JP5828028B1 - 乳児用ミルクの調製用キット - Google Patents

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Abstract

【課題】ミルクの調製のための作業が簡単で、またミルクの調製時間を短くできる乳児用ミルクの調製用キットを提供する。【解決手段】消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセット、哺乳瓶内にて粉ミルクを溶解させるために必要な量の滅菌処理済みの水、哺乳瓶の底部と胴部を一時的に収容することのできる加温容器、加温容器内にて互いに接触することにより加温容器内に一時的に収容された滅菌処理済みの水を含む哺乳瓶の当該滅菌処理済みの水を40℃以上に加温することのできる温水を生成する、それぞれが水不透性容器に収容されている水との接触により発熱する発熱剤と水とのセットをケースに収容してなる乳児用ミルクの調製用キット。【選択図】図4

Description

本発明は、乳児用ミルクの調製用キットに関する。
従来より、粉ミルクを水に溶解させて調製したミルクを、母乳に代えて乳児に与えることが行われている。乳児は一般に免疫力が弱いため、乳児に与えるミルクには細菌が混入しないように、その調製に際しては細心の注意が必要となる。通常、乳児用のミルクは、加熱消毒した哺乳瓶内に一旦煮沸させたお湯と粉ミルクとを投入して、お湯に粉ミルクを溶解させた後、人肌の温度にまで冷ます方法によって調製されている。しかしながら、水害や地震などの大規模な自然災害の発生によって電気、ガス及び水などの供給ラインが寸断されると、上記の方法で乳児用ミルクを調製することは極めて困難となる。乳児用ミルクを調製できなくても、母乳を別に用意し、これを乳児に与えることができればよいが、乳児に必要な量の母乳を常に用意できるとは限らない。特に、保育所や小児科病院のように多くの乳児が集まる場所では、電気、ガス及び水などの供給ラインが寸断されてから直ぐに、乳児に必要な量の母乳を用意することは極めて困難である。また、旅行などの外出先、特に、自動車などの交通機関での移動中では、電気やガスなどの熱源を確保することは難しく、上記の方法では乳児用ミルクを調製することが困難となる場合がある。このため、自然災害の発生時や外出時のような非常時でも乳児用ミルクを調製できるように不断から準備をしておくことが望ましい。
特許文献1には、ミルクの調製を非常時においても誰もが衛生的に行える調乳用加熱キットとして、備蓄用保存水入りペットボトルの注ぎ口部がその上面の通孔から突出する高さの縦長直方体形状とすることができる加熱用外箱と、加熱用外箱に収容した際に通孔から注ぎ口部とともにその開口縁部が突出される耐熱加熱袋と、耐熱加熱袋の内底面上に発熱剤の配置が可能な外装入り発熱剤とを含む調乳用加熱キットが記載されている。この文献に記載の調乳用加熱キットでは、加熱用外箱の一側面に発熱剤用添加水量目盛部と調乳用湯量目盛部とからなる備蓄用コップのための計量用目盛が付されていて、これらの目盛部から把握される発熱剤用添加水量と調乳用湯量とにより、ペットボトル内の備蓄用保存水の量を調整することによって、備蓄用保存水を70℃を上回る温度に加熱できるようにされている。そして、この文献には、ペットボトル内にて加熱した備蓄用保存水を、ペットボトルから備蓄用コップに移し替え、その備蓄用コップ内にて、加熱した水に粉ミルクを溶解させて飲用ミルクとし、その飲用ミルクを備蓄用コップから直接乳児に与えることが記載されている。
特許文献2には、適温のミルクを容易に、迅速に、かつ、衛生的に調製することができる哺乳瓶として、外部からの操作によって発熱する発熱体が内装された容器本体と、この容器本体の開口部にシール状態で着脱自在に装着された乳首部材とからなり、上記容器本体は、飲料水が装填された状態で上記開口部が開口手段を有する蓋体によって密閉されている哺乳瓶が記載されている。この文献によると、この哺乳瓶は、容器本体内の発熱体に対して外部から所定の操作を施すことにより発熱体は発熱し、この発熱によって容器本体内の飲料水は加熱されて湯になり、この湯の中に所定量の粉ミルクを投入して撹拌することにより、容器本体内に温かいミルクを調製できるようにされている。
実用新案登録第3190022号 特開平10−33641号公報
自然災害の発生時や外出時のような非常時において乳児用ミルクを調製する際には、ミルクの調製のための作業が簡単で、かつミルクの調製に要する時間が短いことが望ましい。しかしながら、本発明の発明者の検討によると、特許文献1に記載されている調乳用加熱キットは、加熱用外箱に付されている目盛部に合わせて発熱剤用添加水量と調乳用湯量とを調整する必要があり、またペットボトル内にて加熱した備蓄用保存水を、ペットボトルから備蓄用コップに移し替えてから、粉ミルクを溶解させて飲用ミルクとするなどのミルク調製のための作業が複雑である。一方、特許文献2に記載されている哺乳瓶は、発熱体と容器本体とが一体となっているため発熱体の発熱が終了しないと哺乳瓶内にて調製したミルクが冷めないため、最終的に乳児の飲用が可能となるまでのミルクの調製に要する時間が長くなることがある。
従って、本発明の目的は、ミルクの調製のための作業が簡単で、かつミルクの調製に要する時間が短い乳児用ミルクの調製用キットを提供することにある。
本発明者は、消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセット、哺乳瓶内にて粉ミルクを溶解させるために必要な量の滅菌処理済みの水、哺乳瓶の底部と胴部を一時的に収容することのできる加温容器、加温容器内にて互いに接触することにより加温容器内に一時的に収容された滅菌処理済みの水を含む哺乳瓶の当該滅菌処理済みの水を40℃以上に加温することのできる温水を生成する、それぞれが水不透性容器に収容されている水との接触により発熱する発熱剤と水とのセットをケースに収容してなる乳児用ミルクの調製用キットと粉ミルクとを用いることによって乳児用ミルクを簡単に、かつ短時間で調製できることを見出し、本発明を完成させた。
従って、本発明は、消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセット、哺乳瓶内にて粉ミルクを溶解させるために必要な量の滅菌処理済みの水、哺乳瓶の底部と胴部を一時的に収容することのできる加温容器、加温容器内にて互いに接触することにより加温容器内に一時的に収容された滅菌処理済みの水を含む哺乳瓶の当該滅菌処理済みの水を40℃以上に加温することのできる温水を生成する、それぞれが水不透性容器に収容されている水との接触により発熱する発熱剤と水とのセットをケースに収容してなる乳児用ミルクの調製用キットにある。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットの好ましい態様は、次のとおりである。
(1)消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセットが複数個、それぞれが容器に収容された状態にあり、発熱剤と水とのセットも消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセットの数と同数もしくはそれ以上の数にて収容されている。
(2)滅菌処理済みの水が、200mL〜2.5Lの範囲の量にて容器に収容した状態で収容されている。
(3)さらに、粉ミルクが収容されている。
(4)さらに、哺乳瓶の開口部を一時的に覆うことのできるシートもしくは仮蓋が収容されている。
(5)さらに、加温容器内に哺乳瓶を一時的に収容する際に、加温容器内での発熱剤と水の接触により生成した温水と哺乳瓶との直接的な接触を防ぐための袋が収容されている。
本発明はまた、上記本発明の乳児用ミルクの調製用キットを用いて乳児用ミルクを調製するための下記の工程を含む方法にもある。
(1)哺乳瓶に、滅菌処理済みの水を投入する工程。
(2)加温容器内の底部に、発熱剤を配置する工程。
(3)滅菌処理済みの水が投入された哺乳瓶を、加温容器内に収容する工程。
(4)加温容器に、水を投入して、該水と発熱剤との接触により生成した温水により哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を40℃以上に加温する工程。
(5)加温容器から、哺乳瓶を取り出す工程。
(6)哺乳瓶に、別に用意したあるいは調製用キットに収容されている粉ミルクを投入して、哺乳瓶内の水に該粉ミルクを溶解させる工程。
(7)哺乳瓶に、乳首を取り付ける工程。
本発明はさらに、哺乳瓶の開口部を一時的に覆うことのできるシートもしくは仮蓋が収容されている、本発明の乳児用ミルクの調製用キットを用いて乳児用ミルクを調製するための下記の工程を含む方法にもある。
(1)哺乳瓶に、滅菌処理済みの水を投入する工程。
(2)哺乳瓶の開口部をシートもしくは仮蓋で覆う工程。
(3)加温容器内の底部に、発熱剤を配置する工程。
(4)滅菌処理済みの水が投入された哺乳瓶を、加温容器内に収容する工程。
(5)加温容器に、水を投入して、該水と発熱剤との接触により生成した温水により哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を40℃以上に加温する工程。
(6)加温容器から、哺乳瓶を取り出す工程。
(7)哺乳瓶からシートもしくは仮蓋を取り外す工程。
(8)哺乳瓶に、別に用意したあるいは調製用キットに収容されている粉ミルクを投入して、哺乳瓶内の水に該粉ミルクを溶解させる工程。
(9)哺乳瓶に、乳首を取り付ける工程。
なお、本発明の乳児用ミルクの調製用キットは、消毒済みの哺乳瓶、該哺乳瓶内にて粉ミルクを溶解させるための滅菌処理済みの水、水との反応により発熱する発熱剤、該発熱剤との反応により40℃以上の温水を生成させるのに必要な量の水、そして、上記哺乳瓶の少なくとも底部を一時的に収容することのできる、上記温水の生成に用いる加温容器を組み合わせてケースに収容してなる乳児用ミルクの調製用キットとも表現できる。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットでは、消毒済みの哺乳瓶内にて粉ミルクを溶解させるための滅菌処理済みの水を加温し、その加温した水に粉ミルクを溶解させることができる。従って、本発明の乳児用ミルクの調製用キットを用いることによって、乳児用ミルクを簡単に調製することが可能となる。また、本発明の乳児用ミルクの調製用キットでは、加温容器から哺乳瓶を簡単に取り出すことができ、発熱剤の発熱が終了する前に、哺乳瓶内のミルクを冷ますことができる。従って、本発明の乳児用ミルクの調製用キットを用いることによって、乳児用ミルクを短時間で調製することが可能となる。
本発明に従う乳児用ミルクの調製用キットの一例の平面図である。 図1の乳児用ミルクの調製用キットに含まれる構成物品の正面図である。 図1の乳児用ミルクの調製用キットの使用状態を説明する正面図である。 本発明に従う乳児用ミルクの調製用キットの別の使用状態を説明する正面図である。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットは、消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセット、哺乳瓶内にて粉ミルクを溶解させるために必要な量の滅菌処理済みの水、哺乳瓶の底部と胴部を一時的に収容することのできる加温容器、加温容器内にて互いに接触することにより加温容器内に一時的に収容された滅菌処理済みの水を含む哺乳瓶の当該滅菌処理済みの水を40℃以上に加温することのできる温水を生成する、それぞれが水不透性容器に収容されている水との接触により発熱する発熱剤と水とのセットをケースに収容してなる。哺乳瓶と乳首とのセット、滅菌処理済みの水、発熱剤と水とのセットは、乳児用ミルクを複数回(2回以上、好ましくは2〜10回の範囲)調製できる量にて、ケースに収容されていることが好ましい。
哺乳瓶と乳首とのセットは、哺乳瓶と乳首の両者が消毒済みで、加熱消毒を行わなくても使用できるものであることが好ましい。哺乳瓶と乳首とのセットは、使用後の消毒が困難な場合には使い捨てができるようにすることが好ましい。従って、哺乳瓶と乳首とのセットは、複数個(2個以上、好ましくは2〜10個の範囲)収容されていることが好ましい。複数個の哺乳瓶と乳首とのセットは、それぞれ一つのセット毎に容器(袋を含む)に収容された状態にあることが好ましい。
発熱剤と水とのセットは、一回分の乳児用ミルクを調製するのに使用する量にてそれぞれ水不透性容器(袋を含む)に収容された状態にあることが好ましい。発熱剤と水とのセットは、哺乳瓶と乳首とのセットの数と同数もしくはそれ以上の数にて収容されていることが好ましい。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットでは、加温容器内にて、滅菌処理済みの水を含む哺乳瓶の底部と胴部と、発熱剤と水との接触によって生成する温水とを接触させることによって、哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を40℃以上、好ましくは70℃以上、特に好ましくは70〜90℃の範囲の温度にまで加温する。哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を速やかに加温するためには、哺乳瓶と温水との接触面積は広い方が好ましい。このため、加温容器のサイズは、哺乳瓶の胴部の1/2以上を収容することができるサイズであることが好ましく、哺乳瓶の胴部の2/3以上を収容することができるサイズであることがさらに好ましく、哺乳瓶全体を収容することができるサイズであることが特に好ましい。加温容器は透明であることが好ましい。加温容器は樹脂製であることが好ましい。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットは、加温容器内に哺乳瓶を一時的に収容する際に、加温容器内での発熱剤と水の接触により生成した温水あるいは発熱剤が飛散して、哺乳瓶内に混入しないようにするために、哺乳瓶の開口部を一時的に覆うことのできるシートもしくは仮蓋(以下、単に仮蓋とも言う)が収容されていてもよい。仮蓋は、透明であることが好ましい。仮蓋の例としては、透明樹脂製の成形品、透明樹脂製の袋、透明樹脂製のシートを挙げることができる。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットはまた、加温容器内に哺乳瓶を一時的に収容する際に、加温容器内での発熱剤と水の接触により生成した温水と哺乳瓶との直接的な接触を防ぐための袋が収容されていてもよい。袋は透明であることが好ましい。袋は樹脂製であることが好ましい。
乳児用ミルクの原料となる粉ミルクは予めケースに収容してもよいし、ケースには収容しないで、平常時に使用している粉ミルクを用いるようにしてもよい。粉ミルクをケースに収容する場合は、一回の乳児用ミルクの調製に使用する量を容器(袋を含む)に収容した状態とすることが好ましい。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットはさらに、哺乳瓶の表面温度を計測するための温度計が収容されていてもよい。温度計は、接触式温度計及び非接触式温度計のいずれでもよい。接触式温度としては、温度によって色が変化する温度計を用いることができる。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットの構成物品の例を、添付図面の図1と図2を参照しながら説明する。図1は、本発明に従う乳児用ミルクの調製用キットの一例の平面図である。図2は、図1の乳児用ミルクの調製用キットに含まれる構成物品の正面図である。
図1と2に示す乳児用ミルクの調製用キットにおいて、ケース10には、消毒済みの哺乳瓶21と乳首23とのセット20、哺乳瓶21内にて粉ミルクを溶解させるための滅菌処理済みの水31を収容したボトル30、水との反応(接触)により発熱する発熱剤を収容した発熱剤入り袋40、発熱剤との反応により40℃以上、特に70℃以上の温水を生成させるのに必要な量の水を収容した水入り袋50、哺乳瓶21の少なくとも底部を一時的に収容することのできる、上記温水の生成に用いる加温容器60、そして、加温容器60内に哺乳瓶21を一時的に収容する際に、加温容器60内での発熱剤と水の反応により生成した温水と哺乳瓶21との直接的な接触を防ぐための袋70が収容されている。
ケース10は形状に特には制限はない。ケース10は、箱形、袋形及び籠形などの任意の形状とすることができる。ケース10の材料の例としては、紙、段ボール、布、プラスチック及び木材を挙げることができる。ケース10の中の各物品は、種類毎に区分けして小袋に入れてもよい。また、一回の乳児用ミルクの調製に使用する物品を一つの小袋に収容してもよい。
哺乳瓶21と乳首23とのセット20は、図2に示すように哺乳瓶21と乳首23とを蓋22を介して固定されるようにされている。哺乳瓶21は、図2に示すように胴部(側面)が伸縮可能な蛇腹状に形成されたプラスチック製容器である。哺乳瓶21の胴部を蛇腹状に形成することによって、使用前は胴部を折り畳んだ(小さく縮めた)状態とすることによって収容スペースを小さくできる。哺乳瓶21は、蓋22と乳首23と共に一つのセットとして小型の容器(カプセル)に収容しておことが好ましい。また、哺乳瓶21の胴部を蛇腹状に形成することによって、使用時(胴部を伸ばした状態)では、胴部が平坦な哺乳瓶と比較して、胴部と温水との接触面積が広くなるので哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を速やかに加温できる。哺乳瓶21と乳首23とのセット20は、好ましくは2個以上、特に好ましくは2〜10個の範囲でケース10に収容しておくことが好ましい。
ボトル30は、長期間にわたって保存しても、内部に細菌が侵入しないように密閉されていることが好ましい。ボトル30は一度開封すると、内部に細菌が侵入するおそれがある。このため、一本のボトルには、滅菌処理済みの水を200〜500mL(一回分乃至二回分のミルクを調製できる量)の量にて収容することが好ましい。滅菌処理済みの水の例としては、逆浸透膜を通過させた水、蒸留水及び煮沸した水を挙げることができる。滅菌処理済みの水は、逆浸透膜を通過させた水であることが好ましい。ケース10には、滅菌処理済みの水が200mL〜2.5Lの範囲の量にて収容されていることが好ましく、400mL〜2.0Lの量にて収容されていることが特に好ましい。
発熱剤入り袋40に収容されている発熱剤の例としては生石灰を挙げることができる。発熱剤入り袋40は、哺乳瓶21と同じもしくはそれ以上の個数にてケース10に収容されていることが好ましい。水入り袋50に収容されている、発熱剤と反応させるための水の種類に特には制限はなく、水道水、イオン交換水及び加熱殺菌処理済みの水を用いることができる。水入り袋50は、発熱剤入り袋40と同じもしくはそれ以上の個数にてケース10に収容されていることが好ましい。発熱剤入り袋40及び水入り袋50の袋には、樹脂フィルムの三方もしくは四方を熱シールして形成した袋を用いることができる。なお、袋の代わりに容器を用いてもよい。
加温容器60は、発熱剤と水との反応の状況を目視で観察できる程度の透明性を有するものであることが好ましい。加温容器60は、120℃の温度で変形しないものであることが好ましい。加温容器60の材料の例としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂及びポリスチレン樹脂を挙げることができる。
袋70は、汚水との接触によって変質しないもの、特に120℃の温度で変質しないものであることが好ましい。袋70は、樹脂フィルムから形成されたものであることが好ましい。樹脂フィルムの例としては、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、もしくはポリ塩化ビニル樹脂フィルムなどの樹脂フィルム、及びこれらの樹脂フィルムのうちの二以上を積層した積層樹脂フィルムを挙げることができる。
次に、上記の乳児用ミルクの調製用キットを用いた乳児用ミルクの調製方法を添付図面の図3と図4を参照しながら説明する。図3は、図1の乳児用ミルクの調製用キットの使用状態を説明する正面図である。図4は、本発明に従う乳児用ミルクの調製用キットの別の使用状態を説明する正面図である。
図1及び2に記載の乳児用ミルクの調製用キットを用いて乳児用ミルクを調製する方法としては、例えば、下記の工程からなる方法が挙げられる。
(1)哺乳瓶21に、ボトル30から取り出した滅菌処理済みの水31と別に用意したあるいは調製用キットに収容されている粉ミルク80とを投入し、哺乳瓶21の開口部に乳首23を備えた蓋22を取り付けたセット20を用意する工程。
(2)加温容器60に、発熱剤入り袋40から取り出した発熱剤41と水入り袋50から取り出した水51とを投入し、両者を反応させることによって温水を生成させる工程。温水の温度は一般に40℃以上、好ましくは70℃以上、特に好ましくは70〜90℃の範囲である。
(3)哺乳瓶21を袋70に入れた状態で、加温容器60に収容して、哺乳瓶21内の滅菌処理済みの水31を加温する工程。この加温の際には、図3に示すように、加温容器60の上端部と袋70とを接触させて、発熱剤41と水51との反応熱が、加温容器60と袋70との間から外部に拡散しにくくすると共に、乳首23に温水の蒸気が接触しないようにすることが好ましい。
(4)加熱容器60から、哺乳瓶21を取り出す工程。
本発明の乳児用ミルクの調製用キットでは、加温容器60から哺乳瓶21を容易に取り出せるので、上記(3)の工程では、適当な時間間隔で、加温容器60から哺乳瓶21を取り出して、粉ミルク80の溶解状態を観察する、粉ミルク80の溶解を早めるために哺乳瓶21を振とうする、あるいは調製されたミルクの温度を確認することができる。このように、本発明の乳児用ミルクの調製用キットでは、哺乳瓶21内での粉ミルク80の溶解状態や調製されたミルクの温度の管理を容易に行えるので、短時間でミルクを調製することができる。
なお、上記の調製方法では、哺乳瓶21に滅菌処理済みの水31と粉ミルク80とを投入した後に加温しているが、哺乳瓶21に滅菌処理済みの水31のみを投入し、滅菌処理済みの水31のみを加温した後、粉ミルク80を入れてもよい。乳首23を備えた蓋22は、加温後に、哺乳瓶21の開口部に取り付けてもよい。さらに、上記の調製方法では、哺乳瓶21を袋70に入れて、哺乳瓶21と温水とを間接的に接触させているが、哺乳瓶21と温水とを直接的に接触させてもよい。さらにまた、加温容器60に投入する発熱剤41と水51との投入順序には特に制限はなく、加温容器60に、発熱剤41を投入し、哺乳瓶21を収容した後、水51を投入してもよい。
従って、本発明の乳児用ミルクの調製用キットを用いて乳児用ミルクを調製する方法としては、下記の工程からなる方法も利用できる。
(1)哺乳瓶に、滅菌処理済みの水を投入する工程。
(2)加温容器内の底部に、発熱剤を配置する工程。
(3)滅菌処理済みの水が投入された哺乳瓶を、加温容器内に収容する工程。
(4)加温容器に、水を投入して、該水と発熱剤との接触により生成した温水により哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を40℃以上に加温する工程。
(5)加温容器から、哺乳瓶を取り出す工程。
(6)哺乳瓶に、別に用意したあるいは調製用キットに収容されている粉ミルクを投入して、哺乳瓶内の水に該粉ミルクを溶解させる工程。
(7)哺乳瓶に、乳首を取り付ける工程。
上記の乳児用ミルクの調製方法において、(4)の工程にて哺乳瓶内の水を加温する際には加温容器内での発熱剤と水の接触により生成した温水あるいは発熱剤が飛散して、哺乳瓶内に混入しないようにするために、図4に示すように、哺乳瓶21の開口部に仮蓋90を取り付けておくことが好ましい。図4において、仮蓋90は透明樹脂製の袋であり、輪ゴム及び結束ベルトなどの結束材91によって固定されているが、仮蓋90の形状及び固定方法に特には制限はない。仮蓋90は(1)の工程の後に取り付け、(5)の工程後に取り外すことが好ましい。
10 ケース
20 消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセット
21 哺乳瓶
22 蓋
23 乳首
30 ボトル
31 滅菌処理済みの水
40 発熱剤入り袋
41 発熱剤
50 水入り袋
51 水
60 加温容器
70 袋
80 粉ミルク
90 仮蓋
91 結束材

Claims (7)

  1. 消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセット、哺乳瓶内にて粉ミルクを溶解させるために必要な量の滅菌処理済みの水、哺乳瓶の底部と胴部を一時的に収容することのできる加温容器、水不透性容器もしくは袋に収容されている発熱剤、そして水不透性容器もしくは袋に収容されている加温用水がそれぞれ互いに独立にケースに収容されてなり、発熱剤と加温用水とは、水加温容器内にて互いに接触することにより、加温容器内にて、滅菌処理済みの水が投入された哺乳瓶内の該水を40℃以上に加温することのできる温水を生成することができるように選ばれている乳児用ミルクの調製用キット。
  2. 消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセットが複数個、それぞれが容器に収容された状態にあり、発熱剤と水も消毒済みの哺乳瓶と乳首とのセットの数と同数もしくはそれ以上の数にて収容されている請求項1に記載の乳児用ミルクの調製用キット。
  3. 滅菌処理済みの水が、200mL〜2.5Lの範囲の量にて容器に収容した状態で収容されている請求項1に記載の乳児用ミルクの調製用キット。
  4. さらに、粉ミルクが収容されている請求項1に記載の乳児用ミルクの調製用キット。
  5. さらに、哺乳瓶の開口部を一時的に覆うことのできるシートもしくは仮蓋が収容されている請求項1に記載の乳児用ミルクの調製用キット。
  6. 請求項1に記載の乳児用ミルクの調製用キットを用いて乳児用ミルクを調製するための下記の工程を含む方法:
    (1)哺乳瓶の乳首を取り外し、次いで滅菌処理済みの水を投入する工程;
    (2)加温容器内の底部に、発熱剤を配置する工程;
    (3)滅菌処理済みの水が投入された哺乳瓶を、加温容器内に収容する工程;
    (4)加温容器に、加温用水を投入して、該加温用水と発熱剤との接触により生成した温水により哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を40℃以上に加温する工程;
    (5)加温容器から、哺乳瓶を取り出す工程;
    (6)哺乳瓶に、粉ミルクを投入して、哺乳瓶内の加温された水に粉ミルクを溶解させる工程;
    (7)哺乳瓶に、乳首を取り付ける工程。
  7. 請求項5に記載の乳児用ミルクの調製用キットを用いて乳児用ミルクを調製するための下記の工程を含む方法:
    (1)哺乳瓶の乳首を取り外し、次いで滅菌処理済みの水を投入する工程;
    (2)哺乳瓶の開口部をシートもしくは仮蓋で覆う工程;
    (3)加温容器内の底部に、発熱剤を配置する工程;
    (4)滅菌処理済みの水が投入された哺乳瓶を、加温容器内に収容する工程;
    (5)加温容器に、加温用水を投入して、該加温用水と発熱剤との接触により生成した温水により哺乳瓶内の滅菌処理済みの水を40℃以上に加温する工程;
    (6)加温容器から、哺乳瓶を取り出す工程;
    (7)哺乳瓶からシートもしくは仮蓋を取り外す工程;
    (8)哺乳瓶に、粉ミルクを投入して、哺乳瓶内の加温された水該粉ミルクを溶解させる工程;
    (9)哺乳瓶に、乳首を取り付ける工程。
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JPH1033641A (ja) * 1996-07-19 1998-02-10 Haruzou Nishida 哺乳瓶
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