JP5823180B2 - 時計テンプ・ゼンマイ組立体を微細機械加工可能材料又はシリコンで製造する方法 - Google Patents
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Description
本発明は、平坦なひげゼンマイと終端湾曲を含むテンプ・ゼンマイ組立体に関する。
本発明は、サブ・コンポーネットを含む取り付け点を有する時計に関する。
本発明は、テンプ・ゼンマイを取り付けるスタッドを有する時計に関する。このスタッドは固定手段を有する。
本発明の技術分野は、シリコンを使用する微細加工技術の分野であり、特にシリコンを使用する微細加工技術から構成される時計の分野である。
本発明は、特にシリコン製のテンプ・ゼンマイを例に説明する。
スタッドがテンプ・ゼンマイの面より遙か高い場所にある場合には、終端湾曲は、テンプ・ゼンマイの本体とスタッドとの間に、適宜組立て可能とならなければならない。
かくして、これ等の機械的な問題点を解決するために、シリコン製の複雑な三次元部品を製造する必要がある。
特許文献2によれば、シリコン製の終端湾曲が立ち上がるテンプ・ゼンマイを開示する。このテンプ・ゼンマイは、テンプ・ゼンマイの外側コイルと終端コイルの間に隆起装置を有する。
時計のテンプ・ゼンマイ組立体を、微少機械加工可能材料或いはシリコンで製造する方法において、
前記微少機械加工可能材料或いはシリコンは、以下「シリコン」と総称する
前記テンプ・ゼンマイ組立体は、所定の結晶方向を有するシリコン製のウエハで形成された第1構成要素であるひげゼンマイと第2構成要素である終端湾曲を有し、
前記第1構成要素は、ベース面(P)から、前記テンプ・ゼンマイ組立体の面に伸び、
(a)前記テンプ・ゼンマイ組立体は、複数の基礎的部分に分割され、
前記各基礎的部分は、パラレルパイプの基礎プリズムに刻まれ、
前記基礎プリズムは、接合領域で互いに対で交差し、
前記基礎的部分は、互いに直交して同一数のサブ・コンポーネットを構成し、
前記各サブ・コンポーネットは、第1構成要素であるひげゼンマイと第2構成要素である終端湾曲であり、前記ウエハの厚さと結晶方向により決定されるシリコンのウエハ内に形成され、前記ウエハはウエハの面に並行に伸び、
(b)前記終端湾曲は、前記ひげゼンマイに結合し、
前記終端湾曲の前記ベース面(P)に当たる部分は、前記ひげゼンマイの外側にあり、
前記終端湾曲は、前記ひげゼンマイの面に直交する面にあり、
(c)前記サブ・コンポーネットは、接合領域で、組み立て手段により組み立てられる。
本発明の一態様によれば、前記終端湾曲は、前記ひげゼンマイをスタッドに組み立て、前記スタッドは、前記ベース面(P)に向き、前記ひげゼンマイの外側にある。
本発明の一態様によれば、前記終端湾曲は、フィリップ型のカーブの形状を有する。
本発明の一態様によれば、前記テンプ・ゼンマイ組立体は、終端湾曲とひげゼンマイのみを有する。
本発明の一態様によれば、前記ひげゼンマイは、その内側コイル側で、コレットであるサブ・コンポーネットと共働する。
本発明の一態様によれば、前記終端湾曲の最小断面の最小寸法は、前記終端湾曲が形成されるウエハの最小寸法に対応する。
本発明の一態様によれば、前記終端湾曲の最小断面の最大寸法は、前記終端湾曲が形成されるウエハの最大寸法に対応する。
本発明の一態様によれば、本発明の前記テンプ・ゼンマイ組立体は、固定手段を有するスタッドに取り付けられ、前記テンプ・ゼンマイ組立体は、ひげゼンマイと終端湾曲とを有し、前記ひげゼンマイは、ベース面(P)に形成され、前記スタッドは、前記ひげゼンマイの外側にあり、前記終端湾曲は、前記テンプ・ゼンマイ組立体を前記スタッドに取り付け、前記終端湾曲は、前記スタッドの固定手段を組み立て固定する相補的固定手段を有する。
本発明の一態様によれば、固定手段を有するスタッドを有する時計は、テンプ・ゼンマイ組立体を有し、前記終端湾曲は、前記スタッドに、前記終端湾曲の相補的固定手段とスタッドの固定手段との間の共働作用により取り付けられる。
