JP5833117B2 - 外装パネルのための干渉色を有するガラス基板 - Google Patents

外装パネルのための干渉色を有するガラス基板 Download PDF

Info

Publication number
JP5833117B2
JP5833117B2 JP2013521164A JP2013521164A JP5833117B2 JP 5833117 B2 JP5833117 B2 JP 5833117B2 JP 2013521164 A JP2013521164 A JP 2013521164A JP 2013521164 A JP2013521164 A JP 2013521164A JP 5833117 B2 JP5833117 B2 JP 5833117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
opacity
transparent
glass substrate
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013521164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013538774A (ja
Inventor
ヴィンセント モエンス,
ヴィンセント モエンス,
スティン マヒュー,
スティン マヒュー,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Glass Europe SA
Original Assignee
AGC Glass Europe SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AGC Glass Europe SA filed Critical AGC Glass Europe SA
Priority claimed from PCT/EP2011/063135 external-priority patent/WO2012013796A2/fr
Publication of JP2013538774A publication Critical patent/JP2013538774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5833117B2 publication Critical patent/JP5833117B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、干渉色を有するガラス基板の技術分野に関する。
より詳しくは、本発明は、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板、その製造方法、及びその使用に関する。
本発明において言及される外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、特にスパンドレルとも称されるファサード外装パネル(facade facing panel)のためのガラス基板として使用されることができる。本発明によるスパンドレルは、特に単一シートから作られたモノリシックのスパンドレルの形で存在する。それは、装飾外装パネルとして、又は棚、キャビネット、扉、天井、支柱、ガラステーブル、ブラケット、仕切り、店舗正面要素などの戸内もしくは戸外用途のための反射装飾用パネルとして代替的に使用されることができる。
外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、一般に被覆の積重ねが付着されるガラスのシートからなり、その中では少なくとも三つのタイプの異なる被覆に区別することができる:
− 主に積重ねの光学的特性に貢献する機能性被覆、
− 機能性被覆の化学的及び/又は機械的保護を供給することを別として、光キャビティの構築を可能にする、一般に透明誘電体材料から作られた保護被覆、
− 被覆の積重ねの不透明性又は準不透明性を与える少なくとも一つのエナメル又はペイント被覆、但しエナメル又はペイント被覆は、ガラスシートに対して、被覆の積重ねの上に付着される。
被覆の積重ねの不透明性又は準不透明性を与えるエナメル又はペイント被覆の測色貢献は、主にその化学組成による。表現「干渉色(interference coloration)」は、被覆の積重ねを構成する様々な薄い被覆上の入射光の反射及び屈折によって完全に又は主に得られる色を意味する。表現「測色貢献(colorimetric contribution)」は、観察者によって知覚されるガラス物質の色への貢献を意味する。表現「前記積重ねの不透明性又は準不透明性」は、前記積重ねが4mm厚の透明シリカソーダ石灰フロートガラスに適用され、標準規格EN410に従ってCIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、光透過率が最大4%、好ましくは最大2%、より好ましくは最大1.0%、最も好ましくは最大0.1%であることを意味する。
外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、特にファサード外装パネル(スパンドレルとも称される)のためのガラス基板として使用されることができ、スパンドレルは、特に単一のシートから作られたモノリシックのスパンドレルの形で存在する。
完全に板ガラスをはめられたファサードは、実際、二つの領域、(即ち、窓位置に相当する視野領域及びファサード外装パネル(スパンドレルとも称される)に一般に相当する不透明領域)に対応する。ファサード外装パネルは、実際には、不透明又は準不透明のガラスシートからなる。ガラスシートの不透明性又は準不透明性は、エナメル又はペイント被覆によって与えられる。ファサード外装パネルは、それらの不透明性又はそれらの準不透明性のため、一般に建造物又は構造物の魅力的でない部分を完全に又は部分的に覆すか又は覆うために使用される。例えば、ファサード外装パネルは、床板、エアコン設備の装置、加熱ダクトなどを視界から隠すために使用されることができる。
ファサード外装パネルは、コスト又はサイズの理由のために、覆われる建造物又は構造物の上に直接設置される。かかる設置は、ファサード外装パネルを構成する干渉色を有するガラス基板の被覆の積重ねの腐食の問題をさらに悪化させる。それゆえ、ファサード外装パネルを構成する干渉色を有するガラス基板の被覆の積重ねは、耐久性を与えることが要求される。この耐久性の要求は、強化並びに化学及び大気の物質に対する傷つけられにくさ(例えば耐腐食性)と関連した物理化学的要求と、例えばファサード外装パネルの保管、取扱い又は設置時の耐引掻き性と関連した機械的要求の両方である。
さらに、建造物の分野では、安全上の理由のため、ファサード外装パネルのための干渉色を有するガラス基板を製造するために強化ガラスシートを使用することが望ましく、又はさらにはそうすることが必要である。強化工程は、600℃以上の高温にガラスを加熱し、続いて迅速に温度を低下させてガラス中に機械的応力を作ることにある。好ましくは、工業上の実現性のため、ファサード外装パネルのための干渉色を有するガラス基板を構成するガラスシートは、前記基板の組み立て前には強化されず、その直後に強化される。それゆえ、ファサード外装パネルを構成する干渉色を有するガラス基板を構成する材料の全ては、この強化工程に耐えなければならない。さらに、前記基板に曲線を付与するためにファサード外装パネルを構成する干渉色を有するガラス基板が曲げ処理を受けることが望ましいことがあり、それゆえファサード外装パネルのための干渉色を有するガラス基板がその特性を全く劣化させずにかかる処理に耐えることは不可欠である。
最後に、構造物又は建造物上の窓及びファサード外装パネルの付随的使用によって起こる問題は、構造物又は建造物が外部から見られるときに窓−ファサード外装パネルの組み合わせの視覚的ハーモニーと関連している。この問題は、ファサードが完全にガラスをはめられるときに悪化される。実際、美観的な理由のため、窓に相当する視野領域と、視野領域間に位置される、ファサード外装パネルの位置に相当する不透明領域とが、同じ外観、即ち0°〜60°の同じ観察角度、好ましくは0°〜55°の同じ観察角度に対して同じ色を有することが望ましい。
これらの問題は、戸内及び戸外の用途のための装飾用外装パネルで起こりうる。従って、それらはまた、(例えばパネルを結合するために使用される接着剤又は耐引掻き性に対して)被覆の積重ねの耐久性を要求するかもしれない。ある用途に対して、それらはまた、(例えば棚用の場合)強化に耐えることができなければならず、それらはまた、視覚的ハーモニーを表示できなければならない(例えば店舗では、棚、テーブル及び壁に結合されたパネルは、観察角度にかかわらず同じ色を示すことができなければならない)。
外装パネルのための干渉色を有するかかるガラス基板を作るための二つの代替案が従来提案されている。特許文献WO2007/008868A2では、二酸化チタン被覆、窒化ケイ素被覆で連続して覆われたガラスシートを含むガラス基板が開示され、全体が不透明着色被覆によって覆われ、前記不透明着色被覆がエナメル又はペイントの適用により得られている。二酸化チタンと窒化ケイ素の間に挿入されたチタンベースの金属製機能性被覆の不存在は、強化熱処理時のこの機能性被覆の劣化と関連した問題を修復するのに役立つ。しかしながら、かかるガラス基板は、不透明化エナメル又はペイント被覆を使用する制限を課す。被覆の積重ね上に直接付着されたエナメル又はペイントの使用は以下のような多数の問題を起こしうる:
− エナメル又はペイントの成分と積重ねを構成する被覆の間の化学反応のような適合性の問題、
− 被覆の積重ねへの直接のペイントの適用又はエナメル化の追加工程の使用は、前記被覆の積重ねの引掻きの危険を増加する、
− エナメルの使用はこのエナメルのベーキングの問題を起こし、この特に傷つけられやすい工程は、エナメル被覆の多孔性の問題(それはその剥離を起こしうる)、又はファサード外装パネルもしくはスパンドレルのためのガラス基板の最終製造時に得られる色の再現性の問題を起こしうる、
− 不透明化被覆として使用されるエナメル又はペイントは、知覚される色に対する重要な貢献をなし、この貢献は、それが望ましい色を生じうる機能性被覆及び保護被覆の積重ねの構造の数をかなり減少するようなものである、
− 望ましい色を得るのに役立つエナメルの選択が制限される。
本発明の目的は、特に従来技術の欠点を克服することである。
より正確には、本発明の一つの目的は、少なくとも一つの実施形態では、良好な物理化学的及び機械的挙動を有する、外装パネルのための干渉色をガラス基板に与えることである。より具体的には、その目的は、外部環境における露出のために好適でありかつモノリシック用途と適合可能な外装パネルを提供することである。
本発明の一つの目的は、少なくとも一つのその実施形態では、特に「強化可能」である外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)を提供することである。
本発明は、少なくとも一つのその実施形態では、0°〜60°の同じ観察角度、特に0°〜55°の同じ観察角度に対してファサードにおける窓に相当する部分を構成する積層板ガラスと視覚的に合致できるファサード外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)を提供することであり、前記外装パネルはエナメル又はペイントの使用を要求しない。
特別な実施形態によれば、本発明は、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板に関する。
本発明によれば、外装パネルのための干渉色を有するかかるガラス基板は、被覆の積重ねがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むように被覆の積重ねによって一方の面上を覆われたガラスシート(好ましくは単一のガラスシート)を含むか、それからなるか、又は本質的にそれからなる:
− 誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明被覆の光学的厚さは、少なくとも5.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも70.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも110.0nm又はそれより大きく、多くとも258.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも190.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも180.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも150.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも120.0nm又はそれより小さい。好ましくは、光学的厚さは、5.0nmから、好ましくは10.0nmから、より好ましくは20.0nmから258.0nmまで、好ましくは50.0nmから190.0nmまで、より好ましくは70.0nmから180.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから150.0nmまで、好ましくは110.0nmから120.0nmまでの値の範囲内にある。
− 半透明機能性被覆、但し半透明機能性被覆の幾何学的厚さは、少なくとも0.1nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも0.3nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも0.5nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも25.0nm又はそれより小さく、好ましくは幾何学的厚さは、0.1nmから、好ましくは0.3nmから50.0nmまで、好ましくは0.5nmから25.0nmまでの値の範囲内にあり、前記半透明機能性被覆は10%〜70%の吸光度を有する。
− 誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の光学的厚さは、少なくとも20.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも150.0nm又はそれより大きく、好ましくは170.0nm又はそれより大きく、多くとも300.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも250.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも210.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さく、好ましくは光学的厚さは、20.0nmから、好ましくは30.0nmから、より好ましくは100.0nmから300.0nmまで、より好ましくは150.0nmから250.0nmまで、最も好ましくは170.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える前記被覆の幾何学的厚さは、少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは、多くとも1000.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから1000.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、不透明性又は準不透明性を与える前記被覆は、少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含む。
被覆の光学的厚さは、前記被覆の幾何学的厚さと前記被覆を構成する材料の屈折率とを掛けることによって得られる。考えられる屈折率の値は、550.0nmの波長における前記屈折率の値である。
本発明の一般的な原理は、一方では、少なくとも30.0nm又はそれより大きい幾何学的厚さを有する不透明又は準不透明被覆によるエナメル又はペイントベースの被覆の置換、及び他方では、少なくとも第一透明誘電体被覆、半透明機能性被覆、第二透明誘電体被覆、及び前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与えかつ所望の色を得るために役立つ被覆のガラスシートから形成された光キャビティの形成に基づく。積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆によるエナメル又はペイントベースの被覆の置換は、その様々な構成被覆の厚さに関して光キャビティの調整を要求する。干渉基板の色は、少なくとも一つの第一透明誘電体被覆から、半透明機能性被覆から、第二透明誘電体被覆から、及び前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆から形成された光キャビティからもたらされる。色は、第一透明誘電体被覆、半透明機能性被覆、第二透明誘電体被覆、及び積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆の厚さ及び組成と関連される。
従って、本発明は、完全に新規で進歩性のあるアプローチに基づく。本発明者は、実際には、30.0nm又はそれより大きい幾何学的厚さを有する不透明又は準不透明被覆による不透明化エナメル又はペイントベースの被覆の置換が、ペイント又はエナメルの適用の使用及びこの工程に関連した問題を避けながら、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)を単純化するのに役立つことを驚くべきことに見い出した。本発明は、要するに以下のことを避けるのに役立つ:
− エナメル又はペイントの成分と被覆の積重ねを構成する被覆の間の化学反応のような適合性の問題、
− 被覆の積重ねへの直接のペイントの適用又はエナメル化の追加工程の使用は、前記被覆の積重ねの引掻きの危険を増加する、
− エナメルの使用は以下の問題を起こす:
− このエナメルのベーキング、この特に傷つきやすい工程はエナメル被覆の多孔性の問題を起こし、それはその剥離を起こしうる、
− 不透明化被覆として使用されるエナメル又はペイントは、知覚される色に対する重要な貢献をなし、この貢献は、それが望ましい色を生じうる機能性被覆及び保護被覆の積重ねの構造の数をかなり減少するようなものである。
不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは、有利には100.0nm又はそれより大きく、本発明者は、かかる厚さが、外装パネルの不透明性又は準不透明性を保証するのに加えて、化学及び大気物質に対する大きな傷つけられにくさ(例えば耐腐食性)を得るのに役立つことを見い出した。不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは、前記被覆を付着させるための最も短い可能な時間を得るのに役立ちながら、化学及び大気物質に対する良好な抵抗性を得るのに役立つ厚さである100.0nmから200.0nmの値の範囲内にあることが有利である。
