JP5827984B2 - 鶏飲水の給水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、養鶏施設において、各ケージで飼育される鶏に飲み水を供給する給水装置に関し、特に夏期などで高温になる前記飲み水を冷却するための装置に関する。
前記のような鶏飲水の冷却機能を有する給水装置は、たとえば本件出願人による特許文献1などで示されている。その特許文献1によれば、各ケージに沿って延び、管軸方向に前記各ケージに対応したピッチで、ニップルドリンカーなどと称される給水口が配列される給水管を、二重筒構造とし、前記給水口は外筒に取付け、内筒には冷水を通すことで、前記外筒内を流れる鶏飲水を冷却するようになっている。
特許第4756711号公報
上述の従来技術では、鶏飲水を冷却することで、鶏の夏バテを防止し、採卵効率を高めることができるとともに、前記給水口に低圧で供給される鶏飲水を直接冷却しないので、簡単な構成で冷却を実現でき、また鶏飲水を清潔に保つことができるようになっている。しかしながら、前記二重筒構造の給水管は専用品で、養鶏施設の新設または大規模な改修時にしか設置することができない。また、メンテナンスも煩雑である。
本発明の目的は、新設、既設を問わず、鶏飲水の給水管に適用可能な養鶏施設における給水装置を提供することである。
本発明の鶏飲水の給水装置は、養鶏施設における鶏飲水の給水装置において、を収容する各ケージに沿って配設され、周方向における一側面には、管軸方向に前記各ケージに対応したピッチで給水口が配列される給水管と、前記給水管における前記給水口の形成されていない他の側面に隣接して、前記給水管に並行に設けられ、内部を冷媒が通過する冷却配管と、前記管軸方向に延びて形成され、前記給水管の一側面を開放し、前記一側面の周囲から前記冷却配管を覆う断熱部材とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、養鶏施設内の各ケージで飼育される鶏に飲み水を供給する給水装置において、夏期などで高温になる前記飲み水を冷却する冷却装置を設ける。その冷却装置は、冷却配管と、断熱部材とを備えて構成される。
前記冷却配管は、各ケージに沿って延びる給水管において、給水口が配列される周方向における一側面とは異なる側面、たとえば反対側に、隣接して設けられる。その冷却配管には、冷媒源から冷媒が供給(循環)される。
一方、前記給水管および冷却配管は、前記管軸方向に延びて形成され、前記給水管の一側面を開放し、残余の側面から前記冷却配管を覆う、つまり管軸方向とは直交する断面がコの字やCの字の断熱部材によって覆われる。すなわち、前記管軸方向に延びて併設されることになる給水管および冷却配管において、給水管の前記給水口が配列される周方向における一側面だけが露出し、残余の側面から冷却配管の部分は前記断熱部材の凹部に嵌め込まれて覆われる。
したがって、既設の給水管に後付けで、該給水管およびその管内の鶏飲水の冷却が可能になる。また、極めて簡単な取付け、たとえば前記給水口が給水管の下方に配列されている場合、冷却配管を上方に沿わせた後、上方から断熱部材を嵌め込むだけで、取付けを行うことができる。こうして、鶏飲水の冷却が可能な給水装置を、容易、かつ低コストに実現することができる。さらにまた、断熱効果によって、該冷却装置の装置および運転コストを低減することができる。また、鶏飲水自体を直接冷却装置で冷却しないので、鶏飲水を清潔に保つことができるとともに、給水管または冷却配管の何れかが汚れた場合や破損した場合には、一方のみを交換でき、メンテナンスも容易である。さらにまた、前記給水管の一側面からの放冷によって、夏期などで非常に高温になる養鶏施設において、前記ケージ内の鶏の近辺だけを、局所的に冷却することもできる。
また、本発明の鶏飲水の給水装置では、前記給水管には井戸水が供給され、前記冷却配管は、前記井戸水の供給方向の下流側から上流側に向けて前記冷媒が通過するように敷設されることを特徴とする。
上記の構成によれば、年間を通して比較的温度が一定している井戸水を鶏飲水に使用する場合に、給水管における井戸水の供給方向の下流側から上流側に向けて冷媒が通過するように冷却配管を敷設することで、温度が上がる給水管の下流側に温度が低い冷却配管の上流側が接することになり、温度ムラを抑えることができる。
