JP5824381B2 - ポリウレタンエラストマーの製造方法およびポリウレタンエラストマー - Google Patents

ポリウレタンエラストマーの製造方法およびポリウレタンエラストマー Download PDF

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Description

本発明は、ポリウレタンエラストマーの製造方法およびポリウレタンエラストマーに関する。
イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを配合して成型することにより得られるポリウレタンエラストマーは、機械強度や耐摩耗性、加工性に優れるため、各種産業機器の部材として用いられている。
このようなポリウレタンエラストマーは、例えば、120℃を超える条件下で成型すると、アロファネート化反応やビウレット化反応などの副反応が進行する場合や、例えば、耐熱黄変性、硬度、引裂強さなどの物性の低下が惹起され、耐久性を十分に確保することができない場合がある。そのため、通常、ポリウレタンエラストマーの製造においては、成型時の温度条件が120℃以下に設定されている。
具体的には、トリレンジイソシアネート、ポリオキシテトラメチレングリコールおよびポリカプロラクトンポリオールを反応させることにより得られるイソシアネート基末端プレポリマーと、3,3’−ジクロロ−4,4−ジアミノジフェニルメタンとを120℃に余熱された成形型に注入し、120℃で5時間加熱硬化させることにより、ポリウレタンエラストマーを製造する方法が、知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−123767号公報(実施例1)
しかるに、特許文献1に記載の方法により得られるポリウレタンエラストマーは、機械強度が十分ではなく、欠けなどを生じやすいという不具合がある。
本発明の目的は、優れた機械物性に優れるポリウレタンエラストマーを製造することができるポリウレタンエラストマーの製造方法、および、機械物性に優れるポリウレタンエラストマーを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のポリウレタンエラストマーの製造方法は、イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを配合して、120℃未満において1次硬化させることにより、1次硬化ポリウレタンエラストマーを得る工程、および、前記1次硬化ポリウレタンエラストマーを、120℃以上において2次硬化させることにより、2次硬化ポリウレタンエラストマーを得る工程を備えることを特徴としている。
また、本発明のポリウレタンエラストマーの製造方法では、前記1次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく硬度が、ショアA90を超過しショアA95以下であることが好適である。
また、本発明のポリウレタンエラストマーの製造方法では、前記2次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく引裂強さが、前記1次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく引裂強さに対して、110〜150%の範囲であることが好適である。
また、本発明のポリウレタンエラストマーは、イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを配合して、120℃未満において1次硬化させることにより、1次硬化ポリウレタンエラストマーを得て、得られた1次硬化ポリウレタンエラストマーを、120℃以上において2次硬化させることにより得られることを特徴としている。
本発明のポリウレタンエラストマーの製造方法によれば、ポリウレタンエラストマーを、120℃未満において1次硬化させた後、120℃以上において2次硬化させるため、1次硬化ポリウレタンエラストマーよりも機械強度に優れる2次硬化ポリウレタンエラストマーとして、ポリウレタンエラストマーを得ることができる。
そのため、本発明のポリウレタンエラストマーは、優れた機械強度を備える。
本発明のポリウレタンエラストマーの製造方法では、まず、イソシアネート基末端プレポリマーと、鎖伸長剤とを配合して、120℃未満において1次硬化させる。
イソシアネート基末端プレポリマーは、少なくとも2つのイソシアネート基を分子末端に有するウレタンプレポリマーであって、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを所定の割合(後述)でウレタン化反応させることにより、得ることができる。
ポリイソシアネート成分としては、例えば、ポリイソシアネート単量体、ポリイソシアネート誘導体などが挙げられる。
ポリイソシアネート単量体としては、例えば、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネートなどのポリイソシアネートなどが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート(2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(TDI)、フェニレンジイソシアネート(m−、p−フェニレンジイソシアネートもしくはその混合物)、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ジフェニルメタンジイソシネート(4,4’−、2,4’−または2,2’−ジフェニルメタンジイソシネートもしくはその混合物)(MDI)、4,4’−トルイジンジイソシアネート(TODI)、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートなどが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、キシリレンジイソシアネート(1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(1,3−または1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(TMXDI)、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼンなどの芳香脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート)、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート(PDI)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプエートなどの脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。
また、脂肪族ポリイソシアネートには、脂環族ポリイソシアネートが含まれる。脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート(1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート)、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロジイソシアネート)(IPDI)、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(4,4’−、2,4’−または2,2’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート、これらのTrans,Trans−体、Trans,Cis−体、Cis,Cis−体、もしくはその混合物))(H12MDI)、メチルシクロヘキサンジイソシアネート(メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート)、ノルボルナンジイソシアネート(各種異性体もしくはその混合物)(NBDI)、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(1,3−または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンもしくはその混合物)(HXDI)などの脂環族ジイソシアネートが挙げられる。
これらポリイソシアネート単量体は、単独使用または2種類以上併用することができる。
ポリイソシアネート誘導体としては、例えば、上記したポリイソシアネート単量体の多量体(例えば、2量体、3量体(例えば、イソシアヌレート変性体、イミノオキサジアジンジオン変性体)、5量体、7量体など)、アロファネート変性体(例えば、上記したポリイソシアネート単量体と、後述する低分子量ポリオールとの反応より生成するアロファネート変性体など)、ポリオール変性体(例えば、ポリイソシアネート単量体と後述する低分子量ポリオールとの反応より生成するポリオール変性体(アルコール付加体)など)、ビウレット変性体(例えば、上記したポリイソシアネート単量体と、水やアミン類との反応により生成するビウレット変性体など)、ウレア変性体(例えば、上記したポリイソシアネート単量体とジアミンとの反応により生成するウレア変性体など)、オキサジアジントリオン変性体(例えば、上記したポリイソシアネート単量体と炭酸ガスとの反応により生成するオキサジアジントリオンなど)、カルボジイミド変性体(上記したポリイソシアネート単量体の脱炭酸縮合反応により生成するカルボジイミド変性体など)、ウレトジオン変性体、ウレトンイミン変性体などが挙げられる。
さらに、ポリイソシアネート誘導体として、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルードMDI、ポリメリックMDI)なども挙げられる。
これらポリイソシアネート誘導体は、単独使用または2種類以上併用することができる。
ポリイソシアネート成分として、好ましくは、芳香族ポリイソシアネートが挙げられる。
これらポリイソシアネート成分は、単独使用または2種類以上併用することができる。
ポリオール成分としては、高分子量ポリオールが挙げられる。
高分子量ポリオールは、水酸基を2つ以上有する数平均分子量300以上、好ましくは、400以上の化合物であって、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール、エポキシポリオール、植物油ポリオール、ポリオレフィンポリオール、アクリルポリオール、および、ビニルモノマー変性ポリオールが挙げられる。高分子量ポリオールとして、好ましくは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオールが挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリプロピレンポリオール、ポリテトラメチレンエーテルポリオールなどのポリオキシアルキレンポリオールなどが挙げられる。
ポリプロピレンポリオールとしては、例えば、後述する低分子量ポリオールまたは芳香族/脂肪族ポリアミンを開始剤とするプロピレンオキサイドの付加重合物(プロピレンオキサイドと、エチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドとのランダムおよび/またはブロック共重合体を含む。)が挙げられる。
ポリテトラメチレンエーテルポリオールとしては、例えば、テトラヒドロフランのカチオン重合により得られる開環重合物(ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG))や、テトラヒドロフランなどの重合単位にアルキル置換テトラヒドロフランや、上記した2価アルコールを共重合した非晶性ポリテトラメチレンエーテルグリコールなどが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、後述する低分子量ポリオールと多塩基酸とを、公知の条件下、反応させて得られる重縮合物が挙げられる。