表現「透明被覆」は、可視光の波長に対して透明な被覆を意味する。用語「透明」は、被覆が4mmの幾何学的厚さを有する透明シリカソーダ石灰フロートガラスのシートに適用されるとき、標準規格EN410に従って、CIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、光透過率が少なくとも50%であることを意味する。
表現「半透明機能性被覆」は、可視光の波長に対して半透明である機能性被覆を意味する。用語「半透明」は、被覆が4mmの幾何学的厚さを有する透明シリカソーダ石灰フロートガラスのシートに適用されるとき、標準規格EN410に従って、CIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、吸光度が10%から70%の値の範囲内にあることを意味する。
第一透明誘電体被覆の少なくとも一つの層を構成する材料は、少なくとも一種の酸化物又は少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の酸窒化物を含む。酸化物は、ケイ素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム、ハフニウム、ニオブ、スズ、タンタル、亜鉛酸化物、及びこれらの元素の少なくとも二つの混合酸化物から、好ましくはケイ素、アルミニウム、チタン酸化物、及びこれらの元素の少なくとも二つの混合酸化物から選択され、好ましい酸化物は二酸化ケイ素である。二酸化ケイ素の使用から得られる利点は、それが強化処理時に半透明機能性被覆のための良好な保護バリヤーを得るのに役立ち、従って良好な強化挙動を有する干渉色を有する外装パネルを得るために役立つことである。窒化物は、ケイ素、アルミニウム窒化物、及びアルミニウムとケイ素の混合された窒化物から選択され、好ましい窒化物は窒化ケイ素である。窒化ケイ素の使用から得られる利点は、それが強化処理時に半透明機能性被覆の良好な保護バリヤーを得るのに役立ち、従ってバリヤー強化挙動を有する干渉色を有する外装パネルを得るのに役立つことである。酸窒化物は、酸窒化ケイ素、酸窒化アルミニウム、及びケイ素及びアルミニウムの混合された酸窒化物から選択され、好ましい酸窒化物は酸窒化ケイ素である。酸窒化ケイ素の使用から得られる利点は、それが強化処理時に半透明機能性被覆の良好な保護バリヤーを得るのに役立ち、従って良好な強化挙動を有する干渉色を有する外装パネルを得るのに役立つことである。第一透明誘電体被覆はまた、原子百分率において極めて少量、一般的には10%未満の追加成分を含有してもよい。それらは特にドーピング元素であり、その主な役割は、蒸着技術における層の製造で陰極の作成及び/又は使用を改良することである。これらの元素は、従来から、特に陰極を構成する材料の導電性を改良することを意図される。かかるドーピング元素は例えばチタン、アルミニウムである。
半透明機能性被覆の少なくとも一つの層を構成する材料は、チタン、タングステン、ニオブ、クロム、ニッケル、銅、タンタル、ジルコニウム、イットリウム、パラジウム、鉄、これらの金属の少なくとも二つの混合物又は合金、ステンレス鋼から選択される金属である。好ましくは、半透明機能性被覆の少なくとも一つの層を構成する材料は、チタン、クロム、ニッケル、タンタル、タングステン、ジルコニウム、イットリウム、パラジウム、これらの金属の少なくとも二つの合金、ステンレス鋼から選択される金属であり、これらの金属の使用から得られる利点は、熱膨張のようなそれらの物理的特性のため、それらが良好な強化挙動を有する干渉色を有する外装パネルを得るのに役立つことである。ステンレス鋼は、それらの化学及び熱膨張特性に加えてそれらが良好な耐腐食性を有するので好ましい。
第二透明誘電体被覆の少なくとも一つの層を構成する材料は、少なくとも一種の酸化物又は少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の酸窒化物を含む。酸化物は、ケイ素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム、ハフニウム、ニオブ、スズ、タンタル、亜鉛酸化物、及びこれらの元素の少なくとも二つの混合酸化物から、好ましくはケイ素、アルミニウム、チタン酸化物、及びこれらの元素の少なくとも二つの混合酸化物から選択され、好ましい酸化物は二酸化ケイ素である。二酸化ケイ素の使用から得られる利点は、それが強化処理時に半透明機能性被覆のための良好な保護バリヤーを得るのに役立ち、従って良好な強化挙動を有する干渉色を有する外装パネルを得るために役立つことである。酸窒化物は、酸窒化ケイ素、酸窒化アルミニウム、及びケイ素及びアルミニウムの混合された酸窒化物から選択され、好ましい酸窒化物は酸窒化ケイ素である。酸窒化ケイ素の使用から得られる利点は、それが強化処理時に半透明機能性被覆の良好な保護バリヤーを得るのに役立ち、従って良好な強化挙動を有する干渉色を有する外装パネルを得るのに役立つことである。全ての上述の材料のうち、窒化ケイ素が好ましい材料である。第二透明誘電体被覆はまた、原子百分率において極めて少量、一般的には10%未満の追加成分を含有してもよい。それらは特にドーピング元素であり、その主な役割は、蒸着技術における層の製造で陰極の作成及び/又は使用を改良することである。これらの元素は、従来から特に陰極を構成する材料の導電性を改良することを意図される。かかるドーピング元素は例えばチタン、アルミニウムである。
積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆は、それを含む外装が、前記被覆を担持する外装パネルの面とは反対の側上に、可視範囲において少なくとも9%又はそれより大きく、好ましくは15%又はそれより大きく、98%又は95%又はそれより小さい反射率を有するようなものである。反射率は、標準規格EN410に従って、CIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定される。積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆の少なくとも一つの層を構成する材料は、金属、半金属、炭化物又は窒化物から選択される。好ましくは、不透明性又は準不透明性を与える被覆の少なくとも一つの層を構成する材料は金属である。好ましくは、金属は、チタン、タングステン、ニオブ、クロム、ニッケル、銅、タンタル、ジルコニウム、イットリウム、パラジウム、鉄、これらの金属の少なくとも二つの混合物又は合金、ステンレス鋼から選択され、ステンレス鋼が好ましい。これらの金属の使用から得られる利点は、熱膨張のようなそれらの物理的特性のため、それらが良好な強化挙動を有する干渉色を有する外装パネルを得るのに役立つことである。ステンレス鋼は、それらの熱膨張特性に加えてそれらが良好な耐腐食性を有するので好ましい。積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは、少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きい。不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは、多くとも1000.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nm〜1000.0nm、好ましくは50.0nm〜1000.0nm、より好ましくは100.0nm〜200.0nmの値の範囲内にある。
さらに、本発明による干渉色を有するガラス基板が戸内又は戸外用途のための反射又はさらには部分的に反射する装飾用外装パネルとして使用されることを意図されるとき、半透明機能性被覆及び/又は不透明性又は準不透明性を与える被覆、好ましくは二つの被覆を構成するための銀又はアルミニウム、このタイプの使用と関連して一般に使用される金属(例えば鏡を述べることができる)は除外される。なぜならばアルミニウム及び銀は、特に反射するが腐食に対して傷つけられやすく、エナメル又はペイントタイプの追加の保護を要求する金属であるからである。
表現「ガラスシート」は、無機ガラスのシートを意味する。これは、少なくとも0.5mm又はそれより大きく、多くとも20.0mm又はそれより小さく、好ましくは少なくとも4.0mm又はそれより大きく、多くとも10.0mm又はそれより小さい厚さを有し、ガラスバッチの不可欠な成分の一つとしてケイ素を含むガラスのシートを意味する。透明、超透明、又は全体もしくは表面で着色されているシリカソーダ石灰ガラスが好ましい。より好ましくは、透明又は超透明のシリカソーダ石灰ガラスがそれらの低吸光度のために好ましい。本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、ガラスシートが被覆の積重ねによってその面の一方の上を覆われるようなものであり、前記覆われた面は建造物側(一般に内部面又は面2と称される)上に向けられる面である。
ガラスシートの一方の面を覆う被覆の積重ねは可視光の波長に対して不透明である。用語「不透明」は、それが標準規格EN410に従って、CIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、シリカソーダ石灰フロートガラスの4.0mm厚に適用されるとき、光透過率が多くとも4.0%、好ましくは多くとも2.0%、より好ましくは多くとも1.0%、最も好ましくは多くとも1.0%であることを意味する。
好ましい実施形態によれば、本発明による干渉色を有するガラス基板は、それが、被覆の積重ねによってその面の一方の上に覆われたガラスシート、好ましくは単一のガラスシートを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものであり、前記積重ねの被覆は、ガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含む:
− 誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明被覆の光学的厚さは、少なくとも5.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも70.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも110.0nm又はそれより大きく、多くとも258.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも190.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも180.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも150.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも120.0nm又はそれより小さい。好ましくは、光学的厚さは、5.0nmから、好ましくは10.0nmから、より好ましくは20.0nmから258.0nmまで、好ましくは50.0nmから190.0nmまで、より好ましくは70.0nmから180.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから150.0nmまで、好ましくは110.0nmから120.0nmまでの値の範囲内にある。
− 半透明金属製機能性被覆、但し金属製被覆の色減衰厚さは、少なくとも0.3nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも0.9nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも1.5nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも3.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも6.5nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも9.5nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも28.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも25.2nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも18.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも15.0nm又はそれより小さい。好ましくは、色減衰厚さは、0.3nmから、好ましくは0.9nmから、より好ましくは1.5nmから、最も好ましくは3.0nmから30.0nmまで、好ましくは0.3nmから28.0nmまで、より好ましくは0.3nmから25.2nmまで、最も好ましくは6.5nmから18.0nmまで、好ましくは9.5nmから15.0nmまでの値の範囲内にあり、色減衰厚さは、金属製機能性被覆の幾何学的厚さと、前記被覆を構成する金属の550nmにおける屈折率の複素数部分kとを掛けた積に等しく、金属がステンレス鋼であるとき、幾何学的厚さに相当する金属製被覆の色減衰厚さは、少なくとも0.1nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも0.3nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも0.5nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも2.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも3.0nm又はそれより大きく、多くとも10.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも8.4nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも5.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも4.0nm又はそれより小さい。好ましくは、ステンレス鋼被覆の幾何学的厚さは、0.1nmから、好ましくは0.3nmから、より好ましくは0.5nmから10.0nmまで、より好ましくは0.1nmから8.4nmまで、最も好ましくは2.0nmから5.0nmまで、有利には3.0nmから4.0nmまでの値の範囲内にある。
− 誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の光学的厚さは、少なくとも20.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも150.0nm又はそれより大きく、好ましくは170.0nm又はそれより大きく、多くとも300.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも250.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも210.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは光学的厚さは、20.0nmから、好ましくは30.0nmから、より好ましくは100.0nmから300.0nmまで、より好ましくは150.0nmから250.0nmまで、最も好ましくは170.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える前記被覆の幾何学的厚さは、少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも150.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは、多くとも1000.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから1000.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、不透明性又は準不透明性を与える前記被覆は、少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含む。
前述の実施形態の好ましい代替例によれば、本発明による干渉色を有するガラス基板は、誘電体材料から作られた第一及び第二透明被覆が窒化ケイ素に基づき、第一及び第二窒化物ベースの透明被覆は、任意選択的に10%以下、好ましくは5%以下、より好ましくは2%以下、最も好ましくは0%の原子百分率として表示された酸素含有量を含有する。
特別な実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、半透明機能性被覆、及び不透明性又は準不透明性を与える被覆が金属製被覆であるようなものである。
特別な実施形態によれば、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それが透明シリカソーダ石灰ガラスからなるようなものである。かかるガラスは、ガラスの重量%として表示すると以下の範囲内の主要組成を有する:
SiO 60−75 MgO 0−10
NaO 10−20 KO 0−10
CaO 0−16 BaO 0−2
但し、BaO+CaO+MgO 10−20
及びNaO+KO 10−20
好ましくは、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)のガラスは、フロート法と一般に称される、液体スズの平坦な表面上で溶融フロートガラス法で得られるフロートガラスである。
特定の実施形態によれば、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それが積重ねの不透明性又は準不透明を与える被覆の上に保護被覆を含むようなものであり、保護被覆の幾何学的厚さは少なくとも5.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、保護被覆の幾何学的厚さは多くとも500.0nm又はそれより小さい。好ましくは、保護被覆の幾何学的厚さは、5.0nmから500.0nmまで、より好ましくは20.0nmから500.0nmまでの値の範囲内にある。保護被覆によって提供される利点は、それが物理的損傷(例えば引掻き)又は化学的損傷(例えば酸化(腐食))から並びに化学及び大気物質による汚染からガラスシート上に付着された被覆の積重ねを保護するのに役立つことである。特に、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、保護被覆を含むと、様々な強化工程に対して良好な挙動を有する。保護被覆の少なくとも一つの層を構成する材料は以下のものから選択される:
− ケイ素、炭素、クロム、ニッケル、アルミニウム、銅、モリブデン、亜鉛、スズ、コバルト、バナジウム、イットリウム、ジルコニウム、タンタル又はこれらの化合物の少なくとも二種の合金もしくは混合物、例えばニッケルクロム(NiCr)又はNiCrAlY、ステンレス銅から選択される化学化合物、好ましくは化学化合物は炭素、クロム、ニッケル、アルミニウムから選択される、
− ケイ素、アルミニウム、チタン、スズ、亜鉛、ジルコニウムの酸化物、これらの元素の少なくとも二種の混合酸化物から選択され、好ましくはチタン、スズ、ケイ素、これらの元素の少なくとも二種の混合酸化物から選択される酸化物、但し酸化物又は混合酸化物は任意選択的にアルミニウム、ホウ素、イットリウムをドープされる、
− アルミニウム、ケイ素の窒化物、アルミニウムとケイ素の混合窒化物、好ましくは窒化ケイ素から選択される窒化物、但し、窒化物又は混合窒化物は任意選択的にアルミニウム、ホウ素、イットリウムでドープされる、
− ケイ素、アルミニウムの酸窒化物、アルミニウムとケイ素の混合酸窒化物から選択される酸窒化物、但し、酸窒化物又は混合酸窒化物は任意選択的にアルミニウム、ホウ素、イットリウムでドープされる。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、保護被覆の少なくとも一つの層を構成する材料が炭素、クロム、ニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼又はニッケル−クロム(NiCr)もしくはNiCrAlYのような金属合金から選択される化学化合物であるようなものであり、これらの化合物は、それらの対応する酸化物、酸窒化物又は窒化物と比較して本発明による干渉色を有するガラス基板の良好な酸化挙動を得るのに役立つ。保護被覆の少なくとも一つの層を構成する好ましい材料はステンレス鋼である。
前述の二つの実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、保護被覆が少なくとも一つの接着性金属製層を含むようなものであり、前記接着性金属製層は、積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆に最も近い保護被覆の層である。有利には、この接着性金属製層は、少なくとも10.0nm又はそれより大きい、好ましくは少なくとも15.0nm又はそれより大きい幾何学的厚さを有し、接着性金属製層の幾何学的厚さは多くとも100.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも50.0nm又はそれより小さい。好ましくは、接着性層の幾何学的厚さは10.0nm〜100.0nm、好ましくは15.0nm〜50.0nmである。接着性層を構成する材料はクロムに基づく。
特定の実施形態によれば、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)が強化を受けることを意図されるとき、保護被覆は、有利には、炭素から作られた、末端層、換言すればガラス基板を構成するガラスシートから最も遠い保護被覆の層を含むことができる。この層の利点は、それが強化工程まで一時的な機械的及び物理化学的な保護を得るのに役立つことであり、この層は強化工程時に酸化によって破壊される。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間に接着性を改良する透明被覆を含むようなものであり、前記被覆は誘電体材料から作られる。有利には、接着性を改良する被覆を構成する材料は、ガラスシートの屈折率に近い屈折率を有する。表現「ガラスシートの屈折率に近い屈折率」は、接着性を改良する被覆を構成する材料の屈折率とガラスシートの屈折率の間の差の絶対値が0.13より低い値を有することを意味し、前記屈折率は550nmの波長における様々な材料の屈折率である。好ましくは、接着性を改良する被覆を構成する材料の屈折率は、1.4〜1.65の値の範囲内にある値を有する。接着性を改良する被覆を構成する材料は二酸化ケイ素及び酸窒化ケイ素から選択されることが好ましい。接着性を改良する被覆の厚さは少なくとも0.0nmより大きく、好ましくは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも15.0nm又はそれより大きい。接着性を改良する被覆の厚さは多くとも50.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも30.0nm又はそれより小さい。好ましくは、接着性を改良する被覆は、0.0nmから50.0nmまで、好ましくは10.0nmから50.0nmまで、より好ましくは15.0nmから30.0nmまでの値の範囲内にある幾何学的厚さを有する。接着性を改良する被覆を使用する利点は、それが曲げ及び強化操作時に出現する微小クラックを減少又はさらには回避するのに役立つことである。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆の少なくとも一つの層と少なくとも一つの半透明機能性被覆が同じ化学組成を有するようなものである。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nmより大きく、好ましくは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも15.0nm又はそれより大きく、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは多くとも50.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも30.0nm又はそれより小さい。好ましくは、接着性を改良する被覆の厚さは少なくとも0.0nmより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さく、好ましくは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さく、より好ましくは少なくとも15.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さい、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも25.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも35.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも55.0nm又はそれより大きく、第一透明被覆の幾何学的厚さは多くとも129.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも95.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも90.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも75.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも60.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の厚さは10.0nm〜129.0nm、好ましくは25.0nm〜95.0nm、好ましくは35.0nm〜90.0nm、最も好ましくは50.0nm〜75.0nm、有利には55.0nm〜60.0nmである。
− 半透明金属製機能性被覆、但し前記被覆の色減衰厚さは少なくとも0.3nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも0.9nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも1.5nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも3.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも6.5nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも9.5nm又はそれより大きく、色減衰厚さは多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも28.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも25.2nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも18.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも15.0nm又はそれより小さい。好ましくは、色減衰厚さは、0.3nmから、好ましくは0.9nmから、より好ましくは1.5nmから、最も好ましくは3.0nmから30.0nmまで、好ましくは0.3nmから28.0nmまで、より好ましくは0.3nmから25.2nmまで、最も好ましくは6.5nmから18.0nmまで、好ましくは9.5nmから15.0nmまでの範囲内にあり、色減衰厚さは、金属製機能性被覆の幾何学的厚さと、前記被覆を構成する金属の550nmにおける屈折率の複素数部分kとを掛けた積に等しく、金属がステンレス鋼であるとき、金属製被覆の色減衰厚さは、少なくとも0.1nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも0.3nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも0.5nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも2.0nm又はそれより大きく、有利には、少なくとも2.0nm又はそれより大きい幾何学的厚さに相当し、幾何学的厚さは多くとも10.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも8.4nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも5.0nm又はそれより小さく、有利には多くとも40.0nm又はそれより小さい。好ましくは、ステンレス鋼の金属製機能性被覆の幾何学的厚さは、0.1nmから、好ましくは0.3nmから、より好ましくは0.5nmから10.0nmまで、より好ましくは0.1nmから8.4nmまで、最も好ましくは2.0nmから5.0nmまで、有利には3.0nmから4.0nmまでの値の範囲内にある。
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも75.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも85.0nm又はそれより大きく、第二透明被覆の幾何学的厚さは多くとも150.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも125.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも100.0nm又はそれより小さい。好ましくは、第二透明被覆の幾何学的厚さは多くとも150.0nm又はそれより小さく、好ましくは105.0nm又はそれより小さく、第二透明被覆は、10.0nmから150.0nmまで、好ましくは50.0nmから150.0nmまで、より好ましくは75.0nmから125.0nmまで、最も好ましくは85.0nmから100.0nmまでの値の範囲内にある。
− ステンレス鋼から作られた少なくとも一つの層、好ましくは第一層を含む積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは多くとも1000.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから1000.0nmまで、より好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それが少なくとも一つのステンレス鋼層を含む保護被覆を含むようなものである。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それが少なくとも以下のものを含むようなものである:
− 窒化ケイ素に基づく誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは10.0nm〜120.0nmである、
− チタンから作られた金属製機能性被覆、但し第一金属製機能性被覆の幾何学的厚さは1.0nmから10.0nmまで、好ましくは1.0nmから5.0nmまでの値の範囲内にある、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは、20.0nmから120.0nmまでの値の範囲内にある。
− チタンの少なくとも一つの第一層を含む積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは多くとも1000,0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから100.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それが少なくとも以下のものを含むようなものである:
− 酸窒化ケイ素に基づく誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは10.0nm〜120.0nmである、
− チタンから作られた金属製機能性被覆、但し第一金属製機能性被覆の幾何学的厚さは1.0nmから10.0nmまで、好ましくは1.0nmから5.0nmまでの値の範囲内にある、
− 酸窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは、20.0nmから120.0nmまでの値の範囲内にある。
− チタンの少なくとも一つの第一層を含む積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは多くとも1000,0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから100.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
前述の二つの実施形態の有利な代替例によれば、保護オーバーコートは、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に配置され、前記オーバーコートを構成する材料は、炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ステンレス鋼から選択される化合物に基づき、ステンレス鋼が好ましく、前記オーバーコートは、少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい幾何学的厚さを有する。外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は有利には接着性を改良する透明被覆を含み、前記被覆は、二酸化ケイ素又は酸窒化ケイ素から選択された誘電体材料から作られる。接着性を改良する被覆の厚さは、少なくとも0.0nmより大きく、好ましくは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも15.0nm又はそれより大きい。接着性を改良する被覆の厚さは多くとも50.0nm又はそれより小さく、好ましくは30.0nm又はそれより小さい。好ましくは、接着性を改良する被覆は、0.0nmから50.0nmまで、好ましくは10.0nmから50.0nmまで、より好ましくは15.0nmから30.0nmまでの値の範囲内にある。接着性を改良する被覆の使用の利点は、それが曲げ及び強化操作時に出現する微小クラックを減少又はさらには回避するのに役立つことである。
別の特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが少なくとも以下のものを含むようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する幾何学的厚さは少なくとも0.0nmより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい。
− 窒化ケイ素に基づく誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは10.0nm〜120.0nmである、
− チタンから作られた金属製機能性被覆、但し第一金属製機能性被覆の幾何学的厚さは1.0nmから10.0nmまで、好ましくは1.0nmから5.0nmまでの値の範囲内にある、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは、20.0nmから120.0nmまでの値の範囲内にある。
− チタンの少なくとも一つの第一層を含む積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは多くとも1000,0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから1000.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する幾何学的厚さは少なくとも0.0nmより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい。
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは10.0nm又はそれより大きく、多くとも129.0nm又はそれより小さい、
− ステンレス鋼から作られた半透明金属製機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは1.0nmから10.0nmまでの値の範囲内にある、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、多くとも150.0nm又はそれより小さい、
− チタンの少なくとも一つの第一層を含む積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは多くとも1000,0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから1000.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
別の特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それが少なくとも以下のものを含むようなものである:
− 誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し第一透明層の幾何学的厚さは10.0nm〜120.0nmであり、前記第一被覆は異なる化学組成を有する少なくとも二つの層を含み、ガラス基板から第一層は、「接着性を改良する被覆」とも称される酸化ケイ素を含み、第二層は、酸窒化ケイ素又は「厳密に言うと誘電体材料から作られた第一透明被覆」を含む、
− チタンから作られた金属製機能性被覆、但し第一金属製機能性被覆の幾何学的厚さは1.0nmから10.0nmまで、好ましくは1.0nmから5.0nmまでの値の範囲内にある、
− 酸窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは、20.0nmから120.0nmまでの値の範囲内にある。
− チタンの少なくとも一つの第一層を含む積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは多くとも1000,0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは、30.0nmから1000.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
前述の実施形態の有利な代替例によれば、保護オーバーコートは、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に配置され、前記オーバーコートを構成する材料は、炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ステンレス鋼から選択される化合物に基づき、ステンレス鋼が好ましく、前記オーバーコートは、少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい幾何学的厚さを有する。
特定の実施形態によれば、本発明による干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、前記ガラス基板が強化可能であるようなものである。強化可能なガラス基板は、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の被覆の積重ねが良好な強化挙動を有すること、換言すれば前記基板が強化時にいかなる機械的劣化(剥離、割れ目)も受けないことを意味する。
特定の実施形態によれば、本発明による干渉色を有するガラス基板は、強化前後でその色座標のいかなる大きな変化も受けない。表現「その色座標の大きな変化」は、色座標(L,a,b)が強化工程によって相対的に影響されない干渉色を有するガラス基板を意味する。表現「色座標(L,a,b)は相対的に影響されない」は、値ΔE t,v,αが6.0より小さい、好ましくは4.0より小さい、より好ましくは2.0より小さいことを意味する。但し、0〜60°のあらゆる観察角度に対して
である。
式中、L atv,αは、強化前の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標L を表わす、
tv,αは、強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標L v,αを表わす、α
atv,αは、強化前の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標a v,αを表わす、
tv,αは、強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標a v,αを表わす、
atv,αは、強化前の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標b v,αを表わす、
tv,αは、強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標b v,αを表わす。
下付き記号V,αは、測定が同じ角度αでガラス側で、換言すれば被覆されていない側でとられたことを意味する。
特定の実施形態によれば、本発明による干渉色を有するガラス基板は、強化後の色座標の変更が強化工程から相対的に独立しているようなものである。表現「これらの色座標の大きな変更」は、色座標(L tv,α,a tv,α,b tv,α)が熱強化工程によって相対的に影響されない干渉色を有するガラス基板を意味する。表現「色座標(L tv,α,a tv,α,b tv,α)は、値ΔE tv,αが4.0又はそれより小さく、好ましくは2.0又はそれより小さく、より好ましくは1.0又はそれより小さく、最も好ましくは0.0に等しいことを意味する。但し、0〜60°のあらゆる観察角度に対して
である。
式中、L t,v,α,tps1,t°1及びL t,v,α,tps2,t°2はそれぞれ、温度t°1及び時間tps1で、並びに温度t°2及び時間tps2での強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標L v,αを表わす、
t,v,α,tps1,t°1及びa t,v,α,tps2,t°2はそれぞれ、温度t°1及び時間tps1で、並びに温度t°2及び時間tps2での強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標a t,v,αを表わす、
t,v,α,tps1,t°1及びb t,v,α,tps2,t°2はそれぞれ、温度t°1及び時間tps1で、並びに温度t°2及び時間tps2での強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標b t,v,αを表わす。
下付き記号V,αは、測定が同じ角度αでガラス側で、換言すれば被覆されていない側でとられたことを意味する。二つの強化工程は、パラメータt°又はtpsの少なくとも一つによって区別される。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、干渉色を有する前記ガラス基板が完全にガラス板をはめられたファサードの不透明領域を構成し、積層板ガラス(例えば外装パネルのための干渉色を有する前記ガラス基板が関連されなければならない視野領域を構成する、低放射被覆で被覆された板ガラス)と同じ強化後の色特性を持ち、干渉色を有する前記ガラス基板及び積層板ガラスは、それらのそれぞれの被覆が同一化学組成を有するガラスシート上に付着されるようなものである。
表現「同じ色特性」は、0〜60°のあらゆる観察角度αに対して
においてΔE fav,αが6.0より小さく、好ましくは4.0より小さく、より好ましくは2.0より小さいことを意味する:
式中、ΔL fav,αは、強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域の色座標L av,αと、積層板ガラスに相当する視野領域の色座標L fv,αとの差を表わす、
Δa av,α v,αは、強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域の色座標a av,αと、積層板ガラスに相当する視野領域の色座標a fv,αとの差を表わす、
Δb fav,αは、強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域の色座標b av,αと、積層板ガラスに相当する視野領域の色座標b fv,αとの差を表わす。
下付き記号V,αは、測定が同じ角度αでガラス側で、換言すれば被覆されていない側でとられたことを意味する。
値L,a及びbは、International Commission on Illumination(Commission Internationale de l’Eclairage(CIE))(CIE 15:2004)によって開発された色の表示のCIE Labモデルによる色座標に対応する。これらの座標は、角度αのCIE標準D65「昼光」光源に対応する光源を使用して決定される。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物、酸化亜鉛、亜鉛−スズの混合酸化物(窒化物が好ましい)から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但しそれらの組成は、基板の強化時に半透明機能性被覆の光学特性のわずかな変化を起こし、前記被覆は60.0nm〜135.0nmの光学的厚さを有する、
− チタン、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、窒化チタンから選択された少なくとも一つの化合物に基づいた金属製半透明機能性被覆、但しステンレス鋼がその機械的及び化学的安定性のために好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは0.5nmから7.0nmまでの値の範囲内にある、
− 窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物、酸化亜鉛、亜鉛−スズの混合酸化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物が好ましく、それらの組成は、基板の強化又はそれらの付着時に半透明機能性被覆の光学的特性のわずかな変化を起こし、前記被覆は80.0nm〜210.0nmの光学的厚さを有する、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい幾何学的厚さを有するようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、スパンドレルとして使用するために好適である強化可能な基板であり、完全にガラス板をはめられたファサードの窓に対応する、視野領域を構成するAGCによって販売されるタイプStopray Vision−50,Stopray Vision−50T,Stopray Vision−60T,Stopray Safir,Planibel Energy N,Planibel Energy NT,Stopray Galaxy,UltraVision−50(UV50)の積層板ガラスと同じ色特性を持つ。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは114.4nmから122.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約118.4nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは3.0nmから3.8nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約3.4nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは183.0nmから204.8nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約194.0nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプStopray Vision−50Tの積層板ガラスと同じ色特性を有する。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは109.4nmから116.6nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約114.2nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは3.4nmから4.2nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約3.8nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは172.2nmから190.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約181.4nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプStopray Vision−60Tの積層板ガラスと同じ色特性を有する。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは113.6nmから124.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約118.8nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは3.2nmから4.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約3.6nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは166.2nmから180.2nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約173.2nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプPlanibel Energy NTの積層板ガラスと同じ色特性を有する。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは107.3nmから117.8nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約112.8nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは2.9nmから3.7nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約3.3nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは171.6nmから197.6nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約184.6nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプStopray Galaxyの積層板ガラスと同じ色特性を有する。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは42.8nmから48.3nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約45.6nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは4.2nmから5.6nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約5.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは92.0nmから296.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約94.3nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプStopray UltraVision−50の積層板ガラスと同じ色特性を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物、酸化亜鉛、亜鉛−スズの混合酸化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し窒化物が好ましく、それらの組成は、基板の強化時に半透明機能性被覆の光学特性のわずかな変化を起こし、前記被覆の光学的厚さは50.0nm〜90.0nmの光学的厚さを有する、
− 金属及び窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた、好ましくはチタン、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、窒化チタンから選択された少なくとも一つの化合物に基づいた半透明機能性被覆、但しステンレス鋼がその機械的及び化学的安定性のために好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは0.1nmから3.0nmまでの値の範囲内にある、
− 窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物、酸化亜鉛、亜鉛−スズの混合酸化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物が好ましく、それらの組成は、基板の強化又はそれらの付着時に半透明機能性被覆の光学的特性のわずかな変化を起こし、前記被覆は100.0nm〜170.0nmの光学的厚さを有する、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートの幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さいようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、スパンドレルとして使用するために好適である強化可能な基板であり、完全にガラス板をはめられたファサードの窓に対応する、視野領域を構成するAGCによって販売されるタイプStopray Vision−36Tの積層板ガラスと同じ色特性を持つ。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有する基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは65.8nmから89.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約77.4nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは0.1nmから1.3nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約0.7nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは114.6nmから151.8nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約133.2nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプStopray Vision−36Tの積層板ガラスと同じ色特性を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物、酸化亜鉛、亜鉛−スズの混合酸化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し窒化物が好ましく、それらの組成は、基板の強化時に半透明機能性被覆の光学特性のわずかな変化を起こし、前記被覆は110.0nm〜190.0nmの光学的厚さを有する、
