JP5820152B2 - ヘッドライトテスター正対方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両のヘッドライトをテストするヘッドライトテスターをテストすべきヘッドライトに対して正対させる方法及び装置に関するものであって、更に詳細には、オン状態にあるヘッドライトの画像をキャプチャし且つ該画像を処理することにより得られるヘッドライトの中心位置に対してヘッドライトテスターを正対させる方法及び装置に関するものである。
車両のヘッドライトをテストする場合に、ヘッドライトテスターをテストすべきヘッドライトに対して正対させることは従来行われている。例えば、特開平10−300633号に開示されている正対方法によれば、複数個の光検知器によって得られるヘッドライトの照射光の照度分布に基いて照射光の光軸にフレネルレンズの中心軸を一致させて正対を行うものである。この場合には、ヘッドライトテスターを照射光の光軸に対して正対されるものであるが、照射光の光軸は必ずしも正対すべきヘッドライトの物理的な中心位置に一致するものではないから、ヘッドライトテスターを必ずヘッドライトの中心位置に正対させることにはならない。特開2002−372479号に開示されている正対方法によれば、ヘッドライトの画像を撮像装置によってキャプチャし、該画像を処理することによりヘッドライトの画像内の最明点を検出し、この最明点の重心位置をヘッドライトの中心位置としている。この方法による場合には、処理すべき画像が対称的であれば問題が無いが、非対称的である場合には誤差が増加する傾向がある。更に、特開2007−225557号に開示されている正対方法によれば、ヘッドライトの画像をキャプチャし且つ処理することによりランプ中心位置を決定するものであるが、画像情報の縦ラインと横ラインの各最大輝度値を決定し、次いで、最大輝度値に基いて所定割合のしきい値を決定し、そのしきい値以上の輝度値を投影スクリーンの有効範囲として決定するものであって、処理が複雑であり実際的であるとは言い難い。
ところで、ヘッドライトの中心位置といっても、現在、市場には多様なヘッドライトが存在しているので、その中心位置は一義的に決定することが可能なものではない。例えば、プロジェクタ型ヘッドライト、マルチリフレクタ型ヘッドライト、及びレンズカット型ヘッドライトの3つのタイプが存在している。そして、プロジェクタ型ヘッドライトの場合には、プロジェクタレンズの中心がヘッドライトの中心であり、一方、マルチリフレクタ型ヘッドライト及びレンズカット型ヘッドライトの場合にはバブル位置がヘッドライトの中心である。従って、従来技術では、これらの異なる種類のヘッドライトの全てに対して自動的にヘッドライトの中心位置を決定することは困難である。
特開平10−300633号公報 特開2002−372479号公報 特開2007−225557号公報
本発明は以上の従来技術に鑑みなされたものであって、ヘッドライトの中心位置を画像処理によって決定しヘッドライトテスターをヘッドライトの中心位置に対して正対させる改良したヘッドライトテスター正対方法及び装置を提供することを目的とする。更に、本発明の目的とするところは、迅速且つ正確にヘッドライトの中心位置を決定することが可能なヘッドライトテスター正対方法及び装置を提供することである。
本発明の原理によれば、基本的には楕円近似を行うものであって、即ち、すれ違いビームモードで投射しているヘッドライト(「ヘッドランプ」ともいう)の画像をキャプチャ(撮像)し、該画像を2値化処理した後に該画像の輪郭を決定する。そして、決定された輪郭は楕円の一部を構成するものとして楕円の当て嵌めを行ってその楕円の中心をヘッドライトの中心位置として決定する。
すれ違いビームモードで照射状態にあるヘッドライトがプロジェクタ型ヘッドライトである場合には、撮像したヘッドライトの画像はほぼ円形状となり、一方、マルチリフレクタ型ヘッドライト及びレンズカット型ヘッドライトの場合には非円形状となる。従って、この性質を利用して、撮像したヘッドライトの画像からそのヘッドライトがプロジェクタ型であるか否かを判別することが可能であり、プロジェクタ型でない場合には、マルチリフレクタ型又はレンズカット型となる。ところで、マルチリフレクタ型及びレンズカット型のヘッドライトの場合には、通常、楕円形反射面を有するリフレクタに基く配光構造を有しているので、すれ違いビームモードで点灯状態にあるヘッドライトを撮像した画像の周辺部は楕円状であることが予測される。