JPH1172483A - 蒸気タービンロータ翼溝の損傷検出方法 - Google Patents

蒸気タービンロータ翼溝の損傷検出方法

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Publication number
JPH1172483A
JPH1172483A JP9234059A JP23405997A JPH1172483A JP H1172483 A JPH1172483 A JP H1172483A JP 9234059 A JP9234059 A JP 9234059A JP 23405997 A JP23405997 A JP 23405997A JP H1172483 A JPH1172483 A JP H1172483A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor
blade groove
blade
shoulder
damage
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9234059A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Suyama
昇司 須山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH1172483A publication Critical patent/JPH1172483A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2693Rotor or turbine parts

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータから動翼を抜き取る必要がなく、短工
期、低コストで確実な翼溝の肩部の損傷の検出を可能と
し、信頼性の高いロータの診断を可能とする。 【解決手段】 ロータ1の外周面の所定の位置Aから超
音波を入射させ、翼溝側面5でスキップさせた後、損傷
を生じる翼溝4a,4b,……,4hの肩部6に導き、
また、上記所定の位置Aとの間に一定間隔を有するロー
タ1の外周面の位置Bから超音波を入射させて翼溝側面
5の角部7へ導き、前者の反射波の振幅値を後者の反射
波の振幅値で除し、その除算値より翼溝の肩部6の損傷
を検出するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラント等に
おける高・中圧蒸気タービンのロータの劣化状態の診断
に適用される蒸気タービンロータ翼溝の損傷検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントにおける高・中圧蒸気ター
ビンのロータは、高い温度条件下で運転されるために、
長期間使用されると、応力を受ける部位にはクリープ損
傷を発生することがある。
【0003】この応力を受ける部位としては、動翼が植
えられている翼溝の肩部が多く、当該部はタービンロー
タの余寿命を評価する上で重要な部位である。しかしな
がら、この翼溝には動翼が植え込まれており、動翼の翼
根が嵌合されているために表面に露出していない。
【0004】このため、従来の蒸気タービンロータ翼溝
の診断は、代表的な部位の動翼を抜き取って翼溝を露出
させ、レプリカ法により肩部の金属組織を採取し、これ
を観察することにより行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の蒸気タービンロ
ータの診断においては、次のような課題があった。
【0006】(1)診断のためには動翼を抜き取る必要
があり、診断の工期が長くなり、多大の費用を要する。
【0007】(2)数10箇所ある翼溝は、均一に損傷
するとは限らないが、従来の診断方法は抜き取り(サン
プリング)による診断方法であるため、ロータ全体の余
寿命診断法としての信頼性が十分とはいえない。
【0008】(3)サンプル数を増加することにより、
診断の信頼性は向上するが、工期が更に長くなり、診断
費用が膨大になる。
【0009】従来の診断方法の場合、上記のように工
期,費用の面での課題があったため、動翼を抜き取らな
いで行うことができる診断方法が求められていた。本発
明は上記の課題を解決しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の蒸気タービンロ
ータ翼溝の損傷検出方法は、ロータの外周面の所定の位
置から超音波を入射させ、翼溝側面でスキップさせた
後、超音波を翼溝の肩部に導き、肩部からの超音波の反
射波を受信し、また、上記所定の位置との間に一定間隔
を有するロータの外周面の位置から超音波を入射させて
翼溝側面の角部へ導き、角部からの超音波の反射波を受
信した後、上記の肩部からの反射波の振幅値を翼溝側面
の角部からの反射波の振幅値で除し、その除算値より翼
溝の肩部の損傷を検出することを特徴としている。
【0011】上記において、翼溝の肩部に生じる損傷に
入射させる超音波は、ロータの外周面から入射させ、翼
溝側面でスキップさせた後、翼溝の肩部へと導いている
ため、損傷にこれと直交する方向から超音波を入射させ
ることができ、この超音波により発生した反射波を受信
することにより、確実に損傷を検出することが可能とな
る。
【0012】また、翼溝の肩部からの反射の振幅値を角
部からの反射波の振幅値により除算しているため、ロー
タを形成する材料の性状のばらつきによる影響を除去す
ることができ、材料の性状のばらつきの影響が排除され
た損傷についての検出結果を得ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係る蒸気
タービンロータ翼溝の損傷検出方法について、図1によ
り説明する。
【0014】なお、本実施形態に係る蒸気タービンは、
図1(b)に示すように、蒸気タービンロータ1に複数
の翼溝4a,4b,……,4hが設けられており、この
