JP5818856B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの燃料噴射に用いられる燃料噴射弁に関する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報には、弁座部材に通路プレートとインジェクタプレートが溶接された燃料噴射弁が開示されている。通路プレートには、側孔、横方向通路、スワール室が形成され、インジェクタプレートには燃料噴射孔が形成されている。
特開2003-336561号公報
上記特許文献1に記載の技術では、横方向通路、スワール室、燃料噴射孔の形状を変更すると燃料噴射孔から噴射される燃料噴射特性が大きく変化することがあった。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、燃料噴射孔から噴射される燃料噴射特性の変化を安定させることができる燃料噴射弁を提供することである。
上記目的を達成するため本願発明では、連通路の側面であってスワール付与室を軸方向から見たときに、スワール付与室が膨出する側と反対側の側面である第一側面と前記スワール付与室との接続点である第一接続点におけるスワール付与室の側面の径をD、連通路の幅をW、連通路の高さをH、連通路の等価流量直径をda、噴射孔の直径をd0としたときに、
H/D≧0.15
0.15≦W/D≦0.5
0.6≦W/H≦1.6
da/d0≧0.5
となるように形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
本発明により、燃料噴射孔から噴射される燃料噴射特性の変化を安定させることができる。
実施例1の燃料噴射弁の軸方向断面図である。 実施例1の燃料噴射弁のノズルプレート付近の拡大断面図である。 実施例1のノズルプレートの斜視図である。 実施例1のスワール室および燃料噴射孔の斜視図である。 実施例1のスワール室および燃料噴射孔の平面図である。 実施例1の燃料噴射特性の変化を示す図である。 実施例1の燃料噴射特性の変化を示す図である。 実施例1の燃料噴射特性の変化を示す図である。 実施例1の燃料噴射特性の変化を示す図である。 実施例1の燃料噴射特性の変化を示す図である。 他の実施例のノズルプレートの斜視図である。 他の実施例のノズルプレートの斜視図である。 他の実施例のノズルプレートの斜視図である。 他の実施例の燃料噴射弁のノズルプレート付近の拡大断面図である。 他の実施例のノズルプレートの斜視図である。 他の実施例の燃料噴射弁のノズルプレート付近の拡大断面図である。 他の実施例の中間プレートの斜視図である。 他の実施例のノズルプレートの斜視図である。 他の実施例のスワール室および燃料噴射孔の斜視図である。 他の実施例のスワール室および燃料噴射孔の斜視図である。 他の実施例のスワール室および燃料噴射孔の斜視図である。
〔実施例1〕
実施例1の燃料噴射弁1について説明する。
[燃料噴射弁の構成]
図1は燃料噴射弁1の軸方向断面図である。この燃料噴射弁1は、自動車用ガソリンエンジンに用いられるものであって、インテークマニホールド内に向けて燃料を噴射する、所謂低圧用の燃料噴射弁である。
燃料噴射弁1は、磁性筒体2と、磁性筒体2内に収容されるコア筒体3と、軸方向に摺動可能な弁体4と、弁体4と一体に形成された弁軸5と、閉弁時に弁体4により閉鎖される弁座6を有する弁座部材7と、開弁時に燃料が噴射される燃料噴射孔を有するノズルプレート8と、通電時に弁体4を開弁方向に摺動させる電磁コイル9と、磁束線を誘導するヨーク10とを有している。
磁性筒体2は、例えば電磁ステンレス鋼等の磁性金属材料により形成された金属パイプ等からなり、深絞り等のプレス加工、研削加工等の手段を用いることにより、図1に示すように段付き筒状をなして一体に形成されている。磁性筒体2は、一端側に形成された大径部11と、大径部11よりも小径であって他端側に形成された小径部12とを有している。
小径部12には、一部を薄肉化した薄肉部13が形成されている。小径部12は、薄肉部13より一端側にコア筒体3を収容するコア筒体収容部14と、薄肉部13より他端側に弁部材15(弁体4、弁軸5、弁座部材7)を収容する弁部材収容部16とに分けられている。薄肉部13は、後述するコア筒体3と弁軸5が磁性筒体2に収容された状態で、コア筒体3と弁軸5との間の隙間部分を取り囲むように形成されている。薄肉部13は、コア筒体収容部14と弁部材収容部16との間の磁気抵抗を増大させ、コア筒体収容部14と弁部材収容部16間を磁気的に遮断している。