本発明の一態様によれば、(A)テンプ・ゼンマイ組立体を取り付けるスタッドと、前記スタッドは、固定手段を有し、(B)テンプ・ゼンマイ組立体と、を有する。前記終端湾曲は、前記スタッドの固定手段を取り付ける相補的固定手段を有する。
特に本発明により、平坦なシリコン製ひげゼンマイをスタッドに取り付け可能となる。このスタッドは、ひげゼンマイの面より遙かに高い場所にあり、ひげゼンマイの面への突起部分は、前記ひげゼンマイの外側にある。
本発明により、様々な結晶方向のウエハから得られたサブ・コンポーネットの組み立てが可能となり、これにより適切な弾性特性を確保できる。
本発明によれば、従来の検討段階の後、サブ・コンポーネットを製造しその後最終構成部品を組み立てる段階が行われる。
時計のテンプ・ゼンマイ組立体1を、微少機械加工可能材料或いはシリコンで製造する方法において、
前記微少機械加工可能材料或いはシリコンは、以下「シリコン」と総称する
前記テンプ・ゼンマイ組立体1は、所定の結晶方向を有するシリコン製のウエハで形成された第1構成要素であるひげゼンマイ2と第2構成要素である終端湾曲4を有し、
前記第1構成要素は、ベース面Pから、前記テンプ・ゼンマイ組立体1の面に伸び、
*前記テンプ・ゼンマイ組立体1は、複数の基礎的部分に分割され、
前記各基礎的部分は、パラレルパイプの基礎プリズムに刻まれ、
前記基礎プリズムは、接合領域で互いに対で交差し、
前記基礎的部分は、互いに直交して同一数のサブ・コンポーネットを構成し、
前記各サブ・コンポーネットは、第1構成要素であるひげゼンマイ2と第2構成要素である終端湾曲4であり、前記ウエハの厚さと結晶方向により決定されるシリコンのウエハ内に形成され、前記ウエハはウエハの面に並行に伸び、
*前記終端湾曲4は、前記ひげゼンマイ2に結合し、
前記終端湾曲4の前記ベース面(P)に当たる部分は、前記ひげゼンマイ2の外側にあり、
前記終端湾曲4は、前記ひげゼンマイ2の面に直交する面にあり、
*前記サブ・コンポーネットは、接合領域3で、組み立て手段により組み立てられる。
*各基礎プリズムに対しサブ・コンポーネットが形成される。このサブ・コンポーネットは、隣接するプリズムとの接続領域に接続手段を有する。この接続手段は、隣接するプリズムに形成された隣接するサブ・コンポーネット内に含まれる対応する相補接合手段と共働する。
*これ等サブ・コンポーネットの接合領域の組み立て体により形成されるサブ・コンポーネットの形状は、計算でチェック可能である。
*組み立て方法は、各接合領域に対し、各サブ・コンポーネットに対し特定の結晶方向が、選択され、最終構成要素に必要とされる機械的特性と弾性特性が得られたか否かをチェックするための計算が行われる。
最終組立体を組み立てる段階の間、最終組立体は、対となるサブ・コンポーネットを、各接合領域用に選択された組み立て方法に従って組立てることにより、組立てられる。
本発明の方法を実施するには、全ての基礎プリズムは互いに直交する。
一実施例に於いては、サブ・コンポーネットの数は、繰り返し設計段階において、最小にする。
他の実施例に於いては、サブ・コンポーネットの厚さは、繰り返し設計段階において最小にする。
更に他の実施例においては、製造コストは、シミュレーションでの累積コストが最小となるよう選択して、繰り返し設計段階において最小にされる。その間サブ・コンポーネットの数と厚さを、変化させる。
接合領域における組み立ては、シリコンを使用して行われる微細加工技術と適合する手段で行われる。
前記テンプ・ゼンマイ組立体は、所定の結晶方向を有するシリコン製のウエハで形成された第1構成要素であるひげゼンマイと第2構成要素である終端湾曲を有し、
前記第1構成要素は、ベース面(P)から、前記テンプ・ゼンマイ組立体の面に伸び、
*この組立体を複数のサブ・コンポーネットに分割する。各サブ・コンポーネットは、シリコンを使用する微細加工技術で且つ所定の結晶方向を有するウエハに形成される。各ウエハはウエハの面に並行に伸びる。
*接合領域。接合領域においてこれ等のサブ・コンポーネットが対で組み立てられる。接合領域の両側において、各サブ・コンポーネットが形成されるウエハの面の法線は、互いに斜め或いは直交する。