− 金属及び窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた、好ましくはチタン、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、窒化チタンから選択された少なくとも一つの化合物に基づいた半透明機能性被覆、但しステンレス鋼がその機械的及び化学的安定性のために好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは2.0nmから12.0nmまでの値の範囲内にある、
− 窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物、酸化亜鉛、亜鉛−スズの混合酸化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物が好ましく、それらの組成は、基板の強化又はそれらの付着時に半透明機能性被覆の光学的特性のわずかな変化を起こし、前記被覆は30.0nm〜80.0nmの光学的厚さを有する、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートの幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さいようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、スパンドレルとして使用するために好適である強化可能な基板であり、完全にガラス板をはめられたファサードの窓に対応する、視野領域を構成するAGCによって販売されるタイプStopray Neoの積層板ガラスと同じ色特性を持つ。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは130.6nmから153.8nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約142.4nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは2.8nmから8.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約5.6nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは23.2nmから69.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約46.2nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプStopray Neoの積層板ガラスと同じ色特性を有する。
好ましい実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは108.0nmから130.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約119.0nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは1.0nmから6.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約2.5nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは185.0nmから225.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約205.0nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 前記基板は、スパンドレルとして使用するために好適な強化可能な基板であり、タイプStopray Neoの積層板ガラスと同じ色特性を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆は100.0nm〜165.0nmの光学的厚さを有する、
− 金属又は窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づく、好ましくはチタン、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、窒化チタンから選択された少なくとも一つの化合物に基づく半透明機能性被覆、但しステンレス鋼がその機械的及び化学的安定性のために好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは0.5nm〜20.0nmの値の範囲内にある、
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物は、それらの付着が半透明機能性被覆の光学的特性の変化をほとんど起こさないために好ましく、前記被覆は235.0nm〜315.0nmの光学的厚さを有する、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートの幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さいようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、任意選択的に強化された基板であり、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、57≦L≦71、−2.7≦a≦1.3、−4.8≦b≦1.2、特にL=64、a=−0.7、b=−1.8のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、27.6%〜37.6%、特に32.6%に等しい反射率を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有する基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは120.3nmから146.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約134.2nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは1.5nmから2.5nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約1.9nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは250.8nmから294.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約272.6nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 任意選択的に強化された基板は、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、57≦L≦71、−2.7≦a≦1.3、−4.8≦b≦1.2、特にL=64、a=−0.7、b=−1.8のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、27.6%〜37.6%、特に32.6%に等しい反射率を有し、前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している。表現「前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している」は、0°〜55°のあらゆる観察角度に対して6又はそれより小さい色座標についての変動ΔEを意味する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆は100.0nm〜160.0nmの光学的厚さを有する、
− 金属又は窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づく、好ましくはチタン、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、窒化チタンから選択された少なくとも一つの化合物に基づく半透明機能性被覆、但しステンレス鋼がその機械的及び化学的安定性のために好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは1.0nm〜20.0nmの値の範囲内である、
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物は、それらの付着が半透明機能性被覆の光学的特性の変化をほとんど起こさないために好ましく、前記被覆は200.0nm〜270.0nmの光学的厚さを有する、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートの幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さいようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、任意選択的に強化された基板であり、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、52≦L≦66、−4.9≦a≦−0.9、−15.8≦b≦−9.8、特にL=59、a=−2.9、b=−12.8のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、21.4%〜31.4%、特に26.4%に等しい反射率を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは116.0nmから142.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約129.0nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは2.8nmから4.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約3.6nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは218.4nmから246.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約232.4nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 任意選択的に強化された基板は、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、52≦L≦66、−4.9≦a≦−0.9、−15.8≦b≦−9.8、特にL=59、a=−2.9、b=−12.8のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、21.4%〜31.4%、特に26.4%に等しい反射率を有し、前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している。表現「前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している」は、0°〜55°のあらゆる観察角度に対して6又はそれより小さい色座標についての変動ΔEを意味する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆は40.0nm〜90.0nmの光学的厚さを有する、
− 金属又は窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づく、好ましくはチタン、銀、窒化銀から選択された少なくとも一つの化合物に基づく半透明機能性被覆、但し前記窒化銀は任意選択的に亜窒化物であり、窒化又は亜窒化銀が任意選択的に好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは2.0nm〜20.0nmの値の範囲内である、
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物は、それらの付着が半透明機能性被覆の光学的特性の変化をほとんど起こさないために好ましく、前記被覆は135.0nm〜215.0nmの光学的厚さを有する、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートの幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さいようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、任意選択的に強化された基板であり、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、38.5≦L≦52.5、−5.1≦a≦−1.1、−32≦b≦−26、特にL=45.5、a=−3.1、b=−29のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、9%〜19%、特に14%に等しい反射率を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは31.8nmから101.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約66.4nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは4.2nmから6.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約5.4nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは162.8nmから195.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約181.6nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 任意選択的に強化された基板は、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、38.5≦L≦52.5、−5.1≦a≦−1.1、−32≦b≦−26、特にL=45.5、a=−3.1、b=−29のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、9%〜19%、特に14%に等しい反射率を有し、前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している。表現「前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している」は、0°〜55°のあらゆる観察角度に対して10又はそれより小さい色座標についての変動ΔEを意味する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆は8.0nm〜60.0nmの光学的厚さを有する、
− 金属又は窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づく、好ましくはチタン、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、窒化チタンから選択された少なくとも一つの化合物に基づく半透明機能性被覆、但しステンレス鋼がその機械的及び化学的安定性のために好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは2.0nm〜10.0nmの値の範囲内である、
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物は、それらの付着が半透明機能性被覆の光学的特性の変化をほとんど起こさないために好ましく、前記被覆は130.0nm〜220.0nmの光学的厚さを有する、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートの幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さいようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、任意選択的に強化された基板であり、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、41.0≦L≦55.0、−5.3≦a≦−1.3、−34.0≦b≦−26.0、特にL=48.0、a=−3.3、b=−30.0のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、11.0%〜21.0%、特に16.0%に等しい反射率を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは2.8nmから26.0nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約14.4nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは3.3nmから4.9nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約4.1nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは160.0nmから195.8nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約178.0nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 任意選択的に強化された基板は、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、41.0≦L≦55.0、−5.3≦a≦−1.3、−34.0≦b≦−26.0、特にL=48.0、a=−3.3、b=−30.0のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、11.0%〜21.0%、特に16.0%に等しい反射率を有し、前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している。表現「前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している」は、0°〜55°のあらゆる観察角度に対して10又はそれより小さい色座標についての変動ΔEを意味する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆は80.0nm〜200.0nmの光学的厚さを有し、半透明機能性被覆が酸化されたステンレス鋼に基づくとき、誘電体材料から作られた第一透明被覆の光学的厚さは90nm〜150nmである、