大径部11の内径は弁部材15に燃料を送る燃料通路17を構成しており、大径部11の一端部には燃料を濾過する燃料フィルタ18が設けられている。燃料通路17にはポンプ47が接続されている。このポンプ47は、ポンプ制御装置54により制御されている。
コア筒体3は中空部19を有する円筒形に形成されており、磁性筒体2のコア筒体収容部14に圧入されている。中空部19には、圧入等の手段により固定されたばね受20が収容されている。このばね受20の中心には軸方向に貫通した燃料通路43が形成されている。
弁体4の外形は略球体状に形成されており、周上に燃料噴射弁1の軸方向に対して並行に削られた燃料通路面21を有している。弁軸5は大径部22と、外形が大径部22より小径に形成された小径部23とを有している。
小径部23の先端には弁体4が溶接により一体に固定されている。なお図中の黒半円や黒三角は溶接箇所を示している。大径部22の端部にはばね挿入孔24が穿設されている。このばね挿入孔24の底部は、ばね挿入孔24よりも小径に形成されたばね座り部25が形成されるとともに、段部のばね受部26が形成されている。小径部23の端部には燃料通路孔27が形成されている。この燃料通路孔27はばね挿入孔24と連通している。小径部23の外周と燃料通路孔27とは貫通した燃料流出孔28が形成されている。
弁座部材7は、略円錐状の弁座6と、弁座6より一端側に弁体4の径とほぼ同型に形成された弁体保持孔30と、弁体保持孔30から一端開口側に向かうにつれて大径に形成された上流開口部31と、弁座6の他端側に開口する下流開口部48とが形成されている。
弁軸5および弁体4は、磁性筒体2に軸方向摺動可能に収装されている。弁軸5のばね受部26とばね受20との間にコイルバネ29が設けられ、弁軸5および弁体4を他端側に付勢している。弁座部材7は磁性筒体2に挿入され、溶接により磁性筒体2に固定されている。弁座6は、角度45°で弁体保持孔30から下流開口部48へ向かって径が小さくなるように形成され、閉弁時には弁体4が弁座6に座るようになっている。
磁性筒体2のコア筒体3の外周には電磁コイル9が挿嵌されている。すなわち、電磁コイル9はコア筒体3の外周に配置されることとなる。電磁コイル9は、樹脂材料により形成されたボビン32と、このボビン32に巻回されたコイル33とから構成されている。コイル33は、コネクタピン34を介して電磁コイル制御装置55に接続されている。
電磁コイル制御装置55は、クランク角を検出するクランク角センサからの情報に基づいて計算した燃焼室側に燃料を噴射するタイミングに応じて、電磁コイル9のコイル33に通電して燃料噴射弁1を開弁させる。
ヨーク10は中空の貫通孔を有し、一端開口側に形成された大径部35と、大径部35より小径に形成された中径部36と、中径部36より小径に形成され他端開口側に形成された小径部37から構成されている。小径部37は、弁部材収容部16の外周に嵌合されている。中径部36の内周には電磁コイル9が収装されている。大径部35の内周には連結コア38が配置されている。
連結コア38は磁性金属材料等により略C字状に形成されている。ヨーク10は、小径部37および連結コア38を介して大径部35において磁性筒体2と接続しており、すなわち電磁コイル9の両端部で磁性筒体2と磁気的に接続されていることとなる。ヨーク10の他端側先端には、燃料噴射弁1をエンジンの吸気ポートと接続するためのOリング40を保持し、かつ磁性筒体先端を保護するためのプロテクタ52が取り付けられている。
コネクタピン34を介して電磁コイル9に給電されると磁界が発生し、この磁界の磁力によって、弁体4および弁軸5をコイルばね29の付勢力に抗して開弁させる。
燃料噴射弁1の図1に示すように、大部分が樹脂カバー53により被覆されている。樹脂カバー53に被覆されている部分は、磁性筒体2の大径部11の一端部を除いた部分から小径部12の電磁コイル9設置位置まで、電磁コイル9とヨーク10の中径部36との間、連結コア38の外周と大径部35との間、大径部35の外周、中径部36の外周、およびコネクタピン34の外周である。コネクタピン34の先端部分は樹脂カバー53が開口して形成されており、コントロールユニットのコネクタが差し込まれるようになっている。
