JP5821308B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、定着ベルトの破損による発煙、発火を回避しながら、可用性の高い画像形成装置を提供することを目的とする。
また、給電による発熱する抵抗発熱体層を有する定着ベルトによりトナーを溶融して記録シートに定着する画像形成装置であって、抵抗発熱体層の破損の大きさを検出する検出手段と、破損が所定の大きさを超える場合には、定着ベルトの回転速度を大きくする速度制御手段と、を備えても、抵抗発熱体層の放熱を促進することにより発煙や発火を回避することによって、画像形成装置の可用性を高めることができる。
[1] 画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。図1に示されるように、画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラー複合機(MFP: Multi Function Peripheral)であって、原稿読取部100、画像形成部110及び給紙部130を備えている。原稿読取部100は、原稿台トレイに載置された原稿を自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)にて原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。画像データは後述の制御部112に記憶される。
給紙部130は、それぞれ記録紙Pを紙サイズ毎に格納する給紙カセット131を備え、画像形成部110に記録紙Pを供給する。供給された記録紙Pは、中間転写ベルト113がトナー像を搬送するのに並行して、1枚ずつ搬出され、タイミングローラー対119を経由して、2次転写ローラー対114まで搬送される。タイミングローラー対119は1対のローラーからなっており、記録紙Pが2次転写ローラー対114に到達するタイミングを調整する。
[2] 定着装置115の構成
次に、定着装置115の構成について説明する。
このような構成をとると、定着ベルト201が定着ローラー210に密着する構成よりも、定着ベルト201から定着ローラー210への熱の伝達箇所の面積が小さくなり、定着ベルト201から発せられる熱の一部が定着ローラー210の芯金212を介して芯金212両端の軸部211を回転自在に支持する定着装置115の筐体に伝わって逃げるといった伝熱ロスを低減して高い熱効率の実現を図ることができる。
弾性層223は、例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性を有するゴムや、これらの発泡材等から成り、厚さは1〜20[mm]の範囲内が望ましく、本実施の形態においては2.5[mm]とした。
加圧ローラー220は、駆動モータ(不図示)からの駆動力の伝達により矢印A方向に回転駆動される。加圧ローラー220の回転に従動して、定着ベルト201が矢印B方向に沿って周回走行されると共に、定着ローラー210が同方向に回転駆動される。なお、定着ローラー210を駆動側、定着ベルト201と加圧ローラー220を従動側としても良い。
給電部材230は、大きさが例えば、縦10[mm]、横5[mm]、高さ7[mm]の直方体状のブロックであって、摺動性および導電性を有する銅黒鉛質や炭素黒鉛質等の材料から成るいわゆるカーボンブラシであり、それぞれ導電線(ハーネス)231を介して電源232に電気的に接続されている。給電部材230は回転体であっても良い。また、トランスを用いて非接触で給電しても良く、この場合には、電源232にインバーターを用いると効率が良い。
[3] 定着ベルト201の構成
次に、定着ベルト201の構成について説明する。
抵抗発熱体層302は電極202から給電を受けて、ジュール熱を発生させる。抵抗発熱体層302は、樹脂に導電性フィラーを分散させることにより所定の電気抵抗率に調整されている。樹脂材料としてはPI(Poly imide)、PPS(Poly phenylene sulfide)、PEEK(Poly ether ether ketone)等の耐熱樹脂を用いるのが望ましく、これらの中ではPIが最も高い耐熱性を有している。
離型層304は、定着ベルト201の最外周に排泄されており、PFA、PTFE、ETFE(Ethylene tetra fluoro ethylene)等のフッ素系チューブ及びフッ素系コーティング等の離型性を付与した構成が望ましく、導電性の材料を用いても良い。フッ素系チューブとしては、例えば、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製のPFA350−J、451HP−J、951HP Plus等の製品を利用することができる。離型層304と水との接触角は90°以上とすれば良く、110°以上とすれば更に好適である。
電極202は定着ベルト201の回転軸方向両端部において、定着ベルト201の全周に亘って積層されている。このような形状を採用すれば、電極202に通電した際に、抵抗発熱体層302全体に均一な電流分布を実現することができるので、均一な発熱を得ることができる。
絶縁層301は、PI、PPS、PEEK等の耐熱性絶縁樹脂からなっており、厚さは5〜100[μm]の範囲内であるのが望ましい。絶縁層301の外周面はすべて抵抗発熱体層302にて覆われている。
[4] 監視制御系の構成
次に、定着ベルト201を監視し、抵抗発熱体層302の損傷の大きさに応じて、抵抗発熱体層302への給電量を制御するための仕組みについて説明する。
次に、制御部112の動作について説明する。