多塩基酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバシン酸、その他の飽和脂肪族ジカルボン酸(C11〜13)、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、その他の不飽和脂肪族ジカルボン酸、例えば、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、その他の芳香族ジカルボン酸、例えば、ヘキサヒドロフタル酸、その他の脂環族ジカルボン酸、例えば、ダイマー酸、水添ダイマー酸、ヘット酸などのその他のカルボン酸、および、それらカルボン酸から誘導される酸無水物、例えば、無水シュウ酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水2−アルキル(C12〜C18)コハク酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水トリメリット酸、さらには、これらのカルボン酸などから誘導される酸ハライド、例えば、シュウ酸ジクロライド、アジピン酸ジクロライド、セバシン酸ジクロライドなどが挙げられる。
また、ポリエステルポリオールとして、例えば、植物由来のポリエステルポリオール、具体的には、後述する低分子量ポリオールを開始剤として、ヒドロキシル基含有植物油脂肪酸(例えば、リシノレイン酸を含有するひまし油脂肪酸、12−ヒドロキシステアリン酸を含有する水添ひまし油脂肪酸など)などのヒドロキシカルボン酸を、公知の条件下、縮合反応させて得られる植物油系ポリエステルポリオールなどが挙げられる。
また、ポリエステルポリオールとして、例えば、後述する低分子量ポリオール(好ましくは、2価アルコール)を開始剤として、例えば、ε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトン類や、例えば、L−ラクチド、D−ラクチドなどのラクチド類などを開環重合して得られる、ポリカプロラクトンポリオール、ポリバレロラクトンポリオール、さらには、それらに上記した2価アルコールを共重合したラクトン系ポリエステルポリオールなどが挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、後述する低分子量ポリオール(好ましくは、2価アルコール)を開始剤とするエチレンカーボネートの開環重合物や、例えば、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールや1,6−ヘキサンジオールなどの2価アルコールと、開環重合物とを共重合した非晶性ポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。
また、ポリウレタンポリオールは、上記により得られたポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールおよび/またはポリカーボネートポリオールを、イソシアネート基(NCO)に対する水酸基(OH)の当量比(OH/NCO)が1を超過する割合で、ポリイソシアネートと反応させることによって、ポリエステルポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリウレタンポリオール、ポリカーボネートポリウレタンポリオール、あるいは、ポリエステルポリエーテルポリウレタンポリオールなどとして得ることができる。
これら高分子量ポリオールは、単独使用または2種類以上併用することができる。
高分子量ポリオールとして、好ましくは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールが挙げられ、さらに好ましくは、ポリエーテルポリオールが挙げられ、とりわけ好ましくは、ポリテトラメチレンエーテルグリコールが挙げられる。
高分子量ポリオールの数平均分子量は、後述する1次硬化ポリウレタンエラストマーの硬度を後述する範囲に調整する観点から、例えば、250〜3000、好ましくは、500〜2500である。
また、ポリオール成分は、必要により、低分子量ポリオールを含むことができる。
低分子量ポリオールは、水酸基を2つ以上有する数平均分子量300未満、好ましくは、400未満の化合物であって、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,2−トリメチルペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン、アルカン(C7〜20)ジオール、1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびそれらの混合物、1,3−または1,4−シクロヘキサンジオールおよびそれらの混合物、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスフェノールA、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの2価アルコール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリイソプロパノールアミンなどの3価アルコール、例えば、テトラメチロールメタン(ペンタエリスリトール)、ジグリセリンなどの4価アルコール、例えば、キシリトールなどの5価アルコール、例えば、ソルビトール、マンニトール、アリトール、イジトール、ダルシトール、アルトリトール、イノシトール、ジペンタエリスリトールなどの6価アルコール、例えば、ペルセイトールなどの7価アルコール、例えば、ショ糖などの8価アルコールなどが挙げられる。
