JP5829631B2 - 移動体検出装置、および、ヒータの取付構造 - Google Patents

移動体検出装置、および、ヒータの取付構造 Download PDF

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Description

この発明は、自動車等の移動体を検出する移動体検出装置、および、ヒータの取付構造に関するものである。
有料道路や駐車場等の料金所において、料金の収受をキャッシュレス化して利便性の向上を図るために、無線通信を用いて自動的に料金の支払を行う自動料金支払いシステムが知られている。この自動料金支払いシステムは、路側に設置された路側アンテナと、自動車等の車両に搭載された車載器の車側アンテナとの間の通信タイミングを図る必要があるため、料金所ゲートへの車両の進入を検出する移動体検出装置を備えている場合がある。この種の移動体検出装置としては、センサ光を照射する発光器と、そのセンサ光を受光する受光器とを、車両通行路を挟んで対向配置した透過型の光電センサを用いたものがある。この光電センサを有した移動検出装置は、例えば、自動車等の車両が上記発光器と受光器との間を通過すると、発光器から照射されたセンサ光が遮られて受光器の受光レベルが低下するため、この受光レベルの低下に基づき車両の通過を検出するようになっている。
上記発光器は、センサ光を照射するための発光素子を筐体内に備えている。また、受光器は、センサ光を受光するための受光素子を筐体内に備えている。これら発光器の筐体および受光器の筐体は、センサ光を通過させるための開口部をそれぞれ備えており、これら開口部には、上記センサ光を透過させつつ筐体内部の発光素子や受光素子を保護するための透明なカバー部材が取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
上記カバー部材としては、ガラス板が用いられる場合が多い。しかし、ガラス板は熱伝導率が高く、筐体の内外温度差を顕著に反映してしまうため、結露が発生し易い。また、降雪などによりカバー部材に雪が付着した場合には、この付着した雪によってセンサ光が遮られてしまう虞がある。そこで、カバー部材として、電熱線が内蔵されたデフロスタ(霜取り)機能付きのガラス板が用いられる場合がある。
特開2003−123603号公報
しかしながら、上記電熱線が内蔵されたガラス板をカバー部材として利用した場合、ガラス板を電熱線により加熱して結露の除去、および、融雪を行うことができるものの、電熱線が内蔵されていないガラス板と比較して非常に高価であるため、移動体検出装置の製造コストが増大してしまうという課題がある。また、電熱線によりカバー部材が局所的に加熱されるため、カバー部材の熱的な負荷が高くなってしまうという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、カバー部材のコスト上昇および熱的な負荷を抑制しつつ、カバー部材の結露防止および、カバー部材に付着した雪を融かすことが可能な移動体検出装置、および、ヒータの取付構造を提供するものである。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
この発明に係る移動体検出装置は、センサ光を用いて移動体を検出する移動体検出装置において、前記センサ光を発する発光素子、又は、前記センサ光を受ける受光素子と、前記センサ光が透過可能な透過部、および、該透過部の外側に設けられた被支持部を有するカバー部材と、前記発光素子又は前記受光素子とは前記カバー部材を挟んで反対側に配され、発熱体を備えるヒータ本体と、該ヒータ本体と前記カバー部材の前記被支持部との間に挟まれて、前記ヒータ本体の熱を前記カバー部材の前記被支持部に伝導させる伝導部材と、を備えることを特徴としている。
このように構成することで、ヒータ本体の発熱体によって発せられた熱を、伝導部材を介して透過部の外側のカバー部材の被支持部に伝導させることができる。また、この被支持部に伝導された熱は、透過部に伝わるため、透過部の温度を上昇させることができる。
また、伝導部材を介してカバー部材を加熱することができるため、発熱体から発せられる熱が伝導部材の内部で拡散され、ヒータ本体によりカバー部材を直接的に加熱する場合と比較して、局所的な加熱を防止してカバー部材の被支持部を均一に加熱することができる。
