JP5821941B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明の請求項4に係るプログラムは、請求項3に記載の構成において、前記移行手段は、前記第2検知手段が人の存在を検知しなくなったときから設定時間が経過したときに前記第2モードに移行する一方で、該設定時間が経過する前に該第2検知手段が人の存在を検知した場合には該設定時間が経過したときに前記第2モードへ移行しないことを特徴とする。
請求項2,4に係る発明によれば、第2検知手段が人の存在を検知しなくなった直後に消費電力量の少ないモードへ移行する場合に比べて、モードの不要な移行をしにくくすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、画像形成装置10は、ここではコンソール型であり、スキャン処理、コピー処理及びファクシミリ送信処理を含む情報処理を行う。画像形成装置10を利用する人物(つまり利用者)は、画像形成装置10の正面側に立って、操作パネル部100を操作する。操作パネル部100は、画像形成装置10の上面における正面側の位置に設けられ、ここでは、操作部12、表示部14及び第2撮影部18を含んで構成される。また、画像形成装置10は、自装置の正面側に居る人物の存在を検知するために、焦電センサ16及び第1撮影部17を備える。図1に示す検出範囲Fは、焦電センサ16が人物の存在を検出する範囲である。第1撮影部17は、焦電センサ16よりも、画像形成装置10の高さ方向上側に配置される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有するプロセッサを備える。CPUは、ROMや記憶部13に記憶された制御プログラムをRAMに読み出して実行することにより、画像形成装置10の各部を制御する。また、制御部11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で例示される画像処理部を備える。この画像処理部は、画像形成装置10において画像解析等の画像処理を司る。また、制御部11は、時刻を計る計時手段としてタイマTを有する。
なお、図2では、画像形成装置10の各部に接続される給電線の図示を省略している。
図3に示すように、焦電センサ16の検出範囲Fは、画像形成装置10の正面側に形成され、高さ方向上側からの平面視で略扇形である。画像形成装置10を利用しようとする人物が、画像形成装置10に接近した場合、まず、この人物は検出範囲F内に進入する。
なお、接近検知範囲R1は、ここでは、中心角が180度の扇形(半円形)であるが、中心角は180度以外の角度であってもよい。ただし、第1撮影部17は、少なくとも接近検知範囲R1の全体を撮影範囲とする。
接近検知範囲R1及び滞在検知範囲R2の各々における人物の存在の検知は、制御部11が第1撮影部17の撮影画像を解析することにより行われるが、詳細は後で説明する。また、接近検知範囲R1及び滞在検知範囲R2の各々は、厳密に図3に示すとおりに設定される必要はなく、第1撮影部17の撮影画像に基づいて特定し得る精度で足りる。
監視制御手段111は、画像形成装置10がスリープモードであるときに、焦電センサ16の赤外線の量の検出結果を監視して、第1撮影部17を制御する手段である。具体的には、監視制御手段111は、焦電センサ16の赤外線の検出結果に基づいて、検出範囲F内の人物の存在を検出すると、第1撮影部17を起動させて撮影を開始させる。この際、監視制御手段111は、第1撮影部17への電力供給を開始するように、電源制御部19に指示する。
なお、モード制御手段114は、上述した場合とは別の契機に、自装置のモードを設定してもよい。例えば、モード制御手段114は、スリープモードへの移行を指示する操作が操作部12により受け付けられると、画像形成装置10をスリープモードに移行させる。
画像形成装置10のハードウェア構成及び機能構成の説明は以上であるが、画像形成装置10では、例えば、焦電センサ16、第1撮影部17及び第2撮影部18を、監視制御手段111、接近検知手段112、存在検知手段113及び機器検出手段115に相当する機能を実現するモジュール上に実装した人物検知部が構成されていてもよい。この場合、制御部11は、人物検知部を制御し、また、人物検知部による人物の接近又は存在の検知結果に応じた制御をする。
なお、制御部11は、焦電センサ16により人物の存在が検知されている期間においては、人物の動きを検出する処理を行い、ステップS4の処理で接近の有無を判断する処理を繰り返す(ステップS4;NO)。