これら低分子量ポリオールは、単独使用または2種類以上併用することができる。
ポリオール成分が低分子量ポリオールを含む場合において、その含有割合は、特に制限されず、目的および用途に応じて、適宜設定される。
イソシアネート基末端プレポリマーを合成するには、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを、ポリオール成分中の活性水素基に対するポリイソシアネート成分中のイソシアネート基の当量比(NCO/活性水素基)が、1を超過、例えば、1.1〜20、好ましくは、1.3〜10、さらに好ましくは、1.3〜6となるように処方(混合)し、反応容器中にて、例えば、室温〜150℃、好ましくは、50〜120℃で、例えば、0.5〜18時間、好ましくは、2〜10時間反応させる。
また、ウレタン化反応では、必要により、有機溶媒を配合し、その存在下において、イソシアネート基末端プレポリマーを調製することができる。
有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、例えば、アセトニトリルなどのニトリル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどのアルキルエステル類、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類、例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環族炭化水素類、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素類、例えば、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、メチルカルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネートなどのグリコールエーテルエステル類、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、例えば、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、臭化メチル、ヨウ化メチレン、ジクロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭化水素類、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、N,N’−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホニルアミドなどの極性非プロトン類などが挙げられる。
これら有機溶媒は、単独使用または2種類以上併用することができる。
なお、有機溶媒の配合割合は、目的および用途により、適宜設定される。
また、上記ウレタン化反応においては、必要に応じて、例えば、アミン類や有機金属化合物などのウレタン化触媒を添加することができる。
アミン類としては、例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ビス−(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N−メチルモルホリンなどの3級アミン類、例えば、テトラエチルヒドロキシルアンモニウムなどの4級アンモニウム塩、例えば、イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類などが挙げられる。
有機金属化合物としては、例えば、酢酸錫、オクチル酸錫、オレイン酸錫、ラウリル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジメチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジメルカプチド、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジネオデカノエート、ジオクチル錫ジメルカプチド、ジオクチル錫ジラウリレート、ジブチル錫ジクロリドなどの有機錫化合物、例えば、オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛などの有機鉛化合物、例えば、ナフテン酸ニッケルなどの有機ニッケル化合物、例えば、ナフテン酸コバルトなどの有機コバルト化合物、例えば、オクテン酸銅などの有機銅化合物、例えば、オクチル酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマスなどの有機ビスマス化合物などが挙げられる。
さらに、ウレタン化触媒として、例えば、炭酸カリウム、酢酸カリウム、オクチル酸カリウムなどのカリウム塩が挙げられる。
これらウレタン化触媒は、単独使用または2種類以上併用することができる。
ウレタン化触媒として、好ましくは、有機金属化合物、より好ましくは、有機錫化合物が挙げられる。
さらに、必要により、得られるイソシアネート基末端プレポリマーから遊離の(未反応の)ポリイソシアネートを、例えば、蒸留や抽出などの公知の除去手段により除去してもよい。
イソシアネート基末端プレポリマーのイソシアネート基当量は、例えば、380〜2100、好ましくは、420〜1400である。また、未反応のポリイソシアネートの含有量は、例えば、20質量%以下、好ましくは、10質量%以下、さらに好ましくは、5質量%以下である。
なお、イソシアネート基当量は、アミン当量と同義であり、JIS K 1603−1(2007)のA法またはB法により、求めることができる。未反応のポリイソシアネートの含有量は、例えば、HPLC測定により求めることができる。