さらに、この発明に係る移動体検出装置は、センサ光を用いて移動体を検出する移動体検出装置において、前記センサ光が透過可能な透過部、および、該透過部の外側に設けられた被支持部を有するカバー部材と、発熱体を備えるヒータ本体と、該ヒータ本体と前記カバー部材の前記被支持部との間に挟まれて、前記ヒータ本体の熱を前記カバー部材の前記被支持部に伝導させる伝導部材と、スペーサを介して前記伝導部材を支持する支持部と、該支持部と前記カバー部材の前記被支持部との間に設けられ弾性的に前記カバー部材を前記伝導部材側に押圧する押圧部材と、を備えていてもよい。
このように構成することで、押圧部材によりカバー部材が弾性的に押圧され、カバー部材が伝導部材に押し付けられるため、透過部の外側の被支持部と伝動部材とを安定的に密着させることが可能になる。
さらに、この発明に係る移動体検出装置は、上記移動体検出装置において、前記センサ光を発光する発光器と、前記センサ光を受光する受光器との少なくとも一方が収容され、前記センサ光が通過する開口部が形成された筐体を備え、前記カバー部材が、前記筐体の開口部を閉塞するようにしてもよい。
カバー部材によって筐体の開口部を閉塞している場合に、筐体の内外で温度差が生じて透過部に結露が生じやすくなるが、ヒータ本体によってカバー部材を加熱することで透過部に結露が生じることを未然に防ぐことができる。
さらに、この発明に係る移動体検出装置は、上記移動体検出装置において、前記伝導部材の温度に基づき前記伝導部材の温度が所定範囲内になるように前記ヒータ本体を制御するヒータ制御部と、を備えていてもよい。
このように構成することで、カバー部材に接する伝導部材の実際の温度に基づいてヒータ本体の温度制御を行うことができるため、ヒータ本体の温度に基づいて温度制御する場合と比較して、より確実にカバー部材の温度を所定範囲内にすることができる。
また、この発明に係るヒータの取付構造は、発熱体を備え、センサ光によるセンシングを行うための透過部と、該透過部の外側に設けられた被支持部とを備えるカバー部材の前記透過部の外側に配置されるヒータ本体と、該ヒータ本体と前記カバー部材の前記被支持部との間に挟まれて、前記ヒータ本体の熱を前記カバー部材の前記被支持部に伝導させる板状の伝導部材と、を備えるヒータの取付構造であって、スペーサを介して前記伝導部材を支持する支持部と、該支持部と前記カバー部材との間に設けられ弾性的に前記カバー部材を前記伝導部材側に押圧する押圧部材と、を備えることを特徴としている。
このように構成することで、押圧部材によりカバー部材が弾性的に押圧され、スペーサを介して支持部に支持された伝導部材に対してカバー部材が押し付けられるため、カバー部材の被支持部と伝導部材とを安定的に密着させることが可能になる。その結果、より均一にカバー部材の被支持部をヒータ本体によって加熱することができるため、部分的にカバー部材の熱的負荷が上昇するのを防止できる。
この発明に係る移動体検出装置、および、ヒータの取付構造によれば、コスト上昇を抑制しつつ、透過部の結露防止および、透過部に付着した雪を融かすことが可能となる。
この発明の実施形態における車両検知ユニットを示す斜視図である。 上記車両検知ユニットの発光器の断面図である。 上記発光器の蓋部およびヒータユニットを外した状態を示す斜視図である。 上記発光器の蓋部を外した状態を示す斜視図である。 上記発光器の支持部近傍の分解断面図である。
次に、この発明の移動体検出装置、ヒータ、および、ヒータ取付構造の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、この実施形態における移動体検出装置である車両検知ユニット1を示している。車両検知ユニット1は、自動車等の車両(移動体)の通過を検出する装置であって、車両の通行路Sを挟んで対向するように配される一対の発光器2及び受光器3を備えている。この車両検知ユニット1は、例えば、無線通信を用いて有料道路や駐車場等の料金所において自動的に料金の支払を行う自動料金支払システム(図示せず)の一部として利用される。この自動料金支払システムは、路側に設置された路側アンテナと、自動車等の車両に搭載された車載器の車側アンテナとの通信タイミングを図るために料金所ゲートへの車両の進入を検出する必要がある。そのため、この料金所ゲートへの車両の進入を検出する装置として上記車両検知ユニット1が利用される。
発光器2は、受光器3に向けて赤外線などのセンサ光Bを出力する。一方で、受光器3は、発光器2から出力されたセンサ光Bを受光しているか否かを検出する。例えば、通行路Sを走行している車両によってセンサ光Bが遮断され、予め設定された所定時間以上センサ光Bの受光が受光器3によって検出されなかった場合、上記車両検知ユニット1は、車両の通過を検知して、その検知情報を、自動料金支払システムの制御部などにインターフェース回路(図示せず)を介して出力する。自動料金支払システムの制御部は、車両通過の検知情報が入力されると、通行路S側に配される路側アンテナと、車載器の車側アンテナとの間における通信などを開始する。
通行路Sの幅方向両側には、一対の支持筐体10がアンカーボルト等を介して地面に立設されている。また、上記発光器2および受光器3は、例えば、一般的な車両(例えば、普通車など)の高さよりも長尺な筐体11,12を有している。これら発光器2の筐体11および受光器3の筐体12は、それぞれ長手方向が鉛直方向を向くようにボルト等を介して支持筐体10に取り付けられている。なお、受光器3側の支持筐体10には、電源回路やインターフェース回路などが収容される函体13が一体的に取り付けられている。
発光器2および受光器3の筐体11,12には、通行路Sを挟んで互いに対向する対向壁部14,15に、鉛直方向に延びる複数のスリット状の開口部16,17が形成されている。これら開口部16,17は、センサ光Bの光路を形成している。つまり、センサ光Bは、開口部16を介して発光器2の筐体11内部から筐体11外部の通行路S側に水平に出光され、通行路Sを横断して開口部17を介して受光器3の筐体12内部に入光される。この実施形態の上記開口部16,17は、上下方向に所定間隔で3つの小開口部16a〜16c、17a〜17cに分かれて形成されている。発光器2および受光器3の各3つの小開口部16a〜16c、17a〜17cは、それぞれ同一高さ位置の小開口部16a,17aと、小開口部16b,17bと、小開口部16c,17cとに、同一のセンサ光Bが通過するようになっている。
図2は、発光器2の横断面図である。ここで、発光器2と受光器3とは、筐体11,12の内部に収容されるユニットの種類が、発光ユニットか受光ユニットかの相違だけであるため、以下の説明においては発光器2を一例に説明し、受光器3の詳細説明を省略する。
図2に示すように、発光器2は、筐体11内部に発光ユニット20が収容されている。発光ユニット20は、赤外線LED(Light Emitting Diode)などの発光素子21と、発光素子21を保持する保持体22とを備えている。保持体22は、断面略矩形状に形成されている。この保持体22の通行路Sの幅方向における中央部には、対向壁部14に沿って外側に延びるフランジ部23が形成されている。保持体22の開口部16に臨む側面24には、複数の発光素子21が、開口部16に沿うように配列、換言すれば上下方向に並んで取り付けられている。
筐体11は、通行路S側に開口する箱状の本体部30と、この本体部30内に収容されて上記保持体22を支持するサブフレーム部31と、本体部30を通行路S側から閉塞するとともに上記対向壁部14を有する蓋部32と、を備えている。
本体部30は、通行路Sの幅方向外側に形成されて上述した対向壁部14と略平行に形成される背面部33と、この背面部33の幅方向両側から略垂直に通行路S側に延びる2つの側壁部34と、背面部33の鉛直方向両側から通行路S側に延びる図示しない天面部および底面部と、をそれぞれ備えている。この実施形態における本体部30は、断面視で背面部33の幅寸法よりも側壁部34の幅寸法が短い、通行路Sの幅方向でやや扁平な箱状を呈している。
サブフレーム部31は、保持体22のフランジ部23よりも背面部33側の後部35が没入される凹部36を備えている。また、サブフレーム部31は、凹部36の通行路S側に、それぞれ側壁部34側に向かって延びる平面状のフランジ支持部37を備えている。このフランジ支持部37には、保持体22のフランジ部23がビス等の締結部材(図示せず)により固定される。さらに、サブフレーム部31は、フランジ支持部37の側壁部34側から通行路S側に向かって有段形成された支持部40を備えている。この支持部40は、対向壁部14と略平行に形成されて、通行路Sの幅方向で本体部30の開口縁41よりも僅かに通行路S側、換言すれば、発光ユニット20よりも僅かに通行路S側に配置されている。支持部40の側縁42には、背面部33側に向かって延びると共に、本体部30の開口縁41の内側面43に対向するように配される折返し部44が形成されている。
蓋部32は、本体部30の開口縁41の外側面45に対向する位置から、通行路S側に延びる一対の蓋側壁部46と、これら蓋側壁部46の通行路S側の端縁同士を繋ぐ上述した対向壁部14とを備えている。蓋部32の対向壁部14には、上記開口部16を構成するスリット状の蓋部開口部47が形成されている。図3を併せて参照し、支持部40の通行路S側の各支持面48には、フェノール樹脂など耐熱性および断熱性の高い樹脂により形成され、上下方向に延びる略帯状に形成されたスペーサ49がビス等の締結部材50により取り付けられている。また、スペーサ49には、所定位置に複数の貫通孔51が形成されている。これら貫通孔51を介して蓋部32、および、蓋部32の内側に配置されるヒータユニット52がビス等の締結部材50(図2参照)によって取り付けられる。
図2、図4に示すように、ヒータユニット(この実施形態におけるヒータ)52は、ラバーヒータ(ヒータ本体)53と、伝導部材54とを備えている。伝導部材54は、例えば、アルミニウムなどの金属で形成され、略平板状に形成されている。この伝導部材54には、上述した開口部16を構成するスリット状の伝導部材開口部55が形成されている。伝導部材54は、ヒータユニット52を支持部40に締結する際に、幅方向の側部56がそれぞれ上述したスペーサ49に当接して支持される。つまり、伝導部材54は、ビス50によって、スペーサ49を介して支持部40に固定されることで、支持部40によって支持された状態となる。なお、伝導部材54およびスペーサ49をビス50によって支持部40に締結する場合について説明したが、接着剤による固定方法など他の固定方法により固定することで、スペーサ49を介して伝導部材54を支持部40に支持させるようにしてもよい。
ラバーヒータ53は、シリコンゴム等からなるシート状のラバー部57と、その内部に配索される発熱体である電熱線58とによって形成されている。このラバーヒータ53は、上記伝導部材開口部55の周縁を囲繞するようにして伝導部材54の対向壁部14側の取付面59に接着等により取り付けられている。
一方で、各スペーサ49の間には、サブフレーム部31の凹部36を塞ぐようにして、カバー部材60が取り付けられている。カバー部材60は、センサ光Bを透過する透過性能を有したアクリル樹脂など透明合成樹脂によって形成されている。また、カバー部材60は、スペーサ49よりも薄肉で板厚が略一定の平板状に形成されている。カバー部材60は、透過部61と、被支持部62とから構成されている。
透過部61は、上記カバー部材60のうち、センサ光Bを透過させる部分である。より具体的には、透過部61は、正面視で開口部16の開口縁よりも内側を通るセンサ光Bの光路上に配される部分である。
被支持部62は、上記カバー部材60のうち、上記透過部61を光路上に保持しつつ透過部61に伝導部材54の熱を伝達する部分である。この被支持部62は、透過部61の外側に設けられ、この実施形態においては、上記透過部61よりも外側の部分全てが被支持部62となっている。
被支持部62には、カバー部材60の側壁部34側の長辺部63に沿って、略帯状の押圧部材64が接着等により貼付されている。押圧部材64は、断熱性および弾性を備えたスポンジ等の発泡材で形成されている。ここで、図5に示すように、押圧部材64の厚さt1は、カバー部材60の板厚t2と押圧部材64の厚さt1との合計厚さが、上述したスペーサ49の板厚t3よりも大きくなるように設定されている。このように設定されることで、押圧部材64は、カバー部材60の被支持部62とサブフレーム部31の支持部40との間で圧縮変形した状態となる。そして、この圧縮変形した押圧部材64によって、被支持部62がヒータユニット52の伝導部材54側に向かって押圧される。これにより、カバー部材60が伝導部材54側に付勢され、伝導部材54に対向配置された被支持部62が伝導部材54に密着した状態になる。ここで、上述した被支持部62は、押圧部材64と伝導部材54とによって挟まれた状態で、伝導部材54および押圧部材64によって支持されることから「被支持部」と称している。
ここで、この実施形態においては、上記押圧部材64は、シール性も兼ね備えており、例えば、支持部40と被支持部62との間から雨水や塵埃などが侵入することを防止している。また、図2に示すように押圧部材64は、各支持面48から内側に僅かにはみ出るように幅広に形成されている。このように形成されることによって、押圧部材64の取り付け位置が多少ずれたとしても、カバー部材60と支持部40との間のシール性にばらつきが生じるのを防止することが可能となっている。その結果、雨水や塵埃などが凹部36内に侵入するのをより確実に防止できる。なお、少なくとも上述した支持部40と、押圧部材64とにより、この実施形態におけるヒータユニット52の取付構造が構成される。
蓋部32の対向壁部14には、伝導部材54のラバーヒータ53よりも側壁部34側の内側面66に、蓋部用スペーサ67が接着等により取り付けられている。蓋部用スペーサ67は、上述したスペーサ49と同様に、フェノール樹脂などの耐熱性および断熱性の高い樹脂により形成されている。また、これら蓋部用スペーサ67は、ラバーヒータ53よりも十分に厚く形成されおり、ラバーヒータ53と対向壁部14との間には、空間部68が形成されている。
伝導部材54、蓋部用スペーサ67、および、対向壁部14には、それぞれスペーサ49の貫通孔51に連続するようにそれぞれ貫通孔69〜71が形成されている。これら貫通孔51,69〜71にはビス等の締結部材50が貫通可能とされ、これら貫通孔51,69〜71を介して支持部40、スペーサ49、伝導部材54、蓋部用スペーサ67、および、対向壁部14がビス等の締結部材50により一体的に締結される。
つまり、ラバーヒータ53から伝導部材54に伝わる熱は、蓋部用スペーサ67および空間部68によって断熱されることで蓋部32に伝わり難くなっている。また同様に、ラバーヒータ53から伝導部材54に伝った熱は、スペーサ49によって断熱されることで支持部40に伝わり難くなっている。さらに、伝導部材54からカバー部材60に伝った熱も、押圧部材64によって断熱されて、支持部40に伝わり難くなっている。要するに、ヒータユニット52で発生した熱が外部に逃げるのを防止して効率よくカバー部材60を加熱することができるため、省エネルギー化を図ることが可能となっている。なお、上記ラバーヒータ53と対向壁部14との間に空間部68を形成する場合について説明したが、空間部68に代えて断熱材(図示せず)を配置するようにしてもよい。
伝導部材54は、鉛直方向に延びる長辺部73の近傍を通行路S側に屈曲して形成した屈曲部74を備えている。これにより、蓋部用スペーサ67が固定された蓋部32を本体部30に取り付ける際に、蓋部用スペーサ67の側面75が屈曲部74に突き当たって、ヒータユニット52に対する蓋部32の位置決めが可能となっている。
図4に示すように、伝導部材54には、サーモスタット76が取り付けられている。このサーモスタット(ヒータ制御部)76は、伝導部材54の現在温度を検出すると共に、ヒータユニット52の電熱線58への通電をオン・オフ制御する。より具体的には、サーモスタット76は、カバー部材60に結露等が生じない下限温度と、カバー部材60に対して加熱による悪影響が生じない上限温度とが予め設定可能であり、下限温度を下回った場合には図示しない接点をオン制御して電熱線58に通電する一方で、上限温度を上回った場合には図示しない接点をオフ制御して電熱線58への通電を行わないようにする。
したがって、上述した実施形態における車両検知ユニット1によれば、ラバーヒータ53の電熱線58によって発せられた熱が、伝導部材54を介して透過部61の外側の被支持部62に伝導され、この透過部61の外側の被支持部62に伝導された熱が透過部61に伝って透過部61を温度上昇させることができる。また、伝導部材54を介してカバー部材60を加熱することで、電熱線58から発せられる熱が、伝導部材54の内部で拡散されるため、ラバーヒータ53によりカバー部材60を直接的に加熱する場合と比較して、局所的な加熱を防止して、被支持部62を均一に加熱することができる。その結果、電熱線を内蔵したガラス板を用いる場合と比較して、カバー部材60の熱的な負荷およびコスト上昇を抑制しつつ、透過部61に生じる結露の除去や、透過部61に付着した雪を融かすことが可能となる。
さらに、押圧部材64によりカバー部材60が弾性的に押圧され、カバー部材60が伝導部材54に押し付けられるため、透過部61の外側の被支持部62と伝導部材54とを安定的に密着させることが可能になる。その結果、より均一に透過部61の外側のカバー部材60をラバーヒータ53によって加熱することができるため、部分的にカバー部材60の熱的な負荷が上昇するのを防止できる。
さらに、カバー部材60によって発光器2および受光器3の筐体11,12の開口部16,17を閉塞している場合に、筐体11,12の内外で温度差が生じて透過部61に結露が生じやすくなるが、ラバーヒータ53によってカバー部材60を加熱して透過部61に結露が生じることを未然に防ぐことができる。
さらに、サーモスタット76により、伝導部材54の温度を検出して、伝導部材54の温度が所定範囲内となるようにラバーヒータ53の温度制御を行うことができるため、ラバーヒータ53の温度に基づき温度制御を行う場合と比較して、伝導部材54の温度をより確実に所定範囲内にすることができる。その結果、カバー部材60の温度が上昇し過ぎて過熱されることを防止すると共に、カバー部材60の温度が低下しすぎて透過部61に結露が生じることを防止できる。
なお、この発明は上述した実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
上述した実施形態においては、透明樹脂で形成されたカバー部材60を用いる場合について説明したが、センサ光Bが透過可能であれば透明なものに限られない。また、樹脂製のカバー部材60に限られず、例えば、ガラス板をカバー部材60として用いてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、カバー部材60の透過部61と被支持部62とが同一の材料で一体的に形成される場合を一例にして説明したが、カバー部材60によってサブフレーム部31の凹部36が閉塞され、且つ、被支持部62を介して伝導部材54の熱が透過部61に伝達可能な構成であればよい。例えば、被支持部62は、透過部61と異なる材料により形成してもよい。この場合、二色成型等により、被支持部62と透過部61とを、異なる材料で一体的に形成してもよく、また、被支持部62と透過部61とを個別に形成した後に被支持部62と透過部61とを接着等により結合してもよい。さらに、被支持部62は、センサ光Bが透過しない材料で形成しても良い。また、上述した実施形態においては、カバー部材60が、スペーサ49よりも薄肉で板厚が略一定の平板状に形成される一例を説明したが、この形状に限られるものではない。例えば、被支持部62と透過部61とを異なる厚さで形成してもよく、必要に応じて被支持部62に補強用のリブ等を設けてもよい。また、上述した実施形態では、被支持部62が伝導部材54および押圧部材64によって支持されているが、被支持部62は他の支持構造によって支持されてもよい。
また、上述した実施形態においては、伝導部材54がアルミニウムなどの金属材料で形成される場合について説明したが、ラバーヒータ53の熱を被支持部62に伝達可能であれば、金属材料に限られるものではなく、例えば、樹脂やゴムなどを用いてもよい。また伝導部材54として、高熱伝導率材料を用いることが望ましい。高熱電率材料は、室温付近の熱伝導率が200W/(m・K)以上であればよく金属材料には限られない。
また、上述した実施形態においては、ヒータユニット52がシリコンラバー等のラバー部57の内部に電熱線58を配索させたラバーヒータ53を備える場合について説明したが、この発明のヒータ本体は上記ラバーヒータ53に限られず、様々な形式のヒータを適用可能である。
また、上述した実施形態においては、カバー部材60を押圧する押圧部材64が、発泡材で形成される場合を一例に説明したが、カバー部材60を押圧可能であればよく発泡材に限られるものではない。押圧部材64は、カバー部材60を十分に押圧することが可能な部材であればよく、例えば、上記発泡材に代えて、板ばね、コイルばね、ゴムなどを用いてもよい。この場合、板ばね、コイルばねについては、断熱性に優れる材質で形成されたものが好ましいが、断熱性に優れる材質で形成されたものに限定されない。
また、上述した実施形態においては、発光器2から発せられたセンサ光Bを、通行路Sを挟んで発光器2とは反対側に設置された受光器3で受光するタイプの光電センサを一例に説明したが、光電センサの構成は、センサ光Bにより移動体を検出可能であれば上記のものに限られない。例えば、通行路Sの幅方向一側に発光素子および受光素子を備える受発光器を設けて、発光素子から発せられたセンサ光の反射光を受光素子で受光するいわゆる反射型の光電センサ等であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、移動体検出装置として自動料金支払システムの車両検知ユニット1を一例として説明したが、移動体を検出する装置であればよく、自動料金支払システムの車両検知ユニット1に限られるものではない。また、この発明の移動体は、自動車等の車両に限られず、飛行機、船、人間、動物等を検出する移動体検出装置にも適用可能である。
1 車両検知ユニット(移動体検出装置)
2 発光器
3 受光器
10 支持筐体
11,12 筐体
13 函体
14,15 対向壁部
16,17 開口部
20 発光ユニット
21 発光素子
22 保持体
23 フランジ部
24 側面
30 本体部
31 サブフレーム部
32 蓋部
33 背面部
34 側壁部
35 後部
36 凹部
37 フランジ支持部
40 支持部
41 開口縁
42 側縁
43 内側面
44 折返し部
45 外側面
46 蓋側壁部
47 蓋部開口部
48 支持面
49 スペーサ
50 締結部材
51 貫通孔
52 ヒータユニット
53 ラバーヒータ(ヒータ本体)
54 伝導部材
55 伝導部材開口部
56 側部
57 ラバー部
58 電熱線(発熱体)
59 取付面
60 カバー部材
61 透過部
62 被支持部
63 長辺部
64 押圧部材
66 内側面
67 蓋部用スペーサ
68 空間部
69〜71 貫通孔
73 長辺部
74 屈曲部
75 側面
76 サーモスタット(ヒータ制御部)
S 通行路
B センサ光

Claims (4)

  1. センサ光を用いて移動体を検出する移動体検出装置において、
    前記センサ光が透過可能な透過部、および、該透過部の外側に設けられた被支持部を有するカバー部材と、
    発熱体を備えるヒータ本体と、
    該ヒータ本体と前記カバー部材の前記被支持部との間に挟まれて、前記ヒータ本体の熱を前記カバー部材の前記被支持部に伝導させる伝導部材と、
    スペーサを介して前記伝導部材を支持する支持部と、
    該支持部と前記カバー部材の前記被支持部との間に設けられ弾性的に前記カバー部材を前記伝導部材側に押圧する押圧部材と、
    を備える移動体検出装置。
  2. 前記センサ光を発光する発光器と、前記センサ光を受光する受光器との少なくとも一方が収容され、前記センサ光が通過する開口部が形成された筐体を備え、
    前記カバー部材は、前記筐体の開口部を閉塞する請求項1に記載の移動体検出装置。
  3. 前記伝導部材の温度に基づき前記伝導部材の温度が所定範囲内になるように前記ヒータ本体を制御するヒータ制御部と、を備える請求項1又は2に記載の移動体検出装置。
  4. 発熱体を備え、センサ光によるセンシングを行うための透過部と、該透過部の外側に設けられた被支持部とを備えるカバー部材の前記透過部の外側に配置されるヒータ本体と、
    該ヒータ本体と前記カバー部材の前記被支持部との間に挟まれて、前記ヒータ本体の熱を前記カバー部材の前記被支持部に伝導させる板状の伝導部材と、を備えるヒータの取付構造であって、
    スペーサを介して前記伝導部材を支持する支持部と、
    該支持部と前記カバー部材との間に設けられ弾性的に前記カバー部材を前記伝導部材側に押圧する押圧部材と、
    を備えることを特徴とするヒータの取付構造。
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