このことに基いて本発明者等が鋭意研究を行った結果、マルチリフレクタ型及びレンズカット型のヘッドライトの場合には、撮像した画像を2値化処理した後にその輪郭を抽出したところ、その輪郭は楕円の一部を形成するものであることを確認した。従って、プロジェクタ型ヘッドライトの場合には、画像処理して得られる輪郭は円形状であるからその円の中心をヘッドライトの中心とすれば良く、一方、マルチリフレクタ型及びレンズカット型の場合には画像処理の結果として得られる輪郭を楕円の一部としてその楕円の中心をヘッドライトの中心とすることが可能である。
上述した如く楕円近似を行う場合に、本発明の1側面によれば、画像処理の結果として得られる輪郭の最も左側の端部の画素の第1Y座標位置(X−Y座標において)と最も右側の端部の画素の第2Y座標位置とを決定し、第1及び第2Y座標位置が異なる場合には、それらの中間のY座標位置を楕円中心のY座標位置(即ち、X軸位置)として決定する。代替的に、楕円中心のY座標位置(X軸位置)を決定する場合に、得られた画像の輪郭の最も高い画素の第1Y座標位置と最も低い画素の第2Y座標位置とを決定し、第1及び第2Y座標位置の間を所定割合で分割してY軸位置を決定することも可能である。好適には、その場合の割合はY軸に沿って上半分と下半分とが7対3の割合に設定する。更に好適には、先に中間位置として求めたY座標位置と所定の割合として求めたY座標位置とが異なる場合に、それらの中間の位置をY座標位置(X軸位置)として決定することが可能である。更に好適には、得られた2値化画像を上下且つ左右反転させて元の2値化画像の下側の辺と反転させた2値化画像の上側の辺とを一致させて並置させることにより合体2値化画像を形成し、その合体2値化画像に対して輪郭を決定することが可能である。更に、本発明の別の側面によれば、画像処理の結果として得られる輪郭の最も左側の端部の画素の第1X座標位置と最も右側の端部の画素の第2X座標位置とを決定し、第1及び第2X座標位置の中間のX座標位置を楕円中心のX座標位置(即ち、Y軸位置)として決定する。
一方、正対すべきヘッドライトがプロジェクタ型ヘッドライトである場合には、画像処理の結果得られる輪郭はほぼ円形であるから、その円形のX及びY座標の中心を正対中心として決定することが可能であり、又はランプ撮像画像の2値化画像より算出した重心を正対中心として決定することが可能である。尚、この場合に、重心を決定する手法は本発明の技術分野において公知の任意の手法を採用することが可能である。
本発明によれば、画像処理において楕円近似を前提としているので、画像処理は簡単化され且つ処理速度が向上される。更に、プロジェクタ型と非プロジェクタ型(マルチリフレクタ型及びレンズカット型)との判別を行って夫々異なる処理を施すことが可能であるから、自動的に最適な処理を行うことが可能である。更に、本発明によれば、従来技術と比較して極めて高精度で正対中心を決定することが可能である。
本発明の1実施例に基いて構成されたヘッドライト正対装置の1例を示した概略図。 本発明の1実施例に基いて画像処理によりすれ違いビームモードにあるヘッドライトの種類を識別する方法の1例を示した概略図で、(A)はプロジェクタ型ヘッドライトの場合の画像例であり、(B)はマルチリフレクタ型又はレンズカット型のヘッドライトの画像例である。 本発明の1実施例に基いて2値化処理により得られる画像輪郭の画素数に基いてプロジェクタ型ヘッドライトとマルチリフレクタ型/レンズカット型ヘッドライトとの区別を行う態様を示した概略図。 (A)〜(C)は、2値化したヘッドライト画像に対して楕円の当て嵌めを行って得られた楕円の中心を正対中心(X軸座標及びY軸座標)として決定する本発明の1実施例に基く方法を例示した各概略図。 (A)及び(B)は、2値化したヘッドライト画像における最も左側端部の位置と最も右側端部の位置とが垂直(Y)軸方向においてずれていた場合に、夫々の端部のY座標位置の中間の位置を正対中心のY軸座標として決定する本発明の1実施例に基く方法を例示した各概略図。 (A)及び(B)は、2値化したヘッドライト画像における最も高いY座標位置と最も低いY座標位置との間の距離を所定の割合(本例では、7対3)で割算してえら得るY座標の位置を正対中心のY座標位置として決定する本発明の1実施例に基く方法を例示した各概略図。 図5に示した方法により得られたY座法位置と図6に示した方法により得られるY座標位置との間にずれがある場合には、夫々のY座標位置の中間のY座標位置を正対中心のY座標位置として決定する本発明の1実施例に基く方法を例示した各概略図。 2値化したヘッドライト画像における最も左側端部の位置のX座標と最も右側端部の位置のX座標との中間のX座標を正対中心のX座標(Y軸)位置として決定する本発明の1実施例に基く方法を例示した各概略図。
