JP5819550B1 - 流体制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具を使用することなく簡易な作業で、弁本体に駆動装置を取り付けることができる流体制御弁を提供する。【解決手段】流体制御弁1は、ポートが接続される流体室13に形成される弁座14を有し、流体室13に弁座14に対向する開口部15が形成される弁本体10と、弁座14に配置されるダイヤフラム20と、ダイヤフラム20に連結される軸部32を有する駆動部を収容し且つ開口部15を覆うように配置されるケース33を有する駆動装置30と、を備える。流体室13の開口部15の外周側の部分に第1取付壁部17が形成され、ケース33の開口部15側の端部に、第1取付壁部17の内周側に配置される第2取付壁部37が形成される。取付壁部17にピン部材40が挿入される第1取付孔が形成され、取付壁部37にピン部材40が挿入される第2取付孔が形成される。ピン部材40が第1取付孔と第2取付孔とに挿入される。【選択図】図3

Description

本発明は、流体制御弁に関する。
流体が通流するポートおよび弁座を有する弁本体と、弁座に離接可能に配置される弁体部材と、弁体部材を弁座から離接させる駆動装置と、を備える流体制御弁が従来から知られている。このような流体制御弁の一例として、ダイヤフラム弁を挙げることができる。ダイヤフラム弁においては、弁体部材としてダイヤフラムが用いられている。
特許文献1に開示されたダイヤフラム弁では、弁本体に2つのポートが形成されている。これらポートの間に、弁座が形成されている。弁座には、ダイヤフラムが離接可能に配置され、駆動装置としては、空圧シリンダが用いられている。
この特許文献1に開示されたダイヤフラム弁では、空圧シリンダのシリンダ本体に、シリンダ軸線方向に沿って延びるボルトの貫通孔が形成され、弁本体に、ナットを挿入するための貫通孔が形成されている。これにより、シリンダ本体の貫通孔に挿入されたボルトを弁本体の貫通孔に挿入されたナットに締め付けることで、弁本体に空圧シリンダが取り付けられている。
ボルトおよびナットによって弁本体に駆動装置が取り付けられる上述のような流体制御弁は、従来から多用されている。また、ネジによって、弁本体に駆動装置が取り付けられる流体制御弁も従来から用いられている。
特開2014−169725号公報
しかしながら、ボルトやネジによって、弁本体に駆動装置が取り付けられる構成では、工具を用いてボルトやネジを回す作業に時間がかかる。また、ボルトやネジの締結トルクの管理が必要な場合には、特殊な工具が必要となるため、手間およびコストがかかり、且つメンテナンス作業に時間がかかる。そのため、製造コスト、組立工数およびメンテナンス工数が増加してしまうという問題がある。
また、流体制御弁の生産現場や、流体制御弁が組み込まれる装置内において、工具を使用する作業スペースを確保する必要があるため、生産ラインの省スペース化や、流体制御弁が組み込まれる装置の小型化が阻害されるという問題もある。
また、流体制御弁を外部に露出した状態で設置する場合には、工具を使用する作業スペースを確保した状態で流体制御弁を設置することが好ましい。そのため、流体制御弁の設置自由度が阻害されるという問題もある。
本発明は、このような実情を考慮してなされたものであって、工具を使用することなく簡易な作業で、弁本体に駆動装置を取り付けることができる流体制御弁を提供することを目的とする。
本発明は、流体が通流する第1ポートおよび第2ポートと、前記第1ポートおよび前記第2ポートが接続される流体室と、前記流体室の内部に形成される弁座と、を有し、前記流体室に前記弁座に対向する開口部が形成される弁本体と、前記弁座に離接可能に配置される弁体部材と、前記弁体部材に連結される進退動可能な軸部を有する駆動部と、前記駆動部を収容するとともに前記開口部を覆うように配置されるケースと、を有し、前記軸部によって前記弁体部材を前記弁座に対して離接させることで、前記第1ポートと前記第2ポートとの連通および遮断を切り換える駆動装置と、前記弁本体に前記駆動装置を取り付けるためのピン部材と、を備え、前記流体室における前記開口部の外周側の部分に、前記開口部を囲繞するように突出する第1取付壁部が形成され、前記ケースにおける前記開口部側の端部に、前記軸部を囲繞するように突出し、前記第1取付壁部の内周側または外周側に配置される第2取付壁部が形成され、前記第1取付壁部には、前記ピン部材が挿入される第1取付孔が形成され、前記第2取付壁部には、前記ピン部材が挿入される第2取付孔が形成され、前記ピン部材が前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入されることにより、前記弁本体に前記駆動装置が取り付けられている、ことを特徴とする流体制御弁である。
前記流体制御弁において、例えば、前記第1取付孔は、前記開口部の中心軸線に直交する方向のうちの一方向に規定される第1基準方向又は当該第1基準方向に平行に延びる方向上で、前記第1取付壁部を貫通するように形成され、前記第2取付孔は、前記軸部の中心軸線に直交する方向のうちの一方向に規定される第2基準方向又は当該第2基準方向に平行に延びる方向上で、前記第2取付壁部を貫通するように形成され、前記第1取付孔と前記第2取付孔とは、前記第2取付壁部が前記第1取付壁部の内周側または外周側に配置され、各々が同一の方向に向けられた際に、互いに重なり合うようになっていてもよい。
より具体的には例えば、前記第1取付孔は、前記第1基準方向に直交する方向に沿って前記開口部の中心軸線から所定オフセット距離だけ離間した位置において前記第1基準方向に平行に延びる方向上で、前記第1取付壁部を貫通するように形成され、前記第2取付孔は、前記第2基準方向に直交する方向に沿って前記軸部の中心軸線から前記所定オフセット距離だけ離間した位置において前記第2基準方向に平行に延びる方向上で、前記第2取付壁部を貫通するように形成されていてもよい。
本発明によれば、弁本体側に形成された第1取付孔と、駆動装置側に形成された第2取付孔とにピン部材を挿入する作業によって、弁本体に駆動装置を取り付けることができる。したがって、工具を使用することなく簡易な作業で、弁本体に駆動装置を取り付けることができる。これにより、取り付け作業の作業スペースを抑制することが可能となり、例えば、生産ラインを省スペース化でき、流体制御弁が組み込まれる装置を小型化でき、流体制御弁の設置自由度を向上できる。また、製造コスト、組立工数およびメンテナン工数を抑制できる。