磁性筒体2の一端部外周にはOリング39が、ヨーク10の小径部37の外周にはOリング40が設けられている。
弁座部材7の他端側にはノズルプレート8が溶接されている。このノズルプレート8には、燃料にスワール(旋回流)を与える複数のスワール室41と、各スワール室41に燃料を分配する中央室42と、スワール室41においてスワールが与えられた燃料が噴射される燃料噴射孔44が形成されている。
[ノズルプレートの構成]
図2は燃料噴射弁1のノズルプレート8付近の拡大断面図である。図3はノズルプレート8の斜視図である。図2、図3を用いてノズルプレート8の構成について説明する。
ノズルプレート8の一端側側面にはスワール室41と中央室42が形成されている。中央室42は、ノズルプレート8の中心付近に有底の円形凹状に形成されている。スワール室41は3つ形成されており、それぞれ連通路45とスワール付与室46とから構成されている。各連通路45はノズルプレート8の中心付近で接続し、接続部分に中央室42が形成されている。連通路45の先にはスワール付与室46が形成され、連通路45はスワール付与室46の接線方向に接続している。スワール付与室46は内側面と底部とを有する有底凹状に形成されているおり、その断面は螺旋状に形成されている。スワール付与室46の底部には貫通孔である燃料噴射孔44が形成されている。
[スワール室および燃料噴射孔の詳細]
図4はスワール室41および燃料噴射孔44の斜視図、図5はスワール室41および燃料噴射孔44の平面図である。
図4に示すように、連通路45の幅をW、高さをHとする。また図5に示すようにスワール付与室46の径をD、燃料噴射孔44の直径をd0とする。なおスワール付与室46の径は、連通路45と接続する部分のスワール付与室46の内壁の曲率を基に円を形成したときの直径をDとしている。
また連通路45の等価流量直径をdaとしている。燃料は連通路45内を均等に流れているわけではなく、連通路45の内壁付近では燃料の流量は、中心の流量と比べて小さくなる。等価流量直径daは、連通路45を流れる流量から燃料が均等に流れる管路を想定し、その管路の直径としているものであり、次の式により求めることができる。
Figure 0005818856
そして、スワール室41および燃料噴射孔44は、次の4つの式を満たすように形成されている。
Figure 0005818856
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Figure 0005818856
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[作用]
(閉弁時の燃料の流れ)
電磁コイル9のコイル33に通電されていないときには、弁体4が弁座6に座るようにコイルバネ29により弁軸5を他端側に付勢している。そのため弁体4と弁座6との間が閉鎖され、ノズルプレート8側には燃料は供給されないようになっている。
(開弁時の燃料の流れ)
図4を用いて開弁時の燃料の流れについて説明する。
電磁コイル9のコイル33に通電されているときには、コイルバネ29の付勢力に抗して電磁力により弁軸5が一端側に引き上げられる。そのため、弁体4と弁座6との間が解放され、燃料がノズルプレート8側に供給される。
ノズルプレート8に供給された燃料はまず中央室42に入り、中央室42の底部と衝突することで軸方向の流れから径方向の流れに変換されて各連通路45に流れ込む。連通路45はスワール付与室46の接線方向に接続しているため、連通路45を通過した燃料はスワール付与室46の内側面に沿って旋回する。
スワール付与室46において燃料に旋回力(スワール力)が付与されて、旋回力を持った燃料は燃料噴射孔44の側壁部分に沿うように旋回しながら噴射される。そのため、燃料噴射孔44から噴射された燃料は、燃料噴射孔44の接線方向に飛散する。燃料噴射孔44から噴射された直後の燃料噴霧は、燃料噴射孔44開口部のエッジ部分によって薄い液膜状態で円錐状に広がる。その後、液膜状態の燃料が分離して微粒化した液滴となる。
これにより燃料の気化を促進することができ、燃焼効率が良くなったことで低温始動時の窒素酸化物等の発生を低減することができる。
ここで図4に示すように、燃料の噴射距離をL、噴射距離Lのうち液膜状態の範囲の距離をL1、液滴状態の範囲の距離をL2とする。また、燃料噴射孔44の軸線Xに対する燃料噴霧の広がり角度をθ1とする。
