JP5822616B2 - ロータディスクの翼溝部の探傷装置及びロータディスクの翼溝部の探傷装置を用いた探傷方法 - Google Patents
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Description
前記翼溝部は、前記ロータディスクの外周端部において外方に向かって開口するとともに前記ロータディスクの径方向に対して斜めに形成された角部を有するように構成されており、
前記ロータディスクの側部上に配置された際に、前記角部に対して超音波の入射面が略平行になるように構成されたウェッジ上に設けられることにより、前記角部を検出する位置監視用プローブと、
前記翼溝部の前記応力腐食割れを検出する探傷用プローブと、
前記位置監視用プローブと前記探傷用プローブとを連結して、前記位置監視用プローブと前記探傷用プローブとの間を所定距離で一定に保つ連結手段と、を備え、
前記所定距離は、前記翼溝部の基準となる箇所から前記翼溝部の前記応力腐食割れの位置までの距離に基づいて決定されることを特徴とする。
また前記探傷用プローブは、前記ロータディスクの側部上に配置された際に、超音波の入射面が前記位置監視用プローブにおける超音波の入射面と略平行になるように構成された第2のウェッジ上に設けられてもよい。
このように、位置監視用プローブから探傷用プローブまでの距離と、翼溝部の底面から翼溝部の側面の上端までの距離を同一にすることで、探傷用プローブが正確に配置されていることを現場で容易に把握することができる。
前記位置監視用プローブから超音波を発信するステップと、
前記位置監視用プローブから発信された超音波の反射波の強度と第1閾値とを比較して、前記位置監視用プローブの設置位置が正確か否かを判定するステップと、
前記反射波の強度が前記第1閾値以下の場合に、前記位置監視用プローブ及び前記探傷用プローブを移動させるステップと、を備えることを特徴とする。
また、位置監視用プローブが翼溝部の基準となる箇所を検出可能な位置に設置されていないときは、位置監視用プローブを移動させるステップを有するため、翼溝部の基準となる箇所を検出可能な位置に位置監視用プローブを設置することができる。
そして、位置監視用プローブが翼溝部の基準となる箇所を検出可能な位置に設置されているとき、位置監視用プローブに連結手段で連結されている探傷用プローブは翼溝部の応力腐食割れの探傷に最適な位置に配置されていることとなる。このため、その位置で超音波を発信することで、応力腐食割れの大きさ、高さ位置等を正確に計測することができる。したがって、作業員の技量にかかわらず、応力腐食割れの大きさ等を正確に検出することができる。また、探傷用プローブの位置決めが容易なので、走査を短時間で実施することができる。
また前記探傷用プローブは、前記ロータディスクの側部上に配置された際に、超音波の入射面が前記位置監視用プローブにおける超音波の入射面と略平行になるように構成された第2のウェッジ上に設けられていてもよい。
探傷用プローブから超音波を発信するステップと、
前記探傷用プローブから発信されて前記翼溝部の側面で反射した反射波を前記受信用プローブで受信し、当該反射波の強度と第2閾値とを比較して前記探傷用プローブと前記ロータディスクの側面との接触状態を確認するステップと、
前記反射波の強度が前記第2閾値以下の場合に、前記探傷用プローブと前記ロータディスクの接触状態を調整するステップと、を備えてもよい。
また、探傷用プローブがロータディスクの側面に十分に接触していないときは、探傷用プローブとロータディスクとの接触状態を確認するステップを有するため、探傷用プローブをロータディスクの側面に十分に接触させることができる。
そして、探傷用プローブがロータディスクの側面に十分に接触しているとき、そのまま、探傷作業を継続することで、応力腐食割れの大きさ、高さ位置等を正確に計測することができる。
探傷用プローブから超音波を発信するステップと、
前記探傷用プローブから発信されて前記翼溝部の側面で反射した反射波を前記受信用プローブで受信し、当該反射波の強度と第2閾値とを比較して前記探傷用プローブと前記ロータディスクの側面との接触状態を確認するステップと、
前記反射波の強度が前記第2閾値以下の場合に、前記探傷用プローブと前記ロータディスクの接触状態を調整するステップと、を備える。
また、探傷用プローブがロータディスクの側面に十分に接触していないときは、探傷用プローブとロータディスクとの接触状態を確認するステップを有するため、探傷用プローブをロータディスクの側面に十分に接触させることができる。