− 金属、窒化物、酸化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づく、好ましくは銅、任意選択的に酸化されたステンレス鋼、Fe及び/又はFeの形の酸化鉄、窒化チタン、任意選択的に酸化されたステンレス鋼及び窒化チタンから選択された少なくとも一つの化合物に基づく半透明機能性被覆、但し酸化されたステンレス鋼がそれらの機械的及び化学的安定性のために好ましく、前記被覆の幾何学的厚さは0.5〜50.0nmの値の範囲内であり、半透明機能性被覆が酸化されたステンレス鋼に基づくとき、前記被覆の幾何学的厚さが10.0nm〜40.0nmである、
− 亜鉛、ケイ素、チタン、スズ、アルミニウムから選択された少なくとも一つの元素の酸化物、これらの元素の少なくとも二つの混合酸化物、好ましくは亜鉛−スズの混合酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム−ケイ素の混合窒化物から選択された少なくとも一つの化合物に基づいた誘電体材料から作られた第二透明被覆、但し窒化物は、それらの付着が半透明機能性被覆の光学的特性の変化をほとんど起こさないために好ましく、半透明機能性被覆が銅又は窒化チタンに基づくとき、前記第二透明被覆は100.0nm〜300.0nmの光学的厚さを有し、半透明機能性被覆が酸化されたステンレス鋼、Fe及び/又はFeの形の酸化鉄に基づくとき、第二透明被覆の光学的厚さは150.0nm〜245.0nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nm〜200.0nmの値の範囲内にあり、より好ましくは約200.0nmであり、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、好ましくは前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属を含み、好ましくは前記金属はクロム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金から選択される。
前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それがガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆の間で酸窒化ケイ素のような1.40〜1.65の550nmにおける屈折率を有する材料から作られた接着性を改良する少なくとも一つの被覆を含み、接着性を改良する被覆の幾何学的厚さが少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さいようなものである。かかる被覆は、積重ねの安定性を高めるのに役立つ。
二つの前述の実施形態の特定の代替例によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、それが不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の上に、オーバーコートを含み、前記オーバーコートを構成する材料が炭素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選択された化合物に基づくものであり、前記オーバーコートの幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さいようなものである。
前述の三つの実施形態のいずれか一つによる基板は、任意選択的に強化された基板であり、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、61.0≦L≦75.0、2.5≦a≦6.5、2.0≦b≦8.0、特にL=68.0、a=4.5、b=5.0のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、33%〜43%、特に38%に等しい反射率を有する。
特定の実施形態によれば、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板(前記基板はモノリシックであることが好ましい)は、それがガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むか、それからなるか、又はそれから本質的になるようなものである:
− 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、好ましくは約15.0nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆、但し前記被覆の光学的厚さは102.8nmから132.4nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約122.6nmである、
− ステンレス鋼から作られた半透明機能性被覆、但し前記被覆の幾何学的厚さは23.8nmから35.8nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約29.8nmである、
− 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆、前記被覆の光学的厚さは120.5nmから232.1nmまでの値の範囲内にあり、好ましくは約193.6nmである、
− 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にあり、より好ましくは200.0nmより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆はステンレス鋼から作られる、
− 任意選択的に強化された基板は、戸内又は戸外用途のための装飾用外装パネルとして使用するために好適であり、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側上で反射で10°でD65光源に従って測定すると、61.0≦L≦75.0、2.5≦a≦6.5、2.0≦b≦8.0、特にL=68.0、a=4.5、b=5.0のようなC.I.E.L.A.B系の色特性L,a,bを有し、UltraScanタイプの装置によってガラスシートの覆われていない面の側で反射で2°でD65光源に従って測定すると、33.0%〜43.0%、特に38.0%に等しい反射率を有し、前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している。表現「前記基板の色座標は観察角度から相対的に独立している」は、0°〜55°のあらゆる観察角度に対して6又はそれより小さい色座標についての変動ΔEを意味する。
本発明の第二対象は、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板を製造するための方法である。本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板を製造するための方法は、以下の連続する工程を含む:
− 磁界援用真空陰極スパッタリング技術による第一透明誘電体被覆のガラスシート上の付着、但し第一透明被覆の光学的厚さは少なくとも5.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも70nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも110.0nm又はそれより大きく、かつ多くとも258.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも190.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも180.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも150.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも120.0nm又はそれより小さく、好ましくは光学的厚さは5.0nmから、好ましくは10.0nmから、より好ましくは20.0nmから258.0nmまで、好ましくは50.0nmから190.0nmまで、より好ましくは70.0nmから180.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから150.0nmまで、好ましくは110.0nmから120.0nmまでである、
− 磁界援用真空陰極スパッタリング技術による半透明機能性被覆の付着、但し半透明機能性被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.1nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも0.3nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも0.5nm又はそれより大きく、かつ多くとも50.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも25.0nm又はそれより小さく、好ましくは、幾何学的厚さは0.1nmから、好ましくは0.3nmから50.0nmまで、好ましくは0.5nmから25.0nmまでの値の範囲内にあり、前記半透明機能性被覆は10%〜70%の吸光度を有する、
− 磁界援用真空陰極スパッタリング技術による第二透明誘電体被覆の付着、但し第二透明被覆の光学的厚さは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、最も好ましくは少なくとも150.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも170.0nm又はそれより大きく、かつ多くとも300nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも250.0nm又はそれより小さく、より好ましくは多くとも210.0nm又はそれより小さく、最も好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、光学的厚さは20.0nmから、好ましくは30.0nmから、より好ましくは100.0nmから300.0nmまで、より好ましくは150.0nmから250.0nmまで、最も好ましくは170.0nmから200.0nmまでの範囲内にある、
− 金属製被覆を付着するための磁界援用真空陰極スパッタリング技術による前記積重ねの金属の不透明性又は準不透明性を与える被覆の付着、但し不透明性又は準不透明性を与える前記被覆の幾何学的厚さは少なくとも30.0nm又はそれより大きく、好ましくは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、より好ましくは少なくとも100.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは多くとも1000.0nm又はそれより小さく、好ましくは多くとも200.0nm又はそれより小さい。好ましくは、前記被覆の幾何学的厚さは30.0nmから1000.0nmまで、好ましくは50.0nmから1000.0nmまで、最も好ましくは100.0nmから200.0nmまでの値の範囲内にある。
本発明の第三の対象は、ファサード外装パネル又はスパンドレルとして、好ましくはモノリシックファサード外装パネル又はスパンドレルとして本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の使用である。このタイプの外装パネルの他の使用もまた、実施可能であり、例えば反射製品又はさらに部分的に反射する製品、例えば棚、キャビネット、扉、天井、支柱、ガラステーブル、ブラケット、仕切り、店舗正面要素などの形で戸内又は戸外で使用するための装飾製品を挙げることができる。
本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板は、以下の図面の助けで示されるだろう。図は、外装パネルのために前記ガラス基板を構成する層の積重ねの多数の構造の限定されない提示を与える。これらの図は純粋に例示であり、積重ね構造の縮尺の提示を構成しない。
図1は、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の断面である。
図2は、保護被覆を含む本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の断面である。
図3は、二つの層を含む第一透明誘電体被覆を含む本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の断面である。
図4は、保護被覆が接着性層を含む本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の断面である。
図1は、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板を構成する積重ねの一例を示す。干渉色を有するガラス基板は、ガラスシート(1)から以下の構造を有する:
− 第一透明誘電体被覆(2)、
− 半透明機能性被覆(3)、
− 第二透明誘電体被覆(4)、
− 不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)。
図2は、積重ねの代替例を示す。後者は、図1に既に示された被覆に加えて、保護被覆を含む。干渉色を有するガラス基板は、ガラスシート(1)から以下の構造を有する:
− 第一透明誘電体被覆(2)、
− 半透明機能性被覆(3)、
− 第二透明誘電体被覆(4)、
− 不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)、
− 保護被覆(6)。
図3は、積重ねの別の例を示す。後者は、図2に既に存在する被覆に加えて、二つの層を含む第一透明誘電体被覆を含む。干渉色を有するガラス基板はガラスシート(1)から以下の構造を有する:
− 接着性を改良するための被覆(7)、
− 第一透明誘電体被覆(2)、
− 半透明機能性被覆(3)、
− 第二透明誘電体被覆(4)、
− 不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)、
− 保護被覆(6)。
図4は、積重ねの代替例を示す。後者は、接着性層(60)を含む二つの層を含む保護被覆(6)の存在によって図2に記載された構造から区別される。干渉色を有するガラス基板はガラスシート(1)から以下の構造を有する。
− 第一透明誘電体被覆(2)、
− 半透明機能性被覆(3)、
− 第二透明誘電体被覆(4)、
− 不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)、
− 接着性層(60)を含む保護被覆(6)。
本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板、その実施形態、及びファサード外装パネル又は装飾用反射パネルとしてのその使用は、以下の表に記載及び要約された例示実施形態の助けで特徴づけられるだろう。これらの例は、本発明を全く限定するものではない。SiON,SiNの記号はそれぞれ酸窒化ケイ素及び窒化ケイ素を示す。
本発明によるガラス基板の例は以下の表1に与えられ、ブラケットで与えられる幾何学的厚さはナノメートルで表示され、ガラス基板はスパンドレルとして又は反射装飾用外装パネルとして使用可能である。
表I:本発明によるガラス基板の被覆の積重ねの例。厚さは幾何学的厚さである。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスのシートからなる。
表IIは、連続する付着が全体として着色されていない透明ガラスシート上でなされ、表Iに要約された例9に対応する条件を示す。これらの付着物は、実験設備においてマグネトロンスパッタリングによって作られた。
表IIに要約した例9は、化学的挙動特性に関する標準規格ISO12543−4,ISO10545−13,ASTM G53−88(UV1000時間)に合致する。さらに、基板に対する被覆の積重ねの接着性は重要な因子である。この接着性を特徴づけるために、我々は、AWRT試験と称される接着試験を再評価した。その試験は以下のように実施される。
綿織物で覆われた円形の平坦なTeflonヘッドを、一定の統合された荷重で層の上を引く。織物(参照:ADSOLによって供給されるCODE 40700004)の摩擦によって覆われる層の面積は2.81cmであり、付与される荷重は3.850gである。被覆された表面の綿上の摩耗は多数のサイクル(250サイクル、好ましくは500サイクル)の後に被覆の積重ねを損傷(又は除去)するだろう。綿は試験中ずっと脱イオン水で湿らせた状態に保持されなければならない。スピードは、1分あたり60〜90回の完全振動(二方向)で調整されなければならない。試験は、層が変色される閾値及び/又は引掻き傷が被覆の積重ねに出現する閾値を決定するために適用される。試料は、変色又は引掻き傷が試料上に見られるかどうかを決定するために人工光の下で観察される。試験がうまく進むためには剥離が確認されてはいけない。
表IIIは、強化工程時に表Iに与えられた例1及び例10の本発明による干渉色を有する外装パネルの系L,a,bに表示される色座標の変化を示す。本発明による干渉色を有する外装パネルは炉内で強化され、前記炉は、少なくとも600℃を超える温度、好ましくは670℃の温度に予熱される。外装パネルは、7分〜15分の範囲の時間間隔で強化され、パラメータL tv,α,a tv,α,b tv,αは強化時間の関数として測定される。パラメータL,a,bは、CIE標準D65「昼光」光源に対応する光源を有する「ULTRASCAN」で10°の立体角で測定される。強化後に測定される色座標L,a,bは、強化工程(強化時間)によって極めてわずかだけ影響される。実際、これらの値の変動はΔE v,αの形で表示され、
であり、式中、L t,v,α,7min.,670℃,a t,v,α,7min.,670℃,b t,v,α,7min.,670℃は670℃の温度で7分の強化後の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の色座標L,a,bを表わし、L t,v,α,tps,t°,a t,v,α,tps,t°,及びb t,v,α,tps,t°はそれぞれt°の温度で時間tps時の外装パネルのための干渉色を有する同じガラス基板に対する強化処理後の色座標L,a,bを表わす。