(燃料噴射特性の安定化)
スワール室41や燃料噴射孔44の形状の変更による燃料噴射孔44から噴射される燃料の膜厚、流速、流量の変化について図6ないし図9を用いて説明する。
図6は連通路45の高さHとスワール付与室46の径Dの比(以下、H/D)の変化に応じた燃料噴射孔44出口平均流速を示す図である。図6では、連通路45の幅W、スワール付与室46の径D、燃料噴射孔44の直径d0を固定し、連通路45の高さHを変化させたときの各数値をプロットしている。
図7は連通路45の幅Wとスワール付与室46の径Dの比(以下、W/D)の変化に応じた燃料噴射孔44出口における平均流速を示す図である。図7では、連通路45の高さH、スワール付与室46の径D、燃料噴射孔44の直径d0を固定し、連通路45の幅Wを変化させたときの各数値をプロットしている。
図8は連通路45の幅Wと高さHの比(以下、W/H)の変化に応じた燃料噴射孔44出口における平均流速を示す図である。図8では、スワール付与室46の径Dを固定し、流量比を100%近辺となるようにして、連通路45の高さHと幅Wの積(断面積)を一定としながら、連通路45の高さHと幅Wを変化させたときの各数値をプロットしている。
図9は連通路45の等価流量直径daと燃料噴射孔44の直径d0の比(以下、da/d0)の変化に応じた燃料噴射孔44出口における平均流速を示す図である。図9では、燃料噴射孔44の直径dを固定し、連通路45の高さHと幅Wを等しい関係に保った状態で変化させたときの各数値をプロットしている。
図6ないし図9における平均流速は、連通路45の幅W、高さH、スワール付与室46の径D、連通路45の等価流量直径da、燃料噴射孔44の直径d0をそれぞれ設定し、シミュレーションにより求めたものである。
例えばH/Dの関係で見ると、図6に示すように平均流速は0.15未満の範囲は0.15以上の範囲と比べて変化が大きくなっている。
スワール室41や燃料噴射孔44を、平均流速特性の変化量が変わる範囲にまたがって(例えばH/D=0.15を挟んだ範囲)で設計すると、形状の変化に対して燃料噴射特性の変化が一定でないため仕様決定が困難となる。また、燃料噴射弁1は製造誤差のため製品ごとにばらつきが生じる。そのため、スワール室41や燃料噴射孔44を燃料噴射特性の変化が大きい範囲で設計してしまうと、燃料噴射特性の誤差が大きくなることとなる。ここで燃料噴射特性とは燃料粒子径、燃料噴射指向性のことを示し、具体的には図4に示した燃料噴射角度θ1、燃料の噴射距離L、液膜状態距離L1、液滴状態距離L2のことを示す。
このためスワール室41や燃料噴射孔44は、燃料噴射特性の変化特性が変わらない範囲であって、燃料噴射特性の変化が小さい範囲で形成されることが望まれる。このような燃料噴射特性を図6ないし図9から検証すると、H/Dが0.15以上、W/Dが0.15以上、W/Hが0.5以上、da/d0が0.5以上の範囲で燃料噴射特性の変化が安定していることが分かる。
図10は、図8のW/Hのグラフを作成したときに用いた連通路45の幅W、高さH、スワール付与室46の径Dのデータを用いて、W/H(横軸)に対応するW/D、H/D(縦軸)の値をプロットしたものである。図10から燃料噴射特性の変化が安定するH/Dが0.15以上、W/Dが0.15以上の範囲を特定すると、W/Hは0.6以上1.6以下の範囲となる。
またW/Dにおいて、連通路45の幅がスワール付与室46の径Dの1/2よりも長くなると、スワール付与室46内で燃料が十分に旋回しないことがある。よって、W/Dは0.5未満に設定することが望ましい。
これらの検証を基に、スワール室41および燃料噴射孔44は、次の4つの式を満たすように形成することにより、スワール室41および燃料噴射孔44を、燃料噴射特性の変化特性が変わらない範囲であって、燃料噴射特性の変化が小さい範囲で形成されることができる。
Figure 0005818856
Figure 0005818856
Figure 0005818856
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これにより、スワール室41や燃料噴射孔44の形状の変化に対して燃料特性の変化が一定となり仕様決定が容易となる。また、スワール室41および燃料噴射孔44の製造誤差による燃料噴射特性の変化が小さいため、燃料噴射特性の誤差を小さくすることができる。
