JP5821950B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP5821950B2
JP5821950B2 JP2013511056A JP2013511056A JP5821950B2 JP 5821950 B2 JP5821950 B2 JP 5821950B2 JP 2013511056 A JP2013511056 A JP 2013511056A JP 2013511056 A JP2013511056 A JP 2013511056A JP 5821950 B2 JP5821950 B2 JP 5821950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head chip
region
holding member
head
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013511056A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012144598A1 (ja
Inventor
昌泰 蒔田
昌泰 蒔田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013511056A priority Critical patent/JP5821950B2/ja
Publication of JPWO2012144598A1 publication Critical patent/JPWO2012144598A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5821950B2 publication Critical patent/JP5821950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14209Structure of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1607Production of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/1609Production of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1623Manufacturing processes bonding and adhesion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14362Assembling elements of heads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明はインクジェットヘッドに関し、詳しくは、ヘッドチップと熱膨張率の異なる保持部材を該ヘッドチップの一側面のみに備えてもヘッドチップの反りを抑制できるインクジェットヘッドに関する。
インクジェットヘッドには、インクを吐出する多数のノズルを有するヘッドチップ及び該ヘッドチップと電気的に接続される駆動回路基板等の電装部品が筐体内に収容されるものがある。この筐体は、ヘッドチップをエポキシ系接着剤等によって接着することで、ヘッドチップと電装部品とを内部に保持する保持部材としても機能している(以下、本明細書では、このような筐体部材のことを保持部材と称する)。
保持部材は、ヘッドチップ及び電装部品を保持し得るだけの剛体とする必要があるため、一般に金属材によって形成される。特に熱伝導性が良好で軽量且つ成形容易である点でアルミニウム(アルミダイキャスト)が多用されている。
ここで、ヘッドチップは一般にセラミックスにより形成される。従って、アルミニウム等の金属材によって形成された保持部材は、一般にヘッドチップよりも熱膨張率が大きい。ヘッドチップと保持部材とは、ヘッドチップを安定的に接着保持する観点からは、両者の対向面の全面に接着剤を塗布してベタ接着することが望ましいが、ヘッドチップと保持部材とが、ヘッドチップの一側面のみにその全面でベタ接着される場合、両者の熱膨張率の相違に起因して反りが発生する問題がある。
なお、ヘッドチップにはインクを供給するためのインクマニホールドが接着される場合があるが、インクマニホールドは比較的自由に材料選択が可能であり、ヘッドチップと同程度の熱膨張率を有する材料によって形成することも比較的容易である。従って、剛体とすることが必要とされる保持部材の方がインクマニホールドよりも上記の問題は遥かに大きい。
図11は、セラミックス製のヘッドチップ100(256ノズル×1列、ノズル列方向の長さ:36mm、厚み:2.5mm)の一側面のみに、それぞれ厚みを異ならせたアルミ板200をエポキシ系接着剤を用いて全面でベタ接着したもの(図12)を60℃に加熱した時の全体の反り(Y方向の変位量)を示している。図12において101はノズル、Xはノズル列方向、Yはノズル列方向Xと直交するヘッドチップ100の厚み方向である。
ヘッドチップ100とアルミ板200とが対向する面の全面で接着されていると、相対的に熱膨張率の大きいアルミ板200が長さ方向であるX方向に沿って伸びようとするが、ヘッドチップ100は相対的に熱膨張率が小さいため、アルミ板200の伸びを阻止しようと働く。これにより、アルミ板200はヘッドチップ100との接着面と反対面側だけが大きく伸びようとする結果、アルミ板200に反りが発生し、これに伴ってヘッドチップ100もX方向に沿って弓形に反ってしまい、Y方向に大きな変位を生じる。
このような反りの問題は、吐出されるインクを加熱するためにヒータを備えたインクジェットヘッドの場合、常に大きな熱の影響を受けるため、特に顕著となる。