そして、このようなイソシアネート基末端プレポリマーのイソシアネート基の含有量(NCO基含量、NCO%)は、例えば、2.0〜11質量%、好ましくは、3.0〜10質量%、さらに好ましくは、4.0〜9.0質量%である。
また、イソシアネート基末端プレポリマーにおいて、イソシアネート基の平均官能基数は、例えば、1.5〜3.0、好ましくは、1.9〜2.5、とりわけ好ましくは、2である。
また、イソシアネート基末端プレポリマーは、上記した溶剤の溶液として調製することもでき、その場合には、その固形分濃度は、例えば、10〜90質量%、好ましくは、20〜80質量%である。
イソシアネート基末端プレポリマーの粘度(80℃)は、例えば、200〜5000mPa・s、好ましくは、300〜3000mPa・sである。
また、このようなイソシアネート基末端プレポリマーとしては、市販品を用いることもできる。そのような市販品として、具体的には、例えば、L−80(TDI/PTMEG 粘度2600mPa・s(80℃) NCO基含量2.8%)、L−2710(TDI/PTMEG 粘度800mPa・s(80℃) NCO基含量4.2%)、L−2760(TDI/PTMEG 粘度350mPa・s(80℃) NCO基含量6.3%)、L−2395(TDI/PTMEG(未反応TDIをスミス蒸留によって除去)、粘度350mPa・s(80℃) NCO基含量6.0%)、A−9QM(TDI/ポリエステルポリオール 粘度2000mPa・s(80℃) NCO基含量4.2%)、D−5QM(TDI/ポリエステルポリオール 粘度1850mPa・s(80℃) NCO基含量5.0%)、L−2393(TDI/PTMEG 粘度380mPa・s(80℃) NCO基含量5.1%)、L−5290(MDI/PTMEG 粘度700mPa・s(80℃) NCO基含量7.9%)、L−315(TDI/PTMEG 粘度480mPa・s(80℃) NCO基含量9.4%)、HL−651(TDI/PTMEG(未反応TDIをスミス蒸留によって除去)、粘度380mPa・s(80℃) NCO基含量8.0%)(以上、いずれも三井化学社製)などが挙げられる。
鎖伸長剤は、例えば、水酸基やアミノ基などの活性水素を含有する活性水素基を2つ以上含有する化合物であって、例えば、上記した低分子量ポリオール、ポリアミンなどが挙げられる。
ポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,3−または1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族ジアミン、例えば、1,4−シクロヘキサンジアミン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(イソホロンジアミン)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、2,5(2,6)−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンなどの脂環族ジアミン、例えば、o、mまたはp−トリレンジアミン(TDA、OTD)、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)、3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−トルエンジアミン、3,5−ビス(メチルチオ)−2,4−トルエンジアミンなどの芳香族ジアミンや、ヒドラジンなどのその他のジアミンなどが挙げられる。鎖伸長剤として、好ましくは、芳香族ジアミンが挙げられ、より好ましくは、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)が挙げられる。
これら鎖伸長剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
鎖伸長剤が低分子量ポリオールである場合には、その水酸基当量(JIS K 1557−1(2007)に準拠)は、例えば、40〜500、好ましくは、43〜280である。
また、鎖伸長剤がポリアミンである場合には、そのアミン当量(JIS K 1603−1(2007)に準拠)は、例えば、45〜280、好ましくは、56〜280である。
また、鎖伸長剤は、上記した溶剤の溶液として調製することもでき、その場合には、その固形分濃度は、例えば、10〜90質量%、好ましくは、20〜80質量%である。
また、このような鎖伸長剤としては、市販品を用いることもできる。そのような市販品として、具体的には、例えば、エタキュア300(3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−トルエンジアミンと3,5−ビス(メチルチオ)−2,4−トルエンジアミンとの混合物 アミン当量107 アルベマール社製)、U−801(ポリオール系硬化剤 水酸基当量45 三井化学社製)などが挙げられる。
そして、これらイソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを、例えば、バルク重合や溶液重合などの重合方法で反応(1次硬化)させることにより、1次硬化ポリウレタンエラストマーを得ることができる。
バルク重合では、例えば、窒素気流下において、イソシアネート基末端プレポリマーを撹拌しつつ、これに、鎖伸長剤を加えて反応させる。
溶液重合では、有機溶媒に、イソシアネート基末端プレポリマーおよび鎖伸長剤を加えて反応させる。
有機溶媒としては、上記した有機溶媒が挙げられる。
さらに、上記重合反応においては、必要に応じて、例えば、アミン類や有機金属化合物などの上記したウレタン化触媒を添加することができる。
バルク重合および溶液重合では、例えば、イソシアネート基末端プレポリマーと、鎖伸長剤とを、鎖伸長剤中の活性水素基(水酸基、アミノ基)に対するイソシアネート基末端プレポリマー中のイソシアネート基の当量比(NCO/活性水素基)が、例えば、0.75〜1.3、好ましくは、0.9〜1.1となるように処方(混合)した後、反応(1次硬化)させる。