本発明の1実施例に基いて構成されたヘッドライトテスター正対装置1について図1を参照して説明する。
ヘッドライトテスター正対装置1は、ハウジングとして機能する受光部2を有しており、受光部2内には光軸4を画定するフレネルレンズ等の主レンズ3と、主レンズ3の前方に位置された透明保護体5と、ヘッドライトLからの光の一部を反射させ且つ残りを通過させるハーフミラー6と、ハーフミラー6を通過した光を投射するスクリーン7と、ハーフミラー6から反射された光によりヘッドライトLの画像をキャプチャする撮像装置8とが配設されている。受光部2内の主レンズ3は、正対すべき自動車等のヘッドライトLに対して所定の距離D(例えば、1m)に位置されている。この場合に、受光部2をその光軸4方向に移動可能に設けてヘッドライトLに対して所定の距離Dに設定させることも可能であり、又は、ヘッドライトLを装着した自動車等を自走させてそのヘッドライトLを主レンズ3に対して所定の距離Dに設定させることも可能である。
主レンズ3としてフレネルレンズが使用される場合には、フレネルレンズは通常アクリル樹脂で構成されているので、ゴースト画像の発生を回避する等のために、透明保護体5としてはアクリルの屈折率に可及的に近い屈折率を有する物質(例えば、アクリル、PET、TAC等)から構成することが望ましい。更に、主レンズ3の前面での反射により撮像画像に歪みが発生することを回避するために、透明保護体5は低反射性物質(例えば、フッ素モノマー樹脂等)から構成することが望ましい。透明保護体5は、主レンズ3の前方表面上に付着させた樹脂コーティングとすることも可能である。ハーフミラー6及びスクリーン7は本発明の技術分野において公知の任意のものを使用することが可能である。
図1に示した本装置1においては、ハーフミラー6から反射された光を直接的に撮像装置8によって受光して画像をキャプチャしている。従来技術によれば、撮像装置としてCCDを使用しており、CCDによるブルーミングやスミアなどの影響を回避するために、通常は、ハーフミラーから反射された光を正対スクリーン上に画像形成させ、その正対スクリーン上の画像を撮像装置によってキャプチャしている。本発明によれば、図1に示したように、正対スクリーンを介すること無しに、ハーフミラー6からの反射光は直接的に撮像装置8へ導いており、撮像装置8によって直接的に画像をキャプチャしている。そのために、本装置1においては、撮像装置8はCCDではなくCMOSを使用している。従って、撮像装置8は、ハーフミラー6から反射された光を受光して、主レンズ3から所定の距離Dに位置しているヘッドライト(ランプ)Lから放射された配光パターンを撮像するために、主レンズ3から所定距離Dだけ離れたヘッドライトLにフォーカスするように位置設定されている。
撮像装置8は画像処理装置9へ接続されており、更に、画像処理装置9は位置制御装置10へ接続されている。画像処理装置9は、CPUやメモリ等を包含するコンピュータシステムであって、本発明に基く正対方法を実施するためのプログラムをインストールしたコンピュータシステムとすることが可能である。画像処理装置9は、撮像装置8から供給される画像信号を本発明の正対方法を実現するプログラムに従って処理して移動制御信号を発生することが可能であり、位置制御装置10は該移動制御信号に応答して受光部2を少なくも水平方向及び垂直方向に移動させて受光部2の光軸4をヘッドライトLの中心と一致させて正対動作を行う。従って、位置制御装置10は受光部2を、少なくとも、光軸4に対して直交する水平軸及び垂直軸に沿って自動的に移動可能な、本発明の技術分野において公知の任意の位置制御装置とすることが可能である。
次に、図1に示した本発明装置1において実施される本発明に基く正対方法について以下に詳細に説明する。