図1及び図2に示すように、ロータディスク1の外周端部には、全周にわたり外方に向かって開口した翼溝部2が設けられている。タービンブレード4の下部には一体に翼根部5が形成され、タービンブレード4の翼根部5がロータディスク1の翼溝部2に嵌合されることにより、複数のタービンブレード4がロータディスク1の外周端部に接続されている。
位置監視用プローブ11は、形状反射エコーの高さが最も高くなる位置(以下、所望の位置という)、即ち翼溝部2の下側角部2aから下方へ45度の延長線上に設置されている。位置監視用プローブ11が所望の位置から上下方向に離間するにしたがって形状反射エコーの高さは低くなる。
また、探傷用プローブ12から照射された超音波は、ウェッジ15を介してロータディスク1に入射し、応力腐食割れcで反射する。そして、反射エコーは、ロータディスク1からウェッジ15を介して探傷用プローブ12に受信される。
連結材13と位置監視用プローブ11、連結材13と探傷用プローブ12は摺動可能に接続されている。これにより、傾斜角の異なる複数種のウェッジ15を用いた場合にも、各ウェッジ15に位置監視用プローブ11及び探傷用プローブ12をそれぞれ密着させることができる。
位置監視用プローブ11と探傷用プローブ12とは連結手段で連結されているため、位置監視用プローブ11と連動して探傷用プローブ12を位置監視用プローブ11と同じ方向へ移動させることができる。また、位置監視用プローブ11及び探傷用プローブ12を移動させる際に、位置監視用プローブ11と探傷用プローブ12との距離を一定に維持することができる。
本実施形態では、位置監視用プローブ11の超音波振動子から探傷用プローブ12の超音波振動子までの距離が、翼溝部2の溝の高さHと同一になるように、連結材13の長さが調整されている。これにより、位置監視用プローブ11を所望の位置に設置することにより、応力腐食割れcから反射する反射エコーの高さが最も高くなる位置に探傷用プローブ12を配置することができる。なお、本実施形態では、位置監視用プローブ11の超音波振動子から探傷用プローブ12の超音波振動子までの距離を、翼溝部2の溝の高さHと同一になる場合について説明したが、これに限定されるものでは無く、利用するウェッジ15の角度等によって適宜変更することできる。
図3に示すように、位置監視用プローブ11や探傷用プローブ12の超音波振動子16から発射された超音波の指向角θ0は、θ0≒70λ/Dで表されることが知られている。θ0は波長λに比例し直径Dに反比例するので、指向性の良い超音波を照射させる場合には、高い周波数で大きい直径の超音波振動子16を用いる。
位置監視用プローブ11の超音波振動子16は、探傷用プローブ12の超音波振動子16よりも径の大きいものが用いられている。また、位置監視用プローブ11から発信される超音波は、探傷用プローブ12から発信される超音波よりも波長が短くなるように設定されている。これにより、位置監視用プローブ11は、翼溝部2の下側角部2aを精度良く検出することができる。
また、制御装置14は、位置監視用プローブ11で受信した形状反射エコーの強度に基づいて、当該形状反射エコーの高さBが予め設定された下限値の監視レベルEc(詳細は後述する)よりも大きいか否かを判定する。形状反射エコーの高さBが監視レベルEc以下の場合、警報を発する。また、監視レベルEc以下であると判定した回数Naをカウントする。例えば、形状反射エコーの高さBが監視レベルEc以下であると最初に判定された場合、回数Naは1となる。そして、位置監視用プローブ11の位置を移動させて位置調整をした後、再び測定したときに、形状反射エコーの高さBが監視レベルEc以下であると判定された場合、回数Naは2となる。ただし、形状反射エコーの高さBが監視レベルEc以下であると判定されて、位置監視用プローブ11の位置を移動させた後、再び測定したときに、形状反射エコーの高さBが監視レベルEcを超えた場合、回数Naはリセットされて0となる。
さらに、制御装置14は、探傷用プローブ12から出力された反射エコーの強度に基づいて、翼溝部2に存在する応力腐食割れcの大きさ、高さ位置等を検出する。
図4は、探傷装置10を用いた応力腐食割れcの探傷フロー図である。
図4に示すように、まず、位置監視用プローブ11をロータディスク1の全周のうちの代表位置における側面1aに設置して、翼溝部2の下側角部2aによる形状反射エコーの高さを複数の代表位置にて複数回測定するとともに、形状反射エコーの最大値(以下、形状反射エコー最大レベルEmaxという)を取得する(ステップS10)。
監視レベルEcは、Ec=Emax×(1−ke)で算出される。ここで、keとは、形状反射エコーの高さ(B/B0)のばらつき係数keである。このばらつき係数keは、信頼区間を95%と設定した場合、σを標準偏差とするとke=2σとなる。なお、ばらつき係数keは、この値に限定されるものではなく、設計等により適宜決定される。