また、このような方法では、好ましくは、イソシアネート基末端プレポリマーおよび/または鎖伸長剤を加温して、低粘度化させてから混合し、その後、必要に応じて脱泡した後、予備加熱した成形型に注入し、1次硬化反応させる。これにより、注型ポリウレタンエラストマー(1次硬化ポリウレタンエラストマー)を得ることができる。
1次硬化において、硬化温度(1次硬化温度)は、120℃未満、好ましくは、115℃未満であり、例えば、100℃以上、好ましくは、105℃以上である。また、硬化時間(1次硬化時間)は、例えば、5分〜72時間、好ましくは、4〜24時間である。
なお、硬化温度は、一定温度であってもよく、あるいは、段階的に昇温または冷却することもできる。
1次硬化ポリウレタンエラストマーの硬度(JIS K7312(1996)に準拠)は、下限が、例えば、ショアA70を超過、好ましくは、ショアA90を超過し、上限が、例えば、ショアD80以下、好ましくは、ショアD75以下である。
また、1次硬化ポリウレタンエラストマーの硬度(JIS K7312(1996)に準拠)として、好ましくは、ショアA90を超過し、ショアA95以下である。
硬度が上記範囲であれば、後述する2次硬化において、ポリウレタンエラストマーの機械強度を、より良好に向上させることができる。
また、1次硬化ポリウレタンエラストマーの引裂強さ(破断時引裂き応力、JIS K7312(1996)に準拠)は、例えば、60N/mm以上、好ましくは、95N/mm以上、より好ましくは、110N/mm以上、通常、150N/mm以下である。
そして、この方法では、上記のように得られた1次硬化ポリウレタンエラストマーを、120℃以上において2次硬化させる。
より具体的には、例えば、1次硬化ポリウレタンエラストマーが注型ポリウレタンエラストマーとして得られる場合には、得られた1次硬化ポリウレタンエラストマーを、まず、成形型から脱型させ、例えば、室温(23℃)まで冷却した後に加熱し、2次硬化させる。
2次硬化において、硬化温度(2次硬化温度)は、120℃以上であり、例えば、150℃以下、好ましくは、140℃以下である。また、硬化時間(2次硬化時間)は、例えば、4〜72時間、好ましくは、12〜48時間である。
これにより、2次硬化ポリウレタンエラストマーとして、ポリウレタンエラストマーを得ることができる。
なお、本発明のポリウレタンエラストマーには、必要に応じて、公知の添加剤、例えば、耐候安定剤(耐光安定剤)、さらには、可塑剤、ブロッキング防止剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤、顔料、染料、滑剤、フィラー、加水分解防止剤、難燃剤などを添加することができる。
耐候安定剤(耐光安定剤)としては、例えば、ヒンダードアミン系光安定剤(例えば、アデカスタブLA62、アデカスタブLA67(以上、(株)ADEKA製)、チヌビン765、チヌビン144、チヌビン770、チヌビン622(以上、BASFジャパン社製)など)、ブレンド系光安定剤(例えば、チヌビンB75、チヌビンPUR866(以上、BASFジャパン社製)など)などが挙げられる。これら耐候安定剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
このような添加剤は、イソシアネート基末端プレポリマーおよび鎖伸長剤の両方またはいずれか一方に、予め添加することができ、また、イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤との反応時に、別途添加することができる。なお、添加剤の配合割合は、目的および用途に応じて、適宜設定される。
そして、このようなポリウレタンエラストマーの製造方法によれば、ポリウレタンエラストマーを、120℃未満において1次硬化させた後、120℃以上において2次硬化させるため、1次硬化ポリウレタンエラストマーよりも機械強度に優れる2次硬化ポリウレタンエラストマーとして、ポリウレタンエラストマーを得ることができる。
そのため、得られるポリウレタンエラストマーは、優れた機械強度を備える。
具体的には、2次硬化ポリウレタンエラストマーの硬度(JIS K7312(1996)に準拠)は、下限が、例えば、ショアA80以上、好ましくは、ショアA90以上であり、上限が、例えば、ショアD73以下、好ましくは、ショアD65以下である。
また、2次硬化ポリウレタンエラストマーの硬度(JIS K7312(1996)に準拠)として、好ましくは、ショアA90を超過し、ショアD65以下である。
また、2次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく引裂強さは、上記した1次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく引裂強さに対して、例えば、105〜200%、好ましくは、110〜150%、より好ましくは、120〜140%である。
より具体的には、2次硬化ポリウレタンエラストマーの引裂強さ(破断時引裂き応力、JIS K7312(1996)に準拠)は、例えば、70N/mm以上、好ましくは、100N/mm以上、より好ましくは、130N/mm以上、通常、220N/mm以下である。
引裂強さが上記範囲であれば、欠け、裂けなどの欠陥の発生を抑制することができる。
そして、このようなポリウレタンエラストマーは、上記したように、機械強度に優れるため、各種産業機器の部材、具体的には、印刷機、複写機、プリンターなどの画像形成装置に使用される工業用のロール部材やベルト部材など、種々の部材として好適に用いることができる。
次に、本発明を、実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例および比較例における硬度および引裂強さの測定方法を、下記する。
<硬度>