前述した如く、最近のヘッドライトは、主に、プロジェクタ型ヘッドライトと、マルチレンズ型及びレンズカット型ヘッドライトとに分類することが可能である。そして、本発明者等の検証結果によれば、すれ違いビームモードで照射される場合に、プロジェクタ型ヘッドライトの場合には、図2(A)に示したように、光の投影画像は丸い一様な円形形状となり、一方、マルチレンズ型及びレンズカット型ヘッドライトの場合には、図2(B)に示したように、光の投影画像は非円形状であって、例えば、横方向に伸ばされたサングラス形状となることが分かった。そこで、図2(A)に示したように、投影画像が円形状であれば、その円形の中心又は円形画像の2値化画像の重心をヘッドライトLの中心位置(バルブ位置)として容易に決定することが可能である。一方、図2(B)に示したように、投影画像が非円形状、特に、サングラス形状である場合には、そのまま直接的にヘッドライトLの中心位置を決定することは不可能である。そこで、本発明者等は、マルチカット型及びレンズカット型のヘッドライトの場合について種々検討した結果、図2(B)に示されるようなマルチリフレクタ型及びレンズカット型のヘッドライトの照射光の投影画像に対しては楕円の当て嵌めが可能であることを知見した。即ち、より特定的には、図2(B)の撮像画像の輪郭は楕円の一部を形成しており、該輪郭から楕円を特定できれば、その楕円の中心をヘッドライトの中心、即ち正対中心、として決定することが可能であることを知見した。
そこで、検査すべきヘッドライトLがプロジェクタ型であるか又はマルチリフレクタ型/レンズカット型であるかのいずれかであるかを決定し、次いで、決定されたタイプに従って、そのヘッドライトの中心位置を決定すれば、ヘッドライトテスターの光軸4とヘッドライトLの決定された中心位置とを整合させることによりヘッドライトテスター1を検査すべきヘッドライトLに対してより高い精度で正対させることが可能となる。
先ず、図2に示した例に基いて、本発明により、検査すべきヘッドライトLがプロジェクタ型であるか又はマルチリフレクタ型/レンズカット型であるかを判別する方法について説明する。
図2(B)内に1例として示されているように、撮像装置8の画像面8a上に撮像されたヘッドライトLの画像について明暗諧調変化点の探索を行う。即ち、画像面8aは複数個の画素がm行n列のマトリクス状のアレイとして配列されており、隣接する一対の画素間の輝度レベルの差異が所定のスレッシュホールドを超える箇所を局所的な明暗諧調変化点として特定する。図2(B)に示した具体例においては、一対の画素の内の一方が黒(輝度レベル0)であり他方が白(輝度レベル255)として処理する例である。従って、この場合には、輝度レベル差が255以上である場合を明暗諧調変化点として探索するものであるが、本発明はそれ以外の輝度レベル差に設定することが可能であることは勿論である。
そして、この様な明暗諧調変化点を画像面8a全体又は予め設定した領域内において探索した結果、探索された明暗諧調変化点の数をカウントする。本発明者等が様々な種類のヘッドライトについてこの様な変化点の探索を行った結果、プロジェクタ型ヘッドライトとマルチリフレクタ型/レンズカット型ヘッドライトとの間では特に明暗諧調変化点のカウントされる数において明確な差異があることが判明した。その1例を図3に示してある。図3のグラフにおいて、その横軸は探索された明暗諧調変化点の数(カウント)であり、その縦軸はランプ個数(即ち、X軸の値に対応したランプの数)を示している。図3のグラフから明らかなように、プロジェクタ型ヘッドライトの場合には、探索された明暗諧調変化点の数は所定数(図示例では300)以下にピークを有する分布形状を示しており、一方、マルチリフレクタ型/レンズカット型ヘッドライトの場合には、該所定数以上においてピークを有する分布形状を示している。従って、カウントされた明暗諧調変化点の数が所定数以下である場合にはプロジェクタ型ヘッドライトであり、一方、所定数を越えている場合には、マルチリフレクタ型/レンズカット型ヘッドライトであるとして判別を行うことが可能である。尚、図示例においては、この所定数は300として示してあるが、種々の条件を加味することにより、300より多少大きいか又は多少小さい値に設定することが可能であることは勿論である。
次に、図2に示した具体例に従って、検査すべきヘッドライトLがプロジェクタ型とマルチリフレクタ型/レンズカット型とのどちらであるかの判別を行った後に、それが後者であると判別された場合に、正対を行う場合に必要とされるヘッドライトLの中心位置(バルブ位置)の決定方法について説明する。
