JP5828534B1 - 貨物車両用自動開閉ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急時に動作不能状態のスライドドアを解除するときに、容易かつ確実に緊急解除することができ、更に容易に復帰することができる。【解決手段】駆動モータ4で円弧状に回動する第1アーム2と、第1アーム2の先端を第2回動中心点P2として円弧状に回動する第2アーム3と、第1アーム2の第1回動中心点P1に固定した第1タイミングプーリ5とから成る開閉駆動部1と、第1アーム回動角調節構造31と、を備え、駆動モータ4が電気的に動作不能状態になったときに、スライドドア55を手動で動かすことにより、第2アーム3の先端部の直線移動に伴い、第1アーム2を第2回動中心点P2で回動させ、駆動モータ4の回転軸を強引に回動させ、該スライドドア55を手動でも開閉することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、貨物車両の箱型荷物室の開口部において自動開閉するドアに係り、特に開閉ドアを容易かつ安全に開閉することができ、そのセキュリティ性とデザイン性を高めた貨物車両用自動開閉ドアに関する。
長年に渡る国内道路網の整備拡張により、全国的に道路交通網の改善がなされ、国道を利用した長距離輸送が盛んに行われるようになった。宅配サービス事業を担うトラック輸送は、幹線道路に沿って展開された郊外型の大型店舗の増加や、通信販売システムの盛況等も手伝って、その重要性は益々高まる一方である。
このような状況の中、実際にトラック輸送に携わる作業者には、一人で貨物車両の運転と荷物の配達という両方の作業を兼ねることによって作業効率を高める努力が求められている。更に、大きさや重さ、形状等の全く異なる様々な形態の荷物について、1〜2名の作業者には多様な人の要求を受け入れて全国何処にでも配送する責任が負わされている。特に都市部では、狭い路地や交通量の多い箇所を走り廻りながら的確に目的地を見つけ出し、人や車の往来の激しい路上に貨物車両を駐車して荷物の積み降ろしを行なっていた。極めて困難かつ危険な作業を強いられているのが現状であった。
貨物車両を公道に駐車しての配送作業は、走行車両による衝突事故防止等に細心の注意を要する。例えば、狭い場所に貨物車両を駐車して、そのまま荷物を届けている間に、他の車両が扉近くにまで近づいて駐車された場合には、箱型荷物室の観音開き式の後部扉を開け閉めすることができなくなり、または誤って開けた扉を周囲の物に当てるというおそれもあった。
特に箱型荷物室が観音開き式の後部扉の場合、両手で荷物を抱えたまま扉の開閉することは極めて困難であり、一旦地上に荷物を置いて扉を開け、再度地上から荷物を担ぎ上げて荷室に運び込むことがあった。強風や雨天、降雪等荒天時には、荷物を濡らす等の弊害がある上、作業者には余計な作業を強いることになって、作業効率を低下させることになった。
そこで、図12と図13に示すように、貨物車両51の箱型荷物室52の開口部53には、この開口部53の一側縁に、その側縁を回動中心にして水平方向に開くように取り付けた展開ドア54と、この展開ドア54に、スライド開閉するようにスライドドア55を取り付けた貨物車両用ドアが提案されている。
スライドドア55を開閉するスライド駆動機構56は、図14に示すように、展開ドア54の荷物室52側に設けられている。スライド駆動機構56は、展開ドア54の荷室内側上部に、箱型荷物室52内への突出量を最小限に抑えた薄型の開閉駆動用モータ57と、これによって振り子状に駆動される開閉アーム58とが設けられ、開閉アーム58の先端を、スライドドア55の側壁面に固着された鉛直状のレール59に摺動自在に連結したものである。開閉操作スイッチを操作すると、スライドドア55が矢視線方向に開閉するようになっている。
展開ドア54外部には、図12に示すように、これを箱型荷物室52の開口部53に開閉自在にロックするロックロッド61が取り付けられている。このロックロッド61は、展開ドア54の下方位置に設けられたロックハンドル62を操作することで、その上下の各先端部61a,61bが開口部53周囲に設けられた係合部63にそれぞれ自在に係合するようになっている。例えば、丸棒材の先端がL字状に曲折した先端部61a,61bを、係合部63のスリットに挟むように構成したものがある。
箱型荷物室52内に貨物を搬入する際には、ロックハンドル62を操作して、ロックロッド61を回動させて各先端部61a,61bを、係合部63のスリットから外す。これで、開口部53から展開ドア54をスライドドア55と共に開閉することができる。貨物を搬入した後、又は搬送中はこのロックハンドル62を操作して、各係合部63に各先端部61a,61bを係合させる。
このようにロックロッド61が、スライドドア55と共に展開ドア54を開口部53に強固に閉止しているので、貨物車両51の走行の際に、展開ドア54がスライドドア55と共に不用意に開くことを防止している。このロックロッド61方式のロック装置は、展開ドア54をその上下位置で、強固に固定する方式であるために、従来から使用されている。特に観音開き方式のドアに良く使用されているロック装置である。
スライド駆動機構56は、図14に示すように、展開ドア54の荷室内側上部に、箱型荷物室52内への突出量を最小限に抑えた薄型の開閉駆動用モータ57と、これによって振り子状に駆動される開閉アーム58とが設けられ、開閉アーム58の先端を、スライドドア55の側壁面に固着された鉛直状のレール59(仮想線表示)に摺動自在に連結したものである。開閉操作スイッチを操作すると、スライドドア55が矢視線方向に開閉するようになっている。このスライド駆動機構56はカバー60で保護されている(図13参照)。
一方、展開ドア54に装着されたスライドドア55の開閉端には、図示していないが、ロック金具を設けている。このロック金具に対応する開口部53には、ロック金具の閉鎖に連動して密閉状態に自動ロックされ、かつ所定の操作によってロック解除可能とするようにした自動ロック機構が組み込まれている。
自動ロック機構は、図示していないが、例えばベース板に、スライドドア55のロック金具を掛け止める係合片を上下方向に可動させるモータと、このモータの回転力を上下方向に変換させるギヤ機構とから成る。更に、ロック金具が、自動ロック機構に近づいたことを検知するセンサと、係合片が上端に移動したことを検知するセンサを備えたものである。
図12、図13に示す「車両用荷室扉」におけるスライドドア55をリモコンスイッチで開けるときは、図15(a)に示すような操作を行なう。
「開操作」
先ず、ドライバーは、パーキングブレーキを引く。パーキングブレーキを引かないとメインスイッチが入らないようになっている。運転席のメインスイッチを「ON」にする。これでスライドドア55の施錠が自動的に解除される。
次に、リモコンスイッチの「開」ボタンを押す。開動作を始め、全開状態になると停止する。これで荷物の出し入れが可能になる。
なお、大きな荷物の場合は、展開ドア54を手動で開ける。展開ドア54を開ける際は、必ずスライドドア55が全開の状態(スライドドア55が展開ドア54内に収納された状態)になったことを確認してから開ける。
「閉操作」
図12、図13に示す「車両用荷室扉」におけるスライドドア55をリモコンスイッチで閉めるときは、図15(b)に示すような操作を行なう。
リモコンスイッチの「閉」ボタンを押す。スライドドア55が閉操作を始め、全閉状態で停止する。なお、この状態ではまだ施錠はされていない。
運転席内のメインスイッチを「OFF」にする。このときスライドドア55の施錠が自動的に行われ、操作が終了する。
なお、車両走行中は必ず運手席内のメインスイッチを切る。
「電気式緊急解除操作」
図12、図13に示す「車両用荷室扉」におけるスライドドア55が、電気的な原因で閉じたまま開閉できなくなることがある。例えば、ノイズ等の電気的な原因でスライドドア55が施錠又は解錠の動作途中で止まることがある。このようなときは、図16に示すような操作を行なう。
先ず、パーキングブレーキを引く。運転席のメインスイッチを「ON」にする。
次に、リモコンスイッチの「開」ボタンを押す。5秒以上の間隔を空け、このリモコンスイッチの「閉」ボタンを押す。5秒以上の間隔を空け、リモコンスイッチの「開」ボタンを押す。
これでスライドドア55の施錠が解除される。スライドドア55が閉じているときは、スライドドア55は開動作を始める。
「機械的な緊急時のロック解除操作」
電子的な故障ではなく、モータが動作不能状態の機械的な故障のときは、上述したリモコンスイッチの操作では解決できないときがある。そのときは、図17に示すような操作を行なう。
先ず、車両バッテリのメイン電源スイッチを「OFF」にする。運転席内のメインスイッチを「OFF」にする。
展開ドア54内部のレール59の取り付けねじを外す(図14参照)。スライドドア55のロック金具を外す。これにより、スライド駆動機構56の振り子状に動作する開閉アーム58との連関動作が解除される。そこで、スライドドア55を手動で開けることができる。
展開ドア54内側内面に装着したスライド駆動機構56のカバー60を外す(図13参照)。既に外れている内部のレール59を取り出す。
蝶ねじを展開ドア54にねじ込み、スライドドア55の開閉を規制する。
走行する時は、例えば、展開ドア54下部に取り付けた蝶ねじを完全に締め込み、スライドドア55が動かないように固定し、車両を走行させることができる。
スライドドア55を開ける時は、締め込んでいた蝶ねじを、スライドドア55に当たらない位置まで緩めれば、スライドドア55を開けることができる。
展開ドア54を開ける時は、スライドドア55を全開にした後、蝶ねじを完全に締め込み、スライドドア55が展開ドア54から飛び出さないようにしてから、展開ドア54を開けることができる。
展開ドア(観音ドア)に、スライド開閉するようにスライドドアを取り付けた貨物車両用ドアに関する技術が提案されている。例えば特許文献1の特開2003−82919公報「車両用荷室扉」のように、荷室壁面に形成された搬入出口の縁部に同搬入出口の略半分程度を閉鎖可能な展開ドアを設け、展開ドアの肉厚内もしくは荷室内側面には、搬入出口の残り略半分を閉鎖可能なスライドドアを摺動自在に装着すると共に、展開ドアの肉厚内側あるいは荷室内側面に比較的薄型の開閉駆動用モータを有するスライド駆動機構を組み込まれてなる車両用荷室扉が提案されている。
また、ロックロッドに関する技術も提案されている。例えば特許文献2の特開2006−97251号公報「荷箱の扉ロック装置」のように、ヒンジにより開閉自在に取り付けられた扉を有する荷箱の扉ロック装置であって、前記扉に回転自在に取付けられ、かつ、軸回りの回転位相を変化させることにより、前記扉のロック・アンロックを行う少なくとも1本のロックロッドと、前記扉の閉状態で前記扉の開放側端部と隣接する位置に設けられた係合穴に対し、前記ロックロッドの回転動作に連動して係合・離脱するロックピンとを備えた荷箱の扉ロック装置が提案されている。
特開2003−82919号公報 特開2006−97251号公報
特許文献1の「車両用荷室扉」には、電気式の緊急解除手段、機械的な緊急時のロック解除手段が備えられている。しかし、貨物車両51で貨物を配送中に、自動開閉ドアのスライドドア55が故障、又は動作不能状態になると、集配作業の時間指定や、駐車禁止によるスピーディーな集配作業が要請されるドライバーは狼狽することがある。この開閉駆動用モータ57が開閉アーム58をウォームギヤで振り子状に駆動する構造であるために、スライドドア55側からこの開閉アーム58を動作させることができなかった。このように狼狽すると簡単な緊急解除手段についても実行することができなくなり、却ってその解除に長時間を要することがある。
更に、特許文献1の「車両用荷室扉」には、スライドドア55を開口部53にロックするために、スライドドア55にロック金具を設け、開口部53には自動ロック機構を組み込む必要があった。そのために、このロック金具が自動ロック機構に施錠された状態になり、開錠できなくなることがある。そこで、上述した緊急解除の操作と併せて、このロック金具をスライドドア55から外す必要があり、路上での緊急解除は不可能に近いものであった。
従来の自動ロック機構には、図14に示したように、モータ57と複数のセンサについて、スライドドア55を開閉するスライド駆動機構56に備えたモータ57とセンサとは別に備える必要があった。これらに部品コストの高騰の他に、装置の総重量も重たくなるという問題も有していた。
また、特許文献1の「車両用荷室扉」では、緊急解除したあとに、通常の使用状態に復帰させるときは、上述した作業を逆の順序で実施するために長時間を要するものであった。勿論、修理工場において修理する必要もあった。
貨物車両の大小に応じて、スライドドア55の幅が異なることがあり、その都度長さの異なる開閉アーム58に交換する必要があり、同時にレール59も長いものに交換していた。
なお、故障時、緊急時に、動作不能になったスライドドア55を簡単に開閉できるような構造にすることも可能である。しかし、スライドドア55を簡単に開閉できる構造にすると、作業者(ドライバー)が荷物の集配で貨物車両51から離れた隙に、ドライバー以外の者によってスライドドア55を簡単に開けられ、その箱型荷物室52内の荷物を盗難されやすいという問題があった。
また、特許文献2の「荷箱の扉ロック装置」は、展開ドア54(観音ドア)をロックロッド61で広い範囲で開口部53に締結するものであり、このロックロッド61を使用せず、家屋の玄関ドアのように1か所が係合する扉ロック装置と比較してその密閉能力は高い。しかし、車体の後部において部材がロックロッド61が突出しているので、見栄えが悪く車体全体のデザイン性を低下させるという問題を有していた。
また、このロックロッド61方式の扉ロック装置は、外部にロックハンドル62が位置するため、これが破損され、展開ドア54を開けて荷物が盗難されやすく、セキュリティ性が低いという問題を有していた。
本発明の発明者は、自動開閉ドアでは、従来の2枚の観音ドア式荷物室とは異なり、搬送中の荷物の出し入れの際には主にスライドドアを利用し、この観音ドア(展開ドア)の開閉は極端に少ないことに着目した。この観音ドア(展開ドア)に密閉性とセキュリティ性の高いロックロッド式のロック装置を組み込むことに着目した。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、スライドドアの開閉構造を折り曲げ方式のアームにすることで、緊急時に動作不能状態のスライドドアを解除するときに、容易かつ確実に緊急解除することができ、更に容易に復帰することができ、また幅が異なるスライドドアの何れにも対応することができる貨物車両用自動開閉ドアを提供することにある。
また、ロックロッド式のロック装置を自動開閉ドアの荷物室側に組み込むことで、自動開閉ドアの密閉能力を高め、かつセキュリティ性とデザイン性の高い貨物車両用自動開閉ドアを提供することにある。
本発明は、貨物車両(51)の箱型荷物室(52)の開口部(53)を開閉する貨物車両用自動開閉ドアであって、
前記開口部(53)の一側縁に、その側縁を回動中心にして水平方向に開くように取り付けられた展開ドア(54)と、
前記展開ドア(54)に、スライド開閉するように取り付けられたスライドドア(55)と、
前記展開ドア(54)に取り付けられた、駆動モータ(4)で円弧状に回動する第1アーム(2)と、該第1アーム(2)の先端を第2回動中心点(P2)として円弧状に回動する第2アーム(3)と、該第1アーム(2)の第1回動中心点(P1)に固定した第1タイミングプーリ(5)と、該第2アーム(3)の第2回動中心点(P2)に固定した第2タイミングプーリ(6)と、これらの第1タイミングプーリ(5)と第2タイミングプーリ(6)とに掛け渡すタイミングベルト(7)と、を有し、該第2アーム(3)の先端部に前記スライドドア(55)を連結した開閉駆動部(1)と、
前記開閉駆動部(1)に付設された、前記第1アーム(2)の回動角度を規制するために、該第1アーム(2)が当たる位置を可変できるストッパ(32)と、該第1アーム(2)の回動位置を検出する第1アーム検出センサ(33)と、を有する第1アーム回動角調節構造(31)と、を備え、
前記開閉駆動部(1)の第1アーム(2)を駆動モータ(4)で回動させると、同時に第1タイミングプーリ(5)の回動に伴い、タイミングベルト(7)が第2タイミングプーリ(6)を回動させ、第2アーム(3)を従回動させ、該第2アーム(3)の先端部を直線往復運動させて、前記スライドドア(55)を自動で開閉し、
前記駆動モータ(4)が電気的に動作不能状態になったときに、前記スライドドア(55)を手動で動かすことにより、前記第2アーム(3)の先端部の直線移動に伴い、第1アーム(2)を第2回動中心点(P2)で回動させ、該駆動モータ(4)の回転軸を強引に回動させ、該スライドドア(55)を手動でも開閉るように構成した、ことを特徴とする。
前記第1アーム回動角調節構造(31)は、前記ストッパ(32)・第1アーム検出センサ(33)を、支持孔(35)を並列するように複数開けた支持板(34)の何れかに着脱自在に掛け止めるように構成したものである。
前記開閉駆動部(1)は、箱型荷物室(52)の開口部(53)に取り付けた受信部にリモコンスイッチからの信号を受信させて遠隔操作するように構成することができる。
前記展開ドア(54)の箱型荷物室(52)側に、
該展開ドア(54)を前記箱型荷物室(52)の開口部(53)に施錠・解錠するロックロッド(24)と、該ロックロッド(24)の両先端に形成された係合先端部をそれぞれ上下動させる係合先端部可動機構と、該開口部(53)の上下位置にそれぞれ設けられた被係合部と、を有し、係合先端部可動機構を操作して該開口部(53)の上下位置にそれぞれ設けられた被係合部に自在に係合するように成る荷物室側ロック装置(21)を取り付け、
前記開口部(53)において前記展開ドア(54)を開閉するときは、前記スライドドア(55)が展開ドア(54)内に収納された状態で、開放された該開口部(53)から、前記箱型荷物室(52)内の係合先端部可動機構を操作して前記荷物室側ロック装置(21)の解錠と施錠し得るように構成することができる。
前記スライドドア(55)に、ねじ穴部を上下方向に可動可能に収納したスライドドア連結部(12)を取り付け、該ねじ穴部と前記第2アーム(3)の先端部とを着脱自在に連結し得るように構成することができる。
本発明では、展開ドア(54)にスライド開閉するように取り付けられたスライドドア(55)について、開閉駆動部(1)の駆動モータ(4)を駆動させ、第一アーム(2)の回動に伴い、第二アーム(3)を従回動させ、この第二アーム(3)の先端部を直線往復運動させることにより、このスライドドア(55)を開閉することができる。
第1アーム回動角調節構造(31)のストッパ(32)と第1アーム検出センサ(33)により、スライドドア(55)の開閉に際してスライドドア(55)を開口部(53)において開放し、隙間なく閉止することができる。
何らかの原因で、駆動モータ(4)が動作不能状態になったときには、第一アーム(2)と第二アーム(3)とは折り曲げ可能に連結され、かつ第一タイミングプーリ(5)と第二タイミングプーリ(6)の各回転軸が平行に配置されているので、従動側(スライドドア(55))からでも動作可能になり、このスライドドア(55)を手動で開閉することができる。そこで、スライドドア(55)がどの位置で開閉不能な状態になっても、緊急解除することができる。
開閉駆動部(1)における第二アーム(3)の先端部を直線往復運動させる構造は、第一アーム(2)と第二アーム(3)を水平に伸長させた状態の2倍の距離を最大限とし、またスライドドア(55)をロック状態にするときは、伸長させた状態にする必要がある。しかし、スライドドア(55)を開けるときは、第一アーム(2)と第二アーム(3)が重なった状態でもよい。そこで、第一アーム(2)と第二アーム(3)の折り曲げ角度を可変するだけで、大型車両から小型車両の様々な車種の異なる幅のスライドドア(55)に適用することができ、汎用性が高い。
復帰するためにスライドドア(55)を箱型荷物室(52)の開口部(53)において閉止した状態にするときは、手動でスライドドア(55)を閉じる。このときは駆動モータ(4)と減速器がブレーキの機能を果たし、不用意にスライドドア(55)が開くことを防止している。
また、スライドドア(55)がロック状態で故障したときは、第二アーム(3)とスライドドア(55)とを連結しているスライドドア連結部(12)のねじ等を再度締め付けることにより、スライドドア(55)をロック状態にすることができる。
荷物室側ロック装置(21)が展開ドア(54)内面側に備えられているので、貨物車両用自動開閉ドアの密閉性とセキュリティ性が高い。この展開ドア(54)を開閉するときは、スライドドア(55)が展開ドア(54)内に収納された状態にしてから、開放された開口部(53)から、箱型荷物室(52)内の荷物室側ロック装置(21)のレバー(22)を操作して解錠と施錠する。
実施例1の貨物車両用自動開閉ドアを示す斜視図である。 実施例1の貨物車両用自動開閉ドアを展開した状態を示す斜視図である。 展開ドアを外側から視認した状態を示す正面図である。 展開ドアを荷物室側から視認した状態であり、開閉駆動部のカバーを外した状態を示す正面図である。 スライドドアを外側から視認した状態を示す正面図である スライドドアを荷物室側から視認した状態を示す正面図である。 開閉駆動部の分解斜視図である。 開閉駆動部のベルトと各リンクの動作状態を示す拡大説明図である。 開閉駆動部とスライドドアの関係を示す説明図であり、(a)はスライドドアを開放する状態、(b)はスライドドアの移動状態、(c)はスライドドアを閉止する状態である。 開閉駆動部のリンクの角度調節構造を示す拡大説明図であり、(a)はスライドドアの移動距離が長い設定状態、(b)はスライドドアの移動距離が短い設定状態である。 ロック装置を示す一部切り欠いた正面図であり、(a)は施錠状態、(b)は解錠状態である。 従来の自動開閉ドアを閉じた状態を示す貨物車両の斜視図である。 従来の自動開閉ドアを開けた状態の貨物車両の斜視図である。 従来のスライド駆動機構を示すスライドドアの一部切り欠いた展開ドアの正面図である。 車両用荷室扉におけるスライドドアをリモコンスイッチで開閉するときの操作手順を示すものであり、(a)は開操作、(b)は閉操作である。 電気式緊急解除の操作手順を示すものである。 機械的な緊急時のロック解除の操作手順を示すものである。
本発明の貨物車両用自動開閉ドアは、展開ドアと、この展開ドアにスライド開閉するように取り付けられたライドドアと、展開ドアに取り付けられた開閉駆動部と、開閉駆動部を構成するアームの回動角度を検出する位置を可変できる第1アーム検出センサとから成る第1アーム回動角調節構造と、を備えたものである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
<貨物車両用自動開閉ドアの構成>
図1は実施例1の貨物車両用自動開閉ドアを示す斜視図である。図2は実施例1の貨物車両用自動開閉ドアを展開した状態を示す斜視図である。
本発明の貨物車両用自動開閉ドアは、図1と図2に示すように、貨物車両51の箱型荷物室52の開口部53の一側縁に、その側縁を回動中心にして水平方向に開くように取り付けられた展開ドア54と、この展開ドア54に、スライド開閉するように取り付けられたスライドドア55とから成る。このように展開ドア54とスライドドア55とで開口部53を閉塞し得ると共に、このスライドドア55のみを開閉駆動部1で開閉するようになっている。即ち、開閉駆動部1により、開口部53を部分的に開閉するようになっている。図2に示すように、スライドドア55と共に展開ドア54を開放すれば、開口部53を全開にすることができる。
本発明の貨物車両用ドアは、上記したような貨物車両51の箱型荷物室52に限らず、低温の冷蔵車両の冷蔵庫、冷凍車にも実施することができる。
図示例では展開ドア54の左端縁にヒンジ56を取り付け、展開ドア54の右側が展開する構成になっている。この展開方向は図示例に限定されない。この逆の配置でもよい。展開ドア54の右端縁にヒンジ56を取り付け、展開ドア54の左側が展開する構成にすることもできる。配送する商品の種類、道路状況に応じて適宜使い分けることができる。
また、展開ドア54に、2以上の個別にスライド開閉するスライドドアを取り付けることは可能である。
<開口部53の構成>
箱型荷物室52の開口部53は、図1、2に示すように、展開ドア54が閉止する領域OTと、スライドドア55が閉止する領域STとから成る。展開ドア54が閉止する領域OTには、密閉性の向上を図るための、軟質樹脂製又はゴム製のウエザーストリップ71が開口部53の上下と左側にそれぞれ取り付けられている。スライドドア55が閉止する領域STには、スライドドア55の上下端縁がスライドするレール72が取り付けられている。
更に、開口部53の展開ドア54が閉止する領域OTには、展開ドア54が確実に閉止されているか否かをチェックする開閉検出センサ73が設けられている。図示例では、この開閉検出センサ73を開口部53の下部に配置した例を示しているがこれを上部に配置することも可能である。
この開口部53には、ロック装置21のラッチ錠23を係合させるストライカー74(係合受け部)が上下に2か所配置されている。このロック装置21により展開ドア54を、このウエザーストリップ71に強固に密着させることができ、開口部53の密閉性を高めている。
<展開ドア54の構成>
図3は展開ドアを外側から視認した状態を示す正面図である。図4は展開ドアを荷物室側から視認した状態であり、開閉駆動部のカバーを外した状態を示す正面図である。
展開ドア54は、貨物車両51の箱型荷物室52の開口部53の一側縁に、その側縁をヒンジ56により回動中心にして水平方向に開くように取り付けられている。本発明の展開ドア54は、図3に示すようにシンプルな形状をなす。展開ドア54には箱型荷物室52の密閉性を高めるための、軟質樹脂製又はゴム製のウエザーストリップ65が取り付けられている。
展開ドア54の荷物室52側には、自動開閉ドアの開閉駆動部1とロック装置21が備えられている。この開閉駆動部1は、スライドドア55のスライド移動を円滑にさせるために、スライドドア55の上下方向で中間の位置に駆動力がかかるように、展開ドア53の上下方向で中間の位置に配置した。但し、この位置に限定されないことは勿論である。
この開閉駆動部1に隣接してロック装置21が備えられている。本発明では、このロック装置21は展開ドア54の荷物室52側に備えられている。このロック装置21は、袋状構造になる展開ドア54のスライドドア55が収納されるスライドドア開口55a側に備えられている。これは、スライドドア55を展開ドア54内に収納し、スライドドア55を開けた状態で外部から操作しやすくするためである。この位置であれば、作業者が荷物室52の外部からでもこのロック装置21のレバー22を容易に操作することができるからである。
<スライドドア55の構成>
図5はスライドドアを外側から視認した状態を示す正面図である。図6はスライドドアを荷物室側から視認した状態を示す正面図である。
スライドドア55は、展開ドア54と共に開口部53を閉止するものである。このスライドドア55は、開閉駆動部1により自動で開閉するようになっている。この操作はリモコンによる。スライドドア55の上部には、例えば袋状の展開ドア54内を円滑にスライドできるようにスライドローラ66が備えられている。スライドドア55の下部には、展開ドア54内を円滑にスライドできるようにスライドガイド67が備えられている。
スライドドア55の荷物室52側には、図6に示すように、展開ドア54との密閉性を高めるための軟質樹脂製又はゴム製のウエザーストリップ68が取り付けられている。更に、このスライドドア55が展開ドア54に対して全開したかどうかを検出するスライドドア全開検出マグネット69が備えられている。更に、開閉駆動部1の第2アーム3の先端が取り付けられるスライドドア連結部12は多少の動きの誤差を吸収できるように長穴になっている。
<開閉駆動部1の構成>
図7は開閉駆動部の分解斜視図である。図8は開閉駆動部のベルトと各リンクの動作状態を示す拡大説明図である。図9は開閉駆動部とスライドドアの関係を示す説明図であり、(a)はスライドドアを開放する状態、(b)はスライドドアの移動状態、(c)はスライドドアを閉止する状態である。
本発明の自動開閉ドアは、展開ドア54にスライド開閉するように取り付けられたスライドドア55を開閉駆動部1により開閉する。開閉駆動部1は、第1アーム2と、この第1アーム2の先端で円弧状に回動する第2アーム3とから成り、駆動モータ4で第1アーム2を円弧状に回動させる。開閉駆動部1は、第1アーム2の第1回動中心点P1に固定した第1タイミングプーリ5と、第2アーム3の第2回動中心点P2に固定した第2タイミングプーリ6と、これらの第1タイミングプーリ5と第2タイミングプーリ6に掛け渡すタイミングベルト7とから成る。第1アーム2には補強板2aが取り付けられている。この補強板2aに第2タイミングプーリ6の支持軸2bが取り付けられ、第2タイミングプーリ6に固定された第2アーム3を確実に回動動作させるようになっている。
駆動モータ4で第1アーム2を回動させると同時に、第1タイミングプーリ5も回動し、この回動に従ってタイミングベルト7が第2タイミングプーリ6を回動させ、第2タイミングプーリ6に固定された第2アーム3の先端部を直線往復運動TRさせる。その結果、スライドドア55を開閉させることができる。この開閉駆動部1の駆動モータ4の駆動は、開口部53の周囲に取り付けたスイッチ又はリモコンスイッチにより遠隔操作するようになっている(図示していない)。
この開閉駆動部1は、図4に示したように、展開ドア54に設けたベースフレーム8に取り付ける。このベースフレーム8は、展開ドア54に、横方向に掛け渡すように2枚の横フレーム9を取り付け、両横フレーム9の間に取り付けたものである。
図示例では、展開ドア54の上下方向の略中間位置に、ベースフレーム8(開閉駆動部1)を配置しているが、これは、力学的な点でスライドドア55を円滑に開閉することができることを考慮したもので、その上下方向の配置はこの図示例に限定されない。また、展開ドア54においてスライドドア55をスライドさせる機構、例えば吊り下げ式、ローラ式等の機構に応じて、開閉駆動部1の配置を決定することもある。この開閉駆動部1はカバー10で保護されている(図2参照)。
<第2アーム3の回動状態の説明>
この開閉駆動部1における第2アーム3の回動状態を説明する。
第1アーム2の第1回動中心点P1に固定した第1タイミングプーリ5が第1アーム2と共に回動すると、掛け渡したタイミングベルト7が第2タイミングプーリ6を回動させ、同時に第2アーム3を回動させる。第2タイミングプーリ6は第2回動中心点P2を中心として回動しながら、同時に第1アーム2の回動中心点を中心にして円弧状にも回動する。そこで、第1タイミングプーリ5の直径と、第2タイミングプーリ6の直径との比率を2:1にして、第2アーム3の回動角を規制している。この結果、開閉駆動部1の駆動モータ4を駆動すると、第1アーム2の回動に伴い、第2アーム3の先端部を直線往復運動TRさせることができ、スライドドア55を自動で開閉させる。
<スライドドア連結部12の構成>
第2アーム3の先端部は、図5,6に示したように、スライドドア55に取り付けたスライドドア連結部12に連結する。このスライドドア連結部12は、例えばねじ穴部を上下方向に可動可能に収納したものであり、このねじ穴部と第2アーム3の先端部とをねじで着脱自在に連結する。開閉駆動部1が第1アーム2と第2アーム3とが直線になり、かつ過回動した状態、即ちロック状態ではスライドドア55を手動で開閉することができない。このときは、この第2アーム3とスライドドア55との連結を外すことにより、スライドドア55のみを開閉することができる。このスライドドア連結部12を止めているねじは、スライドドア55の外壁に開けた穴からドライバー等を挿し込んで回動するようになっている。ねじを回す穴は、通常はゴム製のキャップを付けておく。埃の侵入防止と、盗難防止するためである。
本発明の開閉駆動部1は、タイミングベルト7に代えて、平ベルト又はVベルトを用いることも可能である。図示していないが、例えば、第1アーム2の第1回動中心点に固定した第1プーリと、第2アーム3の第2回動中心点に固定した第2プーリと、これらの第1プーリと第2プーリに掛け渡すベルトとから成る構成でもよい。このような構成でも、第1アーム2を回動させると同時に第1プーリも回動し、この回動に従ってベルトが第2プーリを回動させ、第2アーム3の先端部を直線往復運動させることができる。
また、図示していないが、第1アーム2の第1回動中心点に固定した第1スプロケットと、第2アーム3の第2回動中心点に固定した第2スプロケットと、これらの第1スプロケットと第2スプロケットに掛け渡すチェーンと、から成る構成でもよい。このような構成でも、第1アーム2を回動させると同時に第1スプロケットも回動し、この回動に従ってチェーンが第2スプロケットを回動させ、第2アーム3の先端部を直線往復運動させることができる。
何れの構成でも、第1アーム2と第2アーム3とは折り曲げ可能に連結され、かつ第1プーリ(第1スプロケット)と第2プーリ(第2スプロケット)の各回転軸が平行に配置されている必要がある。駆動モータ4が動作不能状態になったときに、従動側(スライドドア55)からでも動作可能にし、スライドドア55を手動で開閉できるようにするためである。
<角度調節構造の構成>
図10は開閉駆動部のリンクの角度調節構造を示す拡大説明図であり、(a)はスライドドアの移動距離が長い設定状態、(b)はスライドドアの移動距離が短い設定状態である。
開閉駆動部1を構成する筐体1aには、角度調節構造31となる第1アーム2の過回動を規制するストッパ32と過回動を検出する第1アーム検出センサ33が備えられている。このストッパ32は筐体1aの周囲に取り付けられた支持板34に多数開けられた支持孔35のいずれかに着脱自在に取り付けられる。この支持孔35は筐体1aの側面の支持板34に直線状に配置されている。この支持孔35の第1アーム2に近い位置(図示上では上方)に取り付ければ、第1アーム2がこの位置で回動角度が規制される。即ち、第2アーム3の移動距離(TR)が決められる。逆にこの支持孔35の第1アーム2から遠い位置(図示上では下方)に取り付ければ、第1アーム2の回動範囲が長くなる。即ち、第2アーム3の移動距離が長くなる(間隔dの差)。この支持孔35は一直線上に配列するだけでなく、二列に配列することも可能である。
なお、図示例では、角度調節構造として支持孔35の例を示しているが、この支持孔35に代えて、長孔又は固定用の突起を支持板34に並列させた構成のものでも良い。また、支持孔35の配列も筐体1a側面と並行ではなく傾斜し、あるいは湾曲した状態で配列することができる。換言すれば、支持孔35の位置を変えることで、第1アーム2の回動角度を規制できればよい。
ストッパ32は、略円柱形状の弾性を有する素材からなる部材である。このストッパ32の中心に固定用の軸を貫通させるようになっている。また、第1アーム2もこのストッパ32が当たってもタイミングベルト7と干渉しないように、第1アーム2の周囲を曲折してタイミングベルト7を保護するような構成にする(図7参照)。
また、筐体1aの支持板34に取り付ける第1アーム検出センサ33も、第1アーム2は往復回動するため、このストッパ32の位置と対応する位置に取り付ける。その取付手段又は構成は、ストッパ32の時と同様である。
スライドドア55をロック状態にするときは、第1アーム2と第2アーム3とを伸長させた状態にする必要がある。しかし、スライドドア55を開けているときは、第1アーム2と第2アーム3が折れた状態でもよい。そこで、第1アーム2と第2アーム3の折り曲げ角度を可変するだけで、大型車両から小型車両の様々な車種のスライドドア55に適用することができる。ストッパ32の位置を可変することで、大型車両から小型車両の様々な車種の異なる幅のスライドドア55に適用することができる。
<緊急時の動作の説明>
何らかの原因で、駆動モータ4が電気的に動作不能状態になったときには、第1アーム2と第2アーム3とは第2回動中心点P2で連結され、かつ第1タイミングプーリ5と第2タイミングプーリ6の各回転軸が平行に配置されているので、スライドドア55を手動で強引に動かすと、第2アーム3の先端部の直線移動に伴い、第1アーム2を第2回動中心点P2で回動させることがきる。従動側(スライドドア55)からでも駆動モータ4の回転軸を強引に回動させることが可能になり、スライドドア55を手動で開閉することができる。そこで、スライドドア55がどの位置で開閉不能な状態になっても、緊急解除することができる。駆動モータ4の減速機構も、各減速ギヤの回転軸を平行に配置したものであれば、従動側からでもこの駆動モータ4を回動させることができる。
<荷物室側ロック装置の構成>
図11はロック装置を示す一部切り欠いた正面図であり、(a)は施錠状態、(b)は解錠状態である。
本発明の荷物室側ロック装置21は、展開ドア54の箱型荷物室52側に取り付けられている。このロック装置21は展開ドア54を箱型荷物室52の開口部53に施錠・解錠するロックロッド24と、このロックロッド24の両先端のラッチ錠23(係合先端部)を、それぞれ上下動させるレバー22(係合先端部可動機構)と、開口部53の上下位置にそれぞれ設けられたストライカー74(被係合部)と、から成る。開口部53において展開ドア54を開閉するときは、スライドドア55が展開ドア54内に収納された状態で、開放された開口部53から、箱型荷物室52内のギヤの組み合わせから成る係合先端部可動機構を操作して荷物室側ロック装置21の解錠と施錠する。
開口部53において展開ドア54を開閉するときは、スライドドア55が展開ドア54内に収納された状態で、開放された開口部53から、レバー22で係合先端部可動機構を操作して荷物室側ロック装置21の解錠と施錠することができる。
本発明の荷物室側ロック装置21は、文字通り箱型荷物室52側に取り付けられ、貨物車両用ドアのデザイン性の向上に寄与している。なお、本発明の荷物室側ロック装置21は箱型荷物室52側に取り付けられているので、ロックロッド24の周囲にロックロッド用カバー25を取り付け、貨物等が直接このロックロッド24に当たらないようにしている。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、スライドドア55の開閉構造を第1アーム2と第2アーム3とから成る折り曲げ方式にすることで、緊急時に電気的に動作不能状態のスライドドア55を解除するときに、容易かつ確実に緊急解除することができ、更に容易に復帰することができ、また幅が異なるスライドドア55の何れにも対応することができれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の貨物車両用ドアは、主に貨物車両に利用できるだけでなく、その他の冷凍車両、温蔵車両又は乗用車の開閉構造として利用することができる。
1 開閉駆動部
2 第1アーム
3 第2アーム
4 駆動モータ
5 第1タイミングプーリ
6 第2タイミングプーリ
7 タイミングベルト
12 スライドドア連結部
P1 第1回動中心点
P2 第2回動中心点
21 荷物室側ロック装置
22 レバー
23 ラッチ錠23(係合先端部)
24 ロックロッド
31 第1アーム回動角調節構造
32 ストッパ
33 第1アーム検出センサ
34 支持板
35 支持孔
51 貨物車両
52 箱型荷物室
53 開口部
54 展開ドア
55 スライドドア
74 ストライカー(係合受け部)

Claims (5)

  1. 貨物車両(51)の箱型荷物室(52)の開口部(53)を開閉する貨物車両用自動開閉ドアであって、
    前記開口部(53)の一側縁に、その側縁を回動中心にして水平方向に開くように取り付けられた展開ドア(54)と、
    前記展開ドア(54)に、スライド開閉するように取り付けられたスライドドア(55)と、
    前記展開ドア(54)に取り付けられた、駆動モータ(4)で円弧状に回動する第1アーム(2)と、該第1アーム(2)の先端を第2回動中心点(P2)として円弧状に回動する第2アーム(3)と、該第1アーム(2)の第1回動中心点(P1)に固定した第1タイミングプーリ(5)と、該第2アーム(3)の第2回動中心点(P2)に固定した第2タイミングプーリ(6)と、これらの第1タイミングプーリ(5)と第2タイミングプーリ(6)とに掛け渡すタイミングベルト(7)と、を有し、該第2アーム(3)の先端部に前記スライドドア(55)を連結した開閉駆動部(1)と、
    前記開閉駆動部(1)に付設された、前記第1アーム(2)の回動角度を規制するために、該第1アーム(2)が当たる位置を可変できるストッパ(32)と、該第1アーム(2)の回動位置を検出する第1アーム検出センサ(33)と、を有する第1アーム回動角調節構造(31)と、を備え、
    前記開閉駆動部(1)の第1アーム(2)を駆動モータ(4)で回動させると、同時に第1タイミングプーリ(5)の回動に伴い、タイミングベルト(7)が第2タイミングプーリ(6)を回動させ、第2アーム(3)を従回動させ、該第2アーム(3)の先端部を直線往復運動させて、前記スライドドア(55)を自動で開閉し、
    前記駆動モータ(4)が電気的に動作不能状態になったときに、前記スライドドア(55)を手動で動かすことにより、前記第2アーム(3)の先端部の直線移動に伴い、第1アーム(2)を第2回動中心点(P2)で回動させ、該駆動モータ(4)の回転軸を強引に回動させ、該スライドドア(55)を手動でも開閉るように構成した、ことを特徴とする貨物車両用自動開閉ドア。
  2. 前記第1アーム回動角調節構造(31)は、前記ストッパ(32)・第1アーム検出センサ(33)を、支持孔(35)を並列するように複数開けた支持板(34)の何れかに着脱自在に掛け止めるように構成した、ことを特徴とする請求項1の貨物車両用自動開閉ドア。
  3. 前記開閉駆動部(1)は、箱型荷物室(52)の開口部(53)に取り付けた受信部にリモコンスイッチからの信号を受信させて遠隔操作する、ことを特徴とする請求項1又は2の貨物車両用自動開閉ドア。
  4. 前記展開ドア(54)の箱型荷物室(52)側に、
    該展開ドア(54)を前記箱型荷物室(52)の開口部(53)に施錠・解錠するロックロッド(24)と、該ロックロッド(24)の両先端に形成された係合先端部をそれぞれ上下動させる係合先端部可動機構と、該開口部(53)の上下位置にそれぞれ設けられた被係合部と、を有し、係合先端部可動機構を操作して該開口部(53)の上下位置にそれぞれ設けられた被係合部に自在に係合するように成る荷物室側ロック装置(21)を取り付け、
    前記開口部(53)において前記展開ドア(54)を開閉するときは、前記スライドドア(55)が展開ドア(54)内に収納された状態で、開放された該開口部(53)から、前記箱型荷物室(52)内の係合先端部可動機構を操作して前記荷物室側ロック装置(21)の解錠と施錠し得るように構成した、ことを特徴とする請求項1,2又は3の貨物車両用自動開閉ドア。
  5. 前記スライドドア(55)に、ねじ穴部を上下方向に可動可能に収納したスライドドア連結部(12)を取り付け、該ねじ穴部と前記第2アーム(3)の先端部とを着脱自在に連結した、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の貨物車両用自動開閉ドア。
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