また、駆動装置は、そのケースに形成された第2取付壁部が流体室の開口部の外周側の部分に形成された第1取付壁部に取り付けられることで、弁本体に取り付けられるため、駆動装置が、弁本体の開口部周辺以外の部分の設計自由度を制約することがない。これにより、弁本体の形状や弁本体から開口するポートの位置を比較的自由に設定できるという効果もある。
また、前記流体制御弁において、前記第1取付孔は、前記第1基準方向に直交する方向に沿って前記開口部の中心軸線から一方側および他方側に前記所定オフセット距離だけ離間した位置の各々において前記第1基準方向に平行に延びる方向上で、前記第1取付壁部を貫通するように形成され、前記第2取付孔は、前記第2基準方向に直交する方向に沿って前記軸部の中心軸線から一方側および他方側に前記所定オフセット距離だけ離間した位置の各々において前記第2基準方向に平行に延びる方向上で、前記第2取付壁部を貫通するように形成されている、ことが好ましい。
この構成によれば、開口部および軸部の中心軸線の両側に配置される第1取付孔および第2取付孔にピン部材が挿入されることにより、バランス良く弁本体に駆動装置が取り付けられる。これにより、弁本体による駆動装置の取付状態を安定させることができる。
また、この場合、前記ピン部材は、U字形状であり、互いに平行に延びる一対の直進部と、前記一対の直進部の端部間を連結する連結部と、を有し、前記一対の直進部のうちの一方が、前記開口部および前記軸部の中心軸線を基準に一方側に位置する前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入され、前記一対の直進部のうちの他方が、前記開口部および前記軸部の中心軸線を基準に他方側に位置する前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入されている、ことが好ましい。
この構成によれば、開口部および軸部の中心軸線の両側に配置される第1取付孔および第2取付孔の各々に、一度にピン部材を挿入できることにより、取付作業の効率を向上できる。
また、前記第2取付壁部は、前記第1取付壁部の内周側に配置され、前記第2取付孔は、前記第2取付壁部の内部空間に連通しないように形成されている、ことが好ましい。
この構成によれば、第2取付孔が第2取付壁部の内部空間に連通することが防止される。これにより、第2取付孔によって第2取付壁部のシール性が損なわれることを防止できる。
また、前記流体室における前記開口部の外周縁部には、シール部が形成され、前記第1取付壁部は、前記シール部の外周側の部分から突出するように形成され、前記第2取付壁部は、前記第1取付壁部の内周側に配置されるようになっており、前記第2取付壁部と前記シール部との間に、弾性体が挟み込まれ、前記第2取付壁部が前記シール部との間で前記弾性体を前記弁本体側に圧縮させた状態において、前記ピン部材が前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入されており、前記ピン部材は、圧縮された前記弾性体が前記弁本体から離れる方向に前記ケースを付勢することにより、前記第1取付孔の内周面に押し付けられていてもよい。
この構成によれば、弾性体の弾性力を利用することにより、第1取付孔および第2取付孔からピン部材が抜けることを防止できる。これにより、弁本体による駆動装置の取付状態を安定させることができる。
また、この場合、前記弁体部材は、前記弁座に対向して配置される主弁体部と、前記主弁体部から外周側に張り出す膜部とを有する弾性材料からなるダイヤフラムであり、前記弾性体は、前記膜部の外周部分である、ことが好ましい。
この構成によれば、弁体部材であるダイヤフラムの一部の弾性力を利用することにより、部品点数を増加させることなく、弁本体による駆動装置の取付状態を安定させることができる。
また、この場合、前記シール部は、内周側に位置する内側シール部と、外周側に位置する外側シール部とを有し、前記外側シール部は、前記内側シール部よりも前記開口部の中心軸線方向で外側に突出し、前記内側シール部に、前記膜部の外周部分が載置されており、前記第2取付壁部は、前記ケースから突出するとともに、その先端部が前記内側シール部および前記外側シール部に対向する基部と、前記基部の前記内側シール部に対向する部分に設けられ、前記内側シール部に向けて突出する弾性体当接部と、を有し、前記膜部は、前記弾性体当接部と前記内側シール部との間に挟み込まれていてもよい。
この構成によれば、弁本体側のシール部と、駆動装置側の第2取付壁部との間に隙間が生じることを抑制できる。これにより、弁本体と駆動装置との間の気密性または液密性を好適に確保し易くすることができる。
また、この場合、前記弾性体当接部は、前記基部とは別体に形成されていてもよい。また、前記弾性体当接部は、前記基部と一体に形成されていてもよい。
本発明によれば、工具を使用することなく簡易な作業で、弁本体に駆動装置を取り付けることができる。これにより、取り付け作業の作業スペースを抑制することが可能となり、例えば、生産ラインを省スペース化でき、流体制御弁が組み込まれる装置を小型化でき、流体制御弁の設置自由度を向上できる。また、製造コスト、組立工数およびメンテナンス工数を抑制できる。