さらにまた、本発明の鶏飲水の給水装置では、前記冷却配管は、可撓性を有するホースから成り、前記給水管に密着して併設されることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記冷却配管が、ビニルホースなどの可撓性を有するホースから成ることで、安価であるとともに、取り扱いが容易になる。具体的には、前記給水口が前記各ケージに対応したピッチで配列される給水管は、規定の長さの物が継ぎ足されて使用されるのに対して、前記ホースは長尺で巻き取られている物を必要な長さだけ解いて切断すればよく、前記取り扱いが非常に容易である。また、そのようなホースが前記給水管に密着して併設されることで、前記断熱部材が嵌め込まれると、該ホースが変形し(潰れ)て、給水管により一層密着し、接触面積が増えて熱伝導を効率的に行うことができる。さらにまた、前記冷却配管が、前記のビニルホースなどから成る場合、金属製のホースに比べて熱伝導率が低く、前記給水管の管軸方向に亘る鶏飲水の温度分布を小さくすることができる。つまり、前記冷媒源から冷媒が供給される給水管の一端側から、前記冷媒源へ冷媒を戻す給水管の他端側に亘って、該給水管内の鶏飲水の温度のムラを小さく、具体的には他端側の温度上昇を小さくすることができる。
また、本発明の鶏飲水の給水装置では、前記給水管は、前記管軸方向とは直交する断面が略矩形に形成され、前記断熱部材は、前記管軸方向とは直交する断面がコの字状に形成されるとともに、前記コの字の両遊端部には、前記略矩形の給水管の隅角部を抱え込む内向きフランジを有することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記冷却配管を給水管に沿わせた後、コの字状の断面の断熱部材を冷却配管の側から嵌め込むだけで、該断熱部材を容易に取付けることができるとともに、前記冷却配管を給水管に一体化することができる。また、該断熱部材が確実に取付けられると、前記コの字の両遊端部に形成された内向きフランジが、略矩形の給水管の隅角部を抱え込むので、抜け止めを行うことができる。
さらにまた、本発明の鶏飲水の給水装置では、前記断熱部材は、前記管軸方向とは直交する断面がコの字状に形成され、そのコの字は、前記管軸方向とは直交する断面がコの字状の内筒部および外筒部と、周方向に適宜配置され、前記内筒部と外筒部との間に所定の空間を形成するように連結するリブとを備え、樹脂の押出し成形によって形成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、二重筒構造で、断熱効果の高い断熱部材を、容易かつ安価に作成することができる
本発明の鶏飲水の給水装置は、以上のように、養鶏施設内の各ケージで飼育される鶏の飲み水を冷却するにあたって、給水管の給水口が配列される周方向における一側面とは異なる側面に、冷媒が通る冷却配管を設けるとともに、給水管の残余の側面から冷却配管を断熱部材で覆うので、極めて簡単に、既設の給水管に後付けで、鶏飲水の冷却が可能になる。
本発明の実施の一形態に係る養鶏施設における鶏飲水の給水装置の構成を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る給水管の管軸方向とは直交する断面の図である。 冷却配管および断熱部材を前記給水管に組付けた状態を示す斜視図である。 給水管の接続部の斜視図である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る養鶏施設における鶏飲水の給水装置1の構成を模式的に示す図である。養鶏施設では、1つの鶏舎に、多数のケージが、たとえば3山や5山、また各山には5段や7段で設けられる。図1は、図面の簡略化のために、1山の片面を3段で示しており、鶏を収容するケージは示しておらず、また鶏舎自体や、給餌や集卵などための構成も省略しており、給水装置1の構成だけを示している。
本実施の形態の給水装置1は、後述するように、養鶏施設内の各ケージで飼育される鶏に飲み水を供給する給水経路において、夏期などで高温になる前記飲み水を冷却する冷却装置2を、後付けで設置可能な点を特徴としている。しかしながら、本実施の形態の給水装置1は、後述するような導入コストの安さのために、新設時に設置されてもよいことは勿論である。
前記既設の給水経路としては、鶏を収容する各ケージに沿って、前記鶏飲水が供給される給水管3が敷設されており、その給水管3には、管軸方向に前記各ケージに対応したピッチで、給水口31が設けられている。前記給水口31が設けられる、すなわちケージが並設される範囲を、参照符号Wで示しており、たとえば58.2mである。