位置監視用プローブ11で計測される形状反射エコーの高さが、図5に示すように、監視レベルEcを超えている場合、位置監視用プローブ11は所望の位置に設置されているものとする。
一方、位置監視用プローブ11で計測される形状反射エコーの高さが、監視レベルEc以下の場合、位置監視用プローブ11の位置は上記所望の位置からずれているものとする。詳細は後述するが、係る場合には、位置監視用プローブ11を上下に移動させて、所望の位置に位置監視用プローブ11を設置する。
次に、形状反射エコーの高さ(B/B0)が、監視レベルEcよりも大きいか否かを制御装置14が判定する(ステップS18)。
形状反射エコーの高さが監視レベルEcよりも大きいと判定された場合には、位置監視用プローブ11は、所定の位置に設置されている。係る場合は、続いて、探傷用プローブ12から超音波を照射して応力腐食割れcの大きさ、高さ位置を検出する。応力腐食割れcの大きさ等を検出したら、ロータディスク1の側面1aに沿って周方向へ探傷装置10を移動させる(ステップS20)。
また、制御装置14が、監視レベルEc以下と判定された回数Naをカウントする(ステップS26)。続いて、監視レベルEc以下と判定された回数Naが、ステップS14で設定された上限値Ncよりも多いか否かを制御装置14が判定する(ステップS28)。
回数Naが上限値Ncよりも多い場合、所望の位置にこだわることなく、位置監視用プローブ11を上下方向に移動させた際に、形状反射エコーの高さが最も高くなる位置に位置監視用プローブ11を設置する(ステップS30)。複数回(本実施形態の場合は10回)以上計測しても形状反射エコーの高さが監視レベルEc以下となる場合、翼溝部2の下側角部2aが変形等している可能性があるためである。このときの計測位置をロータディスク1の側面1aにマーキングする(ステップS32)。
続いて、探傷用プローブ12から超音波を照射して応力腐食割れcの大きさ、高さ位置を検出する。
一方、ステップS28において、回数Naが上限値Nc以下の場合、再び、ステップS18を実施する。
また、探傷装置10を用いてフェイズドアレイ法によって探傷作業を行った場合、応力腐食割れcによって生じるエコー以外に、形状反射エコーやロータディスク1の肌荒れ等によるノイズエコーも受信する。このため、形状反射エコーやノイズエコーを除去しなければならないが、探傷データの精度が優れているため、波形処理を行うことによって、応力腐食割れcによる反射エコーを精度良く検出することができる。
図6に示すように、探傷装置21は、探傷用プローブ12と、探傷用プローブ12から発信された超音波の反射波を受信して、探傷用プローブ12とロータディスク1との接触状況を確認するための受信用プローブ20と、制御装置14と、を備えている。
探傷用プローブ12から照射された超音波は、ウェッジ15を介してロータディスク1に入射し、翼溝部2の側面2bで反射した反射エコー(以下、翼溝部2の側面2bで反射した反射エコーを側面反射エコーという)は、ウェッジ15を介して受信用プローブ20に受信される。
受信用プローブ20は、側面反射エコーの高さが最も高くなる位置に設置されている。受信用プローブ20は、探傷用プローブ12に連結されていないので、任意の位置に設置することができる。
図7は、探傷装置21を用いた応力腐食割れcの探傷フロー図である。
図7に示すように、まず、探傷用プローブ12及び受信用プローブ20をそれぞれロータディスク1の側面1a、肩部3に設置して、探傷用プローブ12から超音波を発信するとともに、翼溝部2の側面2bで反射した側面反射エコーを受信用プローブ20で受信する。そして、側面反射エコーの高さを複数回測定するとともに、側面反射エコーの最大値(以下、側面反射エコー最大レベルSmaxという)を取得する(ステップS50)。
監視レベルScは、Sc=Smax×(1−ks)で算出される。ここで、ksとは、側面反射エコーの高さのばらつき係数ksである。このばらつき係数ksは、信頼区間を95%と設定した場合、σを標準偏差とするとke=2σとなる。なお、ばらつき係数ksは、この値に限定されるものではなく、設計等により適宜決定される。
受信用プローブ20で計測される側面反射エコーの高さ(B/B0)が、監視レベルScを超えている場合、探傷用プローブ12はロータディスク1の側面1aに良好に接触しているものとする。
一方、受信用プローブ20で計測される側面反射エコーの高さが、監視レベルSc以下の場合、探傷用プローブ12とロータディスク1の側面1aとの接触状態が不良である。係る場合には、探傷用プローブ12とウェッジ15との接触状態、ウェッジ15とロータディスク1の側面1aとの接触状態等を確認して、探傷用プローブ12の接触不良を解消する。