本発明の一実施の形態にかかる流体制御弁の斜視図である。 図1の矢印II方向に見た流体制御弁の側面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図4の拡大図である。 図5のVI−VI線に対応する断面図である。 図1に示す流体制御弁の弁本体と駆動装置とが分離した状態を示す斜視図である。 図7に示した駆動装置を弁本体に仮組みする作業を説明する斜視図である。 図8に示す状態から、駆動装置を弁本体側に押し込みつつ、弁本体側に形成された取付孔と駆動装置側に形成された取付孔とにピン部材を挿入することにより、弁本体に駆動装置を取り付ける作業を説明する斜視図である。 図8に示す状態に対応する、弁本体側および駆動装置側の取付孔の位置関係を説明する図である。 図8に示す状態から、駆動装置を弁本体側に押し込んだ際の、弁本体側および駆動装置側の取付孔の位置関係を説明する図である。 図11の状態から、弁本体側および駆動装置側の取付孔にピン部材を挿入する様子を示す図である。 図1に示す流体制御弁の変形例の断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる流体制御弁1の斜視図である。図2は、図1の矢印II方向に見た流体制御弁1の側面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。また、図5は、図4の拡大図であり、図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。
図1乃至図4に示すように、本実施の形態にかかる流体制御弁1は、弁本体10と、弁体部材であるダイヤフラム20と、駆動装置30と、ピン部材40と、を備えている。この流体制御弁1では、ピン部材40が弁本体10と駆動装置30とに跨がるように挿入されることにより、駆動装置30が弁本体10に取り付けられている。以下、流体制御弁1の各部の構成について詳述する。
(弁本体)
弁本体10は、流体が通流する第1ポート11および第2ポート12と、第1ポート11および第2ポート12が接続される流体室13と、流体室13の内部に形成される弁座14と、を有している。図3に示すように、第1ポート11は、互いに連通する外側管部11Aと内側管部11Bとを有し、外側管部11Aと内側管部11BとがL字をなすように結合されることで構成されている。外側管部11Aは、流体室13を貫通するように流体室13に接続されており、内側管部11Bは、外側管部11Aの流体室13の内部側の端部から折れ曲がり、その先端部が流体室13の内部で開口している。本実施の形態においては、第1ポート11の内側管部11Bの開口端に、上述の弁座14が形成されている。
また、第2ポート12は直線状に形成されており、流体室13を貫通するように流体室13に接続されている。第2ポート12は、第1ポート11と同様に、流体室13の内部で開口している。
図1および図3に示すように、本実施の形態においては、第1ポート11と第2ポート12とが、流体室13を挟んで両側に配置され、同一直線上に延びるように流体室13に接続されている。流体室13の外部に位置する第1ポート11および第2ポート11Bの各々の端部には、図示しない配管が接続されるようになっている。
流体室13は、円筒状に形成され、その軸方向の一端部に、弁座14に対向する開口部15が形成されている。開口部15は、この例において円形に形成されている。図中の符号L1は、開口部15の中心軸線を示している。図5に示すように、流体室13の開口部15が形成される側の端部は、第1ポート11の内側管部11Bの開口端に形成された弁座14よりも、中心軸線L1方向で外側に突出している。これにより、開口部15は、弁座14に対向する位置関係となっている。なお、この例において、開口部15は、円形に形成されるが、多角形状等の他の形状に形成されてもよい。また、流体室13は、円筒状に形成されるが、横断面が矩形状等の他の形状に形成されてもよい。
流体室13における開口部15の外周縁部には、シール部16が形成されており、本実施の形態において、シール部16は、円環状に形成されている。このシール部16は、内周側に位置する内側シール部16Aと、外周側に位置する外側シール部16Bと、を有している。外側シール部16Bは、内側シール部16Aよりも中心軸線L1方向で外側に突出している。このうち、内側シール部16Aには、上述のダイヤフラム20が載置されている。
また、外側シール部16Bの外周側の部分には、開口部15を囲繞するように突出する第1取付壁部17が形成されており、本実施の形態において、この第1取付壁部17は、開口部15の全周を囲繞するように形成されている。第1取付壁部17は、開口部15の中心軸線L1方向に見て、その外周面の形状が、略矩形状に形成されており、その内周面の形状が、円形に形成されている(図1、図6、図7等参照)。この第1取付壁部17には、上述のピン部材40が挿入される第1取付孔18が形成されている。
図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。図6に示すように、本実施の形態において、第1取付孔18は、開口部15の中心軸線L1に直交する方向のうちの一方向に規定される第1基準方向Ls1に平行に延びる方向(LL1,LR1)上で、第1取付壁部17を貫通するように形成されている。より詳しくは、中心軸線L1方向に見て、第1取付孔18は、第1基準方向Ls1に直交する方向に沿って開口部15(二点鎖線で示す。)の中心軸線L1から一方側および他方側に所定オフセット距離Dだけ離間した位置の各々において第1基準方向Ls1に平行に延びる方向(LL1,LR1)上で、第1取付壁部17を貫通するように形成されている。以下では、方向LL1,LR1のことを、取付孔延在方向LL1,LR1と呼ぶ。
第1基準方向Ls1は、開口部15の中心軸線L1に直交する方向のうちの任意の一方向に規定可能であるが、本実施の形態では、第1基準方向Ls1が、図1乃至図3に示すように、開口部15の中心軸線L1に直交する方向のうちの第1ポート11と第2ポート12とが同一直線上に延びる方向に、規定されている。この場合、第1ポート11と第2ポート12とが同一直線上に延びる方向を目印として、第1取付孔18の方向(延在方向または貫通方向)を確認できるため、有益である。
また、本実施の形態では、図6に示すように、第1取付壁部17における取付孔延在方向LL1,LR1が通る部分が、一連に延びていない。換言すれば、第1取付壁部17における取付孔延在方向LL1,LR1が通る部分は、取付孔延在方向LL1,LR1の一方側と他方側とで分断されている。そのため、第1取付孔18の各々は、取付孔延在方向LL1,LR1における一方側に位置する前側第1取付孔18Aと、他方側に位置する後側第1取付孔18Bと、で構成されている。