図11に示されるように、アルミ板200が十分に厚い場合はノズル列方向の伸びは大きくならない。また、アルミ板200が極端に薄い場合は、伸びをヘッドチップ100が阻止する力が勝るために、Y方向の変位は小さく抑えられる。しかし、保持部材として使用するには、前者の場合は無駄に厚すぎて大型化や重量増、更にはコストアップの原因となる。また、後者の場合はヘッドチップを保持する剛体としての役目を果たし得ない。
厚みが無駄に厚くならず、剛体としての機能を維持できる保持部材の厚みとしては、1mm前後が望ましい。しかし、1mm前後の厚みのアルミ板は、剛性がヘッドチップの剛性に比べて小さいため、図11に示されるように最も変位が大きい。アルミ板の厚みが十分に厚く、アルミ板の剛性がヘッドチップの剛性以上になるような場合は、ノズル列方向の伸びは大きくならず、反りの発生はあまり問題とはならない。なお、剛性は、ヤング率×接着面に対して垂直な方向の保持部材又はヘッドチップの厚みによって規定される。
このような反りを抑制する方法の一つとして、ヘッドチップの両側面に同一の熱膨張率を有する部材(インクマニホールド、保持部材等)を接着することでヘッドチップを挟んで対称構造とする方法がある。しかし、ヘッドチップに形成されるノズル列が1列のみである場合は、インクマニホールドがヘッドチップの一方の側面に接着され、他方の側面のみに保持部材が接着される構造となる場合がある。また、たとえノズル列が複数列であっても、ヘッドチップの一方の側面のみにインクダンパー等の特別な部材を追加装備する場合等には、ヘッドチップの他方の側面だけにしか保持部材を接着することができない場合がある。このような場合は、ヘッドチップと保持部材との熱膨張率の差に起因して反りが発生してしまう。
従来、熱膨張率の差に起因する反りの問題に対処する技術として、特許文献1には、基板の表裏で熱膨張率がほぼ等しい層を表裏対称となるように配置することが開示されている。
また、特許文献2には、ヘッド吐出基板とベース基板との接触面の中央領域を高強度接着剤で接着し、その両端領域を弾性接着剤で接着することで、インク吐出基板の反りを低減することが開示されている。
特開2007−30283号公報 特開2006−21434号公報
特許文献1のように基板の表裏で熱膨張率がほぼ等しい層を表裏対称となるように配置する方法では、熱膨張率を等しくするためだけに追加の層を設ける必要があり、部品数が増加し、製造工程の煩雑化やコストアップを招く要因となるために好ましくない。
また、特許文献2のように2種類の接着剤を使い分ける方法では、2種類の接着剤を用意し、それらを領域毎に分けて塗布する手間を要する問題がある。しかも、種類の異なる接着剤は硬化作業も異なるため、接着工程が煩雑化する問題もある。
そこで、本発明は、部品点数を増加させることなく、また、1種類の接着剤を用いるだけでも、ヘッドチップと保持部材との熱膨張率の差に起因する反りの発生を抑止することのできるインクジェットヘッドを提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有するヘッドチップと、該ヘッドチップの一側面を保持する保持部材とを備えたインクジェットヘッドであって、
前記保持部材と前記ヘッドチップとが対向する領域において、両者が接着される接着領域と両者が接着されない非接着領域とを前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向に沿って交互に有し
前記非接着領域は、前記接着領域に対して相対的に凹状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが非接触に保たれている非接触領域と、該非接触領域に対して凸状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが接着されない状態で接触している接触領域とを有することを特徴とするインクジェットヘッド。
2.インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有するヘッドチップと、該ヘッドチップの一側面を保持する保持部材とを備えたインクジェットヘッドであって、
前記保持部材と前記ヘッドチップとが対向する領域において、両者が接着される接着領域と両者が接着されない非接着領域とを前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向に沿って交互に有し、
前記非接着領域は、少なくとも前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向の両端部に配置されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
3.前記非接着領域は、前記接着領域に対して相対的に凹状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが非接触に保たれていることを特徴とする前記記載のインクジェットヘッド。
4.前記非接着領域は、前記接着領域に対して相対的に凹状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが非接触に保たれている非接触領域と、該非接触領域に対して凸状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが接着されない状態で接触している接触領域とを有することを特徴とする前記記載のインクジェットヘッド。
5.前記接着領域は、前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向と直交する方向に延びる帯状に形成されていることを特徴とする前記1〜4のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