側面反射エコーの高さが監視レベルScよりも大きいと判定された場合は、探傷用プローブ12とロータディスク1との接触状態は良好である。係る場合は、続いて、応力腐食割れcの大きさ、高さ位置を検出する。応力腐食割れcの大きさ等を検出した後、ロータディスク1の側面1aに沿って周方向へ探傷装置21を移動させる(ステップS60)。
また、制御装置14が、監視レベルSc以下と判定された回数Nbをカウントする(ステップS66)。続いて、監視レベルSc以下と判定された回数Nbが、ステップS54で設定された上限値Ncよりも多いか否かを制御装置14が判定する(ステップS68)。
回数Nbが上限値Ncよりも多い場合には、探傷用プローブ12をロータディスク1の側面1aに接触させた状態で側面反射エコーの高さが最も高くなる位置に位置監視用プローブ11を設置する(ステップS70)。複数回(本実施形態の場合は10回)計測しても側面反射エコーの高さが監視レベルSc以下となる場合、探傷用プローブ12のカップリングに不良の可能性があるためである。このときの計測位置をロータディスク1の側面1aにマーキングする(ステップS72)。
続いて、探傷用プローブ12から超音波を照射して応力腐食割れcの大きさ、高さ位置を検出する。
一方、ステップS68において、回数Nbが上限値Nc以下の場合、再び、ステップS58を実施する。
図9は、本発明の第三実施形態に係る探傷装置30をロータディスク1に設置した状態を拡大して示す側断面図である。
図9に示すように、探傷装置30は、位置監視用プローブ11と、探傷用プローブ12と、位置監視用プローブ11と探傷用プローブ12とを連結する連結材13と、受信用プローブ20と、制御装置14と、を備えている。位置監視用プローブ11及び探傷用プローブ12をロータディスク1の側面1aに設置して、受信用プローブ20をロータディスク1の肩部3に設置する。この探傷装置30を用いた応力腐食割れc位置の探傷方法について説明する。
図10に示すように、まず、第一実施形態と同様に、ステップS10からステップS14までを実施する。また、第二実施形態と同様に、ステップS50からステップS54までを実施する。
次に、探傷作業を開始する(ステップS106)。まず、翼溝部2の下側角部2aに向かって位置監視用プローブ11から超音波を発信し、翼溝部2の下側角部2aで反射した形状反射エコーを受信する。
次に、第一実施形態と同様に、ステップS18を実施する。形状反射エコーの高さが監視レベルEcよりも大きいと判定された場合、位置監視用プローブ11は所定の位置に設置されている。係る場合は、応力腐食割れcに向かって探傷用プローブ12から超音波を照射するとともに、応力腐食割れcから反射された反射エコーを探傷用プローブ12で受信する。また、翼溝部2の側面2bで反射した側面反射エコーを受信用プローブ20で受信する。
次に、第二実施形態と同様に、ステップS58を実施する。側面反射エコーの高さが監視レベルScよりも大きいと判定された場合は、探傷用プローブ12とロータディスク1との接触状態は良好である。係る場合は、続いて、応力腐食割れcの大きさ、高さ位置を検出する。応力腐食割れcの大きさ等を検出したら、ロータディスク1の側面1aに沿って周方向へ探傷装置30を移動させる(ステップS110)。
また、ステップS58において、側面反射エコーの高さが監視レベルSc以下と判定された場合、第二実施形態と同様に、ステップS64からステップS72を実施する。
また、受信用プローブ20を備えているため、側面反射エコーを受信用プローブ20で受信することができる。そして、この側面反射エコーの高さによって、探傷用プローブ12がロータディスク1に良好に接触しているか否かを判定することができる。これにより、探傷用プローブ12の接触不良がなくなる。
したがって、作業員の技量にかかわらず、応力腐食割れcの大きさ、高さ位置等を正確に検出することができる。
1a 側面
2 翼溝部
2a 下側角部
2b 側面
3 肩部
4 タービンブレード
5 翼根部
6 シュラウド
10 探傷装置
11 位置監視用プローブ
12 探傷用プローブ
13 連結材
14 制御装置
15 ウェッジ
16 超音波振動子
20 受信用プローブ
21 探傷装置
30 探傷装置
Claims (10)
- タービンブレードの翼根部を収納するロータディスクの翼溝部に生じる応力腐食割れを、超音波探傷プローブを前記ロータディスクの側部に接触させて検出するロータディスクの翼溝部の探傷装置であって、