[効果]
実施例1の燃料噴射弁1の効果について以下に列記する。
(1)摺動可能に設けられた弁体4と、閉弁時に弁体4が座る弁座6が形成されるとともに、下流側に下流開口部48を有する弁座部材7と、内部で燃料を旋回させて旋回力を付与するスワール付与室46と、スワール付与室46の底部に形成され外部に貫通する燃料噴射孔44と、スワール付与室46と弁座部材7の下流開口部48とを連通する連通路45と、を備えた燃料噴射弁において、スワール付与室の径をD、連通路の幅をWとしたときに、
Figure 0005818856
となるようにスワール付与室46、連通路45を形成した。
よって、スワール室41や燃料噴射孔44の形状の変化に対して燃料噴射特性の変化が一定となり仕様決定が容易となる。また、スワール室41および燃料噴射孔44の製造誤差による燃料噴射特性の変化が小さいため、燃料噴射特性の誤差を小さくすることができる。
(2)摺動可能に設けられた弁体4と、閉弁時に弁体4が座る弁座6が形成されるとともに、下流側に下流開口部48を有する弁座部材7と、内部で燃料を旋回させて旋回力を付与するスワール付与室46と、スワール付与室46の底部に形成され外部に貫通する燃料噴射孔44と、スワール付与室46と弁座部材7の下流開口部48とを連通する連通路45と、を備えた燃料噴射弁において、スワール付与室の径をD、連通路の高さをHとしたときに、
Figure 0005818856
となるようにスワール付与室46、連通路45を形成した。
よって、スワール室41や燃料噴射孔44の形状の変化に対して燃料噴射特性の変化が一定となり仕様決定が容易となる。また、スワール室41および燃料噴射孔44の製造誤差による燃料噴射特性の変化が小さいため、燃料噴射特性の誤差を小さくすることができる。
(3)摺動可能に設けられた弁体4と、閉弁時に弁体4が座る弁座6が形成されるとともに、下流側に下流開口部48を有する弁座部材7と、内部で燃料を旋回させて旋回力を付与するスワール付与室46と、スワール付与室46の底部に形成され外部に貫通する燃料噴射孔44と、スワール付与室46と弁座部材7の下流開口部48とを連通する連通路45と、を備えた燃料噴射弁において、連通路の幅をW、高さをHとしたときに、
Figure 0005818856
となるように連通路45を形成した。
よって、スワール室41や燃料噴射孔44の形状の変化に対して燃料噴射特性の変化が一定となり仕様決定が容易となる。また、スワール室41および燃料噴射孔44の製造誤差による燃料噴射特性の変化が小さいため、燃料噴射特性の誤差を小さくすることができる。
(4)摺動可能に設けられた弁体4と、閉弁時に弁体4が座る弁座6が形成されるとともに、下流側に下流開口部48を有する弁座部材7と、内部で燃料を旋回させて旋回力を付与するスワール付与室46と、スワール付与室46の底部に形成され外部に貫通する燃料噴射孔44と、スワール付与室46と弁座部材7の下流開口部48とを連通する連通路45と、を備えた燃料噴射弁において、燃料噴射孔44の径をdo、連通路45の等価流量直径をdaとしたときに、
Figure 0005818856
となるように連通路45、燃料噴射孔44を形成した。
よって、スワール室41や燃料噴射孔44の形状の変化に対して燃料噴射特性の変化が一定となり仕様決定が容易となる。また、スワール室41および燃料噴射孔44の製造誤差による燃料噴射特性の変化が小さいため、燃料噴射特性の誤差を小さくすることができる。
(5)上記(1)ないし(4)のごとく各派和メータを変化させることで、図6ないし図9に示したように平均流速を変化させることが可能となる。これにより平均流速の変化により、流速特性(単位時間あたりの燃料移動量)を変化させることができる。さらに平均流速を変化させることにより液体内部の振動エネルギーと空気との剪断力を変化させることができ、燃料の微粒化特性を変化させることができる。一般に流速を速めれば振動エネルギーおよび空気のと剪断力が大きくなり微粒化が促進される。
〔他の実施例〕
以上、本願発明を実施例1に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
(スワール室の数の変更)
実施例1の燃料噴射弁1ではスワール室41を3つ形成したが、スワール室41の個数は燃料噴射量の設計に応じて適宜変更しても良い。