6.前記接着領域は、少なくとも前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向の中央部に位置していることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
7.前記接着領域は、前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向に沿って複数配置されていることを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
8.前記接着領域と前記非接着領域とは、前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向の中央部において該ノズル配列方向に直交する断面に対して面対称に位置していることを特徴とする前記1〜7のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
9.前記保持部材を介して前記ヘッドチップ内のインクを加熱するヒータを備えていることを特徴とする前記1〜8のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
本発明によれば、部品点数を増加させることなく、また、1種類の接着剤を用いるだけでも、ヘッドチップと保持部材との熱膨張率の差に起因する反りの発生を抑止することのできるインクジェットヘッドを提供することができる。
本発明に係るインクジェットヘッドの分解斜視図 本発明に係るインクジェットヘッドをインク吐出方向に沿って切断した縦断面図 図2の(iii)−(iii)線に沿う断面図 保持部材の保持領域の部分を示す平面図 保持部材の保持領域の厚みを示す断面図 保持領域の別の態様を示す平面図 保持領域の更に別の態様を示す平面図 保持領域の更に別の態様を示す平面図 保持領域の更に別の態様を示す平面図 本発明に係るインクジェットヘッドの変位量を示すグラフ 従来例に係るインクジェットヘッドの変位量を示すグラフ 従来例に係るインクジェットヘッドの構造を示す正面図
本発明に係るインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有するヘッドチップと、該ヘッドチップを一方の側面にて保持する保持部材とを備える。
一般にヘッドチップは、ノズル面とその反対面となる後面、これらノズル面と後面との間の4つの側面からなる六面体である。保持部材によって保持されるヘッドチップの一側面とは、このうちのノズル面及びノズル配列方向の両端部に配置される面を除く側面である。
保持部材は、ヘッドチップ、又は、ヘッドチップと該ヘッドチップの各駆動電極と電気的に接続される駆動回路基板の全体を収容保持する筐体部材である。保持部材は剛性を有する材質により形成され、一般には金属材が用いられる。金属材としては熱伝導性が良好で軽量且つ成形容易である点でアルミニウムやステンレスが好ましく、特にアルミダイキャスト製とすることが好ましい。
ヘッドチップを保持するために保持部材とヘッドチップの一側面とが対向する領域には、両者が接着される接着領域と両者が接着されない非接着領域とが、ヘッドチップのノズル列におけるノズル配列方向に沿って交互に設けられている。
本発明によれば、ヘッドチップと保持部材が加熱された際、両者の熱膨張率の差によって、熱膨張率の大きい方が長さ方向に沿って大きく伸びようとするが、その伸びを非接着領域の部位で、厚み方向又は幅方向に逃がすことができる。このため、ヘッドチップが弓形に変形することは抑止される。
本発明において、ヘッドチップの熱膨張率と保持部材の熱膨張率はどちらが大きくてもよいが、保持部材の熱膨張率の方が大きいことが好ましい。
本発明は、接着領域のみに接着剤を塗布すればよいだけであるため、接着剤の種類は1種類で済み、従来のように種類の異なる2種類の接着剤を使い分ける必要はない。しかも、ヘッドチップの反りを抑制するために追加の層を設ける必要もなく、部品点数が増加することはない。
接着領域と非接着領域とは、保持部材とヘッドチップとが対向する平坦面上で接着領域のみに接着剤が塗布されることによって区分けされるようにしてもよいが、非接着領域を接着領域に対して相対的に凹状に設けることにより保持部材とヘッドチップとが非接触に保たれるようにすることが好ましい。非接着領域が相対的に凹状となることで、保持部材の伸びを厚み方向に逃がし易くできる。しかも、接着領域は相対的に凸状となるので、両領域を明確に区別でき、接着剤の塗布作業を容易にすることができる。
非接着領域は、接着領域に対して相対的に凹状に設けられることにより保持部材とヘッドチップとが非接触に保たれている非接触領域と、該非接触領域に対して凸状に設けられることにより保持部材とヘッドチップとが接着されない状態で接触している接触領域とを有することも好ましい。凹状の非接触領域は、保持部材の伸びを厚み方向に逃がし易くすることができ、凸状の接触領域によってヘッドチップと保持部材とが直に接触するので、ヘッドチップを安定的に支持できると共に、この領域で両者間の伝熱を行うことができる。
なお、凹状の非接着領域、凸状の接着領域及び凸状の接触領域は、保持部材とヘッドチップとが対向する面のいずれか一方又は両方に分けて設けることができるが、加工の容易性から保持部材側のみに設けることが好ましい。
接着領域は、少なくともヘッドチップのノズル列におけるノズル配列方向の中央部に位置していることが好ましい。保持部材は、加熱されるとノズル配列方向の中央部から該ノズル配列方向の両端に向けて伸びるため、この中央部においては保持部材の熱膨張の影響をほとんど無視することができ、ヘッドチップを安定的に接着保持できる。
接着領域は、ヘッドチップのノズル列におけるノズル配列方向に沿って複数配置すると、ヘッドチップを複数箇所で安定的に接着保持することができるため、インクジェットヘッド全体の剛性を上げつつ、反りを抑制できるようになる。