前記翼溝部は、前記ロータディスクの外周端部において外方に向かって開口するとともに前記ロータディスクの径方向に対して斜めに形成された角部を有するように構成されており、
前記ロータディスクの側部上に配置された際に、前記角部に対して超音波の入射面が略平行になるように構成されたウェッジ上に設けられることにより、前記角部を検出する位置監視用プローブと、
前記翼溝部の前記応力腐食割れを検出する探傷用プローブと、
前記位置監視用プローブと前記探傷用プローブとを連結して、前記位置監視用プローブと前記探傷用プローブとの間を所定距離で一定に保つ連結手段と、を備え、
前記所定距離は、前記翼溝部の基準となる箇所から前記翼溝部の前記応力腐食割れの位置までの距離に基づいて決定されることを特徴とするロータディスクの翼溝部の探傷装置。 - 前記探傷用プローブは、前記ロータディスクの側部上に配置された際に、超音波の入射面が前記位置監視用プローブにおける超音波の入射面と略平行になるように構成された第2のウェッジ上に設けられることを特徴とする請求項1に記載のロータディスクの翼溝部の探傷装置。
- 前記所定距離は、前記翼溝部の底面から前記翼溝部の側面の上端までの高さと同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータディスクの翼溝部の探傷装置。
- 前記探傷用プローブから発信された超音波の反射波を受信して、前記探傷用プローブと前記ロータディスクとの接触状況を確認する受信用プローブを更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のロータディスクの翼溝部の探傷装置。
- 前記翼溝部の基準となる前記箇所で反射した超音波の反射波の強度が第1閾値よりも大きいか否かを判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載のロータディスクの翼溝部の探傷装置。
- 前記位置監視用プローブの超音波振動子の径を、前記探傷用プローブの超音波振動子の径よりも大きくすることを特徴とする請求項1〜5のうち何れか一項に記載のロータディスクの翼溝部の探傷装置。
- 前記位置監視用プローブから発信される超音波の波長を、前記探傷用プローブから発信される超音波の波長よりも短くすることを特徴とする請求項1〜6のうち何れか一項に記載の探傷装置。
- ロータディスクの翼溝部の基準となる箇所を検出する位置監視用プローブと、前記翼溝部の応力腐食割れを検出する探傷用プローブと、前記位置監視用プローブと前記探傷用プローブとを連結して、前記位置監視用プローブと前記探傷用プローブとの間を所定距離で一定に保つ連結手段と、を備え、前記位置監視用プローブは、前記ロータディスクの側部上に配置された際に、前記ロータディスクの外周端部において外方に向かって開口するとともに前記ロータディスクの径方向に対して斜めに形成された角部を有するように構成された翼溝部において、前記角部に対して超音波の入射面が略平行になるように構成されたウェッジ上に設けられた探傷装置を用いた応力腐食割れの探傷方法であって、
前記位置監視用プローブから超音波を発信するステップと、
前記位置監視用プローブから発信された超音波の反射波の強度と第1閾値とを比較して、前記位置監視用プローブの設置位置が正確か否かを判定するステップと、
前記反射波の強度が前記第1閾値以下の場合に、前記位置監視用プローブ及び前記探傷用プローブを移動させるステップと、を備えることを特徴とするロータディスクの翼溝部の探傷装置を用いた応力腐食割れの探傷方法。 - 前記探傷用プローブは、前記ロータディスクの側部上に配置された際に、超音波の入射面が前記位置監視用プローブにおける超音波の入射面と略平行になるように構成された第2のウェッジ上に設けられることを特徴とする請求項8に記載のロータディスクの翼溝部の探傷装置を用いた応力腐食割れの探傷方法。
- 前記探傷装置は、前記探傷用プローブから発信された超音波の反射波を受信して、前記探傷用プローブと前記ロータディスクとの接触状況を確認する受信用プローブを更に備えており、
探傷用プローブから超音波を発信するステップと、
前記探傷用プローブから発信されて前記翼溝部の側面で反射した反射波を前記受信用プローブで受信し、当該反射波の強度と第2閾値とを比較して前記探傷用プローブと前記ロータディスクの側面との接触状態を確認するステップと、
前記反射波の強度が前記第2閾値以下の場合に、前記探傷用プローブと前記ロータディスクの接触状態を調整するステップと、を備えることを特徴とする請求項8又は9に記載の応力腐食割れの探傷方法。
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