前記給水管3は、その上流側が、チーズ32やエルボ33などの継手や配管34などを介して、配管35に集合されている。配管35は、水道水もしくは井戸水が供給される本管36から分岐して配管されており、その配管35の途中には、減圧装置37および水位表示用浮き38が設けられている。前記本管36の途中には、必要に応じて送水ポンプ(図示せず)が設けられ、その送水ポンプは、本管36に設けられた圧力センサ(図示せず)によって一定以上の水圧に上昇したこと検知すると停止するようになっている。こうして、給水管3には、矢符F1で示すように鶏飲水が供給され、下流側のドレン用の水栓39を開けることで、適宜、該給水管3内の鶏飲水の入れ替えを行うことができるようになっている。
図2は、本実施の形態に係る給水管3の管軸方向とは直交する断面の図である。この断面図を用いて、前記給水口31に設けられるニップル式給水器4の動作を説明する。図2(a)は、鶏飲水が排出されていない状態を示し、ニップル状の突起41は自重で本体42から下方に突出した状態となっている。その突起41が、鶏のくちばし等で上方に突き上げられると、突起41が図2(b)に示すように本体42内に入り込み、弁43が開放されて、前記給水管3内に供給されている鶏飲水が、本体42の下方から流れ落ちる。すなわち、鶏が突起41を突き上げないと、図2(a)に示すように、突起41が下がり、弁43が閉じて、給水管3から水が漏れ出ないようになっている。
このように構成される鶏舎における既設の給水設備に対して、本実施の形態の冷却装置2は、後付けで設置可能となっている。本実施の形態の冷却装置2は、前記給水管3において、その管軸方向に前記各ケージに対応したピッチで給水口31が配列される周方向における一側面301とは異なる側面302に隣接し、前記管軸方向に延びて形成される冷却配管5と、前記冷却配管5内に冷媒を供給する冷媒源6と、前記管軸方向に延びて形成され、前記給水管3の一側面301を開放し、残余の側面303,304から前記冷却配管5を覆う断熱部材8とを備えて構成される。
図2の例では、給水管3は、管軸方向とは直交する断面が略矩形に形成されており、給水口31が形成される(ニップル式給水器4が取付けられている)前記一側面301は底面であり、冷却配管5が隣接する前記異なる側面302は天面であり、前記残余の側面303,304は両側面となる。たとえば、前記給水管3は、幅15mm、高さ12mmである。前記冷却配管5は、図2のように、給水管3の上方に積層されるのではなく、給水管3の側方に設けられてもよい。
前記冷媒源6は、前記冷却配管5内に冷媒を供給する総ての構成から成り、図1の例では、チラー61、タンク62、ポンプ63,64、 供給管65、戻り管66、分岐管67,68、流量調節バルブ69、バルブ71,72およびチーズ73やエルボ74などの適宜の継手を備えて構成される。本実施の形態では、冷媒として水を使用するものとする。したがって、タンク62に貯留される冷水は、ポンプ64によって汲み出されて供給管65に供給され、バルブ71から、適宜設けられるチーズ73やエルボ74などの継手および分岐管67を介して、矢符F2で示すように各冷却配管5へ供給される。各冷却配管5で給水管3の冷却に使用された水は、分岐管68や適宜の継手から戻り管66およびバルブ72を介して、タンク62に戻る。
たとえば、給水口31(ニップル式給水器4)の数が4800個、タンク62の容量は500L、チラー61の冷却能力は12.5kWで、チラー61は、ポンプ63によって汲み上げられたタンク62内の水を、たとえば10℃冷却してタンク62に戻し、タンク62内の冷水の温度は、12〜13℃である。これによって、たとえば外気温度が37℃程度でも、27℃程度の鶏飲水を供給することができる。
チラー61は、制御装置(図示せず)による温度制御機能によって、水温計(図示せず)によるタンク62内の冷水の温度測定結果や、温度計による鶏舎内の温度測定結果に応答して、その運転が制御され、水温が前記の温度に維持される。また、チラー61は、前記制御装置によるスケジュール運転機能によって、たとえば夜間など、鶏が眠りにつきほとんど水を飲まない時間になると、その運転が停止され、朝になり、鶏が活動する時間になると運転が再開されるようになっている。
また、チラー61としては、冷媒を用いた冷凍サイクル式の冷却装置でもよいが、氷蓄熱装置を用いて、夜間電力で氷を造っておき、昼間にその冷熱を利用して冷却するようにしてもよい。さらにまた、タンク62およびポンプ64が省略され、チラー61からの冷水を、ポンプ63によって直接、供給管65に供給するようにしてもよい。