翼溝4a,4b,……,4hには、図1(a)に示すよ
うに、それぞれ動翼2が植え込まれた状態となってい
る。
【0015】図1に示す本実施形態に係る蒸気タービン
ロータ翼溝の損傷検出方法は、図1(a)に示すよう
に、超音波を送・受信する超音波センサ3を用いて翼溝
4a,4b,……,4hの肩部に生じる損傷の検出を行
うものであり、その要領は以下のとおりである。
【0016】まず、超音波センサ3をロータ1の外周面
のA点に置いて超音波を発信する。この超音波センサ3
から発信した超音波は翼溝側面5でスキップした後、損
傷が生じる肩部6に導かれ、当該部6に損傷があればそ
れに対応した反射波を生じ、その反射波は発信波の逆の
経路を経て上記超音波センサ3へ到達し、同センサ3に
より受信される。
【0017】また、上記超音波センサ3をA点より一定
間隔離れたロータ1の外周面のB点に置いて超音波を発
信する。この超音波センサ3から発信した超音波は翼溝
側面5の角部7で導かれて反射波を生じ、その反射波は
発信波の逆の経路を経て上記超音波センサ3に到達し、
同センサ3により受信される。
【0018】上記超音波センサ3により受信された肩部
6からの反射波と角部7からの反射波については、前者
の振幅値を後者の振幅値で除す除算が行われ、その除算
値より損傷の検出が行われる。
【0019】上記において、翼溝4a,4b,……,4
hに生じる損傷へ入射させる超音波は、ロータ1の外周
面から入射させ、翼溝側面5でスキップさせた後、翼溝
肩部6へと導いている。これは、クリップキャビティが
発生し、発生したキャビティが連結してクラックとなる
ことにより生じる肩部6における損傷の面に対して直交
する方向から超音波ビームを入射させるためである。
【0020】そのため、本実施形態においては、損傷の
検出に有効な超音波の反射波を発生させ、超音波センサ
3がこれを受信することができ、確実に損傷を検出する
ことが可能となった。
【0021】また、肩部6からの反射波の振幅値は角部
7からの反射波の振幅値により除算され、その除算値よ
り損傷の検出が行われているが、これは次の理由による
ものである。
【0022】タービンロータ等の大形の鍛鋼品では、性
状にむらが生じ易く、性状にむらがあると、超音波の透
過性にも部分的な差が生じる。このため、上記の肩部6
からの超音波の反射波の振幅値のみから損傷を検出しよ
うとすると、誤検出する場合がある。
【0023】すなわち、損傷が進展すると、肩部6から
の反射波の振幅値は増加するが、たまたまこの部分の結
晶粒度が大きいと、これにより反射波が減衰するため、
損傷を見落とす場合がある。そのため、肩部6に近い翼
溝側面5の角部7の反射波を受信し、その振幅値により
肩部6からの反射波の振幅値を除すことにより、大形鍛
鋼品における性状のむらによる影響を除去している。
【0024】そのため、本実施形態においては、ロータ
の材料の性状のむらによる影響が排除された検出結果を
得ることが可能となった。
【0025】
【発明の効果】本発明の蒸気タービンロータ翼溝の損傷
検出方法においては、ロータの外周面の所定の位置から
超音波を入射させ、翼溝側面でスキップさせた後、損傷
を生じる翼溝の肩部に導き、また、上記所定の位置との
間に一定間隔を有するロータの外周面の位置から超音波
を入射させて翼溝側面の角部へ導き、前者の反射波の振
幅値を後者の反射波の振幅値で除し、その除算値より翼
溝の肩部の損傷を検出するものとしたことによって、損
傷を確実に検出することが可能となり、また、この検出
結果はロータ材料の性状のばらつきの影響を受けないも
のとすることができ、動翼を抜き取ることなく蒸気ター
ビンロータを診断することができるため、診断の工期の
短縮が可能となり、診断のコストの低減が可能になると
ともに、低コストで翼溝の全数の診断が可能になり、診
断の信頼性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る蒸気タービンロー
タ翼溝の損傷検出方法の説明図で、(a)は超音波によ
る損傷検出方法の説明図、(b)は損傷検出対象の蒸気
タービンロータの断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 動翼 3 超音波センサ 4 翼溝 5 翼溝側面 6 肩部 7 角部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの外周面の所定の位置から超音波
    を入射させ、翼溝側面でスキップさせた後、超音波を翼
    溝の肩部に導き、肩部からの超音波の反射波を受信し、
    また、上記所定の位置との間に一定間隔を有するロータ
    の外周面の位置から超音波を入射させて翼溝側面の角部
    へ導き、角部からの超音波の反射波を受信した後、上記
    の肩部からの反射波の振幅値を翼溝側面の角部からの反
    射波の振幅値で除し、その除算値より翼溝の肩部の損傷
    を検出することを特徴とする蒸気タービンロータ翼溝の
    損傷検出方法。
JP9234059A 1997-08-29 1997-08-29 蒸気タービンロータ翼溝の損傷検出方法 Withdrawn JPH1172483A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068425A (ja) * 2011-09-20 2013-04-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ロータディスクの翼溝部の探傷装置、ロータディスクの翼溝部の探傷装置を用いた探傷方法及び探傷用プローブの接触確認方法
USD865514S1 (en) 2015-11-17 2019-11-05 Hunter Fan Company Carton with color striping

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20041102