なお、制御部11は、接近検知範囲R1内の人物の存在を検知した場合に、直ちに通常モードへ移行させるのでなく、画像形成装置10への接近を検知した場合に、通常モードへ移行させる。このため、人物Hが接近検知範囲R1を通り過ぎただけの場合に、画像形成装置10が通常モードに移行してしまう機会が少なくなる。
ここでは、同一人物である人物Hが戻ってきた場合を例示しているが、別の人物が滞在検知範囲R2内に移動した場合にも、制御部11は、ステップS9の処理で「YES」と判断する。
制御部11は、周辺機器20の接続を検出する(ステップS61)。具体的には、制御部11は、周辺機器20が接続されているかどうかを検出し、接続されている場合には、周辺機器20の種類を検出する。
なお、制御部11は、周辺機器20の接続の有無及び接続中の周辺機器20の種類を自動検出するが、利用者により手動設定された情報に基づいて検出してもよい。
図9(a)に示すように、画像形成装置10の幅方向右側(利用者側から見て右側)に隣り合うように周辺機器20aが配置され、且つ、周辺機器20aの幅方向の長さがwaである場合を考える。この場合、画像形成装置10及び周辺機器20aの全体の正面側に、滞在検知範囲R2を設定するべく、制御部11は、画像形成装置10の幅方向の長さWと、周辺機器20aの幅方向の長さwaとを合算したW1(=W+wa)を、滞在検知範囲R2の幅方向の長さとする。奥行方向の長さについては、制御部11は、図3の例と同じくDとする。
また、図9(b)に示すように、画像形成装置10の幅方向右側に隣り合うように周辺機器20bが配置され、且つ、周辺機器20bの幅方向の長さがwb(ただし、wb>wa)である場合を考える。この場合、画像形成装置10及び周辺機器20bの全体の正面側に、滞在検知範囲R2を設定するべく、制御部11は、画像形成装置10の幅方向の長さWと、周辺機器20bの幅方向の長さwbとを合算したW2(=W+wb)を、滞在検知範囲R2の幅方向の長さとする。奥行方向の長さについては、制御部11は、図3の例と同じくDとする。
図10(b)に示すように、例えば、制御部11は、画像形成装置10の側面側であって周辺機器20とは反対側に、滞在検知範囲R21を設定する。また、制御部11は、周辺機器20の側面側であって画像形成装置10とは反対側に、滞在検知範囲R22を設定する。こうすれば、使用者が画像形成装置10又は周辺機器20の側面側に回り込んで作業をする場合に、画像形成装置10のスリープモードへの不要な移行が抑制される。
なお、制御部11は、周辺機器20が接続されていない場合に、画像形成装置10の側面側に滞在検知範囲を設定してもよい。また、制御部11は、画像形成装置10や周辺機器20の幅方向の長さに一致又は略一致させるように、滞在検知範囲R2を設定するのではなく、滞在検知範囲R2の幅方向に更に長く又は短くしてもよい。
また、画像形成装置10は、撮影画像を解析して自装置から人物までの距離を推定するから、反射型の距離センサ等の他のセンサを使用する場合に比べて、センサの数の増大を抑制し装置構成が簡素化される。
上述した実施形態では、画像形成装置10は、自装置の外側に配置される周辺機器20の接続を検出して滞在検知範囲R2を変化させていたが、自装置が備える又は自装置に接続される機器の移動を検出して、滞在検知範囲R2を変化させてもよい。
周辺機器20が移動させられると、画像形成装置10の全体の寸法が異なり、作業中の利用者が移動し得る範囲も変化する場合があるからである。この種の周辺機器20は、例えば、可動式のユーザインタフェース装置や手差しの給紙トレイ、処理済みのシートが排出される排出トレイであるが、画像形成装置10で移動可能に設けられた機器であって、移動させられることにより、画像形成装置10の外観の形状又は寸法を変化させる機器であればよい。画像形成装置10は、周辺機器20の移動を検出すると、例えば、移動後の周辺機器20の正面側を含むように滞在検知範囲R2を設定する。
画像形成装置10は、接近検知範囲R1内に人物が存在することを、自装置への人物の接近と検知して、スリープモードから通常モードへ移行してもよい。
また、画像形成装置10は、第1撮影部17を常に動作させて、接近検知範囲R1内の人物の接近を検知してもよい。この場合、画像形成装置10は、焦電センサ16を備えない構成であってもよい。
また、画像形成装置10は、接近検知範囲R1内の人物の接近を検知するための撮影装置と、滞在検知範囲R2内の人物の存在を検知するための撮影装置とを別々に備えていてもよい。