先ず、図4(A)及び(B)を参照すると、図4(A)は、撮像装置8により撮像されたヘッドライトLの画像を2値化処理した画像11を示している。撮像装置8により撮像されるヘッドライトLの画像にはノイズも混入しているので、予め定めたスレッシュホールド値を使用してその画像を2値化処理して図4(A)に示したようなヘッドライトLの画像11が得られる。図4(A)中において、「+」印12はヘッドライトLの中心位置(バルブ位置)であることを示しており、ヘッドライトテスター1を正対させるべき正対中心位置であるが、それは、図4(A)において便宜的に示したものであって、撮像装置8によってキャプチャされた画像11内に実際に示されているものではない。
図4(B)は、本発明の原理に従って、図4(A)の2値化画像11に対して楕円の当て嵌めを行った結果を示しており、例えば、図4(A)の2値化画像に対して画像処理を行ってその輪郭を抽出し、抽出された輪郭に対して楕円の当て嵌めを行う。その様な当て嵌めを行った結果得られた楕円13を図4(B)に示してある。楕円13のX軸13aは楕円13の長軸に相当しており、一方、楕円13のY軸13bは楕円13の短軸に相当している。そして、X軸13aとY軸13bとの交点13cが楕円13の中心13cである。図4(B)の図示例においては、本発明に基く画像処理の結果として得られた楕円中心13cの位置(XY座標位置)と、ヘッドライトLの実際の中心位置(バルブ位置)12とは多少ずれているが、正対の精度を比較するために基準として使用されている基準球を使用して行ったテスト結果によると、そのずれ量は5mm以内であり、従来技術でのずれ量が最小でも20mm程度であるのと比較して正対精度が著しく改善されることが判明した。又、図4(B)に示されている矩形14は、2値化画像11を構成している複数個の画素の内で最も上側端部の画素、最も下側端部の画素、最も左側端部の画素、及び最も右側端部の画素の夫々を探索し、探索された夫々の画素に対する水平線又は垂直線によって画定される矩形14である。
図4(C)に示した例は、図4(A)に示した2値化画像11のコピーを作成し、そのコピーを上下反転させると共に左右反転させ、そのように反転させたコピー画像の上側の辺を2値化画像11の下側の辺と一致させて並置させることにより得られら合体画像11’を示している。元の2値化画像11は矩形14内にあり、一方反転させたコピー画像は矩形14’内にある。図4(C)の例においては、この様にして得られる合体画像11’に対して楕円の当て嵌めを行うが、その場合には実質的に同じ楕円13が得られる。何故ならば、2値化画像11の輪郭は楕円の一部を構成しているので、2値化画像11を左右及び上下に反転させて合体した合体画像11’の輪郭は同じ楕円の一部を構成しているからである。従って、図4(C)の合体画像11’を画像処理して輪郭を決定し、その輪郭に対して楕円の当て嵌めを行い、楕円13を決定し、その楕円中心13cを正対中心とすることも可能である。
次に、楕円の当て嵌めを前提として、本発明の1側面に基いて、楕円中心を正対中心として決定する具体的な方法について、図5(A)及び(B)を参照して説明する。図5(A)は、図4(B)と同一である。図4(B)の場合には、2値化画像11の輪郭を抽出し、その輪郭に対して楕円の当て嵌めを行って楕円13を決定し、その楕円中心13cを正対中心として決定している。図5(B)はこの処理を一層簡単化させるために、楕円の当て嵌めを簡便な処理で行うものである。即ち、図5(B)に示したように、2値化画像11の最も左側端部の画素11を決定し、その画素11を通過する水平線を第1候補X軸Xとし、一方、2値化画像11の最も右側端部の画素11を決定し、その画素11を通過する水平線を第2候補X軸Xとする。そして、第1候補X軸Xと第2候補X軸Xとが一致しない場合には、それらの中間のY軸位置を通過する水平線をX軸13a−1として決定する。より具体的には、矩形14内のXY座標系において、最も左側端部の画素11の第1Y座標と最も右側端部の画素11の第2Y座標とを決定し、これらの第1及び第2Y座標が異なる場合には、それらの中間のY座標((第1Y座標+第2Y座標)/2)をX軸13a−1の位置として決定する。尚、第1候補X軸Xと第2候補X軸Xとが一致した場合には、それらのY軸座標をX軸13a−1として決定する。