なお、変形例として、第1取付壁部17における取付孔延在方向LL1,LR1が通る部分が一連に延びる場合には、第1取付孔18の各々は、一連に延びるように形成されてもよい。また、本実施の形態では、第1取付孔18が、開口部15の中心軸線L1を基準に一方側と他方側の各々に1つ形成されているが、第1取付孔18の個数は1つでもよいし、3以上であってもよい。また、第1取付孔18の形成位置も、図中に示す取付孔延在方向LL1,LR1上に限られるものではない。
(弁体部材)
図3乃至図5に示すように、弁体部材としてのダイヤフラム20は、上述した内側シール部16Aに載置された状態で、弁座14に離接可能に配置されている。ダイヤフラム20は、弁座14に対向して配置される主弁体部21と、主弁体部21から外周側に張り出す膜部22とを有する弾性材料からなるダイヤフラムである。このうち、膜部22の外周部分が、内側シール部16Aに載置されている。
図5に示すように、ダイヤフラム20の主弁体部21の弁座14側とは反対側の面には、後述する駆動装置30が備えるアクチュエータ本体31の軸部32の先端部が連結される連結部23が形成されている。ダイヤフラム20は、詳細は後述するが、弁本体10と駆動装置30との間に挟み込まれている。この状態で、連結部23に連結された軸部32が移動することにより、ダイヤフラム20は弁座14に対して離接(離間、当接)する。ダイヤフラム20が弁座14から離間した際には、弁座14が開放し、第1ポート11と第2ポート12とが連通するようになっている。また、ダイヤフラム20が弁座14に当接した際には、弁座14が閉鎖し、第1ポート11と第2ポート12とが遮断するようになっている。
本実施の形態のダイヤフラム20は、シール部16が円環状に形成されるため、円形に形成される。しかしながら、ダイヤフラム20は、シール部16が矩形枠状に形成されるのであれば、その形状に対応して矩形等に形成されてもよい。
(駆動装置)
図3に示すように、駆動装置30は、ダイヤフラム20に連結される進退動可能な軸部32を有する駆動部であるアクチュエータ本体31と、アクチュエータ本体31を収容するとともに上述の弁本体10の開口部15を覆うように配置されるケース33と、を有している。駆動装置30は、軸部32によってダイヤフラム20を弁座14に対して離接させることで、第1ポート11と第2ポート12との連通および遮断を切り換えるように構成されている。
本実施の形態の駆動装置30はソレノイドであり、円筒状のケース33にアクチュエータ本体31が収容されている。ケース33の軸方向における一端部には、軸部32を外側に延ばすための開口部33Aが形成されている。アクチュエータ本体31は、ケース33と同軸の状態で、ケース33内に収容されるボビン34を有している。ボビン34には、電磁コイル35が巻き回されている。ボビン34の内周側には、固定鉄心36と、上述した軸部32(プランジャ)とが収容されている。
固定鉄芯36は、ボビン34の内周側における開口部33A側とは反対側の部分に、ボビン34およびケース33に相対移動不能に固定されている。一方、軸部32は、ボビン34の内周側における開口部33A側の部分に、その先端部が開口部33Aから外側に延びる状態で、進退動可能に収容されている。固定鉄芯36と軸部32との間には、スプリング32Sが配置されており、軸部32の先端部には、上述のダイヤフラム20の連結部23に連結される係合部32Aが形成されている。
図中の符号L2は、軸部32の中心軸線を示し、軸部32は、中心軸線L2に沿って進退動(進出・後退)するようになっている。軸部32は、電磁コイル34に電流が供給された際に、固定鉄芯36側に後退する。この状態において、軸部32は、進出する方向への付勢力をスプリング32Sから付与される。これにより、軸部32は、電磁コイル35への電流の供給が停止された際に、弁座14側に進出するようになっている。なお、図中の符号33Bは、コネクタを示し、コネクタ33Bにケーブルが接続されることにより、電磁コイル35に電流が供給可能となる。コネクタ33Bは、ケース33から外周側に突出している。
図3および図5に示すように、ケース33における開口部15側の端部には、軸部32を囲繞するように突出し、第1取付壁部17の内周側に配置される第2取付壁部37が形成されている。本実施の形態では、第2取付壁部37が、軸部32の全周を囲繞するように形成されている。軸部32の中心軸線L2方向に見て、第2取付壁部37の外周面の形状は、第1取付壁部17の内周側に挿入される円形に形成されている(図6等参照)。この第2取付壁部37には、上述のピン部材40が挿入される第2取付孔38が形成されている。
図5に示すように、本実施の形態の第2取付壁部37は、ケース33から突出するとともに、その先端部が弁本体10側における内側シール部16Aおよび外側シール部16Bに対向する基部37Aと、基部37Aの内側シール部16Aに対向する部分に設けられ、内側シール部16Aに向けて突出する弾性体当接部37Bと、を有している。弾性体当接部37Bは、環状に形成されており、基部37Aとは別体に形成されている。このうち、弾性体当接部37Bは、ダイヤフラム20の膜部22の外周部分に当接している。これにより、本実施の形態では、ダイヤフラム20の膜部22の外周部分が、弾性体当接部37Bと内側シール部16Aとの間に挟み込まれている。また、基部37Aに、上述の第2取付孔38が形成されている。
図6に示すように、本実施の形態において、第2取付孔38は、軸部32の中心軸線L2に直交する方向のうちの一方向に規定される第2基準方向Ls2に平行に延びる方向(LL2,LR2)上で、第2取付壁部37を貫通するように形成されている。より詳しくは、中心軸線L2方向に見て、第2取付孔38は、第2基準方向Ls2に直交する方向に沿って軸部32の中心軸線L2から一方側および他方側に第1取付孔18の場合と同様の所定オフセット距離Dだけ離間した位置の各々において第2基準方向Ls2に平行に延びる方向(LL2,LR2)上で、第2取付壁部37を貫通するように形成されている。以下では、方向LL2,LR2のことを、取付孔延在方向LL2,LR2と呼ぶ。なお、図6においては、第2基準方向Ls2と第1基準方向Ls1とが重なっているため、これらを同一直線上に示している。また、取付孔延在方向LL2と取付孔延在方向LL1とが重なっているため、これらを同一直線上に示している。また、取付孔延在方向LR2と取付孔延在方向LR1とが重なっているため、これらを同一直線上に示している。