また、画像形成装置10は、第1撮影部17の撮影画像を使用する方法以外の方法で、接近検知範囲R1内の人物の接近を検知してもよい。例えば、画像形成装置10は、複数の距離センサを使用して、接近検知範囲R1内の人物の位置を特定し、特定した位置の時間変化に基づいて、人物の接近を検知してもよい。画像形成装置10は、滞在検知範囲R2内の人物の存在の検知についても、撮影画像を使用する方法以外の方法で検知してもよい。
また、画像形成装置10は、周辺機器20の接続の有無のみによって滞在検知範囲R2を変化させてもよいし、周辺機器20の接続の有無によらないで、滞在検知範囲R2を一定にしてもよい。
また、画像形成装置10は、滞在検知範囲R2だけでなく、接近検知範囲R1を変化させてもよい。この場合、画像形成装置10は、滞在検知範囲R2の変化と連動させ、例えば、滞在検知範囲R2の全体を含むように接近検知範囲R1を設定する。
画像形成装置10は、例えば利用者の顔認証を行わない場合には、第2撮影部18を備えなくてもよい。
また、人物の動きの検出は、動きベクトルを算出しない方法で行われてもよく、ブロックマッチング等の公知の方法が用いられてもよい。
画像形成装置10は、撮影画像から人物を認識して、人物の動きを検出するのではなく、人物であることを特に認識せずに、公知の移動体抽出の技術を使用して人物の動きを検出してもよい。
本発明の情報処理装置は、複数機能を有する画像形成装置以外の情報処理装置であってもよく、例えば、スキャン装置やコピー機、ファクシミリ等の情報処理装置であってもよいし、パーソナル・コンピュータやサーバ装置等の情報処理装置であってもよい。
上述した各実施形態の画像形成装置10の制御部11が実現する各機能は、1又は複数のハードウェア回路により実現されてもよいし、1又は複数のプログラムを演算装置が実行することにより実現されてよいし、これらの組み合わせにより実現されてもよい。
制御部11の機能がプログラムを用いて実現される場合、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよいし、ネットワークを介して配信されてもよい。また、本発明は、コンピュータが行う情報処理方法或いは電力制御方法として把握し得る。
Claims (4)
- 自装置から第1範囲内の人の存在を検知する第1検知手段と、
前記第1範囲よりも狭い第2範囲内の人の存在を検知する第2検知手段と、
前記第1検知手段が人の存在を検知すると、自装置を第1モードとし、前記第2検知手段が人の存在を検知しなくなると該第1モードよりも消費電力量が少ない第2モードに移行する移行手段と、
自装置の外側への機器の接続を検出する検出手段とを備え、
前記第2検知手段が人の存在を検知する範囲は該検出された前記機器の接続により変更される
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記移行手段は、
前記第2検知手段が人の存在を検知しなくなったときから設定時間が経過したときに前記第2モードに移行する一方で、該設定時間が経過する前に該第2検知手段が人の存在を検知した場合には該設定時間が経過したときに前記第2モードへ移行しない
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置のコンピュータを、
前記情報処理装置から第1範囲内の人の存在を検知する第1検知手段と、
前記第1範囲よりも狭い第2範囲内の人の存在を検知する第2検知手段と、
前記第1検知手段が人の存在を検知すると、前記情報処理装置を第1モードとし、前記第2検知手段が人の存在を検知しなくなると該第1モードよりも消費電力量が少ない第2モードに移行する移行手段と、
自装置の外側への機器の接続を検出する検出手段として機能させ、
前記第2検知手段が人の存在を検知する範囲は該検出された前記機器の接続により変更される
ことを特徴とするプログラム。 - 前記移行手段は、
前記第2検知手段が人の存在を検知しなくなったときから設定時間が経過したときに前記第2モードに移行する一方で、該設定時間が経過する前に該第2検知手段が人の存在を検知した場合には該設定時間が経過したときに前記第2モードへ移行しない
ことを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
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