図6(A)及び(B)は、本発明の別の側面に基いて、楕円中心を正対中心として決定する代替的な方法を示している。この場合には、図6(A)に示した如く、2値化画像11の最も上側端部の画素11を通過する第1水平線14aと、最も下側端部の画素11を通過する第2水平線14bとの間の距離を所定の割合(図示例では上半分と下半分との割合が7対3)に分割して、その分割点であるY座標位置を通過する水平線をX軸13a−2として決定するものである。尚、この場合の所定の割合が7対3とすることが最適であることは、本発明者等が現存する複数個のヘッドライト(ランプ)について検証を行った結果判明したことであるが、ヘッドライトLの画像を撮像装置8によりキャプチャし2値化処理した結果得られる画像11においてそのバルブ中心12の位置が画像11の最も上側端部の画素と最も下側端部の画素との間の距離の約7対3の位置に存在していたことに基いている。尚、現在最適な割合は7対3であるが、この割合は種々の条件により多少異なる値に設定することが可能であることは勿論である。
図7に示した具体例は、図5の実施例と図6の実施例とを混合した実施例である。即ち、図7に示した如く、図5の実施例によって得られた第1X軸13a−1のY座標と図6の実施例によって得られた第2X軸13a−2のY座標とが同じ場合には、そのY座標をX軸13a−3として決定し、一方、それらが異なる場合には、それらの中間のY座標をX軸13a−3として決定する。この混合処理によって、正対中心のY座標(X軸)の決定における精度が更に向上される。
次に、図8(A)及び(B)を参照して、本発明の別の側面に基いて、楕円中心のX座標,即ちY軸の位置、を決定する処理について説明する。図8(A)は図4(B)と同一である。図8(A)においては、ヘッドライトLの2値化画像11の輪郭に対して楕円当て嵌めを行って楕円13を決定し、その楕円中心13cを正対中心とするものである。その場合の楕円中心13cを通過する垂直軸がY軸13bを確定している。一方、図8(B)に示した本発明の別の側面によれば、2値化画像11の最も左側端部の画素11の第1X座標と最も右側端部の画素11の第2X座標とを決定し、それらの第1及び第2X座標の中間のX座標を通過する垂直軸をY軸13b−1として決定する。換言すると、第1及び第2X座標の中間のX座標を正対中心のX座標として決定する。
尚、図5乃至8に示した夫々の具体例を適宜組み合わせて正対中心のX及びY座標を決定することも可能であることは勿論である。
以上の図4乃至8に関しての説明は、検査すべきヘッドライトがマルチリフレクタ型/レンズカット型である場合に本発明に従って正対中心(XY座標)を決定する方法についてのものであるが、ヘッドライトがプロジェクタ型である場合には、その撮像した画像は図2(A)に示した如く実質的に円形状であるから、その画像に対して画像の中心又は重心を決定することにより適宜正対中心を決定することが可能である。この場合には従来公知の画像の中心又は重心を決定する方法を適宜使用することが可能である。
以上本発明の具体的実施の態様について詳細に説明したが、本発明はこれらの具体例にのみ制限されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱すること無しに種々の変更を行うことが可能であることは勿論である。例えば、上述した説明においては、本発明方法を正対スクリーンの存在しないヘッドライトテスターに適用した場合について説明したが、本発明方法は、先に引用した公知文献に記載されているような従来公知の正対スクリーンの存在するヘッドライトテスターに対して適用することが可能であることは勿論である。
1:ヘッドライトテスター
2:受光部
3:主レンズ(フレネルレンズ)
4:光軸
6:ハーフミラー
8:撮像装置
9:画像処理装置
10:位置制御装置
11:2値化画像
12:バルブ位置
13:楕円
13a:X軸
13b:Y軸
13c:楕円中心
14:矩形

Claims (12)

  1. ヘッドライトテスター正対方法において、
    所定の位置に位置しているヘッドライトから投射された光を受光してヘッドライトの画像を撮像し、
    前記撮像した画像について明暗諧調変化点の数をカウントし、
    撮像した画像の輪郭を決定し、
    (1)該カウントが所定数以下である場合には、