接着領域と非接着領域とは、ヘッドチップのノズル列におけるノズル配列方向の中央部において該ノズル配列方向に直交する断面に対して面対称に位置していると、熱応力を対称化することができ、反りの抑制を制御し易くできる。
非接着領域は、少なくともヘッドチップのノズル列におけるノズル配列方向の両端部に配置されていることが好ましい。保持部材の伸びは、ヘッドチップと対向する面のノズル配列方向の両端部に行くほど大きくなるため、この両端部を非接着領域とすることで、保持部材の反りがヘッドチップに与える影響をより小さくすることができる。
本発明は、保持部材を介してヘッドチップ内のインクを加熱するヒータを備えるインクジェットヘッドに好ましく適用することができる。保持部材が熱膨張して伸びを発生し易いため、本発明によって反りを抑制する効果が顕著に得られるからである。ヒータはフィルムヒータ等の面状ヒータを好ましく使用することができる。
次に、本発明の具体的な実施の形態の一例について図面を用いて更に詳しく説明する。
図1は、本発明に係るインクジェットヘッドの分解斜視図、図2は、本発明に係るインクジェットヘッドをインク吐出方向に沿って切断した縦断面図である。
図中、Hはインクジェットヘッドであり、1はヘッドチップである。ヘッドチップ1は、多数並設される溝状のチャネル11を内部に有している。このヘッドチップ1は、チャネル11間の隔壁を例えばPZT等の圧電セラミックスにより形成し、この隔壁に電圧を印加してせん断変形させることによって該チャネル11内のインクを吐出するせん断モード型のヘッドチップである。ヘッドチップ1の前端面にはノズルプレート12が貼着されており、チャネル11と対応する位置にノズル12aが開設されている。本実施形態に示すヘッドチップ1は多数のチャネル11が1列に配列されており、このチャネル11に対応する多数のノズル12aからなるノズル列も1列だけ有しているが、ノズル列は複数並設されていてもよい。
ヘッドチップ1の上面には、チャネル11を上方から覆うカバー部材13が設けられている。カバー部材13には、チャネル11の後端側(インク吐出方向と反対端側)を上方に露出させることにより各チャネル11にインクを供給するための開口部13aが形成されている。
このヘッドチップ1において、熱の影響によるヘッドチップ1単体での反りの発生を抑制するため、溝状のチャネル11が並設されている部材とこのチャネル11を上方から覆うカバー部材13とは、例えば同一材料によって形成したり、異種材料であっても熱膨張率が同一もしくは近い材料によって形成することによって、両者の熱膨張率を揃えるようにすることが好ましい。
2は駆動回路基板であり、ヘッドチップ1の各チャネル11に設けられた駆動電極(図示せず)に駆動信号を印加するための駆動IC21を実装している。駆動回路基板2は、フレキシブル配線基板22によってヘッドチップ1の後端部位に接合されている。23はコネクタである。
3はインクマニホールドであり、ノズル配列方向に沿う熱膨張率がヘッドチップ1の同方向に沿う熱膨張率と同一もしくは近いエンジニアリングプラスチック等の合成樹脂によって、ヘッドチップ1と対向する一面が凹部となる箱型に形成されている。インクマニホールド3は、ヘッドチップ1の上面のカバー部材13に、その開口部13aを覆うように接着されることで、内部に共通インク室3aを形成しており、該共通インク室3a内のインクを開口部13aを介して各チャネル11に供給可能としている。なお、インクマニホールド3には、不図示のインク供給管が接続されており、インクタンクからのインクが供給されるようになっている。
4は保持部材であり、ここではヘッドチップ1よりも熱膨張率が大きいアルミダイキャストによって板状に形成され、ヘッドチップ1の幅、すなわちヘッドチップ1におけるノズル12aの配列方向(以下、ノズル配列方向という。)の幅(長さ)よりも広幅であり、且つ、ノズルプレート12から駆動回路基板2の後端の全体に亘る長さを有している。保持部材4は、ヘッドチップ1の下面1a(インクマニホールド3の接着面と反対面)に対して接着することにより、ヘッドチップ1及び該ヘッドチップ1と電気的に接続される駆動回路基板2をその剛性によって保持している。
なお、保持部材4において最も大きな面積を占めるヘッドチップ1と駆動回路基板2とを支持する領域となる板状部分は、実際には極めて薄く形成されるが、図面上では、構造を分かり易く可視化するため誇張して厚く図示している。
このヘッドチップ1と保持部材4との接着構造の詳細については後述する。
保持部材4の両側部には、ヘッドチップ1におけるノズル配列方向の両端をその外側から支持する支持壁41がそれぞれ立設されている。保持部材4において、これら支持壁41の間の領域4aがヘッドチップ1の下面1aと対向し、該ヘッドチップ1を収容して保持する保持領域400である。
両支持壁41の高さ方向の中途部内側には、ヘッドチップ1の厚みと同一高さ位置に段部41aを有している。インクマニホールド3はヘッドチップ1よりも幅広に形成されており、インクマニホールド3の両端がそれぞれ段部41aに当接することで、保持部材4の保持領域400との間でヘッドチップ1を挟持する形となっている。
5は外装カバーであり、合成樹脂によって形成され、保持部材4に対して着脱可能に装着されている。この外装カバー5はインクマニホールド3及び保持部材4との間で駆動回路基板2を保護する大きさを有しており、その後端にはコネクタ23を外部に向けて露出させる開口部5aが形成されている。
6A、6Bはヒータであり、インクマニホールド3及び保持部材4に貼着されている。ここではいずれもフィルムヒータが用いられている。ヒータ6Aは、インクマニホールド3の上面(ヘッドチップ1との接着面と反対面)に貼着されることで、このインクマニホールド3を介して共通インク室3a内のインクを所定温度に加熱する。また、ヒータ6Bは、保持部材4の下面(保持領域400の反対面)に貼着されることで、この保持部材4を介してヘッドチップ1を加熱し、ヘッドチップ1内のインクを所定温度に加熱する。