JIS K7312(1996)の「熱硬化性ポリウレタンエラストマー成形物の物理試験方法」の7項の「硬さ試験」の記載およびJIS K6253(2006)「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方」の6項の「デュロメーター硬さ試験」の試験タイプAおよびタイプDの記載に準拠して測定した。
<引裂強さ>
JIS K7312(1996)の6項の「引裂試験」に準拠し、6.3項の「試験片」に記載の(B)切込みなしアングル形試験片(厚み2mm)を用いて、引裂き速さ500mm/minにおいて、各実施例および各比較例で得られたポリウレタンエラストマーの引裂強さ(破断時引裂き応力)を測定した。
実施例1〜24および比較例1〜7
表1〜表4に示す市販のイソシアネート基末端プレポリマーを80℃に予備加熱するとともに、表1〜表4に示す市販の鎖伸長剤を120℃に予備加熱した。次いで、80℃に保温された混合ポッド内に、イソシアネート基末端プレポリマー中のイソシアネート基に対する鎖伸長剤中の活性水素基の当量比(NCO/活性水素基)が、0.9となるように、イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを表1〜表4に示す組み合わせで投入および混合した後、30秒間脱泡した。
なお、実施例7および8では、イソシアネート基末端プレポリマー100質量部に対して、チヌビンB75(耐候安定剤)を0.5質量部の割合で添加した。
一方、モールドにダイフリーGA−6010(ダイキン工業社製)を塗布した後ウエスで拭き取ることにより離型処理した。そして、モールドを110℃に加熱し、そのモールド内に、イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤との混合物を注入し、表1〜表4に示す1次硬化温度および1次硬化時間において1次硬化させ、1次硬化ポリウレタンエラストマーを得た。
得られた1次硬化ポリウレタンエラストマーについて、硬度および引裂強さを測定した。その結果を、表1〜表4に示す。
次いで、得られた1次硬化ポリウレタンエラストマーを、表1に示す2次硬化温度および2次硬化時間において、2次硬化させることにより、2次硬化ポリウレタンエラストマーとして、ポリウレタンエラストマーを得た。なお、比較例5および6では、1次硬化時間を長時間化させる一方、2次硬化させなかった。
得られたポリウレタンエラストマーについて、引裂強さを測定した。なお、2次硬化時間は、1日(24時間)とした。その結果を、表1〜表4に示す。
Figure 0005824381
Figure 0005824381
Figure 0005824381
Figure 0005824381
なお、表1〜表4に記載する略号の詳細を、下記する。
L−80:TDI/PTMEG 粘度2600mPa・s(80℃) NCO基含量2.8%、三井化学社製
L−2710:TDI/PTMEG 粘度800mPa・s(80℃) NCO基含量4.2%、三井化学社製
L−2760:TDI/PTMEG 粘度350mPa・s(80℃) NCO基含量6.3%、三井化学社製
L−2395:TDI/PTMEG(未反応TDIをスミス蒸留によって除去)、粘度350mPa・s(80℃) NCO基含量6.0%、三井化学社製
A−9QM:TDI/ポリエステルポリオール 粘度2000mPa・s(80℃) NCO基含量4.2%、三井化学社製
D−5QM:TDI/ポリエステルポリオール 粘度1850mPa・s(80℃) NCO基含量5.0%、三井化学社製
L−2393:TDI/PTMEG 粘度380mPa・s(80℃) NCO基含量5.1%、三井化学社製
L−5290:MDI/PTMEG 粘度700mPa・s(80℃) NCO基含量7.9%、三井化学社製
L−315:TDI/PTMEG 粘度480mPa・s(80℃) NCO基含量9.4%、三井化学社製
HL−651:TDI/PTMEG(未反応TDIをスミス蒸留によって除去)、粘度380mPa・s(80℃) NCO基含量8.0%、三井化学社製
B75:チヌビンB75(ブレンド系光安定剤)チバ・ジャパン社製
MOCA:3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、アミン当量133.5
エタキュア300:3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−トルエンジアミンと3,5−ビス(メチルチオ)−2,4−トルエンジアミンとの混合物、アミン等量107、アルベマール社製
U−801:ポリオール系硬化剤、水酸基当量45、三井化学社製

Claims (3)

  1. イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを配合して、4時間以上24時間以下100℃以上120℃未満において1次硬化させることにより、1次硬化ポリウレタンエラストマーを得る工程、および、
    前記1次硬化ポリウレタンエラストマーを、12時間以上48時間以下120℃以上140℃以下において2次硬化させることにより、2次硬化ポリウレタンエラストマーを得る工程
    を備えることを特徴とする、ポリウレタンエラストマーの製造方法。
  2. 前記1次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく硬度が、ショアA90を超過しショアA95以下であることを特徴とする、請求項1に記載のポリウレタンエラストマーの製造方法。
  3. 前記2次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく引裂強さが、前記1次硬化ポリウレタンエラストマーのJIS K7312(1996)に基づく引裂強さに対して、110〜150%の範囲であることを特徴とする、請求項1または2に記載のポリウレタンエラストマーの製造方法。
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