    (1a)該輪郭に対して円の当て嵌めを行い、
    (1b)当て嵌められた円の中心を正対中心として決定し、
    一方、(2)該カウントが該所定数を越えている場合には、
    (2a)該輪郭に対して楕円の当て嵌めを行い、
    (2b)当て嵌められた楕円の中心を正対中心として決定する、
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1において、該輪郭に対して楕円の当て嵌めを行う場合に、
    該輪郭を構成する画素の内で、最も左側端部の画素の第1Y座標と最も右側端部の画素の第2Y座標とを決定し、
    該第1Y座標と該第2Y座標とが異なる場合に、それらの中間のY座標を正対中心のY座標として決定し、一方、同じである場合には、該第1又は第2Y座標を正対中心のY座標として決定する、
    ことを特徴とする方法。
  3. 請求項1において、該輪郭に対して楕円の当て嵌めを行う場合に、
    該輪郭を構成する画素の内で、最も上側端部の画素の第1Y座標と最も下側端部の第2Y座標とを決定し、
    該第1及び第2Y座標の間の距離を所定の割合で分割した点を正対中心のY座標として決定する、
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項3において、前記所定の割合が7対3であり、上側半分と下側半分とを7対3の割合で分割することを特徴とする方法。
  5. 請求項1乃至4の内のいずれか1項において、
    該輪郭に対して楕円の当て嵌めを行う場合に、
    該輪郭を構成する画素の内で、最も左側端部の画素の第1X座標と最も右側端部の画素の第2X座標とを決定し、
    該第1及び第2X座標の間の中間のX座標を正対中心のX座標として決定する、
    ことを特徴とする方法。
  6. 請求項1乃至5の内のいずれか1項において、該カウントが該所定数以下である場合には、該ヘッドライトがプロジェクタ型であるとして判定し、一方、該カウントが該所定数を越えている場合には、該ヘッドライトがマルチリフレクタ型/レンズカット型のいずれかであるかを判別することを特徴とする方法。
  7. 請求項6において、該所定数が300であることを特徴とする方法。
  8. ヘッドライトテスター正対装置において、
    所定の位置に位置しているヘッドライトから投射された光を受光し、光軸を画定している光学系を具備しており少なくとも左右及び上下に移動可能に支持されている受光部、
    該受光部内に配設されており該光学系を介してヘッドライトの画像を撮像する撮像装置、
    撮像した画像を該撮像装置から受け取る画像処理装置、
    該画像処理装置からの移動制御信号に基いて該受光部を該ヘッドライトに対して少なくとも左右及び上下に移動させる移動制御装置、
    を有しており、該画像処理装置が、
    前記撮像した画像について明暗諧調変化点の数をカウントするカウント手段と、
    撮像した画像の輪郭を決定する第1手段と、
    該輪郭に対して、該カウントが所定数以下である場合には円の当て嵌めを行い、一方該カウントが所定数を越えている場合には楕円の当て嵌めを行う第2手段と、
    当て嵌められた円又は楕円の中心を正対中心として決定する第3手段と、
    を具備していることを特徴とする装置。
  9. 請求項8において、前記画像処理装置がコンピュータシステムを包含しており、該コンピュータシステムの格納手段内に前記カウント手段及び前記第1乃至第3手段がプログラムとして設けられていることを特徴とする装置。
  10. 請求項8又は9において、前記光学系が、ヘッドライトからの投射光を受光する主レンズと、前記主レンズからの光を受光して一部を反射させ且つ残りを透過させるハーフミラーとを包含しており、前記撮像装置が前記ハーフミラーからの反射光を直接的に受光することを特徴とする装置。
  11. 請求項10において、前記撮像装置が、前記ハーフミラーからの反射光を受光するためのCMOS受光素子を包含していることを特徴とする装置。
  12. 請求項10又は11において、前記主レンズがフレネルレンズであり、前記主レンズの前方に低反射保護体が設けられていることを特徴とする装置。
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