第2基準方向Ls2は、軸部32の中心軸線L2に直交する方向のうちの任意の一方向に規定可能であるが、本実施の形態では、一例として、軸部32の中心軸線L2に直交する方向のうちの、ケース33に設けられたコネクタ33Bが突出する方向に、規定されている。この場合、コネクタ33Bを目印として、第2取付孔38の方向(延在方向または貫通方向)を確認できるため、有益である。
また、本実施の形態では、図6に示すように、第2取付壁部37における取付孔延在方向LL2,LR2が通る部分が、一連に延びている。そのため、第2取付孔38の各々は、取付孔延在方向LL2,LR2上で一連に延びている。また、第2取付孔38は、第2取付壁部37の内部空間に連通しないように形成されている。また、本実施の形態においては、第2取付孔38の各々が、取付孔延在方向LL2,LR2上に沿って第2取付壁部37を貫通するのに加えて、外周側(径方向)に開放している。すなわち、取付孔延在方向LL2,LR2に見た場合に、第2取付孔38は、外側に開放するU字状に形成されている。
本実施の形態では、弁本体10に駆動装置30が取り付けられる際、第2取付壁部37が第1取付壁部17の内周側に配置され、軸部32の中心軸線L2が開口部15の中心軸線L1と同軸となるように配置される。この状態において、第1取付孔18と第2取付孔38とに、ピン部材40が挿入されることにより、弁本体10に駆動装置30が取り付けられる。
この際、図6に示したように、第1取付孔18が、第1基準方向Ls1に直交する方向に沿って開口部15の中心軸線L1から一方側および他方側に所定オフセット距離Dだけ離間した位置の各々において第1基準方向Ls1に平行に延びる取付孔延在方向LL1,LR1上で、第1取付壁部17を貫通するように形成されている。また、第2取付孔38が、第2基準方向Ls2に直交する方向に沿って軸部32の中心軸線L2から一方側および他方側に所定オフセット距離Dだけ離間した位置の各々において第2基準方向Ls2に平行に延びる取付孔延在方向LL2,LR2上で、第2取付壁部37を貫通するように形成されている。これにより、第1取付孔18と第2取付孔38とは、各々が同一の方向に向けられた際に、互いに重なり合うことが可能となる。そして、第1取付孔18と第2取付孔38とに、ピン部材40を挿入することが可能となる。
ここで、本実施の形態では、駆動装置30が弁本体10側に押し込まれて、第2取付壁部37の弾性体当接部37Bがダイヤフラム20の膜部22の外周部分を内側シール部16B側に所定距離だけ圧縮させた状態において、第1取付孔18と第2取付孔38とが、ピン部材40を挿入可能に互いに重なり合うようになっている。
すなわち、本実施の形態では、駆動装置30が弁本体10側に押し込まれず、第2取付壁部37が第1取付壁部17の内周側に配置され、第2取付壁部37の弾性体当接部37Bがダイヤフラム20の膜部22の外周部分に当接された状態においては、第1取付孔18と第2取付孔38とが、ピン部材40を挿入可能に重なり合う状態となっていない。一方、この状態から、駆動装置30が弁本体10側に押し込まれて、第2取付壁部37の弾性体当接部37Bがダイヤフラム20の膜部22の外周部分を内側シール部16B(弁本体10)側に所定距離だけ圧縮させた状態において、第1取付孔18と第2取付孔38とが、ピン部材40を挿入可能に互いに重なり合う状態となるようになっている。したがって、本実施の形態では、駆動装置30が弁本体10側に押し込まれ、第1取付孔18と第2取付孔38とがピン部材40を挿入可能に互いに重なり合う状態において、第1取付孔18と第2取付孔38とにピン部材40が挿入されている。
この場合、ピン部材40の挿入後に駆動装置30を弁本体10側に押し込んだ状態を解除することで、圧縮された膜部22の外周部分が弁本体10から離れる方向に駆動装置30のケース33を付勢することにより、ピン部材40が第1取付孔18の内周面に押し付けられる状態となる。これにより、ピン部材40が第1取付孔18と第2取付孔38とから抜けることが防止されている。また、ピン部材40が第1取付孔18の内周面に押し付けられる状態まで膜部22の外周部分は復元するが、内側シール部16Bと弾性体当接部37Bとの間で圧縮された状態が維持されるため、内側シール部16Bと弾性体当接部37Bとの間の気密性または液密性が好適に確保されている。
なお、本実施の形態では、第2取付孔38の各々が、取付孔延在方向LL2,LR2上で一連に延びているが、変形例として、第2取付壁部37における取付孔延在方向LL2,LR2が延びる部分が一連に延びていない場合には、第1取付孔18と同様に分断されて形成されてもよい。ただし、この場合には、上述の所定オフセット距離Dは、軸部32の半径よりも大きいことが好ましい。所定オフセット距離Dが軸部32の半径よりも大きければ、特別な加工を施すことなく、ピン部材40が軸部32の移動を阻害することが防止されるため有益である。また、第2取付孔38は、軸部32の中心軸線L2を基準に一方側および他方側の各々に1つ形成されているが、重ね合わされる第1取付孔18が存在する限り、第2取付孔38の個数は1つでもよいし、3以上であってもよい。また、第2取付孔38の形成位置も、重ね合わされる第1取付孔18が存在する限り、図中に示す取付孔延在方向LL2,LR2上に限られるものではない。
(ピン部材)
次に、図6に示すように、本実施の形態のピン部材40は、U字状であり、互いに平行に延びる一対の直進部41と、一対の直進部41の端部間を連結する連結部42と、を有している。一対の直進部41のうちの一方は、開口部15および軸部32の中心軸線(L1,L2)を基準に一方側に位置する第1取付孔18と第2取付孔38とに跨るように挿入されており、一対の直進部41のうちの他方は、開口部15および軸部32の中心軸線(L1,L2)を基準に他方側に位置する第1取付孔18と第2取付孔38とに跨るように挿入されている。より詳しくは、一対の直進部41の各々は、第1取付孔18の前側第1取付孔18Aから第2取付孔38を通って後側第1取付孔18Bに跨るように挿入されている。
