壁18の内部表面17と内側パッケージ30の前部壁31の外部表面32との間に位置付けられる。インサートは、アクセス領域62を介してアクセス可能な上部端35をもつ。インサートは、任意の有用な材料で作られてもよく、任意の有用な寸法をもっていてもよく、また随意的に横方向または長手方向または横方向および長手方向の両方のいずれかに折り畳まれてもよい。インサートは全体的に第二の層50の密封領域72の下方に位置付けられる。インサートが密封領域72の上方に位置付けられた場合、内側パッケージを閉じる機能を果たすラベルの密封領域は、インサートに接着され、内側パッケージは再密封可能でなくなる。さらに、ボックス14の上部端21(直線でない場合であっても)の最も低い点は、インサート60の上部端35の最も高い点より低いので、その結果、インサート60が連通することができる。
図3を参照すると、一般的な、または以前に利用されたリッドより長い前部壁24をもつリッド20を含む容器の一実施形態の概略斜視図が示される。図3におけるこのリッドが形成される特定の方法は、開封線64の角度を修正することである。図3で分かるように、開封線66とボックス14の後部壁18から測定された、図3においてαとして得られる角度は、例えば、約60度未満、約55度未満、または約50度未満である。そのような実施形態では、角度αは、例えば、30度より大きく、35度より大きく、または40度より大きくてもよい。ボックスの後部壁18と開封線64との間の角度を減少することは、リッド20の前部壁24の長さを増加するのに役立つ。このことは、リッドが閉じた時にインサート60のアクセス領域62のための密封領域72の下方により多くの空間が存在することを可能にする。そのような実施形態におけるインサート60は、リッドが開かない限りアクセス可能ではない。
図4を参照すると、容器の別の実施形態の概略斜視図は、例えば、20喫煙物品のための標準的なロングサイズのボックスより長い前部壁24をもつリッド20を含む。このリッドは、後部壁と開封線との間の標準的な角度を維持するが、リッドの前部壁がボックス14の下部に向かって下方へ延在することにより長くされる。図4において、リッド20の前部壁24の高さを参照符号68として示す。そのような実施形態における前部壁24の高さ68は、60mm未満、または好ましくは45mm未満である。一部の実施形態では、リッドの前部壁は、25mmより大きい、または好ましくは28mmより大きい高さ68をもちうる。リッドの前部壁の高さはまた、ボックスの前部壁に対して説明されうる。一部の実施形態では、リッドの前部壁の高さの、ボックスの前部壁の高さに対する比は、35対65以上である。このことは、インサートのアクセス領域62のための密封領域72の下方により多くの空間が存在することを可能にする。そのような実施形態におけるインサート60は、リッドが開かない限りアクセス可能ではない。
図5を参照すると、容器の別の実施形態の概略斜視図は、例えば、20喫煙物品のための標準的なロングサイズのボックスより小さい密封領域を含む。密封領域72はまた、内側パッケージ上の点として記述され、ここにおいて、再密封可能なラベルの密封領域は、図5で分かるように高さ71によって記述されうる。密封領域72の高さ71は、約20mm以下、または約18mm以下でありうる。一部の実施形態では、密封領域72の高さは、約10mm以上、または約12mm以上でありうる。そのような実施形態では、再密封可能なラベルの密封領域72の下側端73は、密封領域を小さくするように上向きに移動しうる。このことにより、リッドが閉じた時、リッド24の下にインサート用のより多くの空間が得られる。そのような実施形態では、リッドの下部端は、密封領域72を越えて少なくとも2mm延在し得る。そのような実施形態におけるインサート60は、リッドが開かない限りアクセス可能ではない。
図6を参照すると、タブをもつインサートを含む容器の別の実施形態の概略斜視図が示される。インサート60は、インサートのアクセス領域としての機能を果たすタブ69を含む。タブ69は、インサートの残りの部分と同一の広がりをもつ。タブ69は、ボックス14に向かって折り畳まれ、他の点では、ボックスに対して約90度の角度をもつように構成されうる。タブは、リッドではなくインサートに向かって下方に折り畳まれることが好ましい。タブ69は、同様の材料またはインサートの残りの部分とは異なる材料で作製されうる。タブはいくつかの有用な寸法をもちうる。そのような実施形態では、インサートの上部端の大部分は、ボックスの前部壁の上部端より上方にあり、タブは、その上部端よりさらに上方に延在する。そのような実施形態におけるインサート60は、リッドが開いているか閉じているかどうかによらずアクセス可能である。

Claims (15)

  1. 消費財のための容器であって、前記容器が、
    ボックスおよび前記ボックスにヒンジ止めされるリッドを備えるハウジングであって、前記リッドが前部壁を備え、前記リッドが内部表面および外部表面をもち、前記ボックスの前記前部壁が上部端をもつ、ハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され、消費財を収容するための内部容積を少なくとも部分的に画定する内側パッケージであって、前記内側パッケージが第一の層および第二の層を備え、前記第一の層がフラップを備え、前記フラップが前記リッドの前記内部表面に取り付けられ、前記フラップが前記第二の層の密封領域に取り外し可能に取り付けられて、前記リッドを開閉することにより前記内側パッケージを開閉するように構成される、内側パッケージと、
    前記ボックスの前記前部壁の前記内部表面と前記内側パッケージの前記前部壁の前記外部表面との間に位置付けられるインサートであって、前記インサートが上部端をもつ、インサートと、を備え、
    前記インサートが、全体的に前記密封領域の下方に位置付けられ、かつ前記ボックスの前記上部端の最も低い点が前記インサートの前記上部端の最も高い点より低くなるように位置付けられる、容器。
  2. 前記インサートが、それが前記容器から取り外されることが可能となるように前記上部端上にアクセス領域を含む、請求項1に記載の容器。
  3. 前記アクセス領域が、前記インサートの前記上部端から2mm〜10mm離れて延在する、請求項2に記載の容器。
  4. 前記リッドが、前面を備え、前記リッドの前記前面が、25mm〜60mmの長さをもつ、請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器。
  5. 前記ハウジングが、前記リッドおよび前記ボックスを形成する開封線をもち、前記開封線が、前記ボックスの前記後部壁から測定して30度〜60度の角度をもつ、請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記密封領域が10mm〜20mmの高さをもつ、請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器。
  7. 前記リッドが、前記密封領域を越えて少なくとも2mm延在する、請求項6に記載の容器。
  8. 前記インサートが、前記リッドが開いている時のみ取り外し可能である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器。
  9. 前記インサートの前記アクセス領域がさらに、タブを備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器。
  10. 前記タブが、前記インサートに向かって折り畳まれる前記インサートの同一の広がりをもつ部分を含む、請求項9に記載の容器。
  11. 前記インサートが、前記リッドが開いている時または閉じている時に取り外し可能である、請求項9または10に記載の容器。
  12. 前記内側パッケージによって画定される前記内部容積に収容される消費財をさらに備える、請求項1〜11のいずれか1項に記載の容器。
  13. 前記消費財が喫煙物品である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器。
  14. 前記消費財が紙巻たばこである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の容器。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の容器を備えるカートン。
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