次に、保持部材4とヘッドチップ1との接着構造について、更に図3〜図5を用いて説明する。
図3は、図2の(iii)−(iii)線に沿う断面図、図4は、保持部材4の保持領域400の部分を示す平面図、図5は、保持領域400の厚みを示す断面図である。
保持部材4の保持領域400はヘッドチップ1の下面1aと対向している。この保持領域400には、保持部材4とヘッドチップ1とが接着される接着領域401と両者が接着されない非接着領域402とが設けられており、これらがヘッドチップ1のノズル配列方向(図3、図4の左右方向)に沿って交互となるように配置されている。
接着領域401とは、ヘッドチップ1のノズル配列方向と直交するインク吐出方向(図4の上下方向)に沿ってヘッドチップ1と接着される部位を有する領域である。ここではインク吐出方向に沿う方向に一定幅の帯状に延びた接着領域401を示している。保持部材4の熱膨張による伸び方向は、このヘッドチップ1のノズル配列方向に沿う方向となるため、ヘッドチップ1のノズル配列方向と直交する方向に帯状に接着することで、保持部材4の伸びによる影響を受け難くしながらヘッドチップ1を安定的に接着保持できる。
ここでは3本の接着領域401が所定幅の帯状に形成されている。そのうちの1本の接着領域401は、ヘッドチップ1のノズル配列方向の中央部(図3中のO、図4中のO)に対応する位置に配置され、2本の接着領域401は、その両側にそれぞれ非接着領域402を挟んで配置されている。これにより、接着領域401と非接着領域402とは、中央部O又はOにおいてノズル配列方向に直交する断面(中央部O及びOを通る面)に対して面対称に位置している。
各接着領域401は、保持領域400の表面からヘッドチップ1側に向けて突出する凸状に形成されている。このため、接着領域401に隣接する非接着領域402は相対的に凹状となっており、両者の間は段差状に形成されている。接着領域401は、この凸状となった上面に接着剤が塗布されてヘッドチップ1の下面1aと接着している。
この接着領域401の突出高さは、高すぎると、相対的に凹状となる非接着領域402においてヘッドチップ1との間隔が開いてしまい、ヒータ6Bによる熱がヘッドチップ1に伝わり難くなるため、50〜300μm程度とすることが好ましい。
なお、凸状の接着領域401は、非接着領域402に対して相対的に突出していればよく、保持領域400の表面から非接着領域402を凹設することによって接着領域401が相対的に凸状となるようにしてもよい。
ノズル配列方向の非接着領域402の幅は、接着領域401のノズル配列方向の幅以上となるように形成されている。この接着領域401と非接着領域402の幅の関係は、保持領域400をノズル配列方向に沿って横断する任意の複数箇所の横断線L1〜Ln(図4参照)上の接着領域401と非接着領域402の幅について見た場合、これらの複数箇所の横断線L1〜Lnのうちのいずれか1箇所の横断線上において満たしていればよいが、好ましくは、いずれの横断線上においても、非接着領域402の幅が接着領域401のノズル配列方向の幅以上となるように形成されていることである。
また、保持領域400における非接着領域402のノズル配列方向の全幅(各非接着領域402の幅の合計値)は、接着領域401のノズル配列方向の全幅(各接着領域401の幅の合計値)以上である。
この条件を満たす限り、接着領域401及び非接着領域402の具体的な幅及び配置間隔は特に限定されるものではないが、接着領域401の面積が小さいとヘッドチップ1を安定して接着保持することが困難となり、大きくなるにつれて保持部材4に伸びが生じた際のヘッドチップ1の反りを抑制し難くなってくるため、保持領域400のノズル配列方向の全幅に対し、接着領域401のノズル配列方向の全幅が15〜50%となるようにすることが好ましい。
接着領域401の具体的な配設数は、特に限定されるものではないが、3つ〜5つが好ましい。
保持部材4の非接着領域402において、接着面に対して垂直な方向の保持部材の厚みt(接着領域401が凸状に形成される場合は、図5に示すように凹状となっている非接着領域402の部分の厚み)は、小さすぎると剛体としての機能を果たし難くなり、また大きくなると伝熱効率が低下すると共にインクジェットヘッドHの大型化、重量増を招いてしまうため、0.5mm〜1.5mmとすることが好ましく、0.8mm〜1.0mmとすることが更に好ましい。
このようなインクジェットヘッドHでは、ヒータ6Bによる加熱によって、ヘッドチップ1よりも熱膨張率が大きい保持部材4にノズル配列方向の伸びが生じ、ヘッドチップ1と接着している接着領域401の部位において伸びを阻止しようする力が働くが、ヘッドチップ1と保持部材4との間に、接着領域401、非接着領域402が交互に形成されていることにより、保持部材4は非接着領域402の部位においてヘッドチップ1との接着による制約を受けることなく撓み変形することができ、伸びようとする力が保持部材4の厚み方向又は幅方向(ノズル配列方向)に逃げるようになる。その結果、保持部材4が弓形に変形することが抑制され、ヘッドチップ1の反りも抑制される。
接着剤は各接着領域401の上面のみに塗布される。各接着領域401には、保持部材4を貫通するように適宜数の接着剤注入孔403が形成されており、保持領域400にヘッドチップ1を装着し、その下面1aと接着領域401の上面とを接触させた状態で、この接着剤注入孔403に対して保持領域400の反対面側から接着剤を注入することによって、ヘッドチップ1との間に接着剤層を形成する。
接着領域401に塗布された接着剤をインクジェットヘッドHの使用温度と同じ温度で硬化させることによって、保持部材4とヘッドチップ1とを接着することが好ましい。これにより使用状態における接着剤層の熱応力を緩和することができる。この使用温度とは、一般には駆動によってインクジェットヘッド自体が発する温度とされるが、本実施形態に示すインクジェットヘッドHのように保持部材4にヒータ6Bを有するものにおいては、ヒータ6Bの加熱温度とされる。