本実施の形態では、上述したように、圧縮された膜部22の外周部分が弁本体10から離れる方向に駆動装置30のケース33を付勢することにより、ピン部材40の直進部41の各々が第1取付孔18の内周面に押し付けられる状態となっている。これにより、ピン部材40の直進部41の各々が第1取付孔18と第2取付孔38とから抜けることが防止されている。なお、変形例として、ピン部材40は、直線状の2本のピンから構成されていても構わない。
(取付方法)
以下では、図7乃至図12を用いて、上述の弁本体10に駆動装置30を取り付ける取付方法の一例について説明する。
図7は、弁本体10と駆動装置30とが分離した状態を示している。弁本体10に駆動装置30を取り付ける際には、まず、図7および図8に示すように、駆動装置30を弁本体10に仮組みする。この例にかかる仮組みの状態では、まず、図7に示すように、軸部32の係合部32Aにダイヤフラム20の連結部23が連結され、ダイヤフラム20に弾性体当接部37Bが載置される。この状態で、ダイヤフラム20と弾性体当接部37Bと軸部32とが弁本体10のシール部16に載置される。この状態から、矢印に示すように、第2取付壁部37が第1取付壁部17の内周側に配置され、図8に示すように、駆動装置30が弁本体10に載置される。この状態において、第2取付壁部37の基部37Aが弾性体当接部37Bを介してダイヤフラム20の膜部22の外周部分に当接される。
また、第1取付孔18の方向と第2取付孔38の方向とが、目視によって同一の方向に向くように調整される。この際、本実施の形態では、第1取付孔18の方向が、第1ポート11と第2ポート12とが延びる方向を目印に容易に把握される。また、第2取付孔38の方向が、ケース33のコネクタ33Bの突出方向を目印に容易に把握される。そのため、第1取付孔18の方向と第2取付孔38の方向(貫通方向)とを容易に調整できる。ここで、図10は、図8に示す状態に対応する、第1取付孔18と第2取付孔38との位置関係を説明する図である。図10に示すように、この仮組みの状態では、第1取付孔18の一部が第2取付孔38の外周縁部に重なっており、第1取付孔18と第2取付孔38とが、ピン部材40を挿入可能に重なり合う状態となっていない。
続いて、図9の矢印αに示すように、駆動装置30が弁本体10側に所定距離だけ押し込まれる。これにより、第2取付壁部37の弾性体当接部37Bが、ダイヤフラム20の膜部22の外周部分を内側シール部16B側に所定距離だけ圧縮させる。これにより、第1取付孔18と第2取付孔38とが、ピン部材40を挿入可能に互いに重なり合う状態となる。図11は、図8に示す状態から、駆動装置30を弁本体10側に所定距離だけ押し込んだ際の、第1取付孔18と第2取付孔38との位置関係を説明する図である。図11に示すように、この状態では、第1取付孔18が、図10に示す状態から所定距離だけ弁本体10側に移動することによって、第1取付孔18と第2取付孔38とが、ピン部材40を挿入可能に重なり合う状態となっている。
そして、第1取付孔18と第2取付孔38とがピン部材40を挿入可能に重なり合う状態において、図9および図12に示すように、ピン部材40の直進部41の各々が、第1取付孔18と第2取付孔38とに挿入される。その後、駆動装置30を弁本体10側に押し込んだ状態を解除することで、圧縮された膜部22の外周部分が弁本体10から離れる方向に駆動装置30のケース33を付勢することにより、ピン部材40が第1取付孔18の内周面に押し付けられる状態となる。これにより、ピン部材40が第1取付孔18と第2取付孔38とから抜けることが防止される。また、ピン部材40が第1取付孔18の内周面に押し付けられる状態まで膜部22の外周部分は復元するが、内側シール部16Bと弾性体当接部37Bとの間で圧縮された状態が維持される。これにより、内側シール部16Bと弾性体当接部37Bとの間の気密性または液密性が好適に確保される。このようにして、弁本体10に、駆動装置30が取り付けられる。
一方、この取付状態において、ピン部材40を第1取付孔18と第2取付孔38とから抜くことで、弁本体10から駆動装置30が取り外すことができる。この際には、駆動装置30を弁本体10側に押し込んで、ピン部材40の直進部41の各々が第1取付孔18の内周面に押し付けられた状態を緩和させる又は解除することで、ピン部材40を第1取付孔18と第2取付孔38とからスムーズに抜くことができる。
(効果)
以上に記載したように、本実施の形態によれば、弁本体10側に形成された第1取付孔18と、駆動装置30側に形成された第2取付孔38とにピン部材40を挿入する作業によって、弁本体10に駆動装置30を取り付けることができる。したがって、工具を使用することなく簡易な作業で、弁本体10に駆動装置30を取り付けることができる。これにより、取り付け作業の作業スペースを抑制することが可能となり、例えば、生産ラインを省スペース化でき、流体制御弁1が組み込まれる装置を小型化でき、流体制御弁1の設置自由度を向上できる。また、製造コスト、組立工数およびメンテナンス工数を抑制できる。
また、駆動装置30は、そのケース33に形成された第2取付壁部37が流体室13の開口部15の外周側の部分に形成された第1取付壁部17に取り付けられることで、弁本体10に取り付けられるため、駆動装置30が、弁本体10の開口部15周辺以外の部分の設計自由度を制約することがない。これにより、弁本体10の形状や弁本体10から開口するポート(第1ポート11、第2ポート12)の位置を比較的自由に設定できるという効果もある。
また、本実施の形態では、流体制御弁1において、第1取付孔18は、第1基準方向Ls1に直交する方向に沿って開口部15の中心軸線L1から一方側および他方側に所定オフセット距離Dだけ離間した位置の各々において第1基準方向Ls1に平行に延びる方向(LL1,LR2)上で、第1取付壁部17を貫通するように形成されている。第2取付孔38は、第2基準方向Ls2に直交する方向に沿って軸部32の中心軸線L2から一方側および他方側に所定オフセット距離Dだけ離間した位置の各々において第2基準方向Ls2に平行に延びる方向(LL2,LR2)上で、第2取付壁部37を貫通するように形成されている。これにより、開口部15および軸部32の中心軸線L1,L2の両側に配置される第1取付孔18および第2取付孔38にピン部材40が挿入されることにより、バランス良く弁本体10に駆動装置30が取り付けられる。これにより、弁本体10による駆動装置30の取付状態を安定させることができる。
また、本実施の形態では、ピン部材40がU字形状であり、互いに平行に延びる一対の直進部41と、一対の直進部41の端部間を連結する連結部42と、を有し、一対の直進部41のうちの一方が、中心軸線L1,L2を基準に一方側に位置する第1取付孔18と第2取付孔38とに跨がるように挿入され、一対の直進部41のうちの他方が、中心軸線L1,L2を基準に他方側に位置する第1取付孔18と第2取付孔38とに跨がるように挿入されている。これにより、中心軸線L1,L2の両側に配置される第1取付孔18および第2取付孔38の各々に、一度にピン部材40を挿入できることにより、取付作業の効率を向上できる。
また、本実施の形態では、第2取付壁部37が、第1取付壁部17の内周側に配置され、第2取付孔38は、第2取付壁部37の内部空間に連通しないように形成されている。これにより、第2取付孔38が第2取付壁部37の内部空間に連通することが防止される。これにより、第2取付孔38によって第2取付壁部37のシール性が損なわれることを防止できる。
また、本実施の形態では、流体室13における開口部15の外周縁部に、シール部16が形成され、第1取付壁部17は、シール部16の外周側の部分から突出するように形成され、第2取付壁部37は、第1取付壁部17の内周側に配置されるようになっている。また、第2取付壁部37とシール部16の内側シール部16Aとの間に、弾性体であるダイヤフラム20の膜部22の外周部分が挟み込まれ、第2取付壁部37が内側シール部16Aとの間でダイヤフラム20の膜部22の外周部分を弁本体10側に圧縮させた状態において、ピン部材40が第1取付孔18と第2取付孔38とに跨がるように挿入されている。そして、ピン部材40は、圧縮されたダイヤフラム20の膜部22の外周部分が弁本体10から離れる方向にケース33を付勢することにより、第1取付孔18の内周面に押し付けられている。これにより、弾性体の弾性力を利用することにより、第1取付孔18および第2取付孔38からピン部材40が抜けることを防止できるため、弁本体10による駆動装置30の取付状態を安定させることができる。とりわけ、本実施の形態では、弁体部材であるダイヤフラム20の一部の弾性力を利用することにより、部品点数を増加させることなく、弁本体10による駆動装置30の取付状態を安定させることができる。
さらに、本実施の形態では、シール部16は、内周側に位置する内側シール部16Aと、外周側に位置する外側シール部16Bとを有し、外側シール部16Bが、内側シール部16Aよりも開口部15の中心軸線L1方向で外側に突出し、内側シール部16Aに、膜部22の外周部分が載置されている。また、第2取付壁部37は、ケース33から突出するとともに、その先端部が内側シール部16Aおよび外側シール部16Bに対向する基部37Aと、基部37Aの内側シール部16Aに対向する部分に設けられ、内側シール部16Aに向けて突出する弾性体当接部37Bと、を有し、膜部22は、弾性体当接部37Bと内側シール部16Aとの間に挟み込まれている。これにより、弁本体10側のシール部16と、駆動装置30側の第2取付壁部37との間に隙間が生じることを抑制できる。これにより、弁本体10と駆動装置30との間の気密性または液密性を好適に確保し易くなっている。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、上述の実施の形態には、種々の変形を加えることができる。
例えば、図13に示す変形例では、第2取付壁部37において、弾性体当接部37Bが、基部37Aと一体に形成されている。また、上述の実施の形態では、流体制御弁1がダイヤフラム弁であるが、本発明は、ダイヤフラム弁に限られるものではない。また、上述の実施の形態では、駆動装置30がソレノイドであるが、駆動装置30は、手動で軸部32を移動させるハンドル式の装置でもよい。また、駆動装置30は、シリンダと、シリンダ内に摺動可能に配置されたピストンと、ピストンに連結されたロッドと、を有し、シリンダに対する空気の流入の切換によりロッドが進退動するエアシリンダでもよい。駆動装置30がエアシリンダである場合には、ロッドに弁体部材を連結すれば、弁体部材を弁座14に対して離接させることができる。また、上述の実施の形態では、弁本体10が第1ポート11および第2ポート12を有するが、弁本体10は3つ以上のポートを有していてもよい。また、上述の実施の形態では、弁本体10の流体室13から第1ポート11および第2ポート12が突出するように形成されているが、第1ポート11および第2ポート12が突出しない形状で、流体室13に接続される構成でも構わない。また、上述の実施の形態では、第2取付壁部37とシール部16の内側シール部16Aとの間に、弾性体であるダイヤフラム20の膜部22の外周部分が挟み込まれるが、第2取付壁部37とシール部16の内側シール部16Aとの間に挟まれる弾性体は、弁体部材としてのダイヤフラム20とは別体の弾性体(環状のシール部材等)でもよい。また、弾性体は、弁体部材とは別に設けられたダイヤフラムであってもよい。
1 流体制御弁
10 弁本体
11 第1ポート
11A 外側管部
11B 内側管部
12 第2ポート
13 流体室
14 弁座
15 開口部
16 シール部
16A 内側シール部
16B 外側シール部
17 第1取付壁部
18 第1取付孔
18A 前側第1取付孔
18B 後側第1取付孔
20 ダイヤフラム
21 主弁体部
22 膜部
23 連結部
30 駆動装置
31 アクチュエータ本体
32 軸部
32A 係合部
32S スプリング
33 ケース
33A 開口部
33B コネクタ
34 ボビン
35 電磁コイル
36 固定鉄心
37 第2取付壁部
37A 基部
37B 弾性体当接部
38 第2取付孔
40 ピン部材
41 直進部
42 連結部
L1 中心軸線
Ls1 第1基準方向
LL1,LR1 取付孔延在方向
L2 中心軸線
Ls2 第2基準方向
LL2,LR2 取付孔延在方向

Claims (10)

  1. 流体が通流する第1ポートおよび第2ポートと、前記第1ポートおよび前記第2ポートが接続される流体室と、前記流体室の内部に形成される弁座と、を有し、前記流体室に前記弁座に対向する開口部が形成される弁本体と、
    前記弁座に離接可能に配置される弁体部材と、
    前記弁体部材に連結される進退動可能な軸部を有する駆動部と、前記駆動部を収容するとともに前記開口部を覆うように配置されるケースと、を有し、前記軸部によって前記弁体部材を前記弁座に対して離接させることで、前記第1ポートと前記第2ポートとの連通および遮断を切り換える駆動装置と、
    前記弁本体に前記駆動装置を取り付けるためのピン部材と、
    を備え、
    前記流体室における前記開口部の外周側の部分に、前記開口部を囲繞するように突出する第1取付壁部が形成され、
    前記ケースにおける前記開口部側の端部に、前記軸部を囲繞するように突出し、前記第1取付壁部の内周側配置される第2取付壁部が形成され、
    前記第1取付壁部には、前記ピン部材が挿入される第1取付孔が形成され、
    前記第2取付壁部には、前記ピン部材が挿入される第2取付孔が形成され、
    前記ピン部材が前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入されることにより、前記弁本体に前記駆動装置が取り付けられており、
    前記流体室における前記開口部の外周縁部には、シール部が形成され、
    前記第1取付壁部は、前記シール部の外周側の部分から突出するように形成され、
    前記第2取付壁部と前記シール部との間に、弾性体が挟み込まれ、
    前記第2取付壁部が前記シール部との間で前記弾性体を前記弁本体側に圧縮させた状態において、前記ピン部材が前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入されており、
    前記ピン部材は、圧縮された前記弾性体が前記弁本体から離れる方向に前記ケースを付勢することにより、前記第1取付孔の内周面に押し付けられていることを特徴とする、流体制御弁。
  2. 前記弁体部材は、前記弁座に対向して配置される主弁体部と、前記主弁体部から外周側に張り出す膜部とを有する弾性材料からなるダイヤフラムであり、
    前記弾性体は、前記膜部の外周部分である、ことを特徴とする請求項に記載の流体制御弁。
  3. 前記シール部は、内周側に位置する内側シール部と、外周側に位置する外側シール部とを有し、
    前記外側シール部は、前記内側シール部よりも前記開口部の中心軸線方向で外側に突出し、
    前記内側シール部に、前記膜部の外周部分が載置されており、
    前記第2取付壁部は、前記ケースから突出するとともに、その先端部が前記内側シール部および前記外側シール部に対向する基部と、前記基部の前記内側シール部に対向する部分に設けられ、前記内側シール部に向けて突出する弾性体当接部と、を有し、
    前記膜部は、前記弾性体当接部と前記内側シール部との間に挟み込まれている、ことを特徴とする請求項に記載の流体制御弁。
  4. 前記弾性体当接部は、前記基部とは別体に形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の流体制御弁。
  5. 前記弾性体当接部は、前記基部と一体に形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の流体制御弁。
  6. 前記第1取付孔は、前記開口部の中心軸線に直交する方向のうちの一方向に規定される第1基準方向又は当該第1基準方向に平行に延びる方向上で、前記第1取付壁部を貫通するように形成され、
    前記第2取付孔は、前記軸部の中心軸線に直交する方向のうちの一方向に規定される第2基準方向又は当該第2基準方向に平行に延びる方向上で、前記第2取付壁部を貫通するように形成され、
    前記第1取付孔と前記第2取付孔とは、前記第2取付壁部が前記第1取付壁部の内周側配置され、各々が同一の方向に向けられた際に、互いに重なり合うようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁。
  7. 前記第1取付孔は、前記第1基準方向に直交する方向に沿って前記開口部の中心軸線から所定オフセット距離だけ離間した位置において前記第1基準方向に平行に延びる方向上で、前記第1取付壁部を貫通するように形成され、
    前記第2取付孔は、前記第2基準方向に直交する方向に沿って前記軸部の中心軸線から前記所定オフセット距離だけ離間した位置において前記第2基準方向に平行に延びる方向上で、前記第2取付壁部を貫通するように形成されている、ことを特徴とする、請求項に記載の流体制御弁。
  8. 前記第1取付孔は、前記第1基準方向に直交する方向に沿って前記開口部の中心軸線から一方側および他方側に前記所定オフセット距離だけ離間した位置の各々において前記第1基準方向に平行に延びる方向上で、前記第1取付壁部を貫通するように形成され、
    前記第2取付孔は、前記第2基準方向に直交する方向に沿って前記軸部の中心軸線から一方側および他方側に前記所定オフセット距離だけ離間した位置の各々において前記第2基準方向に平行に延びる方向上で、前記第2取付壁部を貫通するように形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の流体制御弁。
  9. 前記ピン部材は、U字形状であり、互いに平行に延びる一対の直進部と、前記一対の直進部の端部間を連結する連結部と、を有し、
    前記一対の直進部のうちの一方が、前記開口部および前記軸部の中心軸線を基準に一方側に位置する前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入され、前記一対の直進部のうちの他方が、前記開口部および前記軸部の中心軸線を基準に他方側に位置する前記第1取付孔と前記第2取付孔とに跨がるように挿入されている、ことを特徴とする請求項に記載の流体制御弁。
  10. 記第2取付孔は、前記第2取付壁部の内部空間に連通しないように形成されている、ことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の流体制御弁。
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