一方、たとえば前記供給管65および戻り管66は30Aの配管(5/4インチ)であり、分岐管67,68は25Aの配管(1インチ)である。たとえば、ケージが7段の場合、前記供給管65および戻り管66は前記分岐管67,68の上4段、下3段の間に接続され、供給側の分岐管67において、供給管65の接続点より下側には流量調節バルブ69が設けられており、この流量調節バルブ69の調整によって、上4段に流れる冷水流量と、下3段に流れる冷水流量との比を調整することができる。したがって、相対的に暑くなり易い鶏舎の上の方は流量を多くし、下の方は少なくするような調整が可能となっている。
さらに、本実施の形態では、前記本管36から給水管3には、年間を通して比較的温度が一定している井戸水が供給される。それに対応して、矢符F1で示す給水管3における井戸水の供給方向とは反対の矢符F2方向に、冷却配管5における冷水が供給される。すなわち、前記矢符F1で示す給水管3における井戸水の供給方向の下流側から上流側に向けて冷水通過するように、冷却配管5が敷設される。これによって、温度が上がる給水管3の下流側に温度が低い冷却配管5の上流側が接することになり、温度ムラを抑えることができるようになっている。
図3は、前記冷却配管5および断熱部材8を前記給水管3に組付けた状態を示す斜視図である。なお、図3では、図面の簡略化のために、ニップル式給水器4は省略している。図2および図3を参照して、断熱部材8は、互いに積層された前記冷却配管5および断熱部材8を、冷却配管5の側から抱え込むように、前記管軸方向とは直交する断面がコの字やC字(図2および図3の例ではコの字)状に形成されるとともに、前記コの字の両遊端部81,82には、前記略矩形の給水管3の隅角部305,306を抱え込む内向きフランジ83,84が形成されている。図2および図3の例では、給水管3の隅角部は面取りされており、前記フランジ83,84は、給水管3の底面である一側面301の周縁部に係止することになる。こうして、冷却配管5を給水管3に沿わせた後、コの字状の断面の断熱部材8を冷却配管5の側から嵌め込むだけで、該断熱部材8を容易に取付けることができるとともに、前記冷却配管5を給水管3に一体化することができる。また、該断熱部材8が確実に取付けられると、前記コの字の両遊端部81,82に形成された内向きフランジ83,84が、略矩形の給水管3の隅角部を抱え込むので、抜け止めを行うことができる。
さらに、前記管軸方向とは直交する断面がコの字の断熱部材8は、コの字状の内筒部85および外筒部86と、周方向に適宜配置され、前記内筒部85と外筒部86との間に所定の空間を形成するように連結するリブ87とを備えて構成され、樹脂の押出し成形によって形成されている。こうして、二重筒構造で、断熱効果の高い断熱部材8を、容易かつ安価に作成することができるようになっている。
前記給水管3は、予め定める長さ、たとえば3.6mの塩ビパイプなどから成り、前記の58.2mには、適宜継ぎ足されて使用される。その継目は、温度による該給水管3の伸縮を吸収するために、図4で示すような、ゴム製で伸縮自在の継手9によって連結されている。前記継手9は、矩形の給水管3の端部にそれぞれ気密に嵌まり込む連結部91,92と、それらの連結部91,92間を連結し、ダイヤフラム状に形成されて軸方向に伸縮可能な伸縮部93とを備えて構成される。前記断熱部材8は、この給水管3に合わせた長さに形成され、拡径する継手9の部分は、必要に応じて、前記管軸方向とは直交する断面がコの字で、別途に作成される薄肉のカバー部材94によって覆われる。
一方、前記冷却配管5は、可撓性を有する、たとえば15mm径の塩ビホースから成り、前記給水管3に密着して併設される。したがって、該冷却配管5が安価であるとともに、その取り扱いが容易になる。具体的には、前記給水口31(ニップル式給水器4)が前記各ケージに対応したピッチで配列される給水管3は、上述のように、たとえば3.6mの規定の長さの物が継ぎ足されて使用されるのに対して、前記塩ビホースは長尺で巻き取られている物を必要な長さだけ解いて切断すればよく、前記取り扱いが非常に容易である。また、そのような塩ビホースが前記給水管に密着して併設されることで、前記断熱部材8が嵌め込まれると、該塩ビホースが変形し(潰れ)て、給水管3により一層密着し、接触面積が増えて熱伝導を効率的に行うことができる。
さらにまた、前記冷却配管5の熱伝導が或る程度低いものを用いることで、前記給水管3の管軸方向に亘る鶏飲水の温度分布を小さくすることができる。つまり、供給管65側の給水管3の一端側から、戻り管66側の他端側に亘って、該給水管3内の鶏飲水の温度のムラを小さく、具体的には他端側の温度上昇を小さくすることができる。
以上のように、本実施の形態の給水装置1によれば、養鶏施設内の各ケージで飼育される鶏に飲み水を供給する給水経路において、夏期などで高温になる前記飲み水を冷却する冷却装置2を設けるにあたって、その冷却装置2を、冷却配管5と、冷媒源6と、断熱部材8とを備えて構成する。そして、前記冷却配管5を、給水管3において、給水口31(ニップル式給水器4)が配列される周方向における一側面301とは異なる側面302に隣接して設けるとともに、それらの給水管3および冷却配管5に対して、管軸方向に延びて形成され、該給水管3の一側面301を開放し、残余の側面303,304から前記冷却配管5を覆う、つまり管軸方向とは直交する断面がコの字やCの字の断面を有する断熱部材8によって覆う。すなわち、前記管軸方向に延びて併設されることになる給水管3および冷却配管5において、給水管3の前記給水口31が配列される周方向における一側面301だけが露出し、残余の側面303,304から冷却配管5の部分を、前記断熱部材8の凹部88に嵌め込んで覆う。
したがって、既設の給水管3に後付けで、該給水管3およびその管内の鶏飲水の冷却が可能になる。また、極めて簡単な取付け、たとえば図2のように、給水口31が給水管3の下方に配列されている場合、冷却配管5を上方に沿わせた後、上方から断熱部材8を嵌め込むだけで、取付けを行うことができる。さらにまた、給水管3または冷却配管5の何れかが汚れた場合や破損した場合には、一方のみを交換でき、メンテナンスも容易である。こうして、夏期などで高温になる鶏飲水の冷却が可能な給水装置1を、容易、かつ低コストに実現することができる。
さらにまた、断熱部材8の断熱効果によって、該冷却装置2の装置および運転コストを低減することができる。また、鶏飲水自体を直接冷却装置で冷却しないので、鶏飲水を清潔に保つことができる。
さらにまた、前記給水管3の一側面301からの放冷によって、夏期などで非常に高温になる養鶏施設において、前記ケージ内の鶏の近辺だけを、局所的に冷却することもできる。この一側面301からの放冷が必要無い場合、前記給水口31(ニップル式給水器4)を避けて、前記薄肉のカバー部材94を下方から嵌め込めむようにしてもよい。
1 鶏飲水の給水装置
2 冷却装置
3 給水管
301 一側面
302 異なる側面
303,304 残余の側面
305,306 隅角部
31 給水口
4 ニップル式給水器
5 冷却配管
6 冷媒源
61 チラー
62 タンク
63,64 ポンプ
65 供給管
66 戻り管
69 流量調節バルブ
8 断熱部材
81,82 遊端部
83,84 内向きフランジ
85 内筒部
86 外筒部
87 リブ
9 継手
91,92 連結部
93 伸縮部
94 カバー部材

Claims (5)

  1. 養鶏施設における鶏飲水の給水装置において、
    を収容する各ケージに沿って配設され、周方向における一側面には、管軸方向に前記各ケージに対応したピッチで給水口が配列される給水管と
    前記給水管における前記給水口の形成されていない他の側面に隣接して、前記給水管に並行に設けられ、内部を冷媒が通過する冷却配管と、
    前記管軸方向に延びて形成され、前記給水管の一側面を開放し、前記一側面の周囲から前記冷却配管を覆う断熱部材とを含むことを特徴とする鶏飲水の給水装置。
  2. 前記給水管には井戸水が供給され、
    前記冷却配管は、前記井戸水の供給方向の下流側から上流側に向けて前記冷媒が通過するように敷設されることを特徴とする請求項1記載の鶏飲水の給水装置。
  3. 前記冷却配管は、可撓性を有するホースから成り、前記給水管に密着して併設されることを特徴とする請求項1または2記載の鶏飲水の給水装置。
  4. 前記給水管は、前記管軸方向とは直交する断面が略矩形に形成され、
    前記断熱部材は、前記管軸方向とは直交する断面がコの字状に形成されるとともに、前記コの字の両遊端部には、前記略矩形の給水管の隅角部を抱え込む内向きフランジを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の鶏飲水の給水装置。
  5. 前記断熱部材は、前記管軸方向とは直交する断面がコの字状に形成され、そのコの字は、前記管軸方向とは直交する断面がコの字状の内筒部および外筒部と、周方向に適宜配置され、前記内筒部と外筒部との間に所定の空間を形成するように連結するリブとを備え、樹脂の押出し成形によって形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鶏飲水の給水装置。
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