図5は、制御部112の動作を表すフローチャートである。図5に示されるように、制御部112は、サーミスター240の検出温度を参照して(S501)、検出された温度が、予めROM412に記憶されている閾値よりも高い場合には(S502:YES)、トライアック402を制御して、抵抗発熱体層302への給電を停止する(S503)。給電を停止する場合には、その旨を操作パネルに表示したり、ブザー等の警報音を発生させたりすることによって、ユーザに報知しても良い。また、検出された温度が、予めROM412に記憶されている閾値よりも低い場合には(S502:NO)、抵抗発熱体層302への給電を継続する(S504)。ステップS503、S504の処理の後、制御部112はステップS501へ進んで、上記の処理を繰り返す。
[6] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
すなわち、抵抗発熱体層302に給電される電流量を監視することによって、破損の大きさを検出しても良い。図7は、本変形例に係る監視制御系の構成を示す図である。本変形例に係る監視制御系は、上記実施の形態に係る監視制御系(図4参照)と概ね同様の構成を備える一方、カレントトランス701にて抵抗発熱体層302に供給する電流量を検出する点において相違する。すなわち、CPU411は、カレントトランス701が検出した電流量の大小に応じてトライアック402を制御して、抵抗発熱体層302への給電を調整する。また、本変形例に係るサーミスター240は、専ら定着ベルト201を所定の定着温度に維持するための制御に用いられる。
(2) 上記実施の形態においては、定着ベルト201の温度から破損の大きさを検出する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、CCDイメージセンサー(Charge Coupled Device Image Sensor)を用いて、定着ベルト201の外周面を撮影することによって、破損の大きさを検出しても良い。このようにしても、破損の大きさに応じて、抵抗発熱体層302への給電量を制御して、発煙や発火を防止することができる。
定着ベルト201の回転速度を制御することによって、発煙、発火を防止しても良い。図10は、本変形例に係る監視制御系の構成を示す図である。本変形例に係る監視制御系は、上記変形例(1)に係る監視制御系(図7参照)と概ね同様の構成を備える一方、CPU411が駆動源1001を制御して定着ベルト201の回転速度を調整する点において相違する。すなわち、CPU411は、カレントトランス701が検出した電流量の大小に応じて駆動源1001を制御して、抵抗発熱体層302への給電を調整する。また、本変形例に係るサーミスター240は、専ら定着ベルト201を所定の定着温度に維持するための制御に用いられる。
(4) 上記実施の形態においては、定着ベルト201の温度の高さそのものや、抵抗発熱体層302に供給される電流量そのものから破損の大きさを推定する場合について説明したが、本発明がこれらに限定されないのは言うまでもなく、これらに代えて次のようにしても良い。
図14は、抵抗発熱体層302への給電量と発煙が発生する破損の大きさとの関係を示すグラフである。図14に示されるように、抵抗発熱体層302への給電量と発煙が発生する破損の大きさとの間には相関関係があり、給電電力が多いほど、小さい破損で発煙が発生する。例えば、給電電力が1200W時である場合には破損の大きさが30mmを超えると発煙が確認されたが、800W時まで給電電力を下げれば40mmの大きさの破損まで発煙を回避することができる。すなわち、給電電力を制御すれば、発煙や発火を回避するための装置を停止させる可能性を低くすることができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
112…制御部
115…定着装置
201…定着ベルト
220…加圧ローラー
240…サーミスター
302…抵抗発熱体層
400…低圧電源装置
401…交流電源
402…トライアック
701…カレントトランス
1001…駆動源
Claims (5)
- 給電により発熱する抵抗発熱体層を有する定着ベルトによりトナーを溶融して記録シートに定着する画像形成装置であって、
抵抗発熱体層の破損の大きさを検出する検出手段と、
破損が所定の大きさを超える場合には、抵抗発熱体層への給電量を少なくする給電制御手段と、
抵抗発熱体層の温度を計測する測温手段と、を備え、
前記検出手段は、経時変化する計測温度の、低温域を挟む2つの高温ピーク間の距離から破損の大きさを検出する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 給電により発熱する抵抗発熱体層を有する定着ベルトによりトナーを溶融して記録シートに定着する画像形成装置であって、
抵抗発熱体層の破損の大きさを検出する検出手段と、
破損が所定の大きさを超える場合には、定着ベルトの回転速度を大きくする速度制御手段と、を備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 抵抗発熱体層の温度を計測する測温手段を備え、
前記検出手段は、経時変化する計測温度の、低温域を挟む2つの高温ピーク間の距離から破損の大きさを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 抵抗発熱体層に給電される電流量を計測する計測手段を備え、
前記検出手段は、前記電流量から破損の大きさを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 定着ベルトの外周面を撮影する撮影手段を備え、
前記検出手段は、撮影された画像データから破損の大きさを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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