*複数のサブ・コンポーネットの少なくとも1つは、第2構成要素を構成する。この第2構成要素は、第1の平坦な構成要素に所定の場所で結合され、前記ベース面に入り、前記第1の構成要素の外側にある。
*これ等のサブ・コンポーネットは、接合領域で、組み立て手段により組み立てられる。
一実施例においては、第2構成要素のウエハの面は、第1構成要素のウエハの面に直交する。
前記微少機械加工可能材料或いはシリコンは、以下「シリコン」と総称する
前記テンプ・ゼンマイ組立体1は、所定の結晶方向を有するシリコン製のウエハで形成された第1構成要素であるひげゼンマイ2と第2構成要素である終端湾曲4を有し、
前記第1構成要素は、ベース面(P)から、前記テンプ・ゼンマイ組立体1の面に伸び、
(a)前記テンプ・ゼンマイ組立体1は、複数の基礎的部分に分割され、
前記各基礎的部分は、パラレルパイプの基礎プリズムに刻まれ、
前記基礎プリズムは、接合領域で互いに対で交差し、
前記基礎的部分は、互いに直交して同一数のサブ・コンポーネットを構成し、
前記各サブ・コンポーネットは、第1構成要素であるひげゼンマイ2と第2構成要素である終端湾曲4であり、前記ウエハの厚さと結晶方向により決定されるシリコンのウエハ内に形成され、前記ウエハはウエハの面に並行に伸び、
(b)前記終端湾曲4は、前記ひげゼンマイ2に結合し、
前記終端湾曲4の前記ベース面(P)に当たる部分は、前記ひげゼンマイ2の外側にあり、
前記終端湾曲4は、前記ひげゼンマイ2の面に直交する面にあり、
(c)前記サブ・コンポーネットは、接合領域3で、組み立て手段により組み立てられる
ことを特徴とする時計テンプ・ゼンマイ組立体を微少機械加工可能材料或いはシリコンで製造する方法。
*第1の組み立て方法は、あるサブ・コンポーネットの結合手段を隣接するサブ・コンポーネットの相補的結合手段に結合することである。この結合手段と相補的結合手段は、接合に適した組み立てクリアランスを具備する。
*他の組み立て方法は、あるサブ・コンポーネットの結合手段を隣接するサブ・コンポーネットの相補的結合手段にクランプすることである。結合手段と相補的結合手段は、弾性要素を含み、これにより相補的結合手段又は結合手段をそれぞれ固定する。結合手段と相補的結合手段は弾性要素を含んでもよい。
好ましくは、組立体の全ての構成要素はシリコン製である。
結合領域3が形成される。その場所ではこれ等のサブ・コンポーネットが対となって組み立てられ、接合領域の両側に2つのサブ・コンポーネットが組み立てられサブ・コンポーネットが形成されるウエハの方線は互いに傾斜する或いは直交する。これ等サブ・コンポーネットの1つは、この種の第2構成要素を形成する。この第2構成要素は終端湾曲を有し、この終端湾曲はひげゼンマイをスタッドに結合する。スタッドは前記ベース面から突起しひげゼンマイの外側にあり且つカバーされた領域の外部にある。
これ等のサブ・コンポーネットは接合領域で組み立て手段により組み立てられる。
図1,2において、終端湾曲4は、ひげゼンマイ2に対し接線方向に伸び、スタッド5は、ひげゼンマイ2の最外巻回8の接線面にある。
図3,4においては、スタッド5は、最外巻回8の端部9に対し半径方向にあり、終端湾曲4は、最外巻回8に対し直交して伸びる。終端湾曲4の形態をスタッド5の位置に応じて調整することは可能である。
図3,4に示すように、第2変形例において、前記終端湾曲の最小断面の最大寸法は、前記終端湾曲が形成されるウエハの最大寸法に対応する。
これ等の2つの実施例は、図から判るように、終端湾曲4は、終端湾曲4が形成されたウエハに最も近い2つの面の間にある面に1つの湾曲を有する。この湾曲の中心は、これ等並行な面の間にある。
相補的固定手段7は、スタッド5の固定手段6の形状に填り込む或いは接合されることにより共働する相補型の形状を有する。例えば、スタッド5の固定手段6はノッチであり、相補的固定手段7はノッチに填るキャッチである。上記に類似した第1と第2の固定手段は、この特定の接合部に適合することもできる。
ひげゼンマイ2は、内側コイル側に組み立てられ、サブ・コンポーネットは、ひげゼンマイ2よりも厚いコレットを形成することもできる。