なお、ヒータ6Bは、この接着剤の注入及び硬化作業後に保持部材4に貼着される。
保持領域400において、ノズル配列方向の両端部にはそれぞれ非接着領域402が配置されている。このため、この保持領域400のノズル配列方向の両端部において、ヘッドチップ1は保持部材4と接着されていない。
この両端部に位置する非接着領域402内には、それぞれ接着領域401と同様に保持領域400の表面からヘッドチップ1側に向けて突出する凸状に形成された接触領域402aを有している。各接触領域402aは、それぞれ当該両端部の非接着領域402のノズル列方向の幅よりも細幅で、インク吐出方向に延びる帯状に形成されている。各接触領域402aの上面は、ヘッドチップ1の下面1aと接着はしないが、直に接触するように形成されている。すなわち、接触領域402aは、(接着領域401の突出高さ)+(硬化後の接着剤層の厚み)の突出高さを有している。
一方、非接着領域402において凸状の接触領域402a以外の部位は、ヘッドチップ1とは接触しない非接触領域である。
この接触領域402aにより、ヘッドチップ1はノズル配列方向の両端部付近において安定的に支持される。しかも、本実施形態のように接着領域401を凸状に形成した場合であっても、この接触領域402aの部位においてヒータ6Bの熱を保持部材4からヘッドチップ1に直に伝えることができる。
図6は、保持領域400の別の態様を示している。図4と同一符号の部位は同一構成の部位を示している。
保持領域400における接着領域401は、ヘッドチップ1のノズル配列方向と直交するインク吐出方向(図6の上下方向)に沿ってヘッドチップ1と接着される部位を有していれば、このように保持領域400におけるインク吐出方向の全長に亘っていなくてもよく、また、インク吐出方向に沿って複数に分割されていてもよい。
この実施形態では、接着領域と非接着領域とが、ノズル配列方向だけでなく、インク吐出方向にも交互に配置されている領域を有しているので、ヘッドチップと保持部材との熱膨張の差をより確実に吸収できる。
図7は、保持領域400の更に別の態様を示している。図4と同一符号の部位は同一構成の部位を示している。
この保持領域400における接着領域401は、ヘッドチップ1のノズル配列方向の中央部(図7中のO)上には配置されず、この中央部Oを挟むようにその両側に対称状に1つずつ配置されている。このように、接着領域401は、保持領域400において、ノズル配列方向に沿って非接着領域402と交互に有していればよく、その数も任意である。
図8は、保持領域400の更に別の態様を示している。図4と同一符号の部位は同一構成の部位を示している。
この保持領域400における接着領域401は、図7と同様に、中央部Oを挟むようにその両側に対称状に1つずつ配置されているが、接着領域401の間の非接着領域402内(ここでは中央部O上)に、接着領域401と同様に保持領域400の表面からヘッドチップ1側に向けて突出する凸状に形成された接触領域402aを有している。
図9は、保持領域400の更に別の態様を示している。図4と同一符号の部位は同一構成の部位を示している。
この実施形態では、保持領域400における各非接着領域402内(接触領域402aは除く。)に、保持部材4を貫通するように形成された開口部402bを有しているので、ヘッドチップと保持部材との熱膨張の差をより確実に吸収できる。
<実施例>(本発明)
ヘッドチップの構造
材質:PZT
ノズル数:256
ノズル列数:1
厚みT(図3参照):2.5mm
ノズル配列方向の熱膨張率:9μm・m−1・K−1
保持部材の構造
材質:アルミニウム
大きさ:A:50mm×B:70mm×C:10mm(図2、図3参照)
厚みt(図5参照):0.8mm
接着領域の数:3
接着領域の幅:2.5mm
接着領域の間隔:6mm
接着領域の突出高さ:0.2mm
ノズル配列方向の熱膨張率:23.4μm・m−1・K−1
なお、接着領域は、それぞれ図4と同様にして帯状に形成し、そのうちの1本を保持部材の幅方向(ヘッドチップのノズル配列方向)の中央部に位置させ、その両側に上記間隔をおいてそれぞれ1本ずつ配置した。
また、幅方向の両端に位置する各非接着領域には、それぞれ図3、図4と同様にして接触領域(幅2.5mm)を、ヘッドチップの下面に接触するように突出形成した。
この保持部材の保持領域にヘッドチップを装着し、エポキシ系接着剤を用いて、接着領域の部位で接着した。接着剤層の厚みは50μmとし、硬化は常温(20.5℃)で行った。また、保持部材におけるヘッドチップの接着面と反対面にはフィルムヒータを貼着した。
<比較例>
厚みtが0.8mmで均一厚みの保持部材を用いヘッドチップに全面接着した以外は実施例と同様にしてヘッドチップと保持部材との積層構造物を作製した。
得られたヘッドチップと保持部材との積層構造物について、フィルムヒータを60℃に加熱した際のX方向(ノズル列方向)におけるY方向(ノズル列と直交する厚み方向)の変位量を、Nikon社製の測定装置:NEXIVを用いて測定した。
本発明の積層構造物の測定結果を図10に示す。
比較例の積層構造物では、図11に示す従来の0.8mm厚のアルミ板をヘッドチップにベタ接着した場合と同様に、最大30μm程度の変位量となって大きな反りが発生したが、本発明によれば、最大でも5μm程度の変位量に収まり、反りが抑制された。
なお、厚みtが0.5mmと3mmの保持部材を用いて同様にヘッドチップと保持部材との積層構造物を作製して評価し、本発明の積層構造物の変位量が比較例の積層構造物の変位量よりも小さく、反りが抑制されていることを確認している。
H:インクジェットヘッド
1:ヘッドチップ
1a:下面
11:チャネル
12:ノズルプレート
12a:ノズル
13:カバー部材
13a:開口部
2:駆動回路基板
21:駆動IC
22:フレキシブル配線基板