図11はノズルプレート8の斜視図である。例えば、図11に示すようにスワール室41を2つ形成するようにしても良い。
(中央室の形状の変更)
実施例1の燃料噴射弁1では中央室42を円形凹状に形成したが、中央室42の形状は異なっても良い。
図12はスワール室41を3つ形成したときのノズルプレート8の斜視図である。図13はスワール室41を2つ形成したときのノズルプレート8の斜視図である。例えば、図12、図13に示すように各連通路45を直接接続し、その接続部分を中央室42としても良い。
(ノズルプレートの変更)
実施例1の燃料噴射弁1ではノズルプレート8に中央室42、スワール室41および燃料噴射孔44を形成したが、ノズルプレート8にこれら全てを形成しないようにしても良い。
図14は燃料噴射弁1のノズルプレート8付近の拡大断面図、図15はノズルプレート8の斜視図である。例えば、図14、図15に示すように、弁座部材7の他端側に中央室42、スワール室41を形成し、ノズルプレート8には燃料噴射孔44のみを形成するようにしても良い。
(中間プレートの追加)
実施例1の燃料噴射弁1ではノズルプレート8に中央室42、スワール室41および燃料噴射孔44を形成したが、ノズルプレート8にこれら全てを形成しないようにしても良い。
図16は燃料噴射弁1のノズルプレート8付近の拡大断面図、図17は中間プレート50の斜視図、図18はノズルプレート8の斜視図である。例えば、図16ないし図18に示すように、中間プレート50に中央室42、スワール室41を形成し、ノズルプレート8には燃料噴射孔44のみを形成するようにしても良い。
(スワール付与室の変更)
実施例1の燃料噴射弁1では、スワール付与室46の形状として図5のように螺旋状のものを示したが、スワール付与室46の形状は、燃料に旋回力を与えるように略円形を形成していれば良い。
図19、図20はスワール室41および燃料噴射孔44の平面図である。例えば、図19に示すように、スワール付与室46をほぼ真円に形成するようにしても良い。また図20に示すように、燃料噴射孔44の位置はスワール付与室46の中心からずれていても良い。
(連通路の変更)
実施例1の燃料噴射弁1では連通路45を図5のように形成していたが、前述したH/D,W/D,W/H,da/d0の関係を満たせば変更しても良い。
図21はスワール室41および燃料噴射孔44の平面図である。例えば、図21に示すように、連通路45の幅を実施例1に比べて太めに形成するようにしても良い。
1 燃料噴射弁
4 弁体
6 弁座
7 弁座部材
8 ノズルプレート
44 燃料噴射孔
45 連通路
46 スワール付与室
48 下流開口部

Claims (2)

  1. 自動車用ガソリンエンジンに用いられるものであって、インテークマニホールド内に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁において、
    摺動可能に設けられた弁体と、
    閉弁時に前記弁体が座る弁座が形成されるとともに、下流側に開口部を有する弁座部材と、
    内部で燃料を旋回させて旋回力を付与するスワール付与室と、
    前記スワール付与室の底部に形成され外部に貫通する噴射孔と、
    前記スワール付与室と前記弁座部材の前記開口部とを連通する連通路と、
    を備え、
    前記連通路の側面であって前記スワール付与室を軸方向から見たときに、前記スワール付与室が膨出する側と反対側の側面である第一側面と前記スワール付与室との接続点である第一接続点における前記スワール付与室の側面の径をD、前記連通路の幅をW、前記連通路の高さをH、前記連通路の等価流量直径をda、噴射孔の直径をd0としたときに、
    H/D≧0.15
    0.15≦W/D≦0.5
    0.6≦W/H≦1.6
    da/d0≧0.5
    となるように形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記連通路の側面であって前記スワール付与室を軸方向から見たときに前記スワール付与室が膨出する側の側面である第二側面と前記スワール付与室との接続点を第二接続点としたときに、前記スワール付与室の側面は、前記第一接続点から前記第二接続点に向かうに連れて曲率半径が小さくなるように螺旋状に形成されることを特徴とする燃料噴射弁。
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