サブ・コンポーネットは、クリップ、ボンディング、溶接、半田を用いて結合してもよく、或いはそれらを用いずに嵌め込みにより結合することもできる。これ等の組み立て方法は組み合わせて用いることも出来る。
好ましくは、テンプ・ゼンマイ組立体1の全ての構成要素はシリコン製である。
終端湾曲4とひげゼンマイ2は、シリコン製で、結合領域3で組み立てられ(連結され)て、その接合面は互いに傾斜している或いは直交している。一実施例においては、テンプ・ゼンマイ組立体1の全ての構成要素はシリコン製である。
2 ひげゼンマイ
4 終端湾曲
5 スタッド
6 固定手段
7 相補的固定手段
8 最外巻回
9 端部
10 時計
11 第2端
Claims (4)
- 時計のテンプ・ゼンマイ組立体(1)を、微少機械加工可能材料或いはシリコン(以下「シリコン系材料」と総称する)で製造する方法において、
前記テンプ・ゼンマイ組立体(1)は、所定の結晶方向を有するシリコン系材料製ウエハ製の第1と第2と第3の構成要素から構成され、
(A)前記第1構成要素をひげゼンマイ(2)として形成するステップと、
前記ひげゼンマイ(2)は前記ウエハのベース面(P)に並行に形成され、
(B)前記第2構成要素を終端湾曲(4)として形成するステップと、
(C)前記第3構成要素を時計に取り付けられべきるスタッド(5)として形成するステップと、
(D)前記終端湾曲(4)の一端を前記ひげゼンマイ(2)に、他端を前記スタッド(5)に結合するステップと
を有し、
前記ステップ(D)は、前記終端湾曲(4)は前記ひげゼンマイ(2)のベース面(P)から直立し、前記終端湾曲(4)と前記スタッド(5)とは前記ひげゼンマイ(2)の最終巻回(8)の外側にあるように行われる
ことを特徴とする時計テンプ・ゼンマイ組立体をシリコン系材料で製造する方法。 - 時計のテンプ・ゼンマイ組立体(1)を、微少機械加工可能材料或いはシリコン(以下「シリコン系材料」と総称する)で製造する方法において、
前記テンプ・ゼンマイ組立体(1)は、所定の結晶方向を有するシリコン系材料製ウエハ製の第1と第2と第3の構成要素から構成され、
(A)前記第1構成要素をひげゼンマイ(2)として形成するステップと、
前記ひげゼンマイ(2)は前記ウエハのベース面(P)に並行に形成され、
(B)前記第2構成要素を終端湾曲(4)として形成するステップと、
(C)前記第3構成要素を時計に取り付けられべきるスタッド(5)として形成するステップと、
(D)前記終端湾曲(4)に相補的固定手段(7)を具備させ、前記相補的固定手段(7)を前記スタッド(5)の固定手段(6)に組み立て固定するステップと、
を有し、
前記ステップ(D)は、前記終端湾曲(4)は前記ひげゼンマイ(2)のベース面(P)から直立し、前記終端湾曲(4)と前記スタッド(5)とは前記ひげゼンマイ(2)の最終巻回(8)の外側にあるように行われる
ことを特徴とする時計テンプ・ゼンマイ組立体をシリコン系材料で製造する方法。 - 前記ひげゼンマイ(2)の最内側の巻回にコレット(12)が連結されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 - 所定の結晶方向を有する微少機械加工可能材料或いはシリコン(以下「シリコン系材料」と総称する)製ウエハから形成される第1と第2と第3の構成要素から構成される時計のテンプ・ゼンマイ組立体(1)において、
前記第1構成要素はひげゼンマイ(2)であり、前記第2構成要素は終端湾曲(4)であり、前記第3構成要素は時計に取り付けられべきるスタッド(5)であり、前記終端湾曲(4)の一端は前記ひげゼンマイ(2)に、他端は前記スタッド(5)に結合されており、前記ひげゼンマイ(2)は前記ウエハのベース面(P)に並行に形成され、前記終端湾曲(4)は前記ひげゼンマイ(2)のベース面(P)から直立し、前記終端湾曲(4)と前記スタッド(5)とは前記ひげゼンマイ(2)の最終巻回(8)の外側にある
ことを特徴とする時計テンプ・ゼンマイ組立体。
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