表IV,V,VI,VII及びVIIIは、本発明による表Iの例2,3,4,11,12による外装パネルのためのガラス基板のための観察角度の関数として系L,a,bで表示される色座標のシミュレーションを示す。これらの特性は、AGCによって販売される様々な積層板ガラスのものと比較される(表IV:Stopray Vision−50T IGU、表V:Stopray Vision−60T IGU、表VI:Planibel Energy NT IGU、表VII:Stopray Galaxy IGU、表VIII:Stopray Ultravision 50 IGU)。用語「IGU」は、太陽側面から第一透明ガラスシート6mm厚と第二透明ガラスシート4mm厚を形成された「二重板ガラス」構造を意味し、二つのシート間の距離は16mmであり、二つのシート間の空間に捕捉される雰囲気は90%アルゴンからなり、第一ガラスシートはタイプStopray Vision−50T,Stopray Vision−60T,Planibel Energy NT IGU,Stopray Ultravision 50 IGUの層を有するシートであり、層は二重板ガラスの内部相に位置される(当業者によって一般に位置P2と言及される)。本発明による干渉色を有する外装パネル及び積層板ガラスを構成するガラスシートは同じ化学組成を有する。積層板ガラスの座標L,a及びbは、CIE標準D65「昼光」光源に対応する光源を使用する「SPETRASCAN」装置で10°の立体角で測定された。本発明によるガラス基板のこれらのシミュレーションは、W Theis Coating designer 3.16によって開発されたCODEプログラムを使用して作られた。ΔE i,αは、色座標の差を表わし、角度αの関数として
である。
式中、ΔL i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標L i,α間の差を表わす。
Δa i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標a i,α間の差を表わす。
Δb i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標b i,α間の差を表わす。
表IXは、強化前の例5,6,7の色座標、及び強化の前及び後の例5及び7の色座標の変化を示す。強化時間は約670℃の温度で約7分である。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスのシートからなる。
例5はスパンドレルとして使用されることができることが観察されうる。例7は、熱強化処理後のその色座標の変化にかかわらず、熱強化を要求しない外装パネルとして及びスパンドレルとして、又はさらには強化されうる外装パネルとしての両方で使用されることができる。このタイプのパネルは、反射製品又は部分的に反射する製品、例えば棚、キャビネット、扉、天井、支柱、ガラステーブル、ブラケット、仕切り、店舗正面のための要素の形の戸内又は戸外使用のための装飾製品の形で使用されることができる。
表Xは、Stopray Vision−50Tタイプの積層板ガラスと組み合わされたスパンドレルとして使用されることができる本発明によるガラス基板の例のパネルの例を示し、ブラケットにおいて与えられる幾何学的厚さはナノメートルで表示され、与えられるガラス基板はスパンドレルとして又は反射装飾用外装パネルとして使用されることができる。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスのシートからなる。ZSO9の記号は、亜鉛及びスズの金属の全重量と比較して10重量%のスズを含有する亜鉛−スズの混合酸化物を表わす。
表XIは、強化前及び強化後の表Xの例20の色座標を示す。強化時間は約670℃の温度で7〜15分で変化する。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスのシートからなり、値ΔEv,αは、7分の強化時間後に測定された色座標L,a,bに対して与えられる。
例20は、熱強化処理時の色座標におけるわずかな変化のためにStopray Vision−50Tタイプの積層板ガラスと組み合わせたスパンドレルとして使用されることができることが観察されうる。
表XIIは、AGCによって販売されるStopray Vision−36Tタイプの積層板ガラスと組み合わされたスパンドレルとして使用されることができる本発明によるガラス基板の例を示し、ブラケットにおける幾何学的厚さはナノメートルで表示され、与えられたガラス基板はスパンドレルとして又は反射装飾用外装パネルとして使用されることができる。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスシートからなる。記号ZSO9は、亜鉛含有金属の全重量と比較して10重量%のスズを含有する亜鉛−スズの混合酸化物を表わす。
表XIIIは、本発明による、表XIIの例21の外装パネルのためのガラス基板についての観察角度の関数としてL,a,b系で表示された色座標のシミュレーションを示す。これらの特性は、AGCによって販売されるStopray Vision−36Tタイプの積層板ガラスのものと比較される。本発明による干渉色を有する外装パネル及び積層板ガラスを構成するガラスシートは、同じ化学組成を有する。積層板ガラスの座標L,a及びbは、CIE標準D65「昼光」光源に対応する光源を使用する「SPETRASCAN」装置で10°の立体角で測定された。本発明によるガラス基板のこれらのシミュレーションは、W Theis Coating designer 3.16によって開発されたCODEプログラムを使用して作られた。ΔE i,αは、色座標の差を表わし、角度αの関数として
である。
式中、ΔL i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標L i,α間の差を表わす。
Δa i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標a i,α間の差を表わす。
Δb i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標b i,α間の差を表わす。
表XIVは、強化前及び強化後の表XIIの例28の色座標を示す。強化時間は、約670℃の温度で7〜15分で変化する。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスのシートからなり、値ΔEv,αは、7分の強化時間後に測定した色座標L,a,bに対して与えられる。
例28は、熱強化処理時の色座標におけるわずかな変化のためにStopray Vision−50Tタイプの積層板ガラスと組み合わせたスパンドレルとして使用されることができることが観察されうる。
表XVは、AGCによって販売されるStopray Neoタイプの積層板ガラスと組み合わされたスパンドレルとして使用されることができる本発明によるガラス基板の例を示し、ブラケットにおける幾何学的厚さはナノメートルで表示され、与えられたガラス基板はスパンドレルとして又は反射装飾用外装パネルとして使用されることができる。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスシートからなる。記号ZSO9は、亜鉛含有金属の全重量と比較して10重量%のスズを含有する亜鉛−スズの混合酸化物を表わす。
表XVI及びXVIIは、それぞれ、本発明による表XVの例29及び表XVの例36の外装パネルのためのガラス基板についての観察角度の関数としてL,a,b系で表示された色座標のシミュレーションを示す。これらの特性は、AGCによって販売されるStopray Neoタイプの積層板ガラスのものと比較される。本発明による干渉色を有する外装パネル及び積層板ガラスを構成するガラスシートは、同じ化学組成を有する。積層板ガラスの座標L,a及びbは、CIE標準D65「昼光」光源に対応する光源を使用する「SPETRASCAN」装置で10°の立体角で測定された。本発明によるガラス基板のこれらのシミュレーションは、W Theis Coating designer 3.16によって開発されたCODEプログラムを使用して作られた。ΔE i,αは、色座標の差を表わし、角度αの関数として
である。
式中、ΔL i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標L i,α間の差を表わす。
Δa i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標a i,α間の差を表わす。
Δb i,αは、シミュレーションによって得られた外装パネルのための干渉色を有するガラス基板からなる不透明領域、及び測定された積層板ガラスに対応する視野領域の色座標b i,α間の差を表わす。
本発明によるガラス基板の例は以下の表XVIIIにも示され、ブラケットに与えられる幾何学的厚さはナノメートルで表示される。
表XVIII:本発明によるガラス基板の被覆の積重ねの例。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスのシートからなる。X/Yタイプの表示は、ガラスから材料Xの第一層、次いで材料Yの第二層を示す。
TZO,AZO,ZSO5,ZSO9の形で現われる化学化合物は、TZOについてはチタン及びジルコニウムの混合酸化物に相当し、AZOについてはアルミニウムをドープされた酸化亜鉛に相当し、ZSO5については50重量%の亜鉛を含む亜鉛及びスズの混合酸化物に相当し、ZSO9については90重量%の亜鉛を含む亜鉛及びスズの混合酸化物に相当し、亜鉛の重量百分率は、層中に存在する金属の全重量に対して表示される。略語1st transp.diel.coat.improving the adhesion of diel.mat.,1st transp.diel.coat.−stricto senso,semi−transp.funct.coat.,2nd transp.,diel.coat.,coat.providing the opacity in geo.th.,protect.coat.は、それぞれ、第一透明誘電体被覆、誘電体材料から作られた接着性を改良する被覆、第一透明誘電体被覆−狭義、半透明機能性被覆、第二透明誘電体被覆、保護被覆を意味する。略語「geom.th.」は幾何学的厚さを意味する。
表XIXは、本発明による外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の例を示す。ガラス基板は、全体として着色されていない透明ガラスのシートからなる。
表XXは、全体として着色されていない透明ガラスのシート上にうまく付着がなされた条件を示し、表XIXに要約された例に対応する。これらの付着物は実験設備におけるマグネトロンスパッタリングによって作られた。
表XIXに要約される例は、化学挙動特性に関して標準規格ISO12543−4,ISO10545−13,ASTM G53−88(UV1000時間)に合致する。
表XXIは、強化後の表XIXに与えられる本発明による干渉色を有する外装パネルの光学的特性を示し、これらの特性はAGCからのV50Tタイプの積層板ガラスのものと比較される。二重板ガラスを構成するガラスシート及び本発明による干渉色を有する外装パネルは同じ化学組成を有する。測定は、CIE標準D65「昼光」光源に対応する光源を使用する「SPETRASCAN」装置で10°の立体角で行なわれた。
表XXIIは、反射装飾パネルとして使用されることができる本発明によるガラス基板の例を示し、ブラケットに与えられる幾何学的厚さはナノメートルで表示される。
例38における酸化されたステンレス鋼層は、主に酸素を含有する雰囲気下でステンレス鋼ターゲットからの磁界援用真空陰極スパッター蒸着によって得られる。
表XXIIにおける全ての前述の例は、以下に記載される種々の試験における挙動特性に関して満足のいくものである。
CASS試験
CASS試験は、銅−酢酸溶液の存在下で加速塩霧腐食試験に例のものを供することによって耐腐食性の目安を得るのに役立つ。試験試料は、50℃のチャンバー内に置かれ、50g/lの塩化ナトリウム、0.26g/lの十分な氷酢酸を持つ無水塩化銅を含有する水溶液を噴射し、噴射した溶液のpHを3.1〜3.3に調整することによって形成された霧の作用に供される。この試験の詳細の全ては、国際標準規格ISO 9227−1990に記載されている。試料は、異なる時間間隔で塩霧の作用に供されることができ、その後、人工的に老化された試料の反射特性が新しく形成された試料の反射特性と比較されることができる。老化に対する試料の耐性の有用な目安を与えるために120時間の露出時間が見い出される。CASS試験は、100cmタイルの面積を有しかつ新しく切断された縁を有する正方形試料について実施される。銅塩を含有する酢酸溶液に基づく霧への露出の120時間後、各タイルは顕微鏡検査に供される。腐食の主な目に見える証拠は、不透明又は準不透明を起こす被覆の暗色化、及び反射装飾パネルの周囲の前記被覆の剥離である。腐食のスケールは、試料の二つの対向する縁の各々の五つの均一に間隔をあけられた場所で観察され、十回の測定値の算術平均が計算される。試料の境界の最大腐食もまた、結果を得るために測定されることができ、それはミクロンで測定され、好ましくは最大腐食は300μ未満であり、好ましくは250μ未満である。良好な測定再現性を得るために、CASS試験は、十個の試料及び各試料の算術平均から計算された十個の試料の算術平均について実施されることができる。好ましくは、試料は、CASS試験後に白色斑点がdmあたり五つより少なく、好ましくは白色斑点がdmあたり一つより少ない。
水浴内及び湿ったチャンバー内での試験
水浴内及び湿ったチャンバー内での試験は、接着剤に対する耐性及び/又は接着剤との適合性を試験することを意図される。直径約5cmの接着剤の塊が10×10cmの試料の後に、即ち不透明性又は準不透明性を与える被覆の後に置かれる。接着剤の厚さは2mmであり、この厚さは2mm厚のスペーサを使用することによって得られる。水浴試験では、試料は、接着剤が付与された直後に水浴に置かれる。水浴中の水の温度は35℃に調整される。各接着剤のファミリーに対して別個の水浴が使用される。湿ったチャンバー試験では、試料は周囲温度及び周囲条件で接着剤の重合の10日後に湿ったチャンバー内に置かれる。湿ったチャンバーは40℃の温度に調整される。二つの試験は20日の持続期間を持つ。これらの試験の結果の評価は四つの見出しで分類される:
・許容できない:昼光で測定されるときに「曇り」の変化が観察される。
・許容可能の限界:拡散光で暗室で測定されるときに「曇り」の変化が観察される。
・許容可能:スポットライト下で暗室で測定されるときに「曇り」の変化が観察される。
・O.K.:「曇り」の変化が全く観察されない。
「許容可能の限界」、「許容可能」、及び「O.K.」の評価を得た試料は試験に合格したと考えられる。「曇り」の変化は接着剤の位置又はこの位置の隣りに見えうることが注目されるべきである。これらの試験に使用される接着剤は以下のタイプのものである:オキシム、アルコキシ、MSポリマー及びゴム。
AWT試験
基板に対する被覆の積重ねの接着は、上記のAWRT試験を使用して測定される。

Claims (14)

  1. 被覆の積重ねによって一方の面上を覆われたガラスシート(1)を含む、外装パネルのための干渉色を有するガラス基板において、前記被覆の積重ねが、ガラスシート(1)から連続して少なくとも以下のものを含むことを特徴とするガラス基板:
    − 誘電体材料から作られた第一透明被覆(2)、但し第一透明被覆(2)の光学的厚さは少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも258.0nm又はそれより小さい、
    − 半透明機能性被覆(3)、但し半透明機能性被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.1nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい、
    − 誘電体材料から作られた第二透明被覆(4)、但し第二透明被覆(4)の光学的厚さは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、多くとも300.0nm又はそれより小さい、
    − 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)の幾何学的厚さは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含み、
    但し誘電体材料から作られた前記第一及び第二透明被覆(2,4)は、酸化ケイ素、少なくともケイ素及びアルミニウムの混合された酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム及びケイ素の混合された窒化物、酸窒化ケイ素、酸窒化アルミニウム、並びにケイ素及びアルミニウムの混合された酸窒化物から選択される材料によって構成された少なくとも一つの層を含み、
    前記半透明機能性被覆は、チタン、タングステン、ニオブ、クロム、ニッケル、銅、タンタル、ジルコニウム、イットリウム、パラジウム、鉄、これらの金属の少なくとも二つの混合物又は合金、及びステンレス鋼から選択される金属によって構成された少なくとも一つの層を含み、
    被覆の光学的厚さは、前記被覆の幾何学的厚さと前記被覆を構成する材料の550nmの波長における屈折率とを掛けることによって得られ、
    半透明機能性被覆は、可視光の波長に対して半透明である機能性被覆であり、被覆が4mmの幾何学的厚さを有する透明シリカソーダ石灰フロートガラスのシートに適用されるとき、標準規格EN410に従って、CIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、吸光度が10%から70%の値の範囲内にあることを意味し、
    積重ねの不透明性又は準不透明性は、前記積重ねが4mm厚の透明シリカソーダ石灰フロートガラスに適用され、標準規格EN410に従ってCIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、光透過率が最大4%であることを意味する。
  2. 前記被覆の積重ねが、ガラスシート(1)から連続して少なくとも以下のものを含むことを特徴とする、請求項1に記載のガラス基板:
    − 誘電体材料から作られた第一透明被覆(2)、但し第一透明被覆(2)の光学的厚さは少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも258.0nm又はそれより小さい、
    − 半透明金属製機能性被覆(3)、但し半透明金属製機能性被覆の色減衰厚さは少なくとも0.3nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、色減衰厚さは、金属製機能性被覆の幾何学的厚さと前記被覆を構成する金属の550nmにおける屈折率の複素数部分kとを掛けた積に等しい、
    − 誘電体材料から作られた第二透明被覆(4)、但し第二透明被覆の光学的厚さは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、多くとも300.0nm又はそれより小さい、
    − 前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)、但し前記不透明性又は準不透明性を与える被覆の幾何学的厚さは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、前記不透明性又は準不透明性を与える被覆は少なくとも一種の金属、少なくとも一種の半金属、少なくとも一種の窒化物又は少なくとも一種の炭化物を含む。