23:コネクタ
3:インクマニホールド
3a:共通インク室
4:保持部材
41:支持壁
41a:段部
400:保持領域
401:接着領域
402:非接着領域
402a:接触領域
5:外装カバー
5a:開口部
6A、6B:ヒータ

Claims (9)

  1. インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有するヘッドチップと、該ヘッドチップの一側面を保持する保持部材とを備えたインクジェットヘッドであって、
    前記保持部材と前記ヘッドチップとが対向する領域において、両者が接着される接着領域と両者が接着されない非接着領域とを前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向に沿って交互に有し
    前記非接着領域は、前記接着領域に対して相対的に凹状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが非接触に保たれている非接触領域と、該非接触領域に対して凸状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが接着されない状態で接触している接触領域とを有することを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. インクを吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有するヘッドチップと、該ヘッドチップの一側面を保持する保持部材とを備えたインクジェットヘッドであって、
    前記保持部材と前記ヘッドチップとが対向する領域において、両者が接着される接着領域と両者が接着されない非接着領域とを前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向に沿って交互に有し
    前記非接着領域は、少なくとも前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向の両端部に配置されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 前記非接着領域は、前記接着領域に対して相対的に凹状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが非接触に保たれていることを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記非接着領域は、前記接着領域に対して相対的に凹状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが非接触に保たれている非接触領域と、該非接触領域に対して凸状に設けられることにより前記保持部材と前記ヘッドチップとが接着されない状態で接触している接触領域とを有することを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記接着領域は、前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向と直交する方向に延びる帯状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記接着領域は、少なくとも前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向の中央部に位置していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記接着領域は、前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記接着領域と前記非接着領域とは、前記ヘッドチップの前記ノズル列におけるノズル配列方向の中央部において該ノズル配列方向に直交する断面に対して面対称に位置していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記保持部材を介して前記ヘッドチップ内のインクを加熱するヒータを備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
JP2013511056A 2011-04-22 2012-04-20 インクジェットヘッド Active JP5821950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013511056A JP5821950B2 (ja) 2011-04-22 2012-04-20 インクジェットヘッド

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011096614 2011-04-22
JP2011096614 2011-04-22
JP2013511056A JP5821950B2 (ja) 2011-04-22 2012-04-20 インクジェットヘッド
PCT/JP2012/060717 WO2012144598A1 (ja) 2011-04-22 2012-04-20 インクジェットヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012144598A1 JPWO2012144598A1 (ja) 2014-07-28
JP5821950B2 true JP5821950B2 (ja) 2015-11-24

Family

ID=47041702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013511056A Active JP5821950B2 (ja) 2011-04-22 2012-04-20 インクジェットヘッド

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5821950B2 (ja)
WO (1) WO2012144598A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6031957B2 (ja) * 2012-11-16 2016-11-24 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド及び画像形成装置
JP5958365B2 (ja) * 2013-01-28 2016-07-27 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP6519391B2 (ja) * 2015-07-31 2019-05-29 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP2018051768A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射装置
JP2018103376A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021434A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドユニット及びインクジェットヘッドユニットの製造方法
JP2006281702A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Canon Finetech Inc インクジェット記録ヘッド及び記録装置
JP2009023337A (ja) * 2007-06-18 2009-02-05 Seiko Epson Corp 接合方法、接合体、液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021434A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドユニット及びインクジェットヘッドユニットの製造方法
JP2006281702A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Canon Finetech Inc インクジェット記録ヘッド及び記録装置
JP2009023337A (ja) * 2007-06-18 2009-02-05 Seiko Epson Corp 接合方法、接合体、液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2012144598A1 (ja) 2014-07-28
WO2012144598A1 (ja) 2012-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5821950B2 (ja) インクジェットヘッド
JP6447218B2 (ja) インクジェットヘッド及びダンパー部材の製造方法
JP6276103B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび記録装置
TWI555648B (zh) 流體流動結構及列印頭
JP4940448B2 (ja) インクジェットヘッド
JP2015231731A (ja) 液体吐出ヘッドとその製造方法及び液体吐出装置
JP2009208462A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6248811B2 (ja) インクジェットヘッド及びダンパー部材の製造方法
US9289991B2 (en) Inkjet head
US7589420B2 (en) Print head with reduced bonding stress and method
JP2007168185A (ja) インクジェットヘッド
JP2012187717A (ja) インクジェットヘッド
JP6390851B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5473140B2 (ja) インクジェットヘッドおよびその製造方法
JP5344142B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6024492B2 (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射装置および液体噴射ヘッドの製造方法
JP4831305B2 (ja) インクジェットヘッド
JP5534142B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US9421771B2 (en) Liquid ejection head and method of manufacturing the same
JP2007008108A (ja) 液滴吐出ヘッド
JP2006281702A (ja) インクジェット記録ヘッド及び記録装置
JP6390092B2 (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP2003039679A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2009255516A (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP3940953B2 (ja) 液滴吐出ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5821950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150