  3. 半透明機能性被覆(3)及び不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)が金属製被覆であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス基板。
  4. ガラスシート(1)が透明シリカソーダ石灰ガラスからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガラス基板。
  5. ガラス基板が、積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)の上に保護被覆(6)を含み、保護被覆(6)の幾何学的厚さが少なくとも5.0nm又はそれより大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガラス基板。
  6. 保護被覆(6)の少なくとも一つの層を構成する材料が、炭素、クロム、ニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル−クロム(NiCr)NiCrAlY、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素から選択される化学化合物であることを特徴とする請求項5に記載のガラス基板。
  7. ガラス基板が、ガラスシートと誘電体材料から作られた第一透明被覆(2)の間に接着性を改良する被覆を含み、前記被覆が透明誘電体材料(7)から作られることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガラス基板。
  8. 半透明機能性被覆(3)の少なくとも一つの層及び積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)の少なくとも一つの層が同じ化学組成を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のガラス基板。
  9. ガラス基板が、ガラスシートから連続して少なくとも以下のものを含むことを特徴とする7又は8に記載のガラス基板:
    − 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆(7)、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい、
    − 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆(2)、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、多くとも129.0nm又はそれより小さい、
    − 半透明金属製機能性被覆(3)、但し半透明金属製機能性被覆(3)の色減衰厚さは少なくとも0.3nm又はそれより大きく、多くとも30.0nm又はそれより小さく、色減衰厚さは、機能性被覆の幾何学的厚さと前記被覆を構成する金属の550nmにおける屈折率の複素数部分kとを掛けた積に等しい、
    − 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆(4)、但し第二透明被覆(4)の幾何学的厚さは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、多くとも150.0nm又はそれより小さい、
    − ステンレス鋼の少なくとも一つの層を含む不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆(5)、但し金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも50.0nm又はそれより大きい。
  10. ガラス基板が少なくとも以下のものを含むことを特徴とする請求項8に記載のガラス基板:
    − 窒化ケイ素に基づく誘電体材料から作られた第一透明被覆(2)、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは10.0nm〜120.0nmである、
    − チタンから作られた半透明金属製機能性被覆(3)、但し半透明金属製機能性被覆の幾何学的厚さは1.0nm〜10.0nmの値の範囲内にある、
    − 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆(4)、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは20.0nm〜120.0nmの値の範囲内にある、
    − チタンの少なくとも一つの第一層を含む、積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆(5)、但し不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも50.0nm又はそれより大きい。
  11. ガラス基板が、ガラスシート(1)から連続して少なくとも以下のものを含むことを特徴とする請求項9に記載のガラス基板:
    − 酸窒化ケイ素から作られた接着性を改良する被覆(7)、但し接着性を改良する被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.0nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい、
    − 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第一透明被覆(2)、但し第一透明被覆の幾何学的厚さは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、多くとも129.0nm又はそれより小さい、
    − ステンレス鋼から作られた半透明金属製機能性被覆(3)、但し前記半透明金属製機能性被覆の幾何学的厚さは0,1nm〜10.0nmの値の範囲内にある、
    − 窒化ケイ素の誘電体材料から作られた第二透明被覆(4)、但し第二透明被覆の幾何学的厚さは少なくとも10.0nm又はそれより大きく、多くとも150.0nm又はそれより小さい、
    − ステンレス鋼の少なくとも一つの層を含む、積重ねの不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆(5)、但し金属製被覆の幾何学的厚さは少なくとも50.0nm又はそれより大きく、不透明性又は準不透明性を与える金属製被覆の幾何学的厚さは多くとも1000.0nm又はそれより小さ
  12. 前記ガラス基板が強化可能であることを特徴とする請求項〜11のいずれかに記載のガラス基板。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板を製造するための方法において、以下の連続する工程を含むことを特徴とする方法:
    − 磁界援用真空陰極スパッタリング技術による第一透明誘電体被覆(2)のガラスシート(1)上の付着、但し第一透明誘電体被覆(2)は、酸化ケイ素、少なくともケイ素及びアルミニウムの混合された酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム及びケイ素の混合された窒化物、酸窒化ケイ素、酸窒化アルミニウム、並びにケイ素及びアルミニウムの混合された酸窒化物から選択される材料によって構成された少なくとも一つの層を含み、第一透明誘電体被覆(2)の光学的厚さは少なくとも5.0nm又はそれより大きく、多くとも258.0nm又はそれより小さい、
    − 磁界援用真空陰極スパッタリング技術による半透明機能性被覆(3)の付着、但し半透明機能性被覆(3)は、チタン、タングステン、ニオブ、クロム、ニッケル、銅、タンタル、ジルコニウム、イットリウム、パラジウム、鉄、これらの金属の少なくとも二つの混合物又は合金、及びステンレス鋼から選択される金属によって構成された少なくとも一つの層を含み、半透明機能性被覆の幾何学的厚さは少なくとも0.1nm又はそれより大きく、多くとも50.0nm又はそれより小さい、
    − 磁界援用真空陰極スパッタリング技術による第二透明誘電体被覆(4)の付着、但し第二透明誘電体被覆(4)は、酸化ケイ素、少なくともケイ素及びアルミニウムの混合された酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミニウム及びケイ素の混合された窒化物、酸窒化ケイ素、酸窒化アルミニウム、並びにケイ素及びアルミニウムの混合された酸窒化物から選択される材料によって構成された少なくとも一つの層を含み、第二透明誘電体被覆の光学的厚さは少なくとも20.0nm又はそれより大きく、多くとも300.0nm又はそれより小さい、
    − 磁界援用真空陰極スパッタリング技術による前記積重ねの不透明性又は準不透明性を与える被覆(5)の付着、但し不透明性又は準不透明性を与える前記被覆(5)の幾何学的厚さは少なくとも50.0nm又はそれより大きい
    但し、被覆の光学的厚さは、前記被覆の幾何学的厚さと前記被覆を構成する材料の550nmの波長における屈折率とを掛けることによって得られ、
    半透明機能性被覆は、可視光の波長に対して半透明である機能性被覆であり、被覆が4mmの幾何学的厚さを有する透明シリカソーダ石灰フロートガラスのシートに適用されるとき、標準規格EN410に従って、CIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、吸光度が10%から70%の値の範囲内にあることを意味し、
    積重ねの不透明性又は準不透明性は、前記積重ねが4mm厚の透明シリカソーダ石灰フロートガラスに適用され、標準規格EN410に従ってCIE規格D65「昼光」光源に相当する光源でかつ2°の立体角で測定すると、光透過率が最大4%であることを意味する。
  14. ファサード外装パネルとしての請求項1〜12のいずれかに記載の外装パネルのための干渉色を有するガラス基板の使用。
JP2013521164A 2011-05-06 2011-07-29 外装パネルのための干渉色を有するガラス基板 Expired - Fee Related JP5833117B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP11165073.5 2011-05-06
EP11165048 2011-05-06
EP11165073 2011-05-06
EP11165107 2011-05-06
EP11165048.7 2011-05-06
EP11165107.1 2011-05-06
PCT/EP2011/063135 WO2012013796A2 (fr) 2010-07-29 2011-07-29 Substrat verrier a coloration interferentielle pour panneau de parement

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013538774A JP2013538774A (ja) 2013-10-17
JP5833117B2 true JP5833117B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=49595709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013521164A Expired - Fee Related JP5833117B2 (ja) 2011-05-06 2011-07-29 外装パネルのための干渉色を有するガラス基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5833117B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016012325A1 (fr) * 2014-07-25 2016-01-28 Agc Glass Europe Panneau de verre décoratif
US10969526B2 (en) * 2017-09-08 2021-04-06 Apple Inc. Coatings for transparent substrates in electronic devices
CN114836753B (zh) * 2022-06-20 2023-10-27 常州大学 一种在不锈钢上沉积金属钽涂层的方法
CN115140949B (zh) * 2022-06-29 2023-12-05 天津旗滨节能玻璃有限公司 一种低反射率低透过率low-e镀膜玻璃及制作方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0777973B2 (ja) * 1985-12-12 1995-08-23 セイコー電子工業株式会社 カバ−ガラス
FR2679578A1 (fr) * 1991-07-25 1993-01-29 Saint Gobain Vitrage Interna Plaque de parement pour panneau de facade et panneau realise avec cette plaque.
AU680786B2 (en) * 1995-06-07 1997-08-07 Guardian Industries Corporation Heat treatable, durable, IR-reflecting sputter-coated glasses and method of making same
FR2799005B1 (fr) * 1999-09-23 2003-01-17 Saint Gobain Vitrage Vitrage muni d'un empilement de couches minces agissant sur le rayonnement solaire
DE10058700A1 (de) * 2000-11-25 2002-06-06 Saint Gobain Glasscheibe mit einem metallisch reflektierenden Schichtsystem
FR2862961B1 (fr) * 2003-11-28 2006-02-17 Saint Gobain Substrat transparent utilisable alternativement ou cumulativement pour le controle thermique, le blindage electromagnetique et le vitrage chauffant.
EP1967501A1 (de) * 2007-03-08 2008-09-10 Applied Materials, Inc. Temperbare Glasbeschichtung
FR2927897B1 (fr) * 2008-02-27 2011-04-01 Saint Gobain Vitrage antisolaire presentant un coefficient de transmission lumineuse ameliore.
JP5182102B2 (ja) * 2009-01-06 2013-04-10 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013538774A (ja) 2013-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9310542B2 (en) Glass substrate with interference colouration for a facing panel
KR101335169B1 (ko) 저태양열 획득 계수, 향상된 화학적 및 기계적 특성을 갖는저방사율 코팅 및 이의 제조 방법
US6475626B1 (en) Low-E matchable coated articles and methods of making same
JP5864420B2 (ja) 材料及び当該材料を含むグレージング
JP5681100B2 (ja) 複数の薄層からなる積層体が設けられたグレージング
CN106458725B (zh) 带有用于日光防护的薄层叠层的窗玻璃
JP2021504282A (ja) 薄層のスタック及びエナメル層でコーティングされているガラスシート
KR20080036103A (ko) 중간 확산방지 층을 구비한 저 방사율(로우-e)의 얇은코팅 스택
JP7149962B2 (ja) 被覆基板
WO2014191472A2 (en) Low-emissivity glazing
JP2003515521A (ja) 調和性で低e値のi.g.ユニットと積層物およびその製造方法
JP5833117B2 (ja) 外装パネルのための干渉色を有するガラス基板
US20190194067A1 (en) Coating with Solar Control Properties for a Glass Substrate
CN106458727A (zh) 具有薄膜涂层的用于日光防护的窗玻璃
KR20160147387A (ko) 내구성이 향상된 열처리 가능한 저방사 유리 및 그 제조방법
US11530161B2 (en) Reflective panel
WO2012013787A2 (fr) Substrat verrier a coloration interferentielle pour panneau de parement
JPH0315722B2 (ja)
US9452950B2 (en) Reflective panel
JP6955559B2 (ja) 低い可視光透過率の低e被膜を有する被覆物品
EP1362015B1 (en) Low-e matchable coated articles and methods of making same
RU2415968C2 (ru) Покрытие с низкими излучательной способностью и коэффициентом солнечного теплопритока, улучшенными химическими и механическими характеристиками и способ его изготовления
JP2002047033A (ja) 熱処理可能な熱線遮蔽ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141219

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5833117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees